2015/5/31 オオタカ
四季折々の田園風景に心癒されることが多く、好んで田んぼめぐりをしている。特に春の渡り、秋の渡りのシギ・チに出会えるのが何より嬉しくて、自然と田んぼに足が向いている。
今季、春の渡りでは、あまりに寂しいシギ・チの状況であったが、わずかに10数分、シギ・チの群れを観察する機会に恵まれた。折角のシギ・チとの出会いであったが、呆気無く終わってしまったのは、オオタカの出現による。シギ・チファンにとっては、憎きオオタカであるが、これも自然の摂理。「生きる」とは、重くて尊いものである。
2015/5/30 ハマシギ・トウネン・キアシシギ Dunlin / Red-necked Stint / Grey-tailed Tattler
今季、春の渡りのシギ・チに出会う機会が極端に少なかったが、5月も末近くになって、シギの群れに幾つか出会った。畦の上で休んでいるシギたちの姿を見つけたときの嬉しさは、格別である。
ハマシギもトウネンもキアシシギも出会いの機会が少なかっただけに、嬉しかった。長い道のりを今頃、懸命に飛んで目的地を目指していることだろう。
2015/5/29 タシギ Common Snipe
相変わらず、田んぼ回りを続けている。流石にシギ・チとの出会いは、少なくなったが、麦が程よく色づき、田んぼの早苗は、日々色を濃くして、爽やかな光景を楽しむことが出来る。
オオヨシキリが賑やかな歌声を披露している近くの田んぼでタシギに出会った。車からの観察とは言え、その距離は、かなり近いのだが、タシギは、我関せずの姿勢。ゆったりと初夏の田んぼを楽しんでいるようだ。
2015/5/28 シロチドリ Kentish Plover
雨でしっとり濡れた田んぼは、緑が生き生きとして一層美しい。すっかり寂しくなった田んぼだが、それでも、淡い期待を持って田んぼまわりをする。
行く手に小さな鳥影。最初、コチドリかと思ったが、どうやらシロチドリのようだ。道路を横切って稲が順調に育っている田んぼに入って行った。車を警戒する気配もなく、シロチドリは、おっとりゆったりアスファルトの道路を歩いていた。田んぼでシロチドリに出会ったのは、初めてである。
2015/5/27 キョウジョシギ Ruddy Turnstone
田んぼの春の渡り。例年、ムナグロとキョウジョシギの混群を見掛けることが多かったのだが、今季は、キョウジョシギが、なかなか姿を見せず、ムナグロが、ほとんど飛び去った後に、群れで姿を見せた。
キョウジョシギの行動を観察していると、畦の上で、土の塊をコロコロコロコロ転がしている。まさしく英名のTurnstoneは、このキョウジョシギの採食行動を表しているのであろう。初夏の田んぼに彩りを添えるシギである。
2015/5/26 チュウシャクシギ Whimbrel
田んぼの緑は、何とも爽やかで、心癒される思いがする。稲が日々、逞しく育って、田んぼは、緑の色を濃くしていく。何度も足を運ぶ田んぼで、春の渡りの終盤戦として、姿を見掛けることが多いのは、チュウシャクシギである。
この日も畦で休んでいるチュウシャクシギをあちこちで見掛けた。♪ホイピピピピピピ♪緑の田んぼにチュウシャクシギの声が響き渡る。
2015/5/25 ムナグロ Pacific Golden Plover
足繁く通う田んぼで、出会いを求めているのは、もちろんシギ・チである。その田んぼで、例年、一番出会いが多いのは、ムナグロであろうか。しかし、今季、100羽ほどの群れに二度ほど出会ったが、その他では、一羽、二羽をごくたまに見掛けるくらいであった。
この日は、キョウジョシギと仲良く畦で休んでいるムナグロを、ゆっくり観察することが出来た。お腹の黒色と背中の黄金色の斑が印象的な鳥である。
2015/5/24 ハマシギ Dunlin
田んぼの緑は、日々色濃くなっていく。まだ早苗が、か細く揺れているところもあるが、緑で覆われた田んぼは、シギ・チが居ても姿を見つけるのは、容易なことではない。
この日、久しぶりにハマシギの群れに出会った。真っ黒なお腹のハマシギを田んぼで見るのは、実に久しぶりである。その中に、サルハマシギがいないかと探してみるが、その姿を見つけることは出来なかった。今度、ハマシギに出会うのは、冬の蓮田であろうか。
2015/5/23 キアシシギ Grey-tailed Tattler
みどりの風が吹き渡る田んぼ。これから田植えをする田んぼもあれば、稲が勢い良く伸びて濃い緑で、一面を覆っているところもある。
今季、なかなか出会えなかったキアシシギに、緑の田んぼで、ようやく出会った。キアシシギは、春の渡りの最終ランナーとして姿を見せると聞いたことがあるが、まさにそれだったのだろうか。この日、キアシシギの数は、かなりのもので、一斉に飛び立つと壮観であった。田んぼが、だんだん寂しくなる。
2015/5/22 トウネン Red-necked Stint
前夜からの雨で、木々の緑は、しっとり濡れて美しい。今季、春の渡りと言えるようなシーンに全く出会えず、わびしい気持ちを募らせていたが、懲りずに田んぼ回りを続けている。
その気持を察してくれたのだろうか。思いがけず、シギ・チの群れに出会うことが出来た。今季、初めてのトウネンをはじめ、多彩な顔ぶれである。その姿は、おいおい紹介させて頂くとして、真っ赤になったトウネンを見つけた時は、胸が弾んだ。そのトウネンが、一心に採食する姿には、心打たれるものがある。遥か彼方の地まで、無事の旅路を祈るのみである。
2015/5/21 5月の立山(その2)
一日中寒風が吹き荒れていた立山室堂だが、翌日の朝(5月14日)、早起きして外に出てみると、風もなく朝の光が差し始めている。テラスのところに真っ先に姿を見せたのが、カヤクグリ。前日の強風の中では、全く姿を見せなかったカヤクグリだが、この日は、あちらこちらに姿を見せ、盛んに囀りも披露してくれた。カヤクグリは、十分見ることが出来たので、イワヒバリを探したが、とうとう帰る時間までには、姿を見せてくれなかった。
朝食の後、テラスでゆっくりライチョウを待つことにした。朝の光が雪面を照らし始める頃、室堂からみくりが池温泉方面を目指して徐々に人が集まって来る。石段の近くにライチョウ♂♀の姿が見えた。少し距離があるので、しばらく様子を見ていると♪ガァーオ ガァオー♪ゴオオー♪という声がして、雪原をライチョウ♂が歩き始めた。そのライチョウの前方にもう1羽のライチョウ♂。2羽の行動を見ていると、予想通り、バトルが始まった。まさに縄張り争い。その戦いは、熾烈なものであった。
今回、ライチョウ♂が、飛ぶ姿や、♂同士の縄張り争い、ディスプレイ、♂♀で仲良く採餌する場面など、実に様々なシーンを見ることが出来た。また、この時期の換羽の状況も興味深いものである。舳倉島行きは、叶わなかったが、ライチョウとの出会いは、深く心に残るものである。
ご一緒させて頂きました皆様、大変お世話様になりました。心より感謝の意を込めて。
2015/5/20 5月の立山(その1)
例年通り、今年も舳倉島行きを計画していたが、欠航のため、やむなく中止。予定を変更して立山に向かうこととなった。金沢から富山経由立山に向かったのだが、北陸新幹線開通によって不便になった面もあることを痛感した。
5月13日の朝、7:20発のケーブルカーで美女平に向かい、高原バスに乗り換えて室堂へ向かった。途中、雪を抱いた山々や木々の緑が朝日に輝き、目に心に深く残る思い出となった。
室堂からみくりが池温泉まで雪道を歩くのだが、この日、強風が吹き荒れ、自分の体を支えることもままならず、その上、雪道が凍っており、一人では、とても辿りつけない道のりであった。
この日宿泊予定のみくりが池温泉に何とか到着。荷物を預けて早速探鳥開始。何しろ風が強く寒い。体感温度は、一体どれくらいであったろう。しかし、岩の上に乗ったライチョウ♂の姿を見た瞬間、寒さも忘れ、嬉しさがこみ上げて来た。逆光だったので、恐る恐るライチョウの脇を通り、順光の位置に移動。ライチョウは、全く警戒心がなく、悠然としている。しばらくするとハイマツの下にライチョウ♀が姿を見せた。以前、5月初めに訪れたとき、ライチョウ♀は、真っ白だったが、ずいぶん換羽が進み、お洒落なコートを羽織っているようである。
スキーヤーが雪の中を歩き始めると、そのすぐ前をライチョウ♂が飛んだり、ライチョウ♀が歩いたり、ここでは、ライチョウと人とが、一体になっている感がある。
2015/5/19 ウグイス Japanese Bush Warbler
♪ホーホケキョ♪ケキョケキョ♪静かな朝の公園に響き渡るのは、ウグイスの声。実に良く通る声だ。こんもりした木々の間から聞こえてくるのだが、姿を見つけるのは、至難の業。♪ホーホケキョ♪ケキョケキョ♪どこにいるのだろう?こちらの意向には、お構いなく、美声を披露する。わずかな隙間から、ようやくウグイスの姿が見えた。囀りを一段落して休憩モード。また、しばらくすれば、あの美声が響き渡ることだろう。
2015/5/18 クロジ Grey Bunting
例年、冬になると必ず出掛ける都内の庭園で、クロジに出会えるのが常であった。ところが、近頃は、その出会いが、なかなか難しい。近隣の公園でも、その機会は、あるはずなのだが、この冬、余程、タイミングが悪かったらしい。
しかし待てば海路の日和あり。思いがけず5月の公園で、クロジ♀に出会った。緑の木陰で、クロジは、何を思っているのだろうか。
2015/5/17 ツミ Japanese Sparrowhawk
桜の花の咲くころに飛来するというツミ。近頃は、冬の間でも姿を見掛けることがあるようだ。♪キィーキッキッキッ♪初夏の林で、久しぶりにツミの声を聞いた。声のする方角に歩を進めたが、なかなか姿が見つからない。静かに1羽の鳥が飛んで来て、目の前の木にとまった。それは、ツミではなく、キジバトだったが、しばらくすると♪キィーと言う声と共に、勢い良く姿を見せたのが、ツミである。体は、小さいが、元気いっぱいだ。
2015/5/16 セグロセキレイ Japanese Wagtail
シギ・チとの出会いを求めて訪れた蓮田で、聞きなれない声が響き渡っていた。セキレイの声のようだが、すぐには分からず、遠くのタカブシギを観察し、時折、飛び立つタシギを眺めながら、蓮田を一回り。聞きなれない声のする方角に目をやるとセグロセキレイがいる。あの声を文字で再現するのは、なかなか難しい。何とセグロセキレイの親子だ。どうやら巣立って間もないらしい。蓮田で、思いがけない出会いのひとこまである。
2015/5/15 キョウジョシギ Ruddy Turnstone
皐月の田んぼに、みどりの風が吹き抜けていく。早苗は、5月の太陽をいっぱい浴びて、元気に背を伸ばしていく。畦道のハルジオンやカラスノエンドウ、ヒメオドリコソウなども緑の風を気持ち良さそうに受けて微笑んでいるようだ。
畦道の土の塊をコロコロと転がすように嘴で突いているのは、キョウジョシギ。渡りの途中で立ち寄った田んぼは、居心地が良さそうだ。今季、出会いが少ない中で、何とか出会えたキョウジョシギの姿である。
2015/5/14 チュウシャクシギ Whimbrel
田んぼの早苗が、日に日に緑の色を濃くし、か細くひ弱な印象だった苗が、たくましさを増していく。田んぼで見掛けるのは、時にダイサギだったりチュウサギだったりするが、その数は、以前に比べて数少ない。
この日は、チュウシャクシギが1羽。比較的近い距離で採食している姿を見ることが出来た。どうやら田んぼにいるザリガニをとって食べているらしい。渡りの途中、ほんのひと時、田んぼは、彼らにとって貴重な栄養補給源である。
2015/5/13 ツルシギ Spotted Redshank
田んぼの早苗は、日毎に伸びて、早苗の緑も日々、色濃くなっていく。数年前までは、この緑の田圃に渡り途中のシギたちが、たくさん飛来し、羽を休めていったものであった。その中で、楽しみにしているシギのひとつが、夏羽に換羽していくツルシギの姿を見ることであった。しかし、今季、田んぼで見られるシギたちの何と少ないことだろう。それでもツルシギが2羽、姿を見せてくれたことが救いである。
2羽のツルシギが、蓮田で、ほぼ同じ時刻に姿を見せてくれた。シギが少ない少ないと嘆きながら、何回、蓮田や田んぼに足を運んだことであろう。完全な夏羽には、もうひと息。楽しませてくれたツルシギに感謝である。
2015/5/12 コチドリ Little Ringed Plover
田んぼや蓮田を回っても、今季、シギやチドリとの出会いの何と少ないことだろう。寂しい思いで、何度も何度も田んぼに足を運ぶ。この日、ようやく出会ったのが、コチドリであった。しばらく前から、この田圃で、2羽のコチドリを見掛けている。「また会えたね。」と心のなかで呟いた時、別のコチドリが、勢い良く飛んで来て、威嚇し始めた。まるで決闘場面。ハラハラしたが、一瞬で決着が着いたようだ。
静かな田んぼに、初夏の風が吹き渡る。
2015/5/11 メジロ Japanese White-eye
久しぶりに訪れた公園。カエデの新緑が、目にまばゆいほどである。公園を一回りしてみるが、特段の出会いもなく、シジュウカラにレンズを向けていると、目の前のカエデの木にメジロが2羽飛んで来た。何か小さな聞きなれない声がしたような気がして、2羽のメジロの動きをしばらくじっと観察する。あれ!あの枝の上にいるのは、何かな?一瞬、2羽のメジロの動きが、視界から消えた。どうやら巣立ち雛らしい。久しぶりの公園で、思いがけない出会いであった。
2015/5/10 セッカ Zitting Cisiticola
さやさやと吹く風の何と気持ち良いことだろう。新緑の葉と葉が擦れ合って、涼やかな音を立てている。初夏の葦原は、まだ冬色だが、ところどころに緑の芽が顔を出し、辺りが緑色に覆われる日も、そう遠いことではないであろう。
今の時期、田んぼや葦原で、良く聞くのは、♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッチャッ♪のセッカの声である。この日も、元気に飛び回るセッカに出会った。そのセッカが、葦原に急降下。葦の隙間から、そっと覗いてみると、セッカが、何やら巣材をくわえている。これから子育てで忙しくなるのであろう。
初夏の葦原に、♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッチャッ♪の声が響き渡る。
2015/5/9 アカエリカイツブリ Red-necked Grebe
九十九里の海岸では、アカエリカイツブリにも出会った。寒風吹き荒れている日に出会ったときは、地味な冬羽であったが、初夏の海辺では、アカエリの名の通り、首を赤く染めて久しぶりに元気な姿を見せてくれた。初夏の海辺は、風もなく穏やかで、何度も何度も潜水を繰り返し、美味しい魚を探し求めているようであった。
2015/5/8 ハジロカイツブリ Black-necked Grebe
寒い季節に何度か足を運んだ九十九里。田んぼのシギ・チがあまりにも寂しいので、久しぶりに海岸に足を向けてみた。漁港では、流石にカモメの数は少なく、あれほどたくさんいたカンムリカイツブリも、やっと1羽見掛けるのみ。羽を痛めたらしいクロガモが1羽元気なく浮かんでいる。
諦めていたとき、遠くにハジロカイツブリ3羽の姿。流石にもう夏羽になっていて、元気な姿を見せてくれた。出会えたことに感謝である。
2015/5/7 アカガシラサギ Chinese Pond Heron
肌寒い日の続いた今年の春。花冷えと言うには、あまりにも寒い日が続き、菜種梅雨と言うには、あまりにも長い雨の日が続いた。
寒さと長雨から開放されて、一気に初夏になった感がある。汗ばむほどの陽気が続く中、田んぼで出会ったのは、アカガシラサギ。今まで何度か出会ったことはあるが、馴染みのフィールドで出会うと鳥への親しみが湧いてくる。
2015/5/6 オオセッカ Marsh Grassbird
風薫る季節になり、葦原の鳥たちが気になり始めた。葦原は、まだ冬の装いのままだが、わずかに緑の衣を見せ始めている。今季極端に少ないシギ・チを探しながら、葦原に向かった。
葦原が近づくと聞こえて来たのは、コジュリンの声。元気いっぱいだ。しばらく待つとオオセッカの声が賑やかに響き渡る。個体数は、まだ多くはないようだが、その声は、元気いっぱいだ。葦の間から、わずかに姿が見える。葦のカーテン越しにレンズを向ける。時折、見せてくれる囀り飛翔は、またの課題となった。
2015/5/5 タヒバリ Buff-bellied Pipit
今日は、こどもの日。青空を悠々と泳ぐ鯉のぼりは、何とも清々しい。田んぼでは、早苗が揺れ、散歩道の木々は、新緑が眩いほどである。
水の入った田んぼで、タヒバリに出会った。冬に出会ったタヒバリとは、印象を異にして、胸のところの赤味が、夏を感じさせてくれる。仲間たちは、すでに旅立ったのだろうか。広い田んぼに1羽で、元気に動きまわっていた。
2015/5/4 ムナグロ Pacific Golden Plover
春の渡りで、一番数多く見られるのは、やはりムナグロであろう。しかし、今季は、なかなか出会いの機会がなく、4月も終わりになって、ようやくその姿を観察することが出来た。田んぼに降り立ったムナグロは、70~80羽は、いただろうか。
ムナグロの名前の通り、胸から腹部にかけて夏羽は、真っ黒になる。背中の黄金色の斑もなかなか美しい。後、しばらく滞在してくれるだろうか。
2015/5/3 ツルシギ Spotted Redshank
春の渡りで、例年、最初に姿を見せてくれるのは、ツルシギである。ちょうど春のお彼岸の頃、殺風景な蓮田に降り立って5月の連休の頃まで、その姿を楽しませてくれる。冬羽で飛来し、夏の衣装に変わって行く様をじっくり観察することが出来る。しかし、今季は、飛来するのが遅く、数も少ない。
そのような中で、やっと出会えた2羽のツルシギ。何ともゆったりと飛ぶ姿を見せてくれた。真っ黒な衣装になるのは、もうひと息。
2015/5/2 アオアシシギ Common Greenshank
新緑の美しい季節。散歩の道すがら見る木々の爽やかな緑には、心あらわれる思いがする。田んぼでは、田植えの済んだ水田が、少しずつ増えて早苗が田風に揺れる様が何とも嬉しい。
水が入って田植えを待つばかりの田んぼで、アオアシシギに出会った。実に久しぶりの出会いである。例年、アオアシシギには、良く出会い、あの哀愁を帯びた声を聞く機会も非常に多かったのだが、今季は、全く出会う機会がなかった。
2羽のアオアシシギが、つかず離れず、仲良く採食している姿を見るのは、何とも感慨深いものである。
2015/5/1 オオハシシギ Long-billed Dowitcher
今日は、もう皐月。肌寒い日が多かった4月。桜の花も寒さの中で戸惑っていたことであろう。その寒さが原因しているのだろうか。例年、連休が始まる前頃より、田んぼは、シギ・チで賑わいを見せてくれるのだが、今季の何と寂しいことだろう。幸い、オオハシシギが寒さの頃より滞在し、夏羽に衣替えして、その姿を楽しませてくれている。もうしばらく、この地でゆっくりして欲しいものである。