2024/6/1 散歩道
数日前から気になっていた小鳥の声。おそらく巣立ったばかりのシジュウカラの声であろうと思いながら、その姿を確認することは出来なかった。朝日の降り注ぐベランダに出て見ると小さな鳥影が見える。予想通り、シジュウカラの巣立ち雛が姿を見せてくれたようである。小さな声が複数の場所から聞こえて来る。なかなか居場所を特定することは出来なかったが、何とか数枚、シジュウカラの巣立ち雛を撮影することが出来た。嬉しい朝のひとこまである。
2024/6/2 散歩道
久しぶりに訪ねた公園で、蝶との出会いを期待していたのだが、モンシロチョウを1頭見かけただけで他の蝶との出会いは、全くなかった。しかし、1年ぶりにサラサウツギを見ることが出来て心穏やかになれたのである。アザミの花とも久しぶりであったし、びっしりと実ったマグワの色とりどりの実も楽しかった。ささやかな出会いを求めてゆっくり歩いている。
2024/6/3 散歩道
相変わらずゆっくりゆっくりの散歩道である。この日の出会いは、嬉しいことに1年ぶりにイチモンジチョウに出会った。ヒラヒラヒラヒラ飛んでいる姿を見たときは、もしかしてアサマイチモンジ?と胸躍らされたのだが、写真を見るとイチモンジチョウのようである。いずれにしても、蝶との出会いの少ない昨今、久しぶりに胸躍る思いをしたのである。
2024/6/4 散歩道
いつもながらゆっくり歩く散歩道。時折、目的地を変えて目に映る風景、植物などを楽しんでいる。青々とした銀杏の木を見つけたので、のぞき込んでみるとまだ小さいながら実がびっしりついている。秋風が吹く頃になれば、たくさんギンナンが落ちていることであろう。
足元では、ムラサキカタバミが優しく微笑んでいた。散歩道は、のどかである。
2024/6/5 散歩道
久しぶりに車で田んぼを回ってみることにした。今の時期、早苗が揺れる風景が何とも爽やかで大好きである。早苗もあまり伸びてしまうより、まだ水面が見える程度の光景が何とものどかで心惹かれる。
かなり広範囲に車で回ってみたが、見えるのは、早苗の揺れる田んぼばかり。やっとスズメを見つけたが、飛ばれてしまい撮影することが出来なかった。遠くにカルガモを見つけたときは、胸が弾んだ。あぜ道で寛ぐカルガモは、観ていて心和むものである。
2024/6/6 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。目的地を少し変えながら折々の出会いを楽しんでいる。鳥たちとの出会いが極端に少なくなったので、目につくものは、大抵、植物である。この日は、ヒメウツギの白い花や、ムラサキツユクサの紫色が目に心に染み入った。
嫌われ者の外来種、アカボシゴマダラも久しぶりの出会いであった。
散歩道は、いつものどかである。
2024/6/7 散歩道
鳥たちとの出会いが少なくなって何とも寂しい限りと思っていたが、久しぶりに訪れた公園で、数羽のスズメに出会った。スズメでさえも出会いの機会が少なくなり、この日の出会いは、格別嬉しいものであった。
嘴を見ると黄色味があるので、子スズメであろう。数羽のスズメが思い思いに飛び回っている光景は、何より心和むものであった。
2024/6/8 散歩道
久しぶりに出掛けた寺院に見事な花がたくさん咲いていた。純白で可憐な美しい花である。春先に訪ねたときに、この木の木肌が美しく目に心に残って気になっていた樹木である。足元には、たくさん純白の花が落ちていた。通りがかった方が、「ナツツバキが綺麗ですね」と声をかけてくださった。花の名前は知っていたが、ナツツバキは、まだ見たことがなかった。ずっと探していた花である。この花が夏椿なのだと分かり、嬉しさがこみ上げて来た。
ナツツバキは、一日花で、朝咲いて夕方には、ポトリと落ちてしまうということも教えていただいた。散歩道でのひとこまである。
2024/6/9 散歩道
鳥との出会いは、極端に少なくなったが、せめて蝶に会いたいと散歩道で探していた。ごくごく身近な蝶であるヤマトシジミやベニシジミにもなかなか出会いの機会がない。ところが蝶に会いたいとの思いが通じたようである。嬉しいことにコムラサキに出会ったのである。昨年も一昨年もコムラサキには、出会っているが、何分にも出会いの少ない時期だけに嬉しさは、ひとしおであった。
光線が均一にあたれば、紫色が鮮明に輝くのだが、なかなかそう簡単には、いかない。何とか数カット紫色が出たので上出来としたいと思う。散歩道でのひとこまである。
2024/6/10 散歩道
自宅の近くに手入れの行き届いた寺院がある。自宅の近くと言っても車で出掛けなければ無理な距離である。色々な木々や草花が見られるので、度々訪れたいところであるが家族の協力なくしては無理なところである。野鳥への関心が薄らいだ訳ではないが、体力的にもかなり無理があり、今は、植物に目を注ぎ心和む日々を過ごしている。
その寺院には、たくさんのソシンロウバイがあり、今の時期、たくさんの実が見られる。その実をよくよく見るとひとつひとつに表情があり、何とも楽しくなってくる。近くには、ビョウヤナギもたくさん咲いていた。散歩道でのひとこまである。
2024/6/11 散歩道
ずっと気になっていた紫陽花。自宅のすぐ近くの散歩道でもいくつか見られるが、白色の紫陽花が多い。もう少し色のついた紫陽花も見たいものだと思っていたところ、出先で、見事な紫陽花に出会った。数は、少なかったが、何ともその紫陽花は、美しく調和しているように見えた。ひとつひとつが自分を主張することなく、実に見事な調和である。
ほんのひとときであったが、青梅雨空のもと、美しい紫陽花を堪能することが出来たのだった。出会いに感謝である。
2024/6/12 散歩道
ナツツバキに出会った庭園では、ヒメシャラも見ることができた。ナツツバキは、沙羅樹とも言われることがあるが、ヒメシャラは、ナツツバキを小さくしたような花である。良く見れば花びらなどは、全く違うが、遠くから木全体を見るととても良く似た印象であった。
その庭園には、ハンカチの木もあった。訪れる時期が遅かったので、白いハンカチがヒラヒラするような光景は、見ること出来なかったが、ひとつだけ名残があった。来年、機会があれば是非、見たいものである。
2024/6/13 散歩道
時折、目先を変えてゆっくり歩く散歩道。この日は、木々の緑が楽しめる場所を選んだ。まさに緑したたる美しい季節。木々の緑が覆い被さるようであった。私は、あまり歩けないので、腰をおろして、辺りを見渡す。巣立ち雛の声だろうか。シジュウカラの群れの声が近づいて来た。
木々が込み入っていて、かなり暗い。樹幹をシジュウカラが飛び交う。何とか数枚シャッターを押すことが出来た。途中、コゲラの姿も見かけたが、写真は、無理であった。また、ゆっくり訪ねてみたいと持っている。
2024/6/14 沼のほとり
大好きな沼のほとりを訪ねてみた。人気者のカンタくん。相変わらず、舟の上でゆっり寛いでいる。この光景がたまらなく好きである。広々とひろがる印旛沼の光景も大好きである。今の時期は、鳥に会う機会は少ないが、ゆったり広がる沼の光景を眺めていると心落ち着き、元気になれる気がしてくる。また、訪ねてみたい大好きな沼のほとりである。
2024/6/15 散歩道
ここ数年、6月に入ると蝶を探しに出掛けている場所がある。気になっていたが、少々出遅れてしまった。それでも蝶との出会いを期待して出掛けたのだが、何と全く出会いがなかったのである。環境が1年の間に変わってしまった様子で、それが原因なのかもしれない。
しかし、蝶との出会いは皆無であったが、色々な植物との出会いがあり、今回の散歩は、まずまずということだろうか。
2024/6/16 散歩道
久しぶりに出掛けた里山。気になっていた蝶との出会いはなかったが、いくつかの出会いがあり、まずまずの散歩であった。足元にたくさん落ちていた木の実を触ってみると、ベタベタと手に着く。大きな木を見上げてみるとビッシリと青い実がついている。どうやらオニグルミのようである。近くでは、コミスジ、キタテハ、サトキマダラヒカゲとの出会いもあった。ゆっくり歩く散歩道。また出掛けてみたいと思う。
2024/6/17 散歩道
ずっと気になっていたアカソバ畑。体調を崩してなかなか出掛けることが出来なかったが、何とか少しだけ歩けそうなので、家人の車で出掛けることにした。県内のさして遠くない場所であるが、今の私には、なかなか難しい。
昨年、一面に広がるアカソバ畑に感動し、その強烈な思い出が胸の中で渦巻いていた。何とかたどり着いたアカソバ畑であるが、大分縮小されて昨年の半分にも満たないくらいである。それでも、見られただけ良しとしなければと言い聞かせ、その場を離れたのだった。
2024/6/18 散歩道
久しぶりに訪ねた里山。昨年は、ずいぶんたくさんの蝶に出会った記憶があるが、今回は、地味な蝶ばかりであった。サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、モンシロチョウ、コミスジと言ったところである。ささやかながら竹林があり、その根元には、たくさんのドクドミが咲いていた。静かな静かな里山。また、機会があったら訪ねてみたいと思っている。
2024/6/19 散歩道
6月を迎えると気になっている花がいくつかある。そのひとつがギンバイカである。3年前、初めてその木のことを知り、是非、一度見て見たいと思っていたところ、あっさり実現したのだった。何とギンバイカが散歩道に咲いていたのである。純白で清楚な感じが大好きで、今年も心待ちにしていた。ところが、なかなか体調整わず、時期が少々遅くなってしまったようである。でも、見られただけでもよしとしよう。写真が撮れたことに感謝である。
2024/6/20 散歩道
自宅近くの散歩道に、立派なエゴノキがある。数本並んでいるが、1本が特に実つきが良く、青々とした小さな実がビッシリ水無月の風に揺れている。晴れている日は、鑑賞には問題ないが、写真は難しい。曇の日を選んで写真を撮ってみた。案外、難しいものである。その労をねぎらうように可愛いロボットが目の前にあらわれた。芝刈りロボットである。トコトコ、トコトコ。その動きがたまらなく愛らしい。作業を終えると所定の場所に収まって、これがまた何とも愛らしい。
2024/6/21 散歩道
6月に入ると気になっている花がいくつかある。そのひとつがクチナシである。純白のウエディングドレスを纏った女性をイメージする花で大好きである。自宅近くの散歩道にあるのだが、なかなか見に行くことが出来なかった。やっと出掛けてみると期待通り、純白のクチナシが一輪咲いていた。もう少しすれば、数輪見られることであろう。今年もクチナシの花を見られたことに感謝である。
2024/6/22 コジュリン
例年、麦の秋が見られる頃、コジュリンの里を訪ねていた。そこは、麦畑や雑草の茂る草地が広がり、昔ながらの田んぼの光景が見られたのである。しかし、農業も近代化が進み、麦畑は、広々とした水田に変わってしまった。コジュリンは激減し、鳴き声は、わずかに聞こえるものの近くでの撮影は、かなり難しい。この日、やっとの思いで遠くのコジュリンを撮影したのが、この画像である。
遠くのヨモギにとまったヒバリを見ることも出来たが、あまりにも距離があった。
2024/6/23 散歩道
ずっと気になっていたタイサンボクの花。久しぶりに公園を訪ねてみると、いくつかタイサンボクの花が見えた。しかし、高いところにあるので、花が開いた様子を撮影することが出来ない。残念であったが、横から数枚撮ってみた。昨年は、眼線で撮影することが出来たので、もう少し足を運べば出会いは可能であろうか。また、公園を訪ねてみたいものである。
2024/6/24 散歩道
鳥たちとの出会いの少ない昨今であるが、気になっていた田んぼを車で回ってみた。以前は、田んぼを回れば、必ずと言って良いほどキジに会えたのであるが、しばらく出会いの機会が全くない。キジに会いたいとの思いもあって回ってみた。結果は、全くキジの姿を見ることがなかった。しかし、ダイサギやチュウサギには、会えたので良しとしなければと思っている。緑の田んぼに真っ白なサギ。美しい光景であった。
白さぎの一羽翔ちたる田はみどり
2024/6/25 散歩道
自宅近くの散歩道を時々歩いている。それは健康維持のためであり、歩くことが出来なくなることへの恐れからでもある。自宅近くは、自然環境に恵まれ、少し歩いただけで何かしら植物に出会う。鳥との出会いは、ほとんどないが、メジロやシジュウカラとの出会いは、稀にある。
この日は、コムラサキ、サンゴジュ、ヒメヒオウギズイセン、リョウブなどを見ることが出来た。また、ゆっくり歩いて見たいと思っている。
2024/6/26 田んぼのひとこま
今、田んぼは、早苗が程良く伸びて緑の海が広々とどこまでも続いているようである。その田んぼに心地良い風が吹き渡るとき、心は満ち足りて体に元気がもどってくる。
車の窓からその田んぼを見渡していると一羽のヒバリの姿が見えた。近距離でヒバリを見るのは、久しぶりである。口をいっぱいにあけて囀りを聞かせてくれた。これから子育てであろうか。田んぼをわたる風は、実に気持ちが良い。
2024/6/27 散歩道
自宅近くの散歩道。時折、ゆっくり歩いている。その折々に、何かしら出会いがあるのは、何とも有り難いことである。この日は、ナンテンの花が綺麗だった。マサキの花もビッシリと小さな花をつけていた。
足元では、ネジバナが可愛いお花を見せてくれ、アジサイやヤマアジサイも彩りを添えてくれた。散歩道は、のどかである。
2024/6/28 ムラサキシジミ
時折、目先を変えてゆっくりゆっくりの散歩を楽しんでいる。足腰の痛みで、歩くことがやや困難になってきているので、限られた場所ではあるが、理解ある家族とともに散歩を楽しむことが出き幸せである。
今年、出掛ける機会も少ないのだが、蝶との出会いが極端に少ない。ゼフィルスも全くダメであった。この日、嬉しいことに実に美しいムラサキシジミに出会った。まだ羽化して間もないのだろうか。欠損は、全くない。実に美しい蝶であった。出会いに心から感謝している。また、ゆっくりゆっくりの散歩を続けたいと願っている。
2024/6/29 散歩道
ゆっくりゆっくりの散歩で蜻蛉にも出会った。その名は、ハグロトンボ。日陰を好むようで、暗く湿ったところでの出会いであった。こどもの頃もこの蜻蛉を良く見かけたものである。ハグロトンボを見るとこどもの頃の夏休みを思い出す。
蝶も蜻蛉も幼少期を思い出し、懐かしさが溢れていて胸がいっぱいになる。
2024/6/30 散歩道
梅雨に入ったものの雨の日が案外少なくて、少々戸惑っている。そのような中で、まさに梅雨と思える日があった。その日の翌朝、近隣を散歩してみると、青葉雨に濡れた植物のいくつかを見ることが出来て、何とも清々しい気分にひたることが出来たのだった。
まずは、くちなし。さらにギボウシ、ツワブキ、ヤツデ、アジサイなどなど。散歩道では、たくさんの植物が、生き生きとした表情で迎えてくれたのである。