タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2025/5/31 散歩道

今年も気になっていた蝶に会いたくて出かけてみた。自宅からそう遠いところではないのだが、なかなか足を運ぶことが出来なかったのである。目的地に着いたものの蝶らしき姿は、まったくなくモンシロチョウですら飛んでいない。少し奥の方まで歩を進めてみるとウツギの木が目に入った。

ウツギの花を「卯の花」と呼ぶこともあるという。この花には、蝶が良く集まると教えてくださった方がいた。さらにすぐ近くには、サラサウツギの花も咲いていた。何とも美しい花である。

少し奥まったところでは、ハコネウツギの花も見ることが出来て、目的の蝶には出会えなかったものの気持ちの良い散歩の一日となったのである。

2025/5/29 散歩道

初夏の日差しが降り注ぐ散歩道。目の前をひらひら飛んで行ったのは、久しぶりの出会いのベニシジミのようであった。ベニシジミの行方を追って少し歩いてみるとハルジオンが群生しているところがあり、そこにベニシジミが止まっているのが見えた。

近づいてみると嬉しいことに2頭のベニシジミがとまっている。翅も黒々として夏の装いである。今季、なかなか出会いの機会のなかった蝶に会え、ワクワクドキドキであった。2頭のベニシジミとの出会いに胸弾み、元気になれた散歩道であった。

2025/5/27 散歩道

いつもの散歩径。心休める静かな静かな散歩道である。少し前のご紹介になるが、初めて見る西洋石楠花をはじめ紫系のお花が多くて心が弾んでくる。紫色のお花は、亡き父が大好きであった。アヤメ、ミヤコワスレ、西洋石楠花などそれぞれ個性豊かな紫色で心和ませてもらったのである。

2025/5/25 散歩道

少し前の散歩道のご報告。自宅から車で10分ほどのところにある静かな庭園。牡丹の花が有名のようであるが、今年は、出かけるのが少々遅くなってしまった。けれどもいくつか牡丹の花が残っていて十分楽しむことが出来たのである。近くには、キモクレンの木があり程よい咲き具合で歓迎してくれているようであった。また、是非、訪ねて見たいと思う。

2025/5/24 散歩道

このとりどり日記に何度も登場しているが、自宅近くにある手入れの良く行き届いた庭園。行くたびに色々な植物が出迎えてくれる。それほど広くない庭園だが、じつにたくさんの植物があって目を心を奪われる。

足元で目を引いたのがニワゼキショウ。ニワフジの白色とピンクは、なんとも愛らしい。カエデの色づいた葉も心惹かれた。また、近いうちに訪れてみたいと思う。

2025/5/23 散歩道

自宅からそう遠くないところに手入れの行き届いた庭園がある。四季折々、いろいろな植物を楽しませていただき心休ませていただいている。今は、夏椿の開花を待つばかりである。

庭園の隅々まで手入れが行き届き、掃き清められていつ訪れても気持ちが良い。昨年の6月初め、初めてナツツバキを見たときは、感動で胸がいっぱいになった。もうすぐ、あと何日で開花するだろうか。

2025/5/22 散歩道

自宅近くの散歩道。最寄りの駅は、徒歩2分。しかし閑静な住宅街が広がり、朝には、小鳥の声で目覚める。まるで絵本にでも出てきそうな緑あふれる光景が広がる。足元に咲くのは、キュウリグサ。ちいさな小さな花である。少し前になるがキンランも咲いていた。今は、すっかり緑で覆われ辺りが様変わりしている。

ゆっくりゆっくり歩く散歩道。痛む足をかばいつつ、今日も少しだけ歩いて来た。

2025/5/19 エゴノキ

エゴノキの花は、清楚で美しく大好きである。窓辺からエゴノキを見ることが出来、花の時期には、大いに楽しんだものであった、しかし、昨年は、まったく咲かず、今季は、少々花をつけただけであった。

我が家から徒歩2分のところにあるエゴノキは、全部で10本以上あるが、花付きの良いのは、数本である。そのエゴノキを撮影してみた。エゴノキの花は、まさに森のシャンデリアであった。

2025/5/18 散歩径

昨日は、かなり風が強く雨も終日降っていたので、どこへも出掛けることが出来なかった。新緑の季節、やはりどこかへ出掛けてみたいと近隣の庭園に出掛けることにした。

一番初めに目についたのが,小さくてあまり目立たないお花である。その小さい花が、実にたくさん蕾であったり、三分咲きであったり様々で見ていて飽きることがない。名前がわからないので、グーグルで調べてみるとカラタネオガタマという名前であることが分かった。

付近の木々もツタがからまったり草が木に生えていたり様々で大きな力をもらったようで、脚の痛さもひととき忘れることが出来た。

2025/5/17 キジ

キジとの出会いを楽しみに田園地帯を訪れることがしばしばあるのだが、何故かしばらくその機会がなく、がっかりしていた。ところが思いがけない出会いが、突然訪れた。

シギに会いたくて出かけた蓮田地帯で、あぜ道に雄のキジの姿が見えた。嬉しさのあまり、大急ぎでカメラの準備をし、夢中でシャッターを押したのである。ところがそこに雌のキジが飛んで来た。雄のキジは、羽を広げて求愛の姿勢をとる。その姿が実に鮮烈であった。

さらに驚いたことに、もう一羽別の雌のキジが飛んできたのである。一羽の雄キジに二羽の雌のキジ。どうなることかとハラハラしたが、争うこともなく和やかな雰囲気であった。母子草の咲き乱れるあぜ道で美しい雄のキジと二羽の雌のキジ。まるで舞台を観賞するようなひとときであった。出会いに感謝である。

2025/5/16 ナツロウバイ

自宅からそれほど遠くないところに四季折々、お花の絶えないところがある。近いとはいえ、車でないと無理なので、家族の協力を仰ぐことになる。

鳥たちとの出会いが極端に少なくなったので、四季折々の花に目を心を注ぐことになる。今回、出会ったのは、ナツロウバイである。私は、初めての出会いで、ことさら胸が弾んだのだった。

2025/5/15 沼のほとり

自宅から遠くないところに四季折々、色々な花が絶えない素敵な場所がある。春の牡丹、秋の紅葉のときは、カメラを携えた人々でにぎわう。

私は、ひっそりとした季節にその場所を訪ねることが多い。今回も時期を過ぎていたので、どなたに会うこともなく色々な花との出会いを楽しむことが出来た。近いうちにまた訪ねて見ようと思う。花には、人の心を和らげる力がありそうだ。

2025/5/14 沼のほとり

時折、訪れる沼のほとり。冬の間は、カモたちが多数、飛来し、湖面を埋め尽くすほどの日もあるので、バーダーたちで賑わう。しかし、カモの去った後は、実に静かである。

その静けさの中で、スイカズラやノイバラの純白の花が、微笑みかけるように出迎えてくれた。時折、頬を撫でる風は、実に心地よい。少し足を伸ばして古民家を訪ねて見ると、サトキマダラヒカゲが、いくつか舞ってその季節の訪れを告げているようであった。

2025/5/13 エゴノキ

自宅近くの散歩道。ゆっくりゆっくり歩いてみる。大好きなエゴノキの花が、ちょうど見頃で森のシャンデリアと呼ばれるにふさわしい姿を見せている。びっしりと実にたくさんの花が咲いていて、小さな森は、シャンデリアで輝いている。

少し離れたところに咲いているツツジの花が、背景になって、趣の変わったエゴノキの花は、絵本の世界の主役のようである。自宅近くの散歩道。ゆっくりゆっくり歩いている。

2025/5/12 ツルシギ

春の渡りのシギたちに会いたいと願っているのだが、体力の衰えと共に渡りの中継地へ足を運ぶのが、なかなか大変になり、その機会がずいぶん遠のいている。しかし、夏羽のツルシギ2羽が、まだ滞在中との情報で、重い腰をあげて蓮田地帯へと車を走らせた。

前回、ツルシギ2羽を見たところには、まったく気配がなく、あきらめて他を回ってみることにした。ここでお会いした方から、有力な情報を得て現地に向かう。お休み中ではあったが、2羽のツルシギは、蓮田にいた。しばらく待つとお昼寝から覚めて一羽は、食事に出かけ、一羽は、羽繕いを始めた。

初夏の日差しが降り注ぐ蓮田は、見ていて気持ちが良い。農家の方の迷惑にならないように短時間で切り上げたが、嬉しく心に残る出会いであった。

2025/5/11 ナンジャモンジャ

別名ヒトツバタゴというナンジャモンジャの木。ずっと探していたのだが、偶然、その存在を知り、さらに近いところに大きなナンジャモンジャの木があることを知った。昨年は、時期が少々遅かったので、今年こそはと願っていたところ、ちょうど良いタイミングで撮影することが出来た。

まるで雪が降ったようだと表現する方があるが、なるほど、まさに雪が降ったように真っ白な花が咲き誇る。実に美しい光景である。ひとつひとつの花も美しい。惚れ惚れと飽かず眺めている次第である。

2025/5/10 オオヨシキリ

五月を迎えると気になる鳥の一つが、オオヨシキリである。すでに飛来しているとは、聞いているのだが、出かける機会も少ないので、まだ出会いはない。

春の渡りのシギを探しに出かけた田園地帯で、嬉しいことに、その機会が巡って来た。枯れた葦のところに、何やら動く気配。何とオオヨシキリである。何とか枯れた葦につかまって、鳴き始めた。♫ギョギョシ♫ギョギョシ。まさに初夏の声である。これからしばらく♫ギョギョシ♫ギョギョシの声で賑わうことであろう。

2025/5/9 チュウシャクシギ

春の渡りのシギチに会いたいと願っていたが、なかなか中継地まで足を伸ばす機会がなく、体調不良もあって、のびのびになっていた。

やっと念願が叶い、足を伸ばしてみると田圃は、あちこちで水が入り、田植えが済んだところがほとんどであった。そんな田園風景を楽しみながら、車を走らせていると、遠くにシギの姿が見える。何とか車で近づいてみると、それはチュウシャクシギであった。それも何と3羽のチュウシャクシギ。シギが大好きな私は、ドキドキしてしまう。5月の田んぼで嬉しい嬉しい出会いであった。

2025/5/8 ナンジャモンジャ

ずっと気になっていたのが、ナンジャモンジャの木。ヒトツバタゴとも言われているが、なんじゃもんじゃの方が、親しみやすいようだ。4月末から5月初めにかけて真っ白な花を咲かせる。この木の存在を知るまで、どこか遠方まで出かけなければ見られない植物だと思っていた。ところが、ごく身近なところに3か所、ヒトツバタゴの木があることを偶然知った。

そのうちの一つが、この写真の木である。ちょうど良いタイミングだったようで、真っ白な花を見せてくれた。嬉しい限りである。また、来年、元気でこの木に会えるようにと願っている。

2025/5/6 ハナイカダ

ずっと気になっていたハナイカダ。そろそろハナイカダの花が見られる頃かと訪ねて見たのが、自宅近くの寺院。隅の方にひっそりとハナイカダはあった。葉の上に緑の小さな玉を乗せたような不思議な植物である。ちょうど花の時期で、何とか間に合ったようだ。

以前は、近隣の散歩道で見かけたことはあったが、いつも時期が少々ずれていてハナイカダの花を見るのは、初めてである。ずいぶんたくさんの写真になってしまったが、初めての出会いなので、記念にと撮影してきたのだった。

2025/5/5 ハンカチの木

自宅からさほど遠くないところに手入れの行き届いた寺院がある。四季折々、様々な植物を楽しませていただいている。春は、牡丹の花で有名だが、私は、牡丹にあまり関心を示さない。

気が向いたときにだけ足を向けるので、四季折々、出会いは様々である。この日は、ハンカチの木を見ることが出来た。ベストシーズンだったようで、真っ白なハンカチが何枚も何枚も風に揺れていた。ほかに目を引いたのは、クロバナロウバイである。また近いうちに足を運んでみたいと思っている。

2025/5/4 散歩道

今の季節、楽しみにしているものの一つが藤の花。父も母も藤の花が大好きだった。藤の花を見ると子供の頃を思い出す。そんな思いで藤の花を捜していたのだが、思いがけず見事な藤棚を見ることが出来た。

近くには、真っ赤なツツジの花が咲いて、とてものどかな場所である。人も少なくてゆっくり楽しめたのだった。また来年も是非、訪ねてみたいものである。

2025/5/3 ヒバリ

ずっと気になっていた河川敷。数年前までは、コアジサシやコチドリが営巣し、ほのぼのシーンを繰り広げてくれたのだが、今は、その面影もない。

何回か訪れては見たものの、鳥影もなく、今回も期待はしていなかった。ところがヒバリが賑やかな声で出迎えてくれたのだ。車のすぐ近くまで寄ってくる。二羽で仲良く飛び回るシーンもあった。ヒバリとは言え、なかなか出会いの機会の少なくなった昨今、心に残る嬉しい出会いであった。

2025/5/1 散歩道

ずっと気になっていた古墳近くの自然。数年前までいろいろな植物がありたくさんの種類の蝶が舞っていた。そこに行けば、色々な自然との出会いがあり、心癒されたのだった。近年開発が進み、雰囲気がすっかり変わってしまった。

久しぶりに訪れたところ、以前と変わりなく迎えてくれたのが、藤の花である。以前は、蝶との出会いがあったのだが、一頭の蝶の姿もなく寂しい限りであった。しかし藤の花は、笑顔で美しい姿を見せてくれたのである。