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4月6日の朝、石垣空港10時発の便で与那国島に向かった。搭乗時間は、ほぼ30分。とうとう日本の最西端の島に到着した。鳥に関心を持つ以前から、与那国島の名前は、知っていたが、まさか訪れる機会が巡ってくるとは思ってもいなかった。
空港では、Mプロがにこやかな笑顔で出迎えてくれた。機材の準備のため、いったんホテルに入り、昼食にそばをいただく。すっきりした癖のない味で、すんなりと喉を通っていく。
与那国島で最初の出会いは、夏羽のアカガシラサギである。以前、都市公園で出会ったことはあるが、田植えの済んだばかりの田んぼで、採餌するアカガシラサギの姿をじっくり観察できるのは、嬉しい。
次に驚くほどの珍鳥との出会いが待っていた。クロジョウビタキの雄。名前は聞いたことはあるが、図鑑でじっくり見た記憶もない。木の枝にとまり休息していることが多かったが、暑さを避けるためであろうか。頭部も体の上面も胸も黒く、南国の日差しを浴びて黒光りしているように見えた。腹部より下は、橙色で黒との調和が美しい。
次に回った田んぼでオオメダイチドリ、セイタカシギ、コアオアシシギなどに出会った。まだ植えられて日の浅い苗は、優しい緑色で与那国島のゆったりした空気に溶け込んでいた。
牧場では、キタツメナガセキレイとキマユツメナガセキレイを観察した。ツバメチドリの姿も見られ、時折飛ぶツバメチドリの翼下面の赤褐色の色が青空の中でくっきりと美しく見えた。
オオチドリとの出会いも心に残るものである。すらっと足の長いオオチドリ。胸のオレンジ色が鮮やかで美しい夏羽だった。Mプロの車の中から撮影させていただいたことも忘れられない思い出となっている。
アザミの咲く岬で、出会ったイソヒヨドリ。田風が心地よい水田で出会ったアカアシシギ。そして珍鳥バンケンとの出会いを期待して夕方7時まで待ったことも、与那国島での思い出を一層、忘れられないものにしている。
石垣島 |
与那国島の鳥1 |
与那国島の鳥2 |
与那国島の鳥3 |
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