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与那国島は、石垣島から124Kmのところに位置し、台湾までの距離は、111Kmだそうである。すっきり晴れた日には、与那国島から台湾が見えるそうで、まさに国境の島ということになるだろう。
与那国島は、牧歌的な雰囲気で、ハイビスカスやブーゲンビリアなどの華やかな花も見かけたが、むしろひっそりと野に咲く花の方がふさわしい感じの島である。白い清楚な感じを受けるユリの花や、紫色の小さな花、棘がいかにも痛そうなアザミは、島のあちこちで見かけた。
4月8日の朝も、6時にホテルを出て、田原川湿地に向かった。今日も、シロハラクイナ、シロガシラ、セッカの声が聞こえてくる。シベリアセンニュウは、声だけで、やはり姿を見ることは出来なかった。上面が赤味がかった茶色の鳥が飛んだ。「チョウセンウグイス!」咄嗟にカメラを向け、シャッターを押したが、光量不足で写真は、なかなか難しい。
久部良漁港の近くで、この日もオオチドリに会った。長い時間じっとしていたのは、余程、疲れていたのであろうか。近くには、ムナグロが数羽、休んでいる姿があった。
シロハラは、ずいぶん見かける機会が多かった。アカハラも何度か見かけた。良く見かけるヒヨドリは、タイワンヒヨドリだそうで、石垣島で見かけるのは、イシガキヒヨドリだそうである。
クロウタドリは、飛んだときシルエット状態で特徴がよくわからなかったが、桑の木から一瞬、姿を現したとき、黄色いアイリングと嘴が見え、ようやく特徴を捉えることができた。ずいぶん待ち時間が長かったが、会えたときの嬉しさは格別である。
シロガシラを見かける機会は多かったが、なぜか電線にとまっていることが多い。4月9日の朝、クロウタドリを待っているとき、桑の実を啄ばむシロガシラを見ることが出来た。
与那国島は、優しい眼をした与那国馬と優しい色の野の花、東崎や西崎から見る海の青、そして優しい風が似合う島である。島の人々の心も、もちろん優しい。3泊4日の短い滞在であったが、与那国島で出会った鳥たち、心和む風景、野の花など思い出のアルバムのページが大きく膨らんだ。
探鳥の折々に丁寧な説明をしてくださったM氏、熱心に案内してくださったI氏、いつも笑顔でさわやかなドライバーのK氏、現地でお会いし快くアドバイスくださった皆様、ご一緒させていただいた皆様、お世話になった与那国島の皆様に厚く御礼申し上げます。
石垣島 |
与那国島の鳥1 |
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