タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2024/4/1 カタクリ

ずっと気になっていたカタクリの花。昨年、3月末に訪れたカタクリの里で群生しているカタクリの花をじっくり見る機会に恵まれた。2カ所を訪れたが、最初の訪問地より2カ所目の場所の方が、観察しやすくてじっくりゆっくり観察・撮影出来たのだった。

今年も是非、カタクリの花を見たいと思っていたが、天候の関係や諸々の都合で一日延ばしになり、昨年同様、3月末にカタクリの里を訪れたのである。

曇りがちの日であったが、程良い明るさで、花の咲き具合も程良く大満足のカタクリ鑑賞の日となったのである。

2024/4/2 沼のほとり

1ヶ月に1~2度訪れる沼のほとり。もっと寒い時期には、トモエガモやヨシガモなどカモ類の観察に出掛けるのだが、それらのカモは、すでに故郷へ旅立ったようで、沼のほとりは、実に静かである。

クイナやヒクイナなどが見られるとは聞いていたのだが、なかなかその機会に恵まれないまま、何度足を運んだことだろう。出会いは、突然で、この日、到着と同時に目に飛びこんで来たのがクイナであった。警戒心が非常に強く、こちらの気配を察して、すぐに姿を隠してしまった。

とても残念に思って、しばらく辺りの風景を写真に収めたりしていると、ヒクイナが奥の方に姿を見せ、すぐに隠れてしまったが、手前の方にクイナが姿を見せてくれた。これもごくごく短い時間であったが、嬉しい出会いであった。

2024/4/3 散歩道のひとこま

ずっと気になっていた庭園に久しぶりに足を運んでみた。程良い大きさの庭園で、実に手入れが行き届いている。その季節、季節で色々な花が見られるのが、何より嬉しい。

最初に目に飛びこんで来たのは、アミガサユリであった。昨年は、こんなにたくさん見られなかったように記憶しているが、10数本はあるようで、どのようにレンズをむけようかと思案しながら楽しむことが出来たのである。そのすぐ近くには、ビオラがたくさん植えられていた。彩りが華やかで春の気分を満喫出来たのだった。ハナニラには、バッタのような昆虫が姿を見せてくれ春の訪れを感じさせてくれたのである。

2024/4/4 散歩道のひとこま

久しぶりに訪れた庭園では、ミツバツツジが見事に咲いていた。鮮やかなピンク色なので、辺り一面、とても華やいで見えた。ユキヤナギも見事であった。ボタンがたくさん植えられているのだが、すでに蕾がしっかりしている。あの大輪のボタンは、見応えがあるので、今から楽しみである。

新芽が色々見られて春の息吹をそこかしこに感じた散歩であった。

2024/4/5 散歩道のひとこま

四季折々、色々なお花が楽しめるところが近くにある。近くと言っても徒歩では無理な距離で、車で行かなければならない。つまり家族の協力がなければ無理な場所である。

昨年も今頃、訪れたことがあり、ずっと気になっていた。お天気を見ながら出掛けてみると予想通り、色とりどりの花が出迎えてくれた。あちこちで見かける雪柳だが、ここでは、真っ白な雪柳に真っ赤な木瓜の花が近くにあって、何とも美しく素敵な雰囲気を醸し出していた。

2024/4/6 オオジュリン

春の蓮田地帯の様子が気になり、久しぶりに出掛けてみることにした。途中、たくさんの田んぼや畑を通るが、麦畑の緑を見たくらいで、後は、茶褐色の田んぼが広がるだけである。

湖畔に沿って車を走らせてみると一瞬、鳥が飛んで枯れた葦原に飛びこんだように見えた。車をとめて、様子を見ていると、奥の方で、動く気配。しばらくするとオオジュリンが姿を見せてくれた。もうずいぶん出会いの機会のなかったオオジュリン。何とか撮影したくて、少し待ってみることにした。

しばらくすると、手前の撮影しやすい位置に出て来てくれたので、ずいぶんシャッターを押してしまった。思いがけない嬉しい出会いであった。

2024/4/7 散歩道のひとこま

四季折々、色々なお花が見られる庭園に家族の協力を得て行って来た。一番気になっていたのは、赤色のミツマタである。昨年初めて見た時は、これがミツマタとは思いもしなかったが、帰宅後、調べてみると赤花ミツマタと言うらしいということが分かった。今年も程良い時期に訪れたようで、何とか撮影することが出来た。

アミガサユリも気になっていたが、下を向いているので、なかなか思うように撮影することは難しかった。

2024/4/8 散歩道のひとこま

少し前の出会いであるが、記録用にここに書き留めておきたいと思う。毎年気になっているウグイスカグラだが、ひっそりと今年も愛らしい姿を見せてくれた。近くでは、ミツマタが咲き、クリスマスローズも咲いている。子供の頃、庭いっぱいに咲いていた黄色の水仙も足元で微笑んでいる。春は、ゆっくりと時間をかけて進んでいく。

2024/4/9 散歩道のひとこま

家族とともに訪れた庭園では、ミツバ躑躅がやさしいピンクの花を咲かせていて美しかった。椿も真紅と純白とあったが、少々時期が遅かったようで、花の先端が傷んでいて残念であった。

ここでは、ヒマラヤユキノシタがたくさん植えられていて見頃を迎えていた。レンギョウは、ちょうど見頃のようで辺りを華やかにしているようであった。

2024/4/10 沼のほとり

静かな静かな沼のほとり。空には、ぽっかり雲が浮かんで何とものどかな光景である。沼には、残り少なくなった鴨の姿が数羽。ヨシガモの雄と雌である。ゆったりゆったり浮かんでぐっすり休んでいるようである。

埴輪の並んだ丘にのぼってみると菜の花のところにモンシロチョウがとまっている。これからは、蝶との出会いが多くなることであろう。

21.html">2024/4/11 ホオジロ

静かな沼のほとりが大好きで時折、足を運んでいる。久しぶりに沼のほとりを訪ねてみると♫チッと小さな声がして目の前を飛んだ鳥がいる。一瞬のことで、その鳥が何であるか識別することが出来なかった。おそらくホオジロであろうと推測して辺りを探してみたが見つけられなかった。

今度は、カワセミが飛んで遠くをオオバンが泳いでいる姿が見えた。そろそろ引き上げようとしたとき、姿をみせてくれたのがホオジロであった。先ほど、目の前を飛んだ鳥は、やはりホオジロだったのだろうか。静かな沼のほとりは、居心地が良くて大好きである。

2024/4/12 湖畔のひとこま

静かな静かな湖畔を車でゆっくり回ってみる。遠くに筑波山が美しい姿を見せてくれている。実に静かで心落ち着くところである。湖畔に車をとめて小休止。レンギョウが見頃で美しい。柳の木と青空にぽっかり浮かんだ雲が、何とも優しくて一幅の絵を見ているようである。

足元をひらひら舞っていたチョウが目の前にとまった。キタキチョウである。まだまだ蝶との出会いは、少ないが、これから色々な出会いが待っていることであろう。静かな湖畔のひとこまである。

2024/4/13 湖畔のひとこま

桜の花が、程よく咲いているところが目に留まったので、湖畔に車をとめて休憩することにした。桜は、車から見た印象とだいぶ違っていてなかなか写真を撮るには難しい。よくよく見ると辺りには、色々な花が咲いている。最初に目に留まったには、ヒュウガミズキ。優しい黄色で大好きな花である。アセビもたくさん咲いていた。

真っ赤な椿もたくさん咲いていたのだが、鳥にちぎられたような形跡があり、なかなかモデルを選ぶのは、難しい。ダンコウバイも優しい黄色でしばし楽しむことが出来た。静かな湖畔。また訪れてみたいところである。

2024/4/14 シジュウカラ

桜の開花が気になり沼のほとりを訪ねてみた。まだ少々早かったようで、満開には、あとひと息と言ったところ。辺りを少し歩いてみたが、昨年は、良く出会ったウグイスもそのほかの鳥たちの気配もない。

引き上げようとした矢先、シジュウカラが飛んで来た。初めは、空ぬけのごちゃごちゃして小枝を飛び回っていたが、草地に飛び移った。そこにもう一羽のシジュウカラも姿を見せ、熱心に採餌している。しばらく二羽で動き回っていたが、あっという間に飛び去った。

ほんのひととき、シジュウカラ二羽との嬉しい出会いであった。

2024/4/15 アカハラ

桜の開花が気になって訪ねてみた手賀沼湖畔。予想通り、若干、少し早かったようである。昨年、良く姿を見せてくれたウグイスだが、今年は、全く気配がない。がっかりしていると何か、右手の方角から飛んで来た鳥が桜の木の中に飛びこんだ。桜の木にとまった鳥は、アカハラであった。こちらの思い通りには、いかなくてそれで出会えたことに感謝である。

2024/4/16 春の野の花

沼のほとりを訪ねた時、一番目についたのは、タンポポであった。それも、綿毛のタンポポである。まだ4月に入ってそれほど経っていないのにタンポポが綿毛になっている。今年の桜の開花は、ずいぶん遅かったのに、タンポポは、早く春を感じたのだろうか。

近くでは、スノーフレークが、すまし顔で微笑み、カラスノエンドウは、フレンドリーな微笑みを見せてくれた。

2024/4/17 シジュウカラ

桜の開花が気になって出掛けた沼のほとりで出迎えてくれたのは、シジュウカラであった。普段、自宅近くでは、声は聞こえてくるものの、なかなか姿を見る機会が少ないので、シジュウカラと言えども嬉しい出会いであった。

久しぶりにシジュウカラにレンズを向けたのだが、動きが早くて被写体として、なかなか手強い。年を重ねるごとに、野鳥の撮影は、難しくなってくるようだ。

2024/4/18 カタクリの里

今年は、桜の開花がずいぶん遅れ、小学校や中学校の入学式にあわせるように開花したようである。桜の頃に毎年、気になっているのが、カタクリの花である。俳句では、堅香子と言って、多くの俳人に愛されてきた季語である。

市内にあるカタクリの里。車で15分ほどのところにある。今年は、二度、足を運んでみた。二度目に訪れたときは、程良い光線で、木漏れ日が降り注ぐカタクリの里は、実に美しく心和むものであった。うつむき加減のカタクリの花。この姿がたまらない。

2024/4/19 カタクリの里

今年、市内のカタクリの里を二度訪れた。二度目に訪れた日は、春の柔らかい日差しが、一面に咲き誇るカタクリの花に優しく降り注ぎ、まるで物語の世界にでも入り込んだような気分にひたることが出来た。

みんな夢堅香子の花うつむきて

2024/4/20 散歩道のひとこま

過ごしやすい日が続き、あちこちの花だよりが気になるようになって来た。ずっと気になっていたのは、仙台紅しだれである。桜の中でも枝垂れ桜は、大好きであるが、特に仙台紅しだれは、美しい。

手入れの行き届いた庭園をゆっくり歩き、お目当ての仙台紅しだれのところに行ってみた。昨年は、少々遅かったので、今年こそはと思っていたが、それでも少々遅かったのかもしれない。

桜の種類は、大変多く、私には、識別が難しくお手上げである。庭園には、いろいろ気になる植物があり、また、ゆっくり訪れてみたいと思っている。

2024/4/21 散歩道のひとこま

仙台紅しだれ桜を見た庭園で、目についたのは.ボタンの花、このときは、蕾であったが、そのボタンが気になった。もうすでに開花していると思うが、このときは、蕾であった。

ビオラもたくさんあって、実に可愛い顔で微笑んでくれた。シラユキゲシは、初めて見る植物で、ひっそりと咲く姿にとても心惹かれた。静かな庭園の散策は、実に気持ちが良い。

2024/4/22 散歩道のひとこま

仙台紅しだれや利休梅を楽しんだ庭園には、ハナニラやスノーフレーク、シバザクラなど主役ではなく、立派な脇役を務めている花たちの姿も見ることが出来たのである。

鳥たちの出会いの少なくなった今、植物に大きな力をいただいている。

2024/4/23 散歩道のひとこま

仙台紅しだれのある庭園で、もうひとつ気になっていたのが、利休梅である。3月の末に訪れた時は、まだ小さな小さな蕾であった。おそらく昨年も見ているはずであるが、私の記憶には、残っていない。

訪問の日が良かったのか、利休梅は、清楚な純白の花を開いて、実に美しく微笑んでくれた。利休梅は、実に美しい花である。

2024/4/24 野の花

庭園を一歩外へ出ると目につくのが、野の花である。今の時期、どこでも目にするのが、カラスノエンドウ。そしてオオイヌノフグリとヒメオドリコソウである。これらは、時に、街中でも見ることがある。野の花は、強い生命力を持っている。コンクリートの隙間から、カラスノエンドウが顔を見せてくれたこともあった。野の花は、実に強い。

2024/4/25 散歩道

自宅近くを時々ゆっくり歩いている。これは、少し前の出会いになるが、アセビが2種見られた。白色は、しばしば目にしていたが、紫色は、初めてであった。

道端で見たカラスノエンドウは、何とも可愛らしかった。ミツマタもまるで微笑んでいるであった。

ゆっくり歩く散歩道。また体の具合が良い時に歩いてみたいものである。

2024/4/26 散歩道

ゆっくり歩く散歩道。少し場所を変えて束の間の出会いを楽しんでいる。これもまた少し前の出会いからである。一番嬉しかったのは、ビオラにキタキチョウがとまったことである。ヒラヒラ舞いながら、なかなか止まってくれなかったが、ちょうど良い位置にとまってくれて何とも嬉しかった。

ささやかな出会いに感謝の日々である。

2024/4/27 散歩道

自宅近くの散歩道。時々目先を変えて公園や庭園を訪ねたりしている。これは、ボタンの手入れが行き届いた庭園を訪ねたときのものである。

ボタンも色とりどりであったが、少々遅かったかな?と思えるものもあって、来年は、もう少し早く訪れたいと思った。ここでは、桜もヤマブキも美しく心に残るものであった。

ゆっくりゆっくり歩いている。

2024/4/28 散歩道

ボタンの花が色々見られるところが自宅近くにあり出掛けてみた。少し前の出会いになるので、今は、ずいぶん様変わりしてしまったかもしれない。

気になっていたのは、ボタンの花の他に御衣黄(ギョイコウ)である。桜の一種であるが、淡い黄色の花を咲かせる。訪れた時、程良い時期だったようで充分堪能することが出来た。もう一つは、仙台紅しだれである。これは、少々遅かったようで、かなり散り始めていた。

近くには、黄モクレンがあった。これは、初めて見るモクレンでレンズを向けるのも楽しかった。また、折を見て訪ねてみたいところである。

2024/4/29 散歩道

その季節を迎えると気になっている植物がある。そのひとつがクサノオウである。野に咲く花であるが、初めて出会った時から、妙に心惹かれている。今年も気になっていたが、少々時期が遅かったようであるが、まずまずの条件で観察することが出来た。

今回は、ナミテントウとの出会いもあって、ほんのひとときではあったが、春の里山気分を味わうことが出来た。

2024/4/30 散歩道

寒い冬の間、楽しませてくれた鴨たち、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヨシガモ、オナガガモなどなど、今は、遠い遠い故郷へ旅立ったようで姿を見ることが出来なくなった。名残を惜しむように水辺を訪ねてみるとカルガモが2羽、仲良く泳いでいた。雄と雌であろうか。寄り添うように仲良く泳いでいる。こんな長閑な光景が見られることに感謝あるのみである。寒さが訪れればまた、鴨たちが大挙訪れることであろう。湖面を埋め尽くすほどの鴨の群れとの出会いを期待し、帰路についた。