とりどり日記

[2006/9/1 〜 2006/10/30]

2006/10/30 エジプトガン

エジプトガン

近くの公園にエジプトガンがいると聞いていたので、興味もあり出かけてみた。公園の小さな池にカルガモに混じって見慣れない鳥がいた。これが噂に聞くエジプトガンなのだとすぐにわかった。知人がアフリカのボツワナで見たというエジプトガンの画像とそっくり同じだ。かご抜け鳥に違いないとは思うが、図鑑の写真で見るより実物は綺麗だった。眼の周囲が円形に褐色になっているのが何とも面白い。

2006/10/29 カケス

カケス

雨が降っていたので、今日は、ゆっくり休養と思ったけれど、いつの間にか雨が上がっていた。空模様を見るとだんだん明るくなってきている。あちこちの公園でそろそろ冬鳥が入ってきていると聞いているので、少し期待して出かけることにした。

ヨシガモが入っていると聞いていたのだが、見当たらない。池を一周しているとチッチッと小さな声がする。何だろうと思って茂みの中を覗くとアオジの姿が見えたがどんどん奥に入ってしまう。今度は、高い木の上にモズが飛んできて止まった。遠くの枯れ木には、カケスが止まりすぐに飛んだ。こんもりした林の中で何かが動いた。こちらもカケスだった。いたずらっ子のような目が何とも言えずシャッターを切った。

2006/10/28 アカエリカイツブリ

アカエリカイツブリ

鳥との出会いは、本当に不思議なものだといつも思う。情報をいただいて会いに行く鳥もあれば、全く偶然出会う鳥もたくさんいる。反対に情報をいただきながら、いろいろな事情から会いに行けない場合もある。今回も新幹線に乗るのを断念しがっかりしているところに、私にとって初見初撮りのアカエリカイツブリ(夏羽)の情報をいただいた。秋の日差しの中で、ウミネコ、カモメ、スズガモ、ハマシギなどを眺めながらアカエリカイツブリが近くに来てくれるのをじっと待った。比較的近くに来てくれたのは一度だけだったが、久しぶりに潮風に吹かれてのんびり鳥見を楽しむことができた。

フィールドでお会いしました皆様、ありがとうございました。

2006/10/27 イベントのご案内

イベントのご案内

来る11月3日(金・祝日)4日(土)に2006ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)が、我孫子市で開催されます。ジャパン・バード・フェスティバルは、2001年に誕生しました。JBFは、自然のシンボルである鳥の魅力を伝える芸術的・文化的な表現や生物学的な知識の探求・普及に携わる人たち、鳥を愛する人たちが、一堂に会する年に一度の「鳥のお祭り」です。写真をクリックするとアクセスマップが表示されます。秋の一日、ご家族、ご友人、お誘い合わせの上、お出かけになってみませんか。

なお、鳥の博物館の企画展「友の会展」も開催中です。こちらも合わせてお立ち寄りいただければ幸いです。

2006/10/26 キビタキ

キビタキ

あちこちの公園で夏鳥と冬鳥が入り混じり結構、賑わっているようだ。久しぶりに訪ねた公園でキビタキ(雌)に出会った。知人から「キビタキ(雌)がいたよ。」とか「今日は、キビタキ(雌)を撮ったよ。」とか聞いていたころには、何故か私には、キビタキ(雌)には縁がなく、キビタキ(雄)とかエゾビタキとかコサメビタキとかだった。今日、出会ったキビタキ(雌)は、愛想よく何度もモデルになってくれた。桜の木にジョウビタキ(雌)も止まってくれたのだが、正面の姿ばかりで羽を見せてくれなかった。ジョウビタキ(雌)を見るのは、今シーズン初めてである。こんもりした木の中や茂みの中から小鳥の声がする。姿は見えないのだが、確実に冬鳥が入ってきているようだ。これからの季節が楽しみだ。

木下さんの「バードだー」と相互リンクさせていただきました。

2006/10/24 高原で出会った鳥たち

コガラ

高原では、紅葉が見頃なのではないかと思い出かけることにした。初日は、秋晴れで日曜日ということもあってたくさんの人と車の列。4kmの道のりがなんと1時間もかかる渋滞ぶり。湖畔のキャンプ場付近で、最初に出会ったのは、カシラダカの群れ。 続いて松の木には、アトリが数羽。川沿いにはカワセミまで登場。松林には、アカゲラの姿。川をはさんで対岸の高い木には、マヒワの姿が見える。今度はアオゲラが飛んで来た。写真を撮るのは、なかなか難しいが小鳥たちの元気な姿を見てこちらも元気が出てくる。

場所を変えて湖を一周する。紅葉が真っ盛りでカメラを持った人がたくさんいる。湖に写った紅葉がまた美しい。クマが出没するというので十分気をつけながら、紅葉の森の中を歩く。 小鳥が茂みから飛び立つのだが、すぐにまた茂みに入ってしまって何の鳥かよくわからない。ブドウの絡まった木に少し大きめの鳥が飛んで来た。顔にはっきりと眉斑が見える。マミチャジナイだと思った瞬間、嬉しくなった。そろそろ引き上げようと思ったとき、真っ黒の綺麗な鳥が横切った。マミジロだ。なんだか今日は不思議な出会いが多い。

二日目は、雨が降っていたが、探鳥を始めてまもなく雨が上がり、この日もまた紅葉の森を歩いた。ゴジュウカラ、コガラ、カシラダカがたくさん飛び立つ。アオジ、クロジも飛び立つのだが、なかなか写真は難しい。 高い木の上を飛び回っているのは、どうやらマミチャジナイのようだ。アカハラ、シロハラの姿も見える。ゴジュウカラは、あちらでもこちらでも森の中を飛び回っている。

三日目は、風を交えた雨が降りしきりほんの少し探鳥して帰路に着いた。

2006/10/21 カワセミ

カワセミ

今日のお天気もまずまず。さんざん迷ってやっぱり電車に乗っていた。不思議なもので、鳥に出会えると元気になる。昨日、だいぶ歩いたので今日は足が少々痛い。でもやっぱり鳥に会いたいという思いで、歩いている。カケスがしばしば見られるというところで、しばらく待ったが、ほんの一瞬飛んできてカワセミに追われすぐに姿を消してしまった。カワセミは、何度も何度もダイビングを繰り返しエビや魚を取ってご機嫌の良い顔をしていた。カワセミとカケス。カワセミの方が強いのかな。

2006/10/20 サメビタキ

サメビタキ

東京には、ずいぶんたくさん公園がある。今日は、その中のひとつである海浜公園を訪れた。パンフレットには、「身近に自然を感じられる緑豊かな公園でもあり、バードウオッチングや釣りなども楽しめます。」と記されている。初めてなので多少戸惑ったが、野鳥観察窓の近くの林に無事たどり着きサメビタキに会うことができた。ファインダー越しにサメビタキを見ると、とても可愛い顔をしている。サメビタキの識別が今まで少しあやふやであったが、今日、出会ったサメビタキを見て自分なりにはっきり特徴をつかめたような気がする。

フィールドでお会いしました皆様、お世話になりありがとうございました。

2006/10/19 ヨタカ

ヨタカ

今日は、思いがけない出会いがあった。決して綺麗とか可愛いとか言える鳥ではないのだが、興味を惹く鳥、皆の注目を集める鳥、ヨタカに会えたのだ。「三本ある木の左側の上」という場所を教えていただかなければ決してその存在はわからない。風景の中に溶け込んで、それは切り株のように見えるだけだ。夜行性ということ、形と色などからヨタカは見つけにくい鳥だ。昨年、埼玉の公園で小雨の中、やっとの思いで撮影したことを思い出し、今日の素晴らしい出会いに心から感謝している。

フィールドでお会いした皆様、ありがとうございました。

2006/10/18 カケス

カケスとイカル

愛想の良いエゾビタキに今日も会えるかもしれないという思いで出かけたのだが、さすがに秋の気配が濃くなってきた公園では、ヒタキ類には会えなかった。別の公園では、綺麗なジョウビタキの姿を確認した。もう冬鳥が入ってきているのだ。ここのところ出かける先々で聞かれるカケスの声。なかなか写真を撮らせてもらえないが、今日、なんとか後姿をカメラに納めることができた。いたずらっ子という感じでなんとも面白い。離れた所には、イカルが4羽。木の実を啄ばんでいた。これからどんな冬鳥が見られるのだろう。楽しみな季節が近づいている。

2006/10/17 ノゴマ

ノゴマ

ずっと気になっていた鳥がいる。赤いエプロンが似合うノゴマだ。渡りの時期に、東京近郊で見られることがあるのに、何故か私には縁がなかった。今年6月、ノゴマに会えるのを楽しみに行った北海道でさえ、距離があまりにもあり良い写真は撮れなかった。今日、やっとその機会が巡ってきた。一目見たとき、胸元の赤色があまりにも印象深くシャッターを押すのを一瞬忘れてしまったほどだ。暗い木の茂みからノゴマが姿を現す度に、私は緊張していた。それほどにノゴマに会えたことが私には嬉しかった。

フィールドでお世話になりました皆様ありがとうございました。

2006/10/16 イカル

イカル

秋晴れが続いている。あちこちの公園でエゾビタキを見ることが多い。なんとかもう少し綺麗に撮りたいと思い出かけることにした。背景が緑で出来るだけ細い枝に止まったところを撮りたいのだが、なかなか思うようにいかない。一羽だと思っていたらもう一羽飛んできて縄張り争いのようなことをしている。メジロも飛んで来た。しばらくするとコゲラも飛んで来た。ムシクイのような鳥もほんの一瞬だけ見えた。キビタキの雌もいるようだ。

ずいぶんエゾビタキに遊んでもらったので、場所を変えようとしたとき、笛を吹くような綺麗な声が聞こえた。どこかで聞いたことがあるのだが、咄嗟に思い出せなかった。飛んだ鳥の行く手を見ているとずいぶん高い木の上に止まった。コイカルという声もあったが、図鑑で調べてみるとイカルのようだ。そういえば、あの綺麗な声を聞いたのは、山中湖だったのを思い出した。

2006/10/14 エゾビタキ

エゾビタキ

今日は、二箇所の公園を回ってみた。午前中、訪れた公園は、ずいぶん久しぶりだった。先日の雨の後が、まだ生々しく水が引かないで残っている部分もありカモたちの姿もまばらだった。桜の広場の方に行ってみると桜の花が咲いている。春の桜のような華やかさはないが、控えめで美しい。十月桜という名前を初めて知った。ソメイヨシノの木の天辺にエゾビタキが五羽止まったり飛んだりしている。

午後行った公園でも、エゾビタキに会った。とても可愛い顔のエゾビタキで、かなり近づいても平然としている。このエゾビタキは、木の天辺ではなく、横に張り出した枝がお気に入りのようでよくそこに止まる。フライングキャッチしては、またその枝に戻ってくる。私のすぐ側を飛んで行ったこともある。人懐っこくて可愛いエゾビタキだ。何だか遊んでもらったような楽しい気分で帰路についた。

2006/10/13 キビタキ

キビタキ

今日も秋晴れ。久しぶりに電車に乗って都市公園に向かった。ゆっくり出かけたので、目的地に着いたときは11時を回っていた。広い公園のどこに行こうか迷ったけれど春の渡りのときにオオルリに出会った場所に行ってみることにした。そこで顔見知りの方に会い、キビタキのポイントを教えていただいた。ポイントに着くと数人の方が、大きなカメラを構えていた。お仲間に入れていただき鳥が来るのを待った。しばらく待つと綺麗な雄のキビタキがさっと現れた。本当に綺麗なキビタキだ。嬉しくてたくさんシャッターを切った。近くでは、ヤマガラが数羽、忙しそうに木々を飛び回っていた。

今日、他に観察できたのは、エゾビタキ、コサメビタキ、カケス、アオアシシギ、セイタカシギ、カワセミ、キセキレイなどである。

2006/10/12 チョウゲンボウ

チョウゲンボウ

秋晴れの日が続いている。今日は、久しぶりに田んぼの方を回ってみようと思って出かけた。秋の日差しを浴びた田園風景は、なかなかいいものだ。セイタカアワダチソウも青空に映えて美しい。いつの間にか土手の草が刈られ今日はサギ達の姿が見えない。畑の中に顔が薄い黄色をしたハクセキレイが一羽見えるだけだ。ノビタキを探していると後方から猛禽らしい鳥が飛んで来た。チョウゲンボウだった。電柱に止まって下の様子を見ていたが、急降下しバッタらしいものを取った。飛びながらそれを上手に食べ秋晴れの空をまた、元気良く飛んで行った。

2006/10/11 サメビタキ

サメビタキ

今日は、どんな鳥に会えるかなと多少の期待をしながらいつも家を出る。渡りの鳥たちに出会えるのも今が一番なのかもしれない。今日、最初に出会ったのはエゾビタキ。続いてヤマガラが3羽。カケスが何度も飛ぶのが見えた。オオタカが力強く飛んでいくのも、はっきり見えた。サメビタキは、もういないのかな。エゾビタキは3羽見かけたのだけれど。モズが盛んに鳴いている。「キョキョ」とアカゲラの声がした。後ろを振り向くとアカゲラの姿が見えたが逆光でどうにもならない。上を見上げるとコサメビタキの姿が見えた。こんもりした木立の中を小鳥が飛んだ。木に止まったところをファインダー越しに見てみるとサメビタキのようだ。昨年、初めてサメビタキに出会ったときの感激が鮮やかによみがえってきた。今日は、ヒタキ三兄弟に出会えた。明日も会えると良いのだけれど。

2006/10/10 サンショウクイ

サンショウクイ

今日は、思いがけない出会いがあった。サメビタキを撮りたいと思って出かけたところサンショウクイに出会えたのだ。私にとっては、初見初撮りのサンショウクイである。7月に奄美大島でリュウキュウサンショウクイには出会っているのだが、サンショウクイには、なかなか縁がなかった。「ヒリヒリヒリ」という声を聞いたとき、「これがサンショウクイだ!」と思わず嬉しくなった。あちらに飛んだりこちらに飛んだりしたが、結構サービス良く何とか写真を撮ることができた。嬉しい日となった。

2006/10/9 ノビタキ

ノビタキ

昨日、吹き荒れた風も止んで秋晴れの心地よい日となった。今日は、小鳥たちもたくさん姿を見せてくれることだろう。午後から所要があるので限られた時間だが、ノビタキを探しに行くことにした。本当は、近くの公園に行きたかったが体育の日で混雑し鳥見どころではないと思って諦めた。

今は、作物のほとんどない畑の近くでしばらく様子を見ることにした。秋晴れの空にトビがゆっくりと輪を描くように飛んでいる。パラグライダーも飛んでいる。トンボがずいぶんたくさん飛んでいる。しかしノビタキは、なかなか姿を現してくれない。ただゆっくりと時間が過ぎていく。ずいぶん待ってようやくノビタキが飛んで来た。どうやら畑に好物があるらしい。なんとか絵になるところに止まってくれないかな。願いが通じたのかようやく花の所に止まってくれた。

2006/10/9 ホトトギスに訂正

昨日、現場でずいぶん議論されたのですが、昨日(10月8日)のとりどり日記に掲載しました鳥は、ベテランの方々が協議しました結果、ツツドリではなくホトトギスということになりました。お詫びして訂正させていただきます。

2006/10/8 ツツドリ → ホトトギス

ホトトギス

ずいぶん風の強い一日だった。ずっと気になっていた「野鳥写真展」を見に都市公園に行ってきた。たくさんの力作揃いで、構図、色調などずいぶん勉強になった。写真展を見た後、ベンチに座って休んでいると強い風の中、小鳥が飛んで来た。エゾビタキだった。あちらの木に止まったりこちらに飛んできたりずいぶん楽しませてくれた。

広い公園内を少し歩いてみることにした。風が強いので木の枝が折れたり、木の葉がたくさん散っていたりして緑のじゅうたんを敷き詰めたようになっている所もあった。メタセコイアの森を過ぎるとカメラマンの姿が見えた。ツツドリが午前中いたけれど今はいないという。しばらく待っているとヤマガラが愛嬌のある顔で、近くの木を飛び回り楽しませてくれた。「来た!」と言う声で桜の木を見るとツツドリの姿がほんの少し見えた。なかなか良いところには止まってくれなかったが何とか写真に撮ることができた。今日も楽しい一日だった。

2006/10/7 キビタキ

キビタキ

朝、目が覚めると雨と風の音が止んでいた。今日は、迷わず鳥撮りに出かけることにした。久しぶりに少し足を伸ばしてみよう。電車とバスに乗って2時間余り。いつの間にか青空も見えてきた。時折、キンモクセイの甘い香りを風が運んできてくれる。ひっそりとした道を歩くとヤマガラが飛んでこんもりした木の中に消えた。久しぶりに見る木立のところに顔見知りの方の姿が見えた。ご挨拶をしてキビタキが見られるというポイントに案内していただいた。少し待つと綺麗なキビタキの♂が飛んで来た。ずいぶんゆっくりとポーズを撮ってくれ何枚もシャッターを切ったのだが、シャッタースピードが上がらずブレ写真の量産となってしまった。

今日は、キビタキの他にコジュケイ、ガビチョウ、ヤマガラ、シジュウカラ、コサメビタキ、メジロを観察しアカゲラ、カケスの声を何度も聞いた。フィールドの方が親切で居心地が良かったので、ずいぶんゆっくりと鳥撮りをさせていただき久しぶりに満ち足りた気持ちで帰路についた。フィールドでお世話になりました皆様、ありがとうございました。

2006/10/6 エナガ

エナガ

秋の長雨、あまり嬉しくないけれど時にはホッとできる時間を作ってくれる神様からの贈り物なのかもしれない。そんな時、数日前に撮った画像を改めて見直してみると意外な発見に気がつくことがある。近くの公園でエナガに出会ったとき、その動きの速さに振り回されて夢中でシャッターを切ってしまい撮った写真もあまり丁寧に見ていなかった。今、改めてゆっくり見直してエナガがこんな顔をしていたんだと気がついた。エナガは大好きな鳥なので可愛く撮りたいといつも思う。でもなかなか難しい。動きの速さになかなかついていけないから。今度こそと画像を見ながらつぶやいた。

2006/10/5 ヒバリ

ヒバリ

朝食の準備をしていると小鳥の声が聞こえる。シジュウカラとちょっと違うような可愛い声。ベランダに出てみると下に見えるエゴの木にヤマガラが飛んで来た。ヤマガラのニーニーという声が9月の初め頃から時々聞こえ気になっていた。姿を見たのは1回だけでそれもほんの一瞬だった。今朝、初めて2羽の姿をはっきり見た。シジュウカラもエゴの木に数羽飛んで来た。

「うーん、この調子だと何か思いがけない出会いがあるかもしれない。」そう思って手賀沼に向かった。ところが、行けども行けども鳥影なくやっといつものところにアオサギが5羽、雨の中に佇んでいるのが見えた。ヒバリの声だけは、あちこちからよく聞こえてくる。草むらの中にちょっと顔を出したヒバリをカメラに収め雨の手賀沼を後にした。

2006/10/4 コサメビタキ

コサメビタキ

天気予報では、確か降水確率が40%くらいだったような気がするが、少し晴れ間も見えてきた。今日も近くのフィールドを回ってみることにした。名所と言われるいくつかの公園の様子も気になるのだが、限られた時間で回るには、やっぱり近場が一番だ。目的地に着くとカケスの声が賑やかに聞こえ林の中から十数羽のカケスが飛び立った。今年は、あちこちでカケスが群れになって飛んでいるのを見かける。昨年あまり見られなかったヤマガラも今年はずいぶん多いようだ。私の住むマンションの庭にもヤマガラが時々やってくる。エゾビタキも近くの公園でよく見かける。鳥達の姿をたくさん見られるのは、とても嬉しいことだ。

今日もエゾビタキに会った。一羽はキビタキの雌と追いかけっこしていた。もう一羽は、こんもりとした木に止まっていた。近くに止まったコサメビタキを見てからエゾビタキを見るとずいぶん大きく見えた。いつもはエゾビタキは小さいと思っていたのに他の鳥と比べると大きさも違って見える。コサメビタキは、エゾビタキ、サメビタキと比べやはり小さいようだ。

2006/10/3 ノビタキ

ノビタキ

十月の声を聞くと、会いたくなるのがノビタキだ。昨年、とうとうその機会が廻ってこなかった。コスモスに止まったノビタキとかセイタカアワダチソウに止まったノビタキとかあちこちのHPやブログで見て羨ましく思っていた。先日、北海道でようやく秋色のノビタキに会うことができた。稲穂の色に似たノビタキには、何故か心惹かれる。

今日は、もしかしてという淡い期待でノビタキのいそうな田んぼを回ってみることにした。スズメ、チュウサギ、アオサギ、ホオジロ、ヒバリ。今日の出会いは、ここまでかなと思い帰りかけたとき何かがジャンプするように飛んで草むらの中に消えた。しばらくするとトウモロコシの枯れた穂先に念願のノビタキが止まってくれた。嬉しかった。どきどきしながら何枚もシャッターを切った。

2006/10/2 エゾビタキ

エゾビタキ

昨夜から雨になった。雨の日には青空が恋しい。先日、青空の日に撮ったエゾビタキの写真を思い出した。桜の木の天辺でおすまし顔をしていたエゾビタキ。トンボが近づいてくると、その方向をじっと見つめていた。トンボがなかなか取れなくて、でもその姿がとても可愛かった。そのときのシーンを4コマ漫画にしてみました。ご覧ください。

2006/10/1 コゲラ

コゲラ

今日もお天気はなんとか持ちそう。日曜日の朝は、いつもゆっくりなので近くの公園に足を向けることにした。公園に着いたときには、ほとんど鳥の声が聞こえなかったのに、いつの間にかエゾビタキが群れになって飛んで来た。今日も忙しそうに飛んでいる。背景を考えて撮りたいのだが、なかなか思うようなところには止まってくれない。ヤマガラがよく飛んでくるエゴの木の方に行こうとすると、コンコンコンコンとドラミングの音が聞こえる。近くの桜の木を見上げるとコゲラがマイホーム作りに精を出している。もう少しで完成なのかな?邪魔をしないようにそっとカメラを向けた。

2006/9/30 オオルリ

オオルリ

明日からお天気が崩れそうなので、鳥撮りに出かけることにした。近くの公園それとも手賀沼それとも・・・といろいろ迷ったけれど茨城方面に出かけることにした。道路が結構混んでいたので、いつもより時間がかかった。目的地に着いてみると水位がかなり上がっていて、干潟になっているところが、全くない。これでは、シギたちの姿を望んでも無理。休耕田に回ってみたが、こちらも鳥の姿が全くない。ようやくモズが2羽、電線に止まっているのが見えた。池のようになっているところでは、コガモ、ハシビロガモの姿が遠くに小さく見えた。今日は、やっぱり公園にすれば良かったかなと思いながら、昨日出会ったオオルリに今日のモデルのピンチヒッターになってもらうことにして帰路に着いた。

2006/9/29 キビタキ

キビタキ

久しぶりに立ち寄った公園で思いがけず渡りの途中の小鳥たちに遭遇した。エゾビタキが数羽、キビタキ(♂)の成鳥、オオルリ(♂)の若鳥が元気良く忙しそうにまた楽しそうに飛び回っていた。その中で一番忙しそうに飛び回っているのは、エゾビタキだ。目が回りそうなくらい忙しく飛び回っている。この公園でキビタキの雌には、何回か会っているがキビタキの雄に会うのは初めてである。今日、出会ったキビタキは、なかなか綺麗な個体だった。エナガも群れになって飛んできてサルスベリの木で実を啄ばんでいく。エナガが去った後には、メジロが群れで飛んできて実を啄ばんでいく。ヤマガラやコゲラ、シジュウカラの動きも活発だ。カケスも数羽見かけた。今日は、小鳥たちの運動会でも見ているようで楽しいひとときを過ごすことができた。

2006/9/28 サンゴ草の大群落

サンゴ草の大群落

初秋の北海道で、心に残った風景は、サンゴ草の大群落である。サンゴ草は塩分の多い湿地に生える葉のない一年草で高さは10〜20センチあり多くの節がある茎が対生している。九月中旬から十月にかけてサンゴのように美しい赤色になっていく。別名ヤチサンゴまたは、アツケシ草とも呼ばれている。網走国定公園に最も多く見られとくに能取湖南岸の卯原内付近の大群落は、美しい景観を呈し多くの観光客を集めている。サンゴ草が深紅のじゅうたんを敷き詰めたように広がり静かな湖面と澄み切った秋空に映え北の大地の秋をことさら印象深いものにしているように思われた。

2006/9/27 初秋の北海道

エリマキシギ

初秋の北海道に9月24日から26日まで行って来た。ツルシギ本当は10月半ば頃に行きたかったが、いろいろな都合で今回の日程となった。一番大きなお目当てはシマフクロウだったが、出来れば他の鳥もと期待して出かけた。一日目は、女満別空港から能取湖卯原内のサンゴ草群生地に向かいエリマキシギやツルシギを観察することができた。その後、羅臼に向かいシマフクロウの登場を待った。

シマフクロウ

二日目は、羅臼周辺でカワガラスを探したが見当たらずノビタキ海沿いにカモメ類、ウミウ、ヒメウなどを観察した。その後、野付半島に向かったが、途中でノビタキに出会ったくらいであった。しかし野付半島で見た一面のススキは、日本にいるとは思えないような美しいものであった。この日も、この後、能取湖卯原内のサンゴ草群生地に向かった。ここで日没近くまで、サンゴ草の中のオバシギと至近距離でのエリマキシギを観察した。

オオヒシクイ

三日目は、宿泊先の網走から再び能取湖卯原内のサンゴエゾリス草群生地に向かったが、ユリカモメもシギもほとんど見られず、キムアネップ岬のサンゴ草群生地に移動した。ここでは、サロマ湖のブルーが鮮やかで心に残るものとなった。このあと呼人に向かい森の中でたくさん小鳥の声を聞いたが、葉が繁っていてほとんど姿を見ることができなかった。しかしエゾリスとゴジュウカラの姿を見ることができたのは、幸運だったようだ。

2006/9/26 シマフクロウ

シマフクロウ

機会があったら是非、会いたいと思っていたシマフクロウ。その機会が廻ってきたので思い切って出かけることにした。北海道には、何回か訪れているが9月の北海道は初めてである。羽田での出発が遅れたので初めての女満別空港への到着が大分遅れてしまった。今回は、心強いガイドの方をお願いしての撮影旅行である。能取湖に立ち寄ったあと知床に向かった。北海道の日没は早く、あっという間に暗くなってきた。夕食を済ませ車に乗って鳥の出を待つ。昨晩は7時に現れたというのになかなか現れない。だんだん体が冷えてきた。薄明かりの中でシカの親子が通り過ぎるのが見えた。とても神秘的だった。

さらにしばらく待ってようやくシマフクロウの雛が飛んで来た。まだ魚を採るのが慣れていない様子でおぼつかない手つき(足つき)でなんとか魚を採っていた。しばらくして母鳥が飛んで来た。雛が甘えた声で「ピーピー」鳴き体も甘えた姿勢でなんとも微笑ましかった。母鳥はさすがに魚を素早く上手に採り雛が嬉しそうにそれを受け取って食べていた。「母と子」の愛を間近で見ることができ眠さも寒さもいつの間にか忘れ体が熱くなっていた。

2006/9/23 タシギ

タシギ

昨日、休耕田でたくさんのタシギに出会った。これからの季節、タシギをたくさん見て、タシギの特徴をつかみたいと思っている。タシギがわかれば、オオジシギもチュウジシギもわかってくるという。オオジシギは、大柄でどっしりとした感じで淡色。目が大きい。目の位置が嘴と離れているので面長に見える。チュウジシギは、額がでっぱっていて、体全体が丸っこい。全体の色調がかなり黒っぽい。では、タシギはどうなのだろう。まず嘴と尾が長い。水があるところを好む。大きさは小さい。華奢に見える傾向。一気にジグザグと飛ぶ。昨日、休耕田でずいぶんたくさんのタシギを見たけれど、端正で綺麗だなあと思った。今まであまりジシギに関心がなかったのだが、詳しく教えてくださる方にめぐりあい、少しづつ勉強しようと思っている。

2006/9/22 ツルシギ

ツルシギ

今日は朝から太陽がまぶしいほどなので、家にこもっているわけにもいかず、少々疲れていたが鳥撮りに出かけることにした。どこにしようか迷ったけれど、一番心が落ち着くのは田園風景だ。ここのところ何回か行っている茨城方面に向かった。途中で空がずいぶん暗くなってきた。しかし目的地が近づくにつれ薄日がさし、ちょうど良い感じになってきた。先日、セッカやホオジロに出会った田んぼに行ってみると、今日は、モズが盛んに鳴いていた。水の入った田んぼを見るとイソシギが体を振っている。ちょっと離れたところには、タシギが3羽、その横にはオグロシギ、コチドリ、トウネンの姿もあった。さらによく見るとソリハシシギ、タカブシギ、コアオアシシギも見える。タシギはたくさんいる。奥の草の陰から何かシギの姿が見えた。ツルシギだ。嬉しい!!思いがけずツルシギに会えて心弾む一日となった。

2006/9/21 コゲラ

コゲラ

キンモクセイの甘い香りが嬉しい公園に今日も出かけた。お天気も良いので次々に懐かしい方々とお会いすることができた。久しぶりにお会いしたTさんからは、利尻の鳥たちのお話を伺うことができとても興味深く夢が大きく広がったような気がした。しばらくすると小鳥の声が聞こえてきた。エナガの群れだ。久しぶりに見るエナガは、やっぱりかわいい。高い木の方角からカケスの声がして飛ぶ姿が見えた。柿の木には、コサメビタキもいたという。ツツドリが地面で採餌しすぐに暗い木の中に入っていく姿も見えた。近くでコゲラの声が聞こえた。コゲラに会うのも久しぶりだ。確実にこの公園にも秋が訪れている。鳥たちとの出会いが楽しみだ。

2006/9/20 エゾビタキ

エゾビタキ

今日は、彼岸の入り。午前中は、お墓参りに行き、帰り道、公園に立ち寄った。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今日は、夏が戻ったようで結構暑い。ベンチに座り、木立を眺めながらお弁当を広げる。時折、吹く風が心地よい。高い木の上でモズが鳴いた。「あっちにエゾビタキがいるよ。」と教えていただいたので、急いで場所を変えた。なるほど、桜の木の天辺にエゾビタキの姿が見える。何度も飛んでは、またもとの位置に戻ってくる。トンボを取ろうとしてしているようだが、なかなかつかまらないようだ。抜けるような青空を背景に、ゆっくり写真を撮らせてもらった。エゾビタキさん、ありがとう。

2006/9/19 サメビタキ

サメビタキ

東京近郊の公園は、今、秋の渡りの鳥たちが、束の間の休息をとっている。私が会いたいのは、コサメビタキ、エゾビタキ、サメビタキだ。もちろんサンコウチョウやオオルリなどに会えれば嬉しいのだが、なかなかそう簡単には、姿を見せてくれないだろう。今日は、コサメビタキに会えそうなポイントを探してずいぶん歩き回りすっかり疲れ果ててしまった。でも最後にハナミズキに止まったサメビタキを何とか撮影できたので、疲れも吹き飛んでしまった。木々の間を忙しく飛び回っていたのは、シジュウカラ、コガラ、コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキ、メジロそれにセンダイムシクイも混じっていた。楽しい一日だった。また会えるといいのだけれど。

2006/9/18 ヒバリ

ヒバリ

朝から雨が降っている。今日は出かけるのをためらったが、雨が少ないうちに手賀沼周辺を回ってみることにした。田んぼに沿って流れる小さな川に釣り人がたくさん釣り糸を垂れている。お天気が悪くても皆さん熱心だ。私は、鳥に会いたいのだが一向に鳥に出会えない。草むらの中でヒバリの声が聞こえた。でも姿が見えない。もう少し回ってみよう。ようやくアオサギが飛ぶのが見えた。遠くにアオサギが5羽とコサギが2羽、雨の中にたたずんでいる。ふと目の前で何かが動くのが見えた。畦にヒバリの姿があった。雨の中でも元気そう。とても嬉しい出会いだった。

2006/9/17 セッカ

セッカ

今日は、午後から雨になり静かな日曜日になった。友人に誘われて品川に葉 祥明さんのおはなしを聞きに出かけた。私は、葉さんの絵が大好きだ。私は、葉さんの言葉の世界にとても心惹かれる。落合 恵子さんが「詩とメルヘン」の中で「葉さんの世界で遊ぶと・・・見えるものの向こうから見えないものが見えてくる」と述べているように不思議なそして確かな心の世界だ。帰りの車中で、ふと思い出したのは、昨日出会ったセッカの姿だ。秋の風に揺れる愛らしいセッカは、何か優しいメッセージを伝えてくれているかのようだった。静かな田園でゆったりと過ごした時間は、「ゆとり」という大切な言葉を思い出させてくれたのだ。

2006/9/16 ホオジロ

ホオジロ

田んぼのシギ・チは、どうなっただろうか。気になったので、茨城方面に向かった。5日ほど前にオオハシシギを間近に見たところに行ってみた。あの時は、何種類かのシギが見られたのに今日は、全く姿がない。カルガモとコガモの姿を確認しただけ。ハス田をいくつか回ってアオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、トウネン、タマシギ、タシギをほんの少数、確認できただけだった。鳥もいなければ人もいない。皆、どこに行っているのかな?鳥さんも渡っていってしまったのかな?なんだか寂しくなって稲刈りの済んだ田んぼを眺めたとき何かが飛んだ。セッカのようだ。つい数日前まで賑やかに囀っていたのにいつの間にか鳴かなくなっていた。セッカよりも大きな鳥も飛んだ。何だろう?一瞬どきどきしたが、よく見ると眉斑がはっきり見えた。ホオジロのようだ。小さな声で「チチ」「チチ」と鳴いている。秋風に揺れる草むらでホオジロの声が静かに響いていた。

2006/9/15 ツツドリ

ツツドリ

ようやく晴れ間が見えたので所要を済ませてから鳥撮りに出かけることにした。どこにしようか迷ったけれど、今シーズン何回か空振りしているツツドリに会いに行くことにした。昨年は、ツツドリを撮りに何日も通ったけれど、今年は桜の状態が良くないので、撮影は無理かもしれないと聞いていた。今日は、体調もまずまずなので、少し足を伸ばしてみた。そこで思いがけずアカハジロのときお世話になった方に出会いツツドリのポイントを教えていただいた。ポイントに着くとヨシゴイのとき、お世話になった方に会い、親切にいろいろ教えていただき幸運にもツツドリを撮影することができた。やっぱり秋を実感するには、ツツドリだ。フィールドの方が、とても親切で楽しく気分良く撮影させていただいたので久しぶりに元気が出てきた。フィールドでお世話になった皆様ありがとうございました。

2006/9/14 カイツブリ

カイツブリ

予報通り、今日もまた雨。体調を整えるのには、ちょうど良いのかもしれない。今日は、昨日、思いがけない出会いがあったので、その画像をじっくりと見直してみた。小さな川にかかった橋の上から下を見たとき、カイツブリらしい姿が見えた。ほどなくその鳥は、川岸に上がっていった。立ったままの姿勢で、羽繕いしたり右を向いたり左を向いたりしている。カイツブリが陸に上がって立っている姿は、7冊ほどある図鑑を調べても載っていない。実は、数日前、カイツブリが陸に上がることがあるのだろうか?と疑問に思ったことがあった。目の前にカイツブリの立っている姿を見てなんだかキツネにつままれたような気分になった。好奇心から背中のほうを見てみようと対岸に回ってみた。後姿は、とてもユーモラスで頭にお皿でも乗せれば、河童にでもなりそう。レッサーパンダの風太くんにも似ているかもしれない。蓑を着ているようにも見える。「さんど笠は?」と小さな声で声をかけても、そ知らぬ顔で羽繕いしていた。もしかして河童に会ったのかな?

2006/9/13 セキセイインコ

セキセイインコ

不安定なお天気が続いている。今日は、朝から雨で一向に止む気配がない。写真の整理を始めたが、たくさん種類のあるシギ・チの写真を前にだんだん頭が痛くなってきた。少し気分転換しようと雨の中、カメラを持って出かけることにした。外はずいぶん涼しくて、上着を一枚羽織ってもちょうど良いくらい。雨のそぼ降る中、かすかに鳥の声が聞こえてくる。小さな木立に目を移すと、青い鳥が見えた。セキセイインコだ。お家が分からなくなったのかな?風で小枝が揺れる度に、体のバランスをとっている。しばらく楽しませてくれたが、雨の中、空高く飛んでいってしまった。

2006/9/12 スズメ

スズメと向日葵

今日の降水確率は、かなり高く空模様もどんよりとしていたが、近くの公園まで散歩することにした。数日前の夕方見かけたヤマガラが気になっていた。もう薄暗くなりかけた頃、見かけたのでもっとはっきり見たいと思ったのだ。公園に着いたときは、ひっそりとしていて鳥の声が全然聞こえなかった。「すずめのお宿」と名づけたプラタナスの木の下に行くと、小さな声がかすかに聞こえてくる。しばらく様子を見ているとスズメの声がだんだん大きくなってきた。食事の時間になったのだろうか、ヒマワリ畑に次々に飛んでいく。ヒマワリの種が地面に落ちているらしく下のほうに降りていく。人が近くを通りかかる度に、一斉に飛び立ち、近くの木に避難している。ポツリポツリと雨が降り出しとうとう本格的になってきた。今日の散歩は、ここまで。残念ながらヤマガラには出会えなかった。

2006/9/11 オオハシシギ

オオハシシギ

朝起きると、かなり雨が降っていたので、今日はゆっくり写真の整理でもと思っていたのだが、いつの間にか明るくなってきた。近くの公園にでも出かけようと思ったが、田んぼのシギたちの様子も気になるので茨城方面に出かけることにした。今日の最初の出会いは、何とオオハシシギ2羽であった。それもずいぶん近い距離で観察し、撮影することができた。都内の公園の観察窓からでも、これほど近くはなかったような気がする。他に観察できたのは、コアオアシシギ、アオアシシギ、セイタカシギ、オグロシギ、ハマシギ、トウネンなどであった。少し場所を変えたところで、タシギ3羽を観察することができた。

2006/9/10 ジシギ

オオジシギ

今日は、探鳥会に参加した。気温も湿度も高く鳥見日和とは言い難い日であったが、たわわに実った稲穂を眺めながら鳥を探すのは、また楽しいものである。今日のメインテーマは、ジシギの探鳥であった。オオジシギやチュウジシギあるいはタシギなどが、どのような環境で見られるか実際に田んぼを回って詳しく説明していただけたので、とてもよく理解できた。実際に見られたのは、チュウジシギ2羽でスコープでその特徴を見ることができた。ジシギの耳は、嘴の付け根付近にあるという。嘴を土に差し入れたとき、土中の音を聞くのに都合よさそうだ。

昨年、写真に撮ってそのままになっていたジシギを思い出し、改めて見直してみた。なんとなくわかったつもりになっていたが、じっと見ていると混乱してわからなくなってきた。うーん、やっぱりジシギは難しい。

2006/9/9 キリアイ

キリアイ

干潟の鳥に会いたくて、三番瀬に行ってきた。朝、早起き出来なかったのでゆっくり出かけた。今日は、大潮で干潮が12時ごろと潮見表を見て出かけたまでは良かったのだが、潮干狩りの人がたくさんいるとは考えてもいなかった。潮が引いたところに、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、トウネン、ダイゼン、ハマシギ、ミユビシギ、ソリハシシギ、シロチドリ、コチドリ、メダイチドリなどがいて一生懸命、採餌している。少し、場所を変えてみることにした。「オバシギがいますね。」と声をかけてくださった方がいる。シギ・チの識別にいつも冷や汗をかいているので、声をかけていただけると、とても嬉しい。別の方が、「オオメダイがいましたよ。ハジロコチドリも。」と画像を見せてくださった。オバシギの画像も見せていただいた。「あっ!ハジロコチドリがいますよ。あの羽繕いしているのがそうです。」とその方が、親切に教えてくださった。また場所を変えようと歩き始めると、「キリアイがいますよ。」と先ほどの方が呼んでくださった。本当に有難い。今日は、たくさん教えていただいて難問のシギ・チを前に、楽しいひとときを過ごすことができた。フィールドでお世話になった皆様、ありがとうございました。

2006/9/8 タカブシギとコアオアシシギ

タカブシギとコアオアシシギ

昨日は、いろいろなシギに出会った。写真に撮ってはみたものの、「うーん、これは?」と首をひねるものが続出する。これがすべてわかったらどんなに楽しいだろうなといつも思う。図鑑とにらめっこしながら時間がどんどん経っていく。でもわかったときの嬉しさは格別だ。今回は、教えていただいて「タカブシギ」と「コアオアシシギ」とわかりほっとして、とても嬉しかった。シギ・チは、本当に奥が深い。

2006/9/7 トウネン

トウネン

空模様を気にしながら茨城の田んぼに向かった。稲がたわわに実り、収穫もだいぶ進んでいる。道端のススキも風に揺れトンボが飛ぶ。ノシメトンボかな?カワラヒワが群れになって飛んで来た。セッカが一羽、遠くのススキに止まった。お目当ての田んぼに着いた。すぐ目の前にトウネンが2羽。私の姿など気にする様子もなくせっせと採餌している。少し離れたところにソリハシシギがいる。遠くには、エリマキシギの動き回る姿が見える。タカブシギは10数羽。他には、ウズラシギ、アオアシシギ、コチドリ、ヒバリシギ、オバシギなどが見える。こんなにたくさんのシギ・チに出会えてやっぱり嬉しい。私の目の前でせっせと採餌していたトウネンは、遠くシベリアから旅鳥として日本に立ち寄り、オーストラリアやニュージーランドまで飛んでいく。あの小さな体でと思うと、とてもいとおしい。

2006/9/6 ヤマガラ

ヤマガラ

朝から雨になりそうな空模様だった。今日は所要で出かけることになっていたので、帰り道に鳥撮りをしようとカメラをリュックに入れて出かけた。雨がポツポツと降り出した。でも、やっぱり鳥に会いたくて公園に立ち寄ってみた。お天気が悪いので、公園は、ひっそりとしていた。小鳥の声が、聞こえた。見上げると、ヤマガラがエゴの実をくわえている。今日もヤマガラに出会えた。それだけで嬉しい。しばらくヤマガラに遊んでもらって元気になれた。また来るね。ヤマガラさん!

2006/9/5 コサメビタキ

コサメビタキ

朝は、小鳥の声で目が覚める。ここのところずいぶんメジロやシジュウカラの声が聞こえる。コゲラの声も聞こえたような気がした。昨日、出会ったヤマガラが気になって今日も公園に行くことにした。陽の光も風のそよぎも木々の緑の色合いも真夏の暑さの中で感じるものとは違って見える。ヤマガラがエゴの木に飛んで来た。エゴの実は、ヤマガラの大好物。貯食家のヤマガラは、せっせとエゴの実をどこかに運んでいる。ふと右手の方角に目を向けると、ヤマガラではない鳥が目に入った。コサメビタキのようだ。急いでカメラを向け、シャッターを切った。鳥との出会いは、心が弾む。

2006/9/4 ヤマガラ

ヤマガラ

秋の渡りが始まり、都市公園でヤマガラやムシクイが見られているという。気になっていたが、田んぼの方も気にかかりシギ・チを求めて田んぼ廻りをしていた。今日は、久しぶりに電車に乗って出かけることにした。鳥に会えなかったらトンボでもと思っていたら次々いろいろなトンボに出会った。オニヤンマ、ナツアカネ、コシアキトンボ、シオカラトンボ。トンボの写真を撮っていたら目の前を何かが飛んだ。どうも鳥らしい。しばらく待っていると近くのエゴの木に飛んできて実を啄ばんでいく。その動きの速いこと。速いこと。なかなか良い位置に止まってくれないので写真が撮れない。モタモタしているときに、ほんの一瞬、ムシクイが飛んできてすぐに飛び去った。エゴの実を求めてヤマガラが忙しそうに飛んできて、すぐまた飛んでいく。これからの季節が楽しみだ。

2006/9/3 シギの群れ

シギの群れ

昨日、茨城の田んぼ廻りをした。たわわに実った稲穂が一面に広がる田園風景を見るのは、なんとも気持ちの良いものである。シギ・チが14種もいると教えていただいた田んぼで残念ながら私には、それが識別できなかった。ただ種類の違うシギ・チがたくさんいるということは、はっきりわかるのだが、それ以上のことがわからない。写真に撮って今日は、図鑑とにらめっこの一日だった。とにかくこれからたくさん見よう。「見て見て見て、慣れる」という言葉をくださった方がある。本当にその通りだ。たくさん見て慣れよう。

2006/9/2 コジュリン

コジュリン

昨日、ぐるぐる回ってわからなかった茨城の田んぼに案内してくださる方があり、今日も茨城方面に向かった。最初は、コジュリンがコスモスに止まるかもしれないポイント。残念ながらコスモスには止まってくれなかった。次のポイントは、シギ・チがいっぱいの田んぼ。カメラマンもいっぱいだった。今日は、14種も入っていると教えていただいた。次に回った所ではアカエリヒレアシシギが見られる予定だったが、サギがたくさん飛んできたのでアカエリも飛んでしまい見ることができなかった。しかしチュウジシギらしいのが、数羽飛ぶのが見えた。次は浮島。オオセッカを期待していたが、全く声が聞こえずコジュリンが美声を聞かせてくれた。西の洲にも回った。セイタカシギ、オオハシシギ、アオアシシギそれにコガモの姿もあった。近くの休耕田では、エリマキシギ、トウネン、キリアイ、タカブシギなどたくさんのシギの姿が見られた。田んぼの季節は、楽しい。

2006/9/1 アオサギ

アオサギ

早いもので今日はもう長月。長月は、「夜長月」あるいは「稲刈月」から派生した語と言われているらしい。八月は暑い、暑いと夢中で過ごしていたが、九月を迎えると急に秋になったような気分になる。新学期が始まり近所の子供たちの声もひっそりとして、なおさらそう思うのかもしれない。雨になるかもしれないと思いながら茨城方面に向かった。いつの間にか本格的に降り出し鳥撮りは、諦めようと思いながら田んぼをぐるぐる回ってみた。地図をいただきながら、地理不案内で鳥には出会えず帰路出会ったのがアオサギだ。ひっそりと降る雨の中でアオサギも秋の到来を告げているかのように見えた。

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