タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2022/5/1 コゲラ

春の大型連休は、身近なフィールドでも、案外混雑しているかもしれないとの思いから、近隣の散歩に出掛けてみることにした。

今まで、植物には、それほど関心があるわけではなかったが、年々体力がなくなり、重いカメラを持つのも大変になって散歩用のコンデジで、足元の野の草にレンズを向けると、これが案外楽しい。近隣を少し歩いただけでも、知らない植物が、次々、目に入り、嬉しくなってくる。帰宅後、名前の知らない植物を調べるのも、また楽しい。

今回は、木に咲く花を中心にレンズを向けてみた。♫ギィーという声がして、遠くの木立に姿を見せてくれたのは、コゲラで、今回の主役というところであろうか。

2022/5/2 コムクドリ

こんもりした木立の中に、黒い実がびっしり見える。今まで、気にとめることもなかったが、その黒い実を美味しそうに啄んでいる鳥の姿が見え、それが、会いたかったコムクドリと分かって、その黒い実が、とても身近なものに思えて来た。

もう移動して会えないかなと思っていたのだが、かすかな声がして、木が、わずかに揺れるのをみて、しばらく様子を見ていると、コムクドリが1羽、姿を見せてくれた。黒いキヅタの実を、一心に啄むコムクドリ。その姿は、とても愛おしく思われた。

2022/5/3 ウグイス

以前は、ウグイスの声を聞くことはあっても、姿を見るのは、困難な鳥との認識が強かった。ところが、昨年の春、思いがけず、ウグイスを間近に見る機会が何度かあり、ウグイスをより身近な鳥と思うようになっていた。

今年、4月に、沼のほとりで、ウグイスを何度か見る機会があり、写真も撮れて喜んでいたが、別の場所でも、ウグイスに出会い、今までとは、雰囲気の違う写真が撮れてウグイスが、ますます身近な鳥となった。これからは、ウグイスの声を聞いて、しっかりと姿を想像することが出来ることであろう。

2022/5/4 ネモフィラ

ブルーの可愛くて清楚なお花が、一面に咲き誇る光景。ひたち海浜公園が有名であるが、体力がなく、そこまで出掛けるのは、困難である。近隣にネモフィラの小径があったが、コロナの影響で、今は、荒れ放題。どこかで、ネモフイラを見たいと思っていたところ、知人が教えてくださった。何と身近なところにあったのだ。

びっしりと咲き誇っているネモフイラを見たときは、嬉しかった。白いネモフィラもあるということも初めて知った。見たかったギョイコウも見られ、大満足の散歩となったのだった。

2022/5/5 散歩道

春の日差しを楽しみながら、近隣をゆっくり歩くは、なかなか楽しい。ここしばらく車の都合がつかず、蓮田地帯への訪問もままならないので、近隣を積極的に歩くようにしている。そこでは、今まで気が付かなった植物や昆虫との出会いがあり、発見があって、胸弾むこともある。

現場での感激もさることながら、帰宅後、不明の植物の名前を調べ、それが判明したときの喜びは、今まで、味わったことのないものである。これからも出会いを大切に、植物とも大いに触れ合っていきたいと思っている。

2022/5/6 チュウシャクシギ

田んぼで見られる春の渡り。例年、ゴールデンウイークの頃、近くの田んぼで見られるのが、ムナグロ、キョウジョシギ、キアシシギ、チュウシャクシギである。ところが、今季、ほとんどのシギチの姿が見られない。隣県の田んぼも少し覗いて見たが、さっぱりである。

やっと少数ながら、姿を見せてくれたのが、チュウシャクシギ4羽であった。光線の状況も良くなく、距離もあって、悪戦苦闘の撮影であったが、今季、初めてということで、何とか記録写真になったであろうか。また、田んぼに足を運んでみたいと思っている。

2022/5/7 キジ

長閑な田んぼをゆっくりゆっくり回るとき、野の草花が目に入り、時には、鳥やチョウたちとの出会いがあって、何とも嬉しく心が和んで来る。春の田んぼで、出会いが多いのは、キジである。

この日は、雄と雌のキジの姿を見かけた。程良い距離で歩くキジのカップル。何とも微笑ましくて、嬉しくなってくる。雄のキジは、華やかで、ひと目をひくが、地味な雌が、私は、大好きである。春から初夏へ、田んぼの景色は、これからオオヨシキリの賑やかな声やセッカの飛び回る声で、賑わうことであろう。

2022/5/7 ベニシジミ

春の気配を感じ始めた頃から、気になるのが、チョウたちとの出会いである。特に一番始めに出会うのが、ベニシジミなので、その出会いを心待ちにしていた。

ベニシジミには、この春、良く出会う。もう初夏を迎えたので、さらに出会いの機会が増すだろうか。ハルジオンにとまったり、タンポポにとまったりするので、絵本を見ているようで嬉しくなる。今見られるのは、春型だが、やがて暑さが増す頃、黒味の強い夏型が見られることであろう。

2022/5/8 ホオジロ

春の柔らかな日差しを楽しみながら、ゆっくり歩く田んぼ道。タンポポ、カラスノエンドウ、ホトケノザ、シロツメクサなどあぜ道には、野の花が、たくさん咲き乱れている。

少し離れたところから聞こえてくるのは、ホオジロのさえずりである。♫チョッピィ チチュ チュチュリチュー♫ 聞きなしは、一筆啓上仕り候として、良く知られているところである。鳥との出会いの少ない中で、ホオジロのさえずりを耳にし、姿も見ることが出来て、ほっと一息。心安らぐ時間を持てたことに感謝である。

2022/5/9 ムナグロ

楽しみにしていた春の渡り。例年、蓮田地帯に足を運び、シギチを探すのが楽しみであったが、都合がつかず蓮田地帯に足を運ぶことが難しい。近くの田んぼにも少数ながらシギチが飛来するので、何度か足を運んで見た。しかし、なかなか出会いが叶わず、教えてくださる方があり、ようやくムナグロとの出会いが実現した。

早苗の揺れる田んぼにムナグロが入ると、とても美しい光景になるのだが、まだ田植えの済んでいない田んぼであった。全部で20羽ほどであろうか。久しぶりに見るムナグロは、とても美しく見え、胸が弾んだ。

2022/5/10 オオヨシキリ

「行々子大河はしんと流れけり」「行行子口から先に生まれたか」いずれも小林一茶の句であるが、今年も、その時期がやって来た。葦原を通り過ぎようとすると、賑やかなオオヨシキリの声が聞こえてくる。同じ所に、じっと止まっていることをせず、絶えず、場所を移動しているようだ。

手前の枯れた葦も揺れて、何とも写真を撮るのが難しい。少しだけ粘って、何とか撮れた数枚の写真。思いがけず、飛び出したところも撮れて、まずまずの成果であろうか。

2022/5/11 ヤマトシジミ

春の野では、チョウたちとの出会いを期待しているが、今季、何故か、チョウとの出会いの機会が非常に少ない。自宅周辺でも多数、見られていたヤマトシジミの姿をほとんど見る機会がなくて、何とも寂しい限りである。

そのような中で、田んぼで出会ったのが、ヤマトシジミのカップルであった。愛を育む、その光景を見ることが出来て、ほっとしたのである。交尾のシーンは、今までも見たことがあるが、今回は、長い時間にわたって、行われ、何とも心和むものがあった。

2022/5/12 コムクドリ

♬キュルキュルクルクルキュルル♬ 緑の葉が繁った奥の方から、聞こえてくるのは、コムクドリのようである。旅の途中にひと休み。葉陰でほんのひととき、体を休めているのだろうか。葉が繁っていて、姿が見えないが、声だけが聞こえて来る。

しばらく待つとコムクドリの姿が見え始めた。どうやら雄のようである。背中に木漏れ日があたると紫色に輝いて、とても美しい。お食事は、たっぷりとれたので、お休み中なのだろう。コムクドリさん、旅の途中に立ち寄ってくれてありがとう。元気で旅を続けてね。

2022/5/13 散歩道

数日おきに、近隣をゆっくり歩いてみる。嬉しいことに、ご近所に植栽豊かなお住まいがあり、目の保養をさせていただいている。1週間も間をあけてしまうと、植物は、すっかり様変わりしていて驚くことしばしばである。

気になっていたエゴノキの花が、2か所で見られ、森のシャンデリアの名前にふさわしい姿を披露してくれた。咲き始めたばかりのテイカカズラも美しかった。ヒメアカホシテントウは、初めて出会ったが、ナナホシテントウとは、また違った雰囲気で絵本の世界を見るようであった。

ゆっくり歩く散歩道。また体調の良い日に歩いてみたいものである。

2022/5/14 チュウシャクシギ

田んぼで見られる春の渡りのシギたち。近くの田んぼで、見られる確率が高いのは、ムナグロ、キョウジョシギ、コチドリ、キアシシギ、チュウシャクシギである。

今季、チュウシャクシギには、二度出会いの機会に恵まれた。一度目は、光線の加減が良くなく、距離もあって、納得のいくものではなかった。二度目は、ふらりと出かけた田んぼで、出会った。距離も程よく、観察には、手ごろであった。

良く見ると、口元に何かくわえている。現地では、判明しなかったが、帰宅後、PCに取り込んでみると、どうやらアメリカザリガニのようである。アメリカザリガニは、駆除対象になっている。チュウシャクシギは、益鳥ということになるだろうか。たっぷり栄養補給して長旅に備えて欲しいものである。

2022/5/15 フクロウ

例年、5月の連休を迎える頃、フクロウの巣立ち雛のうわさを良く耳にする。今年も気になっていたが、都合がつかず、少し遅めであったが、みどりの森に足を運んで見ることにした。

車も人も少なくて、出会いは難しいかもしれないと思いつつも現地に脚を運んで見ると、数人の方が、木立の上の方にレンズを向けている。フクロウの雛の姿は、すぐに分かった。太陽が、一部にあたって、白飛びしてしまうが、出 会えただけで、もう十分満足である。

同じ姿勢ばかりで、変化がないので、短時間であったが、出会いを楽しんで、その場を後にした。

2022/5/16 ムナグロ

田んぼで見られる春の渡りのシギやチドリ。その代表選手ともいえるのが、ムナグロだろうか。今季、なかなか出会いの機会に恵まれなかったが、距離はあるものの、何とか二度ほど出会いの機会に恵まれた。

飛翔シーンとまではいかないが、背後からの写真が撮れたので、ムナグロの羽の模様が良く分かって嬉しくなってくる。ムナグロの渡りのルートは、春と秋では、異なっているようで、春は、多数のムナグロを見る機会があるが、秋は、ほとんど出会いがない。

今季も出会えたことに感謝である。

2022/5/17 散歩道

昨年の今頃、初めてブルーベリーの花を目にすることが出来た場所。ずっと気になっていたが、なかなかそこまで、脚を運べなくて、ようやく出掛けることが出来た。杏の実も気になっていたが、小さな実が、いくつもついていて、一安心。杏の花が咲く頃、訪れたかったが、花の時期は、見逃してしまった。

鳥との出会いは、皆無であったが、蝶には、いくつか出会うことが出来て、ホッとしている。ニワゼキショウやムラサキサギゴケなど野の花も優しく微笑んでくれた。また、ゆっくり歩いてみたい散歩道である。

2022/5/18 キョウジョシギ 他

渡りのシギチに会いたくて、何度か近くの田んぼに足を運んでいるが、今季は、渡りに異常があったのだろうか。見渡す限り、早苗の揺れる田んぼが広がるばかりである。例年だと、ムナグロ、キョウジョシギ、チュウシャクシギ、キアシシギは、苦労せずに見られたものであった。

やっと出会えたキョウジョシギ。かなり離れた田んぼの畦にたった1羽である。近くに姿を見せてくれたヒバリが、慰めてくれているように見えた。カワラヒワも賛助出演。今年の田んぼは、実に寂しい。

2022/5/19 散歩道のひとこま

雨の日が続いて、まるで梅雨時のようである。束の間の日差しを愛おしむように、時折、近隣を歩いている。野鳥に熱中していた頃は見向きもしなかった昆虫や植物にも目をむけるようになり、時折の散歩が、とても楽しみになっている。

名も無き野の花にしっかりとした名前がつき、毛嫌いしていた昆虫も帰宅後、ネットで調べてみる。季節の移ろいを肌で感じることが出来るのは、何とも幸せなことである。

2022/5/20 キアシシギ

田んぼで見られる春の渡り。今季は、近くの田んぼでみられるシギチの何と少ないことだろう。いつもは、群れで見られていたキアシシギだが、全く姿を見る機会がない。がっかりしていたが、思いがけないところで、キアシシギ数羽の姿を見かけた。

雨の降る暗い日であったので、視界が悪く、見落としそうであったが、あぜ道で休息しているシギの姿が目にとまり、車をとめてみるとキアシシギであった。近くには、チュウシャクシギもいて、一緒に行動しているように見えた。キアシシギは、4羽だけであったが、今季初めての嬉しい出会いである。

2022/5/21 ヒバリ

家を出るときは、どんよりした曇り空であったが、途中からポツリポツリと雨が降り始めた。このような日を選んで出掛けることもないのだが、なかなか都合がつかず、田んぼ道を車で走ってみた。

雨の日の利点は、ほとんど人に会わないことである。農家の人も雨の日には、姿を見かけることは、ほとんどない。この日、一番多く見かけたのは、ヒバリである。草の上にちょこんと乗っているヒバリは、何とも愛らしかった。草に隠れるようにしているヒバリもいて、それは、それで可愛かった。

一瞬、キジが飛んだので、一応、レンズを向けてみた。雨の日の田んぼも、なかなか良いものである。

2022/5/22 コジュリン

♫チョッピチュリリリピッ♫懐かしい声が聞きたくなって、麦畑のある田園地帯に向かった。昨年までは、耕作されていない草地がたくさんあって、野の花も咲き、のどかな田園地帯であったが、すっかり様変わり。一面、麦畑と水田が広がっている。

このような環境で、コジュリンに会えるものだろうか。かれこれ10年以上も通った田園地帯である。あまりの変わりように言葉がない。車でぐるっと回ってみると、ようやく♫チョッピチュリリリピッ♫の声が聞こえて来た。距離はあるものの、やっとコジュリンの姿を確認出来て、一安心。

今度は、もう少し近くで出会いたいものである。

2022/5/23 散歩道

ゆっくり歩く散歩道。その日の気分で、歩くコースを選んでいる。この日は、車を少し走らせてから歩くことにした。まわりには、ジャガイモ畑があって、真っ白な花が、見事に咲いていた。

歩き始めて間もなく、桐の花が咲いていることに気がついた。すでに終わりに近いようで、薄紫の花が、たくさん落ちていた。ヒラヒラ飛んで来てカタバミにとまったのは、ヒメウラナミジャノメ。オレンジ色に見えるチョウが、2頭飛んでいたが、ようやく1頭が、とまり、良く見るとサトキマダラヒカゲのようであった。

近隣の散歩では、あまり会えないチョウに会えて、何とも嬉しいことであった。

2022/5/24 コゲラ

久しぶりに訪れた公園。桜の木を良く見ると、小さいけれど、真っ赤なサクランボが、いくつか目についた。きっと鳥たちは、大喜びのことだろう。そう思って、桜の木を良く良く見るとコゲラがとまっている。コゲラは、サクランボには、見向きもしなかったが、木を少しだけ突いて、飛び去って行った。

その後、もう1羽のコゲラが飛んで来たが、葉陰に隠れて撮影は、断念した。4月のころ、真っ白なお花を見せてくれたホウキモモが、いくつも実をつけているのを見つけた。この実が熟れる頃、また公園を訪ねて見たいと思う。

2022/5/25 散歩道

ゆっくり歩く散歩道。数日、間をあけると、草花の表情が激変しているのに、いつも驚いている。あの花は、どこに行ったの?と思うが、しおれてしまって見る影もなかったり、いつの間にか実になっていたり。驚くばかりである。

すっと気になっていた八重のドクダミ。1年ぶりに訪れてみるとひっそりとその姿を見せてくれた。こんなに小さな花だったかしらと驚きながらレンズを向ける。ヒルザキツキミソウの咲く畑のところには、カラスが2羽姿を見せてくれた。これは、ハシボソガラスだろうか。

帰り道では、ひさしぶりにハナイカダも見ることが出来た。ゆっくり歩く散歩道。また歩いて見たい散歩道である。

2022/5/26 ムナグロ

期待していた田んぼの春の渡り。例年訪れていた蓮田地帯には、都合で足を運べなかったが、近くの田んぼで、毎年見られていた、ムナグロ、キアシシギ、キョウジョシギ、チュウシャクシギには会えるだろうと、何度か足を運んだ。

しかし、早苗の揺れる田んぼが広がるばかりで、シギチだけでなく、鳥の姿が見られない。この地域に限ったことではなく、あちこちで鳥が少ないようだ。

そのような中で、嬉しい出会いがあった。小雨の降る日であったが、ムナグロ、キアシシギ、キョウジョシギ、チュウシャクシギに会えたのである。特にムナグロは、グングンぐんぐん近づいて来てくれて心に残る出会いとなったのである。

2022/5/27 散歩道

近隣をゆっくり歩くと実に色々な発見があって、その度に驚いている。通りに沿って植えられているアジサイだが、すいぶん色々な種類があるものだと感心するばかりである。日陰のところで見つけたのは、トキワツユクサ。透明感があって、素敵な野の花である。

足元にばかり目をとめていたが、♬ジュリジュリジュリの声に林の中に目を転じると、エナガが、追いかけっこしている。あまりの速さに、とても撮影どころではないが、きっと兄弟なのだろう。今度は、もっとゆっくり撮影させて欲しいものである。

ゆっくり歩く散歩道。何度歩いてもその度に新鮮な出会いがあり、感謝するばかりである。

2022/5/28 キョウジョシギ

田んぼの春の渡りで、期待しているシギのひとつがキョウジョシギである。秋の渡りでは、ほとんど見る機会がない。そのキョウジョシギだが、今季は、なかなか出会いの機会が巡って来なかった。

小雨の降る日、ムナグロと一緒にいる1羽のキョウジョシギの姿を見つけたときは、嬉しかった。かなり距離があり、近づいて来てくれることはなかったが、何とか撮影出来たことは、有り難いことで、感謝あるのみである。

2022/5/29 散歩道

いつも良く歩いている近隣コースとは、ちょっと趣を変えて、車で少し足を伸ばし、そこからしばらく歩いてみた。一番期待していたのは、コチドリだったが、残念ながら全く姿を見ることがなかった。代わりにヒバリが、姿を見せてくれて軽やかな足取りを披露してくれた。

辺りには、ヤマフジがたくさん咲いていて、近くにあるアカツメクサと共に、なかなか美しい眺めであった。アカツメクサには、モンシロチョウがとまってくれた。のどかな初夏の昼下がり。心地良い風が、吹き抜けていった。

2022/5/30 コジュリン

新緑の季節の5月。とは言え、葦原は、まだ枯れ草色が広がっている。そこで出会ったのは、コジュリンの雄と雌。♫チョッピチュリリリピッ♫の声が、そよ風に乗って、時々聞こえて来る。

別の場所でも、コジュリンに出会っていたが、ここは、コジュリンとの距離が近い。肉眼でもはっきりその姿を見ることが出来て感激であった。雌は、かなり距離があったが、それでも何とか写真を撮ることが出来た。

葦原が、もう少しすれば、緑色に変わることだろう。その頃、また訪ねてみたいものである。

2022/5/31 チュウシャクシギ

今年の春の渡りでは、シギチとの出会いが、極端に少なかったが、これが最後と思える日に、チュウシャクシギ、ムナグロ、キョウジョシギ、キアシシギの群れに出会えたことは、何とも嬉しいことであった。

少ない少ないと言いながらも、チュウシャクシギには何度か出会っている。畦で休んでいるチュウシャクシギのところにまるで家族のようにキアシシギが並んだ光景は、見ていて、心が和んだ。

今度、シギたちに会えるのは、秋の渡りだろう。渡りの中継地としての田んぼや蓮田の環境が、変わることのないよう、願うものである。