大好きな田園地帯を車でゆっくりゆっくり回ってみる。冬枯れの田んぼは、見渡す限りベージュ色につつまれ、鳥の姿も見当たらない。しばらく走ってみると前方の枯れ枝に一羽の鳥の姿。モズである。モズと言えども最近は、出会いの機会が少ないので、大急ぎでカメラの準備。なるべく近づいてシャッターを押す。これほど近距離での撮影は、今までになく、ドキドキ胸の鼓動が聞こえてくるようであった。
松林のある大きな公園。毎年、寒い季節を迎えると出会いを楽しみにしている鳥がいる。タヒバリである。松林にいるので、最初、出会ったときは、ビンズイかと思い、胸を弾ませたのであるが、詳しい方にお尋ねしたところ、タヒバリであると判明した。
今季は、なかなか出会いの機会がなく、諦めていたところ、やっと出会いが実現し、喜んでいる次第である。
毎年、出会いを楽しみにしている鳥のひとつ、アカハラ。今季は、なかなか出会いの機会がなく半ば諦めていたが、ようやく出会いが実現した。しかし、結構、警戒心が強く、わずかひとこま撮らせてくれただけである。哀れに思ったのかツグミが、気前よく登場し、その場を和ませてくれたのだった。
越冬のシギチに会いたくて蓮田地帯を時折、訪ねることがある。なかなか思うシギは、姿を見せてくれず、ガッカリしていると目の前に姿を見せてくれたのがコサギであった。
その優雅な佇まいには、心ひかれるものがある。時にバレリーナを思い浮かべたり、控えめな少女を連想したり水面に映った姿も優雅で心惹かれたのである。
訪れる人も少なく、ひっそりして静かな公園。大きな大きな松の木が、何本もそびえるように立っている。その静けさの中で、鳥が一羽飛ぶ姿が視界に入った。止まった先を見るとカシラダカである。以前は、田んぼに行けば、多数のカシラダカに会えたのであるが、昨今は、全く姿を見かけることがない。
カシラダカと分かって嬉しさが増し、大急ぎでレンズを向けた。どうやら気がつかれなかったらしい。しばし、モデルになってくれたのだった。
その公園には、程良い大きさの池がある。冬になるとマガモ、コガモ、ハシビロガモなどが集まって賑わう公園である。
池の張り出したように伸びた木は、カモたちの休憩場所。ゆったり日光浴をして楽しんでいるカモの姿を見かけることがあり、ほっこりさせたいただくこと、しばしばである。
その池の近くには、広場があり、そこにツタが見事に赤色で辺りに賑わいを見せてくれていた。これは、ほぼひと月前の情景描写である。
ずっと気になっていた蓮田地帯。越冬のシギチが時折、脳裏をかすめていたが、だんだん蓮田地帯までの道のりが体に負担を感じるようになり足が遠のいていた。
重い腰をあげて、出掛けてみると嬉しいことにオオハシシギが10数羽、かなり近い距離で出迎えてくれた。嬉しさと懐かしさがこみ上げ、何とも言葉にならない。やはり蓮田地帯は、私の心のオアシスである。
高齢のモモイロペリカンのかんたくん。いつも沼のほとりを訪ねると愛想良く出迎えてくれる。この日は、船に乗ってお出かけだった様子、姿が見えなかった。
代わりに姿を見せてくれたのが、このホオジロである。枯れ草の中を愛想良く飛び回り、良いモデル役をつとめてくれた。冬枯れの沼のほとり。嬉しい出会いであった。
時折、足を運ぶ沼のほとり。出会いを楽しみにしているのは、ナポレオンハットのヨシガモである。頭部の緑の光沢が何とも魅力的で大好きである。
葦原近くに姿を見せてくれたのは、ヨシガモの雄と雌であった。雌は、案外知らない人がいるようだが、華やかな印象の雄の姿に目がいくからであろうか。この日は、程良い具合に光があたり、ヨシガモの雄と雌を撮影でき、感謝、感謝の一日であった。
久しぶりに訪れた大きな大きな湖。その湖畔沿いに車を走らせてみると、いくつかのカモの群れに出会った。一番多いのは、ヒドリガモ。続いてホシハジロであった。しばらく出会いのなかったキンクロハジロの姿を見かけたときは、嬉しくなってしばし車をとめ、レンズを向けたのである。
今季、なかなか出会いの機会に恵まれなかったジョウビタキ。久しぶりに訪れた公園の片隅で、ひょっこり姿を見せてくれた。尾をふりふりしてくれたのだが、手前の葉が邪魔をして撮影には至らなかった。しかし証拠写真ではあるが、何とか出会いの記念を残すことが出来てほっとしている。もう少し滞在してくれることだろう。またの出会いを期待したい。
ジョウビタキに出会った公園の片隅では、シロハラにも出会った。実は、オオアカハラにも出会っているのだが、暗いところだったので、残念ながら写真がブレブレ。記念に残すわけにはいかず断念した次第である。
シロハラは、実にサービスが良く木の上を上手に移動して撮影の機会をたっぷり与えてくれた。まだしばらく滞在することであろう。オオアカハラとシロハラに会いにまた、公園を訪れてみたいと思う。
冬枯れの田んぼをゆっくりゆっくり走ってみると意外な出会いも時にはある。この日、ほとんど出会いがなくてがっかりしていると枯れ草の上にぽっかりかたまりが見えて来た。もしかしてノスリ?と思いながら、ゆっくり車をとめると、ミサゴであった。
私がミサゴを見るのは、大抵、湖畔沿いで遠くのポールにとまっていることが多い。このような環境での撮影は、珍しいので、ワクワクしながらレンズを向けた。同じようなポーズばかりだったので、短時間で切り上げてしまったが、飛び立ちまで待てば良かったのだろうか。また、会いたいものである。
例年、冬期の沼のほとりで出会いを期待しているもののひとつが、ヨシガモである。今季、何回か出会いの機会はあったものの満足のいく撮影には至らなかった。
それでもヨシガモの雄と雌とはっきり分かる写真を何とか撮れて、まずまずである。ヨシガモの雄は、人気があり、良く知られているが、ヨシガモの雌については、案外、知られていないようである。地味ながら、なかなか可愛いヨシガモの雌。私は、大好きである。
自宅から徒歩で10分ほどのところに小さな梅林がある。小さいと言っても程良い広さで、散策するにはうってつけである。今年は、梅の開花が早くて1月の末には、ほぼ満開であった。
その梅林でジョウビタキに出会った。なかなか良い位置に姿を見せてくれなかったが、何とか数枚撮れてほっとしている。今年は、ジョウビタキの渡去も早いことであろう。今、しばらく楽しませて欲しいものである。
今年は、梅の開花が早いようで、近隣の梅林では、1月の末にほぼ満開になっていた。少し離れた公園を訪ねてみると紅梅も白梅も咲いていて、すでに満開を過ぎているようであった。
♬チーチーとメジロの声が聞こえるので、良く良く見ると高いところに2羽メジロの姿が見えた。逆光気味で、撮りにくかったが、何とか数枚シャッターを押すことが出来た。白梅のところには、メジロが姿を見せてくれたが、紅梅は、不人気のようである。
今シーズン、ツグミとの出会いが、ずいぶん少ない。公園でアカハラやシロハラには出会ったが、ツグミを見かけることがほとんどなかった。
田んぼを回ってみると、2羽のツグミが、並んでみたり、背を向けたり、時には、バトルもして楽しませてくれた。仲が良いのか悪いのか。何とも不思議な関係であるが、しばし楽しませてもらったのである。
久しぶりに訪れた沼のほとり。前回、訪れたときは、オナガガモやヨシガモなどたくさんの鴨の群れが見られたのだが、ごくわずかカルガモとオナガガモが見られただけであった。
ほかを回ろうと諦めて移動しようとしたとき、聞き慣れない鳴き声が聞こえて来た。空を見上げるとミサゴが飛んでいる。大急ぎでレンズを向け、何とか数枚、撮ることが出来た。もう少し早く気がつけば良かったのだが、少々残念である。
如月の日差しは、春の訪れを感じさせ、やさしく頬を撫でて行く。その日差しの中、沼のほとりを歩いてみる。皆の人気者、モモイロペリカンのカンタくんが、漁師さんの舟から下り、一泳ぎして陸地にあがってきた。
こちらに向かって一歩。また一歩。それは、まるで幼子が嬉しそうに歩いているように見えた。カンタくんのお散歩。久しぶりに見る癒やされる光景であった。
ゆっくり歩く散歩道。気になっていた梅林を訪れてみると、どこからともなくメジロの声が聞こえて来る。白梅は、満開である。甘い香りをはなっているので、メジロがたくさん集まっているらしい。梅の花の奥の方にいるらしく、チラチラ見え隠れするが、写真は、なかなか難しい。
しばらく待つと、何とか全身見える位置に姿を見せてくれた。真っ白な梅にメジロ。如月の空は、青く澄み渡り、心地良い風が頬を撫でていく。
今季、ツグミの飛来は、かなり遅かったようで、新年を迎えてから、田んぼや公園などでやっとツグミを見かけるようになった。数年前に比べれば、鳥たちとの出会いの機会が激減し,何とも寂しい限りである。
公園で出会ったツグミは、いつまでこの地に滞在するのであろうか。来季も是非、この地を訪れて欲しいものである。
甘い梅の香りが、どこからともなく漂って来る。角を曲がると一面に広がる白梅の林。中にはいることは、出来ないけれど道路側からしばらく眺めていると、一羽の鳥が飛んできた。モズである。
決して、珍しい鳥ではないが、白梅にモズもなかなか良いもので、急いでレンズを向けた。モデルとしての役目を終えるとさっと飛び去ってしまった。のどかな散歩道のひとこまである。
私が野鳥に関心を持つようになって20年と少しの歳月が流れた。その初期の頃から、沼のほとりでみんなの人気を集めているのが、モモイロペリカンのカンタくんであ
る。
漁師さんとは、親子かと思えるほど仲良しで、漁から帰って来た漁師さんの姿を見かけると、大きな足で、よちよちと漁師さんに近づいて行く。漁師さんは、心得たもので、網で取りたてのピンピンした魚を振る舞う。その光景は、何とも微笑ましくてゆったりした気分に浸ることが出来る。
沼のほとりののどかなひとこまである。
毎年、楽しみにしているのが、自宅近くの河津桜の開花である。今年は、各地で開花が早くなっているというので、しばしば様子を見に行っていたのだが、ようやく程良い具合に開花して、メジロのお客様も姿を見せてくれた。
二羽のメジロが、しきりに吸蜜しているのだが、なかなか良い位置に姿を見せてくれない。何とか数枚撮影できたので一安心。今度は、青空の見える日に、様子を見に行って見たいと思っている。
ずっと気になっていた場所に重い腰をあげて、やっと行ってみた。ここは、野鳥との出会いは、全く期待出来ないのだが、季節の植物が楽しみなところである。
梅の花が見頃でぽっかり浮かぶ春の雲と共にレンズを向けてみた。蝋梅の褐色の実。木蓮のつぼみ。甘い香りの水仙。うつむいてばかりのクリスマス/ローズ。足元には、オオイヌノフグリやホトケノザなどなど。春の訪れを感じさせる植物に出会えて大満足の一日であった。
久しぶりに訪ねた田園地帯。乾ききった田んぼが広がり、鳥の気配もない。それでもゆっくりゆっくり車を走らせて辺りの風景を楽しみつつ、野鳥との出会いは、ないかしら?と期待する。
最後の最後。ゴール地点近くで、出会ったのは、スズメの群れ。ワァー!と飛び立ち、また、もどってくる。久しぶりに見るスズメの大群に胸躍らせ、ずいぶんシャッターを押したのだが、なかなか群れは、難しい。しかし、出会えたことに感謝である。また、ゆっくり田んぼを回ってみたいものである。
今季、ツグミの飛来時期が、ずいぶん遅かったように思っていたが、年があけてから、ツグミとの出会いが、ずいぶん多い。特に田んぼを一回りすると、ほとんど必ずといって良いほど、ツグミが待っていてくれる。
ツグミに続いて出会いの機会が多いのが、ヒヨドリである。レンズを向ける人は、少ないが、なかなか素敵なモデルではないかと思っている。
ゆっくり歩く散歩道。時折、コースを変えてゆっくりゆっくり歩いている。今の時期は、梅も桜も見る機会があるので、出かけた先々で、どのような出会いがあるか楽しみである。
この日は、桜と梅を見ることが出来た。梅には、メジロが姿を見せてくれたし、野の花の咲くところには、ツグミが姿を見せてくれた。公園の片隅には、木瓜の花も咲いていて、実にのどかであった。ゆっくりゆっくり散歩を続けたいものである。
久しぶりに訪れた公園。白梅がまだ、しっかり咲いていて、ここにウグイスでも登場すれば絵になるのになあと思いながら、あたりを散策する。
高い木々の上の方から、鳥の声が聞こえてきた。聞きなれない声である。近くにいた方が、上の方を指さして「ホオジロがいますよ。」と教えてくださった。しかし、ホオジロの声ではなかったし、見るからにヤマガラである。いずれにせよ、鳥の少ない昨今なので、レンズを向けてみる。
やはり、声の主は、ヤマガラであった。二羽で行動していたので、求愛の声なのだろうか。久しぶりの嬉しい出会いであった。