2022/4/1 オオバン
春の陽気に誘われて何度か足を運んでいる沼のほとり。ごくごく身近な鳥たちばかりであるが、その折々に出会いがあり、ほっとして心が和んで来る。
この日の出会いは、沼を背景にひっそりと佇むオオバン。野の花の咲く土手で、空を仰ぐハクセキレイ。枯れ木にとまって沼を見下ろすモズ。沼に佇むコサギであった。
コブシやユキヤナギも沼の風景に、しっとりと馴染んでいる。
静かで心落ち着くところ。沼のほとり。また、ゆっくり出掛けてみたいものである。
2022/4/2 アカハラ
カモやハクチョウなど、すでに大部分が旅立って、ずいぶん寂しくなってしまった。今季、飛来の遅かったツグミは、まだ滞在中であるが、もうしばらくゆっくりして欲しいものである。
今季、全く出会いの機会のなかったアカハラ。昨年も一昨年も、それ以前にも出会っていた場所を何度訪ねても出会いがない。今季は、無理と諦めていたが、嬉しいことに出会いが実現した。草むらにいた鳥が飛び上がって前方の木にとまったが、それがアカハラだった。アカハラさん、旅立ちの前に姿を見せてくれてありがとう。
2022/4/3 モズ
寒さから解放されて、外で過ごす時間が心地良く、大好きな沼のほとりに時折、足を運んでいる。沼のほとりでは、鳥たちとの出会い、野の花との触れ合いが楽しみである。
この日、愛想良く姿を見せてくれたのは、モズ。右に飛んだり左に飛んだり、忙しく飛び回っていたが、ようやく気に入った場所を見つけたようである。
ネコヤナギの新芽も枯れたムクゲの実も愛おしく感じる沼のほとりである。
2022/4/4 沼のほとり(チョウ)
大好きな沼のほとりに時折、足を運んでいる。何分にも運転が出来ないので、家族の協力なくしては、成り立たない。花冷えと言うには、あまりにも肌寒い日が続いているが、日差しが柔らかくホッと出来る日に出掛けたところ、菜の花にたくさんのモンシロチョウが舞っていて驚いた。
足元には、ベニシジミが数頭姿を見せてくれた。一瞬であったが、キタテハも菜の花にとまってくれた。ツクシ、タンポポ、ヒメオドリコソウなど野の花もいっぱい。沼のほとりは、心落ち着くところである。
2022/4/5 カワセミ
時折、足を運んでいる沼のほとり。今まで、遠くの杭にとまっていたカワセミが、何と目の前に飛んで来たことがある。どうやら二羽いるらしく、雄と雌のようであった。少し離れたところでは、モズが飛んで来て、枯れた葦にとまったり、時には、桜の木にとまったりしている。
キジの姿も見え隠れしているが、なかなかすっきりと全身を見ることはなかった。静かな静かな沼のほとり。大好きな場所である。
2022/4/6 シジュウカラ
肌寒い日が続いているので、例年、すぐに散ってしまうソメイヨシノだが、ずいぶん長く楽しむことが出来ている。他の花も、やはり今年は、ゆっくり目のようで、モクレンの開花もようやくの感がある。
ハクレンとシモクレン。通りすがりに良く見かけるが、近くで、じっくりと見る機会が、なかなかなかった。小さな公園を訪ねてみたところ、ハクレンもシモクレンもあり、ゆっくり撮影出来た。しかし、なかなか思うような撮影には、ならず、もう少し花開いた頃に、また訪ねてみたいと思っている。
2022/4/7 リョクガクバイ
年齢を重ねる毎に、体力がなくなり、野鳥だけでなく、植物にも目を向けるようになって、近隣の散歩が一層、楽しくなってきた。
自宅を出て、程なく、手入れの行き届いたお庭が見えて来る。四季折々、色々なお花を見ることが出来るので、とても楽しみである。道路の片隅には、野の花も顔を出してくれるので、ほっこりと心和み嬉しくなってくる。
2022/4/7 オオジュリン
パキッ。パキッ。乾いた音が、かすかに聞こえて来る。沼のほとりの葦原をじっと見つめていると、枯れた葦が、かすかに揺れる。オオジュリンが数羽いるらしい。
今季、なかなか出会いの機会がなかったオオジュリン。何とか撮影したいと思い、しばらくオオジュリンの動向を観察する。何とか数枚撮れたので、ヤレヤレである。少し頭が黒くなりかけた個体もいて、別れの日も近いことだろう。
2022/4/8 桜スズメ
今年は、寒い日が長く続いているので、ソメイヨシノの開花が遅れるのではないかと案じていたが、3月の末には、ほぼ満開になり、道行く人の目を楽しませてくれている。
そのソメイヨシノにスズメが数羽飛んで来て、桜の花をちぎって蜜を吸い、ポイポイ下に落としている。その行動の早いこと。早いこと。下には、ちぎられた桜の花がたくさん落ちている。
曇りがちの日であったので、残念ながら、あまり色が出なかったが、今年もスズメの花車が見られて胸が弾んだ。
2022/4/9 ウグイス
大好きな沼のほとりに時折、足を運んでいる。珍しい鳥との出会いはなくても、身近な鳥に出会えれば、活力を与えてもらえ、元気になれる気がする。
この日の出会いは、ウグイスであった。今にも雨が降り出しそうな暗い日だったが、それなりにウグイスが、姿を見せてくれた大いに楽しんだのである。
最初は、高い高い木の上の枝かぶりの所ばかり移動していたが、目の前のやなぎの木のところにも姿を見せてくれて、良いモデルになってくれたのである。
2022/4/10 ヒクイナ
枯れ草色だった沼のほとりも少しずつ緑の色が増えて来て、ずいぶん環境が変わって来た。ここのところヒクイナの出が良いとのことで、ずっと気になっていたが、ようやく出掛けてみた。
今にも雨の降りそうな暗い日であったので、視力の弱い私には、すぐには分からなかったが、ヒクイナの水浴びシーンを見ることが出来た。2羽いるとのことで、今度は、是非、2羽一緒に姿を見せて欲しいものである。
2022/4/11 スズメ
大好きな沼のほとりを時折、訪ねてみる。土手沿いにビッシリと菜の花が咲き、モンシロチョウが、数え切れないくらいたくさんたくさん飛んでいる。その菜の花畑から、数羽のスズメが飛び立った。
しばらく様子を見ていると、また戻って来て、菜の花の中で、何やら虫をとっている気配。何度も何度も飛び立っては、また戻って来る。その様子が微笑ましくて、レンズを向けてみた。春の日ののどかな昼下がりである。
2022/4/12 ツクシ
今年は、寒い日が長く続いたので、体調が芳しくない日も時々あった。ここのところずいぶん春らしく暖かい日があるので、ホッとしている。
私の鳥見の原点になった沼のほとりに、時々足を運んでいるが、身近なところに自然がいっぱいで、有り難く嬉しく思っている。少し歩けば、菜の花は、至る所に咲き乱れ、ツクシもビッシリである。のどかなのどかな沼のほとり。いつまでも、この自然が残っていて欲しいものである。
2022/4/13 散歩道
今年は、寒い日が長かったので、木々の芽吹きも、桜をはじめ色々なお花の見頃も、ずいぶんゆっくりだったような気がしている。
久しぶりに少し足を伸ばして、水辺公園に出掛けてみると、ツグミが、あぜ道に姿を見せてくれた。少し進むと今度は、モズが飛んで、芽吹きのところにとまってくれた。桜は、まだ大分残っていて、遠目には、なかなか綺麗に見えた。
静かでのどかな散歩道。ゆっくりのんびり時々足を運んでみたいものである。
2022/4/14 シジュウカラ
春を迎えると楽しみにしているのが、桜の開花である。特にソメイヨシノの開花を心待ちにしている。今年は、寒い日が長かったからだろうか、少々お花が、長持ちしたように感じている。流石に、その桜もほとんど散って、葉桜になりかける頃、鳥たちが姿を見せる。
この桜の木は、シジュウカラに人気があるようで、数羽集まっていた。桜の名残を惜しんでいるようにも見えたが、実は、桜には、たくさん虫がいるようだ。シジュウカラの足元を見ると、しっかり虫を掴んでいるシーンが、幾つもあった。
名残の桜とシジュウカラ。春は、ゆっくりと過ぎていく。
2022/4/15 オオアカハラ
寒い間、気になりながら出会いの機会になかなか恵まれなかったのが、アカハラである。3月も半ばを過ぎた頃、公園の片隅で出会ったのが、今季初めてであった。
その後、出会うことはないと諦めていたが、別の場所で、思いがけずオオアカハラらしい個体を見かけた。松の木の根元を歩いていたアカハラらしい個体が、ひょいと飛び上がり、込み入った木の中に入り込んだ。良く見ると頭部が、かなり黒く、オオアカハラかもしれない。
何とか撮れた数枚を見直しているが、アカハラよりもたくましさを感じ、オオアカハラで良いように思う。また、来季の出会いを楽しみにしている。
2022/4/16 散歩道
久しぶりに近隣の散歩道をゆっくり歩いてみた。期待していたのは、チョウとの出会いであったが、あまりにも寂しい結果で、少々がっかりである。しかし、気になっていたウグイスカグラの花を見ることが出来て、大いに胸が弾んだことであった。
自宅を出て程なく、全く予期していなかった場所で、ウグイスカグラの花が、見えて来たときには、ビックリして、ドキドキしてしまった。こんな所に咲いていたの?小さくて愛らしいお花が、一層愛おしく思われた。
しばらく歩くと紫色の見たことのないお花が、びっしり咲いているところがあった。帰宅後、調べてみると、西洋ジュウニヒトエというらしい。その近くでキタテハやムラサキシジミを見ることが出来て、ヤレヤレであった。
散歩道は、これからお花も蝶の姿も楽しめるのかもしれない。また、ゆっくり歩いて みたいものである。
2022/4/17 タカブシギ
少し前のことになるが、蓮田地帯をひとまわりしたことがある。春の渡りには、まだ早いと思ったが、コチドリには、出会えるかもしれない。そんな思いで出掛けてみたのだが、結果は、惨敗。コチドリにもタシギにも会えず、とぼとぼ帰る結果となった。
その姿を哀れんでくれたのだろうか。最後の最後に寄った蓮田で、タカブシギが1羽姿を見せてくれたのだった。まさに救世主である。会えそうで会えないタカブシギ。 嬉しい嬉しい出会いであった。
2022/4/18 散歩道
ゆっくり歩く散歩道。いくつかコースがあって、その日の気分で、気の向くままに、足を向けている。
この日は、気になっていたアケビの花が見たくて、その周辺を歩いてみた。お友達の写真を見るとアケビの花は、開いていて見頃と思っていたが、ここのアケビは、開花までには、まだ少し時間がかかるようであった。
桜は、すでに花が終わって、柔らかな葉が出ているのが、新鮮であった。ハナミズキの花は、ちょうど見頃であろうか。これからあちこちで見かけることであろう。ゆっくり歩く散歩道。体調の良いとき、また、歩いて見たいと思う。
2022/4/19 スズメ
時々足を運んでいる沼のほとり。湖畔には、たくさんの桜が植えられている。ソメイヨシノは、すでに終わってしまったが、今は、八重桜が見頃であった。色々種類があるようだが、私には、とても覚えきれない。
その八重桜を鑑賞するかのように姿を見せたのが、スズメである。「これは、見頃で綺麗だなあ!」とでも言っているような雰囲気で、しばらく桜の枝にとまって、右を向いたり左を見たりしている姿が、何とも愛らしかった。
静かな沼の畔は、人に鳥にも優しいところである。
2022/4/20 アオジ
静かな沼のほとりを遊歩道に沿って進むと八重桜が見事に優しい色合いの花をつけて出迎えてくれる。すでに花の終わったソメイヨシノは、赤い花軸を残しているのみである。
その赤い花軸を愛おしむように姿を見せたのが、アオジである。ソメイヨシノには、たくさんの虫がいるらしく、アオジは、その青虫がお目当てのようであった。優しい新緑の葉と赤い花軸。そこに姿を見せたのは、黄色い衣装がお似合いのアオジであった。その光景は、見ていてとても心安らぐものであった。
2022/4/21 スズメ
遊歩道に沿って、ゆっくり歩くと、季節を感じさせてくれる菜の花や八重桜などが目に入り、心が和んで嬉しくなる。少し前まで、ウグイスの姿が見られたが、今は、姿を見かけなくなってしまった。
一番多く出会うのは、スズメである。スズメは、自宅付近では、全く見かけることがないので、出会いは、嬉しく貴重でもある。そのスズメが、口元に何か咥えているシーンに出会った。どうやら巣材運びのようである。このフワフワとして柔らかそうな材料を床に敷き詰めるのだろうか。これから始まる子育ては、何かと大変であろう。雛が孵った頃に出会いたいものである。
2022/4/22 ツマキチョウ
春の野や山里などで、1年に1回出現する虫や蝶。それらを春の妖精。あるいは、スプリング・エフェメラルと呼んでいる。
4年ほど前からチョウにも関心を持つようになり、スプリング・エフェメラルと言う言葉にも惹かれて、是非、会いたいものだと思っていた。スプリング・エフェメラルのひとつであるツマキチョウ。3年前に一度出会っているが、その後、なかなか機会がなかった。
知人に案内して頂き、ようやく出会いが実現した。モンシロチョウよりも一回り小さくて、飛び方も少々違う。飛んでいるシーンは、なかなか撮れないので、止まるのをひたすら待つ。ようやく何とか雄も雌も撮れて嬉しさいっぱいであった。
2022/4/23 ウグイス
ほぼ1年ぶりに訪れた川のほとりの小さな公園。足元には、ベニシジミが数頭、舞っている。ポプラの木のところには、数羽の雀が集まっている。
♬ホーホケキョ ケキョ ケキョ♬ 前方に広がる水辺からウグイスの声が聞こえて来る。緑の葉が、生い茂る木の中から聞こえて来ているようだ。その木までは、かなり距離があるので、ウグイスも警戒することなく、鳴いている。
草地に腰を下ろして、しばらく様子を見ていると、川辺の木々を飛び移って、1カ所に落ち着いていることがないようである。ウグイスの動きを、これほどじっくりと見たことがなかったので、新鮮な感動を覚えたのだった。
2022/4/24 コムクドリ
桜の花の終わった後、赤い蕊のところに姿を見せるコムクドリ。今季も出会いを期待して、何度か様子を見に出掛けたが、全く気配がなかった。
キヅタの黒い実を啄んでいるコムクドリを見たと言う情報を知人に教えていただき、早速出掛けてみたが、ホオジロの囀る姿は、見られたものの気配がない。しばらく様子を見ていると、いつの間に飛んで来たのか、コムクドリの姿が見えた。
久しぶりの出会いで、ワクワクしながら、カメラを向けた。雄と雌。合わせて4羽のコムクドリを見ることが出来た。嬉しい嬉しい出会いであった。
2022/4/25 ツバメシジミ
木々が芽吹き、野の草花が、次々と顔を出す。里山の春は、あっという間に彩りが変わっていく。黄色は、菜の花とタンポポ。赤紫は、カラスノエンドウやノアザミ。紫色は、ヒメオドリコソウにカキドオシ。ムラサキケマンも時々見かける。
そんな彩りを楽しみに、時折、里山に足を運んでいる。植物と共に楽しみにしているのが、チョウとの出会い。この日、ツバメシジミに出会った。雄と雌。これは、恋のシーンであろうか。表翅にブルーが見えるのが、雄。黒色が雌である。
春の里山。ゆったりと静かに時間が流れて行く。
2022/4/26 キジ
時折、足を運んでいる沼のほとり。遊歩道に沿って歩くと色々な出会いがあって、折々に出会いを楽しんでいる。歩き始めて程なく、聞こえて来たのは、♬ケン、ケーン♬というキジの声。
声のする方角に足を進めると一人の方が、カメラを向けていたので、その方角を見ると、キジの姿が見えた。春のキジは特に綺麗で、会いたいと思い探していたのだが、なかなか出会いの機会がなかった。
少々距離は、あったが、菜の花の近くを移動するキジの姿を見ることが出来て満足である。
2022/4/27 モモイロペリカン
久しぶりに訪ねた沼のほとり。到着時、お目当てのモモイロペリカンの姿は、見えなかったが、しばらく待つと、漁師さんの舟と一緒に、戻って来た。
いつもモモイロペリカンを見るときは、漁師さんの舟に乗っているシーンが、ほとんどで、泳いでいる光景を見たことがなかった。遠くから見ていたのだが、カンタくんが、泳いでいる。急いで近くまで、行って、カンタくんにレンズを向けた。
陸にあがると、羽繕いを始めたのだが、実に入念、丁寧な羽繕いで驚いた。大切な羽のお手入れは、入念に。これが、カンタくんの信条なのだろう。元気で長生きして欲しいものである。
2022/4/28 チョウゲンボウ
ずっと気になっていたチョウゲンボウ。橋桁のところに、毎年、姿を見せているチョウゲンボウである。春の柔らかい日差しが、降り注ぐ日、出掛けてみると、先客がおられ、ご親切に教えてくださった。
高い高い橋桁のところなので、教えて頂かなかったら、私の力では、まず見つけることは不可能であった。久しぶりに見るチョウゲンボウは、実に可愛い顔をしている。しばらくすると、急に飛び立った。コンデジでの撮影であるが、何とか写っていて驚くやら、嬉しいやらであった。
2022/4/29 スズメ
遊歩道に沿って歩くと色々な桜があり、八重桜は、見頃を過ぎたものの、まだまだ楽しめそうである。すでに葉桜になっているソメイヨシノに姿を見せたのが、数羽のスズメ。
♬チュン♬チュンと鳴き声がして、葉桜になった桜の木に飛んで来た。桜の木の中には、ご馳走になるものが、何かあるらしい。しばらくゴソゴソしていたが、再び、飛び立ってしまった。ほんのひとときであったが、心和む出会いに感謝である。
2022/4/30 ベニシジミ 他
菜の花が咲き乱れる沼のほとり。一面に黄色で覆われて、実に見事である。少々時期を過ぎた感があるが、それでも、まだまだ美しい。
菜の花に近づいてみると、ベニシジミが、とまってくれた。黄色にベニシジミのオレンジ色が、映えて美しい。草の上には、ツバメシジミ。ヤマトシジミの姿も見える。菜の花にとまったモンシロチョウも、なかなか絵になっているように思う。
沼のほとりの菜の花の群落は、蝶たちに人気のようである。