タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

  • 2021/12/1 ツルシギ

    田園地帯の風景が大好きで、ずいぶん前から、田んぼには良く足を運んで来た。体調を崩してから、その回数は大幅に減ったが、それでも時折、家人の車で蓮田地帯に出掛けることがある。

    今年の秋の渡りは、他の方より少々遅めに出向いたのだが、それでも何かしら出会いがあり感謝している次第である。とりわけ気になっていたツルシギには、何度も出会いの機会に恵まれた。

    水のたっぷり入った蓮田を横目に見ながら、車を走らせていると遠くに2羽のシギらしい姿が目に入った。車からでは遠すぎるので、少しだけ歩いてみることにした。かなり大きな蓮田で、2羽のツルシギが、眠っていた。しばらく様子をみていると、2羽が動き出し、この日のモデルになってくれたのである。

    2021/12/2 タゲリ

    今季、何度か田園地帯を回っても、なかなか出会いの機会に恵まれなかったタゲリ。シギチに会いたくて出掛けた蓮田で、数羽のタゲリが待っていてくれた。

    太陽の光があたると美しく輝くタゲリの羽。ちょうど程良い位置に居てくれたので、タゲリの羽の美しさを見ることが出来た。羽を広げたり、飛ぶシーンを撮影したかったが、今回は、そのような展開にはならず、少々心残りである。次回の出会いを楽しみにしたいと思う。

    2021/12/3 ヒヨドリ

    久しぶりに訪れた公園。その公園の片隅にある木にたくさんの実がついている。青空に映えてとても美しい。おそらくセンダンの実であろう。しばらく眺めているとヒヨドリが飛んで来た。

    次々に飛んで来て、すぐに飛び去って行く。飛んで来たヒヨドリの中の1羽が、その木に残って、何やら物色中。どうやら食べ頃の実を探していたらしい。何とも美味しそうに、口を大きく開けて、一心に啄んでいる。幸せそうな表情が、目に心に残るひとこまであった。

    2021/12/4 カワラヒワ

    時折出掛けるみどりの公園。程良い広さの池があり、カルガモやアオサギを見かけることがある。カワセミが鳴きながら飛んでいるのを数回、目撃しているが、なかなかとまっているシーンに出会わず、まだ一度も写真が撮れないでいる。

    公園に着いて程なく、聞き覚えのある声が聞こえて来た。カワラヒワの声である。高い柳の木の上を見上げると、カワラヒワがとまっている。久しぶりに見るカワラヒワに嬉しくなって、迷わずレンズを向けた。

    2021/12/5 アオアシシギ

    田園地帯の風景が大好きで、時折、田んぼや蓮田に足を運んでいる。蓮田地帯では、春の渡り、秋の渡りに飛来するシギたちとの出会いが楽しみであるが、秋の渡りは、すでに終わり、蓮田地帯は、ひっそりしている。それでもごくわずかなシギたちとの出会いが期待出来るので、相変わらず、時折、足を運ぶことになるのである。

    広い広い蓮田の奥の方に、シギの姿が見えた。双眼鏡で見るとアオアシシギのようである。少しずつ近づいて、何とか写真を撮ることが出来た。驚いたことに大きなカエルをゲットしたようで、アオアシシギの顔が嬉しさで、輝いているように見えた。晩秋の蓮田のひとこまである。

    2021/12/6 コガモ

    ずいぶん足が遠のいていた公園。久しぶりに出掛けてみるとコガモが数羽、飛来していた。コガモの雄の緑色は、光があたると何とも美しい。ゆったりと泳ぐコガモの雄と雌。のどかな光景に心癒やされる思いがする。池の水面の色が、茶色っぽくて、何とも冴えない感じだが、出会いに感謝してレンズを向けた。

    また、ゆっくりこの公園を訪ねてみたいものである。

    2021/12/7 オオバン

    時折、訪ねる小さな公園。ブランコなどもあるが、しばらくの間、こども達が使っている光景を見たことがない。コロナの影響もあって親御さんが慎重になっているのかもしれない。

    小さな池もあるので、いつも何か居ないかしらと覗いて見る。この日は、オオバンが1羽、姿を見せてくれた。片足で器用に立っている。水鳥が、片足で立つのは、保温のためと聞いたことがある。池のほとりの枯葉がたまっているところには、ツマグロヒョウモンが翅を広げている。まだまだ陽だまりでは、チョウが姿を見せてくれるようだ。

    のどかな散歩道。また、ゆっくり歩いてみたいものである。

    2021/12/8 チョウゲンボウ

    初冬の日差しが柔らかく降り注ぐ散歩道。のんびりゆっくり歩いてみると色々な発見があり、嬉しくなってくる。最初に目にとまったのは、電柱の上のチョウゲンボウ。何を見つめているのだろうか。少し歩くとコセンダングサにとまったキタテハの姿が目に飛びこんで来た。そっと近づいたつもりだったが、すぐに飛んでしまう。警戒されたのだろうか。

    林のところには、カラスウリが真っ赤な実を誇らしげにつけている。足元を見るとタネツケバナ。あれあれ。どこから来たのだろうか。アメリカザリガニも登場した。ヤマトシジミやヒメアカタテハもまだまだ健在である。散歩道には、初冬の日差しが、柔らかく降り注いでいる。

    2021/12/9 トモエガモ

    久しぶりに訪れた沼のほとり。オナガガモがかなりの数、まとまって浮かんでいる光景も見ることが出来たが、何とその中にたくさんのトモエガモがいたので驚いている。画像をチェックしていて、初めて気がついた。10数羽もトモエガモが写っていた。

    日を改めて、数日後、沼のほとりを訪ねてみると、今度は、トモエガモの数が更に増えたようで、双眼鏡で見ると雄だけでなく、雌の姿もはっきり見ることが出来た。今まで、トモエガモには、何回も出会っているが、これほどまとまった数を見た記憶はなく、何とも嬉しいことであった。

    2021/12/10 エナガ

    今まで、自宅に居ながらにして、いくつかの鳥たちの姿を見る機会があった。一番出会いの機会の多かったのは、ヤマガラだろうか。今季は、残念ながらエゴノキの実が、不作で、ヤマガラは、ほんの数日、姿を見せてくれただけであった。

    今年は、メジロの親子を見る機会にも恵まれた。メジロの雛を見るのは、初めてだったので、大いに感激し感謝した次第である。

    声は、聞いたことがあるが、写真を撮るまでの展開には恵まれなかったのがエナガである。そのエナガを辛うじてであるが、撮影することが出来た。本来ならヤマガラが姿を見せるはずのエゴノキにエナガが、姿を見せてくれたのだった。大好きなエナガが、目の前にいる。胸の鼓動が大きく大きくなり、カメラを持つ手も震えるほどであった。

    2021/12/11 セグロセキレイ

    大好きな田園地帯にこりもせず、時折、脚を運んでいる。シギチとの出会いが少ないのは、覚悟の上だが、スズメやカワラヒワ、ヒバリなどの姿を見かけることも、ほとんどない。

    同じ所を二度、三度。時間を変えて回ってみたところ、やっとセイタカシギに会えた。今まで、シギチをたくさん見た蓮田は、時間を変えて回っても、全く出会いなし。諦めて引き上げようとしたとき、草むらから飛び立った鳥がいた。コンデジで夢中で追いかけたが、撮れていたのは、1枚だけ。どうやらハイタカらしい。

    小さな池では、セグロセキレイが、慰めるように姿を見せてくれた。

    2021/12/12 ヨシガモ

    久しぶりに訪ねた沼のほとりで、ヨシガモを見ることが出来た。頭部の緑色が、輝くように撮影したかったのだが、なかなか難しい。それでも波に乗って、ゆらゆらとこちらに向かって来るヨシガモの姿を見ることが出来て嬉しかった。

    数日後、もう一度、沼のほとりを訪ねてみると、ヨシガモが数羽、かなり近くで浮かんでいるのが見える。浮かんでいると表現したが、どうやら眠っているのでゆらゆらプカプカ浮かんでいるように見えたようだ。このときは、緑色の光沢が出て、とても美しく輝いているように見えた。

    寒い冬の間、この沼のほとりで、しばしばヨシガモの姿が見られることだろう。

    2021/12/13 シジュウカラ

    例年、夏の終わりの頃から年末くらいまで、エゴノキの実を求めて、ヤマガラが姿を見せてくれる。ところが、今季は、エゴノキの実が不作で、流石にヤマガラもなかなか姿を見せてくれなかった。それでも10月の半ば頃には、数回、姿を見せてくれたのである。

    そのヤマガラの代わりに姿を見せてくれたのが、シジュウカラである。恥ずかしがり屋さんなのだろうか。こちらを振り向いてくれなかったが、後ろ姿を撮影することが出来た。

    メジロは、時々、複数で飛んで来て、込み入った植え込みの中を動き回っている。逆光であることが多いのと、植え込みの中を動き回るので、写真は、案外難しい。何とか数枚撮れただけでも満足である。

    ベランダ バードウォッチング。私にとっては、貴重な鳥見の場である。

    2021/12/14 モモイロペリカン

    久しぶりに沼のほとりを訪ねてみた。駐車スペースがないと困ると思って心配したが、車は、3台とまっているだけで、ゆっくり駐車出来て一安心。

    到着してすぐに湖面を見下ろすと、カンタくんの姿が見える。漁師さんと一緒に船に乗ってご帰還のようである。本当は、船が出るところを撮りたいのだが、朝早くは無理なので、なかなかそのようなシーンを見る機会がない。

    初冬の沼のほとりで、何とものどかな光景を見ることが出来て、心が和んだ。

    2021/12/15 ツルシギ

    田園地帯で見られる秋の渡りのシギチは、大分前に姿が見えなくなってしまったが、秋の渡りで飛来したらしいシギが、一部残って越冬してくれそうな気配である。

    そのひとつがツルシギである。2羽のツルシギが、仲良く寄り添っている姿を何度か目撃し、写真にも収めることが出来てラッキーだった。幼羽から第1回冬羽への換羽の様子が観察出来たことが何より嬉しい。元気に冬を乗り越え、無事に郷里に帰れるよう心から願っている。

    2021/12/16 コゲラ

    今年は、不思議なことに、ベランダから鳥見をする機会に結構、恵まれた。ヤマガラは、ここ数年、夏の終わり頃になると姿を見せてくれたのだが、今季は、エゴノキの実が不作で、あまり出会いの機会がなかった。

    その代わり、今までほとんど姿を見せたことがなかったコゲラが、何度か姿を見せてくれている。この日も、♬ギィーという声がしたので、ベランダに出てみると1羽のコゲラが、おやつを物色中のようであった。

    何しろ、ベランダから見える植え込みの中に姿を見せてくれるので、楽して鳥見が出来て、何とも有り難いことである。

    2021/12/17 ハシビロガモ

    鳥に関心を持つようになった頃、手賀沼のほとりで、冬になるとハシビロガモを良く見かけた。円陣を作ってグルグル回っている姿が印象的であったが、いつの間にか、あのような光景を見ることがなくなってしまった。手賀沼の水質が改善され、プランクトンが少なくなってしまったことによるらしい。

    散歩道の公園で、今季もハシビロガモを見かけた。例年よりずいぶん数が少ないが、それでも出会えたことに感謝である。雄の頭部の緑色の光沢は、年が開ける頃には、もっと輝きを増すことだろう。

    2021/12/18 タカブシギ

    9月、10月、11月に秋の渡りのシギチに会いたくて、何回か蓮田地帯に足を運んで来た。だんだん体力がなくなり、歩くことも大変になって来たので、1年前に比べると回数は、かなり少ない。それでも、折々に色々なシギたちとの出会いがあり、嬉しい限りである。

    一番出会いの機会の多かったのは、タカブシギだろうか。全国的には、数を減らしているというタカブシギ。そのタカブシギに何度も出会いの機会があるというのは、何とも有り難いことである。

    刺し子に似た羽模様が大好きなタカブシギ。またの出会いを楽しみにしている。

    思い出のアルバム作成にあたって

    今まで、何度も触れておりますが、私が野鳥に関心を持ったきっかけを作ってくれたのは、手賀沼の9羽のコブハクチョウです。2003年5月3日、手賀沼遊歩道を歩いているとき、ビックリするほど大きな白い鳥に出会いました。当時、鳥には、全く関心がありませんでしたので、大きなアヒルがいると思ってしまいました。ご親切な方にコブハクチョウという名前を教えて頂き、遊歩道で見られるジョウビタキやベニマシコなどにも関心を持つようになって深みにはまっていったわけです。折角ですので、その年に出会った印象深い鳥をモチーフにカレンダーを作ろうと思い、2004年から手作りカレンダーを作り始めました。今年も悩みながらなんとか作成致しましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。なお3年前に体調を崩しましてから、近場の探鳥のみですので、当年の画像だけでなく、過去の画像も含めての作成となっております。

    2021/12/19 コミミズク

    コミミズクを初めて見たのは、10数年前のことである。知人に案内していただき、大きな川沿いの草むらに隠れているコミミズクの金色の目を見たのが、初めての出会いであった。それから数年後、小鳥を探しに出掛けた田園地帯で、偶然コミミズクに出会った。あまりに突然の出会いでビックリしたが、嬉しさも加わって、何度も足を運んだ。そのときのコミミズクの姿が、とても鮮やかに私の脳裏に刻みつけられている。

    2021/12/20 ノスリ

    空は、気持ち良く晴れ渡っていたが、高原は、まだまだ寒い。あちこちが雪で覆われて平地では、考えられない光景がずいぶん見受けられる。突然、聞き慣れない声が小高い山の方から聞こえて来た。何の声だろう?辺りを見渡してもすぐには、その正体が分からなかった。しばらくして姿を見せたのは、何とノスリ。田園地帯では、何度も見ているが、ノスリの声を聞いたことがなかった。雪が残る高原で、思いがけない嬉しい出会いであった。

    2021/12/21 マヒワ・イスカ

    まだ雪の残る高原で出会ったのは、マヒワとイスカ。マヒワの黄色とイスカの赤。それにドイツトウヒの緑との組み合わせが鮮烈で、今でもその出会いの瞬間の感激が、鮮明に浮かんでくる。マヒワには、それまでに何度か出会いの機会があったが、イスカとの出会いは稀なので、この日の、この時間の思い出は、深く心に残るものである。イスカもマヒワもそれぞれ、思い思いに行動するので、こちらの意図するような位置には、姿を見せてくれなかったが、これで充分過ぎる思い出となって嬉しい限りである。

    2021/12/22 コゲラ

    ふと立ち寄った公園の桜が、まだわずかに残っていて、嬉しくなって歩みを進めると真っ赤なモミジが目に飛びこんで来た。春なのに紅葉?何も知らない私は、ただただ驚いた。その紅葉を愛でていると何とコゲラが飛んで来た。それもモミジの木にとまったのである。するすると上って行くので、コゲラの姿が見え隠れするが、写真は、なかなか難しい。無我夢中でなんとかシャッターを押し、春の紅葉とコゲラを写真に収めることが出来た。帰宅後、春の紅葉を調べてみると、どうやら猩々紅葉と言うらしい。思いがけない嬉しい出会いであった。

    2021/12/23 キアシシギ

    田園地帯の光景が大好きな私は、時折、車で田んぼを回っている。とりわけ春の渡り、秋の渡りで見られるシギチとの出会いが楽しみで、予期せぬ出会いを求めつつ、田んぼ回りをしている。春の田んぼは、路傍の草、野の花が彩りを添えてくれるので、一層楽しみが増す。あぜ道に咲いているのは、菜の花だろうか。黄色が目に優しく何とも嬉しい。その黄色い花のところにいるのは、どうやらキアシシギらしい。嬉しくなって迷わずレンズを向けた。風薫る季節に出会ったキアシシギ。思い出が大きく膨らんだ。

    2021/12/24 フクロウ

    子どもの頃、自宅にフクロウの剥製があったが、子ども心に、それは、とても怖いもので近づくことを避けていたのだった。野鳥に関心を持つようになって、一番心惹かれる鳥になるとは思ってもいなかった。5月の連休の頃、フクロウの雛の巣立ちのニュースを良く耳にする。今年も数カ所でフクロウの雛が巣立ったようだ。すでに時期を過ぎて遅いかなと思いながら出掛けた場所で、思いがけずフクロウの親鳥に出会った。まだ若い親鳥のようで、あまり警戒心もなく、ゆっくり姿を見せてくれたのである。フクロウに出会うと何故かワクワクしてしまう。子どもの頃の思い出とは、ずいぶんかけ離れた存在になっているフクロウが、こちらを見つめていた。

    2021/12/25 チョウゲンボウ

    例年、7月には、アオバズクの雛の巣立ちが楽しみで、ポイントに何度も足を運ぶのだが、今年は、とうとうアオバズクの姿を見ることがなかった。諦めて、田園地帯に何度か足を運んだのだが、嬉しい出会いが待っていてくれた。チョウゲンボウを至近距離で見ることが出来たのである。あまりの近さに戸惑ったが、車中からの観察なので、警戒心がなかったようである。正面から見ると、何とも愛らしい顔で、見ていて心が和んで来る。今まで経験したことのない新鮮な感動であった。

    2021/12/26 ツミ

    毎年、夏を迎えると出会いを楽しみにしている鳥がいる。ツミである。初めてツミに出会ったのは、近隣の公園で、犬の散歩に来られている方に教えて頂いた。町中の公園に猛禽がいるというので私には、衝撃的であった。その後、ずいぶんあちこちでツミに出会っている。今年は、残念ながらいつもの公園にツミが姿を見せてくれなかった。数年前の出会いであるが、特に印象深かったシーンをご紹介させて頂こうと思う。来年の夏には、姿を見せてくれるだろうか。今から楽しみである。

    2021/12/27 シマフクロウ

    バードウォッチングのツアーを利用して、何度か北の大地を訪れている。その中で、特に印象深いのがシマフクロウであろうか。今は、ストロボが禁止されているが、私が訪れた頃は、ストロボなくしてシマフクロウの撮影は、考えられなかった。9月に参加したツアーは、能取湖のサンゴソウと羅臼のシマフクロウがメインであった。能取湖では、サンゴソウに絡めたホウロクシギを撮影出来、その日、羅臼に向かった。シマフクロウは、夜間に姿を見せる。夕飯もそこそこにスタンバイ。シマフクロウが姿を見せるまでの時間の長いこと、長いこと。何とか撮れたのが、この1枚である。

    2021/12/28 アカアシシギ

    私は、田園地帯の光景が大好きで、四季折々、今まで足を運んで来た。特に春の渡り、秋の渡りで姿を見せるシギたちの姿に恋い焦がれ、何度足を運んで来たことだろう。場所は、隣県の蓮田地帯が主である。シギチに関心を持ち始めた頃は、7月から8月が秋の渡りであったが、だんだん時期が遅くなり、今では、10月から11月頃まで秋の渡りが展開されているようである。このアカアシシギは、鮮烈な赤い色の脚が印象的で、目に焼き付いている。また、ゆっくりアカアシシギに出会ってみたいものである。

    2021/12/29 ミヤマホオジロ

    晩秋の林の中で、見え隠れしている鳥がいる。どうやらミヤマホオジロらしい。カシラダカには、良く出会うが、ミヤマホオジロとの出会いの機会は、かなり少ない。何とかミヤマホオジロの写真を撮りたくて、しばらく様子を見ることにした。どれくらい時間が経過しただろうか。程良い位置にミヤマホオジロが姿を見せてくれた。慎重に慎重にシャッターを押した。晩秋の林の中に差し込む光が微笑みかけているように思えた。嬉しく心に残るひとこまである。

    2021/12/30 ユリカモメ

    10月から11月頃に集団で飛来してくる渡り鳥。その名は、ユリカモメ。現在では、東京都の「都民の鳥」に指定されているようである。公園の水辺などで、たくさん群れ飛んでいるユリカモメを見る機会は、しばしばあることだろう。私が出会ったのは、近隣の公園の水辺で、1羽ポツンとしているユリカモメであった。近くにあるメタセコイアの紅葉が、水辺に写り込み、何とも風情のある佇まいに嬉しくなってレンズを向けた次第である。見慣れた鳥も背景によって、ずいぶん印象が違ってくるようだ。これからも折々の出会いを大切にしていきたいと思う。

    2021/12/31 2022年のカレンダー

    今年も残すところ後わずかとなり、この1年を振り返ってみますと色々なことが思い出されます。三年前の秋に体調を崩しましてから今までのような鳥見をすることが難しくなり、家族に支えられながら、ささやかな出会いを大切に、何とか今年も鳥見を続けることが出来ました。家族を始め、支えてくださった皆様に心から感謝致しております。

    鳥たちとの出会いの中で、特に印象深いのは、田んぼに飛来する春の渡り、秋の渡りのシギチとの出会いでしょうか。隣県の蓮田地帯にお邪魔させて頂くのが、何より楽しみなのですが、今季は、出掛ける時期も遅くなり、回数も少なくなりました。にもかかわらず、多くの出会いに恵まれましたこと、本当に嬉しく有り難く思っております。特に秋の渡りで、ツルシギには、何度も出会いの機会に恵まれました。お陰で換羽状況も分かり嬉しく思っております。

    田んぼで出会うシギたちに支えられ、そしてこのHPを訪問してくださる皆様のお力に支えられ、今年も「九羽の白鳥」の更新を何とか続けることが出来ました。心より感謝致しております。来る年もどうぞよろしくお願いいたします。