タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2021/1/1 新年のご挨拶

エゾフクロウの画像

新しい年を迎え、静かに2020年を振り返ってみますと、色々な鳥たちとの出会いが思い出されます。特に心に残るのは、大好きな田んぼや蓮田で出会ったシギたちの姿です。秋の渡りでは、数年ぶりにキリアイとの出会いの機会に恵まれ、数個体を観察することが出来ました。大好きなオジロトウネンとの出会いの機会も多く、渡って来たばかりと思われるツルシギとアカアシシギに出会った日のことは、鮮明に目に心に焼き付けられております。

今年も思い出に残る鳥たちとの出会いを願っております。皆様方のお力添えを頂きながら、ほのぼのとした雰囲気のHP「九羽の白鳥」の更新が続けられるよう健康に留意しながら努力して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2021/1/2 ノスリ Common Buzzard

ノスリの画像

冬枯れの田んぼをゆっくりゆっくり回ってみる。数年前までは、スズメが音立てて飛び立ったこともあるが、今は、時折、数羽見かける程度である。カワラヒワやホオジロ、カシラダカやオオジュリンなど雪が降るとビックリするくらいの数が見られたのだが、今では、夢物語のようになってしまった。

目の前を飛んで畦に着地した鳥がいる。ノスリである。何やら獲物を口にくわえている。どうやらカエルのようである。ノスリは、大抵、電柱にとまっているのを見ることが多いので、獲物を口にしている光景は、今まで見たことがなかった。あっという間に平らげて、向きを変え、辺りを見渡して、すぐに飛び立ってしまった。きっと次のご馳走探しに出掛けたのであろう。冬枯れの田んぼは、のどかである。

2021/1/3 オジロトウネン Temminck's Stint

オジロトウネンの画像

今季、越冬のシギチは、そこそこ見られているようであるが、折々に出会いは違うので、時折蓮田に足を運ぶ。秋の渡りの頃から、何故か出会いの機会が多いのがオジロトウネンである。過去を振り返って見ても、こんなにオジロトウネンとの出会いに恵まれている年はなかったように思う。

この日、蓮田に3羽のオジロトウネンの姿があった。光線も程よく、比較的近距離での出会いであったので、その出会いを十分楽しむことが出来た。冬の日差しが、優しく降り注ぐ蓮田でゆったりと過すオジロトウネン。今度、蓮田を訪ねるときも姿を見せてくれるだろうか。

2021/1/4 ハシビロガモ Northern Shoveler

ハシビロガモの画像

シギチの観察に訪れる蓮田地帯。自宅から少々時間がかかるので、途中、トイレ休憩する公園がある。春には、野の花にとまるチョウの姿があり、夏には、池の畔で、トンボが舞う。今は、人に会うこともほとんどなくて実に静かな公園である。

その公園で、久しぶりにハシビロガモに出会った。以前は、この公園の池には、たくさんのハシビロガモの姿があったのだが、ここ数年、激減し、ほとんど姿を見ることがなくなってしまった。数多く見かけるのは、カルガモばかりである。2羽のハシビロガモの姿にすっかり嬉しくなってしまった。のどかな公園のひとこまである。

2021/1/5 タゲリ Northern Lapwing

タゲリの画像

冬の蓮田で一番出会いが多いのは、タゲリではないだろうか。飛来当初は、団体行動で、多いときには、50羽を越す数のタゲリが、1カ所に集まっている姿を見かけることが多い。しかし、今の時期は、分散し、単独で行動しているようである。

この日の蓮田では、2羽のタゲリが、仲良く寄り添うようにして休憩しているように見えた。冬の日差しが優しく柔らかく降り注ぐ蓮田。タゲリにとっては、とても居心地の良いポイントなのかもしれない。春先まで、ゆっくり羽を休めて欲しいものである。

2021/1/6 コアオアシシギ Marsh Sandpiper

タゲリの画像

今季、越冬のシギチは、まずまず見られているようで、時折、蓮田地帯を訪れている。1ヶ月ほど前に、コアオアシシギが見られると情報を頂いたのだが、出会いが叶わなかった。少し間をおいて、再度訪ねてみると少々光線は、良くないものの、コアオアシシギの姿を確認することが出来た。

こちらの気配に気がつくと、急ぎ足ではないものの、ササッと移動してしまう。枯れた蓮の陰に隠れて、光線も考えながら、何とかコアオアシシギを撮影することが出来た。華奢で、少女のようなイメージのコアオアシシギ。私の好きなシギのひとつである。右を向いた姿勢と左を向いた姿勢。どちらが愛らしく見えるだろうか。

2021/1/7 セイタカシギ Black-winged Stilt

セイタカシギの画像

コアオアシシギに出会った蓮田では、セイタカシギ1羽の姿も見られた。今季、セイタカシギには、何回か出会っているが、単独でいることが多い。この日の出会いも1羽での行動であった。スラリとして体型の良いセイタカシギは、ファンが多いようである。鳥に関心を持ち始めた頃は、干潟で鳴きながら飛ぶセイタカシギの姿を見て感激したものであるが、今は、蓮田での出会いばかりである。

蓮田で、セイタカシギが繁殖しているところもあるが、私は、まだ繁殖シーンは、見ていない。冬の蓮田で、ポツンと1羽のセイタカシギ。ゆったりと羽を休め、たっぷり栄養補給してもらいたいものである。

2021/1/8 タシギ Common Snipe

タシギの画像

秋の渡りの頃、良く見かけたタシギ。あちらの蓮田、こっちの田んぼ。10月の半ば頃まで、実に良くタシギに出会った。そのタシギが、ぷっつりと姿を見せなくなった。どこに雲隠れしたのだろうか。何とも謎めいていたが、12月に入って、突然、大量のタシギが、1カ所の蓮田に姿を見せた。少なくとも50羽以上は、ひとつの蓮田に集まっていたのではないだろうか。あのような光景は、今までに見たことがない。

その後、いくつかの蓮田で、タシギには、良く出会う。この日の出会いは、2羽のタシギが、何やら会話を交わしながら、グルグル回っているようで、楽しかった。もしかしてと次の展開を楽しみにしていたが、グルグル回って終わりになってしまい、誠に残念である。

2021/1/9 ホシハジロ Common Pochard

ホシハジロの画像

そろそろカモたちの大集合が見られるかもしれないと湖畔を回ってみることにした。風もなく穏やかな日のことである。ところが予想に反して、湖面には、カルガモとオオバンが数羽、姿を見せてくれただけであった。がっかりしながら、ゆっくりゆっくり湖畔に沿って回ってみるとようやくホシハジロの姿が見えて来た。

いつもの年は、もっとたくさんのカモの姿が見られるのだが、ホシハジロが数羽見られただけでも良しとしなければと思った。するとホシハジロが、こちらの気持ちを察したのか、羽ばたきを披露してくれたのである。何とも嬉しいホシハジロとの出会いであった。

2021/1/10 ミサゴ Osprey

ミサゴの画像

風の強い日だったが、久しぶりにゆっくり湖畔を回ってみた。湖面には、期待していたカモたちの姿は、とても少なく、ガッカリしてしまったが、ふと上空を見ると何か白っぽい鳥が飛んでいる。もしかしてミサゴかな?そう思って双眼鏡を覗くと、やはり予想通りミサゴであった。

風に流されながらも懸命に飛んでいる。同じところでホバリングしたり、風に流されたり。その姿を何とか撮りたいとレンズを向けたが、案外難しい。下を向いているのは、魚を探しているのだろうか。このような光景を見るのは、初めてだったので、とても新鮮で不思議な感じのする鳥見であった。

2021/1/11 ミコアイサ Smew

ミコアイサの画像

久しぶりに訪れた静かな池の畔。カモたちの姿もほとんど見えず、ひっそりしている。今までに何度となく訪れた公園だが、これほどカモの姿が見えないことは、今までになかったように思う。そう言えば、以前は、良く見かけた釣り人の姿もない。

少々ガッカリしながら歩き始めると知り合いに出会った。奥に行けばミコアイサが見られると教えてくださった。少々大変だが、頑張って歩こう。教えて頂いた場所にたどり着き待っていると、ミコアイサの雄と雌が2羽ずつ、こちらに向かって泳いで来る。1年ぶりに見るミコアイサ。独特の姿が、何とも眩しく見え、心が弾んだ。

2021/1/12 オジロトウネン Temminck's Stint

オジロトウネンの画像

越冬しているシギチに会いたくて、時々蓮田地帯を訪れる。今季の越冬組は、オオハシシギがかなりの数で多いときには、30羽を越す勢いと聞いている。

オオハシシギに次いで数が多いのが、オジロトウネンだろうか。多いときには、10数羽観察されているようである。私が見た時は、3羽とか4羽とかこじんまりしたものであったが、何とも愛らしい姿にほっこりする思いである。羽繕いしている姿には、一層、親しみを感じ、オジロトウネンがますます好きになったのである。

2021/1/13 エリマキシギ Ruff

エリマキシギの画像

シギチの観察に良く訪れる蓮田地帯。その一角にエリマキシギ1羽が観察されていると教えて頂いたのは、1ヶ月以上前のことである。出掛ける度に探しているのだが、多数のオオハシシギやタシギ、タカブシギは、見かけるものの肝心のエリマキシギには、なかなか出会えない。

そのような折、知識も経験も豊富なN氏にお会いし、エリマキシギの居場所を教えて頂いた。その場所は、双眼鏡で見ても、かなり遠く、余程注意深く見ないと私の力では、見落としてしまいそうな場所であった。少しでも近づくのを待って、何とか撮影したのが、この写真である。観察は、注意深くと肝に銘じた日であった。

2021/1/14 ムナグロ Pacific Golden Plover

ムナグロの画像

エリマキシギに出会った蓮田で、思いがけずムナグロにも出会った。この蓮田にエリマキシギがいると教えて頂いたにもかかわらず、なかなか見つけられず、双眼鏡に入ったのは、パッチリと大きな眼のムナグロであった。越冬中のムナグロには、なかなか出会いの機会がなくて、この出会いは嬉しかった。

近くには、タカブシギやタシギがたくさんいて、タシギは、元気よく飛び回っている。タシギの飛翔も撮りたいが、やはりムナグロ優先である。次回は、もう少しゆっくりムナグロに焦点を当てて撮影したいものである。

2021/1/15 タシギ Common Snipe

タシギの画像

寒い朝であった。少しゆっくり家を出て、蓮田地帯に向かった。いつもは、ほとんどシギチの姿を見かけない蓮田に鳥影がある。良く見ると蓮田にうっすらと氷が張っている。その氷上にタシギが2羽いるのが見えた。

いつもは、水の中や蓮田のドロドロの中で足の先まで見られることは、なかなかないのだが、氷上なので、くっきりはっきりタシギの脚の先まで見える。嬉しくなってそっとレンズを向けてみた。1羽があっという間に飛び去ってしまい、撮影し損ねてしまったが、もう1羽が飛ぶのを待って、何とか後ろ姿を撮影出来たのだった。

2021/1/16 イソシギ Common Sandpiper

イソシギの画像

冬枯れの田んぼを時々回ってみる。今の時期、出会いの機会が多いのは、ノスリやチュウヒ、チョウゲンボウなどとの出会いであろうか。数年前までは、冬の田んぼで出会うのは、オオジュリン、カシラダカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメなどたくさんの小鳥たちであった。しかし、最近は、小鳥たちとの出会いの機会は、ずいぶん少なくなって寂しいかぎりである。

この日も、鳥との出会いの少ない日であった。少々距離はあったが、冬枯れの田んぼに動く鳥影を見つけ、レンズを向けてみた。イソシギのようである。その動きがあどけなくて、何とも愛らしい姿に胸が熱くなった。

2021/1/17 ハヤブサ Peregrine Falcon

ハヤブサの画像

冬の日差しを受けて青々と輝く湖面。そこには、例年ならたくさんのカモ類の姿が見られるのだが、今季は、何故か少ない。カモ類との出会いを楽しみに何回か出掛けてみたが、多く見かけるのは、オオバンとカルガモくらいである。

かなり距離はあるのだが、遠くの杭に白っぽい鳥の姿が見えた。一瞬、ミサゴかな?と思ったが、どうやら違うらしい。オオタカかな?とも思ったが、ファインダーを覗くとハヤブサのようだ。かなり厳しい撮影であったが、レンズを向けてみた。今度は、もう少し近くで出会いたいものである。

2021/1/18 タカブシギ Wood Sandpiper

タカブシギの画像

越冬しているシギチとの出会いを求めて時折出掛ける蓮田地帯。寒い季節は、途中の道路が凍結している可能性もあるので、ゆっくり目に家を出る。

この日は、寒い朝だった。蓮田にうっすらと氷が張っているところもあり、鳥たちとの出会いも難しいかと思ったが、タカブシギが姿を見せてくれた。蓮田に冬の日差しがあたって、青々として美しい。あどけなさの残るタカブシギの顔にも柔らかな日差しが降り注ぐ。何とも気持ちの良い嬉しい朝のひとこまである。

2021/1/19 タヒバリ Buff-bellied Pipit

タヒバリの画像

越冬のシギチに会いたくて、時折出掛ける蓮田地帯。その日によって出会いは、まちまちだが、一番出会いの機会が多いのは、タゲリだろうか。続いて多いのがタヒバリ。タヒバリは、シギチではないが、冬の間、田園地帯では、良く見かける。

水がほとんどないような蓮田で、タヒバリは見かけることが多いのだが、この日は、畦のところで食事中だったようで、佇んだり、歩いてみたり、結構、急がしく動き回っていた。また、ゆっくり会いたいものである。

2021/1/20 ノスリ Common Buzzard

ノスリの画像

越冬のシギチとの出会いを求めて時折出掛ける蓮田地帯。すんなりシギチに出会える日もあれば、なかなか思うようにいかない場合もある。そのようなとき、不思議なことに何かしら出会いが待っていてくれて出掛けて良かったなあとしみじみ思う。

この日は、蓮田の上空をノスリが2羽、悠々と舞い、しばし相手をしてくれたのだった。まるでサービスするかのようで、程よい位置に姿を見せ、右に飛んだり左に飛んだり、何とも嬉しい出会いであった。

2021/1/21 イソヒヨドリ Blue Rock Thrush

イソヒヨドリの画像

久しく足を運ぶことのなかった海辺。ずっと気になっていたが、風もなく穏やかな日に、思い切って出掛けてみた。ウミアイサに会えるだろうか。もしかしたらビロードキンクロに会えるかもしれない。ウミスズメにも会いたいなあ。夢は大きく膨らんでいく。

ところが、ところが現地に到着すると岸壁近くには、釣り人がビッシリと並んでいて、隙間もないくらいである。何とも圧倒されるくらいの釣り人の数である。

海に浮かんでいるのは、少数のカモメとスズガモくらいである。諦めて遠くの船でも撮影しようと立ち寄ってところでイソヒヨドリに出会った。フレンドリーで、こちらの様子を気にする様子もなく、良いモデルになってくれたのだった。

2021/1/22 キンクロハジロ Tufred Duck

キンクロハジロの画像

シギチの観察に時折訪れる蓮田地帯。その途中、いつも立ち寄る公園の池には、カモが数羽泳いでいる。一番多いのは、カルガモ。以前は、ハシビロガモをたくさん見かけたが、今は、ほとんど出会いがない。オオバンの姿もちらほら。

いつものように池の畔に佇んで、様子を見ていると1羽のカモが近づいて来る。キンクロハジロだった。今季は、何故かカモ類との出会いが少ないので、1羽のキンクロハジロに出会えただけで嬉しい。湖面には、木々の姿が映り込んで風情のある色合いに見えた。

2021/1/23 オオハシシギ Long-billed Dowitcher

オオハシシギの画像

例年、寒い時期を迎えるとオオハシシギとの出会いを楽しみにしている。ほとんど例外なく越冬しているオオハシシギを観察することが出来るので心待ちにしているわけである。

そのオオハシシギは、多いときには、36羽観察されたという。私が見たのは、30羽に近い数だったように思う。何回かその蓮田を訪ねているが、午前中であれば、ほぼ間違いなくオオハシシギに出会えた。暖かくなる頃まで滞在し、夏羽を見せて欲しいものである。

2021/1/24 カシラダカ Rustic Bunting

カシラダカの画像

どんよりと雲が厚く、冷たい風も吹きまくりとても寒い日だった。昨年の冬、アカハラに出会った公園を訪ねてみるとヒヨドリがたくさん集まって、何やら楽しそうにおしゃべりしているように見えた。芝生のところでは、ツグミも姿を見せ、ジョウビタキの鳴き声も近くに聞こえて来た。

桜の木のところに行くと、数羽の小鳥が飛び立った。そしてすぐにまた、木にとまり辺りの様子を伺っているように見えた。良く良く見るとカシラダカである。以前は蓮田で、たくさんのカシラダカを見かけたのだが、ここ数年、出会いの機会が激減している。桜の花がほころぶ季節まで滞在してくれるだろうか。何とも嬉しい出会いであった。

2021/1/25 アカハラ Brown-headed Thrush

アカハラの画像

冷たい風が吹き、雲の厚い日。久しぶりに訪れた公園。人の気配も無く、ひっそりしている。これでは、鳥との出会いは無理だろうか。そう思いながらも淡い期待で、ゆっくり辺りを見渡して見ると芝地のところに鳥影。良く見るとヒヨドリだった。

こちらの気配に気がついてヒヨドリが飛び立った後、さっと飛んで来て枯れ木にとまったのは、何とアカハラ。枝かぶりでまともな写真は、撮れなかったが、今季初めての出会いで嬉しくなる。しばらく様子を見ているとベンチにとまったり、芝地に降りたり、少しの間であったが、楽しませてくれた。久しぶりの公園で、何とも嬉しいひとときであった。

2021/1/26 ヤマガラ Varied Tit

ヤマガラの画像

寒さが厳しくなって来た今日この頃であるが、時折、ヤマガラの声が聞こえて来る。メジロやシジュウカラの声も聞こえて来るのだが、植え込みの中に入っているらしく姿を見ることは、なかなか難しい。

ベランダに出て、洗濯物を干そうとしたとき、コンコンと木の実を打ち付けるような音が聞こえて来た。かなり近い。そう思ってすぐ目の前のエゴノキを見て驚いた。何とヤマガラがいるではないか。急いでカメラを持ちだしたものの、メガネをかけていないので、ほとんど見えない。何とか手探りでシャッターを押したのが、この写真である。嬉しい朝のひとこまである。

2021/1/27 カワセミ Common Kingfisher

カワセミの画像

越冬のシギチに会いたくて時折、訪れる蓮田地帯。その蓮田地帯で良く見かけるようになったのは、カワセミである。何故か出掛ける度に見かけるようになった。以前は、さっと飛んで行くカワセミを見かけたことはあったが、とても撮影出来る状況ではなかった。蓮田のネットにとまっているカワセミ。なかなか良いものである。

そして、蓮田では、セグロセキレイが、ぴょんぴょん軽やかに飛び回っている。

2021/1/28 ヨシガモ Falcated Duck

ヨシガモの画像

寒い季節を迎えると沼のほとりに姿を見せるカモたち。中でも出会いを楽しみにしているのがヨシガモである。今季は、何故かカモたちの姿が少ない。ヨシガモも何とか数羽観察出来たが、寂しい限りである。

それでもヨシガモの雄と雌に出会えたので、良としなければと自分自身に言い聞かせている。ナポレオンハットと言われるヨシガモ雄の光沢ある頭部。今まで10数羽の雄が固まっている光景を見ているが、あの光景を是非、また見てみたいものである。

2021/1/29 クサシギ Green Sandpiper

クサシギの画像

越冬のシギチを探しに時折、足を運ぶ蓮田地帯。昨シーズンもそれ以前も出会いの機会の多かったクサシギなのだが、今季は、数カ所、心当たりを回ってみても、なかなか出会いの機会に恵まれない。

諦めかけていたとき、タシギが数羽いる蓮田に1羽のクサシギの姿を見つけることが出来た。車からの撮影なのだが、角度が何とも難しい。何とかレンズを向けたが、わずかに車内で動いた途端、タシギと共に飛ばれてしまった。次回は、ゆっくり出会いたいものである。

2021/1/30 ムナグロ Pacific Golden Plover

ムナグロの画像

越冬しているシギチとの出会いを求めて、時折、足を運ぶ蓮田地帯。その日によって出会いは色々で、数種類のシギチに出会う日もあれば、タシギやタカブシギなど見慣れたシギチばかりのこともある。

ここ数年、あまり出会いの機会のなかった越冬ムナグロに、今季は何回か出会いの機会に恵まれた。くるりんとした大きな眼が、何とも愛らしくて心惹かれるムナグロ。この日は、蓮田の畦のところに5羽ほどが集まっていた。手前に波板があるので、その影に入ってしまい、なかなか思うようにはいかなかったが、何とか英名の由来が分かるような色合いを見ることが出来たのだった。

2021/1/31 モズ Bull-headed Shrike

モズの画像

ひっそりと静まりかえった公園。散歩の人の姿もなく実に静かである。公園の片隅にある植え込みの奥の方で、何やら動いたような気がした。暗くてよく見えないが、確かに鳥が動いた。

じっと目を凝らすとモズが、ひょいと枯れ枝に飛び移った。その枝から、下の方を見つめている。その後、飛び降りて何か昆虫のようなものを啄み始めた。わずかの時間であったが、モズの動きの一部始終を見ることが出来て嬉しかった。

少し離れたところでは、カシラダカが姿を見せてくれたが、枝かぶりで少々残念ではあった。