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久しぶりに海が見たくなった。風は冷たくなりそうだったが、船橋からバスに乗り三番瀬に向かった。終点の船橋海浜公園で降りたのは、私を含め3人だけ。
久しぶりに眺める海は、冬の光を浴びてキラキラ光っている。波打ち際には、たくさんの鳥の姿が見える。逆光でよく見えないが、ハマシギ、ミユビシギ、トウネンなどのようである。あまりの多さに一瞬たじろいだ。砂浜に沿って注意深く歩く。ハマシギたちの採餌の邪魔をしないように。それでも何羽かが飛び立ち、すぐ近くに着地する。カモたちも砂浜で休憩中。よく見るとシロチドリの姿も見えた。
防波堤のところから見下ろすと、ミユビシギが、波打ち際に沿って行ったり来たりしている。ときどき立ち止まって貝を嘴で上手につまんでいる。ミユビシギの白さが、冬の海では、際立って美しい。
しばらく冬の海を楽しんだが、風がずいぶん冷たくなってきた。いつの間にか、潮もかなり引いてシギたちの姿が遠くになった。また訪れる日を楽しみに1月の三番瀬を後にした。
今日は、お天気も回復し、暖かくなるというので、早起きして都内の公園に向かった。結論から先に言えば、待ち時間の長い一日だった。ずいぶん長い時間待ったのだが、結局、お目当ての鳥には、振られてしまった。しかし、キクイタダキ、ウグイス、エナガ、カワセミ、メジロ、コゲラなどの姿を見ることが出来たのは、嬉しかった。
松の木を飛び回るキクイタダキ、植え込みの中の薄暗いところを動き回るウグイス、コゲラは2羽で、あちこち飛び回り、私の大好きなエナガは、群れで木々を移動している。陽だまりのベンチに腰を下ろし、鳥たちの動きをみていると、今が1月だということを忘れ、春がそこまで来ているような気分になる。
今日も鳥たちに出会えたことに感謝し、明日の出会いを楽しみにしたいと思う。
天気予報通り氷雨が降り寒い一日となった。雨の日は、休養日。とは言っても、たまっている画像の整理や、諸々の用事に振り回され結構忙しく時間が過ぎていく。
今シーズンは、冬鳥の飛来が少ないと聞く。確かに昨シーズンは、オオマシコやアカウソなどで賑わった近くのフィールドも、実に静かである。ヤマガラの姿を見かけるのも稀である。
今シーズン、あちこちの公園で見かけたのが、キクイタダキとマヒワであろうか。キクイタダキがこんなに見られる機会が多い年も珍しい。ルリビタキ成鳥雄には、7箇所の公園で出会った。最近、一番良く見かけるのが、シメ。それからビンズイ。シメにしてもビンズイにしても群れている姿を何度か見かけている。昨日の公園でもビンズイが暗い茂みの中で何羽も動いている姿を見かけた。赤い鳥には、なかなか会えないが、静かに冬鳥たちと過ごせる時間を大切にしたいと願っている。
天気予報を見ると、明日は、お天気が崩れそうである。今朝、所用を急いで済ましてからキャンプ場のある公園に向かった。桜の頃には、散策の人が行き交う場所も、冬枯れの今は、人の気配が全くない。
斜面に沿って植えてある桜の小枝に小鳥の姿が見えた。それは、ルリビタキの幼鳥のようである。斜面は、日が差さず霜柱が立っている。そっと靴を乗せるとサクサクと音がする。枯葉の上を歩くとカサカサと音がして、また、小鳥が飛んだ。今度は、モズだ。モズのほかに飛んだ鳥がいる。ビンズイが2羽、桜の木にとまった。
人気のないキャンプ場を抜けて杉林に沿った道を歩く。フェンスのところにルリビタキの雄の姿が見えた。しばらく様子を見ていると近くの木にとまって、地面に降り、倒木にとまった。離れたところからカメラを向けると、ぐんぐんこちらに近づいてくる。あまりに近づいてくるので、後ずさりしながらシャッターを切った。しばらくあちらの小枝にとまったりこちらの小枝にとまったり楽しませてくれたが、杉木立の中に姿を隠してしまった。それは、まるで森の妖精のようだった。
空気はひんやりとして風も冷たいが、真冬の空は、澄み渡って気分が晴れ晴れとしてくる。今日は日曜日。出来れば混雑を避けて静かに鳥見をしたい。そう願いながら久しぶりにオジロビタキのポイントに向かった。
願いが通じたのか、現地に着くとカメラを構えた方は、一人だけだった。ほどなく鳴き声が聞こえ、オジロビタキが可愛い表情で姿を現した。時々、頸を傾けたような仕草をする。その仕草をしたときのオジロビタキの表情は、何ともあどけなく、幼子が母親に甘えた声で語りかけているようにも見えた。その光景は、本当に微笑ましく心が和んでくる。
元気いっぱい飛び回っているオジロビタキの姿を見ていると、風の冷たさも忘れてしまう。春がもうそこまで来ているのかもしれない。
オガワコマドリ以来のフィーバー。迷鳥コノドジロムシクイが、今、熱い視線を浴びている。初めてこの珍しい名前を聞いたとき、舌をかみそうになったけれど、よくよく考えてみたら、いとも簡単。喉が白いからノドジロ(喉白)なのだとわかった。
ムシクイと名前がついているが、印象としてはヒタキ系のような、可愛い感じの鳥である。しかし、つぶさに観察している方によれば、可愛い雰囲気だが、気性は激しく、シジュウカラが3羽いても追い立てるそうである。人も鳥も顔だけではわからないということになるのだろうか。
今日の風も冷たかった。風は冷たいが鳥に出会えると元気になる。というわけで今日も鳥見に出かけることにした。今日は、3箇所の公園をまわって、鳥たちとの出会いを楽しむことができた。
まだ梅の蕾が固い梅林では、アカハラとモズに出会った。アカハラは、枯葉の中を一心に啄ばみ、アカハラ自身の姿が、隠れてしまうほど、枯葉と土を穿り返している。そこにモズが現れてアカハラを追い立ててしまうので、なかなか良いシャッターチャンスには恵まれない。
モズは、ここが自分の縄張りと言わんばかりに、梅の木にとまり、また飛んで辺りの様子を伺っているように見えた。モズとアカハラが仲良くなるのは、どうも無理なようである。
風は冷たかったが、モズとアカハラの様子を観察していると、寒さもどこかに飛んでいってしまい、楽しいひとときを過ごすことが出来た。フィールドでお会いした皆様、たいへんお世話になりありがとうございました。
今日の風は冷たくて、勢いも強く、鳥見に出かけたものの、あまりの寒さに1時間ほどで引き上げることとなった。
最初に訪れた公園では、シメの声があちこちから聞こえてきた。木にとまったところも何度か見る機会はあったのだが、カメラを構える前に飛ばれてしまう。どうも風の勢いで飛ばされているような印象を受けた。他にはツグミ、ムクドリ、アオジの姿を見かけた。
こんもりした林があれば、風を遮って鳥の姿も見やすいかもしれない。そう思って小学校の近くの林に回ってみた。ギィとコゲラの声が聞こえてきた。桜の木を見上げるとコゲラが2羽、忙しそうに大工さんをしている。しばらくすると1羽が飛んで別の木にとまり、もう1羽も移動した。
風は冷たかったが、鳥との出会いがあると、力が湧いてくる。今日の出会いに感謝。
この冬、出会った鳥たちの中から、今回は、ハクガンとベニヒワのご紹介です。
豪雪地帯として知られる新潟。12月初めに訪れたときは、全く雪がなく、寒さもそれほどではなく、飛来してまもない25羽のハクガンをゆっくり観察することが出来ました。早朝訪れてみると、池の対岸にいるハクガンは、かなり距離がありましたが、その白さから、すぐにハクガンと認識することが出来ました。
吹雪の中で出会ったのは、長い間、会いたいと願っていたベニヒワです。頭頂部の赤と胸の赤色が、とても魅力的な鳥です。静かな白銀の世界にいると、ベニヒワの小さな声が雪の中に吸い込まれるようでした。憧れていたベニヒワに会えたときの嬉しさが、今、また鮮やかによみがえってきます。いつかまた、ゆっくり会いたい鳥です。
今シーズン、関西方面では、ケアシノスリが数多く見られているという。それもかなり至近距離で撮影出来るとも聞く。木にとまったところを綺麗に撮影された見事な画像もブログなどで見せていただいた。
一昨年、良く行くフィールドでケアシノスリを見たことがあるので、もしかしたら会えるかもしれないという淡い期待を持って先日、出かけてみた。しかし、そう簡単に会えるものではなく、会えたのはノスリとチョウゲンボウ、それとトビだけであった。
それでも、ノスリを一度に2羽、かなり近い距離で飛ぶ姿を見ることが出来、ずいぶん楽しませてもらった。いつか近くでケアシノスリを撮影出来たらどんなに嬉しいことだろう。
陽があたると、玉虫色に輝く羽。長い冠羽が魅力的なタゲリ。昨日、土手のところで出会った。飛来したての頃、タゲリが群れとなって水田にいるところを見る機会があったが、ここしばらく、タゲリに出会う機会がなかった。
「ミュー」と鳴く声は、まさに猫の声を聞いているようである。黒くつぶらな目が何とも可愛らしく、頭部の反り返った冠羽が素敵で、心惹かれる鳥のひとつである。
ただ警戒心が強く、なかなか近くでは観察出来ない。昨日も車の中から撮影したのだが、ひとたび、外に出ると2羽のタゲリは、「ミュー」と鳴いて飛んでいってしまった。今度会えるのは、いつだろう?
午後3時を過ぎると陽が傾きかけてくる。西の空を仰ぐとカワウの群れが100羽ほどV字飛行している姿が目に入った。今日の勤めを終え、塒に向かっているのだろう。私は、その姿を見ながら今日の出会いを反芻し家路を急ぐ。
最初に出会ったのが、土手の枯れ草のところで採餌していた2羽のタゲリ。光が当たると玉虫色で美しい。ツグミは、いたるところで出会った。道路沿いの草むらでは、カワラヒワ、スズメの群れ。ベニマシコの声は、2箇所で聞くことが出来た。
久しぶりのハス田は、朝のうちは凍っていて、わずかに氷が解けているところにハマシギが2羽、少し離れたところにオオハシシギが1羽いて採餌に夢中になっている姿を見ることが出来た。
葦原に行ってみると、ノスリが飛んでいる。左の方からもう1羽飛んできた。少し歩くとチョウゲンボーが飛んでいる。遠くで銃声が聞こえた。今は、鳥たちにとって受難の季節。芽吹きの季節が待ち遠しい。そして、のどかな田園風景を見ながらゆっくり鳥見が出来る日が待ち遠しい。
今日の風は冷たかった。風は冷たいが、すっきり晴れて爽やかな朝であった。今日も鳥たちとの出会いを求めて出かけることにした。
最初に立ち寄った葦原では、ウグイスの地鳴きが聞こえ、ほんの一瞬、姿を見せてくれた。他には鳥の気配もなく、何とも寂しい冬枯れの葦原であった。
次に回った公園では、ツグミが枯葉の上を歩きながら採餌していた。竹林の方に回ってみると、小さなシメの声が聞こえ近くの梅の木に3羽のシメがとまった。しかし、あっという間にその3羽のシメは飛んでいってしまった。今度は、芝生の上にいたシメが、竹のところにとまり、しばらくすると松の木の前の電線にとまって小さな声で鳴いていた。梅と竹と松にとまったシメ。何とも面白い組み合わせである。
カワセミも姿を見せ、しばらく桜の小枝にとまっていたが、鳴きながらどこかに飛んでいってしまった。久しぶりの公園で出会った小鳥たち。爽やかな朝に嬉しい出会いであった。
今日も、寒い一日であった。お昼頃には、晴れる予報であったが、雲が厚く、とうとう太陽は顔を見せてはくれなかった。BIRDER2月号に三脚と雲台の記事があったので、ずっと気になっていた雲台を探しに秋葉原まで出かけることにした。実物を見てみると帯に短し襷に長しというわけで、なかなか自分にあったものがない。さらには、勘違いして予定していたものとは違う雲台を購入してしまった。一番、気になっていたのは、移動のとき、電車・バス・徒歩が多いので重量の軽いものをと思って探していたのである。その点は、満足のいくものが見つかった。明日から、早速、使ってみよう。
昨日は、歩く距離が長かったので、三脚を持たず、代用の一脚であった。一脚は、どうしてもぶれやすい。昨日、撮ったモズも、三脚であったなら、もう少し、何とかなっていたのではないかと考えながら昨日、撮ったモズを改めて見直している。
朝、窓を開けると一面の銀世界。夜の間に静かに降ったのであろう。いつもならメジロ、シジュウカラ、ツグミの声が聞こえてくるのだが、今日は静まり返っている。雪が解けないうちに近くの公園に行って写真を撮りたいと思い立ち、すぐに出かけることにした。
公園に向かう途中、民家の庭先にあるナンテンやツバキ、黒い小さな実のなった木などに雪が積もっているのが、目に付いた。ここに鳥が来てくれたらと思いながら足早に公園に向かう。公園にも雪が積もっていた。ハンノキのところを通り過ぎようとしたとき、モズが飛んだ。そのモズは、まるで「一緒に遊ぼう」とでも言うように、あっちの木にとまったり、こっちの木にとまったり、しばらくモズと鬼ごっこを楽しんだ。
葦原に行ってみると、ウグイスの地鳴きが聞こえてくる。さっと飛んで葦原の中に入っていったのは、カシラダカとアオジ。オオジュリンは、奥の方でパキパキ音を立てながら朝食の真っ最中。なかなか良い位置には出てきてくれない。
雪景色の中の小鳥の姿を思い描いて、せかせかと急いで近くの公園を訪ねたのだが、雪に絡めた小鳥の写真は、結局、1枚も撮れなかった。
鳥との出会いは、全く予期せぬことがある。それは前触れもなくやってくる。今日の出会いも本当に思いがけないものであった。
「木の根元にいますよ。」そう教えていただいても、すぐにはわからなかった。それほど周りの景色に溶け込んでいるヤマシギの姿が、そこにはあった。枯れた葦や木の隙間から特有の長い嘴やヤマシギの可愛らしい目が見えたとき、何とも言えない感動が押し寄せてきた。予期せぬ出会いであったが故に、その感動は、余計に大きい。今日も嬉しい出会いであった。
フィールドでお会いした皆様、たいへんお世話になりありがとうございました。
今日は、お天気に誘われて、あてもなく出かけたのだが、ふと思いついて久しぶりの公園に立ち寄ってみた。そこには、思いがけず素敵な出会いが待っていてくれた。それは、鳥との出会いだけではなく、フィールドの方の温かさとの出会いも含めてである。
小さな流れには、枯葉がたくさん積もっている。ところどころに苔むした岩があり、きのこもいくつか生えている。ほとんど日が差さないので、苔やきのこが生えやすいのであろう。そこにミソサザイが鳴きながら現れた。今シーズン初めての出会いだ。やはり嬉しくて、その瞬間、どきどきする。ミソサザイの動きを見ていると、本当に可愛い。ふと立ち寄った公園での嬉しい出会い。
今日は、ミソサザイに会えた嬉しさだけではなく、フィールドでお会いした方に、とてもご親切にしていただいた。本当に素敵な方ばかり。清々しく爽やかな気分で帰路に着くことができた。
昨日の公園では、柿がまだわずかに残っていた。ほとんど食べつくされているのだが、わずかに残った2つの柿に時折、メジロが飛んできて、啄ばんでいく。2羽、一度に飛んでくることもあるが、必ず1羽が場所を譲って柿を啄ばんでいるのは、いつも1羽だけである。それもほんのわずかだけ啄ばんで、どこかに飛んでいってしまう。
そんなメジロの様子を観察しているひとときは、本当に和やかな気持ちになれる。今シーズンは、冬鳥の飛来が少ない。昨年、ずいぶん楽しんだオオマシコやウソなど、見る機会がなかなか巡ってこない。そのかわり、メジロとの出会いがずいぶん多い。住まいの近くでも、度々見かける。メジロと触れ合い、ほのぼのとしたひとときが過ごせるのは、本当に幸せである。
今日の風は、冷たかった。沼のほとりを歩くと寒さで体の芯まで冷えてくるようだった。湖面にはオナガガモの大きな群れがあり、ひとたび、その群れが飛ぶと、空が黒くなるほどの大集団である。
風を避けて、近くの公園に向かった。紅梅の蕾が、前回訪ねたときより、わずかに膨らんできているようである。先客に挨拶すると「ルリビタキが来ますよ。」と梅の枝を指差して教えてくれた。ほどなくルリビタキが現れた。しかし、先ほど教えていただいた枝ではなく、別の梅の木にとまり、今度は遠くの竹やぶに姿を消してしまった。
少し歩くとアオジの地鳴きが聞こえてくる。メジロの声もする。すっかり葉の落ちた木々に新しい芽が、わずかに見える。風は冷たいが、春がじっと出番を待っているようだ。
鹿児島で出会った鳥たちの中で、一番印象に残っている鳥は、やはりツルである。ナベヅル、マナヅル、クロヅル、カナダヅル。今まで図鑑などでしか見る機会のなかったツル。タンチョウは、北海道で何回か見る機会はあったのだが。
しかし、近くのフィールドで見る機会があった鳥でも、場所が変われば、また違った雰囲気で楽しめるものである。今回、最初に訪れた加治木海岸で出会ったミサゴ。今まで千葉、神奈川、東京、茨城で出会ったことがあったが、今回の出会いが一番印象深い。加治木海岸では、クロツラヘラサギ13羽、ヘラサギ1羽にも出会った。クロツラヘラサギにしてもヘラサギにしても東京近郊で出会っているのだが、今回の出会いは嬉しかった。
出水では、ツルだけでなくミヤマガラスを数多く観察することが出来た。今まで一度にこんなにたくさんのミヤマガラスを見たことがなかったので、ちょっと異様な気分であった。その中に、コクマルガラスの姿も見ることが出来た。水路では、今まで出会う機会のなかったクサシギを見ることが出来た。
昨年、バライロムクドリが見られたというところで、今年はホシムクドリを見ることが出来た。メタリックな色合いが何とも言えず綺麗な鳥である。その上、小さな声で囀っているのが聞こえた。以前、神奈川で出会ったホシムクドリとは、ずいぶん印象が違って見えた。
川内平野では、お目当てのカラフトワシに会うことが出来なかったのが、何とも心残りである。しかし、距離はあるものの、ツリスガラの群れを見ることが出来たのは、印象深い。
2泊3日の短い鳥見の旅であったが、いろいろな鳥たちとの出会いがあり、思い出多い旅となった。いつかまた、訪れる機会があったら、今回出会えなかった鳥たちにも出会えるよう願って今回の旅行記を閉じたいと思う。
1月8日〜10日まで鹿児島県を訪れ、ツルの飛来地として名高い出水平野を中心に鳥たちとの出会いを楽しんできた。鹿児島を訪れたのは、かなり以前のことで、学生時代の友人と九州一周をしたとき以来のことである。
鹿児島での鳥たちとの出会いの中で、今回の主な狙いであるナベヅル、マナヅル、クロヅル、カナダヅルとの出会いを、ここに書きとめておきたいと思う。出水平野に到着したのは、初日の夕暮れが迫っている時刻であった。黒いネットで覆われた畑の中に、マナヅル、ナベヅルの姿を見たとき、ここが出水なのだという実感が湧き上がってきた。
夕日を背景に塒入りするマナヅル、ナベヅルの姿を撮影することになり、橋の上で、その機会を待つが、思うようなシーンには、なかなか出会えず、あっという間に、日没になってしまった。
2日目の朝、日の出前から、待ったのだが、チャンスがなく、場所を変えてようやく朝日を背景にツルたちの飛翔を撮影。しかし太陽が高く上って良い構図での撮影は、程遠くなってしまった。
ナベヅル、マナヅルの姿は、間近で見られたのだが、クロヅル、カナダヅルも近くで見たいと願っていた。その願いは、すぐに叶えられた。クロヅルがナベヅルと一緒に採餌しているところを、かなり近くで見ることが出来た。何故クロヅルと呼ばれるようになったのかわからないが、ずいぶん端正な鳥である。
しばらく車を走らせた後、今度は、カナダヅルに出会う機会に恵まれた。顔の赤い部分がハート型で、とても小柄なツルである。マナヅル、ナベヅルの後ろに行くと、姿を見失ってしまうことが何度もあった。
今シーズン12,555羽のツルが、出水平野に飛来しているという。マナヅル2728羽、ナベヅル7519羽、クロヅル3羽、ナベクロ3羽、カナダヅル2羽。残念ながらアネハヅル、ソデグロヅルに会う機会には恵まれなかったが、いつかどこかで、出会う機会を楽しみに残しておきたいと思う。
クロツラヘラサギには、何度か出会ったことはあるのですが、ヘラサギとの出会いは初めてでした。収穫の終わったハス田で、長いへらのような嘴を上手に使って採餌していたヘラサギ。飛翔のとき、風切の黒色が印象的でした。幼鳥だそうです。
シジュウカラガンには、大きな川が流れる河原と、冬枯れのハス田で出会う機会に恵まれました。河原で出会ったシジュウカラガンは、オオバンやカモと行動を共にしていて、オオバンが飛ぶと一緒に飛んでいました。その姿を見ると映画「WATARIDORI」の場面を思い出します。
今回は、ヘラサギとシジュウカラガン、この2種のご紹介です。
2年前の冬、海辺を防波堤沿いに歩いていたとき、見慣れない鳥が目に入った。それがウミアイサとの初めての出会いである。それはウミアイサの雌だった。潜水が上手ですぐにもぐってしまう。ちょうどシャンプーしたての女性のようで、その表情が面白く、初めての出会いだったこともあって、ずいぶんたくさん写真を撮った。
先日、久しぶりにその海辺を訪ねたとき、嬉しいことにウミアイサの雌に出会うことが出来た。何とも懐かしく、ウミアイサの動きをしばらく観察していた。一度だけ魚を口にくわえている場面を見ることが出来たが、後は、冬の海を楽しむように潜ったり泳いだりを繰り返していた。海辺の景色は、のどかでなかなか良いものだ。
冬の海でザブーンザブーンと大きな波がくる度に、上手に波に乗っていたアラナミキンクロ。一昨年、小雨の降る日に思いがけず会うことが出来ました。
会いたいと願いながらなかなか会えなかったビロードキンクロ。眠っていることが多いのですが、ようやく師走の三番瀬で会うことが出来ました。
今回は、冬の海で出会ったアラナミキンクロと三番瀬で出会ったビロードキンクロ、この2種のご紹介です。
先日、コクガンに出会った海辺でホオジロガモの雌を見かけた。ちょこんと頭の部分だけが見えていたのだが、なかなか全身の姿を見せてくれない。それでも、その表情が愛おしくて、じっと見つめていた。しばらくして、ようやく動き出しよちよち歩きの可愛らしい姿を見ることが出来た。それは、まるで幼子がようやく歩き始めたときのような、何ともおぼつかない足取りで、心がほんのりと温かくなってくるのがわかった。
いろいろな鳥との出会いがあるが、このような出会いが私は嬉しい。温かくてほのぼのとしたイメージが湧いてくる、そのような出会いを私は待っている。
鳥に関心を持ち始めて間もない頃、出会った鳥のひとつにヨシガモがある。カルガモと一緒に近くの公園で見かけた。頭部の緑色が光沢を帯び、その特徴からすぐにその鳥の名前を覚えることが出来た。近くにいた青年が「ナポレオン」とも呼ばれるということを、さり気なく教えてくださった。
あれはカルガモの雛が孵った頃だったので、ほとんどのカモたちは、帰っているはずだった。あのヨシガモは、渡りを忘れ、今も通年であの公園にいるらしい。
一昨日、沼のほとりで出会ったヨシガモ。ハシビロガモと同じような仕草で湖面で採餌していた。初めて見るヨシガモの採餌風景だった。傍らには寄り添うようにヨシガモの雌の姿があった。これが本当のヨシガモの姿。とても新鮮な嬉しい出会いだった。
予報では、今日は春のような暖かい一日になるとのことであったが、1月らしい寒さを感じる日であった。
昨日、沼のほとりで出会ったハジロカイツブリ。手の届きそうなところにいて、少しも人を恐れる様子がない。この冬、5回ほど訪ねてみたが、毎回、近くに姿を現してくれる。3羽いるのだが、2羽が時々、仲良く並んだり一緒に潜水したりしている。昨日の風は冷たかったが、湖面は静かで、空の青を映してとても綺麗なブルーだった。
三番瀬でも何度か会ったことのあるハジロカイツブリだが、沼のほとりで出会ったハジロカイツブリは、別の鳥にでも出会ったような新鮮な印象を受けた。人懐っこい可愛いハジロカイツブリ。また近いうちに訪ねてみたいと思う。
空は青く晴れ渡り、家にこもってはいられないようなお天気である。風は冷たかったが、今日も出かけることにした。
「日本の名松百選」に選ばれたという、見るからに立派な松がある。公園のようになっているのだが、いつもほとんど人がいない。その松には、スズメ、ムクドリ、ツグミ、シメなどがとまっているのを見たことがある。今日も、その松にスズメが群れていた。しかし、松の木の下に行くと、小さな小さな声が聞こえてくる。「チーチーチー」聞き覚えのある声だったが、何の鳥だったろうと思った瞬間、小さな鳥がホバリングするのが見えた。今シーズン、話題のキクイタダキである。
何とか写真を撮りたくて、ずいぶんシャッターを切った。しかし、キクイタダキの動きの速さには、なかなかついていくことが出来ない。名松に飛来した松むしり。俊敏な動きに翻弄されたが、今日も楽しい出会いだった。
今日も新春にふさわしい青空、そして小春日和だった。今日は、沼のほとりや葦原をまわってみた。葦原からベニマシコの声が聞こえてくる。スズメも葦原の中にたくさんいるようだ。ジョウビタキも飛んできた。しばらくするとアカハラが飛んできて枯れた木の枝に一瞬とまり、すぐにまた飛んでいってしまった。
遠くからコォーコォーコォーという声が聞こえてくる。何の声だろう?すぐには、わからなかった。気がつくと頭上にコハクチョウが5羽、青空を気持ち良さそうに飛んでゆくのが見えた。その姿は、実に雄大だ。
近くの公園にも立ち寄ってみた。紅梅の蕾が、ほんのり色づいている。竹やぶにいたルリビタキが飛んできて紅梅にとまった。ルリビタキが姿を消すと今度はモズが現れた。アオジは、竹やぶの中で動いている。メジロやコゲラの姿も見えた。
新春に出会った身近な鳥たち。今日も嬉しい出会いだった。
新春にふさわしい青空。澄み渡った空に心地よい柔らかな風が吹いている。新年初めての鳥撮りは、海岸に出かけることにした。
間近にクロガモなどが見られるかもしれないという淡い期待があったのだが、それは見事に裏切られた。何故ならあまりにたくさんのサーファーが繰り出し鳥の姿は、はるかかなたで、ほとんど見えないに等しい状況だったからだ。お正月のお休みと好天気という条件が揃えば、仕方のないことであろう。
しかし、イソヒヨドリ(♀)が近くで観察できたし、ミサゴも飛んでくれて、まずまずのスタートである。今年も、たくさんの出会いが待っていてくれることだろう。
明けましておめでとうございます。
昨年は、心に残るたくさんの鳥たちとの出会いがありました。近くの公園で出会ったトモエガモの雌雄、久しぶりに出会ったオジロビタキ、三番瀬で間近に見られたオニアジサシ、ビロードキンクロやヘラシギにも会う機会に恵まれました。キクイタダキやマヒワは、近くの公園でたっぷり楽しむことが出来ました。休耕田でのシギたちとの出会い、ハス田でのヘラサギとの出会いも思い出深いものです。
たくさんの心に残る鳥たちとの出会い。それと同時に鳥を愛し自然を大切にするたくさんの方々との出会いも忘れることが出来ません。HP「九羽の白鳥」の更新を続けることが出来ましたのも、皆様方のお力添えをいただいたお陰と心から感謝し厚くお礼申し上げます。
今年も思い出に残るたくさんの鳥たちとの出会いを願っております。本年も皆様方のお力添えをいただきながら、ほのぼのとした雰囲気のHPが続けられるよう努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
◇◇ これまでの 『とりどり日記』 ◇◇ | ||||||
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