今日は、嬉しい出会いがあった。今シーズンすれ違いで、なかなか会えなかったキビタキ(♂)にようやく会えたのだ。10月31日といえば、普通なら夏鳥のキビタキは、とうに姿を消しているはずだが、暖かさのためであろうか。
漆黒の羽の色。喉もとのオレンジがかった黄色の鮮やかさ。「ピッ、ピッ、ピッ」という声と共に、キビタキが姿を現したときは、初めての出会いのときのように緊張し体が硬くなるのがわかった。黒と白と黄色の絶妙なバランスが美しく、それ故、人気を博している鳥のひとつなのであろう。
午後からお天気が崩れそうということだったので、今朝は、少し早めのスタート。まず最初は、先週、タゲリが見られた田んぼに行ってみたが、鳥影全くなし。少々がっかりして次のポイントへ。ここでは、驚くほどたくさんのハマシギの群れ。ハス田が、真っ白になるほどだ。その数、およそ300羽。あまりの数に圧倒されながら、ほかのシギの姿を探す。
エリマキシギ、タカブシギ、オオハシシギ、セイタカシギ。先週と同じような顔ぶれだが、オオハシシギの数が9羽に増えている。エリマキシギも嘴と脚がオレンジ色の固体が、2羽に増え、見慣れない顔立ちのエリマキシギの姿もある。こんなにたくさんのシギが比較的近い距離にいて、こちらの姿が見えているはずなのにゆったりとしているのは、何とも不思議な感じがする。ここは、シギたちにとって、居心地の良いスペースということになるのだろう。
今日は、コハクチョウに会いに本埜村に向かった。何羽くらい飛来しているだろう?30羽くらいかな?それとも50羽くらいかな?などと考えながら目的地に到着したのだが、コハクチョウの姿は、1羽も見当たらない。当然コハクチョウに会えると思っていたので、なんだか拍子抜けしてしまった。
次に房総風土記の丘に向かった。ここでは、エナガの群れ30羽ほどに出会った。ひらひらひらひらと飛びまわり、それはまるで、天使の舞とでも言いたいような光景だった。大好きなエナガに出会えたので、気を良くし林の中をずいぶん歩き回った。しかし、紅葉した高い木の上のハシブトガラスと忙しく動き回るコゲラを一瞬、見ただけで、後は静かな林の中をひたすら歩き回るだけだった。
2日間降り続いた雨の後なので、鳥たちとの出会いが待ち遠しかった。行き先を決めるのに時間をかけるのも、また楽しいものである。散々悩んで結局、市内の公園に出かけることにした。
先日、マヒワの群れが観察されたところに行ってみると、3人の方が、カメラを構えている。マヒワは、今日も姿を見せているというので、準備して待つことしばし。ようやくマヒワが現れたが、あまりにも距離があり写真にはならない。ヤマガラ、コゲラも遠くで姿が見えるが撮影困難。エナガの証拠写真を撮って次の公園に移動する。
日曜日とあって、こちらの公園も、駐車場は車で溢れている。何とか車をとめて一回り。しかし本当に鳥に出会わない。この公園の近くの田んぼに行ってみると、電柱に猛禽の姿を発見。何を見つけたのか急に飛び立ち田んぼに舞い降りた。すぐにまた飛び立ちぐんぐん遠ざかってしまった。チョウゲンボウに会いたかったのだが、ノスリだったようだ。
もうひとつの公園にも立ち寄ってみたが、こちらも人・人・人。今日は、本当に鳥との出会いの少ない日だった。
今日も朝から雨が降り続いている。昨日よりも雨脚が一層強くなり、昨日に引き続き、今日も鳥撮りは、お休みし画像の整理をしている。
10月24日に稲敷の水田で60羽ほどのタゲリに出会った。今までタゲリに出会ったのは、かなり風が冷たく感じられる初冬から早春にかけてである。顔の模様は、歌舞伎役者の隈取りのようだと、よく言われる。「ミャーオ」とまるで猫のような声で鳴くのが面白い。
この日、何度か飛び立ったが、近くの水田に降り、すぐまた、飛び立っていた。もうすぐ、手賀沼周辺の田んぼでもタゲリの姿が見られることだろう。
今日は、久しぶりに雨が降り、鳥撮りはお休みしました。今日の画像は、10月23日に稲敷市で出会ったオオハシシギです。
鳥に関心を持ち始めた頃、オオキアシシギが飛来した。当然のことながらシギのことは何もわからない。それでも好奇心が先立ち、何回かオオキアシシギの写真を撮りに浮島方面に向かったことがある。そのとき、出会ったシギのひとつがオオハシシギであった。あのとき、オオハシシギは、水田で固まって眠っていた。ようやく顔をあげたときの、オオハシシギの表情が印象的で、忘れられない思い出のシギのひとつになっている。
今回もオオハシシギは、固まって眠っていた。同じハス田にいたエリマキシギ、タカブシギ、セイタカシギなどは活発に採餌していたが、オオハシシギは、タシギと一緒に熟睡しているように見えた。それでも1羽だけは、朝の陽を浴びて一生懸命採餌していた。今年もここで越冬するのだろうか。
今日は、所用のため先日、公園で出会ったキビタキ(雌)の画像です。
冬鳥のジョウビタキが姿を現しているのに、夏鳥のキビタキは、まだ、あちこちの公園で姿が確認されている。キビタキの雄には、今シーズンとうとう会えなかったが、キビタキの雌には、ずいぶん出会う機会が多かった。とりわけ印象深いのが、この2羽のキビタキ(♀)である。この画像で見る限り、2羽は、仲が良さそうに見えるのだが、実際は、かなり華々しい争いをしていた。
人間の世界も、鳥の世界も、見た目だけでは分からないということになるのだろうか。
今日も稲敷方面に向かった。スタートが遅かったが、思いがけない出会いが、いろいろあった。最初に立ち寄ったハス田では、エリマキシギ、オオハシシギ、タカブシギ、セイタカシギ、トウネン、ハマシギなどを観察した。昨日より、鳥の数は、少なくなっているようだ。
次のポイントでは、コアオアシシギ、コチドリを観察。ここでは、チョウゲンボウも飛んでいた。アオサギが鳴きながら飛んでいるのを見上げていると、2羽の見慣れない鳥が飛んできた。何とタゲリだ。もうタゲリが飛んでいる。何だか嬉しくなった。ここでタゲリがたくさんいるというポイントを教えていただき、今度はタゲリのポイントに向かう。
広々とした水田に50羽以上のタゲリの姿が見えた。残念ながら逆光で撮影は難しかったが、こんなにたくさんのタゲリが1箇所にいるのを見たことがなかったので、驚きと感激が入り混じった気分だった。まだ飛来したてのようで、それほど遠くに飛ぶこともなく、じっくり観察することが出来た。
次に立ち寄ったところでは、思いがけずハイイロチュウヒ(♀)の姿を見ることが出来た。スタートが遅かったが、思いがけない出会いに感謝の一日だった。
久しぶりに稲敷方面に出かけた。コジュリンが盛んに囀っている頃、何回か行ったが、久しく足を向けていなかったので、何だか懐かしい気分だった。
いつも必ず立ち寄るハス田で、オオハシシギ、エリマキシギ、タカブシギ、セイタカシギ、ハマシギ、コチドリ、タシギを確認する。ここは、鳥に関心を持つようになってまだ日が浅い頃、初めてタシギを見たり、タゲリが水浴びしているのを見て感激したところである。
オオハシシギは、眠っていてなかなか顔をあげてくれない。セイタカシギは、何度も飛んで隣のハス田に行ったり、また戻ってきたりしていた。タカブシギは、よく動き回っていた。ハマシギは、ずいぶんたくさん姿を見かけた。エリマキシギが5羽いたのには、驚いた。
別のハス田では、ツルシギ2羽、タカブシギ1羽を確認した。西の洲では、チュウヒ、ノスリが飛び、カモ類もたくさん飛来している。
マヒワやアトリ、ジョウビタキなど冬鳥のたよりがちらほら聞かれるようになってきた。3日前に訪れた公園で見かけたジョウビタキ(♂)。あの鮮やかなオレンジ色をもう一度見たくて今日も公園に出かけた。あの時、あまりに簡単に撮影できたので、今日もゆっくり撮影させてもらえると思っていたのだが、あの鮮やかなオレンジ色のジョウビタキの姿は、とうとう見られなかった。
代わりに姿を見せてくれたのが、ジョウビタキのお嬢さん。しかし、なかなかのお転婆娘で、少しもじっとしていない。込み入った木立の中に入ってみたり、あっちの木にとまったり岩の影に入ったり、松の木の影に姿を隠したり忙しく動き回り、まるでかくれんぼでもしているようだ。かろうじて撮れたのが、岩の影。全身が撮れなくて残念だったけれど、今シーズン初めての出会いだった。
ジョウビタキ(♂)は、10月19日撮影です。
10月14日〜16日まで北の大地を訪れ、鳥たちとの出会いを楽しんできた。初日の10月14日には、まず苫小牧市の東部にあるウトナイ湖を訪れた。ここでは、羽を休めているヒシクイやオオハクチョウ、マガンなどをじっくり観察し撮影した。次に苫小牧演習林を訪れ、秋色に染まった木々に飛んでくるヤマガラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、キバシリなどの撮影を楽しんだ。
2日目の15日は、早朝暗いうちに、宿泊先の登別温泉を発って室蘭・地球岬に向かった。ここは、渡りをする鳥達にとって重要な中継地である。日本野鳥の会・室蘭支部の方は、ここで毎日観察されているとのことであった。この日は、冷たい風が吹き、とても寒い日だった。ノスリなどもあまり飛ばず、渡りの鳥の撮影には不向きの日となった。それでもこの日、岬の林でキクイタダキやムギマキをほんの一瞬見ることが出来たのは、何とも幸運なことであった。
3日目、最終日の16日は、宿泊先の室蘭市内のホテルから早朝、岬に向かった。前日の15日に比べると風の状況は、良いようである。ノスリが朝の光でうっすらと赤味がかった空に悠然と飛んできた。ホシガラスが飛び、マヒワの群れも飛んでいく。林の中では、ベニマシコの姿が見え隠れしている。オオタカやハイタカ、チゴハヤブサが青空に飛んでいく。ノスリがだんだん高く高く上がって一度に9羽の姿を見ることが出来た。
最後に苫小牧演習林をもう一度訪れ、雨の中ではあったが、紅葉の中のヤマガラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、エゾリスとの出会いを楽しみ千歳空港より帰路に着いた。
ずっと気になっていた野鳥写真展。今日、ようやく出かけることが出来た。「見て学ぶ」。写真展でいろいろな方の作品を拝見させていただき、いつも学ぶことが多い。1枚1枚の写真には、作者の心が刻み込まれている。
写真展の余韻を楽しみながら散策していると、たくさんのカメラマンが目に留まった。皆さん大きなレンズばかり。レンズが向けられた方角に自分のレンズを向けてみる。何とオオタカが木にとまっている。どっきんと胸がなった。手振れ防止なしのレンズだが、シャッターを切りたくなって手持ちで3枚ほど写真を撮った。その後、少し冷静になって三脚にカメラをセットした。前方の方が低い姿勢でカメラを構えてくださったお陰で、かろうじて撮る事ができたオオタカ。思いがけない嬉しい出会いだった。
久しぶりにノゴマに会えるかもしれないと早起きして出かけたのだが、姿を見ることはなかった。ほんのひととき立ち寄った公園から次の中継地へと旅立ったのであろう。
代わりにサービスしてくれたのがツツドリの若。たくさんのギャラリーを集めて堂々とした立ち居振る舞い。こんなに人見知りをしないツツドリは、今まで見たことがない。秋色の桜の木で、たくさんご馳走を食べていた。このツツドリも間もなく旅立っていくことだろう。
公園では、ジョウビタキ(♂♀)、キビタキ(♀)も見かけた。今、公園では夏鳥と冬鳥が交差している。
今年は、冬鳥の飛来が、どうも例年より早いようだ。いくつかの公園でマヒワが観察され、ジョウビタキも何箇所かで観察されているように聞く。近くの公園では、アトリも姿を見せたように聞いている。
今日は、久しぶりに近くの公園に足を向けてみた。公園について間もなくヤマガラが姿を見せた。しかし動きが速くてMFでのピント合わせがなかなか出来ない。今日は、いつものズームでなく、天体望遠鏡を使っている。次に現れたのは、ジョウビタキ(♀)だ。さらにしばらく待つとマヒワが、飛んできて松の木の高いところにとまり松ぼっくりの中に嘴を入れているのが見えた。次第に松の木から桜の木に移り芽を啄ばんでいる。ヒヨドリの声がして一斉に飛び立った。その数、40〜50羽。
昨年、裏磐梯でマヒワの群れを見たのは、ちょうど今頃か、もう少し遅い時期だったように思う。やはり今年は、冬鳥の飛来が早いようだ。
10月14日〜16日の北海道での探鳥の様子・続編(室蘭・渡りの鳥たち)は、後日掲載いたします。
10月14日〜10月16日まで室蘭および苫小牧付近の探鳥をしてきた。室蘭では、渡りの鳥たちを中心に撮影し、苫小牧では、紅葉と鳥たちを主に撮影した。
初日は、ウトナイ湖から苫小牧の演習林を中心に探鳥した。ウトナイ湖では、ヒシクイ、マガン、オオハクチョウ、コハクチョウ、オナガガモがゆったりと羽を休めていた。次に回った苫小牧では、紅葉が写る小さな池にマガモが番で仲良く泳いでいた。カラマツは黄葉し、太くて大きな木には、ツタウルシが赤と黄とオレンジ色で美しい。ツリバナには、コゲラが飛んできてホバリングして赤い花を上手に啄ばんでいく。ホウノキの実も、熟している。
赤い実のニシキギには、ヤマガラ、ハシブトガラが飛んできて辺りの様子を伺っているように見える。キバシリは、苔むした木に飛んできて忙しそうに上へ上へと木を上っていく。ゴジュウカラの動きも忙しい。紅葉に絡めて撮影したいのだが、なかなか思うようにはいかない。
最終日、雨の中、もう一度訪ねた苫小牧で、可愛いエゾリスに出会った。エゾリスの愛らしい動きを見ていると、雨のうっとおしさも、旅の疲れも吹き飛んでしまう。ヤマガラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラも雨の中、可愛い姿を見せてくれた。深まり行く北の大地の秋を、肌で感じながら苫小牧を後にした。
日差しも透き通った空気も、いつの間にか周りは秋の気配に包まれている。近くの散歩道や公園を歩くと時折、ドングリが落ちている。まだ青いドングリ。子供の頃、小さな手で拾っては、大切なものを扱うようにポケットに入れた懐かしい思い出。
秋の日差しを浴びながらスズメが気持ち良さそうに水浴びしていた。近くにはドングリがひとつ。なんだか童話の世界でも見ているようで、思わずシャッターを切った。
10月になってから東京近郊の公園をいくつか訪れる機会があった。どの公園でも、どこからともなくキンモクセイの甘い香りが漂ってくる。秋を感じる香りだ。もうひとつ秋を感じるのは、木の葉が色づいてきたことだ。黄葉も紅葉もある。まだ本格的な色にはなっていないが、秋色に染まりつつある公園を歩くのは楽しい。
今日は、秋色の木に飛んできたエナガに出会った。いつも忙しいエナガなのだが、今日は、ゆっくり羽繕いをして秋を楽しんでいるかのようだった。大好きなエナガに出会えると心が弾んでくる。歩き疲れて重かった足が急に軽くなった。今日の出会いに感謝。
秋の渡り。その渡りの途中で小鳥たちが東京近郊の公園や森や林、田んぼなどに立ち寄る。その出会いは、全く偶然で心弾む思いがするものである。
今シーズン、何故かキビタキの雌との出会いが多く、雄には全く出会う機会に恵まれない。それも一日違いだったり、ほんの1〜2時間の違いだったりする。それが出会いの難しいところであり出会えたときの嬉しさ、楽しさになるのであろう。
今日の出会いもキビタキ(♀)である。キビタキの雌は、可愛くて大好きなのだが、時には、雄にも出会いたい。
今日は、確か雨の予報だったような気がするが、昨日と入れ替わったようだ。でも久しぶりに晴れ間が見えて都市公園でのんびりゆっくり時間を過ごすことが出来た。
今日は、あまり鳥がいないということで期待もせず待つことにした。しかしやはり少しはシャッターを押したいという気持ちで公園内を歩いてみたが、やっとヒヨドリに出会ったという具合。ムシクイがいるというので、しばらく待つが奥の方で、動く気配があるもののなかなか姿を見せてくれない。そこにツツドリが飛んできた。黄色く色づき始めた桜の木にとまって食事の準備。手賀沼周辺の桜の木は、すっかり葉を落としてしまったが、都市公園の桜は、秋色でツツドリを迎えてくれたようだ。
今日は、曇りの予報であったが、朝から降り出してしまった。降ったり止んだりでそれほど強い降りではないのだが、鳥撮りするには、やはり暗い。それでもやはり鳥に会いたい。
キンモクセイの甘い香りが漂う公園で、シジュウカラがたくさん飛んできた。その動きは結構忙しく、枝かぶりだったりで、なかなか写真を撮らせてもらえない。シジュウカラと動きの違う鳥の姿がちらっと見えた。どうやらキビタキ(♀)のようだ。暗い木立の中から、姿を現してくれるのをしばらく待った。やっとすっきりしたところに出てきてくれた。やっぱりキビタキ(♀)だ!雄の華やかさはないが、可愛い表情に心惹かれる。
秋が深まりつつある山でノスリにも出会った。ノスリが山を降り近くの手賀沼や印旛沼周辺にも姿を現し始めたと聞く。カケスも山で出会ったが、公園でも観察され始めたようだ。
鳥に関心を持つようになって難しいのが猛禽の識別、シギ・チの識別、幼鳥の識別、カモなどの雌の識別、他にも難しい点は、いろいろあるがやはり猛禽は難しい。それでもノスリは、比較的わかりやすく、分かった嬉しさでほっとさせてくれる鳥である。
近くの田んぼで会える日もそう遠くはないであろう。
秋が深まりつつある山にイヌワシに会いに出かけた。祈りが通じ願いが叶うか、それは自然を相手に何とも未知数の多いことである。
夜の間に雨が降り、あたりの空気は浄化されて清々しさが感じられる。途中、霧が立ちこめ視界が遮られたが、上に行くと青空が見えてきた。ススキが揺れ秋の深まりを感じさせてくれる。山々を眺めているとカケスが鳴き、十数羽飛び交っているのが見える。ツミの鳴き声が聞こえ、カケスと一戦交えているかに見えた。オオタカも飛んでいる。山並みの間をヒヨドリの群れが渡っていく。ああ、これこそ秋の渡りだ。何とも感慨深い。シカ(♂)の哀愁を帯びた求愛の鳴き声も、胸に迫り来るものがある。
かなり離れた岩の上に念願のイヌワシの姿を見たときは、胸がキューンと痛くなった。それは、青空を背景に神々しくさえ見えた。私のカメラでは、かなり厳しい距離ではあるが、心をこめてシャッターを押す。あっという間に霧が立ちこめイヌワシの姿は、見えなくなった。霧が何度も立ちこめたが、午後になって青空が広がりお天気が落ち着いてきた。
「飛んでいるよ。」教えていただいて青空を見上げる。首が痛くなるほど真上にイヌワシが雄大な姿を見せ、ゆったりと停空飛翔している。私の三脚では、真上は、なかなか難しく不安定ながらも手持ちにして撮影する。こんな贅沢な時間を過ごして良いのだろうかと思うほど、堂々とそしてゆったりとイヌワシは、その姿を見せてくれた。この素晴らしい出会いに心から感謝している。
秋色の冬羽のノビタキ。何故か郷愁を感じさせ詩情をかき立てる。小さな鳥なので、遠くからでは、なかなか見つけにくい。先日、小雨の降る日、偶然出会ったノビタキ。動きは結構活発だ。セイタカアワダチソウにとまって撮影の機会を少しだけ作ってくれた。
今度、ノビタキに会えるのはいつだろう?秋色のノビタキを見ていると何故か優しい気持ちになれる。
今、あちこちの公園を渡りの鳥たちが通過している。しかし、例年だと、もう少しゆっくり楽しませてもらえるのに、今シーズン、どうも鳥たちが落ち着きがないと聞く。何が原因なのかわからないが、季節の移ろいを感じさせてくれる渡り途中の鳥たちに出会える日は、心弾む思いがする。
偶然出会ったツツドリ。ぼんやりとシジュウカラの声を聞きながら立っていると、ちょうど目の前の木立の中に飛んできたのが、このツツドリだ。警戒心が強くなかなかゆっくり撮らせてもらえなかったが、久しぶりに出会えた喜びは大きい。
昨年の今頃は、ずいぶんエゾビタキに遊んでもらった。ずいぶんおっとりしたエゾビタキで、撮影しやすいところにとまって、ポーズをとりゆっくり撮影させてくれた。今年は、なかなかエゾビタキの姿が見られない。
ようやく会えたのがキビタキだった。このキビタキ、トンボを捕食して丸い目を一層丸くして食事していた。昨年の今頃は、キビタキ成鳥♂も何箇所かの公園で撮影させていただいた。今シーズンは、渡り途中の鳥との出会いが、どうも少ないような気がする。
秋を感じる頃になると、モズの高鳴きがあちこちから聞こえてくる。公園の高い木の上だったり、電線の上だったり、土手に生えているセイタカアワダチソウの上だったりする。
今日も何箇所かでモズの声を聞いた。手賀沼沿いに歩いているとき、特有のモズの声が、どんよりした空模様のなかに響き渡って聞こえてきた。♪モズが枯れ木で鳴いている♪という歌が、ふっと思い出された。まだ枯れ木には、なっていなかったが、いくつか枯れ葉のついた木の上でモズが秋の到来を告げるかのように鳴いていた。
10月の声を聞くと、会いたくなるのがノビタキだ。夏羽のあの黒いノビタキも好きだけれど、冬羽のノビタキも何とも心惹かれる秋の色合いだ。
先日、道東に行ったとき、キムアネップ岬で見かけたノビタキ。ハマナスの赤い実のところでフライングキャッチを繰り返していた姿が、とても心に残っている。今、あちこちのブログで、よく見かけるのがコスモスにとまったノビタキとセイタカアワダチソウにとまったノビタキだ。
コスモスもセイタカアワダチソウもよく見かけるのだが、ノビタキには、なかなか出会えない。背景がちょっとというところだけれど、何とかノビタキの写真を撮ることが出来た。またの出会いを楽しみにしている。
どんよりした空模様、それでも久しぶりにどうしても鳥撮りに出かけたい。その気持ちが先立ってリュックを背負っていた。家を出てほどなく雨が降り始めた。多少の雨なら何とかなるのでは、との気持ちで目的地に向かう。
目的地に到着したときには雨があがっていた。ちらほら数人の姿を見かけるものの実に静かである。シジュウカラが数羽、木立の中を飛び交っている。今度はコゲラが飛んできた。雲がどんより厚く垂れ込め、辺りは、かなり暗い。教えていただいてキビタキ(♀)を撮影する。次に飛んできたのは、コサメビタキのようだ。小雨が時折ぱらつくのだが、久しぶりに鳥たちに出会え、心の中はバラ色だ。今日の出会いに心から感謝。
この夏は、キジに出会うことが多かった。手賀沼周辺では、比較的キジが見られることがあるのだが、それでもこの夏のキジとの出会いは、例年とは、ちょっと異なっていた。孵化後、数日と思われるキジの雛にも初めて出会うことが出来た。写真は撮れなかったが、7月の終わりに、真っ黒と言っても良いほどの黒いキジの姿も見かけた。キジのディスプレイを見るのも初めてだった。幼鳥だけ3羽が、急いで道路を横切るのも見かけた。
10日ほど前に出会ったキジの若鳥。遠くから見ると赤と緑が、とても鮮やかでキジではなく、何か珍しい鳥ではないかと一瞬、釘付けになった。次の瞬間、もしかして新種のニワトリ?とも考えたりした。これは、キジの青年といえるのだろうか。この後、急ぎ足で姿を消し、続いて3羽のキジ(♂)の若鳥が草むらから羽音と共に飛び出し茂みの中に消えていった。
人通りの多い公園で出会ったスズメ。近くの草を嘴でちぎって、それを食べるのかとじっと観察していると、嘴でその草をブーメランのように振り回している。下に落としては、また嘴で拾い上げる。その動作を何度も何度も繰り返している。ようやく私は納得した。このスズメは、草を食べようとしているのではない。遊んでいるのだと。
カラスが遊ぶという場面は、何度か見たことがあるし、聞いたこともある。しかしスズメが遊ぶという場面に出会ったのは、初めてであった。「スズメが遊ぶ」その姿にも、その言葉にも、ほっとする。
われと来て遊べや親のないすずめ 一茶
近くのフィールドで見られる鳥たちでも、場所が変われば、また新鮮な感覚で鳥たちとの出会いを楽しむことが出来る。今回、訪れた道東で小さな出会いではあるが、いくつかの心に残る出会いがあり、ここに書きとめておきたいと思う。
第1日目の夜、シマフクロウの飛来を待っているとき、川の対岸近くで何やら小さな鳥が動くのが見えた。よく見るとコガモだった。コガモは、珍しい鳥ではないが、北の大地で夜、薄暗い明かりの中で出会ったことは新鮮な感動であった。崖の上から海岸を見下ろしてヒグマを見たときの感動もまた忘れられない。あの大きなヒグマが、小さくメルヘンの世界にいるように可愛く見えた。
ノビタキには、キムアネップ岬で出会った。夕暮れ近くで、その上、空模様も怪しくなりだんだん暗くなってくるとき、2羽のノビタキが、ハマナスの赤い実の近くでフライングキャッチを繰り返していた。シロハラゴジュウカラには、風の強く吹く朝、ホテルの窓から山並みを背景に出会うことが出来た。
能取湖のサンゴ草の群落からはずれたところ、海岸の波打ち際でハマシギとトウネンが眠っていた。やがて起き出し、ハマシギは、エビを上手にとっておいしそうに食べ始めた。トウネンは、いつ、どこで出会っても可愛く大好きな鳥だ。今回も羽を広げて可愛い姿を見せてくれた。
旅に出て、出会った鳥たち。珍しい鳥も、よく見かける鳥も、その折々の出会いに感謝し、またの出会いを願い楽しみにしたいと思う。
初秋の道東で、時折、空を見上げると鳥たちが群れとなって飛んでいることがある。一番、印象に残ったのは、ヒシクイの群れである。まだ渡ってきたばかりと思われるヒシクイが、20羽、30羽の群れとなって飛んでいる姿を何度も見かけた。また、ヒシクイの後に続いてアオバトが群れで飛んでいるのを何回か見た。海水を飲みに来ているようだ。
海岸で見かけたミツユビカモメの群れも忘れ難い。あれほどたくさんのミツユビカモメの群れが羽を休めている姿は、紺碧の海を背景に見ごたえのあるものであった。近くの岩の上では、ウミウも寄り添うように固まって休息していた。
小清水原生花園の近くで見たアジサシの群れも、なかなか美しかった。時折、橋の欄干にとまって休息するのだが、すぐにまた飛び立ちダイビングして魚をとっている。
アオサギを見る機会は多かったが、能取湖で見たアオサギの群れは、詩情あるものであった。キムアネップ岬で見たアオサギもサンゴ草の中で、美しかった。
今回の旅行の最終日である9月23日、旭岳温泉の山麓駅(標高約1,100m)から始発の旭岳ロープウエイに乗り姿見駅(標高約1,600m)を目指した。連休中と紅葉の時期と重なり人・人・人の波で途切れることがない。
姿見駅からは、第3展望台を目指し鳥の出るのを待った。寒さの準備が不十分で9月というのに零度という寒さの中で鳥の出るのを待つのは、何とも忍耐のいることであった。寒さを少しでも忘れようと百名山のひとつであり大雪山の主峰である旭岳(標高2,290m)を時折眺めながら、ひたすら鳥の出るのを待った。
遠くに飛んでいるホシガラスが、だんだん近づいてシャッターを押すことが出来た瞬間、体に熱いものが流れ寒さがどこかに飛んでいった。これがギンザンマシコだったら、身も心も熱くなったに違いない。鳥を待っている間に、何人の人に「何が見えるのですか?」と声をかけられたことだろう。カメラを構えひたすら鳥を待つ姿は、時には奇異に見えることがあるのかもしれない。
ロープウエイからまた、姿見駅からあるいは展望台から眺めた紅葉は、ちょっと残念な色づきであったが、それでもその景観の美しさは、心に残るものであった。チングルマの綿毛もまた、ロマンを運んでくれる風情のあるものであった。
網走国定公園にある能取湖、その南岸の卯原内付近にサンゴ草の大群落がある。サンゴ草が深紅のじゅうたんを敷き詰めたように広がるころ、北の大地には秋が訪れる。サンゴ草は、塩分の多い湿地に生える葉のない一年草で10〜20cmくらいの高さである。昼夜の寒暖差が大きくなる8月下旬頃、緑から赤へと色を変え始める。サンゴ草は、別名、アッケシ草とも呼ばれる。
そのサンゴ草の大群落にシギたちが訪れることがある。昨年は、エリマキシギとツルシギに出会い至近距離で撮影できた。今回、9月21日には、アカエリヒレアシシギ、9月22日には、ホウロクシギと出会う機会に恵まれた。昨年は、ユリカモメも近くで撮影出来たのだが、今回は鳥がなかなか姿を現してくれない。ユリカモメもずいぶん待ってようやく撮影できた。サンゴ草に絡めて今年も鳥たちを撮影できたのは、幸運であったようだ。
道東を訪れるのは初めてではないが、いつも訪れる度に新しい出会いがあり、心躍らせるものがある。今回、初日の9月20日、中標津空港から野付半島周辺を探鳥しながら1日目の宿に向かった。
漁港では、初めての出会いのミツユビカモメを間近に観察することが出来た。テトラポットにとまったミツユビカモメは、かなり近づいてもゆったりとくつろいだ顔をしている。知床峠から眺めた国後を背景に忙しく飛ぶアマツバメも、なかなか味のあるものであった。
すっかり日が落ちて、お目当てのシマフクロウを待つのだが、なかなか現れてくれない。かなり待ってようやくシマフクロウが飛んできて木にとまった。昨年、涙を呑んだこの場面。今回こそはと少々、力みすぎだったかもしれない。シマフクロウは、国内で唯一魚を主食とするフクロウである。魚を捕食する場面も撮影することが出来た。エゾシカの親子連れも現れた。川岸の草を食べている。キタキツネとシマフクロウが鉢合わせになることもあるという。この日、コガモも1羽現れた。
翌日の朝早く、カワガラス3羽に出会った。カラフトマスが産卵のため、たくさん泳いできている。その川をカワガラスが鳴きながら元気良く飛んでいってまた戻ってくる。近くの蕗にハシブトガラが飛んできてとまった。ハシブトガラもよく鳴いていた。遠くの枯れ枝にマヒワがとまっているのをスコープで見ることも出来た。近くの草の中では、コエゾゼミが鳴いていた。
朝食の後、海岸沿いに走った。海岸では、ミツユビカモメの群れとウミウを観察することが出来た。海岸に沿った崖の上では、オジロワシが秋晴れの空を悠々と飛んでいる。青空のオジロワシを見ていると、この後、どんな出会いが待っているのか、何だか嬉しい予感がしてくる。
9月20日〜23日まで初秋の北海道を訪ね、鳥たちとの出会いを楽しんできた。昨年の同じ時期にも訪れたのだが、北の大地には、限りなく心惹かれるものがあり、今年もまた、訪れることとなった。
今回の一番のお目当ては、先住民アイヌ民族がコタンコロカムイ(村の守り神)と呼ぶシマフクロウとの出会いである。昨年、惜しくもストロボが発光しなかったこともあり、今回こそはとの思いが通じ、シマフクロウの動きのある場面をも撮影できたことが何より嬉しかった。
4日間の鳥たちとの出会いの様子は、改めてご報告させていただきます。
二日間、所用で鳥撮りに出かけられなかったので、今日は、久しぶりに田んぼと公園を回ってみた。もしかしてノビタキに出会えるかもしれないという淡い期待があったのだが、残念ながら次回のお楽しみとなった。
今日、一番出会いの多かったのは、モズで盛んに高鳴きをしていた。最も意外な出会いは、キジ♂4羽を草むらで一度に見たことである。非常に鮮やかな赤色と澄んだ緑色が印象的で、キジと判断するのに少々時間がかかった。多分、兄弟なのであろう。そして久しぶりの出会いは、チョウゲンボウである。電柱にとまったところしか撮影できなかったが、懐かしさと嬉しさの混ざった出会いであった。
先日、思いがけずタマムシに出会った。金属光沢の玉虫色は、はっとするほど美しい。かなり以前にタマムシを見たことはあるのだが、記憶も不鮮明なほど、遠い日のことである。
タマムシは、普通、樹の高いところにとまっているのだという。しかし、私が出会ったときは、スコープの緑色のカバーの上、つまり眼線の位置であった。その翌日も、松の木の比較的、低い位置にとまっていた。そしてかすかな羽音をたてて、目の前を飛び、すっと姿を消してしまった。それは、まさに夏惜しむという風情であった。玉虫といえば、法隆寺の玉虫厨子は、あまりにも有名であるが、古来からあの美しさは、人々に愛されていたものであろう。
鳥たちの広場に、細くてスマートなコアオアシシギと昨年の9月に出会ったアオアシシギを追加しました。コアオアシシギとアオアシシギの識別が今まで、はっきりしていなかったのですが、田んぼで出会ったコアオアシシギの華奢な少女を思わせるようなイメージがあまりにも鮮烈で今回、。ようやくイメージがつかめたような気がいたしますアオアシシギには、昨夏、レンカクに出会った水辺の近くで出会いました。セイタカシギと仲良く採餌していた姿が懐かしく思い出されます。
今回は、真夏の田んぼで出会ったコアオアシシギと嘴が少し上に反ったアオアシシギ、この2種のご紹介です。
駐車場の脇の道を入ると木々が影を作って、ひととき暑さを忘れさせてくれる。普段でもあまり人が通らないのだが、朝の早い時間なので、余計静かだ。こんもりした木の中で動いているのは、どうやらスズメのようだ。そこにシジュウカラが2羽飛んできた。続いてウグイス色の鳥が飛んできた。ムシクイのようだ。一瞬、頭央線がはっきり見えた。センダイムシクイだ。春の渡りの時には、「チヨチヨビー」と賑やかにその声を披露してくれるのだが、秋の渡りは、静かにひっそりとしている。
蒸し暑い朝であったが、センダイムシクイとの思いがけない出会いは、とても嬉しく何だか元気をもらったような気がする。
今日も汗ばむほどのお天気だった。干潟では、残り少なくなったもののまだシギ・チが見られているという。そちらの方にも心が動くが初秋の日差しをたっぷり浴びると日焼けが心配というわけで、公園に向かうことにした。
公園に着いて間もなくエナガとシジュウカラの群れが飛んできた。エナガは、私の大好きな鳥だ。慌ててカメラを向けるが、なかなか思うように撮れない。その後に、今度は、もっと忙しそうな鳥が飛んできた。コサメビタキだった。枝かぶりだったり葉かぶりだったり、良い位置には、とまってくれない。コサメビタキの活発な動きに振り回されたが、ずいぶん楽しませてもらった。今日も楽しい出会いに感謝。
予報が嬉しい方にはずれて、青空の見えるお天気になった。ちょっと動くと汗ばむくらい。ずいぶん楽しませてもらった田んぼもシギたちの姿が見られなくなり、干潟では、大いに人気を集めたヘラシギも旅立ったようだという。
ちらほらと山の鳥たちが都市公園を通過するころになった。今日は、お天気も良いし都市公園に出かけることにしよう。目的地に到着するとすでにカメラを構えている人がいる。何とサンコウチョウがひらひらと飛んでいるというのだ。しかし眼を凝らしてもサンコウチョウの影さえ見えない。皆から少し離れて樹幹を飛び交う2羽のオオルリ若を観察する。諦めて帰ろうとした頃に、サンコウチョウの姿をしっかり見ることが出来た。それにしても動きの速い鳥だこと。
鳥たちの広場に数少ない旅鳥のアメリカウズラシギと背や翼の色合いがウズラに似ているウズラシギを追加しました。真夏の太陽が西に傾きかける頃、半ば諦めていたアメリカウズラシギに出会いました。胸の縦斑が黒く密で腹部との境がはっきりしているので初めての出会いでも、すぐにアメリカウズラシギとわかりました。近くには、ウズラシギもいました。ウズラシギを観察するのも初めてでした。胸から腹部にかけて黒斑がゴマをふったように広がって見えます。アメリカウズラシギとウズラシギを比較し観察するのにとても良い機会に恵まれました。一度に2種の初見のシギを観察できた日の感激が改めてよみがえってきます。今回は、真夏の夕暮れ、田んぼで出会ったアメリカウズラシギとウズラシギ、この2種のご紹介です。
ここのところ不安定なお天気が続いているので鳥撮りをお休みし、写真の整理に追われていた。しかし、今日で3日目となると、どうも落ち着かない。雨が少し小降りになったところで、鳥の様子を見に出かけることにした。途中でまた本降りになり、田んぼを一回りしてみたけれど2羽のカイツブリに会えただけだった。
気になっていた公園にも立ち寄ってみた。雨上がりの公園で聞こえてくるのは、ヒヨドリとドバトの声。公園の中を歩くと靴がびっしょり濡れてしまう。モミジの木のところで、何やら小鳥が動いている。どうやらシジュウカラのようだ。ようやく写真を撮れる位置に出てきてくれた。近くにご馳走が見える。雨上がりのご馳走だ。シジュウカラの眼が輝いて見えた。
鳥たちの広場に、数少ない旅鳥のヘラシギと昨夏出会ったアカエリヒレアシシギを追加しました。ヘラシギは、世界的にも数が少なく絶滅の心配があるそうです。まだ残暑の厳しい三番瀬で汗をかきながら忙しく採餌するヘラシギの姿を観察することが出来ました。アカエリヒレアシシギは、シロハラクイナを撮影に行った昨夏、かなり距離はありましたが、観察することが出来ました。いつかもっと近くで観察出来れば嬉しいのですが。今回は、この2種のご紹介です。
ハシブトアジサシは、昨夏、奄美大島で遠くに飛んでいる姿を見ているのですが、三番瀬で9月8日に頭上を飛ぶ姿と干潟に降りた姿を観察し撮影することが出来ました。ハジロコチドリは、オレンジ色の足がとても印象的でした。チョコチョコと干潟を歩く姿は、とても可愛らしく今でも目に焼きついています。一人でゆっくり撮影出来たのはラッキーでした。
鳥たちの広場に飛翔姿を間近で見ることが出来たハシブトアジサシと思いがけず出会えたハジロコチドリを追加しました。
今日は、二つの公園と田んぼを回ってみた。猛暑が戻ってくるとのことであったが、公園に行っても田んぼに行っても確かに暑かった。ひとつの公園では、台風の後の無残な爪あと。ヤナギの木が、根元から倒れ痛々しい姿を見せていた。
公園の池では、1羽のカルガモが潜水して泳いでいるのを見た。カルガモが潜水しているのを見たのは、初めてなので少々驚いた。池の周りの木陰では、カルガモとアヒルとドバトがくつろいでいる。もうひとつの小さな池では、ドバトが水浴びしハクセキレイが石の上でゆっくり休んでいる。やっぱり鳥たちも暑さを避けて水辺や木陰に集まっているようだ。
台風の後の干潟には、何か期待できそうな予感がする。そう願って船橋海浜公園に向かった。予定していた電車に乗り遅れ始発のバスには乗れず、到着は7時半を回った頃。バーベキューを楽しむ若者達を横目で見ながら、広がりつつある干潟に向かう。さてどこを目指せば良いのか、不慣れな場所で戸惑ってしまう。数人のグループが何箇所かに別れ、カメラやスコープを向けている。
とりあえず、近くの鳥を撮っておこう。まずはトウネン。一脚で慣れないMFでの撮影。風が吹いてとても撮りにくい。近くにオレンジ色の可愛い鳥がチョコチョコと動いている。名前は分からないが今日の更新は、この鳥。そう思って力が入る。後でわかったことだが、何とこれがハジロコチドリだった。このとき撮影していたのは、私一人だけ。次にハジロコチドリを見たときは、数十人の人がカメラを向けていた。驚くべき人気ぶり。何も知らない私は、ビギナーズラックということになるのだろうか。
ハシブトアジサシも人気を呼んでいた。何回もシャッターチャンスはあったのだが、ハシブトアジサシの飛翔姿は、なかなか思うように撮れない。シギ・チは、苦手でも干潟は楽しいところである。
フィールドでお会いした皆様、お世話になりありがとうございました。
台風の去った後の公園の様子が気になって立ち寄ってみた。昨日は、元気だった桜の木が折れて無残な姿を見せている。辺りには、小枝がたくさん落ち、木の葉もたくさん落ち風に舞っている。
エナガの群れに出会えるかもしれない。そう期待して出かけたのだが、聞こえてくるのは、ヒヨドリの声。ドバトの声も聞こえる。モミジの木の中を忙しく動き回るのは、シジュウカラ。今度はコゲラが飛んできた。エナガには会えなかったけれど、台風の去った後の公園で、元気なコゲラの姿を間近に見られて嬉しかった。
台風接近の影響で、今日も不安定なお天気。ザァーッと勢い良く降ったと思ったらピタリと雨がやんで静かになる。稲刈りの半分ほど済んだ田んぼを今日も一巡り。昨日あれほどサービスの良かったジシギに今日は、全く会わない。稲刈りの済んだ田んぼの奥の方に、ようやくタシギらしい2羽の姿を見つけた。あまりに距離があるので撮影は諦め、別の田んぼを見て回る。
ヒバリは、何度か飛んだのだが、今日は、セッカの声は聞かれない。ようやく小さな川の近くにイソシギの姿があった。いつもの体を振り振りする姿ではなく、今日は、じっと動かず静かにしている。気がつかなかったが、近くにもう1羽がいて、しばらくすると2羽で対岸の草むらに飛んでいった。
今日は、台風の影響で不安定なお天気。スコールのような雨が降ったり太陽が顔を出したり、目まぐるしく変わる空模様。真っ黒な雲を前方に見ながら田んぼを回った。数日前にシギ・チをたくさん見かけた田んぼには、シギ達の姿は全くなく、カラスと遠くにサギの姿を認めただけだった。
その後、回った田んぼでタシギに出会った。雨が降って水かさの増した田んぼで2羽のタシギが一心に採餌している。時々、辺りの様子を伺うような素振りをする。1羽が気持ち良さそうに水浴びを始めた。今度は1羽がお休みモードに入った。時折、雨が勢い良く降ってくるのだが、そんなことはお構いなしで2羽のタシギは、ゆったりと雨の田んぼを楽しんでいるようだった。
今日も緑の森影で♪大工のキツツキさん♪に出会った。今日、出会った大工のキツツキさんは、日曜日に出会ったコゲラさんよりずっと大きくてドラミングの音が緑の森影に響き渡っていた。頭の赤いアオゲラさん。みんなの人気者だ。
♪ピョーピョーピョーというアオゲラの鳴き声は、笛の音のように聞こえる。背中の黄緑色と頭の赤色がちょっと暗い森影でも目に付く。英名はJapanese Green Woodpecker。日本の固有種だそうである。♪ ピョーピョーピョーという鳴き声に合わせて♪ホルディヤ ホルディヒヒヤ ホルディクク ホルディヒヒヤ ホー♪と歌いだしたくなった。緑の森影で心弾ませてくれる鳥だ。
今日は、久しぶりに朝から太陽が顔を出し、さほど暑くもないので鳥撮りに出かけることにした。珍鳥飛来で賑わっている干潟にしようか、田んぼを回ってジシギやシギ・チを探そうか、久しぶりに都市公園にでも足を伸ばそうか、どこにしようか嬉しい迷いの時間を経て都市公園に行くことに決定。
公園には、朝の光が差し込んで散歩の人の姿もチラホラ見える。到着したときは、鳥の声が全くしなかったが、しばらくするとエナガの声が聞こえてきた。久しぶりのエナガだ。エナガは、私の大好きな鳥だ。エナガに会えるとワクワクしてくる。数枚写真を撮って、後は、エナガの動きをじっくり観察する。目の前を素早い動きの鳥が飛んだ。一瞬、エゴの木にとまったところを急いでカメラに収める。コサメビタキのようだ。確実に秋が近づいている。
ずっと以前、野尻湖でキャンプをしたことがある。かなり以前のことなのだが、初めてのキャンプということもあって鮮明に思い出すことが出来る。キャビンの中は、ランプの明かりだった。あの時、歌った♪大工のキツツキさん♪の歌を思い出すような場面に今日、遭遇した。緑の中で、コゲラの大工さんが一心に桜の木を掘っている。きっと素敵なお家が出来ることだろう。
♪ 緑の森影にひびく歌は 大工のキツツキさん 精出す音
♪ ホルディヤ ホルディヒヒヤ ホルディクク
♪ ホルディヤ ホルディヒヒヤ ホルディクク
♪ ホルディヤ ホルディヒヒヤ ホルディクク ホルディヒヒヤ ホー
猛暑の後の涼しさは、嬉しいような何とも気が抜けてしまいそうな感じである。今日もどんよりした空模様なので、午前中は自宅でゆっくり過ごし、午後から田んぼの様子を見に出かけた。稲の収穫の時期なので、農家の方の邪魔にならないように田んぼを見て回る。
先日、緑の中でエリマキシギに出会ったところは、今日はひっそりしていてアマサギの姿を確認できただけだった。少し離れた別の田んぼに行ってみるとたくさんシギの姿が目に入った。驚きと嬉しさの目でファインダーを覗く。エリマキシギ(成鳥と幼鳥)、オグロシギ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、コアオアシシギ、ムナグロ、キョウジョシギ、トウネン、コチドリ、イソシギ、ウズラシギ。びっくりするような顔ぶれだ。田んぼでの出会いは、まだまだ楽しめそうだ。
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