2019/10/1 散歩道のチョウ
暑い間は、遠ざかっていた散歩道。久しぶりにゆっくり歩いてみることにした。気になっていたのは、昨年の今頃に見たセンニチコウのお花。あの花壇に今年もチョウたちが集まっているだろうか。
センニチコウの花壇にたどり着くまでには、彼岸花もたくさん咲いていた。シジミチョウは、実にたくさん飛んでいる。おそらくヤマトシジミであろう。ヒカゲチョウも数頭見かけた。
センニチコウの花壇に到着すると驚くほどたくさんのチョウが舞っている。シジミチョウやヒメアカタテハのようである。最初に眼に入ったのは、ベニシジミ。続いて何とウラナミシジミが眼に入った。よく見ると実にたくさんのウラナミシジミが飛んでいる。今季初めてなので、嬉しさが増す。ヤマトシジミやチャバネセセリもいる。この花園は、チョウたちの楽園のようである。久しぶりの散歩は、胸弾むものであった。
2019/10/2 タカブシギ Wood Sandpiper
秋の渡りのシギ・チとの出会いを求めて、9月は、数回蓮田に足を運んだ。その中で、タカブシギは、ずいぶん早い時期から姿を確認していたが、警戒心が強くすぐに飛び立たれてしまう。蓮の葉に身を隠すようにして接近するのだが、なかなか難しい。
車で通りかかった蓮田で、一瞬鳥影を見たように思った。良く見るとタカブシギである。水が多くて無理であろうと良く見ていなかった。そっとバックしてレンズを向ける。どうやら警戒心が薄い個体のようである。久々にじっくり見るタカブシギは、とても美しく見えた。
2019/10/3 チュウサギ Intermediate Egret
鳥たちとの出会いを求めて、時折田んぼに足を運ぶ。今年は、梅雨が長くて心配した稲作も順調のようで収穫が進み、刈田が広がって行く。とは言え、まだまだ収穫に時間にかかりそうな田んぼもちらほら散見するのである。
今季、チュウサギには良く出会う。特に刈り入れ時の田んぼは、バッタなどが多く飛び、格好の食材となるようでチュウサギがたくさん群れているのを見かけることがある。小さなカエルも彼らには、ご馳走のようで口の中にいれようとしているシーンを見かけることが多い。
秋らしさを感じる稲田で、チュウサギとの出会い。のんびりゆったり田園風景を楽しむことが出来るのである。
2019/10/4 オグロシギ と セイタカシギ
先月、何度か足を運んだ蓮田では、色々な出会いが待っていてくれた。前回、たくさんのシギが集まっていた蓮田は、この日もぬけの殻。近くの蓮田を探してみると、そこには、オグロシギ4羽とセイタカシギ4羽が集まっていた。
オグロシギは、それぞれにゆったりと構えて、羽繕いしたり、蓮田をゆっくり歩いたりしている。羽繕いすると尾羽の黒いところが見えて、オグロシギの名前の由来が分かりなるほどと納得する。蓮田の隅のところには、何か貝のようなものがいるらしく、そこにオグロシギが集まっている。すぐそばでは、セイタカシギが羽を広げて気持ちが良さそうだ。
蓮田では、オグロシギもセイタカシギものんびりゆったり過ごしている。
2019/10/5 ヤマガラ他
9月の半ば頃から気になっていた♫ニーニーニー♫の声。ベランダから見えるエゴノキに実がどっさりなっているので、今年もヤマガラが姿を見せてくれたようだ。そっとそっとベランダ側の網戸を開けるのだが、どうも気づかれてしまうのか、私がベランダに出たときには、ヤマガラの姿はない。
曇り空の朝、ヤマガラの声に気がついて、ベランダに出てみると何とコゲラ、メジロ、シジュウカラの混群が見える。キョウチクトウの葉陰になって、良く見えないが、確かにメジロもシジュウカラもいる。今度は、ヤマガラのコンコンと木の実を叩くような音が聞こえて来た。何と忙しい朝だろう。ベランダからこんなに一度に小鳥の姿を見ることが出来たのは、初めてである。何とも嬉しい朝であった。
2019/10/6 エリマキシギ Ruff
秋の渡りは、今季、順調のようで、色々なシギの姿を見ることが出来た。これからまだまだ楽しめることであろう。その中でもエリマキシギとの出会いの機会には、ずいぶん恵まれて嬉しい限りである。
この日は、私が到着したときは、空っぽだった蓮田に何とエリマキシギが2羽舞い降りたのである。ほんのわずかの時間であったが、2羽が羽を休め、またあっという間に飛び立ってしまった。心に残る蓮田のひとこまである。
2019/10/7 ソバ畑のチョウ
ずっと気になっていたソバの花。昨年は、出掛けることが出来なかったので、あのソバ畑は、今もあるだろうか。現地に到着するまで気がかりだったが、途中、いくつかのソバ畑を見て、これなら大丈夫とほっとしながらソバ畑に向かった。
気になっていたソバ畑は、健在で、真っ白な花を一面に咲かせていた。そこにチョウが数頭舞っている。どうやらキタテハらしい。モンシロチョウもたくさんいる。手前には、イチモンジセセリが姿を見せた。辺り一面真っ白。ソバ畑は、何とも美しく夢が広がる。
2019/10/8 里山散歩
ずっと気になっていた里山のチョウたち。暑い時期には、何度も足を運んだが、ずいぶんご無沙汰してしまった。秋の野の花も気になり、出掛けてみることにした。
到着して、まず目に入ったのが、ワレモコウ。茶色のボンボンのような形が大好きで、久しぶりにたくさんのワレモコウを見て嬉しくなる。萩の花も美しい。キツネノマゴも可愛い花をつけている。ススキも風情があって何とも嬉しくなって来る。
ワレモコウは、昆虫たちに大変人気のようで、クモが来たり、イチモンジセセリが姿を見せたり、蜂も姿を見せてなかなか賑やかである。この日、里山では、チャバネセセリ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ、キタキチョウ、ツマグロヒョウモンなどにも出会った。銀杏の実も色づき、秋色いっぱいの里山であった。
2019/10/9 コアオアシシギ Marsh Sandpiper
今シーズン、蓮田で何回か出会いの機会に恵まれたのがコアオアシシギである。ひとつの蓮田に1羽のときもあったし5羽が勢揃いしているときもあった。華奢で少女のようなイメージのコアオアシシギは、私の好きなシギのひとつである。
この日の蓮田では、4羽のコアオアシシギを観察することが出来た。今の時期、冬羽に換羽中の個体もいて、シギの羽衣を観察するのが楽しくなってくる。秋の渡りは、まだまだ続きそうである。コアオアシシギとまたの出会いを楽しみにしておこう。
2019/10/10 ウズラシギ Sharp-tailed Sandpiper
秋の渡りのシギチとの出会いを求めて何度か蓮田地帯に足を運んでいる。昨年の今頃は、全く身動き出来ない状況であったので、多少の痛みはこらえて、いそいそと田園地帯に向かう。
今季、まだ出会いの機会に恵まれていないのがウズラシギであった。いつもそうであるが出会いは突然やってくる。今まで、何度足を運んでも空振りであった蓮田にタシギやタカブシギ、トウネン、コチドリなどずいぶん賑やかである。良く良く見ると何とウズラシギらしい姿が見える。ちょっと遠いので、近づくのを待つことにした。
一生懸命、餌取りをしながら、ぐんぐん近づいて来るの。頭頂部の赤褐色のベレー帽が何とも嬉しいウズラシギとの出会いであった。
2019/10/11 アメリカウズラシギ Pectoral Sandpiper
田んぼの秋の渡りは、今季、順調のようでずいぶん色々なシギに会うことが出来た。アカアシシギ、ツルシギ、オグロシギ、エリマキシギ、コアオアシシギなどである。なかなか出会いの機会のなかったウズラシギにも出会えた。
アメリカウズラシギは、あちこちで観察されているようであるが、私は、なかなか出会いの機会に恵まれなかった。ところがウズラシギに出会った蓮田で、何と嬉しいことにアメリカウズラシギにも出会えたのである。ウズラシギもアメリカウズラシギも幼鳥のようである。秋の渡りは、幼鳥との出会いの機会が多く、それが楽しみにもなっている。
2019/10/12 エリマキシギ Ruff
春の渡り、秋の渡り、そして越冬した個体を見たこともあるのがエリマキシギである。シギチは大好きだが、その中でも特に好きなシギのひとつがエリマキシギである。何とも言えない気品に満ちた姿に魅了され、田園地帯を訪れる度に出会いを期待するのである。
今回、そのエリマキシギが水浴びをするシーンを見る機会に恵まれた。今まで、いくつかのシギやチドリの水浴びシーンを見たことはあるが、エリマキシギの水浴びは、まだ見たことがなかった。蓮田の水は、泥水になっていたが、そんなことにはお構いなくエリマキシギは、実に気持ち良さそうに見えた。
秋の日の蓮田のひとこまである。
2019/10/13 チュウサギ Intermediate Egret
この度の台風による災害に際し心よりお見舞い申し上げます。皆様方の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
梅雨が長くて心配された稲の収穫だが、今年も豊作のようで何よりである。場所によって、田んぼによって稲の生育具合がまちまちで収穫の時期が大きく違う。8月の末に収穫が始まっているところもあれば、10月を迎えてもまだ稲穂が垂れて収穫を待っているところもある。
刈田は、ずいぶん広がっているので、一頃に比べて稲田は寂しくなったが、二番穂が出て緑の色を濃くしているところもある。コンバインが入っている田んぼでチュウサギに出会った。全部で10数羽いただろうか。それぞれ思い思いに休んだり餌となるものを探したりしている。のどかで心安らぐ光景である。また、ゆっくり田んぼを回ってみたいと思う。
2019/10/14 ヤマガラ Varied Tit
♫ニーニーニー♫元気の良いヤマガラの声が聞こえて来る。ベランダから見えるエゴの実は、今年は豊作のようである。たわわに実っていたのを見て、真夏の暑い頃から、ヤマガラの飛来を心待ちにしていた。
9月の初めには、ヤマガラの声を聞いたように思ったが、姿を確認出来なかった。葉が繁っていて、見えにくかったためかもしれない。コンコン、コンコンと何かを木にたたきつけるような音がするので、そっとベランダに出てみるとヤマガラが、一心にエゴの実を啄んでいる。
朝のひととき、わずかな出会いであるが胸弾むヤマガラからの贈り物であった。