思い出の鳥たち

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[舳倉島の鳥たち(その2)]

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初めて訪れる舳倉島は、期待よりも不安が先に立っていた。2003年5月5日、手賀沼遊歩道で9羽のコブハクチョウに出会ったのを契機に鳥に関心を持つようになったのだが、長い間、舳倉島は、私にとって憧れの島であった。にも拘わらず、現実に、その日が近づいて来ると何とも心細い思いが募ってきた。

しかし、心優しい方々とご一緒させて頂き、私の心配は、杞憂に終わった。今、思い出しても島での一日一日は、輝いていた。美しく優しい花々。光り輝く海の色。そして思いがけない出会いをいくつか体験させて頂いた。そのひとつが、キバラムシクイとの出会いである。松葉の間に見え隠れする黄色味の強い個体を撮影するよう勧めてくださった方、そして、その黄色味の強い個体の正体を明かすためにご尽力くださった方々。舳倉島の思い出は、尽きない。

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