[ 舳倉島の鳥たち(2016年5月) その1 ]
昨年、欠航のため断念した舳倉島。今年こそはの意気込みであったが、風が強く心配な日が続いていた。当初、2016/5/5に乗船予定であったが、荒天のため欠航。2016/5/8、舳倉島に向かった。この日は、すっきり晴れ渡り、潮風も心地よい。航路の中ほどで、アカエリヒレアシシギの群れを何度も見ることが出来た。
いよいよ舳倉島に到着。船の中での情報収集によると、どうも鳥影が薄く、あまり期待出来ないような気配。宿泊予定の民宿に荷物を置き、早速、水場に向かう。最初に出会ったのは、キビタキ♂。近隣の公園に飛来すると大人気のキビタキもここ舳倉島では、見向きもされない。水場には、キマユホオジロとシロハラホオジロが出ているという。少しの間、様子を見たが、姿が見えないので、シマゴマが出ているというポイントに移動。久しぶりに囀りを聞き、姿を見ることが出来た。
木陰で昼食の後、午後の探鳥を開始。この日、まさかの出会いが待っていた。ご一緒したKさんが、変な鳥が飛んでいるのを見たと言う。その言葉を聞いて程なく、その鳥が飛んで来た。「あっ!あれだ!」とKさんが、指差す方向に急いでレンズを向ける。しかし、写真は、失敗。黄色の塊が写っているだけ。それは、何とコウライウグイスだった。ご一緒したWさんは、見事に撮られ、快く写真を提供してくださった。
この日は、サンコウチョウ♂が、目の前をヒラヒラ舞う姿も堪能することが出来た。天女の舞のような姿をゆっくり見ることが出来たのは、深く心に残るところである。アトリやイカルは、かなりの数。今季、会えなかったコムクドリは、群れで見られ、コホオアカもゆっくりと観察。ムシクイ類は、数個体見たが、何ムシクイなのか、判断に迷う。