とりどり日記

[ 2008年 2月 ]

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2008/2/29 シメ

シメ

今シーズンは、あちこちでシメを見かけることが多い。その数もかなり多くシメの群れといったような状態である。例年、見られることのなかった散歩コースでも見かけるし、昨日、訪れた公園でもずいぶんたくさんのシメを見た。

昨シーズン見かける機会の多かったカケスやヤマガラには、なかなか会う機会がなく寂しい限りである。その年によって、鳥たちの動向が大きく変わり、いろいろ考えさせられることも多い。昨年、皆を楽しませてくれたオオマシコにもとうとう会えず、冬鳥のシーズンも終わりに近づいている。

今日で2月が終わり、冬も終わって、明日からは、春を迎えるという。寒さを忘れさせ元気を与えてくれた鳥たちに感謝し、新しい月を迎えたいと思う。

2008/2/28 ヤマセミ

ヤマセミ

渓流に飛ぶヤマセミ。それは長い間、憧れ夢見ていたシーンである。鳥のことが、まだよく分からない頃、ヤマセミに出会う機会があった。あの頃は、鳥に関する知識もなかったし、ヤマセミとの距離もあって、その姿をはっきりした記憶の中にとどめることが難しかった。

今日、思いがけずヤマセミに出会う機会に恵まれた。それはまさに夢のようなシーンであった。ヤマセミが水浴びをするという話を聞いたことはあったが、まさしくその水浴びを、自分の目で見ることが出来たのだ。「ケレケレ」というあの声と、目に焼きついたあの姿。今日の出会いは、忘れられない思い出となった。

2008/2/27 シジュウカラ

シジュウカラ

朝から風が吹き、ベランダから見える木々が大きく揺れている。寒いとは言え、ずいぶん日差しが和らぎ、吹く風にも春の気配を感じる。

今日も昼食後、散歩コースをゆっくり歩いた。陽だまりでは、オオイヌノフグリが可愛いブルーの花をつけ、優しく微笑んでいる。キジバトが2羽、餌を探しているようだ。歩き始めた時刻には、ずいぶん風が強かったのに、いつしか風も静かになってきた。

雑木林の方から、シジュウカラとエナガの声が聞こえてくる。栗林では、シロハラが一心に枯葉をつついている。ツグミの姿も離れたところに見えたが、すぐに飛んでしまった。雑木林の前の斜面で動いたのは、ずっとご無沙汰だったルリビタキ。久しぶりの出会いだ。シジュウカラの声が近づいてきた。すぐ近くの梅の木にとまり、ランチタイムが始まった。

2008/2/26 エナガ

エナガ

朝から、あまりはっきりしないお天気だった。今日は、鳥撮りは、お休みのつもりでいたが、何だか落ち着かない。昼食後、近くの梅林までカメラを提げてぶらぶらと散策した。まだ蕾が多いが、数本、満開に近い白梅があり、辺りに甘い香りを漂わせている。

甘い香りに誘われてメジロでも飛んできてくれないかしらと、白梅をしばし眺めていた。しかし、一向にその気配はない。しばらくすると、コゲラの「ギィー」という声とエナガの「ジュリッ、ジュリッ」という声が聞こえてきた。どこから聞こえてくるのだろう。エナガは、まだ蕾の枝の込み入った白梅で、羽繕いをしていた。枝があまりに込み入って撮影は困難だ。しかし、ここで初めてエナガの囀りを聞いた。何と表現したらよいのだろう。澄んだ可愛い声だった。

羽繕いがすむと、遠くに飛んでいってしまったが、しばらく梅林を散歩していると、エナガが2羽、戻ってきてくれた。大好きなエナガが、春を告げ、嬉しい出会いの昼下がりだった。

2008/2/25 八ヶ岳南麓

八ヶ岳南麓

2月23日〜24日にかけて八ヶ岳南麓の清里高原にグループで出かけた。発達した低気圧が日本海側を通過した影響で、関東地方が大荒れの日であった。強い風は、「春一番」であったという。

ちょうどその頃、私達は、標高1400m近い地点を目指していた。前日、オオマシコ5羽が観察されたという地点を通過し、ほどなくすると空模様が一変し、吹雪いてきた。静寂という言葉がふさわしい雪・雪・雪の世界である。この幻想的な世界に羽音を立てずに飛ぶフクロウが現れてくれたらとの願いは、消え、吹雪は一層強くなっていった。

翌朝早くに、再訪したが、前日よりの雪に加え、さらに雪は降り続き断念せざるを得なかった。宿泊先のペンションに戻り、窓越しではあるが、小鳥たちを観察した。一番多かったのが、ニューナイスズメで約150羽。アトリ、イカル、シメの姿もよく見られた。アカゲラ、アオゲラ、エナガも牛脂をお目当てに姿を見せた。キジは雌ばかりであったが4羽。カヤクグリは、窓のすぐ側までやってきた。リスが木を駆け回る姿は、まるで童話の世界のようである。

1泊2日の限られた時間ではあったが、八ヶ岳南麓で出会った鳥たちに、新たなエネルギーをいただき、また元気に過ごせそうである。

2008/2/24 ベニマシコ

ベニマシコ

東京近郊も大荒れだった2月23日〜24日に雪深い高原にグループで出かけた。天気予報通りの大荒れで、高原は吹雪いており、視界が遮られ、まるで雪の世界に閉じ込められたような錯覚を覚えた。

白銀の世界に鳥の姿を夢見て出かけたのだが、聞こえてくるのは風の音ばかり。それでも前日は、オオマシコ5羽の姿が確認されているとのことで、皆で目を凝らして探したのだが、残念ながらオオマシコの姿を見ることは出来なかった。

ペンションへの帰り道、運良くベニマシコに遭遇。真っ白な雪に赤い鳥。どれほど夢見たことだろう。夕暮れが迫っていたが、嬉しくて夢中でシャッターを押した。

2008/2/23 鳥たちの広場に追加

イヌワシ

秋が深まりゆく山で嬉しくも出会ったイヌワシ。その姿は、Golden Eagleと呼ばれるにふさわしい神々しいものでした。青空の中でイヌワシの飛ぶ姿を見たときの感激は、今でもはっきり思い出すことが出来ます。後頭から後頸の金茶色が青空の中でくっきり美しく輝いて見えました。今回は、秋の山で出会ったイヌワシのご紹介です。

2008/2/22 ウグイス

ウグイス

今日は、予報通り暖かな一日だった。春を感じさせる日差しに誘われて昼食後、ご近所コースをカメラを提げてぷらぷら散策した。小学校裏の梅林でシロハラが熱心に採餌していた。シジュウカラとアオジの姿も一瞬、見えたが、すぐに斜面林の中に姿を消した。

しばらく歩くと小さな小さな公園がある。ここには、以前、ゴイサギやコガモがたくさんいて、コガモの多さに驚いたことがある。しかし、今日は、ひっそりしてハクセキレイの姿さえ見えない。川岸を見るとシロハラに似た色の小さな鳥が動いている。よく見るとウグイスだった。川岸の金属製の柵の上をチョンチョン器用に歩いている。しばらくすると近くの植木に飛んだ。

今日は、出会いが少なく、鳥の声もほとんど聞かれなかったが、川岸のウグイスが、春を運んできてくれたような気がする。

2008/2/21 エジプトガン

エジプトガン

一時期、近くの公園で話題を呼んだエジプトガン。今は、見向きもされない。昨夏は、姿を見せなくなった。暑いので、どこか避暑にでも出かけたのかしらと冗談を言っていたが、故郷はアフリカなのだから、暑さには強いはずである。真夏の夕暮れ、近くの川で散歩しているエジプトガンを偶然見かけ、「こんなところにいたの?」と声をかけたが、知らん振りされた。

いつ戻ったのか、また公園の池ですまし顔で泳いでいる。しかし、以前のエジプトガンより綺麗になったような気がする。真偽のほどはわからないが、大きなエジプトガンと少し小さいエジプトガンを見たという話も耳にした。カルガモと仲良く並んでお休みモードのエジプトガンの顔は、平和そのものである。

2008/2/20 ルリビタキ

ルリビタキ

カサカサと枯葉を踏んで、林の中を歩く。木々は、小さな芽をたくさんつけて、春を待ちわびているかのようだ。枯葉の中で動いたのは、アカハラ。一心に採餌している。アオジが2羽、柿の木にとまった。少し歩くとアオジがたくさん飛び立った。

ルゥルゥビーン。声のする方を見上げるとカワラヒワの姿が松の木にたくさん見える。足元で飛んだのは、ルリビタキ。小さな小さな虫を見つけて上手にキャッチ。あちこちの木々を飛び回り虫を探しているようだ。

坂を下りたところで松の木を見上げると、キクイタダキがフライングキャッチしている。コゲラも鳴いた。近くの枯葉の中では、ビンズイが10数羽、熱心に採餌中。ニーニーニー。甘い声はヤマガラ。今シーズンは、会う機会が少なかったので嬉しい出会いだ。ヒガラも目の前に現れた。ちょっと離れたところには、シロハラが木にとまっている。

明るい丘の上に立つと、エナガとメジロが高い木の上で忙しく飛び回っているのが見えた。今日は、鳥たちがずいぶん愛想よく、たくさんの鳥たちとの出会いがあった。今日の出会いに感謝。

2008/2/19 コガモ

コガモ

今日は、市内の公園へ。午前中1時間ほどの鳥見であったが、風もなく暖かな日差しの中で、久しぶりの公園を散策した。最初の出会いは、ゴイサギの成鳥。池のフェンスにとまって瞑想にふけっているように見えた。

池の中からは、コガモの明るい声が聞こえてくる。雄が尾をピョコンと上げ盛んにディスプレイをしている。ここはもう春。恋の季節が始まったのだ。オナガガモ、マガモ、ホシハジロの姿も見える。池の中の小さな島では、アオサギが休憩中。嘴がほんのり赤味を帯びてきている。やがて綺麗な婚姻色になることだろう。

庭園の方も回ったけれど、今日は、シジュウカラ、スズメ、ツグミ、アカハラ、シメの姿を見かけたくらいだった。桜の季節には、賑わう公園も、今は静かな佇まいを呈している。

2008/2/18 ツグミ

ツグミ

♪ 春は名のみの 風の寒さや

♪ 谷のうぐいす 歌は思えど

♪ 時にあらずと 声も立てず

♪ 時にあらずと 声も立てず

思わず「早春賦」の歌を口ずさみたくなるような風の寒さである。陽の光は、日毎に柔らかさを増し、いつしか春の気配を感じるようになってきている。

今日も所用で、鳥見の時間が取れず、ご近所コースを30分ほどカメラ持参で散歩した。1ヶ月前くらいの真冬の寒さを感じる頃には、エナガ、シロハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、アオジなど簡単に会えていた鳥たちの姿が、全く見られない。もう移動の時期なのだろうか。

ようやく桜の木にとまったツグミの姿を見ることが出来た。春を待ちわびる桜にとまってツグミは、遠い故郷を思い出しているのだろうか。

2008/2/17 オシドリ

オシドリ

桜やツツジの時期には、何度か訪れたことのある庭園に、今日、久しぶりに訪れた。ここのシダレザクラは、美しい。今は、寒さの中でじっと華やかな舞台を待っている。

寒さの中で、彩を添えているのが、ロウバイ。二人の男女が熱心にカメラに収めていた。花にも笑顔があるという。木立の中では、福寿草が可愛い花を、控えめに披露している。温かさと優しさを感じる花である。

噴水のある池では、オシドリとコブハクチョウの姿が見える。ここのコブハクチョウは、手賀沼のコブハクチョウに比べてずいぶん優雅な雰囲気を漂わせて泳いでいる。それは「白鳥の湖」を連想させる光景である。オシドリの雌雄が、仲良く目の前を泳いでいった。

庭園の木々は、芽吹きのときを待ち、一瞬、姿を現したルリビタキが春の香りを運んできてくれたような気がした。庭園の中を流れるせせらぎからは、春の歌が聞こえてくる。

2008/2/16 カワセミ

カワセミ

冷たい風が吹き荒れ、寒い朝を迎えた。昨日のぽかぽか陽気は、どこへ行ってしまったのだろうか。こんなに風が冷たい日は、風を遮る場所に出かけたい。思いついたのが、谷と斜面林で構成され谷津地形が自然のまま残されている近くの公園である。

最寄の駅から公園まで肌を刺すような風が吹いていたのに、公園に入ると、寒さが全然違う。公園内には、小さな流れがあり、それは、ちょうど春の小川のようで、心安らぐ風景となっている。最初に出会ったのが、キセキレイ。昨年も一昨年もよくここでキセキレイに出会ったのだが、今シーズン会うのは、初めてだ。

少し歩くと左手からアオジが3羽、姿を現し、熱心に採餌している。次に出会ったのが、カワセミ。今日は、カワセミがとても愛想よく何度も撮影の機会を与えてくれた。ウグイスの地鳴きもあちこちで聞かれ姿も見え隠れしている。メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、シロハラ、モズ、ルリビタキなどにも出会った。とてもシャイなクイナの赤い嘴が一瞬、見えたのが嬉しかった。

寒さを忘れて、公園で楽しめたひととき。鳥たちにもフィールドの皆様にも感謝の一日だった。

2008/2/15 ツグミ

ツグミ

今日は、ずいぶん暖かな一日だった。昨日の風があまりに冷たかったので、今日の日差しは、心の奥までほかほかにしてくれるような気がした。

今日は、所用があり、時間が限られていたので、徒歩10分の梅林までカメラ持参で散歩した。梅林の白梅が、ほんの数輪咲き始め、ここに鳥がとまってくれたらと念じたのだが、今日は、どうしたことか、本当に鳥の姿が見えない。いつも必ず見かけるシロハラの姿さえ見えない。

ようやく、道路を隔てた笹藪のところにツグミの姿が見えた。ツグミの姿をこんなに真剣にみつめたことはなかったので、ツグミの足を見て驚いた。黒いソックスをはいている。赤い脚に黒いソックス。数冊の図鑑を見ても載っていない。これは汚れなのだろうか? ツグミさん、泥遊びしたの?

2008/2/14 メジロ

メジロ

今日の風は、冷たかった。朝、近くの公園に立ち寄ったら、芽吹きを待つ花壇に10cmくらいの霜柱が、びっしり立っている。こんなに立派な霜柱を見るのは、初めてだった。ちょうど水晶のようで、とても綺麗だった。

立ち寄った公園で見かけたのは、モズ、ツグミ、カワウ、カルガモ、バン、ユリカモメなどであった。あまりの寒さに、30分ほどで引き上げ、所用を済ませ急いで帰宅した。

日当たりの良いリビングで、ほっと一息。外でメジロの声がする。そっと窓を開けて、ベランダから外を見ると、昨シーズン、ヤマガラが飛来し、楽しませてくれたエゴノキにメジロが2羽、寄り添うようにとまっている。仲良く2羽で日向ぼっこ。ふわふわの羽が、風に揺れてとっても可愛らしい。そこだけが、殊更、明るく輝いているように見えた。恋の季節も、もうすぐ。

2008/2/13 ジョウビタキ

ジョウビタキ

雨の翌日の太陽は、いつもより一層輝いて、心弾ませてくれるものである。今日は、電車に乗って、久しぶりの公園へ向かった。

公園で最初に出迎えてくれたのは、メジロ。続いてシジュウカラ、スズメ。しばらくするとシロハラとツグミが姿を見せてくれた。今日は、風が強かったが、小鳥たちは、元気いっぱい。いつの間にか、アオジが3羽、草むらから姿を現した。右手の植え込みには、ルリビタキの幼鳥の姿が見え隠れしている。しばらく小鳥たちと遊んだ後、もうひとつの公園に向かった。

今度は、ジョウビタキが愛想良く出迎えてくれた。この公園では、白梅がほんの少しほころび始めたばかりである。ジョウビタキは、梅の花のないところにとまることが多く、なかなか思うようには、写真を撮らせてもらえない。あっちにとまったり、こっちにとまったり、ジョウビタキに振り回されて楽しい時間があっという間に過ぎていく。

風は強かったが、小鳥達と触れ合い、とても楽しい一日だった。今日の出会いに感謝。

2008/2/12 アオジ

アオジ

予報通り雨になり、久しぶりの休養日である。ベランダの植木鉢に昨日、ミカンを輪切りにしてさしておいた。メジロの声がしたので、そっと窓から覗いてみると「いる。いる。」メジロが2羽。ミカンを一心に啄ばんでいる。大好きなメジロをこんなに近くで見られて何とも嬉しい限りである。

昨日のフィールドで出会ったアオジも可愛かった。ブッシュの中から、ようやく姿を現して一心に啄ばみ、またブッシュの中に入っていく。胸のところの黄色が、とても鮮やかで綺麗なアオジだった。ここのところ、声はよく聞くけれど、なかなか姿を見る機会がなかったので、アオジとの出会いも嬉しいものであった。

メジロにしてもアオジにしても、どこでも会える鳥だが、近くで姿を見られたことで、より一層親しみが湧いてきた。小鳥との出会いが、こんなに心和ませ、活力を与えてくれる。また、メジロの声が聞こえてきた。雨の日の嬉しいひとときに感謝。

2008/2/11 ルリビタキ

ルリビタキ

暖かさに誘われて、今日も公園へ。そろそろ梅もちらほら咲き始めたことだろう。予想通り、紅梅の蕾が、ピンク色の濃さを増し、数輪、ほころび始めていた。まさに「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」(服部 嵐雪)という風情である。

その紅梅にルリビタキが飛んでくると言う。近くの竹林で、様子を伺っていたルリビタキが、ほどなく紅梅の枝の込み入ったところに飛んできた。何本かある紅梅を飛び歩きようやく姿が見えるところにとまってくれた。竹林と紅梅を行ったり来たりしながら、青い鳥のルリビタキが早春を楽しんでいるように見えた。

近くのブッシュでは、アオジが2羽、仲良く採餌中。黄色味の強い、とても綺麗なアオジだ。近くの池では、アヒルとカルガモが、のんびりゆったり泳いでいる。この公園にも、春が確実に近づいていた。

2008/2/10 ウグイス

ウグイス

今日の日差しは、優しかった。柔らかな日差しに誘われて、近くの公園に向かった。数年前、この公園を初めて訪れたとき、カワセミがあまりに近くにいたので、非常に驚いたことがある。それまでカワセミは、遠くで見るものと思っていたので、あのときの出会いは、本当に鮮烈だった。

今日は、ミソサザイとルリビタキが愛想良く、ずいぶん楽しませてくれた。いつもは、主役級のルリビタキも、ミソサザイに皆の目が注がれ、ちょっとすねているようにも見えた。

葦原では、ウグイス、メジロ、アオジ、シジュウカラが元気良く、飛び回っていた。普段は、なかなか姿が見えにくいウグイスだが、ここの葦原では、ウグイスもずいぶん伸びやかに行動しているように見えた。日陰の水溜りでは、ヤマガラが水浴びをし、斜面林では、キクイタダキの姿も見えた。

公園の中の小さな流れには、もう春の気配が感じられる。鳥たちも季節の変化を敏感に感じ取り、動きが活発になってきたような気がする。耳を澄ませば、春の足音が聞こえてくる。

2008/2/9 ズグロカモメ

ズグロカモメ

久しぶりに谷津干潟に向かった。南船橋駅で降り、歩き始めると、寒さで手がじんじんしてくる。谷津干潟の入り口近くになって潮見表を見てこなかったことに気がついた。

到着してほどなくユリカモメの姿が目に入った。でも良く見ると、ユリカモメとちょっと違う鳥がいる。もしかしたらズグロカモメかもしれない。ファインダーを覗くと、嬉しいことにそれは、まさしくズグロカモメだった。近づいてくるのを待ったのだが、あっという間に飛んで姿が見えなくなってしまった。

干潟を左手に見て、ずんずん歩いたが、会えたのは、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、スズガモなどカモたちばかり。急ぎ足で帰ろうとすると葦原からパキッパキッと乾いた音が聞こえてくる。立ち止まってみると、オオジュリンとメジロが葦原の中で、熱心に採餌中だ。しばらくするとパラパラと音がする。手に白いものが落ちてきた。雪のようだ。体もずいぶん冷えてきた。引き上げよう。

帰り際、セイタカシギが4羽、目の前に飛んできた。鳥も人も少ない干潟だったが、今日も嬉しい出会いがあった。

2008/2/8 ジョウビタキ

ジョウビタキ

昼下がりの散歩道。日陰には、まだ雪が残っていて木立の中からシジュウカラとメジロの声が聞こえてくる。

小学校の裏手に回ると栗林と梅林がある。梅林には、普段、人が入らないので雪がまだ大分残っていた。何か鳥が動いている。良く見ると、ツグミが餌を探しているようだ。梅の木に飛んだのは、ジョウビタキ。ここでジョウビタキを見たのは、初めてだ。栗林の近くでシロハラが一心に採餌中。嘴に土をいっぱいつけて、夢中でお食事中だ。雪が降った後、餌探しがたいへんだったのかもしれない。

ジュリ、チュリ。エナガの声が聞こえてきた。葉の落ちた木立を忙しそうに飛び回る。エナガは、いつ出会っても可愛くてほっとする鳥だ。

昼下がりの散歩道。小鳥たちに出会って力が湧いてきた。今日も鳥たちとの出会いに感謝。

2008/2/7 福島の冬

福島の冬の鳥たち

2月5日〜6日に福島方面を訪れた。東京近郊でも2月に入って雪が降り、寒い日が続いていたので、福島地方もきっと雪が積もって、かなり寒いことであろうと想像しながらの出発であった。

私が鳥に関心を持つようになったきっかけは、白鳥であり、何より胸打たれたのは、若き写真家・若本俊雄氏の遺作写真集「Swan Song」なのである。若本氏が通った猪苗代湖。真冬の猪苗代湖に一度は訪れてみたいとずっと願っていた。今回、最初に訪れたのが、猪苗代湖である。想像していたよりずっと明るい光景を目の前にして、白鳥への思いを寄せて写真を撮り続けた若本氏の心が湖に光っているように思えた。

雪深い裏磐梯にも回った。道路沿いに探鳥したが、雪が深く、雪の壁が出来ている。歩き始めてわずか30分ほどで、手と右足が痛みで辛くなってきた。雪景色の中で彩を添えているのが、赤い実のカンボク。別名「鳥食わず」と呼ばれている。ようやくエナガの声が聞こえてきた。少し離れたところには、マヒワの群れ。ツグミとシメの姿も見かけた。

凍えるような体でバスに乗りこの日の宿、土湯温泉に向かった。

二日目、最初の探鳥地は、阿武隈川である。雪を抱いた吾妻連峰が眼前に広がり越冬のため飛来したオオハクチョウ、コハクチョウが千羽近く羽を休めている。1日1回、朝の給餌の時間が近づくと、おびただしい数のオナガガモが、そのおこぼれに預かろうと一斉に飛び立ち、すさまじい光景が繰り広げられる。

福島小鳥の森で出会ったのは、ヤマガラ、シジュウカラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、コゲラ、アオゲラ、シメ、カワラヒワなど良く出かけるフィールドで出会うような鳥たちであった。ここは、シーズンには、サンコウチョウが見られるようで、小鳥たちが住む環境としては、素晴らしいところのようである。

次に回ったのが、二本松ふれあいの森。体調を崩し、皆さんと行動を共に出来なかったので、ミヤマホオジロを見ることが出来なかったが、待っている間に、ルリビタキやヤマガラ、カシラダカなどが、しばしの間、楽しませてくれた。

最後の探鳥地は、須賀川である。ここの遊水地でケアシノスリに出会った。到着してすぐにホバリングしているケアシノスリの姿を見ることが出来た。かなり距離はあったが、その姿は、白く美しいものであった。

今回、大勢の方と福島の地を訪れ、鳥たちとの出会いを楽しんでまいりました。ご一緒させていただいた皆様、たいへんお世話になりありがとうございました。心から感謝し、お礼申し上げます。

2008/2/5 鳥たちの広場に追加

コノドジロムシクイ

鳥たちの広場にきわめて稀な迷鳥コノドジロムシクイを追加しました。昨年、12月、思いがけず三重県で出会ったコノドジロムシクイ。さらに驚いたことに今年になって都内の公園でコノドジロムシクイに会う機会に恵まれました。二度にわたって迷鳥に出会えたことに不思議な驚きを感じています。三重県での出会いも都市公園での出会いも寒さの中で待ちましたが、迷鳥に出会えたことで、いつの間にか体が熱くなっていました。今回は、迷鳥コノドジロムシクイのご紹介です。

2008/2/4 モズ

モズ

昨日降った雪が、まだ残っていて、積もった雪に来る鳥を撮影したいと思ったのだが、今日は、所用で残念ながら鳥見は、お休みであった。

よく訪れる公園に、とても愛想の良いモズがいる。こちらが写真を撮るのを見抜いているようで、あっちの木にとまったり、こっちの木にとまったり、まるで「お出で、お出で。」とでも言っているようだ。

ハンノキに飛んでいったときは、ちょっと斜めに構えて顔が隠れるようにとまる。その仕草が、何とも面白い。何だか鬼ごっこでもしているようで、とても楽しい時間を過ごすことが出来る。

鳥と触れ合うことで、心が和んでくる。鳥に会えると心が弾んでくる。鳥たちが運んできてくれた優しさ、ぬくもり。これからも大切にしていきたい。

2008/2/3 メジロ

メジロ

所用で出かけた千葉市。雪が降りしきる中、菜の花にメジロが1羽とまって一心に啄ばんでいた。この場面を写真に撮りたいと思ったけれど、今日はカメラを持参していない。しばらく佇んでメジロの様子を目と心に焼き付けた。

昨日、近所を散策したとき、竹の林でメジロに出会った。何羽も飛んできて笹の葉にしがみつき、笹の葉の裏側を一生懸命、啄ばんでいる。その様子を写真に撮ろうとするのだが、メジロの小さな体は、笹の葉に隠れてなかなか写真が撮れない。1羽のメジロが、鉄棒でもするように、細い竹にぶら下がった。子どもが逆上がりの練習でもしているようで、懐かしい光景に出会ったような気分になった。

雪の積もった菜の花にメジロ、竹林で出会った笹にメジロ。メジロに出会うと心が安らぐ。

2008/2/2 シロハラ

シロハラ

今日は、鳥見はお休みの予定であったが、午後になって少し時間が出来た。久しぶりに近くの梅林まで散歩することにした。この梅林には、例年シロハラの姿が見られる。今シーズンも飛来しているだろうか。

自宅を出て間もなく雑木林が見えてくる。この林の中で、今までずいぶんたくさんの鳥たちに出会った。 今日はコゲラとシジュウカラの姿を見かけた。近くの小学校からは、子供達の元気な声が聞こえてくる。栗林が見え、ほどなく梅林に到着した。梅の蕾は、まだ固いが、ずいぶんたくさん蕾がついて開花するのが楽しみだ。

梅林の中で動いているのは、まさしくシロハラだ。今年も姿を見せてくれた。カメラを向ける前に飛ばれてしまったが、梅林を少し歩いて帰ろうとしたとき、小学校のフェンスのところにある大きな木の根元にシロハラの姿が見えた。どうやらお気に入りの場所のようだ。

シロハラさん、暖かくなるまでゆっくりしていってね。

2008/2/1 エナガ

エナガ

今日は、如月。冬型の寒いお天気だが、陽の光にどことなく春の兆しを感じるようになった。寒いけれど今日も鳥たちとの出会いに期待して出かけよう。

駐車場まで、わずかな距離だが、いくつかの植栽があり、いつもスズメやメジロ、ときにはハクセキレイなどの姿を見かけ楽しませてもらっている。今朝は、メジロの声に混じってエナガの声が聞こえてきた。声のする方角を見上げると、エナガが数羽群れている。住まいのある敷地内でエナガが群れているということに驚き、嬉しくなって急いでリュックを下ろしカメラを出した。

朝、出かける前のわずかな時間、大好きなエナガに出会えたことで、心が弾んできた。「エナガさん、ありがとう!」そう心の中でつぶやいた。嬉しい朝の出会いに感謝。

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