2019/11/1 オジロトウネン Temminck's Stint
秋の渡りも一段落というところだろうか。あれほど賑わっていた蓮田が、ずいぶん寂しくなって来ている。しかし、越冬組と思われるシギたちが、続々、別の蓮田に集まって、そこは、また秋の渡りの雰囲気とは違った賑わいを見せている。
おそらく越冬するのではないかと思われるシギのひとつが、オジロトウネンである。8月の終わりに出会ったオジロトウネンは、換羽中で、いつも良く見かけるオジロトウネンとは印象を異にしていた。その後、オジロトウネンの情報は頂いているものの、なかなか出会いの機会がなく、数日前にようやく出会いの機会が巡って来た。
オジロトウネン。可愛くて大好きな鳥である。
2019/11/2 ヤマガラ Varied Tit
数年前から、夏の終わりの頃になると、♫ニーニーニー♫の声が聞こえて来るようになった。♫コンコンコン♫と木の実を打ち付けるような音がして、しばらくするとあの甘えたような声が聞こえて来る。初めてその声を聞いた時は、空耳かと自分の耳を疑ったものであった。
もう5年くらいになるだろうか。毎年、健気に姿を見せてくれるヤマガラ。今季も、元気な姿を見せてくれた。大豊作だったエゴノキの実が、すっかりなくなり、姿を見せる機会が少なくなったが、それでも時折、あの可愛い顔を見せてくれる。
2019/11/3 アオアシシギ Common Greenshank
秋の渡りのシギチに会いたくて足を運ぶ蓮田地帯だが、一番秋を感じるのは、アオアシシギの哀愁を帯びた鳴き声である。♫ピョー♫ピョーこの声が蓮田に響き渡ると胸に迫り来るものを感じ、ああ!秋だなあ。としみじみ思うのである。
蓮田では、ずいぶんアオアシシギに出会った。アオアシシギは、警戒心が強く、なかなか近づけないのだが、この秋出会ったアオアシシギは、ずいぶん警戒心が薄かった。頭をカキカキするようなシーンを撮影出来たのも楽しい思い出となっている。
2019/11/4 チョウ
秋の渡りのシギチに会いたくて、何度も足を運んだ蓮田地帯。ここ数年、シギチとの出会いの機会が少なくなっていたが、今季は、ずいぶん色々な出会いに恵まれた。その上、1年ほど前から関心を持つようになったチョウにも蓮田周辺で出会い思いがけない出会いを楽しむことが出来たのである。
蓮田のすぐそばに生えていたセイタカアワダチソウ。決して、好まれる植物ではないが、秋色をしていてなかなか綺麗である。ふと目をとめるとベニシジミがとまっている。少し離れたところには、ヒメアカタテハ。珍しいチョウではないが、その出会いが嬉しい。すぐ近くでは、ススキが一層秋らしさを添えていた。
2019/11/5 タカブシギ Wood Sandpiper
ここ数年、秋の渡りのシギチとの出会いが少なくなっていたが、今季は、順調で嬉しい限りである。その中で、タカブシギは、各地で姿を見る機会が少なくなったと心配の声があがっているが、茨城県南部では、順調に観察することが出来ている。
ただタカブシギは、かなり警戒心が強く、蓮田地帯をゆっくり歩いても蓮田に近づく前にこちらの気配を察して飛び立ってしまう。そのような中で、この日は、嬉しい出会いがあった。ひとつの蓮田にたくさんのタカブシギが集まっていて、とても賑やかな雰囲気。全部で20数羽いただろうか。車からの観察なので、警戒心も薄い。その中の1羽が伸びを始めた。その羽の何と美しいことだろう。今まで見たことのない美しい姿であった。
2019/11/6 トンボ
シギチに会いたくて足を運ぶ蓮田だが、なかなか思うような出会いがない日がある。それでも何かしらシギチとの出会いがあるので、空っぽの蓮田を前にして、何かシギが飛んで来ないかなと待っていることがある。
秋晴れの気持ちの良い日だった。蓮田の隅で小さな椅子に座り、目の前のアカマンマを見ていると、イトトンボが飛んだ。か細い体で、うっかりするとすぐに見失ってしまう。必死になって目で追いかけると嬉しいことにアカマンマにとまった。何とか辛うじて写真を撮ることが出来てホッと一息。次に目に飛び込んで来たのは、バッタ。秋を感じるひとときであった。
2019/11/7 メジロ Japanese White-eye
近郊の公園に出掛ければ、渡り途中の鳥たちに出会えるかもしれない。そう思いながらも田んぼ通いばかりしているので、小鳥たちとの出会いの機会がほとんどない。そのような中、自宅で居ながらにしてバードウォッチングを楽しむことが出来る。何とも嬉しいことである。
その声を何度も聞きながら、姿を見る機会が少ないのがメジロである。♫チーチーチー♫リビングにいると、可愛い声が聞こえて来た。そっと窓を開けてみるとメジロの姿が見えたように思った。抜き足差し足でベランダに出てみる。いた!いた!メジロが込み入った樹間を動き回っている。何とも嬉しい朝であった。
2019/11/8 オジロトウネン Temminck's Stint
ずっと探していたオジロトウネン。一度会えると二度、三度。鳥との出会いは、いつもそのようなケースが多い。会いたかったオジロトウネンに、また会えた。それもかなり至近距離である。数も多い。
その蓮田には、タカブシギもたくさん集まっていて、何とも賑やかであった。オジロトウネンは、少なくとも10数羽いたように思う。数が多いと、どの個体を撮って良いのか悩みに悩んでしまう。このオジロトウネンは、越冬してくれるだろうか。楽しみなことである。
2019/11/9 クサシギ Green Sandpiper
何度も足を運んだ蓮田地帯だが、意外に写真を撮る機会に恵まれないのがクサシギである。一度は、車の中から田んぼを見ているとすぐ目の前にクサシギの姿が見えた。そのクサシギと目と目がバッチリあってしまったのだ。今までに経験したことがない瞬間で、ドキドキしてしまった。その瞬間、クサシギは、飛び去り、あれよあれよという間に姿が見えなくなってしまった。美しい後ろ姿だった。
あの光景が目に焼き付いているが、その後、クサシギとの出会いの機会がなかった。出会いは、突然で、今度は、ゆったりしたクサシギに会うことが出来た。少し距離があったからかもしれないが、マイペースで一心に食事を楽しんでいるように見えた。
2019/11/10 フジバカマ
自宅で小鳥の声を聞き、ベランダに出て時折、メジロやヤマガラなどを見る機会に恵まれるのは、何とも幸せなことと思っている。そのような環境なので、少し近隣を歩くと色々な植物に出会い、昆虫などを目にすることもしばしばである。
自宅を出てほどなくフジバカマとオミナエシが咲いているところがある。ちょっと時期を過ぎてしまったが、何かチョウが来ないかと待っているとヤマトシジミが3頭飛んで来た。しばらく様子を見ていたが、何とか撮れる位置に姿を見せてくれたので、次の場所に移動。今度は、チャバネセセリとイチモンジセセリが迎えてくれた。何とも心なぐ無散歩道である。
2019/11/11 クロコノマチョウ
秋が日に日に深まって、辺りの景色が少しずつ変わっていく。もう冬支度のところもあり、少々寂しい気持ちになってくる。小さな林の中に入って行くとカサカサと落ち葉を踏む音がして季節の移ろいを感じる。
足元から大きめのチョウが飛んだ。飛んで行った先を目で追い、レンズを向ける。今まで会ったことのないチョウである。辺りを見渡すと同じ種類と思うが違う色のチョウがいる。帰宅後調べてみるとクロコノマチョウと分った。初めての出会いは嬉しいものである。
このとき、オツネントンボにも出会った。そしてボロボロであったがウラギンシジミが初めて翅を開いてくれた。
2019/11/12 アオアシシギ Common Greenshank
ほとんどの蓮田が収穫が済んだ蓮田地帯だが、まだ枯れた蓮が姿を見せている蓮田もあり、その光景が私は大好きで、足をとめることしばしばである。その蓮田に何やら動く鳥影、アオアシシギのようである。枯れた蓮の間から、わずかに姿が見える。以前、オグロシギが、このような枯れた蓮のところからどっと姿を見せてビックリした思い出があるが、今回は、アオアシシギが3羽ほどいるらしい。
何とか写真に収めたいというこちらの気持ちを汲んでくれたのだろうか。わずかながら顔を見せてくれて、アオアシシギの姿を撮ることが出来たのだった。枯れた蓮の色が、私には、とても魅力的に思えるのである。
2019/11/13 ウラナミシジミ
昨年の今頃からチョウに関心を持つようになり、近隣を中心にチョウを観察するようになって早1年。その間に出会ったチョウは、50種を超え、野鳥との出会いと共に、チョウとの出会いを楽しみにしている自分に時に驚くことがある。
ウラナミシジミ。このチョウを初めて見たのは、ちょうど1年前である。近隣の小さな草地で初めて見た時は、嬉しくて胸が高鳴った。秋の日差しが降り注ぐ草地で、今年もウラナミシジミに出会った。何と嬉しいことに色々な角度を見せてくれ楽しませてくれた。また、ゆっくり会いたいものである。
2019/11/14 オオハシシギ Long-billed Dowitcher
秋の渡りが、そろそろ終わりかなと思う頃、いつも姿を見せてくれるオオハシシギ。今季も10月の半ばに2羽を観察した。その後、多い日には、16羽のオオハシシギを見たのだが、あっという間にまた姿が見えなくなってしまった。何とも不思議なのだが、それがまた突然、姿を見せたりする。多分、近くに過ごしやすいところがあるのだろう。
蓮田の収穫が順調に進んでいるようなので、その様子を見ながら、オオハシシギは、どこかに潜んでいるのだろう。早春の蓮田では、例年、多いときで30羽ほどのオオハシシギが姿を見せてくれる。来年の春にも、たくさんのオオハシシギが姿を見せてくれるだろうか。
2019/11/15 セイタカシギ Black-winged Stilt
以前は、干潟で見るシギと思っていたセイタカシギが、蓮田や田んぼに姿を見せるようになってどれくらいになるだろう。自宅から車で30分足らずの田んぼでも、今までに何度かセイタカシギを観察している。
8月の半ば過ぎから、何度となく足を運んだ蓮田では、セイタカシギに何度も出会った。足が長くてすらっとしたイメージのセイタカシギだが、今回、とても楽しいシーンを見ることが出来た。これは、カキカキのポーズなのだろうか。わずかの時間であったが、セイタカシギのくつろぐ様子を見ることが出来て心が和んだ。
2019/11/16 キタテハ
立冬を過ぎて、朝夕は、かなり冷え込むようになって来た。時折、歩く散歩道も周りの景色が少しずつ変わっていく。梅林を過ぎた辺りに小さな草地があり、モンシロチョウが良く飛んでいる。良く良く見ると何とキタテハが6頭も7頭も飛んでいてビックリしてしまった。
こんなにたくさんのキタテハを一度に見たのは初めてである。なかなかすっきりしたところには、姿を見せてくれないが、表翅も裏翅も何とか撮ることが出来て大満足。ヒメアカタテハも加わって華やかなチョウのパーティーのようであった。散歩道は、なかなか楽しい。
2019/11/17 ノスリ Common Buzzard
秋の渡りのシギチとの出会いを求めて何度となく足を運んだ蓮田。今では、ずいぶんひっそりしてしまったので、田んぼの方を回ってみる。冬に向かって、これからは、猛禽の季節になるのだろうか。そう思いながら車を走らせると目の前にハイイロチュウヒの雌が姿を見せてくれた。カメラの準備がなかったので、見るだけでぐんぐん遠ざかってしまった。
しばらくすると、今度は、ポールのようなところに何やら猛禽がとまっている。どうやらノスリのようである。今季、初めての出会い。車でそっと近づく。ずいぶんゆったりした個体で、ゆっくり撮影することが出来た。これから冬に向かって色々な出会いがあることだろう。
2019/11/18 トウネン Red-necked Stint
春の渡りにしても秋の渡りにしても、出会いを楽しみにしているのがトウネンである。あの小さな体で、長い旅路をどのように渡って来るのだろうか。いつも出会う度に胸が熱くなる。この秋は、トウネンとの出会いの機会が少なかったが、オジロトウネンの群れの中に1羽ぽつんと混じっていたことがあった。
やはりオジロトウネンとは、違うという意識があるのだろうか。1羽でぽつんとしていた光景が忘れられない。またゆっくり会いたいものである。
2019/11/19 田んぼのひとこま
蓮田で見られていた秋の渡りのシギチ。今季は、もう終了したようだ。これからは、越冬のシギチが姿を見せ楽しませてくれることだろう。端境期の田んぼを回ってみると、結構、色々な出会いがあり楽しむことが出来た。
蓮田に浮かぶカイツブリには、新鮮さを感じる。ハクセキレイは、あちこちで見かけるが元気いっぱいで嬉しくなる。セイタカシギが長く滞在しているところには、ヘラサギが姿を見せてくれた。蓮田で見るツグミもなかなか新鮮で嬉しい。
晩秋の田んぼは、これからタゲリなどが数を増して来ることだろう。
2019/11/20 田んぼのひとこま
秋の渡りのシギチが一段落。田んぼは、シギチの季節から猛禽の季節へと変わりつつあるようだ。良く見かけるのは、チョウゲンボウ。ノスリにも出会った。ハイイロチュウヒの雌が飛んでいるのを目の前で見る機会があったのだが、カメラの準備がなく誠に残念である。
タゲリもずいぶん姿を見かけるようになり、ひとつの田んぼに20羽ほどの群れを見る機会があった。ツグミは、昨シーズン、飛来が遅くてハラハラしたが、今季は順調の様子、蓮田や田んぼ、木にとまっている姿も見ることが出来た。冬鳥が少しずつ増えて、これからが楽しみである。
2019/11/21 タカブシギ Wood Sandpiper
全国的には、その数を減らしているというタカブシギ。私が観察に出掛ける蓮田地帯では、幸いなことにかなりの数が飛来しているようである。今季、ずいぶんタカブシギに出会う機会があった。その中で、特に印象深かったのが、この個体である。
換羽中と思うが、一見、泥まみれかと思い何と可愛そうにと思ってしまった。しかし、良く良く見れば何と可愛いこと!これから見違えるように綺麗になっていくことだろう。このような状況のタカブシギに出会ったのは、初めてであったので、とても新鮮な感動を覚えた。
2019/11/22 ハマシギ Dunlin
秋の渡りの頃、1羽、2羽と姿を見せてくれたハマシギ。寒さに向かってハマシギを見る機会は増えてくる。今季、一度に20羽ほどのハマシギを蓮田で見かけたが、その後、ぱったり姿を見かけなくなってしまった。おそらく、どこか近くに滞在中と思うが、余程居心地が良いところが見つかったのだろうか。
干潟で見る機会の多いハマシギ。蓮田地帯で出会うと、新鮮で嬉しいものである。例年、越冬して、群れで飛ぶ様を披露してくれるので、これからの季節、またの出会いを楽しみにしている。
2019/11/23 セグロセキレイ Japanese Wagtail
田園地帯を車で走ると良く出会うのが、ハクセキレイである。道案内するように車の前へ前へと進んで行く。しかし、ここ数年、ハクセキレイもずいぶん数を減らしているようで何とも寂しい限りである。セグロセキレイは、さらに出会いの機会が少ない。
そのセグロセキレイに不思議なことに蓮田地帯では、時々出会う。シギとの出会いの少ない日、セグロセキレイに出会えたことで癒やされることもしばしばである。元気に飛ぶ姿にこちらも力をもらっている。
2019/11/24 オオハシシギ Long-billed Dowitcher
例年、越冬することで、皆の注目を集めているのがオオハシシギである。10月の半ばに2羽を初認したが、その数日後、多いときで16羽を観察。しかし、その姿が、ぱったり消えてしまった。一体、どこに姿を隠してしまったのだろう。
春先には、例年、30羽近くのオオハシシギを観察しているので、今季も多分、越冬し、夏羽に換羽する頃まで滞在してくれるのではないかと期待している。早くまた、姿を見せて欲しいものである。
2019/11/25 ムラサキシジミ
朝夕は、ずいぶん冷えるようになって秋の深まりを感じている。太陽が上がり始めると徐々に気温も上がり、青空が広がって来ると陽だまりは、ぽかぽかと暖かい。自宅近くの散歩道をゆっくり歩いてみるとあちこちにツワブキの鮮やかな黄色の花が目に付く。ナンテンの赤い実やコムラサキシキブの紫色も嬉しい。
ツワブキの花に近づいてみると蝶がとまっている。よく見るとムラサキシジミのようだ。こんな近くでムラサキシジミに出会えるとは思っていなかったので、とても嬉しい。すぐ近くには、ヤマトシジミの姿も見える。チャバネセセリも飛んで来た。蝶たちの姿を見られるのも、後わずかかもしれない。
2019/11/26 ヘラサギ Eurasian Spoonbill
秋の渡りで賑わった蓮田もすっかり寂しくなり、水をたたえた蓮田が広がるばかりのところもある。レンコンの収穫は、順調に進んでいるようだが、まだまだこれからのところも多数ある。
ヘラサギが滞在している蓮田は、バーダーで賑わいを見せているが、時折、不在のこともあるという。私が訪ねた日は、畦のところで休憩中であった。その蓮田には、セイタカシギ、コアオアシシギ、エリマキシギ、オオハシシギも姿を見せてくれたが、なにぶんにも遠い。距離がありすぎ、やっと識別出来る程度であった。
ヘラサギは、時折、顔をあげて、また眠りに入る。距離はあったが、姿を確認出来ただけで満足であったので、短時間でその場を離れた。
2019/11/27 里山散歩
久しぶりに里山を訪ね、ゆっくり歩いてみた。驚いたことにまだワレモコウがあちこちで見られ、まるで微笑んでいるかのようであった。更に驚いたことには、ノアザミが、たくさん見られ大歓迎されたような気分に浸ることが出来た。
流石に蝶の姿は少なく、枯れ草にとまったツマグロヒョウモンとキタキチョウを見ただけである。トンボは、アキアカネと思えるものが数頭飛んでいた。
秋は、いよいよ深まり冬の足音が、そこまで近づいて来ている。チョウやトンボに会えるのは、また来年ということになるのだろうか。
2019/11/28 晩秋の公園
ひっそりとして静かな公園。散歩の人の姿を見かけることもない。静まりかえっているが、さほど広くない池を覗いてみるといた!いた!今季もカモたちが元気な姿を見せてくれた。
たくさんいるのは、マガモ。雄も雌も仲良く泳いでいる。今度は、コガモが仲良く並んで泳いで来た。ちょっと暗いところには、ハシビロガモもいる。このカモの顔は、愛嬌があって私は大好きである。少し離れたところには、ホシハジロの姿も見える。のどかでゆったりと心落ち着く場である。これから寒さに向かって更に数を増してくることだろう。
2019/11/29 沼のほとり
久しぶりに訪ねた沼のほとり。最初に出迎えてくれたのは、モモイロペリカンのカンタ君。この地の名物になり、人気者である。しばらく様子を見ていたが、車の傍らからずっと動くことがなかった。
今の時期、出会いを楽しみにしているのがヨシガモである。この日も数羽のヨシガモを見ることが出来た。日によっては、かなりの数のヨシガモが湖畔近くに姿を見せると言う。杭のところでは、カワウが多数、羽を休めている。
田んぼでは、逆光ながらケリが10数羽二番穂の間に姿を見せてくれた。電柱を見上げるとコチョウゲンボウの姿。目の前をズグロチュウヒが飛んだが、残念ながら撮影することが出来なかった。
沼のほとりでは、静かに時間が流れて行く。また、ゆっくり訪ねてみたいものであ る。
2019/11/30 タカブシギ Wood Sandpiper
絶滅が心配されているタカブシギ。幸いなことに私が、良く訪れる蓮田地帯では、今季、ずいぶんたくさんのタカブシギの姿を観察することが出来た。ただ、警戒心が非常に強いために、蓮田を歩き始めると、鳴きながら飛び立つタカブシギの何と多いことだろう。それでも、車からは、何度も撮影の機会に恵まれ何とも嬉しい限りである。
タカブシギは、地味な姿だが、あの羽衣に魅力を感じ、出会えると必ずレンズを向けている。この冬、タカブシギとの出会いが、何回あるだろうか。蓮田地帯を訪れる楽しみのひとつになっている。