とりどり日記

[ 2008年 3月 ]

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2008/3/31 ウミバト

ウミバト

海の鳥については、常日頃より、あまりに知識が少なく、「銚子港にウミバト」というニュースを耳にしても、一体どんな鳥なのか、皆目わからなかった。

ウミバトは、北海道でも冬鳥。それも稀にしか見られない鳥だそうである。たとえ見られたとしても、海上はるか、豆粒のように小さく小さく見える程度だそうで、銚子の海に何故、現れたのか、本当に不思議である。

そのウミバトが、岸壁ちかくで、カニやエビなどを取り食べている。キジバトくらいの大きさのこの鳥が、驚くほどよく食べる。時々、潜水するが、青い海の色に赤い足が、とても印象的であった。

2008/3/30 モズ

モズ

桜が美しい季節になった。近くの公園のソメイヨシノもシダレザクラも今、ちょうど見ごろである。

ヤナギの新緑も美しい。手賀沼遊歩道沿いのヤナギに昨年は、ヒレンジャクやキレンジャクが飛来し、ずいぶん長い間、楽しませてくれた。

数日前、出会ったモズ。ソメイヨシノを背景に新芽がまばゆいヤナギの木にとまっていた。その姿は、モズがお花見を楽しんでいるようだった。

今日の雨で、桜の花は、どうなっただろうか。花冷えのする夜に公園で出会ったモズをふと思い出していた。

2008/3/29 キジ

キジ

3月も残り少なくなってきた。今日も春らしさを感じる良いお天気。各地の桜の名所は、賑わっていることだろう。近くの公園でもソメイヨシノが、ほぼ満開で家族連れで賑わっていた。

公園の近くで、珍しい光景を見た。キジが木にとまっていたのだ。ちょっと距離があったので、雰囲気がわかる程度の画像だが、初めて見る光景だったので、嬉しくなって夢中でシャッターを切った。近くの草むらにも、もう1羽、雄のキジの姿が見えた。これからの季節、キジと出会う機会が増えるかもしれない。

2008/3/28 アリスイ

アリスイ

雨の予報だったが、良い方に外れて、今日も春の日差しを楽しみながら鳥見をすることが出来た。

最初に出会ったのが、モズ。あちらに飛んだり、こちらに飛んだりするが木の枝が顔を遮って、なかなか思うような写真が撮れない。遠くで「ケーン、ケーン」とキジの声が聞こえる。ぐるっと葦原を回ってみると対岸の草地にキジの雄の姿が見えた。葦原の中には、オオジュリンが見え隠れしている。

葦原の近くには、春の野の花が咲いている。オオイヌノフグリ、タンポポ、タネツケ草、ツクシ。春の光を浴びて野の花も微笑んでいるように見える。そこに何とアリスイが飛んできた。この鳥がキツツキ科だと聞いたときは、本当に驚いた。可愛いとは言い難い風貌だが、何となく親しみの持てる鳥である。

2008/3/27 ヤマガラ

ヤマガラ

ソメイヨシノもちらほら咲き始め、そこかしこに春の息吹が満ち満ちている。今日も松林に向かった。松林の中にも何本かソメイヨシノがあり、3部咲きといったところだ。

松林の中で、最初に出会ったのはビンズイ。松の木にとまり尾を振り振り、辺りの様子を伺いながら休息している。キノコのびっしり生えた木にコンコンコンと音を立てて大工さんをしているのはコゲラ。シジュウカラも飛んできて松ぼっくりにしがみつくようにとまった。松の木の上の方では、キクイタダキの声がする。

駐車場にあるソメイヨシノから鳥の声が聞こえる。見上げると、ずいぶん高いところにマヒワの姿が見えた。そう言えば、ビンズイも一瞬、松林の中のソメイヨシノにとまった。

「ニーニーニー」姿は見えないけれど、ヤマガラの声が聞こえた。坂になっている道を降りようとした時、目の前にヤマガラが現れた。愛嬌のある顔は、とても親しみが持てる。今シーズン、出会いの少なかったヤマガラが目の前で、「ニーニーニー」と鳴く姿を見ていると、心が和んでくる。

2008/3/26 クロハラアジサシ

クロハラアジサシ

今シーズン、あちこちの公園や松林などで、注目を浴びたキクイタダキを何とかしっかり撮影しておきたいと今日は、松林へと向かった。松林では、キクイタダキの小さな声が聞こえてくるが、高い高い木の上、キクイタダキが飛び回る姿は見えるものの、撮影は困難を極めた。

キクイタダキは諦めて、丘陵を歩くとシジュウカラが2羽で追いかけっこをしている。今、恋の季節。鳥たちは、忙しいようだ。アジサイの根元でカサカサと音がするのは、シロハラだった。アオジやジョウビタキ(雌)も姿を見せた。

帰路、立ち寄った沼で、遠くにユリカモメの姿が見えた。レンズを向けると、こちらに向かって飛んでくる。良く見るとクロハラアジサシのようだ。なかなか思うようには撮れなかったが、久しぶりの出会いで心が弾んだ。今日も嬉しい出会いだった。

2008/3/25 メジロ

メジロ

流れに沿って歩くとカワセミの声が聞こえた。流れのそばに生えているクレソンは、鮮やかな緑色をして、すぐ近くにハクセキレイが飛んできた。

流れを左手に見てさらに進むと、橋の下を通り抜け明るい道路に出た。道路際に桜に似た淡いピンクの花をつけた木がある。その木にヒヨドリが群れていた。花がたくさん咲いていてヒヨドリの顔が隠れてしまう。角度をいろいろ変えて、苦労して何とか写真を撮った。

そのとき小さな鳥が飛んできた。メジロだ。メジロが2羽飛んできて花の蜜を吸っている。しかし花と小枝に遮られ、撮影は難しい。

ちょうど通りかかった農家の方が、声をかけてくださった。「メジロなら庭にたくさん来るよ。」声をかけていただいたので、ずっと気になっていた花の名前をお尋ねすることが出来た。「ベニスモモだよ。小さな実がたくさんなるんだよ。」

初めて見るベニスモモの花。農家の方のお陰で、花の名前がわかり、嬉しく心に残る1ページとなった。

2008/3/24 オオジュリン

オオジュリン

都市河川のひとつである大柏川は、千葉県市川市を流れている。この大柏川にセイタカシギが生息しているというので、BIRDER 2007年12月号で紹介されたことがある。

その大柏川に隣接する大柏川第一調節池緑地(2007年6月にオープン)を最近、訪ねる機会があった。広々とした敷地の水辺には、カイツブリの声が響き渡り、親子で熱心に水辺を覗き込んでいる光景が見られる。ここでは、自然をそのままの形態でという見地から、樹木や草花を植えることも、鳥類はもとより魚類を放したり捕獲することが禁じられているという。

子供達が熱心に水辺を覗き込んでいたのは、ザリガニつりをしていたのだった。ここでは、唯一、ザリガニの捕獲だけは、認められているという。理由は、増えすぎるからとのことであったが、子供達の生き生きとした表情が印象的であった。

後、一月もすれば、緑が期待できる葦原には、オオジュリン、ホオジロ、セッカの姿が見え隠れしていた。その光景は、のどかで、遠い昔の風景を思い出させるような気がした。

大柏川第一調節池緑地の第一の目的は、洪水を防ぐものであるが、市民の憩いの場として末永く愛される場であって欲しいと願いながら、丁寧な説明をしてくださった職員の方々に礼を述べ、緑地を後にした。

2008/3/23 ルリビタキ

ルリビタキ

今日も、春らしい心地よい風の吹く日だった。昨日、靖国神社のソメイヨシノの開花が報道されていたので、近くの公園のソメイヨシノの状況を見に出かけることにした。

公園のソメイヨシノの蕾は、まだ固そうで、開花までには数日かかりそうだ。いつも鳥撮りに出かけるたびに利用する最寄駅の広場にあるソメイヨシノは、あと1〜2日で開きそうだ。場所によって環境によって開花の時期がずいぶん違うようだ。

公園では、緋寒桜が、紅色の花をつけ、ヒヨドリが蜜を吸いに飛んできた。斜面では、シメが小さな木の実のようなものを、一心に啄ばんでいた。釣鐘状のアセビの花がびっしり咲いたところからは、2羽のメジロが飛び立った。

階段を降りようとした時、飛び立った鳥がいる。あの飛び方は、ルリビタキ。咄嗟にそう思った。しばらく辺りを探すと、さえずりが聞こえ、ようやくルリビタキの姿が見えた。しかし、この後、高い高い木の上に上がり姿を捉えるのが難しいほどであった。故郷へ帰る日が近づいたのかもしれない。

2008/3/22 ハジロコチドリとハジロカイツブリ

ハジロコチドリとハジロカイツブリ

4日ぶりに爽やかに晴れ渡り、暖かな過ごしやすい一日となった。今日は、ずっと気になっていた三番瀬に迷わず向かうことにした。

潮見表を見て出かけたのだが、今日は大潮。到着したときには、潮が引きすぎ、鳥影はまばら。コチドリの姿が見えたので、レンズを向ける。良く見ると、脚の色が違う。嬉しいことに、コチドリのすぐ隣にいたのは、ハジロコチドリだった。後姿ばかりで、なかなかこちらを向いてくれないが、後姿もなかなか可愛い。

堤防の下のところでは、早くも潮干狩りをしている人たちがいる。スズガモが一羽、春の日差しを浴びてゆったりのんびり泳いでいる。すぐ近くに現れたのは、ハジロカイツブリ。夏羽のハジロカイツブリは、どことなくエキゾチックな雰囲気だ。

久しぶりの三番瀬で出会った鳥は少なかったが、潮風を浴び、遠くに富士山を眺め、心和むひとときを過ごすことが出来た。

2008/3/21 クロジ

クロジ

今日は、風の強い日だった。朝から、かなり強い風が吹き、近所で風のため窓ガラスが割れたところもあるという。あまりの風の強さに、今日も潔く鳥撮りを諦めて自宅で一日過ごすこととなった。

雨が降り風が吹いて、逆らうことなく鳥見を断念していると、やはり何だか落ち着かない。ベランダの近くでメジロの声がすると嬉しくてそわそわする。すっかり鳥の世界にはまってしまった自分の姿は、鳥に関心のない友人には、どう映っているのだろう。

今日の画像は、先日、市内の公園で出会ったクロジ。雨が今にも降りそうな暗い日だった。林の中から、3羽のクロジが出てきて、一心に啄ばんでいた。この日は、ずいぶんゆっくり観察することが出来た。いつまで公園で姿を見ることが出来るのだろう。

2008/3/20 カワセミ

カワセミ

今日は、終日、雨。雨の日もたまには良いものだ。潔く鳥撮りは諦めてゆっくり休養。雨が降ると思い出すのが雨乞い鳥と言われるアカショウビン。今年も会えるだろうか。燃えるようなあの色。そして真っ赤な大きい嘴。

あの大きな嘴は、カワセミも同じだ。昨日の公園で出会ったカワセミ。鳴きながら飛んできて止まり木にとまりダイビング。上手に魚をとると、おいしそうに食べていた。その姿は、満足そうであり、また、得意そうにも見えた。

雨の日には、カワセミの翡翠色が、心和ませてくれるような気がする。

2008/3/19 ヒバリ

ヒバリ

雨が降り出す前にと、田んぼに向かった。寒い間、一度も訪れることがなかったので、本当に久しぶりだ。

田んぼが近づくとヒバリのさえずりが、花ぐもりの空に響き渡ってにぎやかに聞こえてくる。いつの間にか麦が20cmほどの高さに青々と伸びている。ヒバリの姿を探したけれど、すぐには見つからなかった。田起ししたところに、1羽のヒバリが動いているのが、ようやく見つかった。続いて麦畑の中にいるヒバリの姿も見つけることができた。

林や葦原で「ホーホケキョ」と美しい鳴き声を聞かせてくれるウグイスは、春告げ鳥の代表と言えるかもしれない。しかし、田んぼや畑で鳴き声を響かせているヒバリも春告げ鳥と言えるのではないだろうか。久しぶりの田んぼで春風に吹かれながら、ふとそんなことを考えた。

2008/3/18 モズ

モズ

晴れ間は見えるものの、空にうっすらとレースのカーテンをかけたようなお天気だった。冬の間、楽しませてくれた小鳥たちが、そろそろ公園から旅立つ季節になったようだ。

今シーズン、あちこちの公園で見かけたシメ。今日、立ち寄った公園でも数羽が熱心に、餌を啄ばんでいたが、先日、訪れたときに比べるとずいぶん少なくなったような気がする。ビンズイも見かけたが、これまた、数が減ったような気がする。

モズは、春を迎えて、今、忙しそうだ。こんもりした木立の中から、ささやきあっているようなモズの鳴き声が聞こえてくる。木立のそばの太い木に現れたモズの嘴には、何やらついている。どんなご馳走だったのだろう。

春を迎えて、小鳥たちは、忙しくなりそうだ。

2008/3/17 ヒヨドリ

ヒヨドリ

近くの梅林で、昨日、メジロとヒヨドリに出会った。メジロは、白梅の蜜を求めて忙しく動き回り、ヒヨドリは、白梅の蜜を吸ったり、虫をとったり忙しそうだ。

ヒヨドリは、普段、あまり人気のない鳥だが、よくよく見れば、結構、可愛い顔をしている。ヒヨドリの名前の由来は、「ピィーヨ、ピィーヨ」という鳴き声からきているという。ピィーヨ、ピィーヨと鳴きながら、小鳥を追い払ってしまうヒヨドリも、昨日の梅林では、メジロと同じ白梅で、一心に蜜を吸っていた。ご馳走がたくさんあったので、心にゆとりがあったのかもしれない。

2008/3/16 メジロ

メジロ

今日は、日曜日。あちこちの公園も混雑すると思い、カメラを提げて近くの梅林まで散歩することにした。途中、ウグイス、カワラヒワ、ジョウビタキ、シジュウカラの鳴き声を聞きながら春の空を仰いでみる。陽だまりのオオイヌノフグリやホトケノザが優しい春を告げている。

梅林では、白梅の甘い香りが一面に漂っている。到着してすぐにメジロの群れが飛んできた。忙しく蜜を吸い、次々に別の木に飛び移っていく。メジロの姿が白梅の中に隠れてしまって撮影は悪戦苦闘。ヒヨドリも数羽、飛んできて蜜を吸っている。はらはらはらはらと白い花びらが春風に舞い、あたり一面、白い絨毯で敷き詰められたようだ。

「梅にメジロ」この姿を見られるのも、後、数日であろう。春風が吹き、また白い花びらが散っていく。

2008/3/15 ヒヨドリ

ヒヨドリ

今日の暖かさは、ソメイヨシノも咲くのではないかと思うほどであった。昼食後、散歩も兼ねて近くの公園に出かけてみた。

葦原で忙しく動いている見慣れない小鳥がいた。もしかして珍鳥かもしれないと目を凝らしてみると驚いたことにエナガだった。葦原にいるエナガに出会うのは初めてであった。近くには、スズメ、シジュウカラがいて水浴びしてアジサイの木にとまっている。

広場のカンザクラは、見事な花をつけていた。そこにヒヨドリが群れて蜜を吸っている。嘴は、花粉で黄色くなって満足そうな顔をしている。しかし写真を撮るとなると枝が邪魔したり花に隠れてしまったりで、なかなか難しい。ヒヨドリは、そんなことにはお構いなく、カンザクラの美味しい蜜をたっぷり吸って、とてもご機嫌の様子だった。

2008/3/14 オジロビタキ

オジロビタキ

一雨ごとに春らしさを増してくるような気がする。今日の雨は、まさに慈雨であったろう。

可愛いオジロビタキが、今シーズンも飛来し、話題となった。今まだ皆の注目を集めている。ちょうど白梅、紅梅の美しい時期で、白梅とオジロビタキの構図を願ったが、短時間では、思うようにはいかなかった。それでも可愛いオジロビタキに会えた嬉しさは、格別である。こんもりした木の中に入って鳴いている声は、「もうすぐ旅立つよ。」と言っているように聞こえてくる。。

2008/3/13 ムクドリ

ムクドリ

公園のベンチに腰を下ろし、青空を見上げると、優しい春の風が頬をなでていく。公園の紅梅も白梅も、満開を過ぎ、そろそろ花が散り始めた。

白梅にとまって楽しませてくれたのは、メジロ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ヒヨドリ、そしてムクドリだ。普段は、見向きもしないムクドリだが、花のところにとまるとちょっとしたスター気取りだ。「綺麗に撮ってね。」と言わんばかりのポーズだったが、残念ながら嘴が梅の花に隠れて、思うような写真は撮れなかった。これがホシムクドリかギンムクドリだったらと思ったら、ムクドリに失礼になるのかしら?

2008/3/12 トラツグミ

トラツグミ

昨日の暖かさの後なので、今日の風は、ずいぶん冷たく感じた。しかし、これが平年並みという気候なのであろう。

今日、訪れた公園では、シメがたくさん芝生の上に降り、一心に落ちた木の実を啄ばんでいた。今年は、あちこちの公園でシメに出会う機会が多かった。シメにカメラを向けているとモズが飛んできた。モズは、モミジの木に一瞬とまり、すぐにまた飛んで行ってしまった。

植え込みの奥の方で、動いているのはシロハラ。ツグミも飛んできた。少し離れたところで動いている鳥がいる。ファインダーを覗くと嬉しいことにトラツグミだった。枯葉の下を一生懸命つついて採餌している。長いミミズも上手に見つけて夢中で食べている。

会う機会の少なかったトラツグミ。今日は、とても嬉しい出会いだった。

2008/3/11 トモエガモ

トモエガモ

今日は、暖かな一日だった。ニュースによると5月の連休の頃の暖かさだったとか。久しぶりに訪ねた公園では、紅梅・白梅が見事に咲き、次々に訪れる散歩の人が、立ち止まって梅の花を愛でていた。

池には、ヒドリガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、マガモ、オナガガモがゆったりと泳いでいる。散歩をしている方が、「あちらの池にトモエガモの雌雄がいますよ。」と声をかけてくださった。

トモエガモの雄は、池の岸辺にいたが、岩の上に上り、ゆったりとくつろいでいるようだった。雌の姿が見えなかったが、しばらくして雄が池の中に入って泳ぎ始めると、いつの間にか雌がすぐ近くで泳いでいた。

昨年末に見たトモエガモは、雌雄ともに幼い印象を受けたが、今は、すっかり綺麗になって見違えるようだった。雌もずいぶん大人びて見えた。仲の良いトモエガモのカップル。それは、暖かい春の日差しの中で、ほのぼのとした光景だった。

2008/3/10 モモイロペリカン

モモイロペリカン

昨日、久しぶりに訪れた印旛沼でモモイロペリカンに会った。早春の柔らかい日差しを浴びて気持ち良さそうに、でもちょっぴり寂しそうな表情で日向ぼっこをしていた。しばらくじっとしていたが、急に向きを変えゆっくりゆっくり歩き出した。私のいる角度からは見えなかったが、船が近づいてきていたのだ。

船が接岸するのを待って、ひょいと上手に船に飛び乗った。その動作は、慣れた様子で先ほどの寂しそうな表情からほっとした表情に変わっていた。船主から獲りたての生きの良い魚をもらって表情は、生き生きとして見えた。モモイロペリカンの口の大きさに驚きながら、のどかな沼の風景を楽しむことが出来た。

2008/3/9 キクイタダキ

キクイタダキ

松林に入ると鳥たちの声が聞こえてくる。シジュウカラ、カワラヒワ、ビンズイ、キクイタダキ、シロハラ、コゲラ。たくさんの鳥たちの声に包まれて森の住人になったような気分だ。

目の前の松の木でキクイタダキが忙しそうに飛び回る。時折、ホバリングする姿が見えるが、動きが速くて、なかなか写真が撮れない。キクイタダキの動きを追いかけて右往左往。松ぼっくりのところに、いつの間にか、マヒワが飛んできて松の実を一心に啄ばんでいる。キクイタダキもマヒワも松の木が大好きなようだ。

静かな松林で小鳥たちの声だけが、響き渡る。

2008/3/8 ズグロカモメ

ズグロカモメ

久しぶりの谷津干潟。風もあまりなくて早春の柔らかい日差しが嬉しい。現地到着10時30分。最初の出会いは、スズガモとヒドリガモ。気持ち良さそうに眠っている。少し歩くとユリカモメの姿がたくさん見える。もしかしてズグロカモメはいないかしらと探してみるが、見渡す限りユリカモメである。

シギ・チのシーズンには、まだ早いので鳥見の人の姿もちらほらである。観察センターを過ぎ、観察デッキの付近までくると、観察会の人たちが、熱心に干潟を眺めている。その場を離れて、さらに少し歩いたとき、飛んできた鳥がいる。良く見ると、それは紛れもないズグロカモメだった。一度は会いたいと願っていた夏羽のズグロカモメ。この黒頭巾が見たかった。

2008/3/7 ジョウビタキ

ジョウビタキ

梅の花は、今真っ盛り。梅の花に小鳥は、憧れの構図である。今日、白梅にとまるジョウビタキを撮影する機会に恵まれた。「あの花のところにとまって!」と念じるが、願ったところには、ほんの一瞬でシャッターチャンスを何度も逃してしまう。

メジロも鳴いて姿を見せてくれたが、すぐに飛ばれてしまった。ツグミも一瞬、白梅にとまった。モズも姿を見せてくれた。一番元気の良いのはヒヨドリだ。梅の花を愛でる小鳥たち。早春の梅林は、小鳥たちの楽園。柔らかな日差しの中で、小鳥たちの声が弾んでいるようだった。

2008/3/6 ツミ

ツミ

啓蟄を過ぎると、辺りの空気が、一気に春らしく感じられる。今日、足を伸ばした松林で思いがけない出会いがあった。松林では、シジュウカラが何羽か飛び回って元気な囀りも聞こえていた。そこに一瞬、聞きなれない声が聞こえてきた。聞きなれないと思ったのは、ほんのわずかの時間で、それは、ある意味では懐かしいと思える声であった。

「キィーキッキッキッキッキッ」この声は、4年前の夏、初めて聞いたツミの声だ。初めて出会ったツミの印象は鮮烈だった。それ故、ツミは、夏に見られる鳥。夏のみに見られる鳥と思ってしまった。桜の咲く頃、飛来すると教えてくださったのは、鳥に関心を持つ道しるべを示してくださった大先輩である。

今日、ほんの一瞬ではあったが、松林の中に見たツミ。また会う機会があるだろうか。

2008/3/5 ジョウビタキ

ジョウビタキ

寒い間、楽しませてくれた冬鳥たちも、そろそろ故郷へ帰る準備を始めたのだろうか。近くの公園で出会ったジョウビタキ。ずいぶん忙しそうに飛びまわっていた。近くの林からは、ルリビタキの囀りも聞こえてきた。急に春が近づいて鳥たちも慌しくなってきたようだ。

公園で出会ったジョウビタキ(雌)は、気が強くて、ルリビタキ(雄)の姿を見ると追い払っていた。ジョウビタキは、気が強いとは聞いていたが、その度合いは、かなりのものであった。鳥たちの世界もなかなか難しいらしい。「生きる」ということは、人間の世界も鳥の世界も変わりなく、なかなか厳しいようだ。

2008/3/4 クロジ

クロジ

都内とは思えないような静かな雰囲気。今日は、久しぶりに訪ねてみた。深い木立の中から「ニーニーニー」とヤマガラの甘い声が聞こえてくる。

目の前を横切ったのは、シロハラだった。松の木にとまったのはホオジロ。池の方からは、カワセミの「ピィー」という声が何度も聞こえてくる。東屋の近くでヤマガラが可愛い姿を見せてくれた。今シーズンは、なかなか会う機会が少なかったので、しばらくヤマガラの動きを眺め楽しませてもらった。アオジもすぐ近くに現れた。シジュウカラも頻繁にやってくる。

茂みの中から飛び立ったのは、カワラヒワ。コゲラのギィーという声も聞こえてくる。カメラを構えた方にお尋ねするとソウシチョウとクロジが時々姿を見せるという。しばらくするとソウシチョウが続いてクロジが現れた。しかし、ほんの一瞬ですぐ茂みの中に姿を消してしまった。

静かな木立が続き、心安らぐ空間がある。鳥たちのさえずりも聞こえてくる。私の好きな場所だ。

2008/3/3 トラツグミ

トラツグミ

♪あかりをつけましょ ぼんぼりに
   お花をあげましょ 桃の花 ・・・・・

今日は、桃の節句。3月に入ってずいぶん春らしさを感じるようになってきた。今日の天気予報は、下り坂と思っていたが、朝、窓をあけると太陽が顔を出している。暖かさと優しい陽のひかりを見れば、家にこもっているわけにもいかない。

今日は、目先を変えて桜が待たれる公園に足を伸ばした。林の中からエナガの声が聞こえてくる。今シーズン出会いの少なかったヤマガラが飛んできて、木の実を啄ばみ松の木に飛び移った。シロハラが飛び、暗い木立の中に入っていった。カワラヒワの姿も見える。松林から出てきたのはビンズイ。遠くにルリビタキの姿が見えた。

さらに歩を進めると、ジョウビタキが飛んだ。ジョウビタキが飛んだとき、一緒にシロハラに似た色の大き目の鳥が飛んだ。飛んだ鳥をファインダーで覗くと、それは嬉しいことにトラツグミだった。今シーズンずっと会う機会のなかったトラツグミ。どきどきしながらシャッターを切った。

2008/3/2 ホオジロ

ホオジロ

今日は、我孫子市鳥の博物館・友の会の方たちと見学会にご一緒させていただいた。最初に訪れたのは、ひたち海浜公園。広い園内には、スイセンガーデン初め、いろいろ見所がいっぱいあるが、時間が限られていたので、私は、スイセンの丘と松林に絞って探鳥した。出会ったのは、ホオジロ、ツグミ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ビンズイ、メジロ、スズメ、ハクセキレイであった。

那珂湊おさかな市場で昼食後、アクアワールド・大洗を見学。一度は見てみたいと思っていたエトピリカに初めてご対面。羽を広げたり泳いだり可愛い姿をたっぷり見ることが出来た。人気者のイルカのショーは、満員の盛況で残念ながら入場できなかった。

目の前に広がる海からは、冷たいながらも春を感じさせる潮風が吹き、心を和ませてくれた。今日一日ご一緒させていただいた皆様、お世話になりありがとうございました。

2008/3/1 散歩道の鳥たち

散歩道の鳥たち

寒かった如月が去り、今日は、弥生の月を迎えた。午前中は暖かかったが、午後になって冷たい風が吹き、また冬が戻ってきたようだった。

今日も、いつもの散歩コースをゆっくり歩いた。シロハラが愛想良く出迎えてくれ、ルリビタキは、恥ずかしそうに、ほんの少しの間、姿を見せてくれた。シジュウカラが元気よく飛び、林の中からは、シメの小さな声が聞こえてくる。先日、エナガやコゲラに出会った梅林に立ち寄ってみたが、今日は、姿が見えなかった。そう言えば、ジョウビタキの姿も見えない。

寒い間、ずいぶん楽しませてくれたご近所コースの鳥たち。シロハラやルリビタキ、ジョウビタキ、シメなど、もうすぐ故郷へ帰ってしまうことだろう。来年もまた、この地を訪れてくれるよう、願っている。

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