タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2021/7/1 コアジサシ Little Tern

ずっと気になりながら、なかなか出掛けることが出来なかったコアジサシのポイント。やっと朝早く起きて、目的地に向かった。朝の光が眩しく見える中、ポイントに到着。もう姿が見られないかもしれないとの不安がよぎったが、成鳥のコアジサシ1羽の姿が目に飛びこんで来た。ヤレヤレまだ間に合ったようである。

ゆっくり双眼鏡で、辺りを探してみる。いた!1羽のコアジサシの幼鳥を発見。何と愛らしい姿なのだろう。久しぶりに見るコアジサシ幼鳥の姿に胸が高鳴る。可愛い口を開けて「おかあさ~ん!」と呼んでいるのだろうか。嬉しい嬉しい出会いのひとこまである。

2021/7/2 モモイロペリカン Great White Pelican

大好きな沼のほとりで、出会いを楽しみにしているのが、モモイロペリカンのカンタ君である。この日もいつものように馴染みの漁船に乗り、ゆったりと羽繕いをしていた。この沼に住むようになって30年近い歳月が流れたのだから、辺りの風景も変わってきていることだろう。

大きな口を開けると、いつも見ているカンタ君とは、全く違った印象で、ユーモラスで楽しい気分になる。近くには、蓮の花が咲き、心和ませてもらった。沼のほとりでは、静かに時間が流れて行く。

2021/7/3 ミドリシジミ

3年ほど前から、チョウやトンボにも関心を持つようになり、鳥の少ない時期には、チョウやトンボとの出会いを楽しみにしてきた。しかし、体の痛みが強くなり、チョウやトンボを探す根気がない。5月の末頃から6月の初めにかけて見られるミドリシジミやアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミなど気にはなったが、とうとうチョウ探しに出掛けることはなかった。

ところが出会いは、思いがけなく展開するものである。しばしば訪ねる馴染みの公園の水辺近くで、何とミドリシジミに出会ったのである。翅が少々傷んではいるもののミドリシジミの輝きは、損なわれずに美しい。思いがけない嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/7/4 ヨシゴイ他

6月から7月・8月にかけて鳥との出会いが、かなり少なくなる。それでも葦原の鳥たちが、毎年、姿を見せてくれ有り難いことである。

今季も沼のほとりの葦原にヨシゴイが飛来しているというので、出掛けてみた。今季、二度目である。前回は、葦原にとまっているヨシゴイを見たり、葦原から飛び立つヨシゴイをずいぶん見かけたのだが、今回は、なかなか飛んでくれない。何とか飛び立ちを撮ったが、数が少なくなったのだろうか。

近くで、セッカの声を聞き、何とか撮れたのがせめてものことであった。

2021/7/5 アマサギ Cattle Egret

大好きな田んぼには、以前から四季折々足を運ぶのが何よりの楽しみになっている。夏は、鳥との出会いが少ないが、それでも何かしら出会いがあるので、時折、出掛けている。

緑の田んぼで出会ったのは、アマサギ。珍しく10数羽のアマサギの群れを見ることが出来た。換羽状況も色々で、しばし出会いを楽しんだのである。1羽のアマサギが、羽繕いをする姿が、何とも滑稽で、見ていて飽きることがなかった。また、折を見て、田んぼに足を運んでみたいと思う。

2021/7/6 シジュウカラ Japanese Tit

時折出掛ける散歩道。そのひとつが、近隣の公園である。手入れの行き届いたその公園は、四季折々、色々な花々が植えられ、いつ出掛けても心地良く過すことが出来る。

その公園で、一番多いのは、ムクドリだが、シジュウカラにも良く出会う。今の時期は、幼鳥の姿を見かけることもあるので、出会いが一層楽しいものになってくる。この日は。蜘蛛の巣らしいものを引っ張っているシジュウカラの姿も見ることが出来た。これは、営巣準備なのだろうか。時期が時期だけに遅すぎないかしら?と少々心配になってくる。

暑さを感じる季節になってきたが、また、出掛けてみたいと思う。

2021/7/6 チョウトンボ

時折出掛ける公園の一角にある池。今まで何度もその池の前を通っていたのだが、今回初めて気がついたことがある。チョウトンボがたくさん飛んでいることである。その数、7~8頭は、いただろうか。

チョウトンボの翅は、太陽の光があたると美しく輝く。その翅の輝きが魅力的で、シーズンには、是非、撮影したいと思っていた。元気よく飛び回るチョウトンボ。なかなか止まってくれない。やっととまっても角度が悪く、折角の美しい翅が見えない。

しばらく待って何とか広げた翅の見える位置にとまってくれた。やはりチョウトンボは、上から翅の見える位置で撮影したいものである。

2021/7/7 散歩道

ずっと気になりながら、なかなか足を運ぶことが出来なかった里山。ようやく重い腰をあげて、出掛けてみることにした。何分にも歩行が大変になり、出掛けるのを躊躇してしまう。

一番気になっていたのは、オカトラノオ。ほぼ終わりになっている花が多かったが、まだいくつか花をつけて待っていてくれたようである。その葉にニホンアマガエルが、ちょこんと乗っている姿が何とも愛らしかった。アジサイの葉の上には、カタツムリ。近くでは、ホタルブクロが微笑んでいる。コゲラにも会えて充実した時間を過すことが出来た。

家人の協力なくしては、成り立たない私の散歩。いつも感謝の気持ちでいっぱいである。

2021/7/8 コジュリン Japanese Reed Bunting

初夏から盛夏にかけて、出会いを楽しみにしているのがコジュリンである。♪チョッピィチュリリリピッ♪とよく響き渡る声で美しく爽やかな声を披露してくれる。

以前出会ったことのある田んぼの一角に出掛けてみると、頭部の黒い雄のコジュリンの姿が目に入った。何とか撮れる位置であったので、すぐにレンズを向けてみる。こちらには、気がついていないのか、ゆったりした姿。何とか数枚撮影出来てヤレヤレであった。

2021/7/9 散歩道

気になりながら、なかなか足を運べないのが、チョウが見られる散歩道。私の散歩道には、いくつかのコースがあり、目的地まで家人の運転で出掛け、ほんの少しだけ歩いている。

やっと出掛ける気持ちになってチョウが見られる散歩道に足を向けてみた。辺り一面にネジバナがあり、優しいピンクの花をつけて微笑んでいるように見える。白いネジバナもあるようだが、私は、まだ見たことがない。

最初に目についたのがジャノメチョウ。暗いところが好きなチョウのようである。下の方にばかり止まるので、なかなか撮りにくい。葉陰にとまっていたのは、キタキチョウ。久しぶりにツマグロヒョウモンも見かけた。少し離れたところで出会ったのは、イチモンジチョウ。ヤブカラシがお気に入りのようである。

久しぶりのチョウとの出会い。また、折を見て足を向けてみたいと思う。

2021/7/10 バン Common Moorhen

セイタカシギが見られたという蓮田。少々期待して出掛けたが、すぐに出掛けることが出来なかったので、蓮の葉が茂り、なかなか探しにくい。丁寧に探してみたが、どこか移動してしまったようで出会いは、叶わなかった。

その代わりと言っては、申し訳ないが、可愛いバンの姿を見ることが出来た。真っ黒黒助の雛は、何とも愛らしい。頭頂部の赤もアクセントになっていて一層愛らしさを増している。全部で、3羽の雛がいるようであったが、あっという間にハスの葉陰に姿を隠してしまい、数カットの写真を撮るのが精一杯であった。

2021/7/11 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler

♬ギョギョシ♬ギョギョシ♬ギョギョシ。沼のほとりの葦原から、賑やかな声が聞こえて来る。元気いっぱいのオオヨシキリの声は、夏を告げる声でもある。

この声に元気をもらって、萎えていた心にも力を吹き込んでもらったようだ。♬ギョギョシ♬ギョギョシ♬ギョギョシ。賑やかに響き渡るオオヨシキリの声だが、後、1ヶ月もしないうちに静かになって、寂しい沼のほとりになってしまう。今のうちに大いに、この声を楽しみたいものである。

2021/7/12 ヒバリ Eurasian Skylark

田んぼや河川敷などで良く見かけるのが、ヒバリである。高らかに鳴きながら舞い上がる揚げひばりを見かける時期は、過ぎてしまったようだが、鳥の少ない時期であるにもかかわらず、ヒバリには、良く出会う。

嬉しかったのは、ヒバリの親子に会えたことである。成鳥の嘴に泥がついているのかと思っていたが、我が子に給餌するために餌を運んでいたようであった。ヒバリの子ども(幼鳥)は、実に用心深くて、ほんの一瞬姿を見ることが出来たが、草陰にすぐに姿を隠してしまい写真を撮るのは、なかなか難しかった。

このヒバリの親子に会えたのは、何とも幸運であったように思う。

2021/7/13 コシアキトンボ

時折出掛ける公園の一角にある小さな池。今まであまり気にとめていなかったのだが、生き物の宝庫のようで、3種類のトンボに出会った。もしかすると、もっとたくさんの種類のトンボがいるのかもしれない。

そのひとつがコシアキトンボである。他の公園でも何度か見かけていたコシアキトンボだが、なかなかとまってくれず、飛んでいる姿を眺めるだけであった。この池には、白いスイレンがあちこちに咲いていて、そのスイレンを背景にコシアキトンボがとまってくれたのである。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/7/14 ホオジロ Meadow Bunting

時折、出掛ける沼のほとり。静かで自然が豊かで大好きなところである。ここでは、時折、ホオジロを見かけることがある。この日も、沼のほとりに佇んでいると、1羽の鳥が飛んできた。ホオジロであった。最初、右を向いたり左を見たりしていたが、何とも楽しいシーンを展開してくれた。

私との距離は、それほど離れていないので、当然、こちらの姿も目に入っているはずである。にもかかわらず、大胆にも滑稽な動作、所作を繰り返し、実に愛想の良いホオジロであった。

サービスの良いホオジロに感謝。出会いに感謝である。

2021/7/15 ギンヤンマ

鳥の少ない夏場には、チョウやトンボが、撮影の対象になり有り難いことに思っている。時折、出掛ける公園の一角にある池のほとりにたたずみ、スイレンの花を眺めているとギンヤンマが飛んできた。

いつものことであるが、ギンヤンマは、なかなかとまってくれない。飛んでいるトンボを撮影するのは、私には、ハードルが高すぎる。じっと辛抱強く待つしかない。そう思っていたのだが、何と目の前の枯れ草のようなところに産卵のためにとまってくれたのだ。しばらく同じような姿勢でいたので、何とか撮影出来た次第である。

2021/7/16 コアジサシ Little Tern

コアジサシの雛の巣立ちを聞いていたが、なかなか出掛けられず、時間が経ってしまった。もう無理かもしれないと思いつつ、出掛けてみると1羽のコアジサシ幼鳥の姿が見えた。

コアジサシ、成鳥の飛翔シーンは、清々しくてカッコ良いが、私には、歯が立たない。最初から、諦めているので、幼鳥にレンズを向けてみる。ファインダー越しに見るコアジサシ幼鳥の姿は、たまらなく可愛い。羽を伸ばしたり、羽繕いしたり、色々なシーンを展開してくれた。

短時間の間に、コアジサシ幼鳥の色々な仕草を見ることが出来て満ち足りた気分で、現地を後にした。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/7/17 ムラサキシジミ

雨の上がった後、久しぶりに出掛けた散歩道。思いがけない嬉しい出会いが待っていてくれた。3年前から野鳥だけでなくチョウやトンボにも少しずつ目を向けるようになっていたが、だんだん歩くのが大変になり、昆虫への関心が遠ざかりかけていたところである。

目の前をヒラヒラ飛んで樹木の影に入っていったのは、もしかしてムラサキシジミではないだろうか。辺りを探すと、いた!いた!やっぱりムラサキシジミである。でも翅を閉じたまま、いくら待っても開いてくれそうにない。諦めて歩き始めると、またチョウが飛んだ。前方の草地に降りたので、急いで近づいてみると何と嬉しいことに開翅している。美しい紫色である。久しぶりの嬉しい出会いであった。

2021/7/18 コチドリ Little Ringed Plover

コチドリの成鳥が、2羽で、鳴きながら飛んでいる姿を何度か見ていたが、その後、どうなったか気になりながら、そのままになっていた。砂利のような小さな石が敷き詰められた場所が、コチドリたちは、お気に入りのようで、ここでは、数羽のコチドリの姿を見ることが出来た。

コチドリ成鳥数羽の中に、チョコチョコと忙しく動き回っていたのは、コチドリの幼鳥である。ずいぶん久しぶりにコチドリ幼鳥に会えて、何とも胸がいっぱいになってしまった。チョコチョコと動き回る姿の何と愛らしいことだろう。コチドリ幼鳥独特の歩き方が、何とも新鮮に見えて嬉しかった。天敵に襲われることなく、元気に大きくなってね!そう心の中で呼びかけた。

2021/7/19 散歩道

雨上がりの散歩道で、目を引くのは、紫陽花。少し時期を過ぎているが、まだまだ楽しめそうである。その紫陽花を眺めているとヒラヒラと小さなチョウが飛んで来た。どうやらツバメシジミのようである。なかなか気の利いたツバメシジミで、紫陽花の花の上にとまった。ちょっと得した嬉しい気分。

ヒメジョオンにとまったのは、ベニシジミ。何時出会ってもサービス精神満点。カタバミには、ヤマトシジミがとまっている。アザミには、ツマグロヒョウモン。ギンナンの実も鈴なり。

散歩道には、自然がいっぱいあふれている。

2021/7/20 オオセッカ Marsh Grassbird

その草原には、季節になるとオオヨシキリとコジュリンの声で満ちあふれていた。それは、かなり以前からのことである。時折、オオセッカの声も聞こえて来るが、距離があって姿を見る機会は、案外少なかった。

昨年、その草原でオオセッカの声がずいぶん賑やかに聞こえて来るので驚き、しばらく立ち止まって、オオセッカを撮影した。ほとんどカメラマンに会うことはなかったが、今年は、状況が一変し、昨年と同じ場所にカメラマンが集まっている。

人の少ない日に訪れてみると近くで囀っているオオセッカがいた。オオセッカの特徴とも言える尾羽が、短くて誠に残念であるが、久しぶりに出会えたことに感謝である。

2021/7/21 クサシギ Green Sandpiper

稲の緑が一面に広がり、何とも爽やかな光景である。梅雨があける前のひととき、久しぶりに田んぼを回ってみた。少々雲行きが怪しかったが、途中で雨が降り出した。車からの観察なので、雨もまた楽し。そんな気分で緑の海を満喫しながら回ってみた。

稲の緑が、かなり伸びているので、あぜ道を中心に見て回った。遠くに1羽のシギらしい姿を認めたときは、少々驚き、双眼鏡でクサシギと分かったときは、嬉しさが増した。

昨年も、ほぼ同じ時期にクサシギを見かけていたが、今季も出会えたことに感謝である。

2021/7/22 チョウゲンボウ Common Kestrel

梅雨があけた途端、猛暑が続いて、日差しもずいぶん強くジリジリと照りつけるという感じである。この暑さでは、出掛ける気力も失せてしまう。

梅雨があける前のひととき、近くを車で回ってみた。スズメとの出会いもほとんどなくて、遠くにカワラヒワが3羽飛ぶのを見ただけであった。少々がっかりしていると前方に何か塊のようになっている鳥の姿がある。鳩かな?と思ったが、少し大きい感じである。

ゆっくりゆっくり車で近づいてみると、何とチョウゲンボウであった。ドキドキしながら、すぐにレンズを向けた。かなり近距離であったが、警戒心もなく、色々な表情を見せてくれた。嬉しい嬉しい出会いであった。

2021/7/23 散歩道

雨上がりの散歩道では、昆虫たちとの出会いが楽しみである。今の時期は、鳥たちとの出会いが少ないので、尚更、チョウやトンボに会えると嬉しくなる。

最初に出会ったのは、イチモンジセセリ。アカツメクサのところに飛んで来た。近くには、クズの花も咲いていて、かすかに秋の気配。少し先の草地では、ツマグロヒョウモンの雌がしきりに飛んだり降りたりを繰り返している。もしかすると産卵だろうか。アザミの花のところには、ジャノメチョウが飛んで来た。

少し歩いただけであるが、色々なチョウに会えて大満足。また、ゆっくり歩いてみたいものである。

2021/7/24 コジュリン Japanese Reed Bunting

少し前の出会いである。梅雨があける前、ずっと気になっていたコジュリンのポイントに向かった。前回、訪れたときは、ほとんど姿を確認出来なくて、何とも心残りだったからである。

自宅を出たときは、曇であったが、途中で小雨が降り始めた。車からの観察なので、雨もそれほど気にせず目的地に向かう。あちこちにカラスの群れが見られ、これでは、鳥たちの姿は、望めそうにない。いつもたくさん見られるヒバリの姿もない。諦めかけたとき、かすかにコジュリンの声が聞こえてきた。

声のする方角を双眼鏡で、探してみると、かなり遠くに姿が見える。雨が、強くなってきた。何とか撮れる位置まで近づいて、コジュリンを撮影。雨の日のコジュリン。これもまた思い出になることであろう。

2021/7/25 ハクセキレイ White Wagtail

連日の猛暑に閉口している。梅雨があける前、小雨の降る日であった。芝生広場のところで、ハクセキレイに出会った。♬チュチュン、チュチュンと鳴いて居る声が、聞こえて来る。良く良く見ると、口の中いっぱいにご馳走らしきものが入っている。どうやら子育て中のようである。

邪魔にならないよう、木陰で様子を見ていたが、これ以上口に入らないというくらいご馳走を探している姿が、何とも愛おしく思われた。しばらくすると飛び立って行ったが、遠くに飛んで行ったので、その後の様子は、不明である。

2021/7/26 散歩道のひとこま

暑さが本格的になり、外へ出るのが、躊躇われるが、少々早起きして、公園に足を運んでみた。出会いを期待していたトンボには会えなかったが、思いがけずチョウトンボが数頭、元気よく飛び回っている様を観察することが出来た。雌は、しきりに水面すれすれを飛ぶ。どうやら産卵しているらしい。

しばらく観察しているとチョウトンボが、2頭で一緒になった。雄と雌のようである。このようなシーンを見るのは、初めてなので、少々戸惑いながら、レンズを向けた。ショウジョウトンボとコシアキトンボも飛んでいる。

朝のひととき、元気よく飛び回るトンボに力づけられた思いがする。また、足を運んでみたいと思う。

2021/7/27 コチドリ Little Ringed Plover

昨シーズンは、出会いの機会の少なかったコチドリに、今季は、何度も出会いの機会に恵まれ、個体数もかなり確認することが出来た。春先にコチドリの声を聞くと、嬉しくなって辺りを見渡すのだが、今季、交尾のシーンも見ることが出来た。

その後、なかなか様子を見に出掛けることが出来なかったが、別の場所で、元気に動き回るコチドリの幼鳥の姿を見ることが出来てホッとした次第である。この日、4~5羽のコチドリの幼鳥が、元気に動き回っていて、羽を広げてリラックスしている光景も見ることが出来た。今まで、コチドリのこのようなシーンは、見ることがなかったので、新鮮で嬉しい出会いであった。

2021/7/28 コアジサシ Little Tern

気になっていたコアジサシの幼鳥。巣立ってから少し時間が経ってしまったが、出掛けてみると、まだまだ幼さが残り、何ともたどたどしい足取り。それが、また愛らしくて、3日間、朝のひととき、様子を見に通ってみた。

一日一日成長していく様子が分かり、コアジサシの雛の成長の早さにただただ驚くばかりであった。そして、ついに自力で、飛び立ったのである。広げた羽の初々しさが、何とも愛らしくて、胸がキューンとなってしまったのだった。嬉しい朝のひとこまである。

2021/7/29 ゴイサギ・バン

連日、猛暑が続いているが、暑くなる前、田んぼをゆっくり回ってみた日の出会いである。前方の田んぼに何か鳥が降りた気配。車では、近づけないところなので、徒歩で、ゆっくりゆっくり近づいてみる。

前方の畦に姿が見えたのは、一羽のゴイサギだった。雨に濡れているので、いつも見るゴイサギとは、印象が違って見えた。更に、車で進んでみると蓮田に動く鳥影。バンである。まだ幼さの残るバンの幼鳥と、少し離れた所には、成鳥の姿もあった。

ささやかな出会いながら、嬉しい出会いのゴイサギとバンである。

2021/7/30 ヒバリ Eurasian Skylark

鳥との出会いの少ない時期であるが、朝のひととき、近くを車でゆっくり回ってみる。緑の田んぼが続く様は、清々しくて何とも気持ちが良い。

空き地になっている一角で、何やら動く鳥の気配。ヒバリである。正面顔が、何とも愛嬌があって、嬉しくなってくる。ヒバリのイメージが、今までと少々違ってきた。ささやかな出会いながら、このような出会いがあるから、鳥見は、やめられない。嬉しい朝のひとこまである。

2021/7/31 キジ Common Pheasant

大好きな田んぼを、朝のひとときゆっくりゆっくり車で回ってみる。いつものことながら、鳥たちとの出会いは少ない。以前は、田んぼに行けばスズメに会えたのだが、そのスズメにさえ会うことがない。

そんなことを考えていたら、遠くにキジの姿が見えた。何はともあれ、レンズを向けてみる。春は、キジとの出会いに恵まれるが、今の時期は、なかなか会えない。そのような中での嬉しく貴重な出会いなのである。

傍らでは、紫色の今まで見たことのない花が咲いていた。帰宅後、ネットで調べてみるとどうやらアレチハナガサのようである。また、暑さを避けて出掛けてみたいものである。