タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2022/1/1 新年のご挨拶

新しい年を迎え、静かに2021年を振り返ってみますと、色々な鳥たちとの出会いが思い出されます。特に心に残るのは、大好きな田んぼや蓮田で出会ったシギたちの姿です。例年より田んぼや蓮田を訪れる時期も遅く、また回数も少なかったのですが、思いがけずコアオアシシギの群れに出会ったり、キリアイを間近に観察出来たり、ツルシギには、数カ所で出会い、深く心に残る思い出となりました。

今年も思い出に残る鳥たちとの出会いを願っております。皆様方のお力添えを頂きながら、ほのぼのとした雰囲気のHP「九羽の白鳥」の更新が続けられるよう健康に留意しながら努力して参りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2022/1/1 オオハシシギ

ちょうど1年前になるが、蓮田でオオハシシギとタシギが寛いでいる光景に出会った。3羽のオオハシシギと1羽のタシギである。新春のまばゆい光を浴びて、満足そうなオオハシシギとタシギ。シギチが大好きな私には、何とも嬉しい光景であった。

わずかの時間であったが、オオハシシギとタシギの様子を観察していると、中央付近の2羽のオオハシシギが羽を広げ、まるで新年の挨拶をしているような光景を見せてくれたのである。年齢と共に、行動が限られて来ているが、今年も蓮田地帯への訪問が続けられるよう心から願っている。

2022/1/2 ホオジロガモ

寒さを迎えると楽しみにしているのが、カモたちとの出会いである。良く出会うのが、オナガガモ、マガモであろうか。コガモやヒドリガモ、ハシビロガモにも良く出会う。反対に私の住む地域で出会いの機会の少ないのが、ホオジロガモである。以前、冬の北海道を何度か訪れた時には、ホオジロガモを良く見かけた。

久しぶりにホオジロガモに会いたいとの願いが通じたのだろうか。湖畔沿いに車を走らせていると目の前にぽっかり浮かび上がって来たカモがいる。それは、ホオジロガモの雄であった。あまりにも突然の出会いで、ビックリ!!!慌ててレンズを向けたが、あっという間に遠ざかって行った。

束の間の出会いであったが、思いがけない胸弾む出会いであった。

2022/1/3 散歩道

朝から降り始めた雨だったが、お昼近くになって青空が見え始めた。久しぶりに近隣を歩いてみようと家を出た。自宅を出て程なく、植栽の豊かなお住まいがあり、それらを眺めていると可愛い声が聞こえ、遠くにメジロが数羽、姿を見せてくれた。

広いお庭の道路に面したところだけでも、いろいろ多彩で、しばらく見とれてしまった。ドウダンツツジは、陽当たりの良いところは、すっかり枯れてしまっていたが、日陰のところは、まだ真っ赤である。季節外れのシモツケも1カ所だけ咲いていた。赤い実が色々あるが、名前の分からないものも多く、調べる楽しみがある。

また、近いうちにゆっくり歩いてみたいものである。

2022/1/4 ヤマガラ

雲も厚く、今にも降り出しそうな空模様であったが、少し歩いてみようと家を出た。車で目的地まで移動し、そこからゆっくり歩いてみる。すぐ目の前に鳴きながら飛んで来て、ほんの一瞬、着地し飛び立ったのは、シロハラ。今季初めての出会いであったが、レンズを向ける猶予もなかった。

すっかり葉を落とした木立の中から聞こえてくるのは、ヤマガラ。どうやら3羽いるらしい。ヤマガラの声が、一段と賑やかになって、目の前に姿を見せてくれた。我が家のベランダからも見ることが出来たヤマガラだが、今季は、出会いの機会があまりに少なく寂しく思っていたところだったので、この出会いがことさら、嬉しく思われた。

2022/1/5 マガモ

前回、今にも雨が降り出しそうな時に出掛けた公園。一瞬だけ姿を見せてくれたシロハラやアオジやクロジなど。気になる小鳥たちとの出会いを期待して、青空の日に出掛けてみることにした。

同じコースをゆっくりゆっくり歩いてみるが、さっぱり小鳥たちの声がしない。時折、ウグイスの地鳴きが聞こえるが姿は見せてくれない。小鳥たちとの出会いは、諦めて池の方に回ってみるとマガモが数羽、冬の日差しを浴びてのんびり泳いでいる。その中の1羽が、水浴びを始めた。

マガモの水浴びは、今まで見たことがなかったので、思わずレンズを向け、その様子を撮影した。気持ち良さそうに水浴びするマガモ。もう1羽が近づいて来て、真似をするように水浴びを始めた。冬の日差しが優しく降り注ぎ、辺りは、幸せな空気に包まれているように見えた。

2022/1/6 ホシムクドリ

越冬しているシギチとの出会いをかすかに期待して出掛けた蓮田地帯。やはりと言うべきか当然と表現すべきなのだろうか、全くシギチの姿を見ることがなかった。タイミングが悪かっただけだと思いたいが、過去には、エリマキシギや多数のオオハシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、オジロトウネンなどを見ているので、何ともやり切れない気分であった。

その日の帰り道、ムクドリの集団に出会った。電線にとまっていたムクドリたちが、次々に乾ききった田んぼに降りて来る。見るともなしに、その光景に目をやると、1羽の鳥が、かすかに光って見えた。ドバトの首の所の輝きにも似た色である。ムクドリの中にドバトが1羽?と思ったが、良く見るとホシムクドリである。予想外の出会いで、嬉しさに胸が弾んだ。出会いに感謝である。

2022/1/7 散歩道

暖かい季節には、週に何度か近隣を歩いていたのだが、寒さを迎えた頃から、腰が重くなり、ほとんど近隣を歩く機会がなくなってしまっていた。雨の上がった後は、それほど寒くもなく、久しぶりに歩いてみることにした。

嬉しいことに紅葉がまだ残っていて、心和ませてくれた。子どもの頃、プロペラと呼んでいたものも目にとまり、嬉しくなってくる。早春に可愛い花を楽しませてくれる河津桜の木肌が、とても美しく見えた。ヤツデが、何カ所で目にとまり、コムラサキシキブやトウネズミモチの実が彩りを添えてくれた。

近隣にもいろいろな植物があり、コゲラも姿を見せてくれる。また、暖かい日を選んでゆっくり歩いてみたいものである。

2022/1/8 ツグミ

冬の田んぼは、土色ばかりが続き、何とも殺風景であるが、何故か心惹かれるものがあり、時折、車で回っている。数年前までは、こんなに乾ききった田んぼではなかったように思うのだが、雨でも降らない限り、からから状態である。

それでもあぜ道には、野の花が咲いているところもあり、嬉しくなってくる。今季、なかなか出会いの機会のなかったツグミに田んぼでようやく出会うことが出来た。1羽だけであったが、ツグミの姿を確認出来たときは嬉しかった。これから数を増すのであろうか。鳥たちとの出会いの機会が年々少なくなり寂しい限りである。

2022/1/9 メジロ

雨上がりに近隣を久しぶりに歩いてみることにした。水滴のついた木々があちこちに見られ、何とも清々しい気分に浸りながら、ゆっくりゆっくり歩いてみた。今まであまり気にもとめなかった木々や草花が、みずみずしくてより新鮮に見える。

ずっと気になっていたザクロ。真っ赤に熟れた頃に撮影しようと思いながら、ずいぶん経ってしまい、黒々として無愛想な顔をしている。それでも写真に撮ってみようかなと思った途端、メジロが飛んで来た。割れたザクロに顔を突っ込んで、美味しそうに啄んでいる。まだ食べるところが充分にあるらしい。

程なくもう1羽のメジロが飛んで来て、2羽になり、ザクロのレストランは、満員御礼。心和む散歩道のひとこまである。

2022/1/10 ヒヨドリ

1月6日の朝、ずいぶん冷えるなあと思っていたら、粉雪が舞い始め、あっという間に、辺りは、銀世界。東京では、4年ぶりに10センチの積雪とのこと。子どもの頃は、雪が降るとワクワクしたが、今は、路面の凍結が何より怖い。

翌日の朝、近隣を歩いて、雪景色を撮影したいと思ったが、足元がおぼつかなくて諦めた。諦めきれずベランダに出て見るとヒヨドリが鳴きながら飛んできた。こちらの気持ちを汲んでくれたのか、程良い位置に止まり、しばし、モデルになってくれた。

2022/1/11 オオハシシギ

小雨の降る暗い日であった。越冬しているシギチとの出会いを期待して回った蓮田地帯であったが、ほとんど出会いがなく、がっかりしての帰り道。最後の蓮田に差し掛かると、2羽のシギが飛んで来た。シルエットから、おそらくシギであろうと判断した。

暗かったのと少々距離があったので、とりあえずワンカットだけ撮って、液晶画面を見てみると、どうやらオオハシシギらしい。確かに2羽着地したのだが、もう1羽は、見失ってしまった。数枚撮って移動すると、今度は、タシギ10数羽が目に入ってきた。飛来当初は、多数見かけたタシギだが、何故か、見かけなくなっていた。久しぶりに見るタシギに少々興奮しレンズを向けると、そのタシギが飛び立ってしまった。帰宅後、PCに取り込んで見ると足跡?がくっきり写っている。何とも不思議なことであった。

2022/1/12 コハクチョウ

例年、10月の終わりから11月に始めにかけて飛来するコハクチョウ。ずっと気になりながら、なかなか都合がつかず、一日延ばしになっていたが、やっと重い腰をあげて白鳥の郷を訪ねてみた。

朝早くに現地着であれば、多数のコハクチョウやオオハクチョウ、アメリカコハクチョウなども見られるようであるが、体力的に無理であるので、ゆっくり出掛け現地着が、10時を回っていた。ほとんどのコハクチョウが、すでに田んぼの方に採餌に出掛けているようで、50羽ほどのコハクチョウと多数のオナガガモが見られるだけであった。

そのコハクチョウが、次々に飛び立って行く。その光景を見られただけで大満足であった。北帰行の前に、もう一度、白鳥の郷を訪ねてみたいものである。

2022/1/13 ジョウビタキ

今季、なかなか出会いの機会のなかったジョウビタキ。不思議なもので、一度出会えると二度、三度。雄にも雌にも出会いの機会が巡って来た。

一瞬の出会いで、すぐに姿が見えなくなってしまったが、写真を撮ることが出来て大満足である。それぞれ別の場所での出会いであるが、ジョウビタキは、人懐っこい鳥なので、また日を改めて出会った場所を訪ねてみたいと思っている。今度は、ゆっくり姿を見せてくれるだろうか。

2022/1/14 アオジ

モモイロペリカンのカンタくんに会いたくなって、沼のほとりを訪ねてみた。橋の上から眺めるとヨシガモが、たくさん集まっているのが見える。雄も雌も大集合である。

ふと目を転じると、小枝に小鳥がとまっている。今季、なかなか出会いの機会がなかったアオジである。しばらくじっとしていたが、羽繕いを始めた。その姿が、何とも愛らしい。春を待ちわびる木の枝にちょこんと止まったアオジ。アオジも春を待っていることだろう。

2022/1/14 モモイロペリカン

雲がどんよりと広がり、暗い日であった。モモイロペリカンのカンタくんに会いたくなって出掛けた沼のほとり。カンタくんは、いつもの船に乗り、愛想良く出迎えてくれた。羽繕いをしたり、羽を膨らませてみたり、一流のモデル、顔負けである。

すぐ近くでは、ヨシガモが大集合していた。湖岸にある枯れ草のところで食事中のようである。湖面に浮かんでいるヨシガモの姿しか見たことがなかったので、少々驚きながら、新鮮な出会いを楽しんだのだった。

2022/1/15 ハシビロガモ

今季、あまりカモたちに出会っていないことに気がついて、馴染みの公園の池を訪ねてみることにした。この池には、例年、たくさんのハシビロガモが姿を見せてくれるので、きっと出会えるであろうとの思いで出掛けてみた。

予想通り、ハシビロガモは、雄も雌も複数姿を見せてくれた。円陣を作って、グルグル回る独特の採餌風景も見ることが出来た。コガモもたくさん姿を見せてくれた。予期していなかったのは、ミコアイサである。雌が1羽で距離もあったが、嬉しい出会いであった。また、近いうちに訪ねてみたいものである。

2022/1/16 ヤマガラ

今季、ベランダから見える位置にあるエゴノキの実が、不作のようで、あっという間に実がなくなり、ヤマガラの姿を見る機会もほとんどなかった。近隣には、エゴノキが数本あるが、そこは、たくさん実がついていたので、ヤマガラは、そのエゴノキの実を啄んでいたのだろうか。

そんなことを考えながら、散歩道を歩いていると一瞬、ヤマガラの声が聞こえたような気がした。そら耳かな?と思ったが、何と目の前に姿を見せてくれた。何やら足で器用に掴んでいたのは、エゴノキの実だったのだろうか。また、ゆっくり姿を見せて欲しいものである。

2022/1/17 コアオアシシギ

田んぼに飛来するシギチに関心を持つようになって、どれくらいになるだろうか。春の渡り、秋の渡り、そして越冬。その折々に出会いを楽しみにしているが、今季、越冬組は、ずいぶん少ないように感じている。

少し前の出会いになるが、おそらく越冬するであろうと思われるコアオアシシギ2羽 に出会った。最初、身を寄せ合うようにじっと動かずにいたが、少しずつ少しずつ動き始めた。優しい感じのコアオアシシギ。この地で、冬を乗り切り、故郷へ無事に帰って欲しいものである。

2022/1/18 シジュウカラ

朝早くから降り出した雨は、本格的になり、音立てて降っている。雨の一日になることだろうと部屋の片付けを始めて程なく、外がずいぶん静かになったように思った。カーテンを開けると雨があがっている。薄日も差し始めたようだ。

久しぶりに近隣を歩いてみることにして、外に出た。木々に水滴がついて、そこに光があたり、キラキラ輝いて美しい。そんな光景に見とれていると、鳴き声がしてシジュウカラが、姿を見せてくれた。小枝にとまったシジュウカラ。良く見ると足元にしっかりご馳走をつかんでいる。何とも心和む光景であった。また、ゆっくり歩いてみたいものである。

2022/1/19 タカブシギ

私は、田園地帯の風景が大好きで、時折、車で田んぼ回りをしている。秋の渡りの頃、蓮田地帯は、賑わったが、初冬を迎え、ひっそりしてしまった。丹念に探せば、まだまだ出会いはあるようだが、体力に限界があり、そこそこで引き上げている。

そのような私を慰めるように姿を見せてくれるのがタカブシギである。全国的には、かなり数を減らしているというタカブシギ。だが、隣県の蓮田地帯では、実に良く出会う。

タカブシギの羽模様は、シックだが、とても美しい。惚れ惚れ眺めながら、いつもレンズを向けている。

2022/1/20 エリマキシギ

越冬しているシギチとの出会いを求めて蓮田地帯に時折、お邪魔させて頂いている。前回、訪問の折は、あまりにも鳥たちとの出会いが少なく、がっかりして帰路についたのだが、今回は、どんな出会いが待っていてくれるだろうか。

収穫の済んだ蓮田が、あちこちに見受けられるようになって来たので、シギたちとの出会いも期待出来るだろうか。いつもタカブシギを良く見かける蓮田に差し掛かるとタシギが、数羽飛び立った。目を凝らして良く良く見ると、タカブシギ、タシギ、コチドリが蓮田の奥の方に見える。さらに目を凝らすと赤い足のエリマキシギが見えた。

かなり厳しい距離であったが、大好きなエリマキシギに会えた嬉しさで、たくさんたくさんシャッターを押してしまった。

2022/1/21 スズメ・他

3年前に体調を崩し、歩くことが大変になってから、今まで以上に近隣を歩くようになったように思う。田園地帯を訪ねるのも大好きだが、近隣の散歩は、いろいろ発見があって、なかなか楽しい。

今まで、気がつかなった植物に目を向け、名前が分からないと自分で調べたり、知人に教えて頂いたりしている。四季折々、いろいろな植物に出会うことで、心も豊かになっているように思う。2月になれば、梅の花もほころび、春の野の草が、あちこちで姿を見せてくれることだろう。

2022/1/22 ハクセキレイ

越冬しているシギチに会いたくて、時折、足を運んでいる蓮田地帯。少しお遅めに家を出たのだが、気温が、かなり低めだったようで、蓮田が、部分的に凍っている。

そこに姿を見せたのが、ハクセキレイ。枯れた蓮の茎に器用にとまって、体操選手のようにジャンプをし、別の蓮の茎に飛び移ったりしている。実に軽快な足取りで、見ていても気持ちが良い。さらに氷上をスイスイと歩き始めた。

寒さをひととき忘れるハクセキレイのフィギュアスケートであった。

2022/1/23 ハジロカイツブリ

冬晴れの気持ちの良い日。ゆっくりゆっくり車で湖畔を回ってみる。昨年よりもカモ類の飛来数は,少ないようであるが、ヨシガモやヒドリガモ、ホシハジロなどは、そこそこ姿を見せてくれているようだ。それにしてもオオバンの数の多さには、改めて驚く。

ふと気がつくと、ハジロカイツブリが数羽、潜水を繰り返している光景が目に入った。全部で4羽いるらしいが、2羽は、少々離れてしまった。手前の2羽にレンズを向け、数枚なんとか撮ることが出来た。潜水する瞬間も撮れてヤレヤレである。

冬の湖畔は、とても静かである。

2022/1/24 オオカワラヒワ

田園地帯で、冬を迎えると出会いの機会が増すのが、オオカワラヒワ。時には、びっくりするほどの群れで姿を見せることがある。そのオオカワラヒワに馴染みの公園で出会った。

最初、見かけたときは、芝地に数羽降りていたのだが、散歩の人が通りかかったので、パッと飛び立ち、近くのハンノキに飛び移った。そのハンノキを眺めていると、どこから飛んできたのか、あれよあれよという間に20羽以上ものオオカワラヒワが、集まり始めた。

なかなかすっきりしたところに姿を見せてくれないので、撮影に少々苦労したが、何とか数カット撮れたので、大満足である。この冬、しばらく楽しませてくれることだろう。

2022/1/25 タゲリ

飛来当初は、30羽~50羽ほどの群れで見かけることが多いタゲリだが、今の時期は、単独で蓮田や田んぼにいるタゲリを見かけることが多い。

この日も1羽あるいは、2~3羽で採餌しているタゲリを数カ所で見かけた。タゲリの羽は、太陽光があたると緑や紫色が輝き、実に美しい。羽の色も輝きも飛来当初より、ずいぶん綺麗になっている。春先まで滞在し、是非、夏羽を見せて欲しいものである。

2022/1/26 散歩道

その公園を初めて訪ねたのは、少し前のことである。さほど広くない公園であるが、池もあり、木々も豊かで、一目ぼれしてしまった。鳥たちの動きは、人馴れしていない所以か、実に敏捷で、なかなかシャッターを押すことが出来ない。

今季、初めての出会いのシロハラも一瞬であったし、メジロは、群れで姿を見せたが、なかなかシャッターを押すことが出来なかった。水辺には、ホシハジロやオオバンなどが姿をみせてくれて、のどかなひとときを過ごすことが出来たのである。

また、近いうちにゆっくり訪ねてみたいものである。

2022/1/27 タヒバリ

越冬のシギチに会いたくて、時折、足を運ぶ蓮田地帯。オオハシシギやタシギの姿も久しぶりに見られるようになって嬉しい限りである。その蓮田付近で、良く出会うのが、タヒバリである。

シギチに出会うと、どうしてもそちらの撮影を優先してしまうので、タヒバリの撮影は、後回しになってしまう。この日は、タヒバリにも力を入れようと思い、2カ所で真剣にタヒバリを撮影した。タヒバリに言わせれば、もっと丁寧に綺麗に撮って欲しかったことだろう。

2022/1/28 ハイイロチュウヒ

四季折々、田園地帯の風景は、心和むものがあり、しばしば足を運んでいる。冬枯れの田んぼは、何とも殺風景なのだが、心落ち着く光景でもある。

鳥との出会いは、ほとんど期待せずに出掛けたのだが、冬枯れの田んぼからチュウヒが飛び立った。飛びものは、苦手で、辛うじての証拠写真であったが、チュウヒとハイイロチュウヒが写っていた。遠くには、富士山が見え、トビは、ゆったりと羽を休めている。のどかで心和む冬の田んぼのひとこまである。

2022/1/29 ヒバリシギ

風が少々強めで寒い朝。いつもの蓮田地帯に向かった。実は、数日前の夕方、かなり距離があるもののヒバリシギを見かけレンズを向けてみたが、自分の機材では、かなり厳しく心残りであったのだ。出来れば、何とかもう一度会いたいとの思いで、蓮田地帯への道を急いだ。

あわよくば、近距離での出会いとなったら、どんなに嬉しいことだろう。現地に到着するまで、ヒバリシギとの出会いをひたすら念じ続けていたが、こちらの気持ちが通じたのだろうか。現地に到着すると、すぐ目の前と言っても良いほどの距離にヒバリシギが姿を見せてくれたのだった。

空を見上げるような素振りをしたり、何とも愛らしい表情を振りまいて、私の心は、幸せ感でいっぱいであった。

2022/1/30 イソシギ

越冬のシギチに会いたくて、時折、隣県の蓮田地帯を訪問している。春の渡りや秋の渡りに比べれば,ずいぶん種数が少なく限られているが、それでもシギチとの出会いに胸ときめかせられるのは、何とも幸せなことである。

1年を通して出会いの機会があるイソシギ。以前は、出掛ける先々で出会ったものだが、ここ数年、ずいぶん出会いの機会が減ってしまった。この日は、久しぶりにコチドリの群れの中にいるイソシギを見かけてレンズを向けることが出来たのだった。ただ、今まで出会ったイソシギとは、ずいぶん印象が違い、戸惑ったのだが、帰宅後、PCに取り込んで、画像をよく見るとクチバシがかなり曲がっている。生まれつきなのだろうか。クチバシが、曲がっているだけで、これほど印象が違うことに改めて驚いている。

2022/1/31 ハシビロガモ

四季折々、珍しい鳥との出会いは期待出来ないが、訪れるたびにきっと誰かが出迎えてくれる、そんな場所がある。小さな公園なのだが、まずまずの大きさの池があり、冬は、カモたちとの出会いが楽しみである。

この日は、ハシビロガモが雄と雌で出迎えてくれた。枯れた葦を湖面に映して、それが絵画のようで何とも楽しい。ゆったりとゆったりと泳ぐハシビロガモは、なかなか素敵なモデルである。また、近いうちに訪ねてみたいものである。