タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2019/6/1 サトキマダラヒカゲ

サトキマダラヒカゲの画像

自宅からそう遠くないところに静かな静かな里山がある。今までも何回か行ったことはあったのだが、いずれも野鳥の観察が主であったから、野鳥の見られない時期には、足を向けることがなかった。

チョウに関心を持つようになり、その里山を訪れて驚いた。ずいぶん色々なチョウがいるのである。植物もなかなか面白い。すっかり里山が気に入ってしまって何度も足を運んでいる。

その里山でサトキマダラヒカゲに出会った。何と樹液に数頭のサトキマダラヒカゲが群がっているのである。初めて見る光景に驚きながらレンズを向けた。何とも新鮮な出会いであった。

2019/6/2 チュウシャクシギ Whimbrel

チュウシャクシギの画像

5月の終わりに訪れた田んぼ。流石に渡りの時期を過ぎ、シギたちとの出会いは、無理であろうと思いつつも久しぶりにゆっくり回ってみた。今年の田んぼは、例年より田植えが遅かったのだろうか。早苗がまだ、それほど伸びていないので、シギチを探しやすい。しかし、肝心のシギたちの姿は、なかなか見つからない。

やっと1羽のチュウシャクシギの姿が見えた。辺りを見渡すと、チュウシャクシギが10羽ほど休んでいる。淡い期待は、していたものの、やはり出会いは、嬉しいものであった。すぐ近くでは、ダイサギも羽を休めていた。

2019/6/3 キジ Common Pheasant

キジの画像

田んぼを吹き抜ける風は、心地よい。昨年、いくつかのチョウに出会った田んぼに出掛けてみると、すっかり様変わりしている。田んぼの一角に可愛いお花が咲いている草地があったのだが、水田になってしまい、面影の片鱗すら見られない。

さほど広くない田んぼであるが、ゆっくり回ってみるとキジの♂と♀の姿が見えた。朝日があたってなかなか美しい。雌は、用心深く草陰にすぐ身を隠してしまったので、少し待ってみると、警戒しながらも姿を見せてくれた。朝のひととき、嬉しい出会いであった。

2019/6/4 アゲハ

アゲハの画像

静かでのどかな散歩道。大好きなネモフィラの小径もこの散歩道にはある。今は、アジサイが色とりどり咲き始めた。折々に色々なお花を楽しめるのは、何とも有り難いことである。

少々暑い日だったので、木陰で休みながらゆっくり散歩道を歩いた。そこで目についたのが葱坊主の回りをヒラヒラと舞うアゲハの姿である。近くには、色々なお花が咲いているのに、どうやらこの葱坊主がお気に入りのようである。アゲハと葱坊主。楽しい散歩道のひとこまである。

2019/6/5 ヒバリ Eurasian Skylark

ヒバリの画像

大好きな田んぼには、相変わらず足を運んでいる。しかし、鳥たちとの出会いの何と少ないことだろう。スズメにすら出会わないことも多々ある。それでも田んぼの緑が恋しくなり足を運んでいる。

この日は、嬉しいことにヒバリに出会った。車をとめて休んでいると目の前の草にいきなりヒバリが飛んで来てとまったのである。そして、すぐにまた飛び去ったのだが、そのわずかな時間に色々な表情を見せてくれた。こんな出会いがあるから田んぼ通いは、やめられない。

2019/6/6 アカシジミ

アカシジミの画像

静かな里山が大好きで、ここのところ数回、足を運んでいる。キビタキのさえずりやヤマガラの声、ホトトギスの声も間近に聞こえることもあり、胸が弾んで来る。一番の目的は、チョウに会いたいのだが、ヒラヒラ舞う姿を見るばかりのことも多い。

諦めて戻りかけた時、足元に鮮やかなオレンジ色が目に入った。小さなオレンジ色だったが、かすかに動いている。良く良く見るとアカシジミのようである。翅が大分傷んでいるが、必死に生きている姿が、何とも愛おしい。初めての出会いのアカシジミ。何とか元気に生き延びて欲しいものである。

2019/6/7 アオバズク Brown Hawk-Owl

アオバズクの画像

気になっていたアオバズク。今年も元気な姿が見られると言う。久しぶりにアオバズクのポイントに出掛けてみると、2名の先客が、レンズを向けている。レンズの方角で、すぐにアオバズクの位置が分った。

アオバズクの表情は、父親の威厳を見せて、なかなか眼光鋭い。逆光にならない位置で数枚撮って、早々に引き上げた。見張り役のアオバズクは、多分、睨みをきかしていたのであろう。暑さが本格的になる頃、元気な雛の姿が見られることと楽しみにしている。

2019/6/8 フクロウ Ural Owl

フクロウの画像

毎年、その時期になると会いたくなるのがフクロウ。可愛いフクロウの巣立ち雛には、是非会いたくなる。今年も何とかその思いが通じたようで嬉しい出会いがあった。

静かな静かな森の中、高い高い木の上に1羽のフクロウの雛の姿があった。巣立ってすぐではなかったので、高い木の上に移動してしまったようである。親鳥は、別のところで、我が子を見守っている。来季もまた会えるだろうか。フクロウは、魅力的な鳥である。

2019/6/9 アオスジアゲハ

アオスジアゲハの画像

いつしか暑さを感じる頃となり、木陰が恋しくなって来る。大好きな里山に足を運ぶと、あちこちに木陰があり、ひんやりと心地よい。その木陰では、時々、チョウの姿を見かけることもあるので、嬉しくなって来る。

甘い香りが漂って来る栗の木に飛んで来たのは、アオスジアゲハ。真っ白な栗の花は、余程美味しいのだろうか。アオスジアゲハの動きを見ていると真剣そのもの。木陰で涼をとりながら、アオスジアゲハとの出会いを楽しむことが出来た。

2019/6/10 ヒカゲチョウ

ヒカゲチョウの画像

木陰がひんやりと心地よい里山では、ヒカゲチョウにも出会った。後翅の目玉のような模様は、ヒメウラナミジャノメなどの別のチョウで見たことがあるが、ヒカゲチョウに会うのは、初めてである。

チョウや植物に目を向けるようになり、鳥との出会いの少ない今、新鮮な感動に浸ることが出来、嬉しく思っている。里山では、散歩道とは、また違った植物やチョウとの出会いがあり、折々の発見に喜びを感じている次第である。

2019/6/11 田んぼの鳥たち

カルガモの画像

頼りなげに揺れていた早苗も、今では逞しく育ち日々緑の色を濃くしている。田んぼは、一面に緑の絨毯を敷き詰めてようである。その田んぼで、カルガモに出会った。全部で6羽ほどいただろうか。それぞれ思い思いに羽繕いをしたり、田んぼの中を泳ぐように歩いたり、何とものどかな光景である。近くには、コチドリの姿も見えた。

少し離れた別の田んぼでは、アオサギが畦に佇み、ツバメが巣材運びに余念がない。キジの雄と雌の姿も見えた。田んぼは、いつ訪れても、のどかでゆったりしている。

2019/6/12 ウラギンシジミ

ウラギンシジミの画像

6月は、草原性の鳥との出会いを楽しむ時期だが、今年は、オオセッカやコジュリンの姿が今まで見られていたところに少ないと言う。一体、何が原因なのだろうか。

私は、相変わらず近隣や里山をゆっくり歩いている。里山では、チョウとの出会いが楽しみである。この日は、ウラギンシジミに出会った。チョウに関心を持つようになって、まだ日が浅く、知らないことばかりだが、鳥と同じくチョウもそれぞれに飛び方が違うということに気が付いた。ウラギンシジミが飛んでいる姿を見て、そう実感した。

2019/6/13 テングチョウ

テングチョウの画像

暑さを感じるようになり、木陰を求めてゆっくり散歩を楽しむ。近隣の散歩も楽しいが、里山の散歩もまた楽しい。それぞれに見える世界が異なり、いつも新鮮である。

この日、里山では、テングチョウに出会った。初めての出会いであったが、ファインダーを覗いて見て、もしかしてこれがテングチョウ?とすぐに思った。まさに天狗のような雰囲気そのものであった。鳥との出会いは少ないが、チョウとの出会いを楽しんでいる。

2019/6/14 ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミの画像

鳥が少ないことと自分の体調が今ひとつのこともあって、チョウに関心を持つようになり、その中でもゼフィルスという言葉にとても心惹かれてしまった。そのゼフィルスの中で、平地でも会える可能性のあるもののひとつウラナミアカシジミ。他の方の画像を見て、ますます会いたい思いが募って来る。

そのような折、出掛けた先で、何ともタイミング良くウラナミアカシジミに会えたのである。緑の葉の陰に鮮やかなオレンジ色が見えたとき、嬉しさがこみ上げて来た。なかなか思うような位置に姿を見せてくれなかったが、初めての出会いのウラナミアカシジミに胸が熱くなるのを覚えたのである。

2019/6/15 ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミの画像

会いたいという思いが強かったウラナミアカシジミ。平地で見られるゼフィルスの中でウラナミアカシジミと共に会いたいと願っていたのは、ミズイロオナガシジミである。

出会いというものは、鳥の時も不思議なことがたくさんあったが、チョウに関しても同じような気がする。出掛けた先で、ちょっと休憩しようと立ち止まったところに、ミズイロオナガシジミは、いた。栗の葉にちょこんと乗っている姿は、何とも愛らしく感動もひとしおであった。

開翅は、見られなかったが、裏翅の美しさには、心奪われるものがある。

2019/6/16 ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモンの画像

チョウに関心を持つようになって、近隣の散歩が楽しくなり、里山にもしばしば足を運ぶようになった。出掛ける度に何か発見があり、胸ときめかせる瞬間があるので、いつも新鮮な感動を味わっている。

この日の出会いは、ミドリヒョウモン。翅の鮮やかさが目をひいたが、ツマグロヒョウモンの♂だろうと決めつけていた。しかし、オレンジ色の何ともいえない鮮やかさが、妙に気になった。帰宅後、知人にお尋ねし分ったのだが、私には未見のミドリヒョウモンというチョウであった。

このような出会いがあるから、また里山に足を運ぶようになる。梅雨の間の雨のない日。また出掛けてみたいと思う。

2019/6/17 ルリシジミ

ルリシジミの画像

チョウに関心を持つようになって、里山をゆっくり歩く機会が増えて来た。思うように歩けないもどかしさがあるが、目の前の自然を楽しみながら、いつもゆっくり歩いている。

栗の木のところで白さの目立つシジミチョウに出会った。もしかしたらゼフィルスのひとつであるウラゴマダラシジミかもしれない。そう早とちりして、熱心にシャッターを押したのだが、良く見ればルリシジミである。少々がっかりしたのだが、散歩道で良く出会うのは、ヤマトシジミで、ルリシジミには、なかなか出会う機会がない。栗の花と共に、目線で撮れて何とも嬉しい出会いとなった。

2019/6/18 栗の木に集まるチョウ

ムラサキシジミの画像

里山を歩くと、独特の甘い香りが漂ってくる。栗の木が、あちらにもこちらにもと言うわけで辺りに栗の花の香りが充ち満ちているのである。その甘い香りに誘われて昆虫が色々集まってくる。

憧れのゼフィルスにも出会ったが、この日の顔ぶれは、多彩で、ダイミョウセセリ、ミドリヒョウモン、ベニシジミ、ムラサキシジミなどであった。昆虫も色々で2種のカミキリムシ、ハナムグリ、蜂などである。今まで気がつかなかった自然の営みを肌で感じながら、里山をゆっくり歩いている。

2019/6/19 里山の蝶たち

ルリタテハの画像

鳥との出会いも少ないし、体調も今ひとつ。と言うわけで相変わらずの里山散歩。チョウに出会えるとワクワクして力が湧いてくる。大分前からアザミの花をあちこちで見かけていたが、今もまだ別のアザミが紫色の美しい姿を見せてくれている。ハルジオンも今は、ヒメジョオンに変り、時折、チョウがとまって嬉しい。

近隣の散歩コースのカタバミは、姿を消してしまったが、里山では、たくさんカタバミが咲いて、ヤマトシジミが舞っているのを見ることが出来た。樹液が出ているような大きな樹のところでは、ルリタテハ。裏翅が、何とも面白い。ヒラヒラ舞うキタキチョウの黄色は、実に鮮やかである。

大好きな里山。いつまでもこの自然が残ってくれますように。

2019/6/20 セッカ Zitting Cisiticola

セッカの画像

チョウに心を奪われて里山に足を運ぶことが多くなり、田んぼへ出掛ける機会が少なくなりつつある。それでも時折、足を運ぶことがあり、その折々に何かしら出会いがあるのが嬉しい。

いつものように♫ヒッヒッヒッ♫チャッチャッチャッチャッ♫元気の良いセッカの声が、緑の田んぼに響き渡ると、こちらも元気になれるような気がして嬉しくなってくる。いつものことだが、セッカは、なかなかとまってくれない。この日も半ば諦め、飛んでいるセッカの姿を見られただけで満足と思っていたのだが、何と、目の前の草地に降り立ったのである。慌ててレンズを向け、何枚かシャッターを押したところで飛び立った。

思いがけない嬉しい出会いであった。

2019/6/21 アカシジミ

アカシジミの画像

梅雨の頃、短い期間に限って姿が見られるというゼフィルス。当地では、見られる種は、ごく少数であるが、それでも出来るだけたくさんのゼフィルスに会いたい。その思いが通じたのだろうか。羽化不全のアカシジミをはじめ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミなどにも出会えた。

アカシジミは、羽化不全とのことで、胸傷む思いがしたので、翅の傷んでいない個体に会いたいというのが希望であった。栗の花が、まだ甘い香りを放っている里山に出かけて見ると、嬉しいことに綺麗なアカシジミが迎えてくれたのである。光が適度にあたって、その美しさは、何とも言葉が出ないほどである。

ゼフィルス。何とも魅力的な言葉である。

2019/6/22 ミドリシジミ

ミドリシジミの画像

ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、アカシジミに出会えたので、今度は、ミドリシジミに会いたい。そう思って里山に足を運んでみた。小さな流れのすぐそばで、その出会いは、実現した。翅を閉じていたが、わずかに表翅が見える瞬間があり、多分雌であろうと思った。

その日は、翅を広げてくれなかったので、翌日、もう一度足を運んでみると、サービス良く表翅を広げて見せてくれている。ほぼ黒くて、思っていた通り、ミドリシジミの雌のようだ。緑色に輝く雄を見たいと思い、ハンノキのある周辺を探してみたが、見つけることは出来なかった。

少々心残りであるが、またいつか出会える日を夢見ることにしよう。ゼフィルス。素晴らしい出会いに感謝である。

2019/6/23 アマサギ

アマサギの画像

梅雨の間の短い期間にのみ見られるというゼフィルスに、すっかり心を奪われ、シジミチョウ探しに時間を費やしている。そのため大好きな田んぼにも足が遠くなり、野鳥との出会いも自ずから少なくなっていた。

たまにはとの思いで田んぼを回ってみると、嬉しいことにアマサギが10羽ほど、姿を見せてくれた。換羽状態も色々で、久しぶりに見るアマサギは、なかなか美しい。田んぼの緑が、アマサギの色合いを一層、際立たせ、何とも美しい。反対側の田んぼにもアマサギの姿が見えたが、少々距離があったので、断念し、その場を後にした。

2019/6/24 キタテハ

キタテハの画像

ゼフィルスに会いたいとの一心で、里山散歩を続けている。アカシジミとウラナミアカシジミには、何度か出会ったのだが、ミドリシジミが、私には、案外手強い。

もちろん、ゼフィルス以外のチョウにも関心があるので、出会うとレンズを向けている。この日出会ったのは、キタテハ。今までも何回か出会っているが、なかなか思うような位置には、とまってくれない。キタテハがとまった上をモンシロチョウが飛んだり、里山を歩いていると楽しい出会いが色々ある。

2019/6/25 ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハの画像

のどかな里山をゆっくりゆっくり歩く。里山では、チョウとの出会いが何より楽しみだが、色々な野の草が見られ、今まで知らなかった植物に目を向けるとき、新鮮な感動を覚えている。

この日の出会いは、ヒメアカタテハ。モンキチョウにも出会った。どこでも見かけるモンシロチョウとの出会いも嬉しい。真っ赤なヒメコウゾは、初めて見るのだが、その鮮烈な赤色には、目を奪われた。また、里山をゆっくり歩いてみたいと思う。

2019/6/26 アオバズク Brown Hawk-Owl

ヒメアカタテハの画像

鳥の少ない時期に、愛想良く姿を見せてくれるのがアオバズク。葉が覆い被さって見えないときもあるが、少し場所を変えると、あの金色の目がこちらを見つめていたりする。

久しぶりに訪れてみると、この日は、分りにくいところにいて、すぐには、アオバズクの姿を見つけることが出来なかったが、顔を洗うような仕草をして、いつもと違う表情を見せてくれた。後、1ヶ月もすれば、可愛い巣立雛の姿も見られることであろう。

2019/6/27 コムラサキ

コムラサキの画像

静かな静かな里山をゆっくりゆっくり歩く。体調が今ひとつの私には、里山歩きが程よい運動になっている。里山では、チョウや植物など、目に入るものが新鮮で驚きと感動が待っていてくれる。

この日の出会いは、コムラサキ。チョウに関心のない頃、一度出会ったことがあるが、記憶はあやふやである。花は、咲いていなかったが、葉を見ると栗のようだ。その木のところには、ベニシジミとサトキマダラヒカゲがいたが、見たことのない姿にハッとしてレンズを向けた。帰宅後、図鑑で調べるとコムラサキと分った。里山では、嬉しい出会いが待っている。

2019/6/28 キマダラセセリ

キマダラセセリの画像

里山散歩では、今まで気が付かなかった発見があり、その折々に目に心に刻みつけるものがある。近隣の散歩で、以前、一度出会ったことのあるキマダラセセリであるが、環境が変わると、新鮮でその出会いが嬉しくなってくる。

木々や草が多い里山では、キマダラセセリの色合いが、映えて見えて心が弾んで来る。その動きを楽しみながら、シャッターを押した。何ともお洒落な色合い。今度は、いつ出会えるだろうか。

2019/6/29 ツミ Japanese Sparrowhawk

ツミの画像

桜の花の咲く頃に飛来するというツミ。近年は、日本で越冬する個体も多いようだが、暖かくなるとツミの声が聞こえてこないかと耳をそばだてている。今までも数カ所の公園でツミが営巣しているのを見たことがあるが、ツミは、人間との距離が案外近い。

久しぶりに出掛けてみるとツミの声が聞こえて来た。その方角を探すが、姿が見えず、オナガの姿ばかりが目に付く。待つことしばし。さっと飛んで来て木立の中に入ったのは、ツミの♂。久しぶりに見る姿は、美しく出会えたことに喜びを感じた。

2019/6/30 ジャノメチョウ

ジャノメチョウの画像

いつものように野の草を愛でながら、ゆっくり歩いていると黒いチョウが飛んだ。一瞬、真っ黒に見えたが、黒いアゲハとは違う。どうやら初めて出会うチョウのようである。そのチョウは、草むらの中に入ってしまい、しばらく待つとヒラヒラと舞い、また草むらの中に姿を消してしまう。

しばらくすると草の陰の見える位置にとまってくれた。とにかく写真を撮ろうとひざまずいて何とか撮影。裏翅は撮れたがなかなか開翅してくれない。一瞬開くと、星のような小さな斑が、青く光って見える。何とも神秘的なチョウである。

帰宅後、図鑑で調べてみるとジャノメチョウとのこと。もちろん初めての出会いであった。翌日、再訪し、今度は、ネジバナやアザミにとまったところを撮影することが出来た。