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6月25日〜29日まで、北海道を訪ね、鳥たちとの出会いを楽しんできた。6月の北海道を訪れてみたいと長い間、夢見てきた願いが叶い、ノゴマやシマアオジ、シマセンニュウ、マキノセンニュウに出会えたことは、嬉しく心に残るものであった。更にギンザンマシコは、以前、出会ったことはあるのだが、今回は、「こちらに来ないで!」というほどの至近距離で観察することが出来た。
初日の25日は、お昼過ぎに旭川空港に到着後、旭岳周辺をゆっくり探鳥した。最初の出会いは、アカハラであった。冬の公園で、良く見かけるお馴染みのアカハラだが、初夏の北海道で出会うと、また違った新鮮な印象がある。その上、幸運にも雛の姿を見ることが出来た。アカハラに出会った林では、センダイムシクイの地鳴きとさえずりが、盛んに聞こえ、姿も時折、見えた。
次に出会ったのが、アカゲラ。冬の北海道では、何回か出会ったことはあるが、緑の中でのアカゲラとの出会いは、一際輝いて、美しく見えた。今、鳥たちは、繁殖期で忙しい。ニュウナイスズメが餌運びをしている姿を見る機会に恵まれたのも、この時期だからこそであろう。
夏羽のベニマシコ。その赤さが魅力的だ。初夏の北海道で出会いたい鳥のひとつである。「フィッフィッ」の声が近づいたり遠ざかったりしていたが、ようやく姿を見ることが出来た。
水辺に現れたのは、ハクセキレイ。どこでも見かける鳥だが、緑と水のある風景の中で出会うと、一味違って見えてくる。すぐ近くの草むらから姿を現したのは、夏毛のキタキツネ。決して綺麗とは言えないが、ふさふさした冬毛のキタキツネとは違う姿を見ることが出来たのも、旅の思い出となっている。
ちょうど1週間前、思いがけず、サンカノゴイの姿を全身、見ることが出来た。空模様を気にしながら、出かけたのだが、その出会いの嬉しさで、どんより曇っていた空も、何だか一瞬、明るくなったような気がした。
田んぼと田んぼの間の、農道を、のっそり歩いていく姿は、ちょっとユーモラスな微笑ましいものであった。あの姿は、微笑ましくなんかないという声も聞こえてきそうだが、「そこのけ、そこのけ、おいらが通る。」という感じで、結構、楽しませてもらった。
それにしても、サンカノゴイの足の大きいこと。飛翔の写真は、何回か撮影したことはあるが、足があれほど大きいとは。
梅雨の合間の楽しい出会いだった。
葦原の中で、一際、賑やかな声を披露しているのは、オオヨシキリ。この葦原を訪れる人たちのお目当ては、サンカノゴイ。オオヨシキリやヨシゴイは、脇役。でも、オオヨシキリは、頑張って声だけは負けてはいない。ヨシゴイは、飛翔のときの、羽根の美しさで、頑張っている。
梅雨の合間に訪れた葦原で、オオヨシキリの賑やかな声を聞くと、元気付けられる。もちろんサンカノゴイの声も、時折、聞こえてくるが、オオヨシキリには、かなわない。
梅雨のうっとおしさを忘れ、夏を感じさせてくれる鳥たち。葦原の中で、繰り広げられるドラマは、なかなか見ごたえがある。
近くのフィールドで、良く見かける鳥のひとつが、キジである。この時期、雌雄で見かけることが多い。
雄は、華やかで目を引くが、雌は、他の鳥同様、地味である。雄のはばたき、いわゆる「ほろうち」と呼ばれる行為を、よく見かけるのだが、なかなかタイミングが合わず、残念な思いをすることが多い。そこで、じっくり観察してみた。
いつも写真、写真と撮影ばかりに気を取られていたが、よくよく見ると、ほろうちの前に、胸を張っている。これは、まさに、これから「縄張り宣言するよ。」と伝えている姿だ。
キジに出会う機会に恵まれているフィールドが、すぐ近くにある。これから、もっといろいろ観察してみよう。
ごくごく普通に見られる鳥、アオサギ。あまりに身近すぎて、普段、あまり撮影しない。
今までで、一番、印象に残っているアオサギは、谷津干潟で、何の鳥にも出会えず、がっかりして帰ろうとしたとき、出会った婚姻色の綺麗なアオサギである。あの嘴は、本当に綺麗だった。かなり以前のことなのに、今でも、あのときの出会いは、鮮明に覚えている。
田んぼで出会ったアオサギ。いつもは、頸を伸ばしている姿を見ることが多いのだが、このときのアオサギの姿勢は、ちょっと可愛いという印象だった。
出会いのそのとき、そのときで鳥たちの姿は、ずいぶん変わる。だからこそ、探鳥は、楽しいのかもしれない。ごくごく普通の鳥との出会いが、心和ませ、心癒してくれるような気がする。
今月初めに訪れた漁港で、出会ったアカエリカイツブリ。最初、ちょっと距離があったので、すぐには、アカエリカイツブリとは、わからなかった。
識別のポイントのひとつは、嘴を見ること、と教えてくださった方がある。その方は、探鳥歴1年と、おっしゃっていらしたが、驚くほど鳥について詳しい。昆虫を長年、観察されてこられたとのこと。鳥に比べれば、昆虫は、本当に小さい。その昆虫に精通されていらっしゃる方だからこそと感心することしきりであった。
嘴を見ること。そう教えていただいたときも、目の前の湖面にアカエリカイツブリが現れたときであった。
青い空、青い海。風が心地よく吹き、キラリと光る太陽がまぶしい。砂浜を歩くとキュッキュッとかすかに音がする。
潮風の中を、コアジサシが飛ぶ。たくさんの数のコアジサシ。何かを合図に、一斉に飛ぶ。人が近づいたときだろうか?それともヘリコプター?前回は、見かけなかったウミネコもたくさん飛んでいる。
コアジサシの雛が孵ったと聞いて訪れてみた。ずいぶん探してようやく1羽、見つけることが出来た。顔の周りにたくさん砂がついて、目がどこにあるのかよくわからない。親鳥に寄り添うようにぺったりくっついて、本当に可愛い。
その光景を見て、「育む」という言葉が、思い浮かんだ。辞書を引いて驚いた。「育む」とは、「羽包む」の意。何と親鳥が雛を羽で抱いて育てることだという。今日は、嬉しい鳥と言葉の出会いの日であった。
昨日、出かけた葦原では、ヨシゴイが、よく飛んでいた。ヨシゴイは、それほど速く飛ぶわけではないのに、なかなか思うように撮影できない。飛ぶときの、あの羽の色が素敵だなと思う。
昨夏、ハスの花にとまるヨシゴイを撮影したくて、遠征したことが懐かしい。暑い日差しの中で、汗をふきふきヨシゴイが来るのを待った。願いどおり、ピンクの綺麗なハスの花のところにヨシゴイが、とまってくれたときは、とても嬉しかった。
あのとき、遠征先では、とても近くにヨシゴイが、飛んできて、しばらくゆっくり撮影させてくれたのに、昨日の葦原では、かなり距離を保たないと、すぐに飛んでしまう。それでも、葦原の中で、何枚か撮影できた。
葦原の中のヨシゴイ。ひととき梅雨を忘れて、夏を感じさせてくれる。
本格的に梅雨らしいお天気になってきた。どんよりしたお天気ながら、午前中は、何とか雨にもあわず、久しぶりに葦原の鳥たちに会ってきた。
今日、一番大きな出会いだったのは、サンカノゴイである。サンカノゴイは、サイズもビッグだが、今日の出会いは、私にとっては、とても大きな出会いだった。初めて見る全身の姿で、ちょっと興奮気味。飛翔の姿を見る機会は、今まで何度かあったのだが、田んぼの中では、首を伸ばしたところを、遠くに見るくらいであった。
土手の上から、見下ろす田んぼに、その姿が見えたとき、少々あせってしまった。残念ながら、今日は、一脚だったので、ピントが甘いのが心残りである。とにかく田んぼの緑の中で、サンカノゴイの姿を見ることが出来た。嬉しい出会いだった。
ご親切にお声をかけてくださった方々に、心からお礼を申し上げます。
空を見上げると、今日も、曇り空。ぱらぱらとほんの少し、雨も降ってきた。何だか、妙にほっとして、今日も、鳥見は、お休み。そう勝手に決めて、今日の予定を考える。
午後になると、ちょっと明るくなってきた。やっぱり落ち着かない。カメラを持って、久しぶりに散歩に出かけた。閑静な住宅地をゆっくり歩いていくと、様々な草花が、目に留まる。赤い花、黄色、紫、白、ピンク。実に多彩だ。
住宅地の中にある、小さな小さな公園には、スズメが数羽。フェンスにとまったり、砂場の近くでチュンチュン鳴いたり、とっても可愛い。やっぱり散歩に出て良かった。そう思いながら、さらに歩いていくとオナガの声が聞こえてきた。
林の方から、聞こえてくる。林の中に入ると、オナガが飛んだ。暗くて写真は、無理かな、それに今日は、手持ち。でも、何枚かシャッターを切った。ISO1600で1/60。この頃、力がなくなってカメラを支えるのがやっと。何とかオナガの形に見えますか?
今日も、梅雨らしい曇り空。今の時期、野鳥との出会いも少ないし、潔く、今日も鳥見は、お休み。
こんな雲の厚い日には、晴れた日に撮影したものをと眺めていたら、葦原で出会ったコジュリンがあった。この日は、暑い日であったが、葦原に吹く風が心地よかった。オオヨシキリが遠くでさえずり、セッカも飛んで葦原は、賑やかだった。ジュクジュクジュクというオオセッカの声は、聞こえるのだが、葦原の中で、姿は、とうとう見えなかった。
何も撮影できないなと思った瞬間、目の前に飛んできたのが、コジュリンだった。三脚を片付けようとしていたので、斜めに傾けたまま、急いでシャッターを切った。残念ながら、囀ってくれないで、すぐに飛び去ってしまったが、この日、葦原で撮影できた、たった1枚の写真である。
天気予報どおり、夕方から降り始めた。一日中、どんより厚い雲に覆われていたので、鳥見は、あっさりお休み。少し前までは、多少の雨には、めげずに出かけていた自分の姿が、信じられない。
今日は、画像の整理をするでもなく、何だか力が湧いてこない。たまには、こんな時間があってもいいのかなと思いながらも、「とりどり日記」が気になるのだから、何とも落ち着かない。
昨日、シロチドリの雛に出会った。小さい上に、砂の色をしているので、なかなか見つけられない。その上、歩き方の速いこと、速いこと。どうしてあんなに速く歩けるのだろう?あまりに動きが速くて、写真を撮るのは、一苦労。親鳥が、はらはらしながら、時々、警戒の声を出していた。
大好きなシロチドリ。無事に大きくなってね!
砂浜を歩くと、暑さが伝わってくる。波打ち際には、コアジサシが、たくさん休んでいる。そのコアジサシを、じっくり観察していると、とても面白い。1羽のコアジサシが、魚を大事そうにくわえて、誰にプレゼントしようかなと考えているようだ。魚をくわえて、ちょこちょこ歩くので、魚が、だんだん擦り切れてくるようだ。
1羽のコアジサシに近づいていったと思ったら、何やら気まずい雰囲気。魚をくわえたコアジサシが、逃げ腰で、飛び立った。その後を追いかけるもう1羽のコアジサシ。砂浜のドラマは、見ていて飽きない。
そのコアジサシの中に1羽だけ、見かけの違う鳥がいた。もしかしてと胸が高鳴った。たくさんシャッターを切って、顔見知りの方に、お尋ねすると「残念ですね。コアジサシの冬羽です。」と、あっさり決着がついてしまった。
束の間の夢。また、近いうちに、海辺に夢を見に出かけてみよう。
先日、海辺に行ったときのこと、小高い砂山から見下ろすと、スズガモが見えた。かなり近くで撮影できそうだったので、近づいてみると、スズガモと一緒に、嘴の黄色い鳥がいる。一瞬、「何の鳥?」と考え込んでしまった。「クロガモ」と思い浮かべるには、少々、時間がかかった。
黒というより茶色だったし、それに陸にあがったクロガモの姿を見たことがなかったので、咄嗟に判断出来なかった。どうも体に何かが刺さっているようだった。しばらくするとスズガモと一緒に海に飛び込んだ。
陸から離れてかなり遠くまで泳いでいたので、気になりながらも、そのままになっていた。今日、画像の整理をしていて、あの日のクロガモの画像が、目に留まって、とても痛々しく思われた。怪我(災難)が、原因で、北に帰りそびれたクロガモ。今日も、無事に過ごせただろうか。
今日は、近くの公園へ。桜の葉が、繁って、結構、鬱蒼とした感じ。一番多かったのが、ヒヨドリ。ヒヨドリには、どこに行っても出会うけれど、一度にこんなにたくさんのヒヨドリに会うのは、初めてというくらいたくさんのヒヨドリがいた。
続いてキジバト。これもまた、多かった。桜の木にとまったところは、案外、綺麗だったので、2枚ほどパチリ。コゲラの声が、一瞬、聞こえたけれど、姿は確認出来なかった。
公園をぐるっと回って、ちょっと休憩。ブランコがあったので、ちょっと座ってみた。忘れていたブランコの感触。小さな公園の真ん中にぽっかり出来た青空。空を仰ぐとツバメが飛んでいる。ずいぶんたくさんの数。こんなに静かでゆったりとした時間は、久しぶり。
公園を、もう一度歩いてみた。道の真ん中に、現れたのは、ハクセキレイの幼鳥。人を全く恐れず、どんどん近づいてくる。ずいぶんあどけない顔。一人ぽっちで寂しくないのかな。猫やカラスに襲われないといいけれど。小さな公園での小さな出会い。心にぽっと明かりがついた。
今日は、鳥見は、お休みの予定であったが、昼食後、ふらりと出かけて林、森、田んぼを見て回った。最初の林では、ウグイスが発声練習。あまり上手ではないが、懸命にさえずろうとしている様子がわかり、しばし佇んで、ウグイスの歌声に耳を傾けた。
次に立ち寄った森では、ヤマボウシの白い花が出迎えてくれた。その姿は、静かな森に似合っていた。ここでは、キジ、コジュケイ、ヒヨドリ、シジュウカラの声を聞いた。
3箇所目は、田んぼ。今日もヒバリが元気いっぱい。眼線の高さで飛んでくれるのだが、写真となると、なかなか絵にはならない。セッカも鳴いて飛んでいる。キジも見かけたが、すぐに麦畑に姿を隠してしまった。
かくして今日は、シャッターを押せず。先日、麦畑で出会ったキジの画像です。
6月12日(木)は、一日中、観察されなかったというカラフトアオアシシギが、昨日の夕方、谷津干潟のセンター前で、観察されたそうだ。ちょうど1週間前の7日(土)に、三番瀬で、初めてカラフトアオアシシギの姿を観察したのだが、距離もあったり、ネットの向こうだったりで、どうも気持ちがすっきりしない。
その後、何回か三番瀬に足を運び、今日は4回目。もしかしてという淡い期待と、潮干狩りの人の波で無理かもしれないという複雑な気持ちで、現地に到着。一時期よりずいぶんカメラマンの数が減ったものの、それでも、まだまだ多い。10時を回った頃、鳥たちの一団が飛んで、干潟に降りたとのことで、私も、皆さんに続いて歩く。
ネット越しに、はるかかなたの鳥たちの姿を見るが、一体、どれがカラフトアオアシシギなのか、特徴を捉えることすら出来ない。先日よりも、さらにさらに遠い。その鳥たちも、ほどなくまた、飛び立ってしまった。暑いし、もうこれ以上は限界。
帰路のバスの中で考えた。今日のモデルは、昨日、漁港で出会ったシロエリオオハムの夏羽。これとて満足しているわけではないが、写真は、本当に難しい。いつか納得いく撮影が出来ると嬉しいのだけれど。
今日は、青空。気持ち良く晴れ渡り、少し足を伸ばした。青い青い海原が続き、押し寄せる波しぶきの白い色が、美しい。砂浜を歩いている人の姿も、まるで絵本の中に登場する人物を見ているようだ。
小高い丘をあがって、海を眺める。磯の香り。砂浜をコチドリが歩いている。ウミネコが飛んだ。スズガモも見える。近くの草むらでは、ヒバリが、しきりに鳴いている。セッカも忙しそうに飛んでいる。キョウジョシギの姿が、1羽。何だか寂しそう。仲間と離れ離れになってしまったのだろうか。
空を仰ぐと、何やら鳥が飛んでくる。飛んでくるのは、2羽のシギ。近くの草の生えた砂地に降り立った。チュウシャクシギだ。海辺で会うのは、久しぶり。青空の日に、嬉しい出会いだった。
雨上がりの干潟。ほんの少し、雨が残っていたけれど、明るい日差しが戻ってきた。でも、すぐに陽は、傾きかけて、ちょっぴり寂しい干潟の夕暮れ。
人も鳥もいない浜辺に立って、遠い遠い海のかなたを見つめる。遠くでコアジサシの声が聞こえる。潮の引いた浜辺をひとり歩く。静かな夕暮れの浜辺は、郷愁に似た淡い感触。懐かしむように、そっとそっと触れる。
砂浜にチドリが休んでいる。こんなに広い砂浜にチドリが2羽。ただそれだけ。ちょっぴり寂しい干潟の夕暮れ。
今日は、雲が広がり、6月らしい、はっきりしないお天気だった。今の時期、近くのフィールドで、出会いを期待できるのは、どんな鳥だろう?あちこちのブログで、良く見かけるのは、アオバズクとツミ。でも、近くでは、なかなか出会えない。
久しぶりに、手賀沼周辺の田んぼを、回ってみることにした。曇り空の下でも、麦のこんがりした色は、美しい。この麦畑が広がる風景を、写真に撮るには、どのようにしたら良いのだろうか。人の目に写る美しさと、写真で見る美しさは、また異なったものなどと考えながら、麦秋を味わう。
一番初めに出会ったのは、キジの雌。いつも良く見かけるキジと違って、ずいぶんどっしりとしている。それに色も黒っぽい。次に出会ったのが、アマサギ。田んぼに2羽いたが、1羽の嘴は、赤味がかって美しい婚姻色だ。しばらく2羽で採餌していたが、何に驚いたのか、急に2羽で飛び立ってしまった。
アオサギ、ゴイサギ、チュウサギ、バンなどにも出会った。キジは、3箇所で見かけた。雨こそ降らなかったが、どんよりした雲が広がり、光が欲しいなあと思いながらの撮影だった。田んぼの緑は、ずいぶん緑の色を濃くしてきている。
昨日の雨もあがって、今日は、干潟日和。今朝は、早起き出来ず、少しゆっくり出かけた。船橋発のバスが遅れて、現地に到着したのが、10時半近くになっていた。顔見知りの方に挨拶し、状況を教えていただく。
パラグライダーが飛んで、これでは、鳥も近づいてくれないとのこと。これは長期戦と覚悟を決めて、浜辺に腰をおろす。海を眺めていると、今日もコアジサシがよく飛んでいる。折角なので、コアジサシを撮影しようとするのだが、どうも、思うような場面が撮れない。
諦めて、また、浜辺に腰をおろす。ずいぶん待ってようやく鳥たちが、動き始めた。先日より、今日は、さらに遠いところに鳥たちの姿がある。カラフトアオアシシギの姿を、ようやく見つけ、ファインダー越しに追い続けているうちに、めまいがし、気分が悪くなってきた。今日は、ここまで。残念ながら諦めて帰路についた。
それにしても、カラフトアオアシシギは、たくさんの人たちを、三番瀬に集め、まるで人気スターのようである。
鳥たちの広場に、昨年、出会ったチゴモズを追加しました。頭部からうなじにかけて、美しい青灰色の鳥、チゴモズ。背と尾の赤褐色も素敵です。下面の白も、また魅力的な鳥です。図鑑や、HP、ブログあるいは、写真などで見る機会はあっても、実際に出会う機会には、なかなか恵まれませんでした。昨年、幸運にも、出会う機会が訪れました。本当に束の間のことでしたが、嬉しく心に残る出会いとなりました。
昨日の船橋海浜公園で、一番のお目当ては、コアジサシではなくカラフトアオアシシギであった。現地に到着すると、すでにたくさんの人たちが、スコープやカメラを構えていた。ほぼ満潮であったので、鳥たちは、遠くの杭やネットの上にとまって休息していた。
挨拶もそこそこにスコープを見せていただく。残念ながらカラフトアオアシシギは、お休み中。しばらく待って、無理とわかりつつも400mmのレンズで、遠い遠いネットの上の鳥を撮影。ゴマ粒ほどで、一体何を撮ったの?と言われそう。
潮が少しづつ引き始め、ネットの向こう側にシギたちが、飛んできた。ネットの向こう側ではあるが、もう真剣になってカラフトアオアシシギをファインダー越しに追い続ける。後少し待てば、ネットの手前に来てくれそう。あと少し。その思いもむなしく、潮干狩りの子供が、バタバタとネットの前を走り始めた。
ああ、一瞬にして夢は破れ、カラフトアオアシシギは、また遠くに飛んでしまった。
久しぶりに船橋海浜公園に向かった。到着したときは、ほぼ満潮。鳥たちは、遠くの杭の上。今は、潮干狩りのシーズンなので、鳥見が可能な時間は、朝早くだけと聞いている。自宅を5時半に出たのだが、船橋始発のバスの時刻が、6時45分。海浜公園に着いたのは、7時10分だった。
鳥が少ないとは、聞いていたが、確かに少ない。でも、コアジサシの姿を見られるのは、嬉しい。何度も何度もダイビングをする場面を見ることは出来たが、撮影となるとなかなかである。潮が少しづつ引き始め、わずかながら干潟が出来てくる。干潟で休んでいるコアジサシもいるし、潮が引いて浅くなった水溜りでダイビングを繰り返すコアジサシもいる。
初夏の風物詩、コアジサシ。潮干狩りの人たちで、賑わう前の、束の間の楽しみ。また近いうちに出かけてみよう。
風薫る5月とか五月晴れとかいうイメージと、かけ離れたような雨の多い5月だった。もっとも五月雨という言葉もあるのだから、雨の日も情緒があって良いのかもしれない。梅雨をイメージする6月を迎え、今日はもう、6日。6月は、水無月というが、これは水の無い月という意味ではなく、水の月ということらしい。
6月に入ってからも雨の日が多いが、今日は、暑いほどの日差しであった。木々の緑が、濃さを増し、外で過ごす時間が、嬉しく感じる。待ち焦がれていた太陽なのに、暑さを避けて木陰に入り、涼を楽しむ。
そんな中、今日は、嬉しい出会いがあった。木々の緑を堪能し、木陰で涼をとり、すぐ近くでチョウゲンボウを見ることが出来た。幼い顔立ちの可愛いチョウゲンボウ。緑の葉陰に隠れるようにしていた姿が、一層、可愛く見えた。
今日は、天気予報通り、雨が降ったりやんだりの一日だった。小雨のぱらつく中を、近くの公園を2箇所回ってみた。出会った鳥は、シジュウカラ、メジロ、スズメなど、ごくごく普通種ばかりであった。しかし、近くでは、ホトトギスの声が、しきりに聞こえ、もしかして飛翔が撮れるかもしれないと、カメラを構えていたのだが、とうとう姿を見ることはなかった。
公園の中の桜の木に小さな赤いサクランボが、たくさん実っている。その実が落ちて、真っ黒になったのを、スズメたちが、おいしそうに啄ばむ。桜の木の下には、タンポポやクローバーが咲き、モンシロチョウもひらひらと飛ぶ。のどかな、ゆったりとした時間が流れていく。
小雨のぱらつく日だったが、スズメの様子を観察していると、ほのぼのと安らかな気持ちになっている自分に気がつく。
本ホームページを作成する上で参考にさせていただいた参考文献を追加いたしました。
久しぶりに谷津干潟に向かった。干潟に到着すると、ひっそりとしている。カモもサギの姿も全くなく、寂しい限りである。センターまで歩いて行く途中で、オオヨシキリの声を聞いた。公園の中では、ヒヨドリとコゲラの声。
センターで年間パスポートの手続きをし、中に入ると、ガラス越しにカメラを向けたり、観察したり、結構たくさんの人の姿がある。「セイタカシギの雛がいますよ。」と親切に声をかけてくださった方がある。雛の姿は、すぐには、わからなかったが、親鳥の近くで、ちょこちょこと良く動き、採餌している。
「キッ キッ キッ」「キッ キッ キッ」親鳥の警戒している声が、聞こえてくる。ハラハラしながら見守る親鳥の真剣な姿。3羽の雛は、相変わらず、チョコチョコと良く動き回っていた。しばらくすると親鳥のところに擦り寄るように近づき、1羽、また1羽とすっぽり親鳥の体の中に包まれるように姿が見えなくなった。
近くでは、カイツブリの親子も、楽しそうに泳いでいた。「親と子」。雛の姿は、いつ出会っても、ほのぼのと安らぎをもたらしてくれるものである。
日曜日に出かけた漁港で、シギに出会った。最初の印象は、キアシシギよりも色が濃い。それにキアシシギよりも堂々としている。この2点が際立って目立った点であった。
帰宅後、画像を見てみると胸の横縞が、かなり密になっている。しかし、嘴の基部が若干、黄色味を帯びているように見え、そのことが、気になった。メリケンキアシシギかもしれないし、そうでないかもしれない。う〜ん。と考え込んでしまった。私の少ない知識の中で散々悩んで、キアシシギとしてアップした。
アップして間もなく、T氏から、詳しい解説と共に、「メリケンキアシシギでは、ないでしょうか。」というアドバイスをいただいた。シギに精通されていらっしゃるT氏の解説は、ひとつひとつが、なるほどと頷くことばかり。HPを通して嬉しい経験をさせていただいた。
今日の画像は、メリケンキアシシギと同じ日に出会ったハシジロアビです。
昨日、久しぶりに顔を出してくれた太陽は、一日だけ照り輝き、今日は、雲のカーテンの向こうに姿を隠してしまった。
急に、思いついて手賀沼の麦畑に向かった。青々としていた麦畑が、今は、黄金色。一面に麦の穂が揺れる様は、まさに秋を連想する色合いだ。「麦秋」。この言葉には、甘酸っぱい響きがある。この言葉に惹かれて、今日は麦畑にいる。
ヒバリが、2羽で追いかけっこ。空高く舞い上がりさえずっている。♪ピーチリリー ♪ピチチュチュチュ。今度は、3羽飛んできて、麦畑に入っていった。セッカも鳴きながら飛んでいる。
麦畑に似合うのは、セッカとヒバリ。麦の穂がかすかに揺れて、今、まさに麦秋。雲のカーテンの向こうで太陽が微笑んでいるように思えた。
三日間、はっきりしないお天気が続いていたので、今日の太陽は、一際、輝いて見え、嬉しかった。
田んぼのシギ・チも終わってしまったようなので、久しぶりに海に向かった。海と言ってもいろいろあるが、今日、向かったのは漁港である。釣り人が、たくさん釣り糸を垂れている。しかし、カメラマンの姿は、全く見かけなかった。
「キリッ キリッ」「キリッ キリッ」という声が聞こえてきた。空を見上げると、コアジサシが、元気良く飛びまわっている。コチドリも飛んできた。
海を見るとアカエリカイツブリが、ザブーンという大きな波にも平然とした顔で泳いでいる。久しぶりにスズガモの姿も見かけた。
ウミネコの写真を撮ろうとしたとき、「ピュー ピュ ピュ」という声がして、シギが飛び去った。飛んだ先を目で追うと、メリケンキアシシギだ。しばらく様子を見ていると、カニを見つけたようだ。その表情は、嬉しそうで、思わずカメラを向けた。
◇◇ これまでの 『とりどり日記』 ◇◇ | ||||||||||||
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