2021/4/1 メジロ Japanese White-eye
早いもので今日は、もう卯月。今年は、桜の開花が各地で例年より早かったようで、近隣の桜通のソメイヨシノは、すでに花が散り始め、緑の柔らかい葉が見え始めている。春は、辺りを見渡せば、色とりどりの花が咲き乱れ、何とも華やいだ気分に浸ることが出来る。
散歩道では、杏の花も見ることが出来た。その杏の花に2羽のメジロが飛んで来て、わずか数分であったが、吸蜜するシーンを見ることが出来た。何とも慌ただしくてゆっくり観察出来なかったのが、心残りである。梅にメジロ。河津桜にメジロ。杏にメジロ。この春は、いろいろな花に集まるメジロに出会えたことに感謝である。
2021/4/2 スズメ Eurasian Tree Sparrow
今年のソメイヨシノは、全国的に開花状況が早く、3月の末で花吹雪が見られる状況であった。近隣の桜通のソメイヨシノもすでに緑の葉をいっぱいつけている。そのソメイヨシノに一番多い客人は、ヒヨドリであろうか。他に集まる鳥を蹴散らす勢いなので、気の弱い鳥たちは、近づけない。花の咲く前には、スズメの姿を良く見かけたので、桜並木を訪ねてみると、ほとんどスズメの姿がない。ヒヨドリばかりである。
しばらく様子を見ていると、ヒヨドリのいないわずかの隙にスズメが2羽飛んで来た。一心に夢中で桜の花の蜜を吸っている。スズメは、嘴が太いので、花の根元からちぎって吸蜜している。いわゆる花車というシーンである。久しぶりにスズメの花車を見ることが出来て、何とも胸弾むひとときを過すことが出来たのだった。
2021/4/3 カワラヒワ Oriental Greenfinch
日本は、四季があり、春、夏、秋、冬。それぞれに美しい景観を楽しむことが出来、何とも有り難い。その中でも桜の花が見られる春が、一番心浮き立ち、1年中で最も楽しみな季節なのではないかと思っている。
桜の中でもソメイヨシノが、一番、日本らしさを感じるのではないだろうか。前回、スズメをご紹介したが、カワラヒワも姿を見せてくれた。今まで、桜の木にとまったカワラヒワは、一度も見たことがないので、少々緊張しながらレンズを向けてみた。なかなか思うような位置には、とまってくれなかったが、桜の花と花の散った後にとまった姿を撮影することが出来、大満足である。
2021/4/4 ウグイス Japanese Bush Warbler
一面、枯れ草色だった川沿いの道。いつの間にか、野の花が咲き、木々には、柔らかな芽吹きがあちこちに見られるようになった。辺りに響き渡るのは、ウグイスの声。声はすれども姿は見えないのが、常のウグイス。何とか姿を見つけたいと辺りをキョロキョロ。
あっ!いた!逆光で、見えにくかったが、芽吹き始めた木の高いところで1羽の鳥が動いているのが分かる。鳴き声は、一定の方向から聞こえて来るので、1カ所にとまって鳴いているとばかり思っていたが、動きを観察していると、ウグイスは、絶えず動いているという感じである。逆光ながら何とか撮れたウグイス。これから葉が茂って見えにくくなることだろう。
2021/4/5 スズメ Eurasian Tree Sparrow
数日前に、訪れた桜並木で久しぶりにスズメの花車を見ることが出来た。桜の花の咲く前は、この周辺で、スズメを良く見かけたので、桜の花が咲いたら、きっと楽しい光景を写真に収めることが出来るであろうと期待していた。ところが驚くほどの数のヒヨドリが集まり、桜は、すっかりヒヨドリに占領されてしまい、スズメの姿があまりにも少ない。
時間を変えて再度、桜並木を訪ねてみると、片隅の目立たないところにスズメの姿が見えた。ヒヨドリの群れから離れるように、ひっそりと過しているようである。2羽のスズメが並んでいる光景も見ることが出来て、何とも嬉しくなってくる。花車も一瞬であるが、見ることが出来た。スズメが桜を愛でているようにも思えて、心和むひとときを過すことが出来たのだった。
2021/4/6 オオジュリン Common Reed Bunting
今季、なかなか出会いの機会に恵まれなかったオオジュリン。やっと願いが届いたようで3羽のオオジュリンの姿を見ることが出来た。春先には、今まで、オオジュリンの声を聞いていたような気がするのだが、今回は、全くオオジュリンの声を聞くことはなかった。
枯れた葦原に、何か小鳥が飛びこんだような気がして、じっと目を凝らすと、何やら動く鳥の気配。しばらく様子を見ていると、見えるところに姿を見せたのは、オオジュリンであった。動きが速くて、その上、枯れた葦が、オオジュリンの姿を隠してしまうので、撮影は、なかなか難しかったが、何とか出会いが実現し嬉しい限りである。その上、近くのハンノキにとまった姿も見ることが出来て新鮮な感動を覚えたのだった。
2021/4/7 ジョウビタキ Daurian Redstart
寒い間、ヨシガモなどカモたちの群れを楽しんだ沼のほとり。流石に今は、ひっそりとしてカモたちの姿もほとんど見られない。遠くにサギやカワウが羽を休めている姿が見える。手前でカイツブリが潜る姿が見えた。フェンス越しに何か鳥が飛んだ気配がして目を凝らす。
場所を変えて見たが、見つけられず、もとの位置に戻ったときジョウビタキの姿が見えた。ジョウビタキの雌である。もうすでに旅立ったと思っていたが、まだ残っていたようである。今度、会うのは、来季だろうか。元気な姿をまた見せて欲しいものである。
2021/4/8 マヒワ Eurasian Siskin
FBやブログなどでいろいろな方の野鳥の写真を拝見しているが、今季、マヒワが当たり年とか。ずいぶんたくさんのマヒワの写真を目にすることが出来たが、実際には、なかなか出会いの機会がなく、半ば諦めていた。ところが思いがけず出会いは、実現した。
寒い間、何度も足を運んだ公園。ツグミやカワラヒワに出会うことは、多かったが、他には、ホオジロ、カシラダカをちらっと見た程度であった。この日、公園について程なく、小さな鳥が木々の間を飛んでいる姿が目に入った。何の鳥か分からず、とりあえずレンズを向けてビックリ!!!会いたかったマヒワである。最初は、あまり光線が良くなかったが、時間が経って来ると、良い場所に姿を見せてくれた。久しぶりに見るマヒワ。会いたかったマヒワ。嬉しい嬉しい出会いであった。
2021/4/9 オカヨシガモ Gadwall
冬の間の探鳥の楽しみのひとつは、カモ類との出会いである。ところが、今季、例年、数多くカモたちの姿を見ることが出来る湖畔を訪ねても、あまりの少なさにがっかりするばかりであった。出会いを楽しみにしているカモのひとつが、オカヨシガモである。シックで、着物の柄をイメージするようで大好きなカモである。
2週間ほど前、もうカモたちに会うことはないだろうと思って出掛けたが、何とこの日、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、マガモ、コガモなどたくさんのカモたちの姿を見ることが出来たのである。その中で、私の目を引いたのは、オカヨシガモの飛翔シーンである。真後ろからの撮影であったので、白い翼鏡も良く分かる。この白の翼鏡は、他の種にはないそうである。とても貴重なシーンを見ることが出来たようで胸が弾んだのであった。
2021/4/10 ホオジロ Meadow Bunting
3月の初め頃から、散歩道で良く見かけるのは、ホオジロであった。少し離れたところからでもホオジロの囀りを聞くと、居場所を特定出来るので、目につきやすい。空抜けの枯れた枝にとまっていることが多かったので、写真を撮ってみたものの、そのままになっていた。
桜の季節を迎え、菜の花も咲き誇っているであろうと川沿いの道を歩いてみた。鳥たちとの出会いは、あまり期待していなかったのだが、何とここでホオジロを5羽ほど見かけた。自慢の声を披露しているので、すぐに居場所を特定することが出来た。菜の花を背景にも姿を見せてくれて、何とも嬉しい散歩道のひとこまであった。
2021/4/11 キジ Common Pheasant
春を迎えると良く耳にするのが、キジの鳴き声である。♬ケンケーン♬と良く通る声が辺りに響き渡る。繁殖期の雄の声である。散歩道でもずいぶんキジの鳴き声を耳にするが、姿を見かけることは案外少ない。
この日出会ったキジは、枯れ草の中に身を隠すようにしていたが、こちらからは、全身が良く見える。枯れ草がすだれのようになっているが、それでも居場所は、バレバレである。こちらもじっと動かずに様子を見ていたら、ついに動き始めた。ゆったりと春の野を満喫しているような雰囲気で、こちらも楽しくなってきた。母衣打ちを見ることは出来なかったが、しばしキジが散歩する姿を楽しむことが出来たのだった。
2021/4/12 ノスリ Common Buzzard
鳥たちとの出会いの機会が激減しているが、それでも田んぼに時折、足を運ぶ。探鳥の喜び、自分で見つけることの嬉しさ。それを味わいたくて。それが、ごくごく普通の鳥、例えば、スズメであっても背景によっては、素晴らしい絵になる。そんな出会いを求めて田んぼに足を運んでいる。
この日の出会いは、ノスリ。1本の木の天辺にとまって、なかなか動く気配がない。仕方なく車から降りてみたが、無視されたようで相変わらず動かない。根負けして移動した先で、またノスリに出会った。そろそろノスリともお別れだろうか。この冬、ずいぶんノスリには、楽しませてもらった。また来季の出会いを楽しみにしている。
2021/4/13 イカル Japanese Grosbeak
今年は、桜の開花が例年より早く、4月を待たずにハラハラと散り始め、桜通は、花の絨毯となっている。まだまだこれから咲く桜の種類もあるので、春は、楽しみが多い。
いつもよく出掛ける散歩道。この日の出会いは、シメとイカルであった。何と自分の領域をお互いが主張しているようで、小競り合いとなってしまった。見ているこちらは、気楽だが、当の本人たちは、真剣であったことだろう。野鳥の世界もなかなか大変である。
2021/4/14 イソシギ Common Sandpiper
この冬、沼のほとりを訪ねる機会は、あまりなかったのでカモたちや他の鳥との出会いも少なかったが、久しぶりに訪れてみると嬉しいことにイソシギが、目の前を歩いている。数年前までは、イソシギは、どこにでもいてレンズを向けることもあまりなかったのだが、いつの間にか数を減らし、イソシギとの出会いの機会が激減した。イソシギといえども疎かには出来ない。
急いでレンズを向けてみる。こちらの様子を気にする気配は、全くなく、すたこらさっさと軽快な足取りである。この地が、気に入っているようでゆとりのある表情にも見えた。ひとつひとつの出会いに感謝の今日この頃である。
2021/4/15 シジュウカラ Japanese Tit
ひと月ほど前まで、枯れ草が一面に広がっていた川沿いの道。時折、歩行練習を兼ねて、その川沿いの道をゆっくり歩いている。その川沿いの道が、今は、緑で覆われている。自然は、何て素敵なのだろう。そして何と不思議な世界なのだろうと眼を見張る。枯れ草の世界から生命力あふれる緑の世界へ、あっという間に変貌を遂げている。
そのみずみずしい緑を眺めているとシジュウカラが飛んで来た。何と私の立っている目の前である。ネコヤナギのような芽が出ているので、それを啄んでいるようだ。体を曲げたり、嘴を突っ込んだり。もう夢中で辺りの様子は、あまり気にならないらしい。お陰で、ゆっくり観察することが出来たのだった。
2021/4/16 シメ Hawfinch
木々が芽吹き、辺りの景色は、一変した。少し前まで1枚の葉も見られない林が、柔らかな緑に包まれ、見違えるような光景である。その林の付近を歩いてみると時折、鳥の声が聞こえて来る。小さな声でそっと耳を澄まさないと分からない場合もあるが、ウグイスだけは、良く通る声で囀っている。
何か鳥が飛んだ気配がして前方に眼をやると、シメの姿が見えた。寒い間、何度か出会っているが、殺風景で空抜けの場所ばかりに姿を見せて、なかなか良いモデルには、なってくれなかった。今回、少し、葉がかぶってしまうが、それはそれで新緑を味わえて良い雰囲気に撮れたと思っている。新緑の林は、心安まるところである。
2021/4/17 ウグイス Japanese Bush Warbler
桜の花が終わった後は、新緑を愛でる時期の到来だろうか。1ヶ月ほど前まで、ほとんど枯れ木同然だった風景が、木々が芽吹き、辺りの様子が一変した。柔らかな緑に覆われて、命の輝きを感じる光景だ。緑は、1種類ではなくてずいぶんいろいろな緑がある。その緑を眺めているだけで、心が和んで来る。
いつも辺りに響き渡っているのは、ウグイスの声。元気に高らかに美声を披露している。しかし、居場所を特定するのは、なかなか難しい。見えにくい位置であったが、何とかウグイスを捉えることが出来た。何か食べ物を見つけたようである。声はすれども姿は見えずのウグイス。緑が深くなれば、さらに探すのが困難であろう。
2021/4/18 散歩道のひとこま
菜の花の咲く川沿いの道。散歩の人も少なくて、のんびりゆっくり歩くことが出来るお気に入りの場所がある。久しぶりに出掛けてみると思い描いていたとおり、菜の花が一面に咲いている。少々時期を過ぎてはいるが、まだまだ綺麗である。最初に出会ったのがベニシジミ。何と同じ所に4頭も5頭も飛んでいる。どの個体も翅が綺麗である。続いて出会ったのが、キタテハ。なかなか開翅してくれなかった。
さらに歩を進めるとヒヨドリが姿を見せてくれた。川辺には、カルガモの姿が見える。小さな鳥が飛んであっという間に姿が見えなくなったが、とっさに撮った写真を見るとジョウビタキであった。実にのどかで、ゆったりとした気分に浸りながら、久しぶりの散歩を楽しんだのだった。
2021/4/19 オオアカハラ Brown-headed Thrush
寒い間、何度か訪れた松林のある公園。今は、新緑で、ずいぶん見違えるような光景になってる。野の草もあちこちに見え、散策するのも気持ちが良い。タンポポの所に飛んで来たのはベニシジミ。モンシロチョウの姿も見える。
少し歩くと、いつか高原で聞いたことのある声が聞こえて来た。♬キョロン キョロン チリー♬キョロン キョロン チリー♬近くにアカハラがいるらしい。辺りをキョロキョロして眼をらすと木の陰にチラリと鳥の姿が見えた。そっとそっと近づいてレンズを向ける。オオアカハラだった。頭部がかなり黒くオオオオアカハラのようである。今季は、これでお別れであろう。また季の出会いを楽しみにしようと思いながら公園を後にした。
2021/4/20 コチドリ Little Ringed Plover
四季折々、いろいろな表情を見せてくれる田んぼ。一見、何の変哲もないように見える田園風景であるが、良く良く見れば、野の草は、四季折々変わり、鳥たちの姿も入れ替わっている。♬ピピピピピュー♬ピピピピピュー♬甲高い声が広い広い田んぼに響き渡った。
一番春を感じさせてくれるコチドリの鳴き声である。ああ!春が来た!と胸いっぱいに感激が広がる。その声の主の姿は、どこだろうかと辺りを見渡す。居た!間違いなくコチドリである。たった1羽であったが、嬉しい嬉しい出会いであった。
2021/4/21 タヒバリ Buff-bellied Pipit
しばらく田んぼに足を運んでいないと辺りの景色が一変していて驚くことがある。4月に入って間もなく田植えが済んでいるところがあるし、全く水が入っていない田んぼもあるので、どうやら場所によって田植えの時期は、様々なようである。
そんなことを考えながら田んぼを回っていると、鳥の動く気配に気がついた。良く良く見るとタヒバリのようである。もう移動したと思っていたが、まだ滞在中のようで6~7羽のタヒバリの姿が見えた。草の影に入ってしまったり、なかなかすっきりと姿を見せてくれなかったが、換羽中の様子が分かって嬉しかった。間もなく旅立ちであろう。また来季、元気な姿を見せて欲しいものである。
2021/4/22 コゲラ Japanese Pigmy Woodpecker
一瞬、季節を間違えたかと思えるほど真っ赤なモミジ。チシオモミジと言うのだろうか。その鮮烈な赤い葉の色に見とれていると1羽の鳥が飛んできた。コゲラである。するするとモミジの枝を身軽に登って行く。その動きの何と軽やかなことだろう。
春の紅葉と言われるという真っ赤なモミジ。そこに姿を見せてくれたコゲラ。傍らには、桜の花も咲いている。思いがけない嬉しい出会いに胸が高鳴った。春の日に心に残るひとこまである。
2021/4/23 散歩道のひとこま
数年前に比べると鳥たちとの出会いの機会が少なくなり、何とも寂しい限りである。昆虫や植物にも目を向けるようになって自然の豊かさに気がついたことが幸いである。
時折、出掛ける散歩道。新緑の季節を迎え、いろいろな野の草や、木々の緑に目を向けるとき、思わぬ発見もあって大きな刺激を受けている。チョウの姿を見かける機会が多くなって来たが、この日、ベニシジミに良く出会った。飛び立った瞬間の翅の形に妙に新鮮な感動を覚えたのも自然に目を向ければこそと思う。ブルーベリーの花やアケビの花、シャガなど、いろいろな植物にも心和ませてもらって、この日の散歩は、終了した。
2021/4/24 スズメ Eurasian Tree Sparrow
少々風のある日だった。川沿いの道を車でゆっくり走ってみた。辺りの景色は、まだ冬色を残しているところもあり、何とも寂しい光景である。目の前の枯れた葦原のところに10羽近いスズメの群れが飛んで来た。
枯れた葦は、ゆらゆら揺れて何とも止まりにくそうである。にもかかわらず、群れで飛んで来て、また飛び立って行く。そんなスズメたちの姿を見ていると何とも微笑ましくて心がほっこり温かくなってくる。鳥たちとの出会いの少ない昨今、スズメとの出会いも貴重である。
2021/4/25 ホオジロ Meadow Bunting
菜の花畑が一面に広がる散歩道。最盛期を過ぎているが、今でも、まだまだ楽しめそうで、時々散歩に出掛けている。鳥との出会いは、期待していなかったが、何と到着と同時に2羽の鳥が飛んで来て、菜の花にとまった。逆光気味で、はっきりしないが、どうやらホオジロらしい。1羽は、菜の花にとまったが、もう1羽は、菜の花畑の中に潜ってしまった。
しばらく様子を見ていると、2羽とも飛び立ってしまって、後は、菜の花が揺れるだけ。さらにしばらく様子を見ていると、またホオジロが飛んで来て、菜の花にとまり囀りを披露し始めた。春爛漫。菜の花畑は、ホオジロの囀りで、さらに華やかさを演出しているようである。
2021/4/26 アオジ Black-faced Bunting
歩くことが大変になってしまい、歩行練習を兼ねて、時折、散歩に出掛けることにしている。一歩一歩が大変だが、外の空気に触れると元気になれる気がして、なるべく出掛ける機会を設けている。近くの林の中を歩いてみたら、♬チッチッ♬チッチッとかすかな声がする。
アオジの地鳴きかもしれないと思いながら、辺りを良く良く見ながら歩を進める。草が伸びて、視界が悪いが、前方で何やら鳥が飛んで木の枝にとまった。レンズを向けてみる。やはりアオジであった。ちょうど撮りやすい位置にとまってくれて、何とも有り難いことである。ささやかな出会いを楽しみに、また歩いてみたいと思う。
2021/4/27 エナガ Long-tailed Tit
ささやかな出会いを楽しみに朝の散歩を続けている。下草に朝露が降りているので、下草の上を歩くと靴がぐっしょり濡れてしまう。しかし緑が濃くなった林の中は、清々しくて何とも気持ちが良い。その清涼感に惹かれて少しずつ歩を進める。
立ち止まって辺りの景色を楽しもうとしたとき、何やら気配を感じた。何とすぐ目の前の木にエナガがとまっている。あまりにも近い距離である。どうやらご馳走を見つけたらしく、こちらの気配には、動じない。一心にご馳走を振り回しながら、口の中に運んでいた。自分で食事の調達が出来るようになったようだ。鳥たちの成長は、驚くほど早い。
2021/4/28 モズ Bull-headed Shrike
♬キィーキィー♬キィーキィーキィー♬ずいぶん賑やかな声が聞こえて来る。どうやらモズが近くにいるようだ。少し歩を進めると朝の光の中にモズの姿がくっきりと見えて来た。♬キィーキィー♬キィーキィーキィー♬2カ所から聞こえて来る。近くで繁殖しているらしい。1羽の姿は見えたが、もう1羽は、声がするだけである。
木にとまったモズは、時折、喉を膨らませて、♬キィーキィー♬キィーキィーキィー♬の声を発している。もしかすると近くに雛がいるのかもしれない。そっと草地の中の様子を見に行くと、木陰に1羽のモズの姿が見えた。枝かぶりで何とも撮影困難であったが、何とか1枚撮ることが出来た。あの鳴き声は、警戒音だったのだろうか。
2021/4/29 散歩道
4月も残りわずかとなったが、日によっては、汗ばむ日もあったり肌寒さを感じる日もあったりで戸惑っている。いつも良く出掛ける散歩道。チョウ達の姿を見かけるようになったので、ゆっくり辺りを見渡しながら、チョウを探してみた。
最初に目についたのが、ベニシジミ。シロツメクサにゆったりと止まっている。すぐそばには、オオイヌノフグリやキュウリグサの可愛い花が咲いている。ヒラヒラ飛んで来たのは、キタキチョウ。久しぶりの出会いである。すぐ近くには、ヤマトシジミの姿も見える。菜の花畑の近くでは、モンキチョウが飛んできた。桑の木の近くで出会ったのは、コミスジ。ツバメシジミもヒラヒラ舞っている。
のどかな春。ゆったりと時間が流れていく。
2021/4/30 ツグミ Dusky Thrush
久しぶりに訪れた公園。ひっそりとしてどなたの姿もない。桜の花が美しく咲いている頃、訪れて以来だから、辺りの景色が新緑に染まって、ずいぶん印象が違う。柳も春の風にゆらゆら揺れている。聞き慣れない声がして辺りを見渡すと、モズの姿があった。久しぶりに聞くモズの声は、ずいぶん印象が違っていて、何の鳥か分からなかった。
木立の中に鳥の動く気配があり、良く良く見るとツグミがとまっている。緑の中で、なかなか美しいと思い、レンズを向けてみた。新緑の中のツグミ。そろそろお別れの時期だろうか。