2021/8/1 チョウゲンボウ Common Kestrel
雨上がりに車で近場をひとまわり。ほとんど鳥を見かけない日であったが、思いがけず、目の前に姿を見せてくれた鳥がいる。チョウゲンボウである。こんなに近距離でチョウゲンボウを見たことがないという程の至近距離であった。
その出会いが嬉しくて、顔の部分を大きく切り取ってみたところ、実に、色々な表情が見えて来た。百面相という言葉があるが、チョウゲンボウの多彩な表情に目と心を奪われ、暑さをひととき忘れるほどであった。
2021/8/2 コムラサキ
少々早起きして出掛けた散歩道。駐車場に車をとめて歩き始めようとした途端、目に飛びこんで来たチョウがいる。ピカピカに磨かれた車の上に、ちょこんと、まるでアクセサリーのようにとまっている。チョウに関心がなかったら、おそらく目にとめることがなかったであろう。
遠くから見た時、キタテハかな?と思ったが、近づいて見ると今までに見たことがないチョウのような気がしてきた。とにかく写真を撮って、帰宅してから調べてみることにした。最初は、気がつかなったが、光線によって、紫色がチラッと見える。
そのとき、初めて、このチョウが、コムラサキであることに気がついた。以前にも出会ったことはあったが、こんなに近距離で見るのは、初めてである。何とも嬉しい出会いであった。
2021/8/3 コチドリ Little Ringed Plover
今季、コチドリの幼鳥に出会う機会が何度もあり、その愛らしさに何度も何度もレンズを向ける結果となった。まずスタイルだが、体の割に脚が長くて、何とも羨ましい体型である。この長い脚で、実に素早く動き回るので、レンズを向けても振り回されてしまう。それでも、その愛らしさに、何度もレンズを向ける結果となるのだった。
この写真のコチドリも何とも愛らしくて、すっかり心奪われてしまったのである。
2021/8/4 散歩道
暑さを避けて、朝のひととき、少々早起きして、散歩道を歩いてみた。やはり朝、2時間ほどの差は、大きい。なるべく木陰を選んで歩いてみたが、色々出会いがあり、楽しむことが出来た。
ずっと気になっていたヒマワリをなんとか見ることが出来て、一安心。トンボは、シオカラトンボが、圧倒的に多くて、スイレン池をはじめ、あちこちで飛び回っていた。イトトンボも今季、初めて見ることが出来た。
木陰に入ってみると2頭のチョウが、絡み合うように飛んでいたが、1頭が、倒木にとまった。久しぶりに見るヒメジャノメだった。
また、早起きして出掛けてみたいものである。
2021/8/5 スズメ Eurasian Tree Sparrow
暑さを避けて、朝のひととき近隣を少し歩いてみた。なるべく木陰を選んで歩いてみるが、汗が噴き出して来る。今の時期は、トンボとの出会いを期待しているが、なかなか姿を見ることがない。
鳥との出会いは、諦めていたが、コブシの木陰にちょこんと飛んで入ったのは、どうやらスズメのようである。葉が繁っていて姿を確認出来ないが、しばらく様子を見ていると下草の所に舞い降りた。良く見ると嘴のところが黄色い若いスズメだった。なかなか出会いの機会のなかった若いスズメ。久しぶりの嬉しい出会いであった。
2021/8/6 キジ Common Pheasant
ずっと気になりながら、暑さを理由に鳥見に出掛けることもなく、自宅でゴロゴロ過してしまったが、近くの田んぼを覗いてみることにして重い腰をあげた。天候が少々気になったが、カンカン照りよりは、雲の厚い日の方が、まだましかもしれないと思ったが、途中で、かなりの大雨に会い、これには参ってしまった。
しかし、大雨になる少し前に稲穂に飛びつくキジの姿を見ることが出来たので、大収穫ではあった。今まで、稲穂がずっしりと頭を垂れる頃、キジの雌が稲穂を啄む姿を見 ているが、雄のキジが、稲穂を啄む姿を見るのは、初めてのような気がする。
稲田によって、実り具合は、様々であるが、これから田んぼは、黄金の穂が揺れることだろう。
2021/8/7 散歩道
連日の照りつけるような日差しに戸惑いながらも、何とか一日一日を過している。数日前、ほんの少し雨の降った日があった。家を出るときは、曇であったが、途中で、パラパラ降り出した。
曇っているのを幸いに、近場を回ってみたのだが、鳥たちとの出会いは、寂しかった。しかし、栗の実などが目につき、秋が、そこまで来ているのを実感した。コブハクチョウがたくさん集まるところがあるのだが、ちょうど遊覧船が2艘、こちらに向かって来るのが見えた。今まで見たことのない光景で、ちょっと得した気分である。
家にこもりがちの毎日だが、時には、外の空気を吸うのも健康のために必要かなと 思った次第である。
2021/8/8 バン Common Moorhen
近くの田んぼを久しぶりに回ってみたが、相変わらず鳥との出会いは、少ない。数年前まで、クサシギやイソシギ、時には、ヒクイナやタマシギに会うことも稀ではなかったのだが、今は、そのような出会いは、皆無である。
諦めの心境ながらも、それでも何か出会いはないかと思っていると、1羽のバンの姿が目に入った。以前は、バンの親子をあちこちで見かけたのだが、1羽のバンとの出会いも貴重である。
さらに少し回ってみるとカルガモが集団であぜ道で休んでいた。若いカルガモのようである。どこででも出会えるカルガモだが、これだけまとまっていると嬉しくなってくる。
田んぼは、私にとって心安まるところである。
2021/8/9 セッカ Zitting Cisiticola
あまりの暑さに出掛けることが躊躇われ、家にこもりがちの日々である。意を決して、少々早起きして出掛けた田んぼ。もちろん車からの観察である。
広がる稲田は、ずいぶん色づいて来て、収穫の日もそう遠いことではないようである。数年前まで色々な鳥たちとの出会いが期待出来た田んぼだが、今は、ひっそりとしてスズメともなかなか出会えない。そのような中で、セッカの声だけが、元気よく響き渡っていた。
しかし、声は聞こえるものの、姿は、なかなか見ることが出来ない。かなり広範囲に回り諦めかけたとき、前方の草にちょこんと乗っている小さな鳥の姿。紛れもなくセッカである。久しぶりの嬉しい嬉しい出会いであった。
2021/8/10 モズ Bull-headed Shrike
暑い夏の日は、散歩もままならない。少し早起きして、久しぶりの散歩道を歩いてみた。予想に反して、散歩の人の多いこと、多いこと。自分では、早起きしたつもりであったが、早朝、こんなにもたくさんの人が散歩をしていることに驚いた。そして残念ながら、ノーマスクの人も多い。
ぼやきばかりになってしまったが、前方に鳥の姿を見つけたときは、心が躍った。久しぶりのモズである。少々若い個体のようで、初々しさを感じる。朝の光を浴びて、何とも美しい。すぐ近くには、コスモスの花も揺れている。残念ながら、コスモスは、少々遅かったようで、しおれかけているものが多かった。今度は、別の散歩道を歩いてみたいと思う。
2021/8/11 ウラギンシジミ
夏の朝は、当然ながら夜明けが早い。日中に比べれば、ずいぶん過しやすいので、少々早起きして、近隣を歩いてみた。左足の痛みがだんだん強くなり、歩くのが大変だが、歩行練習も兼ねて散歩をしている。
自宅を出て、それほど歩かない地点で、緑がいっぱいのところがある。手入れの行き届いた大きな庭があり、中には入れないが、外から見るだけでも充分楽しめる。その庭園を眺めていると、手前の草木のところにチョウの姿が見えた。久しぶりに見るウラギンシジミである。すぐに飛び立ってしまい、数枚シャッターを押しただけであったが、嬉しい出会いであった。
2021/8/12 エゴノキ
朝、少々早起きして近隣を歩いてみた。一番目についたのが、エゴノキの実である。小さな鈴のような形で、まさに鈴なりになっている。わずかの距離を歩いただけなのだが、エゴノキが、少なくとも10本はあったと思う。さらに良く見ると、エゴノキの実とは違う、変わった形のものがあちこちに目についた。
帰宅後、調べてみると、どうやらエゴノネコアシと言うらしい。アブラムシが寄生して作るムシコブらしい。エゴノキの実より、こちらの方が、断然多くて形も様々で、興味津々となった次第である。朝の散歩は、なかなか楽しい。
2021/8/13 アオサギ Grey Heron
暑い日が続き、なかなか出掛けられないでいたので、HP用の写真が不足がちである。昨年の出会いの中から未使用のものを紹介させて頂くことにして、目についたのが、このアオサギである。
辺りには、可愛いお花が咲いていて、そこにひらりと舞い降りたのが、このアオサギだった。田んぼでは、アオサギに出会うことが多いが、このような環境では、なかなか出会う機会はない。嬉しくなってたくさん撮ったのだが、そのままになっていた。しばらくこの場所に出掛けていないが、また近いうちに行ってみたいと思う。
2021/8/14 セミ
夏の散歩は、朝早くか、夕方でないと暑さで体がまいってしまう。左足に痛みがあり、少ししか歩けないが、それでも時々、近隣を歩いている。
8月に入ってから、俄然賑やかになってきたのが、セミの声である。アブラゼミであったり、ミンミンゼミであったり、大合唱になっている。マンションの敷地内にある大きな木には、アブラゼミが10頭以上とまっていた。セミの抜け殻もあちこちで見かけ、一体いくつ見たことだろう。
8月も半ばを迎え、セミの鳴き声も一段と賑やかになって来たようだ。暑い夏を精一杯生きて短い命を全うする。この夏もずいぶんたくさんのセミに出会い力をもらったように思う。
2021/8/15 エリマキシギ Ruff
田んぼに飛来するシギチに関心を持つようになったのは、身近なところに渡りのシギチの中継地があるからである。以前は、春の渡りにしても秋の渡りにしても、その時期が始まる前に田園地帯を訪れ、休耕田を探すことからシギチの探鳥は、始まった。
しかし、休耕田と呼ばれるような環境は、今は、ほとんど皆無に等しい。このエリマキシギは、10年前、真夏の田んぼでの出会いである。あの頃にタイムスリップして、シギチの探鳥が出来たらとひととき夢を見ている。
2021/8/16 マイコアカネ
ずっと気になりながら、なかなか足を運べなかった散歩道。暑いのは覚悟の上で出掛けてみると、予想以上に環境が変わっていて戸惑うばかりであった。
そのような中で、一番嬉しかった出会いは、マイコアカネである。舞妓さんのように顔にお化粧をしているように見えるので、マイコアカネの名があるという。青白い顔が独特で、トンボには、お手上げの私でも、一目でマイコアカネと分かった。
見慣れない大きめの蛾は、トモエガというらしい。コブシの実は、すでに赤く色づいて、鳥たちが見たら喜ぶことだろう。散歩道は、のどかである。
2021/8/17 アオバズク Brown Hawk-Owl
毎年、青葉の頃にその姿を見せてくれるアオバズク。今年は、いつものポイントに何度か足を運んでみたが、とうとうその姿を確認することが出来なかった。5月の末に写真を撮っておられる方がいるようなので、1羽は、飛来したようだが、繁殖に至らなかったのだろうか。いずれにしてもとても残念なことである。
他の場所での撮影も考えたが、不安定なご時世なので、今年は、見送ることとし、過去のアオバズクの画像を眺めながら、ひととき思い出に浸っている。
来季は、是非、アオバズクに会いたいものである。
2021/8/18 ツバメシジミ 他
連日の雨で、各地の被害が広がらないよう願うばかりである。あれほど賑やかに鳴いていたセミも、この雨では、雨宿りしているのだろうか。ぱったり鳴き声が止んでしまった。
雨になる前に出掛けた散歩道。草地の所にヒラヒラ飛んで来てとまったのは、ツバメシジミであった。チョウは、表翅と裏翅を撮りたいと思うが、これが案外難しい。いつもなかなか思うようにいかない。少し離れたところでは、チャバネセセリに出会った。これは、自分の力では同定出来ず、ベテランの方に教えて頂いた。
田んぼで出会うことの多いダイサギに出会ったのも嬉しいことであった。このような環境にも姿を見せることに少々驚き、出会いに感謝した次第である。
2021/8/19 ツミ Japanese Sparrowhawk
毎年、桜の花の咲く頃に飛来するというツミ。数年前から鳥たちの動向がずいぶん変わり、渡りをすると思われていたツミも通年で見られることが多くなっているようである。しかし、私の中では、ツミは、桜の頃に飛来し、暑さを迎える頃、雛が巣立っていくというイメージが強い。
暑い日差しの中で、今まで、ツミの若を何度見たことだろうか。日に日に凜々しくなっていくその姿に大いに感動したものである。しかし、残念ながら、いつも見られるポイントに今年、ツミの姿はないという。
思い出のアルバムをひもときながら、ツミの若の姿をしみじみ見つめている。
2021/8/20 モンシロチョウ 他
いくつもの散歩道の中から、その日の気分で、行き先を決めている。この日は、アレチハナガサの花が気になって、先日、アレチハナガサの花を見た場所に行ってみた。今まで気がつかなったが、あたり一面にアレチハナガサが咲いていて少々驚いた。
アレチハナガサには、色々な昆虫が来ると聞いていたので、少し様子を見ているとモンシロチョウが飛んで来た。何とか花と一緒に撮りたいと思うが、これが案外難しい。モンシロチョウにも花にもピントが来るようにと贅沢を言っているといつの間にかモンシロチョウは、姿を消してしまった。近くには、マツヨイグサも咲いていて、しばし心和ませてもらった。また、ゆっくり出掛けてみたいと思う。
2021/8/21 オオジシギ
田んぼに飛来するシギチに関心を持つようになったのは、10数年前のことである。干潟や海辺にも渡りのシギチは、飛来し、むしろ種類、数共に多いのだが、田んぼという環境が私は大好きで春の渡り、秋の渡り、越冬するシギチに恋い焦がれて今まで何度も何度も足を運んで来た。
そのような中で、ジシギとの出会いは、特に大きく胸を揺さぶるものがある。以前は、近くの田んぼでもオオジシギやチュウジシギに簡単に出会えたのだが、今は、皆無に等しい。
懐かしい思い出のオオジシギ。近くの田んぼでの出会いであった。また会える日が来るだろうか。
2021/8/22 キタキチョウ 他
時折出掛ける散歩道。その日の気分で行き先は、様々。暑い季節なので、あまり歩かずに植物や昆虫が楽しめるところと思っているが、なかなか思い通りにはいかない。
この日の出会いは、キタキチョウ。黄色が鮮やかで、ヒラヒラ飛んでいる姿を目で追いながら、どこかにとまってね!と心の中で念じている。小さな小さなシジミチョウは、大抵ヤマトシジミである。見かけることは多いが、撮りにくい場所が多くて、レンズを向ける機会が案外少ない。
ギンナンの実が気になっていたが、ずいぶんたくさん実っていて秋の収穫が楽しみである。小さな小さな紫色の花は、多分、キツネノマゴであろう。アキノタムラソウもたくさんあちこちに咲いていた。散歩道は、のどかである。
2021/8/23 ツバメ Barn Swallow
ここ数日、晴天が続いているが、雨模様の日、近くの田んぼを回ってみた。稲穂が ずっしりと頭を垂れて、収穫の時を待っているようである。稲田の上をビュンビュン 飛んでいるのは、ツバメ。どうやら若いツバメのようである。
いつも眺めているばかりのツバメであったが、あまりにあちこちでツバメを見かける ので、レンズを向けてみることにした。最初、なかなかピントが合わず、ボケボケ写 真ばかりであったが、次第に要領が分かって来た。風に向かって飛んで来るツバメに 何とか焦点を合わせられるようになった。
鳥との出会いの少ない昨今、嬉しい出会いであった。
2021/8/24 ツマグロヒョウモン
時折出掛ける散歩道。チョウやトンボとの出会いを期待しているが、出会いは、案外少ない。そのような中で、良く見かけるのが、ツマグロヒョウモンだろうか。この日、3頭ほどツマグロヒョウモンを見かけた。いずれも雌であった。地面すれすれを飛んでいたので、産卵していたのかもしれない。
カエルにも出会ったが、良く見かけるアマガエルの他に、茶色のカエルを見かけた。名前が分からない。面白かったのは、キノコ。ひとつは、もしかするとキクラゲではないだろうか。ドングリも実がしっかりとついている。秋は、そこまで来ているようである。
2021/8/25 チュウサギ Intermediate Egret
稲田の様子が、ずっと気になっていたが、お天気が安定して来たので、近くの田んぼを回って見ることにした。田んぼによって稲の生育具合は、様々であるが、概ね良好で、今年も豊作のようである。一部の田んぼでは、長雨の影響で、水浸しになったところもあるようで、何ともお気の毒である。
数カ所の田んぼで良く見かけたのがチュウサギである。1カ所の田んぼにたくさん集まっているところもあったが、1羽とか2羽で稲の上に乗っている姿が印象的であった。豊かな実りの稲田に真っ白なチュウサギの姿は、何とも美しく心に残るものであった。
2021/8/26 スズメ 他
大好きな田んぼをゆっくり回ってみることにした。最初に出会ったのがスズメである。嘴が黄色いので、若いスズメであろう。スズメは、どこで出会っても大抵、レンズを向けている。続いてキジが登場してくれた。何とアスファルトの道路上で、固まったように動かない。変化がないので、移動する。
別のアスファルトの道路上には、ツバメが何羽も集まっていた。巣立って間もない若いツバメのようである。少し近づいただけで、あっという間に飛ばれてしまった。田んぼに立っていた杭のようなところに猛禽の姿があり、窓を開けてレンズを向けた途端飛ばれてしまった。チョウゲンボウであった。
田んぼは、のどかで心落ち着くところである。
2021/8/27 コチドリ
大好きなたんぼに時々出掛けることがあるが、一番目につくのがムクドリである。稲田でも蓮田でもムクドリが主役の場合が多く、少々ガッカリする。この日も、鳥影が見え、期待したのだが、ムクドリの群れであった。
しかし良く良く辺りを見渡すと離れたところにコチドリの姿が見えた。コチドリが5~6羽いるのが見え、嬉しくなった。少々距離があり、迷ったが、レンズを向けてみた。何とか撮れそうである。コチドリが、これだけまとまった数でいるのは、渡りが始まったということだろう。嬉しい出会いであった。
2021/8/28 アマサギ
たわわに実った稲穂。黄金色に輝く稲穂が、あちらにもこちらにも見え、今年も豊作のようである。長く続いた大雨の被害がないことを願いつつ、近くの田んぼを回ってみる。
今の時期、白いサギの群れを見かけることが多いが、チュウサギであったり、アマサギであったり時には、コサギのこともある。この日の出会いは、アマサギ。ずいぶんたくさん集まっていた。アマサギの飴色は、何とも魅力的で大好きである。もう少しすれば、この飴色もとれて、真っ白な冬羽に変身する。その頃には、この地を離れ、旅立っていることだろう。
2021/8/29 オオジシギ
黄金色に輝く稲穂を見ながら、田んぼをゆっくり回ってみる。以前は、タマシギを一日に何個体も観察出来た田んぼなのだが、今は、スズメに会うことすら難しくなってしまった。
一瞬、何か鳥の気配を感じ、車をとめてみるが、それは、大抵見間違いで枯れ草であることが多い。この日も、何度も枯れ草を鳥と見間違えて車を停めた。しかし、明らかに鳥と思える個体が、あぜ道にいる。タシギかな?と思ったが、嘴が太い。羽衣もタシギとは違うようである。詳しい方にお尋ねして、オオジシギの幼鳥と分かった。
久しぶりに出会ったオオジシギ幼鳥。今の時期、出会いの機会が増すかもしれない。また、ゆっくり田んぼを回ってみたいものである。
(この個体は、フラッグ付きでしたので、山階鳥類研究所に報告させていただきました。)
2021/8/30 ツバメ
今の時期、田んぼで良く見かけるのは、ツバメである。少し白い羽の混じったツバメが、稲田の上をたくさん飛んでいる。巣立って間もない若い個体が飛翔訓練しているのだろう。飛んでいるツバメを見るたびに、どこかに止まってくれないかなあと何度思ったことだろう。
その願いが届いたようである。田んぼに張り巡らされたネットの上に、ちょこんととまっているツバメを発見。迷わずレンズを向けることにした。どうやら羽繕いしているようで、結構、ゆったりととまっていてくれた。白い羽が印象的な若いツバメであった。
2021/8/31 ベニシジミ 他
秋の気配を感じる日もあるが、またまた猛暑がぶり返したり、戸惑うほどの暑さに目を白黒させている。暑さを避けて、少し早めに家を出て近隣の公園を訪ねてみる。
ハーブと思われる白い花のところに姿を見せたのは、ベニシジミ。なかなか翅を開いてくれなくて、根負けしてしまった。ひと頃、ベニシジミは、良く見かけたが、久しぶりの出会いである。外来種のアカボシゴマダラも久しぶりに見かけた。
公園の片隅では、ドングリがたくさん実をつけて秋の訪れを告げているようであった。