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2008年がもうすぐ終わろうとしています。今年も、ずいぶんたくさんの鳥たちとの出会いがありました。身近な鳥、渡りの鳥、その地域でしか見られない鳥、珍しい鳥。小さな出会い 、大きな出会い。出会いの形は、 様々ですが、四季折々に出会った鳥たちの姿が、懐かしく思い出されます。
鳥との出会いは、人との出会い。たくさんの方々のお力をいただき、今年も鳥たちとの出会いが実現いたしました。ここに感謝の気持ちをこめて2008年に出会った鳥たちの中から、特に心に残る鳥たちをご紹介させていただきたいと思います。
くる年も思い出に残る鳥たちに出会えますように。
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今日は、風も優しく、久しぶりに過ごしやすい一日だった。田園風景が好きとは言え、寒風の中、冬枯れの田んぼを歩き回るのは、少々辛いものがあった。
ここ数日、田んぼを歩き回っていたのは、数日前、たまたま見かけた鳥に、もう一度会いたかったからである。ほんの一瞬の出会いだったので、証拠写真が精一杯。飛島で出会ったコホオアカとは、ずいぶん印象が違うのだが、画像と図鑑を見比べてみると、どうやらコホオアカのようである。
結局、今日も出会えなかった。スズメやカワラヒワ、タヒバリ、ハクセキレイは、元気一杯飛び回り、アオサギは、畦道でのんびり日向ぼっこをしていた。
今年も、残り少なくなった。昨年の初冬から体調がすぐれず、気持ちが沈む日も多かったが、それを支えてくれたのが、鳥たちとの出会いであった。迷いながら遠征もした。不思議なことに、遠征の間は、体調が良く、楽しいひとときを過ごすことが出来た。1年経った今、折々の出会いを思い出し、鳥たちに心から感謝している。
何度も触れているが、私が一番心安らぐひとときは、素朴な田園風景を眺めているときだ。今日も、寒風に揺れる葦原を眺め、冬枯れの田んぼを歩いてきた。それは、どんなに短い時間であっても、心豊かになれ、希望をもたらしてくれる。小さな出会い、大きな出会い。折々に出会いの形は、様々だが、感謝の気持ちは、常に持ち続けたいと思う。
今日も、風が強く寒い一日だった。年の瀬で、何かと所用が多く、鳥見の時間もままならないが、ほんのひととき田園風景を楽しんできた。今日、一番嬉しかったのは、寒風の中で見た雪を抱いた富士山である。今まで見慣れた田園風景なのに、富士山が見えることに気がつかなかった。鳥だけを見つめる目ではなく、来る年は、もっと広い視野で撮影を楽しみたいと思う。
今日の風の強さでは、流石に小鳥たちの姿は少なく、いつもならたくさん群れているスズメも、あまり見かけなかった。一番多く見かけたのが、カワラヒワ。群れで飛ぶと、羽の黄色が、陽の光を浴びて金色に見え、はっとする美しさであった。今日は、幼い顔立ちのカワラヒワにも出会った。田んぼで見かけるカワラヒワと林や公園で見かけるカワラヒワでは、印象が違うのは、何故だろう。
昨日の暖かさが、ウソのような今日の寒さであった。夕方、買い物をして帰宅すると、日中、冬の日差しが、たっぷり入ったリビングには、太陽の笑顔が残っているような気がした。
先日、ふと立ち寄った公園で、思いがけずカワセミに出会った。最初は、声だけであったが、木立の中から池の淵の草むらに飛んだ後、池の周りにある柵の上にとまった。ちょっと距離があったので、少しずつ近づいて、ほとんど目の前という位置まで近づくことが出来た。光の具合を考えて、通り過ぎてから振り返って撮影しようとしたが、流石に飛ばれてしまった。
カワセミの翡翠色は、いつ見ても美しい。オオルリやルリビタキなどの青い鳥とは、また違った美しさだ。カワセミに会えると、何だか心が弾んでくる。
今日は、暖かくて外で過ごすひとときが快適だった。師走に入ってから、暖かい日があったり、寒い日があったり、目まぐるしく気温が変わり、戸惑い気味。明日は、10度も下がるという。
暖かい日差しの中で、ほんのひととき過ごしてきたのは、冬枯れの田園地帯。スズメが、何箇所かで群れていて、時折、一斉に飛び立ち、また戻ってくる。一番賑わっている田んぼには、枯れた二番穂がびっしり見える。スズメやカワラヒワが、好んで、その二番穂を啄ばんでいるようだ。それは、ほのぼのと温かみがあって、心和むものである。きらびやかなクリスマスのイルミネーションとは違った素朴さが、私は好きである。
冬空の寒い一日だった。今日は、川沿いの葦原に小鳥たちの姿を探しに出かけた。初めてのところで、果たして鳥に会えるかどうかもわからない。ミステリー・バード・ウオッチングというところだろうか。
最初の出会いは、ノスリ。すっかり葉を落として冬の装いになった木にゆったりととまっている。川沿いの葦原を見てまわると、遠くからフィッフィッとベニマシコの声が聞こえてくる。しかし、葦原のかなり奥のほうから聞こえてくるので姿を確認することは出来なかった。パキパキと音がしてオオジュリンの姿が見えた。時々、飛び立つのが見える。この葦原には、かなりの数のオオジュリンが潜んでいるようだ。
川沿いにしばらく歩くと、シメがたくさん飛んで、遠くの木にとまった。10羽ほどの群れである。殺風景な冬景色に唯一、彩りを添えているのが、カラスウリ。小さな声がしてメジロたちが飛んできた。その数、30羽は超えていると思われる。これほどのメジロの群れを今まで見たことがない。
メジロの動きでひととき賑わったが、メジロが去った後は、また静かな、そして殺風景な冬枯れの草原が広がっているだけだ。そこにアカハラが飛んできた。お腹の赤い色が、一際目立って見える。アオジも見え隠れしている。シロハラにも出会った。さらに歩くとエナガとシジュウカラの群れも飛んできた。見慣れた鳥たちとの出会いであったが、今日の出会いは、予想以上に多く、楽しい鳥見となった。
今朝は、思いのほか寒くて、薄手のジャケットで出かけたことを後悔しながら、2箇所の公園を見たあと、久しぶりに田園風景を楽しむことにした。冬枯れの田んぼには、初冬の柔らかい日差しが降り注ぎ、のんびりとした雰囲気が漂っている。それは、私にとって一番心安らぐ光景であり、ほっと出来る空間である。
枯れた稲穂に飛んできたのは、カワラヒワ。美味しそうに啄ばむ姿は、何とも微笑ましい。スズメも群れで飛んできた。二番穂は、鳥たちにとって寒い冬の間の大切な糧である。畦道に生えているセイタカアワダチソウの綿毛のところに飛んできたのは、ホオジロ。カワラヒワもとまった。スズメも時々、飛んできて、ひとしきり♪チュンチュンと歌声を披露する。
近くの葦原では、オオジュリンの姿が見え隠れしている。パキパキという音も聞こえる。手前の葦に飛んできたのは、セッカ。柔らかい冬の日差しを満喫しているようだ。あら、あの鳥は?そう思ってファインダーを覗いて見る。枯れた葦にとまっているのは、ホオアカ。嬉しい嬉しい出会いだ。
冬枯れの田んぼ。のんびり、ゆっくりしたくて久しぶりに訪ねてみた。待っていてくれたのは、思いがけない鳥たちとの出会い。初冬の田園風景が、思い出のひとこまとなって、心に刻み込まれた。
数年前、初めてトラツグミに出会ったのは、近隣の公園である。名前から連想するトラツグミは、ちょっと怖いイメージであったが、実際には、なかなか綺麗な模様の鳥であった。そのトラツグミは、ダンスをするとの噂であったが、噂にたがわず、実際、体を振って、まるで踊っているかのように見えた。
トラツグミとの出会いは、その後、何回かあったが、あのトラツグミのようにダンスをする固体には、めぐり合ったことがない。記憶に新しいトラツグミは、昨シーズン、竹林のところで、ぱったり出会った固体である。それは、竹に虎の屏風絵を思い起こすようなトラツグミとの出会いであった。
今朝、思いがけずトラツグミに出会った。最初は、ちょっとわかりにくかったが、何か鳥がいるとの認識で、そっと遠巻きに近づいた。ファインダー越しに飛び込んできたのは、紛れもないトラツグミである。トラツグミも辺りをうかがう素振りを見せ、すぐに林の中に姿を消した。
今日は、冬至。一番昼が短い日ということだが、あまりに暖かくて、冬至という言葉から連想する季節感とは、かけ離れた感じの一日だった。
その暖かさの中、久しぶりに都心に出かけた。今日は、写真展を拝見させていただくことが、主目的だったため、カメラを持参しなかった。写真展で一番心に残ったのは、知人のノビタキの写真である。花の咲いたコスモスと枯れたコスモス、そしてエノコログサ。ノビタキのいる環境が、非常に良くわかり、その雰囲気が伝わってくる。全体の構図の中で、ノビタキは、本当に小さい。しかし、私の心を占めた割合は、非常に大きかった。
今日、カメラを持参しなかったことを悔いたのは、写真展の会場のすぐ近くのトウカエデにスズメとメジロが、飛んできて、可愛い姿を見せてくれたからだ。ごくごく身近な鳥、スズメそしてメジロ。その仕草の何と可愛らしいこと。その表情を写し撮れるようになりたいものである。
先日、思いがけず出会ったミヤマホオジロ。この鳥のどこが魅力なのか自分でも分からないが、会えた瞬間の嬉しさは、忘れられない。鳥たちとの出会いは、本当に不思議なものである。
師走の朝は、流石に寒い。天気予報では、今日は天気が良く、かなり暖かくなると報じていたのに、鳥を待つ間の何と寒いこと。その上、雨まで降ってきた。それでもベニマシコに会いたい一心で、じっと我慢、我慢。
セイタカアワダチソウの綿毛を啄ばむベニマシコ(♀)の姿を、わずかの隙間から、見られたときは、本当に嬉しかった。Kさんの優しくて鋭い観察力のお陰である。手前の草が、かぶっているようで、ちょっとぼんやりした画像だが、セイタカアワダチソウを啄ばむ姿が、何とも微笑ましくて、私は、大好きだ。
今日は、ようやく赤いベニマシコ、つまり♂を見ることが出来たのだが、枯れ草の中で、撮影するには、厳しい条件だった。また近いうちに、ベニマシコに会いに出かけよう。今日の出会いに感謝。
今日も小春日和。日差しも柔らかく、小鳥たちの歌声が、どこからか聞こえてきそうな気がする。これでは、家に閉じこもっている訳にもいかない。昨日、海辺の鳥との出会いが不調だったので、今日は、公園に向かうことにした。かなり遅めのスタート。それでも電車は込んでいた。
久しぶりの公園は、静かだった。カメラマンに一人も会わない。この公園で、これほど人に出会わないことは、初めてだ。鳥たちとの出会いが、いささか不安になってきた。
最初に出迎えてくれたのは、ナンキンハゼの実を啄ばむスズメ、ムクドリ、メジロたち。スズメが啄ばむ姿は、いつも見かけるスズメと違って、レストランでお食事でもしているような雰囲気。
桜並木を歩いて行くと、オナガが鳴きながら飛んできて茂みの中に消えた。次に出会ったのは、ツグミ。松の木に姿を隠すようにしていて撮影困難。植え込みの下の方で、動いているのは、どうやらアカハラのようだ。しばらく待ってようやく姿が見えるようになった。
サザンカの花びらがこぼれるように落ちているところに、シロハラの姿が見えた。よく見ると2羽いるようだ。シメの声がして、ヤナギの木にとまったが、すぐに飛んでケヤキの木の奥の方に姿を消した。モズも仲間入りして、モデルになってくれた。
ヤマガラの声を聞いたので、辺りを探していると、オナガが、ピラカンサのところに飛んできて真っ赤な実を啄ばみ、すぐにまた飛んで行った。そろそろ帰ろうと桜並木を歩いているとジョウビタキが飛んできて「こっちへお出で!」というように道案内をし、光のあたったところで振り向いてくれた。
静かな初冬の公園。独り占めで貸し切り状態。こんなにゆったりとした時間を過ごせたことに感謝の一日だった。
初冬の海を見たいとずっと思っていた。昨日一日降り続いた雨もあがったようだ。少し早起きして海辺の鳥たちとの出会いを期待して海岸に向かった。
久しぶりの海辺は、潮が満ち、波が荒々しく寄せては返し、また寄せては返ししていた。サーファーの姿がわずかに見えるだけ。鳥の気配が全くない。やっとハクセキレイ1羽に出会った。
砂防林の方に回ってみると、小鳥の声が聞こえてくる。小道に沿って歩くとアオジが数羽飛び立った。松林から聞こえてくるのは、カワラヒワの声。ビンズイも鳴いている。枯れ草の間を飛んだのは、ジョウビタキ(♂)。林の中の水辺に鳥の姿が見えた。ファインダー越しに見るとカシラダカだ。ルリビタキも一瞬、姿が見えた。
再び、海岸に戻ってみると波がずいぶん静かになっている。突堤のところにイソヒヨドリの姿が見えた。やっと出会えた海辺の鳥。それは、たった1羽のイソヒヨドリだった。それでも嬉しくてシャッターを切った。
師走の朝は、さすがに寒く、途中、車窓から見える川沿いの風景は、霜で一面に覆われ真っ白。川霧もたって幻想的な雰囲気だ。
朝日に照らされた池にミコアイサ(♂♀)の姿が見えた。♂は、エクリプスの形跡が残っている。先日、訪れたときは、たくさんのミコアイサの姿を見ることが出来たのに、今日は、1組のカップルだけ。
田園地帯を走ると、わらぼっちが見えてきた。のどかで懐かしい風景だ。そのわらぼっちにとまっているのは、ミヤマガラス。時折、飛び上がって、また田んぼに舞い降りる。ミヤマガラスの群れに交じってコクマルガラスの暗色型と淡色型の姿が見える。コクマルガラスの淡色型をシロマルと呼ぶということを、最近知ったばかりだ。
葦原の方にも回ってみた。葦原から飛んできたのは、ホオジロ。すぐ近くの木にとまった。あまりに近くてちょっと驚く。ジョウビタキやモズの姿も見たが、シルエット状態。コゲラにも出会った。このコゲラも近すぎて、戸惑ってしまうほどだ。シメも近くで見ると、ちょっと怖い。ベニマシコに期待したが、この日も会えなかった。
初冬の朝のひととき。空を仰ぐと真っ青な空にミサゴが悠々と飛んでいた。
冬枯れの田んぼで見られるというミヤマガラスの群れ。その群れの中に混じるというコクマルガラス。ミヤマガラスに比べれば、小さくて一目で、それとわかると教えていただいていた。
今年の1月、出水平野で、ミヤマガラスの群れを初めて見た。その特有の鳴き声を初めて聞いたとき、何とも言えない不思議な感じがしたことを、今日、改めて思い出すことが出来た。
広々と広がる冬枯れの田んぼに、カラスの群れが見える。そのカラスが、時折、飛び上がるのが遠くからでも、はっきりわかる。それは、大先輩から教えていただいていたミヤマガラスの特徴そのものである。かなり警戒心の強い鳥なので、ゆっくりゆっくり接近して行く。
そのミヤマガラスの群れの中にコクマルガラスの淡色型を見つけたい。それが、今日の目的であった。ようやく1羽の淡色型を見つけた。しかし全身が見える位置には、なかなか現れてくれない。やっと撮影出来そうと思うと、他のカラスに遮られる。そして1羽が、飛び立つと次々に飛び立ち、あっという間に電線の上に並んでいる。
電線の上を良く観察すると、4羽のコクマル淡色型がとまっている。しばらく待って、また田んぼに降り、採餌する様子を観察した。見慣れてくると、淡色型は見つけやすい。何とかコクマル淡色型を撮影することが出来、今日の目的は達成できた。
少々、早起きして、沼のほとりに向かった。途中の田んぼには、霜が降り、一面真っ白。外気は、マイナス1度と表示された。朝日と川霧。ぼんやり霞んで見える世界は、とても幻想的だ。
雨の後の沼のほとり。空は、すっきりと澄み渡り、湖面のブルーの何と爽やかなことだろう。朝日に照らされて、一層、美しい。湖面に現れたのは、ミコアイサ。気がつくのが、ちょっと遅くて残念。どんどん遠くに行ってしまう。遠くには、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリも見える。少し歩くと、ヨシガモの雌雄の姿が見えてきた。先日、訪れたときは、盛んにディスプレイをしていたのだが、今日は、静かに休んでいるようだ。
葦原から、「フィッフィッ」と聞こえてきたのは、ベニマシコ。なかなか姿が見えなかったが、ようやく、一瞬、姿を見せてくれた。アオジ、オオジュリンも、わずかに姿が見える。「チチッ チチッ」と聞こえてくるのは、ホオジロ。ずいぶん姿を見かけた。朝の光の中で見るホオジロは、輝いて見える。ツグミも、一瞬、姿を見せた。ここの葦原の鳥たちは、かなり警戒心が強い。カワラヒワだけは、サービス良く、比較的近くでゆっくり撮影出来た。
沼のほとりをゆっくり歩く。湖面に見えるヨシガモ(♂)のナポレオンハット。朝日があたって、光沢が美しい。1羽の♂が飛び立った。左手からカワウも飛んできた。空の青と湖面のブルーが、見事に調和し、ゆったりと時を刻んでいく。
朝から冷たい雨が降り、今日は、自宅でゆっくり休養日。でも、たくさんたまった画像が気になり、パソコンに向かって、削除、削除で、時間が流れてゆく。この作業、結構疲れるもので、早くお天気が回復しないかなあと思いつつ、ずいぶん長い時間パソコンに向かっていた。
午後から、雨もあがったようだが、寒々しい空模様を見ると、出かける気にもなれず、青空の日の画像の中からエナガを見ていった。エナガは、大好きな鳥で、エナガに出会えると幸せな気持ちになれる。
まだ紅葉の残っていた公園で出会ったエナガ。この日、何故か、なかなかピントがあわず、「ああ、この瞬間を撮りたい。」とどれほど思ったことだろう。何度もエナガが回ってきて、撮影の機会は、たくさんあったのに、ブレブレ写真ばかり。
自分でイメージした「紅葉とエナガ」の写真は、とうとう撮れなかったが、またの機会の楽しみに残しておきたいと思う。
久しぶりに手賀沼を回ってみた。昨日までの暖かさと違って、今日は、風が冷たい。手袋なしでは、カメラを持つ手も、ちょっぴり痛いような気がした。
葦原で、最初に出会ったのは、カワラヒワ。今日は、オオジュリンの声も聞こえてこない。田んぼの方から「チッチ」と小さな声が聞こえてくる。そっと近づいてみるとホオジロが、畦道で熱心に採餌している。2枚目の田んぼを見ると、いるいる、タゲリがたくさん。30羽ほどの群れだ。枯れた稲の切り株に身を隠すようにしている。
遊歩道沿いに歩いて出会ったのは、イソシギ、コガモ、オナガガモ、バン、オオバン、カワセミ、コブハクチョウといったところ。橋の上から、湖面を見ると、すぐ近くにカンムリカイツブリが、悠々と泳いでいた。時折、潜水して、また姿を見せ、湖上を散策しているような雰囲気に見える。
師走の手賀沼は、ゆったりと穏やかな表情を見せていた。
今日も暖かな一日だった。日当りの良いところでは、汗ばむほどで、12月というのに、木陰に入って気持ち良いくらいの陽気だった。
そんな陽気に誘われるように2箇所の公園を回ってみた。最初の公園では、エナガの群れが、何度か現れ、僅かに残った紅葉のところにとまる瞬間もあったのだが、動きの速さにすっかり振り回されてしまった。いったい何枚シャッターを切ったことだろう。自分でもあきれるくらい、シャッターを押し捲った。しかし、PCに取り込んだ画像を見て愕然とした。何とかエナガと判断できる画像が、たったの2枚。
次に回った公園で出会ったのは、クロジ。ここでは、毎年、クロジに出会っているので、クロジに会えてほっとした。今日は、どなたもいなくて一人でクロジが現れるのを待った。暗いので、ブレ写真が、ほとんどだったが、何とか撮れていたので、今シーズン初撮りのクロジに登場してもらうことになった。
初冬の公園は、小春日和。時折、吹く風も、優しく暖かい。風が吹くたびに、はらはらと赤や黄のカエデの葉が舞い、ファンタジーの世界へといざなってくれる。たった一日、間をあけただけで、カエデが、葉を落とし、カラスウリが2個、寂しげに揺れている。
カエデの窪みに水を飲みに飛んでくるのは、アトリ。時々、メジロも姿を現す。今日は、珍しくウソも水を飲みに現れた。カエデの奥にあるサカキの木には、シロハラの白いお腹が見える。ほんの一瞬、姿を現したのは、アカハラ。
まだ赤い葉を残しているカエデの木には、シジュウカラやコゲラの姿が見える。ヤマガラも近くの木に飛んできて「ニーニーニー」と鳴いている。アオジは、落ち葉のところで、何やら実を啄ばみ、草むらの近くにヒョィと飛んでとまった。ビンズイも飛んできて、尾を振り振り、木にとまった。
優しく暖かい風が吹き、はらはらとカエデの葉が舞う、初冬の公園は、人にとっても鳥にとっても静かな憩いの場だ。
今日は、午前中雨の予報であったが、朝、起きると雨があがっている。それに今日は、暖かい一日になりそうと報じている。体調もまずまずなので、思い切って少し足を伸ばしてみることにした。
広々とした葦原が続く中を行くと、最初に出迎えてくれたのが、ジョウビタキ(♂)。近くの公園で、一度、出会っただけで、なかなか撮影の機会がなかっただけに、まずは嬉しい出会いである。葦原の中に、オオジュリンが見え隠れするのだが、なかなか写真が撮れる位置には、姿を現してくれない。
空を見上げると、猛禽が飛んでいる。チュウヒかと思ったが、頭が白い。良く見るとミサゴだった。また葦原の中を進む。今度は、ノスリが飛んでいる。葦原の中から姿を現したのは、ジョウビタキ(♀)。ベニマシコに会いたいのだが、声も聞こえてこない。
カメラを構えた方の姿が見えたので、前方を見ると、枯れ木にノスリがとまっている。カメラマンの方にお断りして、少し離れた位置から撮影させていただいた。近くの枯れ木には、モズもとまって、ゆったりした時間が流れていった。
今日は、鳥見は、お休みの予定であったが、外が明るい。やはり出かけることにした。行き先は、公園。昨日、アトリの群れを何回か、見て撮影したのだが、一脚だったためか、写真がかなりぶれている。今日は、三脚で撮影することにして、アトリを待つことにした。
しかし、今日は、なかなか来ない。アトリを待つ間に、アオジ、ヤマガラ、ビンズイ、シジュウカラが姿を見せた。やっとアトリが水を飲みにやってきた。一度に三羽飛んできて、水を飲むために順番待ちしている。メジロも飛んできて、アトリと水場の争いになった。体の小さなメジロが勝利の栄冠を勝ち取ったのだから、世の中わからないものである。
アトリもメジロも去った後に、大きな鳥が見え隠れしている。シメだった。プロペラのようなカエデの実を熱心に啄ばんでいる。ようやく顔が見える位置に姿を現してくれた。カエデの実をたっぷり食べてご満悦。
短時間ながら、雨が降り出す前に、鳥たちとの出会いを楽しみ、帰路に着いた。
寒い一日だった。やはり師走。これから日毎に寒さを増していくことだろう。その寒さの中で、1時間ほど公園での鳥見を楽しんできた。
公園に着くと「ウソが出ていますよ。」と声をかけていただいた。植え込みの下のところで、1羽のウソが、熱心に採餌している。カエデの実が、落ちているのを、啄ばんでいるようだ。後姿が多くて、なかなか顔を見せてくれなかったが、ようやく写真を撮れる位置に向きを変え、モデルになってくれた。
アオジやヤマガラ、シジュウカラもひととき姿を現した。アトリは、群れで何度か飛んできて、カエデの木の窪みに水を飲みにやってきた。
わずかに葉を残したカエデの木には、シメがとまり、奥の方では、シロハラの声が聞こえた。少しずつ冬鳥たちの姿が増え、公園での鳥見が、しばらく楽しめそうである。
紅葉に絡めた写真をと願いつつ、今シーズンは、もう諦めなければと残念な思いで、いっぱいだった。赤や黄色に色づいていたほとんどの木々が、先日の強風で、すっかり葉を落としているに違いない。昨日、帰り際に立ち寄った公園では、灰色がかった枝ばかりが目立ち、萎えた赤い葉が、数枚残っているのみだった。
それでも諦めきれず、公園に向かった。到着と同時に出迎えてくれたのが、シジュウカラ。嬉しいことに、まだ紅葉や黄葉が、わずかに残っている。次に出会ったのが、エナガ。黄色いモミジのところで、忙しそうに飛び回っている。なかなか顔をこちらに向けてくれず、写真を撮るのは難しい。
今度は、ヤマガラが飛んできた。木の実をくわえてきて、貯食しているようだ。松の木の上では、カワラヒワが、松の実を啄ばんでいる。落ち葉を踏むように歩くと、ビンズイが飛び立った。植え込みの奥の方には、アオジの姿が見える。
真っ赤なモミジのところに飛んできたのは、アトリ。背景にモミジを入れて撮影したいのだが、なかなかイメージ通りには、いかない。それでも、かなり近い距離でアトリを観察出来て、心が弾んだ。
今日は、ここまでと思って引き上げようとしたとき、「シロハラがいますよ。」とIさんが、声をかけてくださった。姿を見かけても、なかなか撮影できなかったシロハラ。今日は、嬉しい出会いが、いっぱい。感謝、感謝の一日だった。
春のような暖かさが、ここ2〜3日続いていたが、今日は、師走らしい寒い日となった。昨日の強風で、鳥たちは、どうしているだろうか。近くの公園をスタートに田園地帯を回ってみることにした。
最初に訪れた公園では、シジュウカラとメジロの混群、シロハラ、ヤマガラ、ルリビタキを見かけた。葉が、すっかり落ちて見通しが、よくなっているが、鳥の動きは、結構速く、観察するに留まった。
田園地帯では、鳥との出会いが少なく、セグロセキレイ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、チョウゲンボウ、トビ、モズ、スズメといった馴染みの顔ぶれを見かけるのみ。
一昨日、訪れた公園に行くと、紅葉が、あんなに美しかったのに、ほんの数枚、赤い葉が、残っているだけ。すっかり冬の装いに変身している。わずか二日で、この変貌振り。たじろぎながらも鳥との出会いを楽しみに散策すると、聞こえる、聞こえる。鳥達の小さな声。ビンズイ、ヤマガラ、アオジ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ウグイス。
松林を歩くと、ビンズイが何羽も飛び立った。1本の木に、7〜8羽ビンズイがとまって、さながらビンズイの木といったところ。小枝が多く、その上、高い木の上で、写真は撮りにくかったが、何とか数枚、写真を撮った。
帰りがけに、エナガの群れが、ジュリ、ジュリと鳴きながら飛んできたので、急いでカメラを向けた。忙しいエナガの動きに振り回されたが、大好きなエナガに出会え、満ち足りた気持ちで帰路に着いた。
あまりの暖かさに、季節を間違えたような感じがする。曇りがちながら、時々、太陽が顔を出し、やはり出かけることにした。
久しぶりの公園は、静かだった。やや時期を過ぎた感があるが、紅葉が美しく、風が起こるたびに落ち葉が舞う様は、何とも言えず、風情があり、しばし佇んでその光景を楽しんだ。サザンカもたくさん咲いて、彩りを添えている。時々、ツグミの声が聞こえるのだが、姿を見ることは出来なかった。
メジロの声が聞こえたような気がして、辺りを見渡したのだが、すぐには見つけられず、シジュウカラの声につられて歩を進めてみた。シジュウカラが3羽、残り少なくなったムラサキシキブの実を熱心に啄ばんでいる。小枝が、シジュウカラの体を遮り、写真は、なかなか難しい。それでも、何とか出会いの記念に1枚、シャッターを切った。
今日も小春日和。公園のベンチは、お弁当を広げて、談笑している人たちで、いっぱいだった。まるでお花見のシーズンにでもなったかのようで、和やかな温かな雰囲気。
その公園には、スズメがたくさん集まってくる。スズメの顔を一羽、一羽、観察していると色々な発見があって面白い。そのスズメが、一斉に田んぼの方に、飛んでいって、また、公園に戻ってくる。誰かリーダーがいるのかも知れないが、サーッと飛び去り、また、ワーッと戻ってくる様は、見ていてとても楽しい。
スズメの観察も飽きたので、帰ろうとしたとき、少し離れた木に、何か鳥がとまっている。ヒヨドリかな?と思ったが、ちょっと大きい。ファインダー越しに見ると、チョウゲンボウだ。そのチョウゲンボウの周りをカワラヒワが、鳴きながら飛んでいる。しばらく様子を伺っているようだったが、さっと飛び出した。何か獲物を見つけたようだ。すぐ近くを飛んでいるカワラヒワには、目もくれず、ずいぶん遠くの田んぼに降りた。
何事もなかったかのように、スズメが、また、たくさん公園に集まってきた。
予報通り暖かな一日だった。風もなく穏やかで、師走とは思えない優しい日差しである。まさに小春日和。
今日、訪れた公園には、ブルーベリーの木が、たくさん植えられていた。そのブルーベリーの葉が、真っ赤に色づき、そこに柔らかな初冬の日差しがあたって、その色合いは、絶品。本当に美しかった。
他の木々も、この公園の紅葉は、今が見頃。しかし、鳥には、なかなか出会えない。一回りして、エナガの群れに一度、出会った。杉林のところに行くと、ビンズイが2羽、落ち葉の中で採餌しているのが見えた。シイノキからは、ポトポト音がして、ドングリが落ちてくる。そのシイノキから「ジェー」と声がして、カケスが飛び出した。
杉の木のところで、何か鳥が動くのが見えた。すぐに杉の葉の陰に隠れてしまうので、撮影は困難だったが、何とか撮れたのは、キクイタダキだった。今シーズン初めての出会い。証拠写真でも、やはり嬉しい。
他に出会ったのは、シメの群れとモズ。今日は、どの鳥も距離があり、すぐに木立の中に姿を隠してしまうので、なかなか撮影は難しかった。
「ツメナガセキレイ」。今年の春、与那国島の牧場で初めて出会った。鮮やかな黄色が印象的な鳥だった。次に出会ったのが、6月の北海道。コバイケイソウの上にとまったツメナガセキレイは、与那国島の牧場で出会ったツメナガセキレイとは、印象を異にし、ちょっと澄ました感じに見えた。
先日、稲敷方面の蓮田で、ツメナガセキレイに出会った。「ハクセキレイとは、鳴き声が違いますよ。」と大先輩に教えていただいていたので、蓮田で、鳴き声を聞いたとき、これがツメナガセキレイの声に違いないと直感した。しかし、声はすれども、車の中からは、姿が見えず、同じ蓮田にいたヨロネンを撮影して、その場を離れた。
一回り、あちこちの蓮田を見て回り、また、ツメナガセキレイの声を聞いた蓮田に戻ってみると、かなり近くにいるセキレイが目に留まった。良く通る声で鳴いている。与那国島や北海道で出会ったツメナガセキレイとは、雰囲気の全く違う、ツメナガセキレイだ。
場所が違うと、ずいぶん印象が違う。今年、3度目のツメナガセキレイとの出会いだった。
早いもので、今日は、もう12月。風もなく穏やかな一日だった。公園のベンチに腰をおろして空を仰ぐ。ノスリが2羽、上昇気流に乗ってぐんぐん上がっていく。
松林の方から聞こえてくるのは、カワラヒワの声。梅の木に、たくさんのスズメがとまっている。時折、ワーッと飛び立って電線に一直線に並んでいる。梅の木に残った2羽のスズメ。あれっ!1羽は、頭が白い。白頭雀だ。しばらくすると近くの建物の屋根に乗ってチュンチュン遊んでいるように見えた。
突然、電線に並んだスズメたちや近くの木にとまったスズメたちが、一斉にすぐ前の植え込みに飛び込んできた。かくれんぼかな?と思うような雰囲気だった。そのスズメたちの写真を撮ろうとカメラを向けたとき、バサバサと大きな鳥が、私の目の前の植え込みに突入した。
その大きな鳥は、すぐに飛び立って、少し離れた木にとまった。オオタカのようだ。逆光で撮影しにくかったが、何とかカメラにおさめた。狩りは、失敗したようだ。
あんなに賑やかに楽しそうに群れていたスズメたちの姿が、すっかり見えなくなってしまった。空を仰ぐとノスリが悠々と飛んでいるのが見えた。
◇◇ これまでの 『とりどり日記』 ◇◇ | ||||||||||||
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