タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2011/12/31 2011年の出会い(その12 キレンジャク)

キレンジャクの画像

尾羽の先が黄色い「キレンジャク」。キレンジャクにしてもヒレンジャクにしても不思議な魅力のある鳥だと、私は思っています。その魅力ある鳥をナナカマドの真っ赤な実と一緒に撮影出来たら、どんなに素敵だろう。真っ白な雪も一緒だったら、どんなに胸が弾むことだろう。と、ずっと夢見ていました。そんな願いが叶う日が訪れたのです。緑の林を背景にナナカマドの実を啄みに次々に飛んでくるキレンジャク。そこに小雪が舞います。雪は、だんだん激しくなってキレンジャクの姿がぼんやりしてきました。真冬の道南の心に残る思い出です。

12月20日から12月31日までの「2011年の出会い」を思い出の鳥たち」の「2011年の出会い」に掲載しました。

2011/12/30 2011年の出会い(その11 ハイタカ)

ハイタカの画像

北の大地を訪れるとき、様々な鳥たちとの出会いを期待します。オジロワシ、オオワシ、エゾフクロウ、シマフクロウ、タンチョウなどなど。期待した鳥たちに出会えたときは、もちろん嬉しさで心が弾みますが、予期していない鳥との出会いは、それ以上に嬉しいものです。イスカとの出会いを期待して訪れた公園で、思いがけず出会ったのが、このハイタカでした。木どまりのハイタカ。それもかなり近い距離でゆっくり観察、撮影出来た日の感激は、今でも鮮やかです。

2011/12/29 2011年の出会い(その10 ウズラシギ)

ウズラシギの画像

田んぼ巡りの楽しみは、春の渡り、秋の渡りでシギたちに出会うことです。シギやチドリは、目立たず地味な鳥ですが、近くで観察出来たときは、その羽の美しさに心奪われます。夏の暑さを過ぎ、田んぼや蓮田に秋の気配が漂い始めるころ、蓮田でウズラシギに出会いました。ウズラシギとの出会いは、大抵、距離があり、細部に渡っての観察は、なかなか難しいのですが、この日、ウズラシギがこちらに向かって飛んできたのです。目の前に降り立ったウズラシギ。あまりにも近過ぎました。不思議な、そして嬉しい出会いでした。

2011/12/28 2011年の出会い(その9 コジュリン)

コジュリンの画像

♪チョッピ チュリリリ ピッ♪田んぼが一面に緑色になるころ、コジュリンの涼やかな声が響き渡ります。これは、雄のさえずりですが、かなり離れた位置からでも、この声を聞くことが出来ます。黒頭巾をかぶったようなコジュリン♂。田んぼや葦原、草原などで出会います。9月になって訪れた葦原近くで、コジュリン♀に出会いました。オオイヌタデにとまってくれたらとの願いが通じたようです。嬉しい出会いの1枚です。

2011/12/27 2011年の出会い(その8 エリマキシギ)

エリマキシギの画像

春の渡り、秋の渡り。田んぼ巡りをして一番の楽しみは、シギたちとの出会いです。シギの中で特に好きなのが、エリマキシギです。エリマキシギの夏羽を一度、是非見てみたいと長い間思っていました。その夢が叶ってエリマキシギの夏羽を見る機会が2年前の夏にありました。この写真のエリマキシギは、夏羽の名残りがあり、私のお気に入りの1枚です。私は、1年を通して田んぼや蓮田を回っていますが、エリマキシギに出会えた日は、心が晴れやかになり、新たな力が湧いてくるような気がいたします。

2011/12/26 2011年の出会い(その7 アオバズク)

アオバズクの画像

青葉若葉の頃に南から渡ってくるミミズクなので「青葉木兎」と命名されたそうですが、青葉が良く似合う鳥だと、いつも思います。洞にいる雛を近くの大きな木にとまって見張り番をする親鳥の姿には、胸が熱くなります。その姿には、親の愛情が満ち溢れているからではないでしょうか。夏の暑さが始まるころ、洞から巣立った雛は、初めて見る世界に興味を示しながら親の愛情をいっぱい受けてすくすくと育っていきます。南の国に渡る日まで過ごす静かな森。そっとそっと見守ってあげたいと思います。

2011/12/25 2011年の出会い(その6 サンコウチョウ)

サンコウチョウの画像

目の周囲の青いリングと長く伸びて後ろに垂れている優美な尾を持つサンコウチョウ♂。その美しさには、心奪われます。♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪静かな林道を歩くとあの魅力的な声が聞こえてきます。緑したたる季節を迎えるとサンコウチョウに出会える機会を伺い、胸の高鳴りを覚えます。ひっそりとして、あまり陽の差さない林道を歩くと聞こえてきます。♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪何と神秘的な声でしょう。すぐ近くにいるようです。目を凝らしてサンコウチョウを探します。動きの速いサンコウチョウ。いつの出会いも感動します。

2011/12/24 2011年の出会い(その5 コマドリ)

コマドリの画像

♪ピッピロロロロ・・・・♪静かな高原の朝。響き渡る声に思わず足をとめます。ウグイス、オオルリと共に三名鳥とされたコマドリ。響きも音色も素晴らしく、その声には、心奪われます。高原や山道でコルリの囀りを聞き、一瞬立ち止まることがあります。それは、コマドリの囀りに似ているからです。コマドリは、渡りの途中、東京近郊の公園に立ち寄ることがありますが、やはり高原や山道での出会いは、格別です。♪ピッピロロロロ・・・・耳元でコマドリの囀りが聞こえてきます。

2011/12/23 2011年の出会い(その4 フクロウ)

フクロウの画像

鳥の中で一番人気のある鳥は、フクロウかもしれません。フクロウに出会うと、私は、何故かどきどきします。フクロウに心惹かれる理由は、自分でも良く分かりませんが、あの顔立ちではないかと思っています。古代ギリシャでは、アテネ女神の守護鳥とし学問や芸術の象徴とされたというフクロウ。日本では、知恵や幸福の鳥として人気を集めています。旅先でフクロウ・グッズを探すのも楽しみのひとつです。静かな森で出会ったフクロウ。また来春も可愛い雛の姿を見せて欲しいものです。

2011/12/22 2011年の出会い(その3 オオマシコ)

オオマシコの画像

赤い鳥には、心惹かれます。とりわけ会いたい鳥のひとつが、オオマシコです。イチゴの色のような、いいえバラ色と言うべきでしょうか。オオマシコの赤い色は、本当に魅力的です。オオマシコに初めて会ったのは、人がほとんど通らない林道でした。美しいバラ色のオオマシコ。林道に沿った木立の間に見え隠れするその姿は、愛らしく胸打つものがありました。初めて訪れた林道で、オオマシコのあのバラ色を見た瞬間の胸の鼓動は、今でも忘れることが出来ません。今年出会ったオオマシコは、雪がわずかに残る静かな林道でした。また、いつの日かゆっくり会いたいものです。

2011/12/21 2011年の出会い(その2 オオワシ)

オオワシの画像

日本で3つ目の世界自然遺産として2005年に登録された北海道知床半島。知床半島は、非常に魅力的なところです。冬に接岸する流氷は、是非、一度見てみたいと長い間思っていました。冬の道東を訪れる機会は、何度かあったのですが、余程、流氷船に縁がないのか、なかなか流氷を見る機会に恵まれませんでした。2011年2月。ようやくその機会が巡ってきました。小雪が舞う日でしたが、流氷船の上からオオワシやオジロワシをたっぷり観察することが出来たのです。流氷で羽を休める2羽のオオワシ。その美しさと迫力に心奪われた思い出の1枚です。

2011/12/20 2011年の出会い(その1 タンチョウ)

タンチョウの画像

冬の北海道を訪れるとき、出会いを期待する鳥は、いろいろありますが、やはり何と言ってもタンチョウが一番なのではないでしょうか。真っ白な雪景色の中のタンチョウは、ことさら美しく見えます。「けあらし」が立ち、サンピラーが現れる極寒の中、音羽橋から見たタンチョウの姿も忘れることが出来ません。太陽が傾きかける頃、塒に向かって飛んで行く姿は、胸を打つものがあります。北海道の青空は、関東の空よりずっと澄みきって青いと私は、思っています。その青空を飛ぶタンチョウ。心に残る1枚です。

2011/12/19 オジロビタキ

オジロビタキの画像

オジロビタキに初めて出会ったのは、2006年の冬。そして今年の初め、河川敷でオジロビタキに出会った。オジロビタキには、数回出会ったことがあるが、大抵、公園やそれに近い環境であった。岸辺の枯れた葦にとまるオジロビタキは新鮮で不思議な印象を私の心に残し今でも時折思い出す。河川敷のオジロビタキより少し前に、ニシオジロビタキにも出会った。同じ年にオジロビタキとニシオジロビタキに出会えたことは、何とも嬉しいことである。

オジロビタキの思い出に浸っていると♪ジッ ♪ジジッ 枯れた梢の奥の方から、オジロビタキの声が聞こえてきた。オジロビタキは、思い出の鳥である。

2011/12/18 シジュウカラ

シジュウカラの画像

今日の空の色は、昨日の青空に白色の絵の具を少し混ぜたような淡いブルーである。白くて細長い雲もところどころに流れるように浮いている。風は、囁くように吹き、木の葉がそれに答えるように頷いている。スズメの声が、ひととき聞こえたのだが、今は静かだ。

先日、公園を歩いているとシジュウカラが次々に飛んできた。♪ジュクジュクジュク ♪ジュクジュクジュク静かだった公園が、ひとしきりシジュウカラで埋め尽くされたような賑やかさ。10数羽のシジュウカラが、杭の上にとまったり、草むらに降りたり、灌木の中に入ったり。まるで遠足に来た子供たちのようだ。良く見ると草むらに落ちているナンキンハゼの実を啄んでいる。その姿は、何とも微笑ましくて心に残るものであった。

2011/12/17 ルリビタキ

ルリビタキの画像

きりっとした青空。それが冬らしさを感じさせてくれる。ひととき強い風が吹き、ベランダから見える木々が、ざわざわと落ち着きのない音を立てていたが、陽が傾きかける頃には、すっかり静かになっている。♪カアーカアー♪と鳴くカラスの声が、その静けさの中で、童謡「七つの子」を思い起こさせ、妙にしんみりとした気分に浸っている。

今シーズンは、冬鳥との出会いが本当に少ない。そのような中で出会えたルリビタキ♂は、貴重な存在だ。私の馴染みの公園のあまり陽の差さない場所でルリビタキは、顔を見せてくれた。かなり奥まったところで羽繕いを念入りにしていたが、あちこち葉の陰で動き回り、ようやく姿を見せてくれた。この冬、ゆっくり滞在してくれるだろうか。ルリビタキの瑠璃色は、なかなか魅力的である。

2011/12/16 ビンズイ

ビンズイの画像

今日も青空。頬を撫でる風は冷たいが、かえってそれが心地良い。木陰に入るとひんやりと寒いが、陽だまりは、ぽかぽかと嬉しい暖かさだ。

小鳥の声につられて松林を歩く。カサカサと落ち葉を踏む音がすると、飛び立つ鳥がいる。ビンズイだ。ぱっと飛んで植え込みの陰に隠れてしまう。松の木の根元近くにもビンズイの姿が見える。全部で7~8羽いるだろうか。落ち穂拾いでもするかのように、皆、熱心に採餌している。マツボックリもたくさん落ちている。静かな静かな松林。♪ツィー♪と声がして、またビンズイが飛んだ。

2011/12/15 クサシギ

クサシギの画像

小春日和。その言葉がぴったりの今日のお天気である。風もなくぽかぽかと暖かい。コートも羽織らず、川沿いをゆっくり歩く。枯れ草にスズメが群れで飛んできて、ひとしきりおしゃべりを楽しんだ後、また群れで飛び立つ。何とも長閑な光景である。

その川沿いでコガモが10数羽、冬の柔らかい日差しを浴びてお昼寝中。オオバン2羽が泳いできた。前方には、カイツブリの若鳥が3羽、気持ち良さそうに泳いでいる。対岸の枯れ草にとまったのは、ホオジロ。川沿いにコサギの姿も見える。

橋の上から眺めると遠くにシギらしい姿。久しくシギに会っていないので、もっと近くで確かめたい。大きな車がとまっていたので、その車の陰から、そっと川を覗きこむ。クサシギだ!久しぶりの嬉しい出会いの瞬間だった。

2011/12/14 ムクドリ

ムクドリの画像

朝早くは、小雨が降っていたが、いつの間にかあがって、少し明るくなったと思ったが、どんより暗く厚い雲に覆われ、何とも寒々しい。鳥との出会いは、期待出来そうもなく、数日前の画像を見直している。

やはり今日のように雲が厚かった日の午後。ムクドリに出会った。ムクドリは、大抵群れで行動している。この日出会ったムクドリもやはり群れで飛び立っては、あちこちと場所を移動していた。良く見かける光景は、日暮れ時、駅の近くの木に塒入りするムクドリたちである。ワァワァ、ザワザワと何とも賑やかである。この日出会ったムクドリは、センダンの実を美味しそうに啄んでいた。食欲旺盛なムクドリたちである。

2011/12/13 コゲラ

コゲラの画像

青空が広がり心地良い。陽だまりは、今が師走だということを、ひととき忘れさせてくれる。枯れ草にスズメが群れで飛んできて、また群れで飛び去る。

真っ赤な実のマユミ。「野鳥と木の実ハンドブック」によれば、キツツキ類、シジュウカラ類、メジロなどが好んで採食するとある。同じマユミの木でも、おいしい木とそうでない木があるらしく、あまり食べられない木もあるという。マユミの木をずっと探していたのだが、なかなか見つからず、嬉しいことに今日、その機会が巡ってきた。そのマユミの木に2羽のコゲラが飛んできて、ひとしきり実を啄み去って行く。しかし葉や枝が遮り、写真は、すこぶる難しい。

マユミにコゲラ。真っ赤な実にコゲラの黒と白が生き生きと美しく何とも贅沢なひとときであった。

2011/12/12 図鑑「日本の野鳥」のご紹介

図鑑「日本の野鳥」

いつも愛用している叶内拓也氏の「山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥」が増補改訂新版として完成し、今月14日に書店の店頭に並ぶことになりました。私のモモイロペリカン、シマアジ♀の写真も使っていただきましたので、今日、ピカピカの真新しい図鑑が手元に届きました。初版の掲載種は479種でしたが、新版では、掲載種を30増やして509種になっております。内容の充実はもとより、紙質も良くなり、ずっしりと手ごたえを感じます。すでにお持ちの方も書店でご覧になられてはいかがでしょうか。

写真・解説は、野鳥写真家の叶内拓哉氏。分布図・解説協力、阿部直哉氏。鳴き声の解説、上田秀雄氏です。(発行所: 株式会社山と渓谷社  定価: 本体価格3980円+税)

2011/12/11 カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリの画像

雪が降ったり氷が張ったりの寒い朝が続いた後、今日は、また暖かく穏やかな日が戻ってきたようだ。日中は、コートがいらないほどの暖かさ。このまま穏やかな天候が続いて欲しいものである。

昨日、久しぶりに田んぼ巡りをしたのだが、鳥たちとの出会いの何と少ないこと。ようやく出会ったタヒバリも逆光、その上、距離があり、写真は難しい。スズメの群れには、3か所で出会ったのだが、すぐに飛ばれてしまい、とうとう写真は撮れなかった。カワセミに出会ったポイントの近くで思いがけずカンムリカイツブリに出会った。淀川では、かなり距離があり撮影を断念したカンムリカイツブリ。潜水を繰り返しながら、かなり近づいて来てくれたのは、何とも嬉しいことであった。

2011/12/10 カワセミ

カワセミの画像

本格的な冬の到来を思わせる寒さが続いている。昨日の朝の冷え込みは、今季最低を記録したとのことであったが、今朝は、さらに寒かった。しかし、日中は風もなく、柔らかい冬の日差しが降り注ぎ、過ごしやすい一日であった。

今日は、久しぶりに田んぼを回ってみた。すっかり冬の装いになった田んぼは、一面、茶系の濃淡で覆われ、水墨画のような雰囲気である。鳥の姿がなく寂しい限りであるが、ようやくタヒバリを見つけ、その後、スズメの群れを3か所で見かけた。ノスリやチョウゲンボウは、大抵見かけるのだが、今日は、1羽も出会わない。何とかシャッターを押したいものだとの願いが通じたのか、最後にカワセミに出会った。久しぶりに見るカワセミ。新鮮な思いでシャッターを押した。

2011/12/9 ミサゴ

ミサゴの画像

強い寒気が入り込み、関東各地で初雪が舞ったという。今朝の冷え込みは、各地で今季最低を記録したとのこと、本当に寒い朝であった。午後からは、雨も上がり、眩しいほどの太陽が顔を見せてくれた。明日は、鳥見日和であろうか。

所用で出かけた大阪で淀川べりを散策した。淀川は、水源を琵琶湖とし、流路延長75.1km、流域面積8,240km²の一級河川で滋賀県、京都府、大阪府を流れているという予備知識はあったのだが、今まで見る機会がなかった。今回、初めて訪れた淀川には、あちらにもこちらにも釣り人の姿。釣り人の近くでゆったりした流れを眺めていると、目の前でドボンと飛びこんだ鳥がいる。ミサゴだ!大いに慌ててレンズを向けたが、ブレブレ。何とか1枚撮れていたが、魚は取れなかったようだ。予期せぬ出会いは、嬉しいものである。

2011/12/8 ヒドリガモ

ヒドリガモの画像

小雨がぱらつき寒い朝を迎えた。暗くて寒い朝は、何とも言えずわびしい。師走なのだという実感、今年も残り少なくなったという思いで静かに時を過ごす。

昨日、一昨日と所用で関西方面に出掛ける機会があり、鴨川べりを散策してきた。久しぶりの京都で、もう日暮れが迫っている時刻に通りかかった鴨川。ユリカモメがたくさん羽を休めていた。ヒドリガモも数羽、泳いでいる。岸辺の草を啄むヒドリガモの♂と♀。公園の池などで良く見かけるヒドリガモだが、旅先で出会うと新鮮で、一味も二味も違う感動が、じわじわと心に広がってくるのを感じた。

2011/12/7 オジロトウネン

オジロトウネンの画像

鳥が少ない。鳥たちとの出会いの機会があまりに寂しい。そんな声をあちこちで耳にする。鳥にあまり関心のない友人の「スズメを最近、見かけないのよ。」という言葉が胸にささり、何ともわびしくなってくる。

先日、蓮田を回っているとオジロトウネンに出会った。今シーズン、数回、オジロトウネンに出会う機会はあったのだが、いつも距離があり、私のレンズでは、なかなか難しい。近づくのをじっと待つのだが、根負けしてしまうことが多かった。ところが、この日は、オジロトウネンが、ぐんぐん近づいて来てくれる。どきどきしながら、レンズを向け、「あまりこっちに来ないでね。」などと贅沢な願いをつぶやきながらの撮影となった。このような出会いの日は、心が晴れやかになり、力が湧いてくるような気がする。

2011/12/6 シジュウカラ

シジュウカラの画像

 ♪ツツピィ ツツピィ ツツピィ ツツ♪先日、雨と風の強い日、普段良く見かけるスズメの気配も全くなかった。その日の午後、雨があがった途端、聞こえてきたのが、このシジュウカラの声である。こんなに元気なシジュウカラの声を耳にして、とても嬉しくなった。シジュウカラは、非常に身近な鳥で出会う機会は多いのだが、♪ツツピィ ツツピィ ツツピィ ツツ♪の声を今の時期に聞くと何とも不思議な喜びが湧いてくる。

紅葉が残る公園で出会ったシジュウカラ。いつもと違った衣装をまとったような雰囲気となり、嬉しさが心の中に広がった。

2011/12/5 エナガ

エナガの画像

私の好きな鳥のひとつがエナガである。好きな鳥というより大好きな鳥という言葉の方が、合っているかもしれない。♪ジュリジュリジュリ♪この声を聞くと胸がどきどきしてくる。動きが速くて、いつも振り回されてしまうのだが、それがまた楽しみでもある。今度出会ったら、次回は、何とか見られる写真をと、いつも秘かに思っている。

昨日、公園で久しぶりにエナガの群れに出会った。いつものように動きが速い。カエデの葉や小枝の奥に姿が隠れて、どうにも難しい。大好きなエナガを前にして、焦る気持ちが募ってくる。結局、また次回の課題ということになってしまった。

2011/12/4 ルリビタキ

ルリビタキの画像

昨日の雨と風で、赤や黄色に色づいた木々は、葉を落としてしまっただろうか。そんなことを考えながら、久しぶりに公園に向かった。緩やかな傾斜のある道をゆっくり歩く。たくさんの落ち葉を踏みしめながら。雨に濡れた落ち葉は、音も立てず、辺りは、実に静かだ。少し歩くと♪チャッチャッ♪チャッチャッとウグイスの地鳴きが聞こえてくる。

赤く色づいたカエデも、少し時期を過ぎたようである。そのカエデのところにスズメが飛んできた。今日は、光線が強くて撮影がなかなか難しい。さっと右手の方から飛んできて奥の方に姿を消した鳥がいる。ようやく見える位置に現れたのは、今シーズン初めての出会いのルリビタキである。冬鳥との出会いが少ないこの時期に何とも嬉しい出会いであった。

2011/12/3 ツグミ

ツグミの画像

昨夜から降り始めた雨は、風を交えて、かなり降りこみベランダは、グショグショ。いつも賑やかなスズメの声もしなかったのだが、午後になって、すっかり雨が上がった。雨が上がるとシジュウカラ、メジロの声が聞こえてくる。雨に濡れたモミジバフウの葉に冬の陽が降り注ぐ。♪ツツピーツツピーの声は、一段と元気良く辺りに響き渡る。ごくごく当たり前の光景なのだが、鳥との出会いの少ない今は、この当たり前の光景が嬉しい。

昨日、今シーズン初めてツグミに出会った。例年なら、今の時期、もっとたくさんのツグミに出会っていたと思うのだが、貴重な鳥にでも出会ったかのように思わず力が入っていた。ツグミとの出会いすら少なくなり、何とも心寂しい限りである。

2011/12/2 ハイイロチュウヒ♀

ハイイロチュウヒ♀の画像

雲が厚く暗くて寒い一日だったが、ずっと気になっていた蓮田に思い切って出掛けることにした。ここのところ公園巡りをしていたのと、所用があったり、お天気が悪かったりで、久しく蓮田を回っていなかった。蓮田の光景が妙に懐かしい。

コアオアシシギ、エリマキシギ、オオハシシギ、オグロシギ、オジロトウネンなどずいぶんたくさんのシギたちとの出会いを楽しませていただいた蓮田に立ち入り禁止の札が立てられていた。何とも残念なことである。何とかシギに会いたくて、もう1か所のポイントを回ってみると、シギの姿は、全くなく、代わりにハイイロチュウヒの♀が飛んでいる。カラスに追われて、すぐに姿が見えなくなったが、思いがけず嬉しい出会いとなった。

2011/12/1 ハイイロチュウヒ♂

ハイイロチュウヒ♂の画像

早いもので、今日は、もう師走。田んぼ巡りを中心に鳥見を続けて1年があっという間に過ぎていく。何とも幸せなことである。春の渡り、秋の渡り。田んぼで出会うシギたちも今シーズンは、出会いが少なかった。あの大きな震災の影響なのだろうか。それとも放射能?

その田んぼで幸運にも出会ったのが、ハイイロチュウヒ♂である。鳥に関心を持ち始めて、まだ日が浅いころ、葦原近くの駐車場でカメラマンが2人ほど大きなレンズを葦原に向けていた。時刻は、11時ごろであったから、明るい時間である。何やら猛禽がいるらしい。私もお仲間入りさせていただいて、葦原に降りている鳥が飛び立つのを待った。40分ほど待っただろうか。それが初めて見るハイイロチュウヒ♂で、その後、会う機会がなかった。

霜月の田んぼで出会ったハイイロチュウヒ♂。私には、手強い被写体であった。

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