霜月も今日で終わり。冬の到来を思わせる寒い日もあったが、小春日和という言葉がぴったりの暖かい日も多く、戸惑いながらの日送りであった。
今日訪れた公園も、やはり鳥の姿が少ない。公園内の池では、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、オオバンなどが、ゆったりと泳いでいたが、小鳥との出会いが、極端に少ない。やっと出会ったのが、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ。そしてシメ。逆光の位置にいるシメの姿を、まるで珍鳥にでも出会ったように、苦労して撮影する。鳥枯れも、ここまで来たのかと何とも複雑な心境である。これから寒さに向かって冬鳥は、姿を見せてくれるのだろうか。
寒い日が続いていたが、今日は、10月下旬並みの暖かさとか。時折、太陽が顔を見せる曇りがちのお天気であったが、窓を開けていても暖かく穏やかな過ごしやすい一日であった。
先日、アオアシシギに出会った。遠くから♪ピョピョピョ~と何とも寂しげな哀愁を帯びた声が聞こえてきたが、水際に降り立ったのは、久しぶりに出会うアオアシシギであった。干潟でも田んぼでも出会う機会は多いのだが、晩秋に出会うと殊更♪ピョピョピョ~の声が心に響き、愛おしく思われるのだった。
ここ数日、ずいぶん寒くなってきたような気がする。まず自分の体調の変化で、そのことを実感する。今日は、曇りがちのすっきりしないお天気であったが、久しぶりに市内の公園に足を向け、水鳥たちの姿を観察しレンズを向けてみた。
公園の池では、オカヨシガモ、コガモ、ハシビロガモ、オオバンがゆったりと泳いでいる。池の周りの木々が黄葉し、晩秋の色を濃くしている。オオバンやコガモは、比較的近くまで来てくれるのだが、オカヨシガモは、なかなか近づいてくれない。しばらく待ってみたが、とうとう眠り始めてしまった。もう少し光のある日に再訪しオカヨシガモをゆっくり撮影しようと思いながら、久しぶりの公園を後にした。
冬鳥に会いたくて公園巡りをしている。今日は、隣町の公園へ。いつも静かな公園は、人、人、人また人。紅葉を楽しむ人でいっぱいだった。これでは、鳥との出会いは、難しそうだ。
昨年、ムラサキシキブに来るメジロを撮影したところに行ってみると、こちらもたくさんの人だ。しばらく待ってみたが、メジロの声も聞こえないので、また歩き始める。小枝の込み入ったところで鳥の動く気配。アオジだ!今シーズン初めての出会いである。水浴びをした後らしく、小枝の奥で羽繕いをしている。2羽のアオジの動きが見えるのだが、どうみても撮影困難である。しばらく様子を見て、何とかカメラに収めることが出来た。やっと冬鳥。今度は、いつ会えるのだろう?
11月も残り少なくなり、朝夕は、かなり冷え込むようになってきた。桜並木は、まだ色づいた葉をたくさん残し、街路樹の銀杏は、今がちょうど見ごろ。昨日久しぶりに訪れた公園は、全く鳥影なく、あまりに寂しかったので、今日は、近くの公園へ出掛けることにした。
車を降りて歩き始めると、シジュウカラとメジロの声が聞こえてくる。何だかそれだけで嬉しい。今までシジュウカラの声を聞いて、心を動かされるということはなかった。それほど昨日の公園は、寂しかった。今日の公園では、池の周りの木々にシジュウカラが飛び交う。メジロやコゲラの姿も見える。そして大好きなエナガが現れた。至福のひととき。身近な鳥との出会いに感謝の今日の公園である。
広々と広がる田園風景を眺めながら、久しぶりの公園に向かう。途中、電柱から、ひらりと飛んだのは、チョウゲンボウ。ちょうど真下から眺める形になったので、いつもと違う印象で、一瞬、何の鳥かしらと思う。ひらりと飛ぶ様は、まるで大きな蝶のようだ。
ヤマガラには、会えるだろうと期待していた公園は、実にひっそりと静まり返り、不気味なほどの静寂さ。一体、この静けさは、何なのだろう?池のほとりのベンチに腰掛け考え込んでしまう。はらりとハリギリの葉が1枚、目の前に落ちてくる。あまりに静かな久しぶりの公園。今日は、とうとうシャッターを押せなかった。
早いもので霜月も残り少なくなってきた。霜月の語源は、霜降り月の略とするのが有力のようであるが、霜月という言葉から連想するのは、やはり寒い朝、真っ白に降りた霜が、一面に広がる光景である。しかし、11月に入ってから、霜が降りるほどの寒い朝は、本当に少ない。
先日、田んぼ巡りをしているとき、風の冷たい日であったが、電線にとまっているコチョウゲンボウに出会った。車で通り過ぎたとき、チョウゲンボウかと思ったが、お腹の赤味が気になり、引き返した。引き返してみると、電線にとまった鳥の背中が見え、明らかにコチョウゲンボウ♂であることがわかった。♀との出会いは、何回かあったが、♂には、なかなか出会えない。ほんの一瞬であったが、嬉しい出会いとなった。
鳥が少ないとの声を、あちこちで耳にする。夏の暑さを過ぎれば、鳥たちは、姿を見せてくれるだろうと最初は、考えていた。初秋の風が吹き、秋の渡りを期待した。しかし、晩秋を迎えた今もなお、鳥たちの姿は、本当に少ない。一体、どうしたことだろう。そんなことを考えながら、私は、田んぼ巡りを続けている。
度々訪ねる田んぼの近くにある、さして広くはない池。いつの間にかハシビロガモが10数羽、飛来していた。晩秋の光を浴びて、頭部の緑色が、時折見える♂のハシビロガモ。寒さが、深まれば、ハシビロガモ独特の緑色が、もっと鮮やかになってくることだろう。♂と♀が仲良く並んで、ゆっくり泳いでいる様は、実に平和だ。鳥の少なさを、ひととき忘れさせてくれる光景である。
住まいの近くの桜並木の紅葉が美しい。少し車を走らせると街路樹の銀杏が、すっかり色づき秋の深まりを感じさせてくれる。
今日もすっきり晴れ渡り、青空が広がる。自宅を出るときは、それほど寒さを感じなかったのだが、田んぼへ着くと結構、風が吹き、寒い。ダウンのジャケットにマフラー。いつの間にか、そんな季節になっていることに改めて気付く。今日も田んぼでチョウゲンボウとノスリに出会った。チョウゲンボウは、風の中で何度も何度もホバリング。その姿を追っていると、いつの間にか寒さを忘れていた。
雲があるものの青空が広がり、すっきり爽やかな一日だった。ここ数日、お天気が悪かったり、所用があったりで鳥見に出掛けられなかったので、今日は、久しぶりの鳥見である。どこに行こうか迷った末、かなり遅いスタートであったが、田んぼ巡りをすることにした。
水がいっぱいの田んぼや蓮田は、青空を映して、とても清々しい。今の時期、シギたちとの出会いは、少ないのだが、それでも何か会えないかしらと期待する。今日は、トウネン、タカブシギ、アオアシシギに出会った。葦原の上空では、チュウヒが飛び、ミサゴとトビの空中戦も見られた。ムクドリの群れの中にいたのは、ホシムクドリ。電線どまりであるが、久々の出会いは嬉しいものである。
昨日の雨と風は、かなり強かった。朝、ベランダに出てみると、悪天候だったことが一目瞭然という状態であった。今日は、予報通り暖かな一日で、少し動くと汗ばむほどである。春のような暖かさの日もあれば、本格的な冬の到来を思わせる日もあり、戸惑いながら過ごす霜月の一日一日である。
田んぼ巡りをすると、タヒバリを良く見かけるようになった。土色の中にいるタヒバリは、なかなか見つけにくい。近くにいるのに気がつかなくて飛び立ったとき、「あっ!」と思ったときは、すでに遅く私のレンズでは遠すぎということが、しばしばである。先日、畦の緑のところにいるタヒバリに出会った。これから寒さに向かってタヒバリとの出会いが増えてくることだろう。
予報通り雨になった。窓を開けると結構、音立てて降っている。その雨の中で、スズメとメジロの声が聞こえてくる。夾竹桃やサンゴジュの植え込みの中で雨宿りしているのだろうか。
先日、蓮田でタカブシギに出会った。タカブシギには、通年で出会うことが出来るのだが、シギたちとの出会いの少なくなった時期に出会うと何故かほっとする。タカブシギの名前の由来は、尾羽に鷹斑(たかふ)があることによるらしい。しかし、尾羽を広げた状態は、簡単には見られないので、飛ぶのを待つのだが、なかなか機会は巡ってこない。白い地色に細めの黒い数本の横帯。機会があったら撮影したいと思う。
緑黒色の頭。ぼさぼさの長い冠羽。細長くて赤い嘴。白い胸。横から見ると黒線で縁取られたうろこ模様が見える。「コウライアイサ♂」長い間、一目見たいと願っていた鳥である。
流れは、緩やかだが、川幅は広い。土手の上から見下ろすと、マガモやカワアイサ♀に混じって1羽の鳥が、気持ち良さそうに眠っている。コウライアイサ♂だ。ときどき顔を上げるが、ずっと眠っている。こんなに長い間良く眠れるものだと思うくらいコウライアイサは眠っていた。やっと目を覚まし泳ぎ始めた。時折、頸をぐーんと伸ばす。ちょうどコオリガモがアォーと鳴きながらディスプレイするように。羽ばたきをした後、元気良く下流に飛び去ったコウライアイサ♂。あっという間の出来事だった。
昨日は、ずいぶん冷え込み本格的な冬の到来を思わせたが、今日は、暖かく穏やかな日差しで過ごしやすい一日だった。
私は、田んぼが好きで、良く田んぼ巡りをするが、最近、チョウゲンボウやノスリに良く出会う。時には、カラスとノスリが空中戦を繰り広げたり、チョウゲンボウがカラスを追いかけたりする。チョウゲンボウは、可愛い顔をしているが、案外、気が強く、カラスを追い払って、澄まし顔で田んぼに降り立ったときには、いささか驚いた。これから寒さに向かってチョウゲンボウやノスリと出会う機会が多くなってくることだろう。
BIRDER12月号が手元に届きました。48~49ページに2012年カレンダープレゼントの記事が紹介されています。その中の「羽ばたけ、未来に」“The Nature to the Future”の作品は、鳥撮りの大先輩で野鳥写真家の永井凱巳氏の撮影によるものです。監修は、叶内拓哉氏です。四季折々の風景の中で憩う野鳥たちの姿は、情感あふれ心癒されます。ここでは、私の大好きなエナガをご紹介させていただきます。
♪チチ ♪チチチ 草むらから聞こえてくるのは、ホオジロ。草むらの中から飛び立って枯れたススキの穂にとまった。さらに、もう1羽飛び立って、今度は、畑に降りた。何か草の実がこぼれているのか一心に啄んでいる。口元を良く見ると、小さな小さな草の実らしいものが、ついている。
昨日、回った田んぼや葦原では、とうとう会えなかったホオジロが、今日は、目の前。それもどうやら群れでいるらしい。6~7羽が、飛び立ち、少し離れた草むらに移動し、また、飛び立つ。小鳥たちとの出会いの少ない昨今、ホオジロとの出会いは嬉しかった。
11月とは思えない暖かさが続いている。その暖かさの中、田んぼや葦原を回ってみた。朝は、かなり靄がかかって朝日の中で、遠くの景色を眺めると、とても幻想的だった。
今日回った田んぼは、1か所に10羽以上のアオサギが入っているところや100羽以上のタゲリの姿が見え隠れするところもあり、なかなか変化に富んでいる。オオバンやマガモが群れで入っている湿地もあった。少し離れた葦原には、チュウヒやノスリも飛んでいる。
シギたちの様子も気になり、蓮田も回ってみた。蓮田では、オジロトウネン、タカブシギ、エリマキシギを観察したが、ハヤブサが突如、現れ、あっと言う間にシギたちの姿は見えなくなってしまった。
最後に回った田んぼで、コチョウゲンボウを観察。バッタのような虫を追いかけている姿が、何とも可愛らしく微笑ましかった。
今日も小春日和。窓を開けるとスズメの♪チュンチュン ♪チュンチュンという賑やかな声が聞こえてくる。スズメも、この暖かさを楽しんでいるかのようだ。
その暖かさにつられて林の中を歩いてみた。♪チィーチィーとこんもり茂った木立の中から聞こえてくるのは、メジロ。♪チャッチャッ♪チャッチャッとウグイスの地鳴きも聞こえてくる。♪ニーニーニー甘えた声は、ヤマガラ。しかし、メジロもウグイスもヤマガラも姿を見せてくれない。♪ツィーと松林の方から聞こえてきた。落ち葉のところを横切ったのは、ビンズイ。今シーズン初めての出会いである。落ち葉を踏む音に警戒したのか、数羽のビンズイが、飛び立った。気がつかなかったが、たくさんビンズイが入っているようだ。いよいよ冬鳥。これからが楽しみである。
小春日和。その言葉がぴったりの今日のお天気である。青空に雲がぷっかり浮かび、何とものどかな雰囲気。チュンチュン。スズメたちが集まって何を話しているのだろうか。
今日は、沼のほとりを回ってみた。カワウ、ダイサギ、ユリカモメが杭にとまっている。その近くには、コブハクチョウが数羽。近くの葦原からジョウビタキの声が聞こえてくるが、姿は見えない。そろそろカシラダカやホオアカなど見られるかもしれないと期待したのだが、鳥影薄く、ヒバリが時折、舞い上がるだけ。枯れかけたセイタカアワダチソウのところに、やっとモズの姿を発見。何とも静かな沼のほとりである。
朝から冷たい雨になった。雨の日は、案外、心落ち着くものである。最寄りの駅までの道幅が狭いので、雨の日は、歩くのに少々気をつかう。傘をさしながら、ふと「傘かしげ」という言葉を思い出した。雨の日にお互いの傘を傾けて、相手が濡れないように気遣うことである。鳥見の世界にも共通することがあるように、雨の道を歩きながら考えた。
昨日、蓮田でタゲリの群れに出会った。遠くから見ると、何か大きなシギがいるのかと思えた。タゲリは、冬の貴婦人と呼ばれるが、光沢を帯びた羽は、本当に美しい。そして黒くて長い冠羽も魅力的だ。蓮田のタゲリ。♪ミューと何度も何度も鳴いていた。
立冬を過ぎてから、寒さを感じるようになった。シギ・チの様子が気になり、蓮田を回ってみた。11月に入ったばかりの頃は、結構、シギたちの姿を見ることが出来たのだが、流石に、この時期になると少ない。多かったのは、タカブシギ。全部で20羽近くのタカブシギを見た。他には、オジロトウネン、アオアシシギ、イソシギ、コチドリ。何とも寂しい限りである。
あまりにも寂しいので、少し範囲を広げて回ってみると、いつもトビが降りている田んぼにノスリが降りていた。てっきりトビと思っていたのだが、良く良く見れば、何とノスリ。何とも嬉しい出会いであった。
昨日の立冬は、まさに冬をイメージする寒さだったが、今日は、比較的穏やかで過ごしやすかった。青空を仰ぐと白い雲が流れるように浮かび、時には、鳥の形を連想する雲もあり、子供の絵本を思い出し懐かしい気分に浸っている。
シギ・チを求めて田んぼ巡りをし、良く出会うのがチョウゲンボウである。チョウゲンボウだけでなく最近は、ノスリを何回か見かけるようになった。先日、思いがけず出会ったのがチュウヒ。嬉しかったので、翌日もまた、出掛けた。なかなか思うように位置には、現れてくれないのだが、面白い形をしている画像があった。そろそろ公園に冬鳥が飛来するシーズンだろうか。
今日は、立冬。ずっと暖かい日が続いていたので、11月とは思えない日を過ごしていたが、今日は、肌寒さを感じる一日だった。明日の朝も、気温がかなり下がると天気予報で報じている。
私は、田んぼが好きで、好んで田んぼ巡りをする。9月の半ば頃からは、蓮田にシギ・チの姿が見られるようになるので、蓮田を訪ねるのが楽しみだ。先日、シギ・チを探しに蓮田に行くと、タヒバリが飛んできた。いつも耕した土色の田んぼで見かけるタヒバリを蓮田で見るのは、何とも新鮮で嬉しかった。同じ鳥でも、背景が変わるとずいぶん印象が違う。タヒバリが、澄まし顔のように見えた。
昨日の雨がうそのように今日は、気持ち良く晴れ渡った。清々しい秋の風が吹き抜けてゆく。近くのエゴの木にスズメが集まって賑やかだ。メジロの声も聞こえてくる。
先日、蓮田でオジロトウネンに出会った。昨年は、もっと早い時期にオジロトウネンを観察する機会が多かったのだが、今シーズンは、なかなか会えなくてやきもきしていた。蓮田にそっと近づいて行くのだが、まずタカブシギが飛んでしまう。それにつられて飛んでしまうシギもいるので、そっとそっと近づいて行く。いた!いた!オジロトウネンだ!黄色い足が印象的だった。
久しぶりに雨の音を聞いている。朝から、雲が厚く、暗い一日だったが、雨もときには、心休まるような気がする。雨が降ると、普段は、気が付かない車の音が、はっきり聞こえ、窓を開けなくても、「ああ、雨だなあ。」と思う。
雨が降る前に、オナガの騒がしい声が聞こえてきた。近くの雑木林にいるのかもしれない。私の住まいから、ほんの10分ほど歩くと梅林があり、冬になるとシロハラ、ヤマガラ、ジョウビタキ、ルリビタキなどを見ることが出来たのだが、昨シーズンは、シロハラを見かけただけであった。今シーズンは、どうだろうか。
先日、近くの公園でメジロの群れに出会った。ここのところ、毎朝、メジロの声を聞くのだが、なかなか姿を見ることが出来ない。身近な鳥であるメジロ。出会えると何故かほっとする。
秋晴れのお天気が続いていたが、今日は、曇りがち。午後からは、かなり暗くなってきた。11月というのに、ずいぶん暖かい。一昨日、近くを散歩したとき、オナガの群れに出会った。オナガの声は、苦手だが、あの姿は、なかなか美しいと思う。残念ながら、カメラを持っていなかったので、機会があったらと思っていた。今日、また、オナガの群れに出会った。最初は、柿の実を啄み、レンズを向けたら飛ばれてしまい、竹やぶの方角に飛んでいった。竹にオナガ。ちょっと珍しい構図かしらと思う。
霜月というのに暖かい日が続いている。今日も田んぼを一回り。蓮田では、40~50羽のタゲリの群れが入っていた。タヒバリやカワラヒワ、ハクセキレイもたくさん飛んでいる。今日の蓮田では、タカブシギ、コチドリ、タシギを見かけたが、タシギは、こちらの気配を察して、すぐに飛んでしまい撮影は、なかなか難しい。
その蓮田の上空を時折、ミサゴが飛ぶ。先日、見かけたときは、しっかり魚をつかんでいた。一体、どこで魚をとって、どこまで運んで行くのだろう。今日見かけたミサゴは、ホバリングしていた。ミサゴのホバリングを見るのは、初めてである。そしてぐんぐん近づいてきたので、大慌て。久しぶりにミサゴを間近に見ることが出来た。
田んぼは、四季折々、色々な表情を見せてくれる。のどかで、あまり変化がないように見えるけれど、1年を通して田んぼ巡りをしていると様々な田園風景を見、色々な出会いを楽しむことが出来る。早苗の揺れる初夏の田んぼにツバメが颯爽と飛ぶ姿は、何とも清々しい。春の渡りの時期には、内陸で見られるシギたちとの出会い。キジは、通年で見られるが、春から夏にかけて一番出会いが多いような気がする。夏、暑さの中で田んぼを回ると秋の渡りのシギたちが羽を休めている。
ジシギ類は、オオジシギに始まり、チュウジシギ、そしてタシギの観察時期へと変わっていく。これから寒さに向かって猛禽類も、しばしば見かけることになるだろう。先日、乾いた田んぼで、コチョウゲンボウに出会った。普通、コチョウゲンボウは、土の塊のような、少し高くなったところにとまるのだが、この日のコチョウゲンボウは、平らな土の上にいた。時折、バッタなどをとるために飛んでいたが、いつの間にかもう1羽が、同じ田んぼの少し離れたところにとまっていた。♂と♀なのだろうか。カラスが飛んできて、2羽共、飛び去ってしまったので、ゆっくり観察出来ず、心残りである。
田んぼ巡りでは、小鳥たちとの出会いも楽しみである。10月の半ばくらいまでは、ノビタキを数回見かけた。最近は、ホオジロを時折、見かける。もう少しすれば、ホオアカやカシラダカが見られることだろう。夏の高原で見られるホオアカが冬の田んぼで見られると知ったときは、少々驚き、感激したものだった。コホオアカを見かけたこともあるのだから、田んぼ巡りは、なかなか楽しい。
その田んぼにタヒバリが、たくさん入ってきている。タヒバリの中に、ムネアカタヒバリやセジロタヒバリなど入っていないかしらと探すのも、また楽しみなものである。簡単に出会えないからこそ、その楽しみが増してくるような気がする。
今日は、霜月。霜月の語源は、「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」の略というのが有力らしい。霜から連想するのは、寒い朝である。今年は、暑さが、いつまでも続いていたので霜が降りる朝を連想するのは、なかなか難しいが、冬鳥のたよりもちらほら聞こえ、確かな季節の移ろいを感じている。
私は、好んで田んぼ巡りをするが、田んぼでは、思いがけない鳥との出会いがある。今シーズン初めてチュウヒに出会った。例年、沼のほとりで時折見かけるチュウヒだが、気がついたときには、鳥が遠ざかり、なかなか思うような撮影が出来ない。今回、比較的近くを飛んでくれたので、何とかカメラに収めることが出来た。思いがけない出会いは、やはり嬉しい。