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雨が降ったりやんだり、雲も厚く、すっきりしない空模様だったが、久しぶりに田んぼへ向かった。シギ・チの姿は、あまり期待出来ないと思ったが、何か所か回ってみると、予想外にシギたちの姿を観察することが出来た。
畦で休んでいるオグロシギ5羽。蓮田で採餌に余念がないツルシギ。ツルシギは、2か所で計4羽確認。オオハシシギ5羽も蓮田でせっせと餌とりしていた。他にアオアシシギ、コアオアシシギ、クサシギ。タカブシギは、蓮田のあちこちで見かけた。
シギたちの姿を観察しているとき、ふんわり飛んできたのが、タゲリである。その数12羽。その12羽が、畦の上で羽を休めゆったりしている。何故か毎年、近くの田んぼでは、なかなかタゲリに出会えず、シギ・チのポイントでタゲリに出会う機会が多い。今シーズン、初めての出会いであった。今日の出会いに感謝。
紅葉の美しい季節に一度訪れたかった信州。何とか体調も回復し、急に思い立って出掛けることにした。信州を訪れたのは、10月28日〜29日である。
初夏に訪れたときには、水芭蕉やリュウキンカ、カタクリなど花を楽しみ、繁殖のために訪れた鳥たちとの出会いが待っていた。今回、一番会いたかったのは、何と言ってもムギマキである。ほんのひととき、秋の渡りの途中、栄養補給のために立ち寄るムギマキ。胸元のオレンジ色の鮮やかさを一目見たい。
ムギマキは、ツルマサキの実を好んで食べるという。初日の10月28日は、雨の中、ツルマサキのところで、しばらく待ったが、現れたのは、マミチャジナイだけであった。翌29日、朝早くは、雨も風もあったが、願いが通じたのか、青空が見えてきた。前日と同じようにツルマサキのところに行くと、先客があり、朝早くムギマキが出たと教えてくださった。しばらく待つが、ムギマキの出る気配はなく、移動しようとした途端、ムギマキが現れた。枝かぶりだったり、逆光だったり、散々振り回されたが、鮮やかなオレンジ色を、この目で、しっかりと見ることが出来た。
しばらく紅葉を楽しんで、また、ポイントに戻ってみると、今度は、遠くのツルマサキに姿を見せてくれた。距離はあったが、念願のムギマキに会えて思い出のページが大きく膨らんだ。
ジャパン・バード・フェスティバルの会場になった手賀沼湖畔。オナガガモやコガモ、我孫子市の鳥であるオオバンなどの姿は見られるが、以前に比べれば、ずいぶん鳥の数が減ったような気がする。
そのひとつがハシビロガモ。日本一汚いと言われた手賀沼の水質が、改善され、それと同時に、見られる鳥たちの姿にも変化が見えてきているようだ。
シギ・チの観察で出掛けた茨城の田んぼで久しぶりに出会ったハシビロガモ。独特の広い嘴が、ご愛敬。ほのぼのとした雰囲気を醸し出してくれるこのハシビロガモは、この冬、手賀沼にも姿を見せてくれるだろうか。
春には、一面の菜の花で楽しませてくれる畑がある。近くには、梅林や松林もあり、春先の休日には、家族連れの姿が目立つ。しかし、それは、ほんのひとときであり、大抵、その場所は、閑散としている。
久しぶりに、訪れてみると、そこはコスモス畑になっていた。一面にピンクの濃淡のコスモスが咲き、甘い香りが漂ってくる。コスモスの時期は、すでに終わっていると思っていたし、菜の花畑のイメージしか持っていなかった私には、予想外のことで、殊更、嬉しかった。
ただ鳥の姿は、全くなく、近くにカラスがいるだけであったが、近くの川にいたアオサギが、ふんわりと飛んできた。これまた予想外のことで、久しぶりに心が弾んだ。コスモスを楽しめるのも、もうあとわずか。神無月から霜月へ、もうすぐ変わってゆく。
久しぶりの青空。すっきりと気持ち良く晴れ渡り、朝の空気の何と清々しいことだろう。11月下旬から12月初旬の気温とニュースでは、報じているが、その肌寒さが、かえって心地よい。どこに出掛けようかと迷った末、馴染みの田んぼに向かうことにした。空気が澄んでいて、辺りの景色が、いつもより新鮮に見える。前方には、筑波山が、くっきりと見えてきた。
田んぼは、いつもと変わりなく、のんびりゆったりとしている。電柱にとまっているのは、ノスリ。田んぼを少し回ってみるとチョウゲンボウが飛んでいる。アオサギは、二番穂の出ている田んぼで、くつろいでいる様子。あぜ道に降りているのは、ノビタキ。ひょいと軽々と飛んで枯れた草のところにとまった。しばらく様子を見ていると、どうやらノビタキが3羽いる様子。逆光で見えにくかったが、ノビタキに3羽も会えて何だか得をした気分になった。秋の日の田んぼのひとこまである。
雲が厚く、どんよりしたお天気だったが、沼のほとりに向かった。沼のほとりに向かうのは、本当に久しぶりだ。杭の上では、カワウが羽を広げている。上空を飛んで行くのは、ミサゴ。ユリカモメも1羽、ゆったり飛んでゆく。オオヨシキリやヨシゴイ、サンカノゴイで賑わっていた葦原は、今は、ひっそりしている。時折、沼からたくさんのカモが舞い上がる。それは、マガモ、ハシビロガモ、カルガモだ。
しばらくして上空を見上げると、チュウヒが飛んでいる。今シーズン初めての出会いである。葦原の近くから聞こえてくるのは、ジョウビタキの声。いよいよ冬鳥のシーズンになったようだ。
チョウゲンボウは、1年を通して見る機会はあるが、やはり秋から冬に向かって、観察する機会が多くなる。大抵、電柱や電線にとまっていることが多く、田んぼまわりをしていて、一番目につくのが、チョウゲンボウかもしれない。
先日も、田んぼまわりをしているとき、電線にとまっているチョウゲンボウを見かけた。それは、遠くからでも、その姿を確認することが出来た。電線にとまっているところでは、ちょっとつまらないので、飛んだところを何とか撮影したいものと思ったところ、その願いが通じたのか、そのチョウゲンボウは、ひょいとスマートに飛んでくれた。秋の日の田んぼのひとこまである。
三番瀬で出会いたい鳥のひとつがミヤコドリである。黒と白と赤。特に赤い嘴と赤い足は、目を引く。先日、三番瀬を訪れたとき、ネットの向こうにミヤコドリの群れが見えた。このミヤコドリの群れを何とか撮影したいと思ったが、ちょっと難しい。よくよく見れば、ネットの手前でミヤコドリが数羽、熱心に採餌している。二枚貝を嘴に挟んだまま、スタスタと歩いているミヤコドリもいる。
この日、ミヤコドリを群れで撮影することは、出来なかったが、ハマシギやミユビシギなどと一緒になって秋の干潟を楽しんでいるミヤコドリの姿をゆっくり観察し嬉しいひとときを過ごすことが出来た。
田んぼが、秋色になるころ、ノビタキの姿が見られるようになる。セイタカアワダチソウの黄色とススキの穂波。稲刈りの済んだ田んぼには、ダイサギやアオサギ。そして電線にとまっているチョウゲンボウも良く見かけるようになる。
先日、田んぼまわりをしているとき、思いがけずオオタカに出会った。それは、本当に思いがけない出会いであった。ふと気がつくと、目の前にオオタカがいたのだ。体が固まると言うが、こんな経験は、初めてである。さぞかしオオタカも驚いたことであろう。鳥を見れば、大抵レンズを向けるのであるが、このときの私には、それが出来なかった。
しばらくして、ハシブトガラスがチョッカイを出しに現れたところを何とか1枚。流石にオオタカ成鳥は、威厳があり、カラスもなかなか近付けない様子であった。これから寒さに向かって田んぼの景色は、少しずつ変わってゆく。
田んぼまわりをして、比較的出会う機会の多い鳥がキジである。それも春から初夏にかけてキジの姿を見かける頻度は、非常に高い。私は、田んぼののどかで、ゆったりとした光景が好きで四季を通じて好んで田んぼ巡りをする。たとえ鳥に出会えなくてもという気持ちもあるのだが、やはり鳥との出会いを少なからず期待しているのが正直なところである。
キジとの出会いの多い日は、5〜6か所でその姿を目撃する。しかし、1か所で多くとも2〜3羽である。ところが、先日、道路の水溜りでカラスが水浴びしているところに出会ったときのこと、1羽の若い♂キジが現れた。そのキジは、すぐに草むらに入ってしまったのだが、続いてもう1羽の若♂、続いて♀の若、さらに続いて若♀が続々と姿を見せた。その数8羽。♂♀合わせて10羽。これは、兄妹なのだろうか。
暑い夏の間は、姿を見かける機会の少なかったキジ。この日の出会いは、鮮烈であった。
クロハラアジサシ。漢字では、「黒腹鯵刺」と書く。初めてクロハラアジサシに出会ったのは、鳥に関心を持ち始めたばかりの初めての冬。スズガモもホシハジロもコハクチョウも何もかもが新鮮で、その出会いが嬉しかった頃。地元の方に教えていただいてオオホシハジロの♂♀を撮影しているとき、クロハラアジサシの存在も教えていただいた。
モモイロペリカンの見られる沼で、飛んでいるところを見かける機会が比較的多いが、葦原を挟んで、距離があり、ゆっくり観察するのは、なかなか難しい。
数日前、思いがけず、クロハラアジサシが飛んでいるところと、杭にとまったところを観察、撮影する機会に恵まれた。何度もダイビングしている姿を見ることも出来た。雨が今にも降り出しそうな暗い日であったが、この日の出会いは、心に残るものとなった。
来る10月23日(土)・24日(日)の2日間、2010年ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)が、我孫子市で開催されます。
ジャパン・バード・フェスティバルは、2001年に誕生しました。今回は、10回目となります。JBFは、自然のシンボルである鳥の魅力を伝える芸術的・文化的な表現や生物学的な知識の探求・普及に携わる人たち、鳥を愛する人たちが、一堂に会する年に一度の「鳥のお祭り」です。秋の一日、ご家族、ご友人、お誘い合わせの上、お出かけになってみませんか。
例年各会場を結んで往復していたJBFシャトルバスは、今年から我孫子駅→鳥博広場→アビスタ→我孫子駅を巡回運行となりました。詳細はアクセスマップをご覧ください。
なお、10月2日(土)から11月28日まで我孫子市鳥の博物館で「鳥博友の会展」も開催中です。こちらも合わせてお立ち寄りいただければ幸いです。
昨日、今日とずいぶん涼しさを感じるようになってきた。曇り空ながら、何とかお天気が持ちそうなので、今日も近くの田んぼを一回りすることにした。
セイタカアワダチソウの黄色、ススキの穂、ツユクサの青色、イヌタデの赤、二番穂の緑、トラクターが田起こしした後の黒々とした土の色。一見殺風景に見える田んぼも、良く良く見れば、色々な色が見られるものである。
こんもり土の盛られたところにノスリがチョコンと止まり、辺りの様子を伺っている。すぐに飛び立ってホバリングを始めた。こんなに間近でノスリのホバリングを見るのは、初めてである。いよいよ冬鳥のシーズン到来なのだろうか。田んぼにコハクチョウの姿が見られる日も近いことだろう。
ことのほか暑い夏を過ごしたあと、秋らしい涼しさは、なかなか訪れなかった。それゆえか、東京近郊の公園や、屋敷林を通過する小鳥たち、あるいは田んぼや蓮田で見かけるシギたちの動向が、例年とは、少し違っているように感じるのは、私だけであろうか。
先日、公園で出会ったキビタキ♂。黄色と黒のコントラストが、人気の的のようだ。今シーズン、キビタキ♀に出会う機会は、多かったが、キビタキ♂に出会う機会には、なかなか恵まれなかった。この日、木陰にキビタキの黄色が見えたとき、何とも言えない嬉しさが込み上げてきた。
「黄色い鳥」「赤い鳥」「青い鳥」これらの色を身に着けた鳥は、人の目を、そして人の心を惹きつける。しかし地味で目立たない色の♀の表情は、何とも言えず愛らしく、私は、大好きである。 今日は、ずいぶん涼しさを感じる日であった。公園で出会う鳥たちも渡りの鳥から冬鳥へと少しずつ変わっていくことだろう。
四季折々、田んぼの光景は、のどかで心休まるものがあり、私は、好んで田んぼに足を向ける。今日、出掛けた田んぼは、毎年、越冬のためにケリが訪れる。川沿いの農道には、セイタカアワダチソウが、秋色に輝き、やさしいピンクのコスモスも秋の訪れを静かに告げている。小さな川の流れに沿って釣り人が数人、釣り糸を垂れている。
二番穂の出た田んぼにケリの姿が見えた。今年も姿を見せてくれたのだ。散歩の人の気配にケリは、警戒の姿勢を見せ、すぐに飛び立った。しばらく旋回したあと、近くの別の田んぼに降り立ち、不動の構え。今度は、パラグライダーが飛んできた。「キリッ キリッ キリッ」一斉に鳴きながら15羽いたケリは、何か所かに分散したようだ。今まで、こんなに凄いケリの鳴き声を聞いたことはなかったので、その凄まじさにいささか驚いた。
しばらくしてから最初にケリを見かけた田んぼに戻ってみると、ケリは静かに佇み、小さな秋を楽しんでいるようであった。
秋の日差しの中、今日も田んぼへ向かった。すっかり稲刈りの済んだ田んぼでは、時折ヒバリが飛び、囀りも聞こえてくる。モズの高鳴きも聞こえ、スズメが群れで飛ぶのどかな光景。秋の空を仰ぐと、雲が色々な形に見え、絵本の世界に入り込んだような錯覚を覚える。
セイタカアワダチソウのところにとまったのは、ノビタキ。すぐに飛んで、背の高い草の上にとまった。秋色のノビタキ。今日もまた、ひととき楽しませてくれた。旅立ちの日ももうすぐ。
先日、大潮の日の朝、三番瀬に向かった。三番瀬を訪れるにあたり期待していた鳥は、ミヤコドリ、ハジロコチドリ、ヨーロッパトウネン、コオバシギ、オオソリハシシギなどであった。
最初に飛んできたのは、オオソリハシシギであった。波打ち際にしゃがんで、観察していると、あまりに近くまで来るので、400mmレンズでは、超ドアップの写真になってしまう。そんな贅沢な気分を味わっていると、目の前に足がオレンジ色の可愛い鳥が現れた。まぎれもないハジロコチドリである。一瞬、自分の目を疑ったほど嬉しい気分であった。あまりにもあっけないハジロコチドリとの出会い。この日の朝の感激は、今でも鮮明である。
「野菊」の歌を口ずさみたくなるような秋の野原。秋色になったエノコログサが、群生し、イヌタデ、オオイヌタデ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、ツユクサ、コスモス。そして足元には、タンポポも咲いている。まさに「野菊」の歌にあるように、うすむらさきの野菊が、ひっそり咲いて、すぐ近くをアキアカネが飛ぶ。
その静かな光景を見たくて、今朝もひととき、秋の野原を訪れた。モズの甲高い高鳴きの声が、高い木の上から聞こえてくる。スズメは、群れで飛び立ち、遠くにあるススキとセイタカアワダチソウのところを通過し、姿を消した。ホオジロが、時折、遠くの枯れ草にとまる。ヒバリのさえずりも聞こえてくる。
草むらの中で飛んだのは、ノビタキ。思いがけない嬉しい出会いである。秋色のノビタキ。野原の秋は、これから日毎に深まってゆく。
夜の間に雨が降ったようで、朝、外に出てみると辺りが濡れている。雲も厚く、雨がまた降るかもしれない。ノビタキ探しに出掛けるつもりであったが、予定を変更し茨城の田んぼへ向かうことにした。
まだ収穫の済んでいない田んぼもちらほら見受けられるが、いくつかの水の入った田んぼと蓮田をみてまわったところ、思いがけず、たくさんの種類のシギたちの姿を見ることが出来た。ムナグロは、群れで100羽ほど、コアオアシシギも20羽ほど、ツルシギ、エリマキシギ、オグロシギ、アオアシシギ、セイタカシギ、タカブシギ、クサシギなどである。
嬉しかったのは、クサシギをかなり近くでゆっくり観察することが出来たことである。何度もクサシギを見かけているが、結構、警戒心が強く、いつも飛ばれてばかり。今日は、採餌する姿も、休息する姿もゆっくり観察することが出来た。今日の出会いに感謝。
10月も半ばを迎えたが、昨日、今日とまた暑さが戻ってきたような感がある。土手沿いのススキの穂が、ようやく開き始め、ススキがススキらしくなって、時折吹く初秋の風に揺れている。
久しぶりに近くの田んぼを一回り。ヒバリがずいぶん賑やかにさえずっている。セイタカアオワダチソウには、モズがとまっている。前方の草の陰に一瞬、姿が見えたのは、チョウゲンボウ。もう1羽が、飛んできて、2羽が空高く舞い上がった。
左手の方から飛んできた猛禽は、何だろう?2羽で土手の近くに降りた。ファインダーをのぞいてみるとノスリだった。久しぶりに見るノスリは、ずいぶん白い。季節は移ろい、田んぼで見られる鳥たちの姿も、少しずつ変わってゆく。
恒例の「野川フォトクラブ」写真展が、この秋も開催されますのでご案内いたします。
期間:平成22年10月21日(木)−11月3日(水)
時間:午前9時〜午後4時(最終日は、午後3時まで)
公園の間を緩くカーブしながらゆったりと流れている野川。両岸には、草が生え、岸辺の道から、自然に近い川景色を眺めることが出来ます。素朴で美しい自然がそこにはあります。野川の秋を楽しみながら、写真展にお出掛けになってみては、いかがでしょうか。
室蘭在住の熊谷勝氏の写真展が開催されます。案内状から抜粋しご案内させていただきます。
『子どもの頃から鳥を見、鳥の絵を描くことが好きだった。小学校6年のとき、剣豪宮本武蔵の描いたモズの水墨画を見た。孤高に生きる一羽の鳥の美しさが見事に表現されており、強い衝撃を受けた。そして今、写真という表現手段で野に生きる鳥たちの様々な美を追い求めている。』
日時: 10月15日(金)〜28日(木)10:30〜18:00 (日曜日休館、最終日は15:00まで)
場所: エプソンイメージングギャラリーエプサイト(新宿三井ビル1F)(地図) 入場無料
著書: 「ハヤブサ」(平凡社) 「地球岬に飛ぶ」(講談社) 「北国に舞う」(文一総合出版)など
三連休の初日は、雨になった。東京近郊の公園や屋敷林などに旅の途中立ち寄った小鳥たちは、無事に目的地にたどり着いただろうか。
先日、久しぶりに訪れた公園で、思いがけずツツドリに出会った。カメラマンがたくさん集まっているところを避けて、静かな木立の中を歩き始めたとき、左手の方から飛んできて、目の前の桜の木にとまったのが、ツツドリだった。今年は、桜につく毛虫が少ないとかで、ツツドリを見る機会が例年より少ないと聞いている。思いがけない出会いに感謝のひとときだった。
田んぼのシギ・チも、そろそろ終わりに近いようで、ずっと気になっていた三番瀬に出掛けることにした。今日は、大潮で満潮が5時。約2時間後くらいが、シギ・チの観察には、ベストと教えていただいていたので、7時到着を目安に家を出た。
途中、渋滞があり、到着は、少々遅れたものの久しぶりに見る海の色は、秋の空を映して青く青く気持ちが良い。まだ人の少ない砂浜を、のんびりゆっくり歩き始める。何か上空に鳥影が見えた。と思った瞬間、その鳥は、ダイビング。ミサゴだった。上空の鳥影をトビと思ってしまったので、目の前でダイビングした、折角のチャンスを不意にしてしまった。しかし、ミサゴが魚をしっかり捕まえている姿を初めて撮影することが出来た。今日の出会いに感謝。
雲は多いものの、秋の気配が、そこかしこに感じられるようになった。土手沿いのススキが、秋の風に揺れている。今年のススキは、30日遅れとテレビで報じていた。猛暑が災いしてか、お米の出来具合も今一つとか。ずっしり実ったまま、収穫されずにいる稲田が、たくさん目につく。
秋の渡りのシギたちの姿を見られる日も後わずかと思い、今日も田んぼへ向かった。最初の出会いは、コアオアシシギとアオアシシギ。遠くにツルシギの姿も見えた。しかし、すぐに飛んで姿が見えなくなってしまったので、別の田んぼを回り、しばらくして戻ってみると、ツルシギがすぐ近くに降りていた。2羽が並んで、空を仰いでいる。猛禽を警戒しているのかもしれないが、「見上げれば秋の空」とつぶやいているようにも見えた。
東京近郊の公園や屋敷林など、渡りの鳥たちが、ひととき羽を休め、通過中。例年、エゾビタキが愛想良く笑顔を振りまいてくれた公園、今年は、何故か、無愛想な個体が、わずかに姿を見せてくれるだけ。サメビタキが、にっこり微笑んでくれた年もあったのに。それでも今日も出掛けてみたが、鳥も人の姿もなかった。
昨日、オオルリ♂若とキビタキ♂の成鳥が見られたという森に出掛けてみたが、こちらもキビタキ♀だけで、オオルリ♂若もキビタキ♂成鳥の姿を見ることはなかった。何だか寂しい公園での出会いである。
昨日、雨の中、回った田んぼ。今日は、お天気が安定しているようなので、もう一度、渡り途中のシギたちの様子を見に出掛けることにした。
気になっていたのは、オジロトウネン。昨日は、雲が厚く暗かったし、オジロトウネンの嘴が草にかかってしまって残念な写真しか撮影出来なかった。朝、一度、様子を見に立ち寄ったときには、姿を確認することが出来なかったのだが、蓮田や他の田んぼを回って、午後、もう一度行ってみると、嬉しいことに、かなり近くにその姿を観察することが出来た。
渡り途中のシギたちの姿を見られるのも、後わずかかもしれない。秋の日差しの中、シギたちは、熱心に採餌していた。
雨の予報であったが、雲は厚いながらも、雨があがったようだ。公園の渡りの鳥にも心惹かれるが、田んぼの様子も気にかかり、暗い空模様を気にしながら、田んぼへ向かった。
水のたくさん入った田んぼには、カモの姿がたくさん見える。畦で休んでいるのは、カルガモのようだ。車で慎重に近づくのだが、ワッーと一斉に飛び立つ。それでも数羽のカモが残った。それは、ハシビロガモとヒドリガモであった。いよいよ冬鳥の季節。しばらくすると飛んだカモたちが戻ってきたが、辺りを見渡してもシギの姿が全く見えない。
やはりシギに会いたい。夏の暑いさなか足繁く通った田んぼをいくつか回ってみることにした。すると一つの田んぼに、コアオアシシギ、アオアシシギ、ツルシギの姿が見えてきた。ツルシギは、一つの田んぼに3羽。もう一つの田んぼに3羽。蓮田でも別の4羽のツルシギを見ているので、計10羽ということになる。
帰り際に寄った田んぼでは、トウネン、コチドリの群れ、オジロトウネンも観察することが出来た。途中、何度か雨に降られたが、嬉しく心に残る一日となった。今日の出会いに感謝。
今日は、雨の予報が、まずまずのお天気になり、秋の装いで、外出したのだが、汗ばむほどであった。夕方近くになって、田んぼを回ってみた。太陽が傾きかけてくると、二番穂の出た田んぼに、スズメの群れが、百羽単位で飛び交い、チュン、チュンという声も賑やかで、しばらく小鳥の少なさを嘆いていた私には、思いがけず嬉しい出会いとなった。
もうひとつ別の田んぼでは、田んぼの緑の中に、カラスの姿が4羽見える。緑の中の黒は、とても綺麗だ。その近くの草むらでは、モズがとまって、しばらくじっとしていたが、バッタのような虫をとって、また、枯れ草にとまった。モズの高鳴きも聞こえてくる季節。秋は、いよいよ秋らしくなってゆく。
雲が多いながらも、太陽が顔を出し、三脚を担いで歩くと汗ばむほどのお天気になった。ここのところ、雨の日が多いので、今日のこのお天気を見逃すわけにはいかない。今日も、渡りの鳥に会いたくて公園に向かった。
土曜日とあって、公園は、ずいぶんたくさんの人が集まっていた。鳥たちも、たくさん姿を見せてくれれば良いのだが、なかなか思うようにはいかないものである。一番出会いの多かったのは、キビタキ♀で、枝にとまっている姿だけではなく、水溜りに降りてきたところを初めて見ることが出来た。
高い木の上では、エゾビタキとサメビタキが並んだ瞬間があり、これでコサメビタキが並んでくれれば、ヒタキ三兄弟勢ぞろいということになるのだがと少々欲張りなことを考えた。今日は、今シーズン初めて、サメビタキに出会えたことに感謝の一日だった。
今日は、もう神無月。長月の後半は、急に涼しくなったものの、雨の日が多く、秋らしい日差しを味わう日が少なかった。昨日も、終日、降り続いたが、今日は、太陽が顔を出し、秋の空をたっぷり楽しむことが出来た。
嬉しい秋の日差しの中、2か所の公園を回ってみた。久しぶりに訪れた公園は、綺麗に手入れが行き届き、緑も多く、秋の気配は、あまり感じられなかった。キビタキが出ているとのことであったが、次の公園に回ることにした。次に回った公園では、ちらほらカメラマンの姿が見えるものの、鳥の姿が見えない。しばらくして、桜の木のところに、やっと鳥の動く気配がした。コサメビタキのようだ。ずっと会いたかったコサメビタキ。今日も嬉しい出会いであった。
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