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冬鳥。ジョウビタキやルリビタキ、クロジなど公園で見られる小鳥をまずイメージする。次に目に浮かぶのは、猛禽。冬枯れの葦原や田んぼを飛ぶチュウヒやノスリなどの姿である。
先日、葦原の上空を飛ぶハイイロチュウヒ♀を観察することが出来た。腰の白さが、青空に一際美しく輝いて見えた。葦原から飛び立ち、また、葦原に入ってゆく。この冬、美しい飛翔を楽しませてくれることだろう。
例年、コハクチョウが飛来する田んぼがある。数年前までは、10月末になると、かなりの数のコハクチョウが飛来していたのだが、ここ数年、飛来が遅れているようである。今シーズンも10月末から数回、様子を見に出掛けたのだが、なかなかその気配がなかった。
先日、知人からアメリカコハクチョウが飛来していると教えていただき、田んぼに向かった。二番穂を一心に啄むコハクチョウの中に、アメリカコハクチョウは、いた。あまりに近い距離であったので、400mmレンズでは、ドアップになってしまい、200mmレンズを持参すれば良かったと後悔するほどであった。以前、ハクガンを見に出掛けた朝日池周辺の田んぼで、遠い遠いアメリカコハクチョウをスコープで観察した日のことが懐かしく思い返された。
晩秋の田んぼで出会う鳥は、タゲリ、タヒバリ、ヒバリ、ホオジロ、カシラダカ、セッカ、ホオアカ、オオジュリン。そして群れとなって飛ぶカワラヒワ、スズメなどである。
もうひとつの出会いは、猛禽。一番出会いの多いのが、チョウゲンボウ。ノスリにも良く出会う。コチョウゲンボウやチュウヒ、オオタカに出会ったこともあるが、その機会は、少ない。先日、田んぼの電柱にとまっているミサゴに出会った。今まで、田んぼでミサゴを見かけたことはなかったので、少なからず驚いた。捕食した魚を美味しそうに食べ、時折、顔をあげて辺りを見渡す。これほど近い距離でミサゴをじっくり観察したことは、今までなかった。晩秋の田んぼでミサゴ。不思議な出会いであった。
「ホシムクドリ」に初めて会ったのは、4年前の3月。電車とバスと徒歩で目的地に到着。初めて見る鳥は、とても新鮮で興味深かった。二度目の出会いは、2年前、出水を訪れたとき。電線にとまったいたホシムクドリが、近くの木にとまってくれたときは嬉しくて心が弾んだことを今でもはっきり覚えている。
先日、また電線にとまっているホシムクドリを見る機会があった。3羽の姿を確認したが、あまり光線が良い状態ではなかったので、最初に見たときは、黒っぽいシルエット状態であった。電線の上で♪キュルキュルギィーと鳴いている。何度か飛び立っては、また電線に戻ってきた。胸の白い斑は、星を散りばめたようで、なかなか綺麗である。電線が気になったが、何とか緑と紫の光沢が出ただろうか。
あまりはっきりしない空模様であったが、天気予報を信じて、公園に向かった。公園は、紅葉が美しく、鳥との出会いは、別として、訪れて良かったとの思いを強く感じたことである。
最初に出会ったのは、草地で採餌しているコサギ。続いてアオサギ。やはり草地にいたが、澄ましたポーズで立っている。ウグイスの地鳴きは、あちこちで聞かれ、姿もちらちら見えるのだが、撮影は難しい。ヤマガラのニーニーニーの声も聞こえたが、姿を確認することは、出来なかった。紅葉が、わずかに写りこんだ池には、カルガモが、ゆったりと泳いでいる。カワセミが、一瞬、その池を横切って奥の方に姿を消した。
公園を一回りした後、ムラサキシキブの実があるところを眺めていると、メジロの声が聞こえてきた。しばらく様子を見ていると、メジロは、数羽で飛んできてムラサキシキブの実を啄んで、また飛んでゆく。久しぶりのメジロとの出会い。なかなか撮影は難しかったが、小雨降る中、楽しい出会いであった。
田園風景は、四季折々、心和むものがあり、私の一番心落ち着くフィールドである。晩秋から初冬にかけて、田んぼは、一見、殺風景で、何とも寂しいものであるが、よくよく見れば、「冬の貴婦人」と呼ばれるタゲリの群れも、しばしば見られ、タヒバリ、ヒバリ、ホオジロ、カシラダカ、セッカ、オオジュリン、ホオアカなどが見られることもある。
そして猛禽の姿が見られるのも、田んぼなのである。藁ボッチの上にとまった猛禽に、一度出会いたいと思っていたところ、願いがかなって、今朝、出会うことが出来た。いつも電柱にとまっているチョウゲンボウ。今朝の出会いは、嬉しかった。
例年、蓮田に入るシギたち。ここのところ、数回、様子を見に出掛けていたのだが、タイミングが合わず、タカブシギを見かけたくらいであった。昨日、たくさんのオオハシシギが観察されたとの嬉しい知らせに、今朝は、少々早起きして蓮田に向かった。
朝日を浴びて、実にたくさんのオオハシシギの姿を確認。チョウゲンボウが飛んできて、いったん飛び立ったが、また、もとの蓮田に戻って熱心に採餌している。近くには、エリマキシギ、タカブシギ、ハマシギ、オグロシギの姿が見える。しばらく観察を続けていると、ふんわりと5羽のコアオアシシギが飛んできた。
蓮田の賑わい。霜月も終わりに近い、この時期に嬉しい出会いであった。
雨が降ったりやんだり。色づいた街路樹が、はらはらと散り、路面を覆い尽くす。雨の日の、こんな光景も心惹かれるものである。一日、家でゆっくり過ごすつもりであったが、午後のひととき、沼のほとりを回ってみることにした。
沼のほとりでは、ユリカモメがたくさん飛んでいる。これから春先まで、ユリカモメは、もっと数を増やしていくことだろう。湖面には、コブハクチョウがゆったりと泳いでいる。カワウも仲間入りして、時々潜水しては、得意げに顔をあげる。昨日、遠くに見たカンムリカイツブリが、今日は、目の前。少し離れたところの個体も含めれば、3羽のカンムリカイツブリの姿を確認。
雨上がり、沼のほとりは、静かで、のどかな光景を楽しむことが出来る。
雲が厚く、今にも雨が降り出しそうな空模様。しかし、時折、薄日が差すこともあり、公園に出掛けようか、田んぼにしようか迷った末、近くの田んぼを回ってみることにした。
晩秋の田んぼは、二番穂がびっしり実っているところもあり、スズメやカワラヒワの姿は、簡単に見られるものと思っていたのだが、田んぼは、静まり返って鳥の姿が全く見られない。かなり広範囲に回ったところ、ようやくスズメ2羽の姿を見かけ、続いてタヒバリ10数羽。水路の近くでは、アオサギ、ダイサギ、オオバン、バンの姿を観察。
さらに田んぼを回ったところでノスリの姿を見かけた。ガードレールにとまっていたノスリが飛んで杭にとまり、もう一度飛び立ったところを何とか撮影することが出来た。晩秋の田んぼでは、静かにゆったりと時間が流れてゆく。
晩秋の田んぼ。その折々、出会いは、様々である。ここのところ続けて数回、田んぼまわりをしているが、一番出会いの多いのが、タゲリ。昨日の朝、タゲリの群れが、ミャーミャー鳴きながら飛び立った姿は、朝日を浴びて美しかった。
田んぼでは、チョウゲンボウ、ノスリ、時には、チュウヒに出会うこともある。ハイイロチュウヒ♀の姿を見かけたこともあるが、撮影となると、なかなか難しい。コチョウゲンボウ♂に出会ったときは、嬉しかった。太陽が傾きかけるころ、晩秋の田んぼでの嬉しい出会いであった。
四季を問わず田園風景は、私のもっとも心やすまるところである。酷暑とか猛暑とか言われた今年の夏。その暑さの中でさえ、田んぼに足繁く通い、シギ・チたちとの出会いを楽しんだ。
晩秋の田んぼも捨てがたい味わいがあり、ここのところ、また足を運んでいる。その田んぼでヨーロッパトウネンに出会った。今年は、なぜかオジロトウネンとの出会いは多かったのだが、ヨーロッパトウネンとの出会いはなかった。識別力がないためもあって、なかなかその機会が巡ってこない。今回、思いがけない出会いで心から感謝している。晩秋の田んぼには、嬉しい出会いが待っている。
今日は、また、暖かさが少し戻ったような一日だった。街路樹が、一気に紅葉し、秋の深まりを感じさせてくれる。公園の木々もきっと紅葉しているに違いない。そう思って近くの公園に向かった。
予想通り公園の木々は、色づき、ここに鳥が現れてくれたらと願いながら、公園を一回り。シジュウカラは、1週間前に訪れたときより、ずっと数が増え、あちこちで姿を見かけた。植え込みの下草のところから♪チ・チ♪チ・チと鳴きながら飛んだのは、アオジ。少なくとも5羽は飛んだような気がする。1羽のアオジが、木にとまり、冬の到来を告げているかのようだった。
天気予報では、9時頃から天気が回復し、青空も見えるとのこと。時々はずれることもあるが、天気予報を信じて葦原に出掛けることにした。スタートの時点では、曇り空であったが、途中からポツリポツリと降り出し、目的地に到着するころには、帽子もジャケットも濡れるほどの雨脚。葦原は、潔く諦めて田んぼを回ってみることにした。
今の時期、期待出来るのは、タゲリ、タヒバリ、ヒバリ、ホオジロなどである。ハクセキレイとセグロセキレイだけが飛んでいる田んぼを眺めていると、運良く1羽のタゲリが飛んできた。雨もちょうど上がった。今日のモデルは決まり!金属光沢の色が、今ひとつであったが、今日の出会いに感謝。
雨の日も静かで、なかなか良いものである。本を読んだり、画像の整理をしたり、あっという間に時間は過ぎてゆく。数日前、訪れた公園で出会ったシメ。最初は、高い高い木の上にいて鳴き声が、静かな公園に響いていた。今シーズン、初めての出会いなので、高い高い木の上のシメの姿を心をこめて撮影した。
その思いが通じたのか、次に出会ったときは、緑の草の中。さらに嬉しいことに2羽のシメが並んでくれた。冬鳥飛来。その思いを実感させてくれる晩秋の公園でのひとこまである。
霜月も半ばとなり、冬鳥飛来のニュースもちらほら聞かれるようになってきた。しばらく足が遠のいていた茨城の田んぼへ久しぶりに出掛けることにした。1か月ほど前には、水の入っていた田んぼも、すっかり干上がり、状況がずいぶん変わってしまっていた。蓮田もあちこち回ってみたが、シギたちの姿が全く見られない。
諦めて帰ろうとしたとき、やっとイソシギの姿を発見。続いて2羽のエリマキシギ。タカブシギ。オジロトウネン。シギたちの姿を見ると何故かほっとする。やっと会えた嬉しさで、ずいぶんたくさんシャッターを押したが、まともに写っているシギの姿の何と少ないこと。もっと落ち着いて撮影すれば良かったと後悔しきりである。でもまあ出会えただけでも良しとしよう。今日の出会いに感謝。
田園風景は、四季を問わず心和み、私は、好んで田んぼ巡りをする。早苗の揺れる田んぼには、ツバメが飛び交い、ヒバリのさえずりも聞こえてくる。渡り途中のシギ・チとの出会いもある。一番出会う機会が多いのは、ムナグロかもしれない。柔らかい緑の苗が揺れる田んぼに、ムナグロは、とても良く似合い、その姿を見るのは、楽しみでもある。
秋の渡りのとき、ムナグロは、稲刈りの済んだ田んぼに降り立ち、その姿を探すのが、困難なことがある。先日、今まで、シギ・チを見かけたことのない田んぼでムナグロに出会った。と言っても、乾いた土くれの中にいたムナグロの姿は、なかなか見つけられず、飛び立った瞬間に思わず、レンズを向けて、分かった次第である。
青空にムナグロ。霜月の田んぼで、出会いのひとこまである。
私の好きな鳥のひとつがエナガ。♪ジュリジュリジュリ ♪ジュリジュリジュリ この声が、聞こえてきただけで、そわそわしてくる。先日、訪れた公園で、久しぶりにエナガに出会った。エナガは、大抵、群れでやってきて、あっという間に去ってゆく。
最初は、高い高い木の上の込み入ったところから、♪ジュリジュリジュリという声が聞こえてくるだけで、降りてくるのを、じっと待ったが、とうとう姿を見せずに移動してしまった。次に出会ったのは、わずかに色づいたカエデの木のところである。かなり高いところを飛び回っていたが、何とか下の方に降りてきてくれた。一脚では、撮影しにくく、とうとう手持ちでの撮影となってしまった。
今度、公園を訪れるときには、紅葉に絡めてエナガを撮影したいものである。
霜月も半ばを迎えたが、ずいぶん暖かい日が続いている。鳥が少ないという声が、あちこちで聞かれ何とも寂しい限りであるが、一番身近な田んぼを回ってみることにした。
トラクターが入って耕された後がある田んぼや畑を回ってみると、驚いたことに、タヒバリの姿をたくさん見かけた。農道のすぐ近くにいたらしいタヒバリが、車の気配に驚いたように飛び立つ。その数が、また凄い。あちらでも、こちらでもという感じなので、鳥が少ないのを嘆いていただけに、嬉しい出会いであった。この冬、タヒバリだけでなく、カシラダカやホオジロ、ホオアカ、オオジュリンなどたくさん姿を見せてくれるよう願っている。
今日、出掛けた公園では、秋晴れの空を飛ぶツグミの群れを何度も見た。シメの鳴き声も久しぶりに聞き、シメの姿をかなり近くで見ることもできた。草の陰から現れたアオジの姿も見ることが出来た。いよいよ冬鳥。そう実感出来る今日の公園であった。
その公園で、真っ赤に色づいたハゼノキにコゲラが飛んできた。春は、花に絡めて、秋は、紅葉に絡めて鳥の写真を撮りたいと願っている。しかし、その願いは、そう簡単に実現するものではない。それ故、今日の出会いは、嬉しかった。真っ赤に色づいたハゼノキ。そこに顔を見せてくれたコゲラ。晩秋の公園の心和むひとこまである。
雲はあるものの秋晴れの気持ちの良い一日だった。霜月と言っても、それほど寒いわけではなく、晩秋というより、秋たけなわといった感がある。昨日、近くの公園を訪ねたが、あまりに鳥が少なく、今日は、沼のほとりを回ってみることにした。
久しぶりに訪れた沼のほとり。カイツブリ2羽の姿を認めるのみ。葦原の陰から姿を見せたのは、オオバン。オオバンのすぐ近くの葦原から懐かしい声が聞こえてくる。♪フィッフィッフィッ♪間違いなくベニマシコの声だ。しかし、辺りを見渡してもベニマシコの姿はない。
諦めて近くの田んぼを回ってみると二番穂の出た田んぼにタゲリの群れを発見。その数、約50羽。逆光で撮影しにくかったが、何とか数枚。もう少し田んぼを回ってみると前方の杭にチョウゲンボウがとまっている。結構離れているのに、少し近づいただけで飛んでしまう。さらに、もう一回り。今度は、コチョウゲンボウを発見。最初、かなり距離があったが、飛んで何と目の前の田んぼに舞い降りた。今シーズン何度か見かけているのだが、いつも遠くてモヤモヤの写真ばかり。今日の出会いは嬉しかった。
自宅近くの桜通り。桜の葉が、一気に色づいて秋の深まりを感じさせてくれるようになってきた。秋色の桜の葉に夕日が当たる光景が、私は好きで、晩秋のこの時期を、毎年、楽しみにしている。
林や森もきっと秋色に違いない。そう思って訪ねた野鳥の森。数年前、訪れた時は、全く鳥に出会えず、残念な思いだけが、心に残っている。今回、落ち葉のところに現れたのは、ヤマガラだった。♪ニーニーニー。続いて現れたのは、シロハラ。一瞬、目の前の枝にとまったが、後ろ姿だけ。すぐに飛んで、葉や枝の入り組んだ奥に姿を隠し、さらに林の中に飛んだ。暗い林の中、目が慣れてくると鳥の姿が見えてくる。やっとシロハラを撮影。今シーズン、初めての出会いである。
先日、訪れた信州。私たちが訪れた前日は、雪が降り、5cmの積雪があったという。紅葉に雪が降る様は、さぞ美しい光景であったろうと想像する。30年以上も前に訪れた八甲田山。真っ赤に色づいた葉が、目の前ではらはらと散り、あっという間に雪景色に変わっていった。あの日のあの光景は、目に心に焼き付いている。
信州で出会った鳥の一つがカシラダカ。夕暮れ近くになって、ワァーと群れで飛んできて、1羽が、目の前の木にとまった。冬になれば、近くの田んぼでも見られる鳥で、目立たず、地味な鳥である。しかし、このとき、私は、懐かしい友に出会ったような嬉しい気分を味わった。信州での思い出のひとこまである。
10月30日〜11月9日までの鳥たちの中から、秋の戸隠高原で出会った鳥たちを「思い出の鳥たち」の「信州の秋」に掲載しました。
キバシリは、頭を上に向け、木の幹をくるくると下から上へ忙しく移動する。ところがゴジュウカラは、頭を地上に向けて、逆さになって、木の幹を回るように歩き、昆虫やクモなどを採食する。
今まで、裏磐梯や奥日光で、ゴジュウカラに出会う機会は、多かった。北海道でもシロハラゴジュウカラに何回か出会っている。しかし、いつも結構忙しく動き回り、なかなかゆっくり撮影させてはくれない。ところが、先日、出会ったゴジュウカラは、しばらく不動の姿勢で、サービス精神旺盛であった。理由は、上空に猛禽がいたそうで、ゴジュウカラにとっては、まさに命がけという場面であったようだ。
平地でも良く見られるツグミ。ツグミを見ると冬が近くなったと実感する。先日、訪れた信州。ずいぶんツグミの姿を見かけた。その中に1羽、ハチジョウツグミも交じっていた。距離があって観察だけに終わったのが、心残りである。
初日、雨の中で出会ったツグミは、落ち葉の上を歩いていた。二日目、わずかに秋の気配を感じる木のいろどりを背景に木にとまったツグミを観察することが出来た。秋は、いよいよ深まってゆく。
キバシリ。漢字では、木走と書く。キバシリの体に比べれば、ずっと太く、樹皮の凹凸も多い樹木で採食する。キバシリの背中の色は、まさに樹皮のようで、一見、どこにキバシリがいるのか分かりにくい。
今まで、何度もキバシリに出会う機会はあったが、今回、初めて樹皮と見間違うような場面を撮影することが出来た。お腹の白い部分が、若干でも写っていれば、もっと分かりやすかったのかもしれない。木の幹をくるくると下から上へ忙しく移動しながら採食する様は、まさに「木走」。
深まりゆく秋。信州で出会ったキバシリは、今日も、くるくると忙しく木の幹を下から上へと動き回っていることだろう。
今日は、朝から爽やかに晴れ渡り、気持ちの良い一日だった。街路樹のイチョウも、わずかに色づきはじめ、自宅近くのさくら通りのサクラもずいぶん赤味を増してきた。平地でも、そろそろ紅葉が楽しめる季節に差し掛かっているようだ。
相変わらず、今日も田んぼを回ってみた。最初に出会ったのが、ホオジロ。セイタカアワダチソウの上にとまっているのだが、逆光で、真っ黒になってしまう。位置を変えて撮影しようとしたが、飛ばれてしまい残念無念。すると、慰めるように現れたのがカシラダカである。1週間前、高原で出会ったカシラダカ。もう里に降りてきたようだ。
もう1羽小鳥が飛んだ。これもまた逆光。何とか撮影出来る位置に移動する。セッカだった。ずいぶん長い間出会いのなかったセッカ。久しぶりの出会いに心から感謝。
天気予報では、しばらく晴天の日が続くとのことであった。しかし、今朝は、雲が厚く、何ともすっきりしない空模様の中、久しぶりに丘陵地帯の林に向かった。そろそろマヒワが飛来しているかもしれないとの淡い期待からである。
目的の林に到着するころには、雨が降り出し、林の中は、一層暗い。松林のところで、下草のところから2羽の小鳥が、飛び立った。暗い上に、小枝が視界を遮り、何の鳥だったのかわからないまま、少し歩いてみると、また小鳥が飛び立った。今度こその思いで、松の木の周辺をじっくり観察すると、ようやく鳥の姿が見えてきた。ビンズイだった。
さらに奥の林に進むと、ジョウビタキの声が聞こえてきた。しかし、声のする方角は、あまりに暗い。鳥の動く気配にレンズを向けてみる。ノイズが多くなるのを覚悟の上で、思い切ってISO感度をあげて撮影。何とか今シーズン初めて、ジョウビタキ♀との出会いとなった。
秋の日差しを満喫しながら、田んぼを回ってみた。セイタカアワダチソウは、もう終わりに近いが、ススキが揺れ、わずかながら、ところどころでコスモスの淡いピンクの花を見かけ、秋の風情を感じさせてくれた。
今日の田んぼで見かけたのは、タゲリ30羽ほどの群れ、ムナグロ20羽ほどの群れ、ノスリ、チョウゲンボウ、トビ、ホオジロ、タヒバリ、ヒバリ、モズ、そしてノビタキである。ノビタキとの出会いは、やはり嬉しい。ノビタキは、2羽いて、1羽は、かなり羽が黒味を帯びている。11月に入って、ノビタキの姿を見たことは、今までなかったので、今日もまた、嬉しい出会いとなった。
太陽が顔を出し、清々しい朝。家の用事を手早く済ませ、久しぶりに近くの公園に向かった。渡りの鳥が見られる時期には、カメラマンの姿もそれなりに見られたのだが、今日は、ひっそりしている。紅葉には、まだ早く、公園内を少し歩いてみたのだが、散歩の人の姿を見かけるのみ。
公園内を清掃する人たちの姿が、見え始めたとき、小鳥の声が聞こえてきた。それは、シジュウカラとエナガの声だった。エナガは、あたりを忙しく動き回り、コゲラは、桜の木をつついている。シジュウカラも動きが活発だ。そこに、ちらっとオレンジ色の鳥の姿が見えた。ヤマガラだ!今シーズン見かける機会はあったものの、なかなか撮影する機会に恵まれなかったヤマガラ。今朝の出会いは、嬉しかった。
初夏、信州を訪れたときには、ずいぶん歩きまわり、鳥たちとの出会いを楽しんだ。秋は、鳥たちが、木の実を啄みにくるので、おのずとポイントが絞られてくる。緑の葉の中に、赤い実をつけたツルマサキ。ここは、小鳥たちのレストラン。
まず初日、雨の中でも、せっせとツルマサキの実を啄んでいたのは、マミチャジナイ。2日目の朝。なかなか現れないムギマキを待っていたとき現れたのが、キジバト。次に現れたのが、ムギマキ。続いてコガラ。キビタキ♀。ルリビタキ。アオゲラ。何度も姿を見せてくれたのが、アカハラである。
何分にも、葉が込み入っているし、手前の小枝が視界を遮り、なかなか良い位置には、鳥たちは、姿を見せてくれない。それでも、何とか撮影出来たのだから、感謝あるのみである。
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