タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2011/10/31 ツルシギ

ツルシギの画像

朝のうちは、曇りがちのお天気だったが、午後は、すっきり晴れ渡り、10月とは思えない暖かい日となった。早いもので、10月も今日で終わり。明日は、もう霜月である。冬鳥のたよりもちらほら聞こえてくる。

私の鳥見は、田んぼ巡りが多いが、9月の半ば過ぎから蓮田を中心にずいぶん田園地帯をまわり、シギたちとの出会いを楽しんできた。10月最終日の今日も蓮田を回ってみた。最初の出会いは、草陰で休んでいたツルシギ。あまりに近すぎて道路を隔てて撮影。1羽でポツンと蓮田の草陰にいるツルシギは、何を考えているのだろうか。

2011/10/30 コハクチョウ

コハクチョウの画像

例年、10月の末ごろになると本埜村に飛来するコハクチョウ。昨年は、かなり飛来が遅かったが、今年は、どうだろうか。ずっと気になっていたが、今朝、様子を見に行ってみた。二番穂の緑の中にコハクチョウが数羽、ゆったりと休んでいる。餌をもらえると思ったのだろうか。カメラを向けると近づいて来る。しばらくすると9羽のコハクチョウが飛んできた。着水すると思ったが、そのまま、印旛沼の方角に飛んで行き姿が見えなくなった。これから寒さに向かって、その数を増していくことだろう。

2011/10/29 オオハシシギ

オオハシシギの画像

秋晴れの日が続いている。日中は、気温が上がるが、朝の空気は、ずいぶん冷え冷えとして寒い。朝の散歩で出会ったのは、ホオジロ、柿の木にとまったハシブトガラス、電線にとまったチョウゲンボウ、わずかに紅葉した木にとまったアオサギ、青空を飛ぶタゲリ、賑やかに鳴くモズ、ホバリングするノスリなどであった。

昨日、2か所の蓮田でオオハシシギに出会った。数日前には、1羽だけだったのだが、昨日は、1か所で2羽、もう1か所で3羽、合計5羽のオオハシシギを観察した。オオハシシギを見ると、冬の気配を感じる。初めてオオハシシギを見たのは、シギのことが、皆目わからなかった頃、鳥に関心を持ち、まだ日が浅かった頃のことである。オオキアシシギという珍しいシギが出ているというので、蓮田に向かい、近くの蓮田で見たのが、オオハシシギであった。特徴ある顔立ちが、目にくっきりと焼き付き思い出の鳥となっている。

2011/10/28 オジロトウネン

オジロトウネンの画像

今日も秋晴れ。青空を見上げるとノスリが飛んでいる。群れで飛んで行くのは、タゲリ。今日も蓮田を回ってみた。先日、訪れたときは、1羽だったオオハシシギが、今日は、5羽に増えている。このオオハシシギは、越冬するのかもしれない。エリマキシギ、オグロシギ、コアオアシシギ、タカブシギ、ツルシギ、ハマシギ、コチドリも元気に採餌している。今日、嬉しかったのは、やっとオジロトウネンに会えたことである。足の黄色が、はっきりわかった。

2011/10/27 オオタカ

オオタカの画像

秋晴れ。すっきり爽やかな青空にススキの穂とセイタカアワダチソウの黄色い花が一層、秋の雰囲気を演出している。道端では、ところどころにコスモスの淡いピンク、濃いピンクの花が揺れて、何とも長閑な田園風景である。しかし、鳥の姿は、本当に少ない。

先日、蓮田を回った帰り道、思いがけずオオタカの若に出会った。鳥が少ないと思うのは、私だけなのだろうか、オオタカは、しっかりチュウサギを捕食し、食事中であった。チュウサギには、何とも気の毒であったが、「命」という重いテーマを目の前にして不思議な感動が込み上げて来た。親離れをし、しっかり逞しく生きる術を身につけたオオタカの若。大自然では、色々な出会いが待っている。

2011/10/26 ツルシギ

ツルシギの画像

すっきり晴れ渡った青空。まさに秋晴れという言葉がぴったりの今日のお天気である。午前中、今日も蓮田を少し回ってみた。朝は、青空に雲が湧きだすように出て、そこに光が差し、何とも言えない幻想的な田園風景を楽しむことが出来た。

昨日、出会ったツルシギが羽を痛めている様子で、気になっていたが、今日も元気に餌取りをしている様子をみて一安心。近くには、オグロシギ、オオハシシギがいて、皆、仲良く熱心に採餌している。時折、朝日が、湖面を照らし、青空を写して水色になったり、濃い緑色の表情を見せたり、水面の色が変化して美しい。朝のひととき、蓮田は、今日ものどかであった。

2011/10/25 オオハシシギ・オグロシギ・ハマシギ

オオハシシギ・オグロシギ・ハマシギの画像

今シーズンのシギ・チの渡りは、ずいぶんゆっくりとしているようで、まだまだシギ・チとの出会いを楽しむことが出来る。今日は、夏日になるとの予報通り、蓮田を回ると汗ばむほどであった。蓮田を、かなり広範囲に回っても、結局、シギたちの集まるところは、限られているようである。同じ蓮田で、オオハシシギ、オグロシギ、ハマシギ、コアオアシシギ、ツルシギ、タカブシギが集まって採餌したり休んだりしている。もう一つの蓮田では、たくさんのコアオアシシギ、タカブシギ、エリマキシギが熱心に採餌している。10月も残り少なくなったが、まだまだシギ・チの渡りは、続きそうである。

2011/10/24 エリマキシギ

エリマキシギの画像

蓮田での出会いは、いろいろあるが、やはりシギ・チとの出会いは、何と言っても嬉しい。先日、コアオアシシギが数羽、入っている蓮田を訪れたとき、手前にコアオアシシギとは、違う羽模様のシギがいた。ずいぶん珍しいコアオアシシギがいると思い、レンズを向けたのだが、何とそれは、エリマキシギであった。全身が見えず、見返りの姿であったので、即座には、エリマキシギとわからなかった。もっともっと場数を踏んで、一目でそれが、エリマキシギとわかるようになりたいものである。

2011/10/23 カワラヒワ

カワラヒワの画像

秋の渡り。特に9月の半ばすぎから10月の半ばにかけて蓮田を中心にシギたちの観察に出掛ける。その蓮田では、シギ・チだけでなく、色々な鳥たちとの出会いがある。枯れた蓮にとまったスズメ、カワラヒワ、ハクセキレイ、セグロセキレイ。ツメナガセキレイに出会ったこともある。昨年は、シマセンニュウにも出会った。最近は、タゲリをしばしば見かけるようになった。そう言えば、シマアジに出会ったこともあった。蓮田は、なかなか楽しみなところである。

2011/10/22 ミサゴ

ミサゴの画像

蓮田は、今、収穫の真っ最中。農家の方は、胸のあたりまで蓮田の水に浸かって一生懸命、作業をされている。その大切なお仕事を邪魔することのないよう蓮田を回る。渡り途中のシギたちが、羽を休め、栄養補給していく蓮田。コアオアシシギやエリマキシギ、オオハシシギ、オグロシギなど観察していると上空をミサゴが飛んで行く。良く見るとしっかり魚をつかんでいる。蓮田では、シギたちだけでなく、色々な出会いが待っている。

2011/10/21 オオタカ

オオタカの画像

渡りの途中、田んぼや蓮田で、羽を休め、栄養補給していくシギたち。そのシギたちに会いたくて、私は、好んで田んぼ巡りをする。8月から9月にかけては、田んぼで出会う機会の多かったシギたちだが、今の時期は、蓮田が大切な中継地となっている。

その田んぼ巡りのとき、以前は、何度か杭にとまったオオタカに出会ったのだが、しばらく見かける機会がなかった。この日、ふと気がつくと杭にとまっている鳥がいる。久しぶりに見るオオタカだった。シギ・チファンにとっては、何とも複雑な出会いなのだが、これも自然の営み。大自然の中では、色々な出会いが待っている。

恒例のジャパン・バード・フェスティバル(JBF)が、明日(10/22)と明後日(10/23)我孫子市で開催されます。多彩な催しものがいっぱいです。お誘い合わせの上、お出掛けになっては、いかがでしょうか。ジャパン・バード・フェスティバルの公式サイトは、こちらです。

2011/10/20 オオハシシギ

オオハシシギの画像

今日は、所用を済ませた後、かなりゆっくりのスタートであったが、蓮田を回ってみた。先日、あまりに出会いの少なかった蓮田だが、今日は、今シーズン初めての出会いであるオオハシシギをはじめ、エリマキシギ、コアオアシシギ、ツルシギなど思いがけずシギたちの元気な姿を見ることが出来た。

シギたちにとって大切な中継地である蓮田では、色々な出会いがある。例年、越冬のシギ・チが見られる蓮田には、タカブシギがたくさん入っていて、これからが楽しみである。今日、一番嬉しかった出会いは、オオハシシギ。絶えず長い嘴を蓮田の中に突っ込んで一心に採餌していたが、嘴を突っこんだまま、伸びをして羽を広げてくれた。広げた羽は、実に美しい。蓮田での出会いは、まだまだ続きそうである。

2011/10/19 ノビタキ

ノビタキの画像

10月とは、思えないような暖かい日が続いていたが、今日は、吹く風が、何とも冷たく寒い日となった。少し車を走らせると道路沿いにコスモスが揺れ、優しく微笑みかけるようであった。

数日前、やはり今日のように雲が厚く暗かった日に、田んぼでノビタキに出会った。秋色のノビタキ。秋のお彼岸の頃から、10月半ばくらいまで楽しませてくれるノビタキだが、出会いの機会は、案外、少ない。田んぼに出掛けると、目を凝らしてノビタキ探しをするのだが、出会うのは、スズメばかりである。この日は、ノビタキに会えて嬉しい日となった。

2011/10/18 アオアシシギ

アオアシシギの画像

朝早くは、曇りがちのお天気だったが、午後からは、青空が広がり、半袖で過ごせるほどの暖かさであった。昨日、あまりに出会いの少なかった田んぼであったが、今日も懲りずに田んぼや蓮田を回ってみた。途中の道沿いにススキが揺れ、セイタカアワダチソウの黄色い花が秋らしさを演出してくれている。

二番穂の緑を見ると、何故かほっとする。蓮田は、ずいぶん収穫が進んで、蓮田の水面に、真っ青な青空を映し、何とも言えない美しさだ。蓮田の比較的近い距離のところにアオアシシギがいた。良く見ると手前にも、もう1羽。その2羽が飛んだとき、他にも飛び立ったシギがいた。蓮田は、シギたちにとって、大切な中継地である。全く気がつかなかったのだが、コアオアシシギも一緒にいたらしい。秋の渡りの終盤戦。たっぷり栄養補給をして無事に目的地に辿り着けるよう祈っている。

2011/10/17 タゲリ

タゲリの画像

渡りの途中、公園に立ち寄り羽を休めていく小鳥たちも、ここのところ、かなり少なくなってきているようだ。今シーズン、あまりに寂しい田んぼのシギたちであったが、9月の末ごろから、10月にかけて、かなりまとまった数のシギの群れを見ることが出来た。オグロシギは、約20羽。コアオアシシギも20羽前後。ツルシギは、一番多く見たときで9羽。ムナグロは、多数見かけたが、オオチドリとの出会いは、予期せぬことで、今でも、あの出会いの瞬間の驚きが、鮮明に蘇る。

今日、また、田んぼを回ってみた。出会いのないまま、がっかりして田んぼや蓮田を回る。昨日、青空を飛ぶ2羽のタゲリを今シーズン初めてみたが、嬉しいことに、今日は、二番穂の揺れる田んぼに降りている1羽のタゲリをゆっくり観察することが出来た。結局、出会ったシギ・チは、アオアシシギ、タカブシギ、ムナグロ、コアオアシシギ、エリマキシギであったが、距離があり、撮影は、なかなか難しい。これからは、越冬のシギ・チに期待というところであろうか。

2011/10/16 コチョウゲンボウ

コチョウゲンボウの画像

朝は、曇り空であったが、いつの間にか青空になり、少々汗ばむくらいの陽気になった。かなり遅いスタートであったが、今日も田んぼを回ってみた。一番出会いを期待していたのは、秋の光を浴びたノビタキが、野の花かススキにとまる構図であったが、全くその姿を見かけることはなかった。やはり移動の時期であったのだろう。

スズメは、群れで飛び、セイタカアワダチソウにとまって、また、飛んで行く。カルガモが3羽飛んで行くのも見えた。チュウサギも群れで飛んで行く。秋晴れの空を眺めていると2羽の鳥が飛んで行く。タゲリだ!予期せぬ出会いであったので、レンズを向けることも出来なかった。飛んで行った方角を探してみたが、タゲリの姿を見つけることは出来なかった。

さらにもう一回りしたとき、畦道にとまっている鳥がいた。コチョウゲンボウのようだ。いよいよ冬鳥。公園に立ち寄る渡り途中の小鳥たちも、田んぼや蓮田で羽を休めるシギたちも、だんだん少なくなってきた。

2011/10/15 ホオジロ

ホオジロの画像

今朝は、ずいぶん風が吹き荒れていたが、しばらくすると風も落ち着いてきた。雲はかなり厚く暗かったが、今日も田んぼを回ってみることにした。自宅を出るときは、降っていなかったのだが、途中で降り出して来た。

田んぼでは、雨が降ったりやんだり。雨の中でも、ヒバリが舞い上がり、スズメも群れで飛ぶ。アオサギ、チュウサギ、コサギも見かけた。今日もモズが元気に鳴いている。田んぼを一回りしたとき、ススキの陰に鳥の気配。ススキの陰に隠れていた鳥が、スルスルと上がってきた。今まで、♪チッチッという鳴き声だけだったホオジロだ!会いたかったホオジロ。探していたホオジロ。小雨が降る中、嬉しい出会いであった。

2011/10/14 ノビタキ

ノビタキの画像

今日も柔らかな秋の日差しが降り注ぐ田んぼを一回り。モズの高鳴きがあちらからもこちらからも聞こえてくる。ワァーと飛び立つのは、スズメ。そっと近づいて何とか撮影しようと試みるが、スズメは、警戒心が強く、こちらが思うような位置で撮影するのは、なかなか難しい。♪チッ・チッ・チッと草むらから鳥の声が聞こえてくる。姿は見えないが、ホオジロが草むらにいるようだ。

さらに、もう一回り。半分枯れかけた草の上に何かがとまっている。ノビタキだ!遠くから様子を見ていると、時々、地面に飛び降りて虫をとっているようだ。大好きな秋色のノビタキ。移動の時期も近づいているようだ。

2011/10/13 アオゲラ

アオゲラの画像

紅葉には、まだ少し早いけれど、昨日、山に出掛けた。天気予報では、快晴ということだったけれど、遠くの山並みを見ると霞んで見える。途中、驚いたことにクマの親子に出会った。母熊の後を2頭の小熊が、一生懸命ついて行く。車に驚いたのか母熊が急ぎ足になると2頭の小熊は、必死になって母熊の後を追う。偶然の出会いだったけれど、親子の姿に心打たれる場面であった。

遠くの山並みを見ているとヒヨドリの群れが飛んで行く。室蘭で見たヒヨドリの渡りのシーンを思い出す。アオバトも2羽飛んで行った。カケスも飛んでいる。ヤマガラの♪ニーニーニーの声も聞こえてくる。♪ケッケッ♪ケケケ・・・何度も何度も聞こえてくる声は、アオゲラ。やっと姿が見えた。すぐに飛んでしまったが、ほんのひととき出会いを楽しませてくれたアオゲラ。今度は、もう少しゆっくり会いたいものである。

2011/10/12 ノスリ

ノスリの画像

秋の田んぼで出会いを楽しみにしている鳥のひとつがノビタキ。昨年、かなり遅い時期までノビタキが見られた場所に行ってみたのだが、鳥影なく、ホオジロやカワラヒワの姿も全く見かけなかった。カワラヒワは、群れで電線にとまったり、セイタカアワダチソウにとまったり、結構楽しませてくれるのだが、全く見かけないというのは、どうしたことだろう。鳥たちの姿が、だんだん減っていっている様子が、手に取るようにわかり心配になってくる。

この日、思いがけずノスリに出会った。耕された田んぼに降りていたノスリが飛び立って、セイタカアワダチソウの前を飛んで行く。そのまま見失ってしまったが、今度は、柳の木の上にとまっているノスリに出会った。田んぼの秋は、いよいよ深まってゆく。

2011/10/11 チョウゲンボウ

チョウゲンボウの画像

早いもので10月も半ばを迎えた、東京近郊の公園に立ち寄り、しばし羽を休めていく小鳥たちも、ここにきて、数が減ってきているという。キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキ、マミチャジナイ、ノゴマ、マミジロ、ヨタカなどを見た人もいるという。私は、田んぼへ出掛けることが多いので、どうしても公園へ立ち寄る鳥たちとの出会いが少なくなる。

今日もまた、田んぼへ足を運んだ。田んぼも鳥の姿が少ない。一番多く見かけたのは、ヒバリ。耕した土の上にいるヒバリは、なかなか見つけにくい。そのヒバリを探しているとポールの上にチョウゲンボウがとまっていた。人工物もまた面白いかもしれないと思った途端、そのチョウゲンボウが飛んで草むらにとまった。何とも珍しいシーンである。田んぼも秋が深まっていく。

2011/10/10 コアオアシシギ

コアオアシシギの画像

今日も秋晴れ。少し歩くと汗ばむほどのお天気だった。都市公園や近くの公園など渡り途中の小鳥たちが立ち寄り賑わっているようだ。公園の小鳥たちも気になったが、今日は、田んぼを回ってみた。シギたちの姿もそろそろ見られなくなると思ったからである。

9月の半ばごろから、まとまった数のシギ・チが見られていた田んぼや蓮田もずいぶん寂しくなった。今日出会ったのは、コアオアシシギ、エリマキシギ、ツルシギ、コチドリ、タカブシギである。それも時間が少しずれていたら、全くの空振りに終わったかもしれない。シギたちが採餌場所を移動するのと時間がうまく合わないと出会いが難しくなってきた。

それでも大好きなコアオアシシギをゆっくり観察出来たことは、何ともラッキーなことと感謝している。蓮田も秋色。シギたちの渡りもいよいよ終盤戦。

2011/10/9 オオルリ

オオルリの画像

今日も秋晴れ。9月に三連休が2回あり、今回もまた三連休。連休中は、近場での鳥見が何より。今日は、近くの公園で秋の日差しを楽しみながら一日過ごした。昨夜の雨であたりがしっとり濡れて、木々が生き生きとして見える。しかし、冷え冷えとして寒い。なかなか鳥の動きがないので、しばらくじっとしていると、体が冷えてくる。

木々の間に秋の日差しが入り始めると、シジュウカラが活発に動き始める。キビタキの♂も♀も遠くで動き回っているのが見える。ヤマガラの声も聞こえて来た。公園を一回りしてみると木立の上の方にレンズを向けている人たちがいる。オオルリが、奥の方にいるという。そのオオルリが、飛んで前の方に出て来た。秋の渡りでオオルリに出会ったのは、初めてである。思い出に残るひとこまとなった。

2011/10/8 キビタキ

キビタキの画像

秋の渡りの途中、東京近郊の公園を通過する小鳥たち。羽を休めにしばし立ち寄る。9月の半ば頃から見られているようだが、しばしば足を運ぶわけではないので、なかなか出会いの機会に恵まれない。それでもキビタキ、エゾビタキ、センダイムシクイ、メボソムシクイ、コサメビタキと思われる個体を見かけた。

先日は、キビタキ♂を同時に2個体見る機会に恵まれた。1羽は、お腹がオレンジ色がかって、とても美しいのだが、なかなかその美しさを思うような角度で撮影させてくれない。もう1羽は、まだ黄色味が淡く、下腹部は、白色であった。ルリビタキの瑠璃色が年を重ねて美しさを増すように、キビタキもやはり黄色味が濃くなるには、それなりの時間を要するのであろう。ノゴマが立ち寄っているところもあるようだ。秋の渡りもいよいよ大詰め。

2011/10/7 ノビタキ

ノビタキの画像

秋晴れ。風は、強いが澄み切った青空が心地良い。今日も少し田んぼを回ってみた。あちこちでチュウサギを良く見かける。コサギも時折見かけるが、一番出会いの多いサギは、何と言ってもアオサギ。アオサギは、個体によって様々で、遠くから見ると時にムラサキサギではないかしらと、どきっとすることがある。

昨日、秋色のノビタキに出会った。今シーズン初めてである。かなり遠くでフライングキャッチをしていたが、すぐ目の前の草むらに飛んできた。草陰からそっと近づき、レンズを向ける。もう少し横を向いて羽を見せてくれないかしら。そう願ったのだが、願いは通じず、顔だけを左右に動かし、そのまま飛んで行ってそれっきり。今度は、横向きポーズをお願いね。

2011/10/6 エゾビタキ

エゾビタキの画像

朝のうちは、曇りがちのお天気だったが、だんだん青空が見えてきた。午後からは、暑くなるという予報。どこに行こうか迷った末、公園に向かうことにした。公園は、散歩の人もほとんど通らず静かだった。しかし、いつの間に増えたのか猫が多い。

すっかり葉の落ちた桜の木にエナガ、シジュウカラ、メジロの群れが飛んできた。その群れが、辺りを飛び回り、ひとしきり賑わったが、また、もとの静けさに戻ってしまった。しばらくすると2羽の小鳥が飛んできた。1羽は、キビタキ♀。もう1羽は、エゾビタキのようだ。今シーズン、ヒタキ類との出会いが、少なかったので、急いでレンズを向けた。嬉しい出会いの瞬間であった。

2011/10/5 ツルシギ

ツルシギの画像

予報通り雨になった。たまには、雨の日も心落ち着いて良いものである。普段は、なかなかパソコンにゆっくり向かう時間がないので、今日は、たまっていた画像の整理に時間を費やした。わずか数か月前の画像でも、こんな場面があったのかしらと妙に懐かしい。

10月に入ってからも私は、引き続き田んぼ巡りをしている。春の渡りのときも秋の渡りのときも出会いを楽しみにしているシギのひとつが、ツルシギである。蓮田で出会うことが多いのだが、この日は、田んぼで出会った。3羽、二番穂が揺れる田んぼに入ったのだが、1羽の姿が見えない。よくよく見ると1羽のツルシギの脚元で休んでいるようだ。どこか怪我でもしていなければ良いのだが。鳥たちは、常に危険と隣り合わせ。無事に目的地に辿り着けるよう祈るのみである。

2011/10/4 ツバメチドリ

ツバメチドリの画像

10月に入り、低調だった田んぼのシギ・チに変化が見られ、活気を帯びてきているような気がする。一昨日、田んぼ巡りをしているとき、素早く飛んで行く鳥がいた。ほんの一瞬だったので、すぐに姿を見失い、また、近くの田んぼを回っていると今度は、ツルシギが飛び立った。ツルシギは、全部で5羽いて、かなり頻繁に場所を変えているようであった。田んぼの奥には、脚を痛めたらしいツルシギの姿も見られた。

しばらく蓮田を回っていると、また素早く飛んで行く鳥がいる。紛れもないツバメチドリだ!車から降りてツバメチドリの飛翔を眺めていると1羽が着地した。耕された田んぼに降り、少し目を離すとどこにいるのかわからなくなってしまう。土の色と同化してツバメチドリを見失いそうになる。気がつかなかったが、その田んぼには、少なくとも5羽、着地していたようであった。まだまだシギ・チとの出会いは続く。

2011/10/3 キビタキ

キビタキの画像

今朝は、ずいぶん寒かった。肌寒いというより寒いという言葉の方が、ぴったりするような感覚の朝だった。今シーズン、数回、公園を訪れてはいるのだが、なかなかヒタキ類との出会いが、叶わない。久しぶりに足を伸ばして都市公園に向かった。

到着してほどなく林の中からキビタキの地鳴きが聞こえてきた。しばらくするとキビタキ♀が姿を見せ細い小枝にとまった。キビタキ♂は、黄色と黒のコントラストが鮮やかで、華やかな雰囲気があり、注目を集めるのだが、地味な感じの♀は、何とも言えないシックな雰囲気があり、私は、好きである。

2011/10/2 オグロシギ

オグロシギの画像

今日は、雲が厚く少し暗めだったので、公園の鳥たちは、諦め、田んぼへ向かうことにした。田んぼは、かなり広範囲に回るので、余程のことがない限り、出会いが全くないということはない。今日の最初の出会いは、コサギだった。蓮田で見るコサギは、白色が際立って美しく見えた。

先日、オグロシギに出会ったところに行ってみると、今日は、全く姿がない。かなりまとまった数だったので、きっと移動したのだろうと思い他の田んぼや蓮田を回ってもう一度戻ってみると3羽のオグロシギの姿が見えた。そのオグロシギを撮影していると、突然、蓮田の中から、湧きあがるようにオグロシギの群れが飛びだした。あまりに突然のことでシャッターを押すことも出来ず、呆然と見ていると、目の前の蓮田に降り立ち、水浴びを始めた。

たくさんのオグロシギが目の前にいる。それだけでも驚くやら嬉しいやらである。その上、豪快な水浴び。素晴らしいシーンを見せてもらったのだが、それがすむと、また、蓮田の奥にさっさと姿を消してしまった。あっという間の出来事であった。

2011/10/1 コアオアシシギ

コアオアシシギの画像

早いもので、今日は、もう神無月。神無月の語源は、「無」が、「の」を意味する格助詞で神を祭る月つまり「神の月」を意味するという説が主流のようだが、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったという説もある。日毎に秋らしさを増してくると、神無月の語源について考えるゆとりも出来てくる。

今シーズン、シギたちの姿が寂しかった田んぼだが、蓮の収穫が始まり、蓮田に、ちらほらシギたちの姿を見かけるようになってきた。昨日、蓮田で8羽のコアオアシシギに出会った。まだ落ち着いていないようで、少し採餌して、すぐ飛び立ってしまったが、久しぶりに見るコアオアシシギの姿は、嬉しかった。

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