とりどり日記

[ 2009年 5月 ]

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2009/5/31 初めての出会い

ハイイロヒレアシシギ

鳥との出会いは、本当に不思議である。会いたい、会いたいと思っても、なかなか会えない鳥もいれば、いとも簡単に会えてしまう鳥もいる。「ハイイロヒレアシシギ」。今まで私には、縁の薄かった鳥のひとつである。そのハイイロヒレアシシギに、今日、思いがけず出会うことが出来た。それもかなり至近距離での出会いである。

カツオドリの情報をいただいて出かけた銚子。防波堤にカツオドリの姿をようやく見つけることが出来たが、私のレンズでは、歯が立たない。そこで偶然出会った知人に教えていただいたのが、ハイイロヒレアシシギであった。

図鑑やブログ、HPなどで写真を見て、いつかハイイロヒレアシシギに会いたいと願っていた。水たまりにトウネンと一緒にいて、熱心に餌取りをしている姿は、本当に可愛い。嬉しくてずいぶんたくさんシャッターを切った。

カツオドリもハイイロヒレアシシギも私にとって初めての出会いの鳥。今日は、思いがけない出会いの日であった。

2009/5/30 思い出の鳥たちに追加

ツバメチドリ

「ツバメチドリ」という鳥の名前を初めて聞いたのは、鳥に関心を持つようになって初めて浮島を訪れたときのことである。今、ツバメチドリが飛んだとか飛ばないとかの会話を耳にし、一体どんな鳥なのだろうと思ったあの日。その後、浮島を訪れる機会は、何度もあったが、ツバメチドリに出会う機会は、なかなか巡ってこなかった。

私が、初めてツバメチドリを見ることが出来たのは、2006年7月に奄美大島を訪れたときのことである。乾ききった畑に2羽のツバメチドリの姿が見えた。あの暑さの中で、ツバメチドリは、どうなるのだろうと心配したものだった。

昨春(2008年4月)、与那国島を訪れる機会が巡ってきた。牧場で出会ったツバメチドリは、嘴の基部が、鮮やかな赤で、ことさら印象深く、何とか飛翔をとチャレンジしたが、とうとう撮影し損ねてしまった。

昨年の夏、ようやく稲敷市でツバメチドリに出会う機会が巡ってきた。その日は、カンカン照りの暑い日だった。奄美大島で初めてツバメチドリに出会ったあの夏の日が思い出され、感慨深いものがあった。身近なフィールドでのツバチとの出会い。それは思い出を一層深いものにしてくれる。

2009/5/29 嘴と脚を見てね

アマサギ

今日も雨の一日だった。雨の日は、時には心休まるのだが、少し続くとちょっと気が滅入ってくる。

昨日、出かけた田んぼでアマサギを数羽見かけた。いつも春の渡りの頃、ムナグロやキョウジョシギ、キアシシギ、ハマシギなどと一緒によく見かけるアマサギだが、今シーズンは、非常に出会いの機会が少ない。ダイサギ、コサギ、チュウサギなどにも、あまり出会わない。一番見かける機会の多いのがアオサギであろうか。

早苗の揺れる田んぼで出会ったアマサギのうち、3羽ほどは、嘴がほんのり赤く、脚も赤くなっていた。婚姻色というのであろう。アマサギの名前の由来は、繁殖羽の色を飴色(赤褐色の水あめの色)と表現したもので、飴色のサギ、つまりアマサギと呼ばれるようになったという。

昨年の4月に訪れた与那国島で与那国馬と一緒に仲良くしていたアマサギの姿が懐かしく思い返される。

2009/5/28 もっと・・・

ハクセキレイ

雨が降ったりやんだり。今日は静かな一日だった。雨の日の田んぼは、しっとりしていて散歩の人の姿もなく、心落ち着く田園風景をゆっくり味わうことが出来る。早苗の揺れる田んぼや麦畑を土手の上から眺めると不思議と心が落ち着いてくる。

昨年までは、今頃の時期、あたり一面、黄金色に輝く麦秋を楽しむことが出来たのだが、田んぼが様変わりし、今年は、麦畑がずいぶん少なくなっている。手を加えず、雑草に交じって麦が出ている畑には、スズメが群れて麦を一心に啄んでいる。時折、ツバメがスィーと気持良さそうに飛んでいく。

晴天の日には、よく見かけるヒバリだが、今日は、鳴き声もあまり聞かれず、畦にいるヒバリを2羽見かけただけであった。その畦にハクセキレイの巣立ち雛らしい幼い顔を見かけた。たった1羽、おとなしく畦にたたずんでいる。しばらくすると「チュチン チュチン チュチン」とハクセキレイの声がして親鳥が飛んできた。親鳥の口には、何か虫をくわえている。親鳥の口から雛の口へ、微笑ましいひとこまを思いがけず目の前で見ることが出来た。雨の日の散歩は、心落ち着いて、なかなか楽しいものである。

2009/5/27 昨日の葦原

サンカノゴイ

葦原から聞こえてくるのは、元気なオオヨシキリの声。広々と続く葦原の奥には、大きな沼が広がって見える。例年、今頃になると必ず訪れる葦原。出会いを期待しているのは、サンカノゴイとヨシゴイ。

昨日、久しぶりに葦原を訪れた。暑い日差しの中で、オオヨシキリの「ギョギョシ ギョギョシ」を聞き、時折、カルガモがバッと飛び立つのに驚き、上空を飛ぶ2羽のトビを眺めていた。ようやく葦原の奥、沼に近い方で、3羽のヨシゴイが飛んだ。ヨシゴイの飛び方は、決して速いわけではない。フワフワとして優しい感じの飛び方である。しかし、私は、このヨシゴイの撮影が苦手である。昨日も、何度、ヨシゴイにレンズを向けたことだろう。でもボケボケの写真ばかり。

暑さで1時間ほどで音を上げ引き上げようとしたとき、後方から「飛んでる!」の声。慌ててレンズを向ける。会えた!今年もサンカノゴイに。決して綺麗な鳥ではないし、魅力的なわけではないが、やはりシーズン毎に会いたい鳥の1種である。例年会えた鳥が今シーズンは姿を見せないという話をいくつか聞いている。鳥たちにとって住みやすい環境がいつまでも保たれるよう願いつつ、暑い日差しの葦原を後にして林に向かった。

2009/5/26 初夏の葦原

コジュリン

久しぶりに訪れた林、いつの間にかずいぶん葉が生い茂っている。今日は、暑かったので、林に入ると気分爽快。林のそばの木漏れ日の差すレストランで昼食を済ませ、一歩、外に出ると「キョッキョキョキョ」とホトトギスの声が聞こえてきた。少し離れたところから聞こえてくるようだ。声のする方角に歩みを進める。「キョッキョキョキョ」だんだん声が近付いてくる。声はかなり近くから本当に手の届きそうなところから聞こえてくる。どうやらユリノキの上の方にいるらしい。しかし緑滴るような葉がさえぎりホトトギスの姿は見えない。声が一瞬やんで鳥の飛ぶ姿が見えた。紛れもないホトトギス。嬉しく新鮮な出会いであった。

林で涼を楽しんだ後、葦原に回った。オオヨシキリ、セッカ、コジュリンの声が聞こえてくる。セッカが目の前に飛んできたのには、とても驚いた。コジュリンは、♂と♀で落ち着きなく飛び回っている。♀が枯れた葦にとまると♂がすぐ近くに飛んでくる。しかし♀は、♂を避けるように、ぱっと逃げていく。何度も何度もその繰り返し。コジュリンの♂と♀のこのような行動を今まで見たことがなかったので暑い日差しの中で、しばらく観察していた。近くの田んぼでは、コジュリンが美声を披露しているのだが、この2羽は、どうやらそれどころではない様子であった。

2009/5/25 熱唱

オオヨシキリ

つい数日前までシギたちの憩いの場であった早苗の揺れる田んぼは、今は、ひっそりとして、時折、ヒバリとムクドリの姿が見える程度である。緑の田んぼに黒の衣装が似合っていたムナグロ、飛翔の美しかったキョウジョシギ、群れで楽しませてくれたチュウシャクシギ。たった1羽だったがオグロシギに出会ったのも、ほんの数日前である。キアシシギ、ハマシギ、ウズラシギ、トウネンとの出会いも嬉しかった。

今シーズンは、田んぼで出会うシギの種類が少なく、シギに出会えただけで何かほっとし、気分が落ち着いたものだった。そのシギたちの去った後の田んぼを見ていると、寂しくなってくる。

その寂しさを吹き飛ばすように元気なオオヨシキリの声が聞こえてきた。「ギョギョシ ギョギョシ」。田んぼのすぐそばの葦原から聞こえてくる。最初、姿は見えなかったが、少し待つと、葦原の中からスイスイと上がってきた。緑の葦原に真っ赤なオオヨシキリの口。しばらく田んぼは、オオヨシキリの元気な歌声で賑わうことだろう。

2009/5/24 雨の日の出会い

ツミ

雨の降る日曜日。小さな公園は、実に静かだ。聞こえてくるのは、ヒヨドリとオナガの声。オナガの声がする方角を見上げると、サクラの葉が覆いかぶさるようになっていて少々の雨はしのげそうである。オナガが高い木の上を飛び交うのを眺めていると突然ツミの声が聞こえてきた。

シーズン毎に、どこかで出会いの機会があるツミだが、今シーズン、初めての出会いが雨の日曜日とは。猛禽類は、♀が大きいと聞いてはいるが、ツミは、特に♀が大きくてたくましい印象を受ける。♂が、静かに木にとまっているときの印象は、可愛らしいという感じで、あどけなさを感じることすらある。その♂も狩りのときは勇敢だ。

雨がだんだん強くなりそうだったので、ツミの元気な姿を確認し、カラスなどに邪魔されることなく無事に子育てが出来るよう祈りながら、早々に引きあげてきた。

2009/5/23 朝のひとこま

オナガ

朝のひととき、久しぶりにご近所コースを歩いた。住宅地を通って公園に向かう。家々の庭先には、今、サツキの花が綺麗だ。曲がり角まで来たとき、シジュウカラの巣立ち雛の声が聞こえてきた。すぐ目の前に広がる雑木林の中にいるようだ。葉が覆いかぶさるように茂っていて、シジュウカラの姿が見えない。諦めて、また歩き始めると、さらに近くでシジュウカラの声がする。何と電線の上にシジュウカラの巣立ち雛が3羽並んでいる。その奥にも2羽の巣立ち雛の姿が見える。ツバメが電線に並んで、親から餌をもらっている光景は見たことがあるが、シジュウカラの巣立ち雛が、電線に並ぶ光景を見るのは、初めてであった。写真を撮りたかったが、住宅地では、迂闊にカメラを向けられない。諦めて公園を目刺した。

公園では、伐採作業が進められていて、チエンソーの音が響き渡っている。そのチエンソーの音に負けないくらい元気な声が聞こえてきた。オナガの声だ。ギャーギャーと実にうるさい。久しぶりの出会いなので、写真を撮ろうと思ったが、公園の木々は、背が高く葉が生い茂っていてオナガの姿がなかなか見えない。やっと何とか数枚、写したが、不本意なものばかり。でも伐採作業の邪魔にならないよう、すぐに引き上げることにした。また近いうちにゆっくり出かけてみよう。

2009/5/22 思い出

ヤツガシラ

ヤツガシラは、非常に人気度の高い鳥で、先日、都内の庭園に現れたときは、優に200人は超すと思われるギャラリーが集まったそうである。その庭園には、かつて何回か訪れたことがあるので、ヤツガシラの報を聞いたとき、あの庭園にカメラマンが集まって三脚を並べたらどんなことになるのだろうと想像し、出かけることを躊躇してしまった。

しかし、「距離はあっても何とか撮れたよ。」という友人、知人の言葉を耳にすると、残念だったかなという後悔の念が湧いてくる。そこで昨年、距離はあっても何とか撮れたヤツガシラを今頃になって引っ張り出してみた。やはり距離があるとなかなか難しい。それでも、あのとき、ヤツガシラに出会えたときの至福の喜びは、色あせていなかった。

思い出は美しい。会いたいと思った鳥に出会えたときの心のときめきは、時間がたっても色あせることなく輝いている。

(撮影 2008/4/2)

2009/5/21 のど自慢

ヒバリ

田んぼを歩くと、必ず聞こえてくるのが、ヒバリの声。青空高く舞い上がり、「ピーピー」とさえずっている。子どものころ、レンゲ畑でヒバリの声を聞いた記憶はあるが、姿は一度も見たことがなかった。鳥に関心を持つようになって、今まで声だけであった鳥の姿が見えるようになってきた。それはヒバリだけではなく、メジロやシジュウカラ、カワラヒワなどもそうである。

ヒバリの姿を初めて見たときは、感激して遠くから慎重にシャッターを押したものであった。しかし、今は、「あっ!またヒバリ。」とずいぶん冷静である。そのヒバリが、舞台にあがってのど自慢をしていた。近くの麦畑には、スズメが入れ替わり立ち替わり飛んできて、ヒバリの歌声に耳を傾けている。数日前に出会ったヒバリ、のどかな田園風景の中のひとこまだ。

2009/5/20 初夏の葦原

セッカ

田んぼのシギたちの様子が気になり、今日も田んぼに向かった。昨日、キョウジョシギ、キアシシギ、ムナグロ、ハマシギなどの群れが見られた田んぼを回ってみたが、ひっそりとして鳥影がない。ムクドリのいる田んぼにようやくムナグロを見つけた。畦には1羽のキョウジョシギ。一日違いでこんなにも寂しい光景になってしまうとは。

さらに足を延ばして稲敷方面も回ってみた。こちらもシギたちの姿が見えない。一番目につくのがヒバリ。いたるところでヒバリの姿が目に入ってくる。水のない耕地にもしかしてムナグロでもと思って目を凝らすが、やはり姿はない。突然、上空をシギの群れが凄い速さで飛んでいく。その数およそ50羽。田んぼから田んぼへ移動するときのシギの動きとまったく違う。その速さは、気迫に満ちていた。多分渡りの途中なのではないだろうか。渡りは命がけ。その真剣さが、群れで飛ぶ姿に感じられた。

シギとの出会いが難しいので葦原に回ってみた。いつの間にか葦が青々と伸びてオオヨシキリの元気な声が聞こえてきた。コジュリン、オオセッカの声も聞こえる。コジュリンの姿は見つけられたが、オオセッカは、声だけで、なかなか姿が見つけられない。一番賑やかなのは、セッカ。チャチャ チャチャ チャチャ葦原の上を元気よく飛び、葦の中に入っていく。これから葦原は、ますます賑やかになることだろう。

2009/5/19 やっと会えた!

オグロシギ

近くの田んぼでオグロシギが見られると聞いたのは、ずいぶん前のこと、そう5月の連休のころだったように思う。ずっと気になりながら、なかなか出かけられず、一度、出かけてみたときには、オグロシギの姿を見つけることは出来なかった。

今朝、ふっと思いついて田んぼに足を運んだ。田んぼの風は、疲れをいやしてくれる。昨日一日、今までにない疲労感から終日横になり、ぼんやり過ごしてしまった。田んぼに着いて最初に目にとまったのがムナグロ。あぜ道に数羽、早苗の揺れる田んぼにも数羽、姿が見える。私の姿が見えているはずだが、飛ぶこともなく落ち着いている。

キョウジョシギやキアシシギ、ハマシギが見える田んぼもあったが、私が歩き始めた途端、2つの大きな群れとなって飛んでしまった。しばらくしてキョウジョシギとキアシシギのいる田んぼにオグロシギの姿を発見。ちょっと距離はあるものの、今シーズン初めての出会いなので少々緊張し、おもむろにレンズを向けシャッターを押した。決して珍しいシギではないが、シーズンごとに出会いを大切にしたいと思う。

家を出るときには、多少フラフラしていた体が、いつの間にか元気になれたような気がする。田んぼの風にいやされ、鳥との出会いにエネルギーをいただいた朝だった。

2009/5/18 初夏の高原

初夏の高原の鳥たち

初夏の高原。出来れば、ミズバショウの咲くころに、是非、一度訪れたいと長い間願ってきた。今回、長野県と新潟県の高原を訪れる機会に恵まれ、小雨降る中ではあったが、高原の花と鳥たちとの出会いを楽しんできた。

一番楽しみにしていたミズバショウは、やや時期が遅いかなという感があったが、リュウキンカと共に、そこそこミズバショウの群生を楽しむことが出来た。そのミズバショウの近くには、ニリンソウも静かにひっそりと咲いて明るさを添えている。そしてカタクリの紫もまた見事に調和した美しさであった。

高原では、やはり鳥たちとの出会いも大いに期待している。最初に出会ったのが、カワラヒワ、続いてコサメビタキ、アオジ、ゴジュウカラ、キセキレイ。ミソサザイは、元気よくさえずっている。スコープを構えた方が、見せてくださったのが、見事なクロツグミ。しかし、私の腕と機材では、手が届きそうにない。それでも、一瞬、ファインダーをよぎった黒い物体を確認できたときは、心が弾んだ。

ほどなくキビタキが現れた。ファインダー越しに見るとなかなか良い雰囲気。しかし、なぜかシャッターが切れない。モタモタしているうちにキビタキは、遠のき、次の機会を待った。 キビタキは、何回かチャンスを 与えてくれて何とかシャッターを押すことが出来た。

暗かった空からポツポツと雨が降り出した。このまま引き上げるのも残念なので、しばらく雨の中、様子を見ていると、サンショウクイが♂♀で現れ近くを飛び回り始めた。渡り途中の公園で出会いが叶わなかったサンショウクイを間近に見られることが出来たのは嬉しかった。その上、♀がしきりに羽を震わせ始めた。それは、ちょうどモズの求愛給餌を思い起こさせるシーンであった。

翌日も雨があがらず、雨の中の探鳥となった。この雨では、撮影は無理と思って諦めていたのだが、目の前に現れたコサメビタキに心動かされ差していた傘を手放し、夢中で手持ち撮影していた。ここで見たコサメビタキは2羽。多分、♂♀ではないかと思われる。雨でグショグショに濡れたコガラも近くに現れた。キビタキもかなり近くで何羽か観察することが出来た。雨の日は、人がいないので、探鳥のチャンスなのかもしれない。

コガラが飛んだ後を目で追っていると、遠くに1羽の小鳥が見えた。もしかしてという淡い期待でファインダーをのぞいてみると、期待通り、コルリであった。雨の日の出会い。暗い林の中が、一瞬、明るくなったような嬉しい出会いであった。天候には恵まれなかったが、鳥たちとの出会いを楽しみ、木々が芽吹き始めたばかりの林を散策し、鳥たちのさえずりに耳を傾けることが出来た。ご一緒させていただいた皆様に心から感謝の探鳥の旅であった。

2009/5/17 雨の日に

コサメビタキ

昨日、午後から降り始めた雨は、今朝になっても降りやまず、静かな高原の朝は、一層静けさを増しているようだ。雨の中で見る雪の残る妙高山は、ひっそりとした佇まいではあるが、堂々と威厳に満ちて見えた。

その雨の中を、傘をさして高原を歩いた。あいにくの雨。でも、雨にも負けず、小鳥たちは、元気に飛び回っている。そしてアカハラの「キョロン キョロン ツィー」という澄んだ声が、高い高い樹の上から降り注ぐように響き渡り、雨のうっとおしさと暗さを吹き飛ばしてくれる。

雨で傘をさしているため、一脚が使えず、暗い林の道での撮影は、諦めていたのだが、目の前にコサメビタキが現れたのを見ると、いつの間にかレンズを向け、夢中でシャッターを押していた。ISなしのレンズで厳しい手持ち撮影であったが、これもまた雨の日の思い出となるであろう。

2009/5/15 初夏の田園風景

アマサギ

今日は、爽やかな初夏といったお天気。私の好きな田んぼに足を運んだ。早苗が風にゆれ、ツバメの飛ぶ姿が見られる。最初の出会いは、アマサギ。畦道にたった1羽。ポツンと寂しそうだ。トラクターとアマサギのいる風景。こんなのどかな光景が私は好きである。

畦や水田には、ムナグロの姿がたくさん見える。キョウジョシギ、キアシシギの姿もあちこちで見られた。1枚の田んぼにトウネンが12羽。距離があって細部にわたって観察できなかったが、赤い夏羽で綺麗だった。ハマシギも畦でゆったり休んでいた。

「キリッ キリッ」「キリッ キリッ」と声がしたので空を見上げるとコアジサシが飛んでいる。ほどなく農道に着地。よくよく観察すると1羽が抱卵しているようだ。こんなところで大丈夫なのだろうか。農道とは言え、車の通る道。無事に子育てが出来るのだろうか。心配は尽きないが、どうにも手助けは出来ない。後ろ髪を引かれる思いで、その場を後にした。

2009/5/14 夏の装い

三番瀬の鳥たち

田んぼのシギたちには、何回か足を運んで、出会う機会があったのだが、干潟には、なかなか出かけられず気になっていた。久しぶりに出かけた三番瀬、そこには、実にたくさんの鳥たちが潮風を浴びて、ゆったりくつろいでいるように見えた。

ここのところ鳥たちとの出会いの機会が少なかったので、夏の装いのシギたちが、一堂に会した浜辺に立ったとき、あまりの多さに目を見張り、驚嘆の声をあげるほどであった。

何故か今まで夏羽のシギたちとの出会いが少なかったので、今回、綺麗な夏の装いに変身したオオソリハシシギが目の前に現れたときは、緊張のあまり体が固くなってしまったほどである。

波打ち際には、メダイチドリがキョウジョシギと共に実にたくさん姿を見せてくれた。トウネン、ミユビシギも忙しく動き回り、干潟は大賑わい。ハマシギは数えられないほど。その上、嬉しいことにコオバシギにも会えるという運の良さ。近くには、オバシギの姿もちらほら。

昨日の干潟では、オオソリハシシギの数の多さには驚き、今日の干潟では、コアジサシの乱舞に目を見張った。干潟は、まだまだ楽しめそう。

(写真は、5月13日、14日撮影)

2009/5/13 静かな竜飛岬

竜飛岬の鳥たち

竜飛岬は、北緯41度15分21秒、東経140度20分45秒、津軽半島の最北端、津軽海峡に突き出た岬である。一度は訪れたいと願いながら、なかなかその機会がなかったのだが、今回、ようやく、その機会が巡ってきた。

竜飛岬に到着して驚いたのは、自分の想像していたイメージとは、ずいぶん違って静かな光景が繰り広げられていたことである。それは、室蘭で見た地球岬のイメージとも重なっていた。

渡りの鳥たちの姿を想像して、朝早くに岬に向かったが、この日、会えたのは、岸壁のハヤブサ、上空を飛ぶミサゴ、トウカエデにとまったメジロ、センダイムシクイ、岩場のイソヒヨドリ、そしてホオジロ。フライングキャッチしているキビタキの姿も一瞬見ることが出来た。

それにしても鳥が少ない。小鳥が渡る竜飛岬。私の想像とは、ずいぶんかけ離れたものであった。

2009/5/12 津軽の春

津軽の春

雪を抱いた岩木山の麓には、今、りんごの花が咲き、一面真っ白。ずっとずっと以前から、一度は訪れてみたいと願っていたりんごのふるさと。こんなにも美しく温かな光景が繰り広げられるとは思ってもいなかった。

りんごのふるさとは、今、まさに春。真っ白なりんごの花と、鮮やかな黄色で埋め尽くされたタンポポの群落。そして菜の花畑。ぽってりとしたヤエザクラも満開。のどかで温かくゆったりとした時間が流れていく。「キョロロロ ツィ」「キョロロロ ツィ」こんもりとした林の中から聞こえてくるのは、アカハラのさえずり。澄んだ声が、心地よく響き渡る。

「チョッピイ チュチュ チュリチュー」松の木の天辺から聞こえてくるのは、ホオジロの声。「チッチッチー チョチョチッ ピー チチチョー」一番よく鳴いているのは、アオジ。「ツイツイツイ ビーン」と鳴いているのはカワラヒワ。お腹の黄色が鮮やかで柔らかな緑の中で映えて美しい。

静かで、のどかなりんごのふるさと。真っ白なりんごの花のところにコムクドリが飛んで来た。可憐なりんごの花がほころびる頃、小鳥達は、愛の歌を盛んに披露し、マイホームづくりに忙しい。

2009/5/8 朝のひとこま

コジュケイ

静かな森に入る前に、広々とした原っぱがある。そこでは、昆虫をよく見かけることがある。先日、訪れたときは、朝、早かったこともあって、原っぱの草は、夜露にしっとり濡れていた。

寒い時期に訪れたときには、この原っぱの木立にヤマガラが飛んできて、ずいぶん楽しませてくれた。その木立にシルエット状に鳥の姿が見えた。鳴き声からコジュケイとわかったが、すぐに飛び降りて草むらに姿を消した。

しばらく様子を見ていると、草むらでコジュケイの動く気配がする。草の間から、わずかに姿が見えるが、写真を撮れる状態ではなかった。しかし、ほんのひととき待っただけで、原っぱの中央付近にまでコジュケイが歩みを進め、草を啄ばみ始めた。

なかなか出会いの少ないコジュケイをゆっくり撮影することが出来た朝のひととき。思いがけない嬉しい出会いであった。。

2009/5/7 真っ黒ね!

ツルシギ

毎年、5月の連休のころに、ツルシギは、美しい夏羽に変身する。3月の終わりのころに、稲敷方面のハス田や水田に姿を見せ、日を追うごとに、少しづつ、黒い衣装をまとった姿に変わっていくのは、見ていて、とても楽しい。

一昨日、久しぶりにハス田のツルシギに会った。相変わらず7羽で行動しているようであった。一番黒いツルシギは、1羽で、熱心に採餌をしていた。が、他のツルシギは、休憩中。

しばらく様子を見ていると、もう1羽の黒いツルシギも動き始めた。この2羽の黒いツルシギは、かなり熱心に採餌していたが、1羽が、ザリガニを見つけたようだ。しかし、なかなかすんなりとは、食べられず、悪戦苦闘。もう1羽が近づくが、決して横取りしようなどとはしない。

ツルシギは、なかなか優雅な鳥である。

2009/5/6 2羽で仲良し

ウズラシギ

昨日、森でフクロウに出会った後、田んぼを回ってみた。広い広い水田が、ずっとずっと続いている。実りの時期に、この地を訪れたことがないが、きっと黄金色に輝く稲穂が、美しいに違いない。

水田を回って一番目に付いたのが、ムナグロとキョウジョシギの群れ。どうやらシギたちの入る田んぼは、限られているようで、鳥のいない水田が続いたと思うと、今度は、ムナグロやキョウジョシギの群れの入った田んぼが続く。チュウシャクシギの姿は少なかったが、キアシシギが、ずいぶん群れで入っていた。そしてキアシシギの声をずいぶん聞いた。

キョウジョシギが、畦にあがったので、撮影しようとカメラを向けてたとき、初めてウズラシギの存在に気がついた。今シーズン初めての出会いだ。2羽のウズラシギが、畦に上がったり降りたりを繰り返している。同じ田んぼのかなり離れたところには、トウネン3羽の姿も見えた。

雨がぽちぽち降り出したのを潮時に田んぼを引き上げ帰路を急いだ。

2009/5/5 森のマスコット

フクロウ

森のフクロウは、今年は、3羽。最初の雛が、4月29日に巣立った。2羽目が、4月30日。この日、運良く枝にとまっている巣立ち雛の姿を見ることが出来た。そして3羽目は、いつの間にか巣立っていた。どうやら5月3日の夜に巣立ったようだ。

今朝も森を訪ねてみた。顔見知りになった親切な方が、森の中のこみいったところにいるフクロウの巣立ち雛を見つけてくださった。うっすら目をあけることもあるが、眠っているようだ。その姿は、まるで垂れパンダといったところ。フクロウに会えると幸せな気分になるのは、私だけだろうか。フクロウは、森のマスコット。垂れパンダのフクロウでも、今朝は十分幸せだった。

2009/5/4 春の渡り

チュウシャクシギ

早苗が、田風に揺れている。水の入った田んぼが、ずいぶん増えてきた。田植えの真っ最中の田んぼもあり、農作業の邪魔にならないように、田んぼを一回りしてきた。

今日、回った田んぼで、一番、目に付いたのは、チュウシャクシギ。なかなか会えなかったチュウシャクシギに、これほどたくさん出会えるとは。畦道で休んでいるチュウシャクシギもいれば、早苗の植わった田んぼで、熱心に採餌しているチュウシャクシギもいる。

次に多かったのが、ムナグロ。真っ黒な夏羽の固体もいれば、冬羽の固体もあり、幼羽もいる。実に様々なバリエーションを、今の時期には、楽しむことが出来る。ムナグロの群れに交じってキョウジョシギもちらほら姿が見える。今日は、キアシシギも交じっていた。

連休が明けると、シギたちの動きも変わって、チュウシャクシギやムナグロの群れも、かなり減ってしまうことだろう。キアシシギの数が、増えてくると、春の渡りも終盤戦となる。

2009/5/3 飛行場のコジュリン

コジュリン

これからの季節、葦原での楽しみは、コジュリン、オオセッカとの出会いである。浮島方面に出かけると、まず、コジュリンの声に耳を傾け、姿を探す。「ピッチリリッーピチョチッ」この声を聞き、頭の黒い夏羽のコジュリンの姿を見つけると、「ああ、夏が来た!」と実感する。

そのコジュリンに飛行場で出会った。滑走路を飛行機が通り、プロペラが回っても、コジュリンは、びくともしない。この飛行場のコジュリンにとって、飛行機は、お友達。飛行場で元気にさえずるコジュリン。何とも面白い光景であった。

2009/5/2 静かな公園で

キビタキ

春の渡り、公園や田んぼ、干潟など、渡りの中継地として鳥たちは、羽を休める。なかなか出会えなかったチュウシャクシギに一昨日、田んぼで出会った。一番、群れの多いところでは、30羽ほどのチュウシャクシギが、畦で羽を休めていた。ムナグロは、100羽強、キョウジョシギも20羽ほど。

昨日、久しぶりに訪れた公園で、センダイムシクイの声を聞いた。サクラの木で虫を取り、さえずっているようだ。声をたよりに姿を探した。サクラの葉越しに、頭央線も、はっきり見えた。先日から空振り続きだった夏鳥に、ようやく会えたというのが実感だった。

そして今朝、キビタキのさえずりを聞き、姿を見ることが出来た。高原では、キビタキのさえずりを聞き、姿を見る機会は、何度かあったが、この公園で、さえずりを聞いて姿を探すという経験は、今までになかった。木々の緑が美しく、静かな公園でのキビタキとの出会いは、爽やかで心に残るものであった。

2009/5/1 沼のほとり

オオヨシキリ

早朝の沼のほとり、あたり一面に川霧がたち、幻想的な雰囲気が漂っている。道端の菜の花、タンポポの綿毛にも水滴がついて、ひととき、おとぎの世界に彷徨い込んだような錯覚を覚える。

やがて日が昇り、立ち込めていた霧がすっかり晴れてくると、セッカの「チャッチャッ チャッチャッ」という声と控えめなホオジロの地鳴きとさえずり、ウグイスの「ホーホケキョ」、そして賑やかなオオヨシキリの「ギョギョシ ギョギョシ」の声が葦原に響き渡る。

オオヨシキリの賑やかなさえずりを聞くと、「ああ、もうそんな季節が巡って来たの?」と1年の月日の流れの速さに驚く。今日は、皐月の初めの日。

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