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昨日は、久しぶりに太陽が顔を出し、秋の気配をゆっくり楽しむことが出来た。しかし、今日は、また雨。それも本降りである。夏の間、飛び切りの暑さを味わい、カンカン照りの毎日を過ごしてきたので、自然の恵みとしての雨を、大らかな気持ちで迎え入れることが出来る。とは言え、鳥見に出掛けられないのは、ちょっぴり寂しい気持ちである。
昨日、メジロの声につられて、木立の近くで、待っていると、メジロとは違う鳥が、一瞬、目の前を横切った。もしかしてキビタキかもしれない。そう思ったけれど、そのあと、しばらく姿が見えず、メジロとシジュウカラが、込み入った木立の中に忙しそうに入っていく。
メジロは、大好きな鳥なので、何とか撮影したいと思い、その場で、しばらく待つことにした。すると、すぐ目の前の木に、止まった鳥がいる。キビタキのようだ。先程、横切った鳥は、この鳥だったのだろうか。公園の小さな秋。渡り途中の鳥たちが、そっと教えてくれる。
雨上がりの公園。渡り途中の鳥が、何か入っていてくれるだろうか。淡い期待を持ちながら、公園を訪れた。公園は、ずいぶん静かだ。朝早くは、青空が見えたが、雲がずいぶん出てきて、風も吹き始めた。
最初の出会いは、高い高い木の上のエゾビタキ。曇り空を背景で、何ともわびしいが、出会いの記念に一枚。少し奥まったところで、「チーチー」とメジロの声がする。ずいぶんたくさんいる気配だが、なかなか撮影出来る位置には、姿を現してくれない。しばらくするとエゾビタキが、ミズキの木にとまって、なかなか良い雰囲気。
サワラの木の奥の方で、動いているのは、キビタキのようだ。先日、キビタキの♀には出会ったが、キビタキ♂は、今シーズンまだ一度も見かけていない。せめて1枚と念じたら、何とか姿を見せてくれた。今日の出会いに感謝。
9月も残り少なくなった。9月は、長月と言われるが、その語源には、諸説あり、雨が多く降る時期であることから、「長雨月」。その長雨月から長月と呼ばれるようになったとも言われている。
昨日、雨の中、出掛けた田んぼでチョウゲンボウに出会った。冬になると、電柱にとまっているチョウゲンボウに出会うことが多いが、今は、まだ、それほど多くはない。小ぬか雨というのだろうか、非常に細かい雨が、刈り入れの済んだ田んぼに降り注ぎ、一層、静けさを増しているような雨の日の田園風景であった。チョウゲンボウは、その静かな田んぼを見渡し、秋雨を楽しんでいるようにも見えた。
秋雨。刈り入れの済んだ田んぼに、しとしとと降り注ぐ。こんな雨の日に出掛けることもないのだが、雨の日の田んぼは、季節を問わず、私は、好きである。それにシギたちは、どうしているだろうかと、気になっていた。
今頃の季節は、田んぼといっても蓮田に、シギたちの姿が見られることが多い。暑い暑い夏の日差しの中で、緑の大きな葉を広げていた蓮は、今では、茶色になって、収穫を待っている。収穫の済んだ蓮田を回ってみると、すぐにツルシギ5羽の姿が目に入った。別の蓮田では、オグロシギ、ツルシギ、アオアシシギ、コアオアシシギが、熱心に採餌している。雨の日もまた楽し。秋雨の降りしきる蓮田で、シギたちは、生き生きとしているように見えた。
昨日、吹き荒れていた風もおさまり、今日は、青空が広がって、まさに秋晴れ。お天気に誘われて、久しぶりに都市公園に向かった。広い広い公園を歩く。カワセミのポイントでは、数人のカメラマンが、レンズを向けていた。少し歩くと、オナガの騒がしい声が聞こえてくる。
今日の目的のひとつは、野鳥の写真展。たくさんの力作を見せていただいた後、公園内をゆっくり歩く。例年、ヤマガラを見かけるところを、ゆっくり歩いてみたのだが、全く声が聞こえてこない。サンクチュアリでは、カワウが羽を広げてくつろいでいる。アオサギもゆったりしている。
メタセコイアのところに行くと、数人のカメラマンの姿が見えた。エゾビタキとコサメビタキがいるという。空を仰ぐようにして、何とかエゾビタキを撮影。今シーズン初撮りである。しばらくすると、エゾビタキが、ぞくぞく姿を現した。シジュウカラも一緒になって飛んでいるのだが、エゾビタキ風の飛び方で、何とも面白い。渡り途中のエゾビタキ。ゆっくり羽を休めてね!
秋の気配。暑さの続いた後、肌寒さを感じるほどの涼しさ。急な変化に戸惑いながらも、9月も残り少なくなってくると、秋の訪れが、何よりも嬉しい。
ずいぶん風が強かったが、小さな秋を探しに、林の中を歩いてみた。今日は、風が強くて、シジュウカラもエナガもコゲラもメジロも一瞬、姿を見せたが、すぐに、こんもりした木々の中に姿を隠してしまう。シジュウカラやエナガの声がピタッとやんで、林の中は、静かな静かな世界だ。黄色く色づいた葉が、秋らしさを感じさせてくれる。
ふと見上げると、ツツドリが、風に揺れている。林の中にも、小さな秋があった。
秋らしさを感じる涼しさ。当たり前のことなのに、とびきりのプレゼントをいただいた時のような嬉しさ。あまりに暑い夏を過ごした後だからこそ味わえる喜び。天気予報では雨だったけれど、何とか一日持って、秋の気配をたっぷり味わうことが出来た。
ブログやHPで、ちらほら見かけていたノビタキ。今日、秋らしさを感じる田んぼで、出会うことが出来た。高原で出会う夏羽のノビタキにも心惹かれるけれど、今の時期出会える秋色のノビタキが、私は好きである。今日出会ったノビタキは、とても元気良く、虫をとっては、また、元の位置に戻り、また虫を取りに飛んでいく。時には、羽繕いもしたり、秋らしい雰囲気の中で、たっぷり可愛い姿を楽しませてくれた。
昨日までの暑さは、どこへ行ったのだろう?今日は、彼岸のお中日というのに、外は、本格的な雨である。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、今日は、寒いほどである。あまりに暑い日を過ごしてきたので、余計、この温度差が、体にこたえるようだ。
暑い間、ずいぶん通った田んぼ。その田んぼで、秋を感じさせてくれたのが、キリアイである。この日、トウネンの群れの中にキリアイの姿を見つけたとき、嬉しくて胸が高鳴るのがわかった。最初、田んぼの奥の方にいたが、しばらくすると、ぐんぐん近づいてくる。これほど近い距離で出会ったことはなかったので、特徴ある嘴を、ゆっくりじっくり観察した。思い出の田んぼのひとこまである。
「ガーガーガー」高原の朝。宿の周辺を散策すると、聞き覚えのある鳥の声が聞こえてきた。とっさに「ホシガラス!」と思った。近くにいた野鳥に精通された方の「ホシガラス!」と言う声も聞こえてきた。しかし、ほどなく、それは、ホシガラスではなく、カケスであるということが、わかった。
カケスは、「おしゃべりな鳥」とか「物真似上手」とか聞いたことはあったが、これほど上手にホシガラスの声を出すとは、思っていなかったので、辺りの木々を見渡して、ホシガラスを探してしまった。カケスに1本取られた高原の朝だった。
タカの渡り。以前、室蘭の測量山で二度ほど見たことがある。あのとき、初めてハチクマを見た。チゴハヤブサを初めて見たのも、あのときだった。タカの渡りのシーズンを迎えると、あの日の出会いと、あの日の光景が鮮やかによみがえってくる。
今回、9月19日、20日で白樺峠を訪れた。目的は、もちろんタカの渡りを見ることである。初日の19日は、お天気も良く、三連休中の中日とあって、「たか見の広場」は、大勢のバーダーで賑わっていた。私にとっては、かなり辛い20分の山道を登りきったところに「たか見の広場」は開けてきた。
到着早々、あたりの空気が、熱気に満ちているのを感じた。上空を見上げると、タカ柱がたっている。「これは、近いよ。」という声も聞こえてくる。急いで、機材を準備する。今回、400mm単焦点レンズを使用、手ブレ補正なしだが、主に手持ち撮影であった。自分の健康上の理由から、カメラを持つことすら出来なかったときのことを思うと、このような日を過ごせたことに、感謝、感謝である。この日は、ずいぶんたくさんの方にお会いし、お話も弾んで、タカ柱も、それなりに見ることが出来、満ち足りた気持ちで下山した。
翌20日は、雨の音で目覚め、出発を予定より遅らせ、「たか見の広場」に着いたのは、10時半を回っていたと思う。流石に、前日に比べてバーダーも少なく、お天気の関係もあってだろうか、静かな雰囲気が漂っている。とうとう、この日は、タカ柱を見る事は出来なかったが、山の稜線沿いに飛ぶサシバや、ハリオアマツバメ、アオバトなども見ることが出来た。白樺峠の発見者の中村氏のお話も伺うことが出来、前日とは、また違った意味での貴重な経験が出来たことに感謝したい。
誘ってくださる方がいなかったら、なかなか決意出来なかった白樺峠。白樺峠の美しい山並み。サシバやハチクマなどのタカの渡り。たくさんの人との出会い。心に残る旅となったことに感謝したい。
暑い暑い夏。とにかく今年の夏は、何とも耐えがたいほどの暑さが続いた。猛暑。酷暑。極暑。激暑。いやはや何とも暑い。ひとときでも、その暑さから逃れようと、富士山五合目に向かったのは、8月の終わりの日。例年、7月に訪れていたが、今年は、機会を逸してしまった。
水場に来る鳥たちを待って座っていると、だんだん寒くなってくる。何とも鳥の出が悪い。しかし、ヒガラは、何度も何度も顔を見せ、実に愛想が良い。♪フィッフィッ♪ウソの声が聞こえてきた。ウソは、水場に降りると、ブルブルッと威勢よく水しぶきをあげ、満足そうな顔をしている。メボソムシクイも現れた。近くの公園で、渡り途中のメボソムシクイに出会うこともあるが、こんなにゆっくり姿を見ることは出来ない。ルリビタキも現れた。キクイタダキは、今まで、この水場では、簡単に会うことが出来たのに、今回は、たった一度。それも本当に早業ですぐに姿を隠してしまった。ホシガラスは、夕方近くなって2羽で現れた。
避暑を兼ねて出掛けた富士山五合目。夏の思い出である。
公園の緑陰は、しばし暑さを忘れさせてくれた。その緑陰で出会ったのは、ツミ。この夏生まれの若鳥である。あの日出会った、あのツミは、今頃どうしているだろう。
鳥に関心を持ち始めたころ、近くの公園でオナガの幼鳥に初めて出会った。オナガの成鳥とは、ずいぶん違う姿にとまどいレンズを向けているとき、散歩途中の方が、すぐ近くの木に「ツミ」がいますよ。と教えてくださった。あの時、初めてツミに出会った。綺麗な鳥。そう思ってずいぶん公園に通った。でも、その公園の木は、伐採され、ツミは、現れなくなってしまった。
タカの渡りの時期になった。白樺峠は、この連休中がピークではないだろうか。サシバ、ハチクマ、ノスリなどと一緒にツミも渡って行くことだろう。その中に公園で出会ったツミも入っているだろうか。
初秋の公園で、出会いが待たれるのは、ツツドリである。しかし、田んぼ巡りばかりしていることもあって、公園に出掛ける機会が少なく、ツツドリとの出会いのチャンスは、いよいよ遠くなっていく。
8月も終わりに近いころ、気が向いて出掛けた公園で、杜鵑類に出会った。ツツドリかもしれない。その鳥が目に入った瞬間、胸が高鳴った。しかし、帰宅後、画像を確認すると、どうやらカッコウのようである。
ツツドリと出会えるのは、いつになるだろう?
秋らしさを感じるようになって公園の鳥たちは、どうしているだろうか。朝のひととき公園に立ち寄ってみた。シジュウカラの元気な声が木々の間に響き渡っている。しかし、他はひっそり。今日も、やはり田んぼに向かうことにした。
昨日の大雨で、田んぼは、満水状態。どこもかしこも水が入って、シギたちにとっては、よりどりみどり。どこの田んぼで、餌取りしようかと迷うのではないかと思うほどである。最初に出会ったのは、アオアシシギ5羽。続いて3羽のオグロシギ。流石のオグロシギも、たっぷりの水の中で、足が見えず、逆光で姿が良く見えなかったので、もしや珍鳥では?と思ったことであった。
普段行ったことのない田んぼも回ってみた結果、二番穂が出ている田んぼでコアオアシシギ5羽の姿を確認することが出来た。近くには、タカブシギ2羽もいたが、何分にも稲に視界を遮られ、何とか姿を確認出来る写真は、1枚だけ。初秋の田んぼは、何だか寂しい。
予報通り雨になった。流石に今日は、鳥見はお休みと思っていたが、家にいても何とも落ち着かない。10時を回ったころ、小降りになり、雨があがったようだ。田んぼの様子が、気になり、いつの間にか、田んぼに向かっていた。しかし、途中で、雨が降り出し、だんだん勢いを増してくる。でも、こんな時こそ、何か出会いがあるかもしれない。
目的地の田んぼは、想像以上に水かさを増し、シギの姿が、全く見えない。もう1か所回ってみると、奥の方に、エリマキシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギの姿が見えた。やれやれ一安心。しかし、他のシギたちは、どこへ行ったのだろう。
水のたっぷり入った田んぼには、カルガモがいっぱい。コガモもすいぶん入っている。もしかしてシマアジは、いないかしら?そう思ったとき、何に驚いたか、カルガモもコガモも一斉に飛び立った。昨年のちょうど今頃、やはり同じ場所でシマアジに出会った。シマアジは、季節を感じさせる鳥のひとつである。
今日は、ずいぶん涼しくなり、車の窓を開けて田んぼを回ると寒いほどであった。昨日、思いがけず色々な出会いがあったので、もしかして今日も新たな出会いがあるかもしれないと淡い期待を持って出掛けた。しかし、世の中、そんなに甘いものではなく、昨日見られたアカエリヒレアシシギの姿を確認することは出来なかったし、どうもシギ・チの数が、減ってしまったようだ。
そんな中、昨日、観察したツルシギがアオアシシギの群れと一緒になって、一心に採餌する場面を間近に観察することが出来た。ツルシギは、アオアシシギと一緒にいると安心するかのように、アオアシシギの群れの中に入り、同じテンポで餌取りをする。その餌取りのリズムが、何とも見ていて面白い。今日は、ツルシギとアオアシシギに心癒された一日だった。
週末、田んぼに行くことが出来なかったので、今朝は、迷わず田んぼに向かった。田んぼは、ずいぶん秋の気配が漂い、刈り入れの済んだ田んぼが、ずいぶん多くなった。
最初の田んぼでは、トウネン30羽以上の群れの中に、キリアイの姿が見られ、嬉しいスタート。次に回った田んぼでは、距離は、あるもののオグロシギ、エリマキシギ、オオハシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、キリアイ、タカブシギそして今シーズン初めてツルシギの姿を確認。
なかなか好調と次の田んぼへ移動。ここでもまたツルシギに出会った。ここでお会いした方に教えていただき、もうひとつのポイントへ。そこで冬羽のアカエリヒレアシシギの姿を観察することが出来た。3年前の9月、能取湖の真っ赤なサンゴ草のところで出会ったアカエリヒレアシシギ。手賀沼で出会ったこともあるアカエリヒレアシシギ。嬉しい出会いのひとときだった。
この夏の暑さは、異常で、ずいぶん長い間、その暑さと戦ってきたという感がある。9月も半ばを迎え、朝夕は、ようやく涼しさを感じるようになってきた。暑さを乗り切るために、暑い中、田んぼ巡りをしたことが、今では、懐かしい思い出になっている。
昨シーズンは、案外、簡単に出会えたクサシギ。今シーズンは、なかなか出会う機会がなかった。今月の初め、そのクサシギにやっと出会う機会が訪れた。それも一度に3羽である。そのうちの1羽が、畦の上で、羽を広げてくれた。かなり警戒心の強いシギなのだが、この日は、ご機嫌が良かったのか、それとも幼鳥だったのだろうか。
その後、クサシギを何度か見かけてはいるが、車でかなり用心深く近づいても、すぐに飛ばれてしまう。似ているタカブシギは、もっと大らかなのに。
9月も半ばを迎えたが、日中は、まだまだ暑く、外出するときは、木陰を探しながら歩いている。今朝、ほんのひととき、公園を歩いてみた。少し歩いただけで、汗がじっとりとまとわりつくように流れてくる。ひと頃、蝉の声ばかりが目立ったが、今朝の公園では、シジュウカラの声がずいぶん聞こえるようになっていた。
♪チーチーとメジロの声がして、3羽のメジロが飛んで行くのが見えた。エナガが1羽、すぐ近くにいたのだが、気がつくのが遅くて、撮り損ねた。一番奥の木陰のところで、さっと動いたのは、コサメビタキ。急いでレンズを向けたのだが、どうもピントが今一つ。今シーズン初めての出会いなので、記念にフォトショップで遊んでみた。秋の渡りは、まだまだこれから。
秋を感じさせる涼しさは、わずか二日で終わった。今日は、また暑さが戻り、汗が吹き出してくるようなお天気となった。しかし、この暑さの中でも「TOKYOウオーク2010」というゼッケンをつけて一心に歩いている人たちの姿を見て、気合いを入れられた思いがした。
先日、広い広い田んぼで、ムナグロとオグロシギに出会った。この2羽は、どうやら一緒に行動しているようで、2羽の動きを見ていると、まるで親子か兄弟のように見えた。オグロシギが動けば、ムナグロも動き、飛び立つときも心が通い合っているような印象をうけた。ムナグロとオグロシギ。何とも不思議な組み合わせだったが、しばし微笑ましい気分に浸ることが出来た。
今日も涼しくて過ごしやすい一日だった。台風の後の田んぼは、どうなっているだろうか。気になっていたので、田んぼを一回りしてきた。田んぼには、ずいぶん水が入っているものの、鳥の姿は、あまり見られず、水かさの増した休耕田には、サギたちの姿が、目立った。
蓮田の方も回ってみた。水かさの増した蓮田には、カルガモが6羽、悠々と泳いでいる。シマアジでもいないかしらと目を凝らしてみたが、残念ながら、カルガモばかりであった。
別の蓮田では、タカブシギに出会った。タカブシギが3羽いたのだが、すぐ近くにいたタカブシギが水浴びを始めた。今シーズン、タカブシギに出会う機会は、ずいぶん多かったが、水浴びを見るのは、初めてであった。カンカン照りの日ではなかったけれど、タカブシギの水浴びは、とても気持ち良さそうで、見ている私も気分爽快になれた一日であった。
台風が去って、空は、青く晴れ渡り、清々しい朝を迎えた。連日、異常な暑さが続いた後だけに、この涼しさは、何だかもったいないような、いとおしいような気持ちで、一日過ごした。いつもの年なら、それほどの感激もなく、迎える秋の涼しさ。これほど心にしみる秋の涼しさは、今までになかった。
その涼しさの中、久しぶりに訪れた公園。早速出迎えてくれたのは、シジュウカラ。シジュウカラは、時折、我が家のベランダから見ることも出来るが、公園で出会うとまた違った印象で、その動きを見ているだけで楽しい。
♪ジュリジュリジュリ。今度は、エナガの群れが現れた。エナガは、大好きな鳥だ。エナガに出会えると、心が弾んでくる。エナガは、いつものように忙しく動き回っている。その素早い動きに合わせて、レンズを向けるが、なかなか手強い。涼しさの中で出会えたエナガ。嬉しい出会いであった。
台風9号福井に上陸。福井県敦賀市に上陸した台風9号の影響で、午後から、ものすごい勢いで大雨が降った。連日、異常な暑さが続き、からからに乾ききった大地は、この雨で、ようやく潤い、悲鳴を上げていた木々も、ほっと一息ついていることだろう。「記録的短時間大雨情報」が発表されたが、各地に災害のないことを心から願っている。
今朝、まだ雨が小降りの頃、久しぶりに、ごくごく近場の田んぼを回ってきた。刈り取りの済んだ田んぼには、1羽のアマサギが、ポツンと佇み、何とも寂しい風情であった。まだ収穫の済んでいない田んぼの近くで、カワラヒワが3羽、♪ルルルルルーと鳴きながら、飛び、手前の背の高い草にとまった。雨に濡れた、その姿もまた寂しさを感じさせるものであった。
田んぼでは、稲刈りが順調に進み、刈り取られた後の田んぼで、時折、イネロールを作る作業を見ることが出来る。このイネロールは、牛の飼料として使われるそうである。今は、枯れたイネロール。後1カ月もすれば、今度は、緑のイネロールを作り発酵させ、乳牛の飼料となると農家の方が教えてくださった。
野焼きした田んぼも、あちこちに見受けられるようになった。その野焼きした田んぼに、たくさんムナグロが降り立ち、じっとしている。ちょうど保護色になり、遠目には、わからない。その隣の田んぼから、タシギが、「ジェツ」と言って、3羽飛び立った。手前の方にいたのは、チュウジシギ。タシギに比べ、警戒心が薄い。田んぼでは、タシギの姿が、あちこちで見られるようになってきた。
今日も、朝から田んぼを一回り。♪ピョピョピョ♪アオアシシギの声が聞こえてきた。その声を聞いただけで、俄然、力が湧いてくる。ムナグロの群れも飛んでいる。蓮田では、エリマキシギ、タカブシギ、イソシギ、クサシギ、セイタカシギ、トウネンの姿を確認。
次に回った田んぼでは、オグロシギが6羽、熱心に採餌している。近くでは、トウネンが水浴びをし、タカブシギもゆったりとしている。実にのどかな田園風景だった。しかし、突然、オグロシギが姿勢を低くし、警戒の構え。何とハヤブサ来襲だった。6羽のオグロシギとタカブシギ、トウネンは、一斉に飛び立った。ハヤブサの狩りは、失敗。やれやれと胸をなでおろした今日の田んぼであった。
暑いとはいえ、日差しが、ずいぶん秋めいて来たように感じる。特に夕方の日差しは、秋の気配を、感じさせるものがあり、堤防沿いのススキは、より秋らしさを演出させてくれているようである。
今日は、午後から、田んぼを一回りしてきた。今まで、シギたちの姿も、そこそこ見られ、バーダーで賑わっていた田んぼは、人一人いなく、鳥影まったくなしの寂しさ。数か所、シギたちの姿を求めて回ってみたものの、やっと出会えたのが、キアシシギ1羽。タシギは、何か所かで見かけた。ムナグロも1羽ずつ2か所で観察。蓮田では、タカブシギを見かけた。
何だか急に寂しくなった田んぼ。暑い暑いと言いながら、夢中で回っていた田んぼだけに、妙に寂しい。時間帯にも寄るのだろうが、空っぽになった田んぼには、トンボが飛んでいるだけであった。
夏深し。秋近し。9月になっても暑さは変わりなく、何とか少しでも暑さを忘れようと季語集を眺めていたが、どうもしっくりくる言葉が見つからない。外は、まだまだカンカン照り。セミの声が、一層にぎやかに聞こえてくる。夾竹桃には、若いスズメが数羽飛んできた。
先日、蓮田で出会ったセイタカシギ。あの日も、ずいぶん暑かったが、セイタカシギに出会えたことで、ひととき暑さを忘れることが出来た。干潟で出会うセイタカシギとは、また一味違う気がする。スラリとして長身のセイタカシギは、スマートで優しい少女のイメージがあるのだが、結構、気が強いとか。
セイタカシギの思い出に浸っていると、夕風がさわさわと吹き始めた。
今朝、久しぶりに訪れた公園。聞こえてくるのは、ツクツクボウシの鳴き声ばかり。公園を一回りした後、ベンチに座って目を閉じると、ツクツクボウシの声が、一層はっきりと聞こえ、夏の終わりを告げているかのようだった。
先日、、蓮田を回っているとき、タシギに出会った。タシギが採餌している姿は、独特で、じっとしていると気がつかないこともあるが、あの長い嘴を差し込んで餌とりしている姿を見つければ、ずいぶん長い間、観察することが出来る。その蓮田には、数羽のタカブシギもいて、すぐに飛んでしまうのだが、何羽かが残り、離れた所には、黒と赤が、一際目立つバンの姿も見え、暑い日差しの中で、ひととき楽しむことが出来た。
レンコンの収穫も始まり、これから蓮田に入ってくるシギたちに期待したいところである。
暑いとは言え、流石に9月ともなると、日差しが変わってくる。黄金色に輝いている田んぼは、順調に収穫が進み、刈り取りの済んだ田んぼには、アマサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギ、コサギなどの姿が見える。
今日も田んぼを一回り。ひと頃、コアオアシシギの姿が、たくさん見られたのに、ピークを過ぎたようで、ぐ〜んと数が減った。長い間、楽しませてくれたツバメチドリも渡っていったようである。今日は、オグロシギをゆっくり観察することが出来た。アカアシシギもいたそうだが、残念ながら、私は、見ることが出来なかった。これからは、数は少なくなるだろうが、出たり入ったり、顔触れが変わり、まだまだ、しばらく楽しめそうである。
今日は、もう長月。長月の語源は、諸説あるようだが、夜がだんだん長くなるので夜長月(よながつき)、あるいは、雨が多く降る時季であるため、長雨月(ながめつき)の略という説が、どうもしっくりくるような気がする。しかし、9月といっても、暑さは変わりなく、今日も田んぼを回ってみたが、まだまだ秋は、程遠いという感じを受けた。
今日は、ずっと会いたかったキリアイに出会えた。春の渡り、秋の渡りとあるが、キリアイは、断然、秋の渡りで見られる確率が高いようである。やはり秋を感じさせてくれる鳥ということになるのだろう。田んぼの暑さは、夏であったが、キリアイに出会えたことで、秋らしさを感じることが出来た一日だった。
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