タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2011/1/31 シラコバト

シラコバト

埼玉県の県鳥。そして越谷市の市の鳥とされ、親しまれているシラコバト。漢字では、白子鳩と書く。童謡「鳩ぽっぽ」は、シラコバトの鳴き声をモチーフにしたとされているという。

私の住む町の公園で見かけたという人もいるが、何故か、今まで縁がなく、シラコバトを見たことがなかった。今日、青空のもと、シラコバトの姿を初めて見ることが出来た。シラコバトが何羽も飛んでいる姿も見ることが出来た。背景が今一つなのだが、とにかく初見ということで、嬉しい出会いであった。

2011/1/30 公園の鳥たち

睦月の公園の鳥たち

風もなく、冬の柔らかい日差しが降り注ぐ。紅梅は、今がちょうど見ごろ。日当たりの良いところの紅梅は、すでに終わりかけているものもある。白梅は、これからというところ。足元の岩場に、つまずきそうになりながら、ゆっくり公園内を歩く。

最初に出会ったのが、マヒワ。30羽ほどの群れで、近くの杉林に入り、時折、水場に降りてくる。シメも群れで飛び交っている。梅のつぼみのところに現れたのは、ホオジロ。田んぼで見かけるホオジロとは、別の鳥のような印象を受ける。ルリビタキも現れた。岩の上にちょこんととまり、振り返った。バサッと大きな鳥が飛んだと思ったらシロハラだった。カサカサと落ち葉の下を物色している。

紅梅を愛でながら歩いていると、また、大きな鳥影が。良く見るとアカハラだった。少し角度を変えて撮影したいと思ったが、どこかに潜んでしまったらしい。手招きしてくださる方が、あったので、そっと近づいてみるとトラツグミが見え隠れしている。結構、忙しく動き回っている。餌取りが忙しいらしい。

アジサイの植え込みのところには、ジョウビタキ♂が飛んできた。なかなか良いところには、とまってくれない。よくよく見ると、すぐ近くに、もう1羽のジョウビタキ♂の姿が見える。こんなに近距離で、縄張り争いはないのだろうか。

久しぶりの公園。短時間で思いがけず、たくさんの鳥たちに出会うことが出来た。冬の日差しが、柔らかく降り注ぎ、水仙も甘い香りをはなっていた。

2011/1/29 ヒレンジャク

ヒレンジャク

レンジャクは、今まで何回か出会う機会があった。あの独特の容姿が魅力的で、ファンが多いようである。今シーズン、キレンジャクの大きな群れは、北海道で見る機会に恵まれた。しかし、ヒレンジャクとの出会いは、タイミングが合わず、機会を逸していた。今回、ようやく、ヤドリギにとまったヒレンジャクに出会うことが出来た。ヒレンジャクの排泄物が、やがて芽を出し、新しいヤドリギが育っていくという。ヤドリギにとまったヒレンジャクは、本当に不思議な容姿である。

2011/1/28 カワアイサ

カワアイサ

思いがけず出会ったのは、カワアイサ♀。すぐ目の前に、2羽のカワアイサ♀の姿が見えたときは、嬉しかった。数年前まで、お堀に飛来していたのは、カワアイサの♂。冬になると、カワアイサに会いたくて、お堀に出掛けたものであった。

カワアイサ♀を、これほど間近に見たことはなかったので、思わず心が弾んだ。先日、訪れた北海道でも、かなり遠くにその姿を見かけたが、すぐに飛んでしまい、カメラに収めることが出来なかった鳥である。湖畔を吹く風は、冷たかったが、嬉しい出会いに、寒さを忘れていた。

2011/1/27 マヒワ

マヒワ

今シーズン、あちこちで飛来のニュースを耳にする鳥のひとつが、マヒワである。晩秋の頃、マヒワ飛来の鳥だよりを耳にしながら、なかなか、出会いの機会が巡ってこなかったが、ひとたび出会うと、不思議なもので、その機会は、何度も巡ってくる。

葦原から川沿いの木に飛んでとまった鳥がアオジかと思ったのだが、どうも黄色味が強い。よくよく見てみると、それはマヒワだった。群れで見るよりも、たった1羽のマヒワを一人で見ている感激は、何とも表現しがたい。殺風景な川岸で、ほんのひととき、嬉しく胸弾む出会いであった。

2011/1/26 ツグミ

ツグミ

今シーズンは、鳥たちの姿が少ないという声を何度も耳にした。一番気になるのは、鳥たちが立ち寄る環境、公園や川沿いなど、手を入れすぎているのではないかということである。公園の落ち葉は、綺麗に掃き清められ、落ち葉の下の虫を啄む鳥たちにとっては、何とも住みにくい環境になっている気がしてならない。

そのような中で、今シーズン、ツグミは、群れで何度も見かけた。公園の上空をツグミが群れで飛んで行く。田んぼでもツグミには、良く出会う。昨日、川沿いに歩いた時、思いがけず、たくさんの鳥たちの姿を見ることが出来た。どの鳥たちも結構、忙しく行動しているので、撮影となると、なかなか難しかったが、ツグミは、ゆっくり、その出会いを楽しませてくれた。鳥たちにとって住みよい環境が、いつまでも保たれるよう願ってやまない。

2011/1/25 ジョウビタキ

ジョウビタキ

昨日は、曇りがちであまり寒さを感じない一日だったが、今朝は、冬らしい凛とした寒さ。かなりゆっくり家を出て、久しぶりに林に向かった。空は、真っ青に晴れ渡っている。

林に到着すると同時に、目の前の青空を飛んだのは、ハイタカ。車のフロントガラス越しに見たのだが、かなり近距離で見たので、その姿の美しかったこと。林をゆっくりゆっくり歩く。杉の木の近くで飛んだのは、ビンズイ。さらに歩くとカシラダカが群れで飛んだ。2羽のアオジも飛んで、枯れ木にとまった。

林の中は、実に静かだ。目の前をさっと横切ったのは、ジョウビタキ♂。決して珍しい鳥ではないのに、今シーズン出会いの機会がほとんどなく、ジョウビタキ♂に出会えただけで心が弾んだ。林の中は、相変わらず静かだ。

2011/1/24 ノスリ

ノスリ

田んぼは、私の一番、心休まるところである。特に冬枯れの光景は、淡い茶系を基調に、何とも渋味のある色合いが、私の好みとするところである。今日、久しぶりに冬枯れの田んぼを回ってみた。たとえ、鳥に出会えなくても、田んぼを一回りしてくると心が落ち着く。

今日は、まず、2羽のノスリに出会った。ノスリに出会うのは、久しぶりだった。それも電柱ではなく、田んぼにあるポールのような杭にとまって優しい顔を見せてくれた。次に出会ったのが、タゲリ。今の時期は、群れではなく、1羽とか2羽で姿を見かけることが多い。近くには、タヒバリが数羽。ツグミは、たくさん見かけた。

霜月の田んぼ。冬の柔らかい日差しが降り注ぎ、何とも心安らぐ光景であった。

2011/1/23 アオジ

アオジ

今シーズンは、どこへ行っても鳥が少ないという声を耳にする。先日、訪れた近くの公園では、久しぶりに小鳥たちとの出会いを楽しむことが出来た。今日は、少し足を伸ばして、都内の庭園へ。都心とは、思えないような静かな森。木立の間から聞こえてくるのは、ウグイスの地鳴き。ヤマガラの声も聞こえてくる。警戒心の薄いシロハラは、すぐ近くを人が通っても平然と採餌に余念がない。

アオジの地鳴きが聞こえてきた。すぐ近くで聞こえるのだが、一向に姿が見えない。どうやらアオジの声は、手入れの行き届いた植え込みの中から聞こえてくるようだ。小さな緑の葉っぱの間から、やっとアオジの黄色いお腹が見えた。まるで緑の小窓の奥にちょこんと座っているようだ。何だか微笑ましい気分で、緑の小窓にレンズを向けた。

2011/1/22 ワシカモメ

ワシカモメ

どこに行こうか迷った末、久しぶりに銚子に向かった。冬の銚子は、カモメが好きな人、カモメがわかる人には、魅力的な探鳥地である。しかし、私は、カモメの識別力がない。それでも銚子に向かったのは、近くの田んぼを回っても、鳥との出会いが少ないからである。カモメ以外の鳥との出会いを期待しての銚子行きであった。

ところが思いがけない展開が待っていてくれた。堤防にたくさんとまったカモメを漠然と眺めていると、カメラやスコープを持った方々が、次々と姿を見せてくれたのである。何とも心強い限りである。カモメは、とにかく教えていただかなくては。早速、教えていただいたのが、ミツユビカモメ。次に教えていただいたのが、ワシカモメである。この個体は、第1回冬羽とのこと。思いがけない嬉しい出会いとなった。

2011/1/21 ビンズイ

ビンズイ ずいぶん足が遠のいていた近くの公園に久しぶりに出掛けた。晩秋に訪れて以来かもしれない。久しぶりの公園は、ずいぶんひっそりしていて、カメラマンの姿もわずかであった。最初に聞こえてきたのは、♪ニーニーニー♪というヤマガラの甘えたような声。♪ジュリジュリジュリ♪今度は、エナガの声が聞こえてきた。

少し歩くと小高いところの紅梅が目にとまった。そこに何か小鳥が飛んできてくれないかしらと淡い期待で行ってみたのだが、しばらく待っても何も飛んできてくれない。しかし足元近くに何やら鳥の動く気配。ビンズイだった。晩秋に訪れたときには、ずいぶん探しても、とうとう姿を見つけることが出来なかったビンズイ。丘陵地帯の松林にも出掛けて探したが、とうとう会えなかったビンズイ。地味で目立たないビンズイだが、とても嬉しい出会いだった。

2011/1/20 真冬の道南で出会った鳥たち

ハイタカ

1月11日~13日まで、真冬の道南を訪れ、鳥たちとの出会いを楽しんできた。真冬の道東は、訪れたことはあるのだが、また違った鳥たちとの出会いを期待しての鳥見旅であった。特に私が、今回、期待していたのは、シマエナガ、ベニヒワ、イスカ、ユキホオジロなどの小鳥たちとの出会いである。しかし、結果は、残念ながら、空振りであった。それでも、思いがけない鳥たちとの出会いもあり、心に残る道南の旅となった。

初日の1月11日、函館空港にお昼ごろ到着。海岸沿いに走る。ほどなく見えてきたのがコクガンであった。海岸沿いにどれくらい走っただろうか。コクガンの姿をずいぶん目にすることが出来た。石崎漁港では、作業をしている人の近くで、20数羽のコクガンが、一心に採餌していた。この日、シノリガモ、ウミアイサ、クロガモなども見ることが出来た。初日の締めくくりは、砂崎岬であった。砂崎岬には、ユキホオジロとの出会いを期待して行ったのだが、寒風が肌を刺し、雪も深く、ユキホオジロを探す気力も失せてしまった。

2日目は、予報通り、天気は、荒れ模様。朝から、雪が降り続いていた。まず大沼公園で探鳥。アカゲラ、ハシブトガラ、マヒワなどの姿を確認。ユーラップ川周辺へと向かった。雪は、だんだん激しくなってくる。冬でもサケがさかのぼる姿を見ることが出来るという遊楽部川。そこで力尽きたサケをオジロワシ、オオワシが狙って集まってくる。激しく雪が降る中で、オジロワシ、オオワシを撮影。まるで「霧の向こうに鳥がいる。」という感じであった。ここでは、嬉しいことにウソの群れにも出会った。雪降る中、一心に赤い実を啄むウソの姿は、忘れ難いものとなった。

最終日の1月13日。昨日とは、打って変わり、朝の光が眩しいほどであった。晴れ渡った空を仰ぐと鳥たちの声が聞こえてきそうである。鳥たちとの出会いに大いに期待して目的地に向かった。この日、最初の出会いは、青空を鳴きながら飛ぶイスカの群れであった。1枚もシャッターを押せなかったのが、心残りである。

続いて出会ったのが、ヤマガラ、ヒガラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラである。降ったばかりの雪が積もっている小枝にとまったハシブトガラ。忙しく動き回るゴジュウカラ。人懐っこいヤマガラ。ヒガラ、シジュウカラも顔を出し、森は、ひととき、大賑わい。公園では、思いがけなくハイタカに出会った。目の前にハイタカの姿を見たときは、驚きのあまり、体が硬くなってしまったほどである。

最後のポイントに向かう途中でキレンジャクに出会った。すっかり葉の落ちた木に鈴なりにとまったキレンジャクが、ナナカマドの赤い実を啄みに行く。まず1羽が、ナナカマドのところに飛ぶと次々にキレンジャクが飛んでナナカマドの木は、キレンジャクの木に変わる。時折、キレンジャクが、民家の屋根に積もった雪を食べに降りていた。どうも水の代わりに雪を食べているようである。

最後に出会ったのが、コミミズクである。コミミズクが姿を見せてくれるまで待って待って、その時間の長かったこと。体の芯まで、冷えて、血管が凍りつきそうなほど、寒かったが、ひとたび、コミミズクが飛ぶ姿を見ると、寒さを忘れていた。北の大地で出会ったコミミズク。嬉しく忘れ難い出会いとなった。

期待した小鳥たちには出会えなかったが、予想以上の鳥たちとの出会いに、思い出のページが大きく膨らんだ。熱心にガイドをつとめてくださったN氏に感謝。ご一緒させていただいた皆様に感謝。鳥たちとの出会いに心から感謝。

2011/1/19 コミミズク

コミミズク

コミミズクには、以前、会ったことはあるのだが、機会があったら、もう一度と願っていた。まさか北海道で、その出会いが待っていようとは、夢にも思わなかった。

最終日の午後、体の芯まで冷えてしまいそうな寒さの中、コミミズクが飛ぶのを待った。雪も積もり、枯れ草の淡くて渋い色調が、水墨画風で何とも心惹かれる光景である。この景色の中、コミミズクが飛んでくれたら、どんなに素敵だろう。しかし、この日は、なかなか飛んでくれず、やっと1回姿を見せてくれただけであった。もう1か所で2羽飛んでいるとのことで場所を移動。ここは、背景が、なかなか難しかったが、2羽のコミミズクの姿を楽しむことが出来た。久しぶりのコミミズク。嬉しい出会いであった。

2011/1/18 キレンジャク

キレンジャク

11月の末に根室を訪れたときキレンジャクの大きな群れに出会った。その群れは、次から次へと湧きあがるように飛んできて、すっかり葉の落ちた公園の木にとまった。それは、まるで「レンジャクのなる木」とでも表現したくなるほど、凄い数の群れであった。そのキレンジャクの群れが飛び立つと、大空は、キレンジャクで埋め尽くされそうな勢いである。

今回、嬉しいことに小雪が舞う中、キレンジャクの姿を見ることが出来た。空抜けの逆光の位置にとまったキレンジャクの群れが、時折、ワァーと雪の積もった屋根に降りる。水の代わりに雪を食べているようである。今度は、遠くのナナカマドに群れが移動する。しばらく様子を見ていると、電線にもとまったりしていたが、かなり近くのナナカマドに1羽が飛んできた。1羽がナナカマドにとまると次から次へとキレンジャクは、集まってくる。小雪舞う中、緑の木立を背景に嬉しいキレンジャクとの出会いであった。

2011/1/17 ハイタカ

オジロワシ

今回、道南を訪れるにあたり、少なからず期待した鳥のひとつがイスカである。2006年5月に裏磐梯でイスカの群れに出会ったことはあるのだが、真冬の北海道で出会ったら、どれほどの感激であろうかとの思いがあったのは、正直なところである。

前日の雪が積もって一面真っ白な公園をイスカとの出会いを夢見て歩く。しかし、公園は、ひっそり静かである。突然、小鳥の声が聞こえてきた。イスカの声だ!しかし、イスカの群れは、飛び立ち、青空を旋回し、遠のいていく。その時、イスカが飛び立ったのは、何故だかわからなかった。

しばらく様子を見るために、他のところで探鳥し、もう一度、公園に戻ってみると、待っていたのは、悠然と木にとまったハイタカであった。2時間以上前からハイタカを観察されておられるという方から「もっと前へ出て撮影されたらいかがですか。」とご親切にお声をかけていただき撮影したのが、今日の1枚である。「人との出会い。」「鳥との出会い。」嬉しく心に残る1枚となった。

2011/1/16 ウソ

ウソ

雪の降りしきるユーラップ川付近で、ウソの小さな群れにも出会った。その雪の中で、小さな赤い実、ツルウメモドキを一心に啄むウソの姿は、何とも愛おしく、胸打つものがあった。あの赤い実も、残り少なくなっていた。これからますます寒さが厳しくなっていくことだろう。木の実や草の実が、雪に埋もれてしまう北の大地の冬。小鳥たちにとって生きるための糧を探すことは、どれほど大変なことか。降りしきる雪の中で一心に赤い実を啄むウソの姿が、目に焼き付いて離れない。

2011/1/15 オジロワシ

オジロワシ

二日目は、雪降る中、ユーラップ川を訪れた。ユーラップ川の「ユーラップ」とは、アイヌ語で「温泉が下る川」の意味と言われ、漢字では、「遊楽部」と書く。この川は、冬でもサケがさかのぼる姿を見ることが出来るという。そして、ユーラップ川で力尽きたサケを狙ってオオワシ、オジロワシが越冬のためロシアから飛来する。

雪降る中、鳥たちの姿をカメラに収めることは、長い間の夢であった。しかし、降りしきる雪の中のオジロワシやオオワシの姿を目の前にしてみると、いかに、その撮影が難しいかということを、今回、しみじみと実感せざるをえなかった。雪景色には、子供のころから、心惹かれるものがあり、夢を抱き続けていたのだが、オオワシかオジロワシか、わからないほどに降りしきる雪の中では、何ともお手上げで、せめてひととき雪がやんでくれたらと心に念じながらの撮影であった。

2011/1/14 コクガン

コクガン

1月11日~13日まで、真冬の道南を訪れ、鳥たちとの出会いを楽しんできた。今まで、北海道を訪れる機会は、何度かあった。特に鳥に関心を持つようになってからは、四季を問わず、北海道を訪れ、その折々の出会いに心癒され、活力を頂き、日々の糧としてきた。今回、私が、一番期待したのは、寒さが一段と厳しい時期に北の大地で出会う小鳥の姿であった。

初日は、函館空港にお昼ごろ到着。海岸沿いを走るとほどなく、コクガンの姿が見えてきた。コクガンは、非常に警戒心の薄い鳥で、すぐ近くで作業をしている人がいるにもかかわらず、20羽ほどの群れで、採餌したり、ゆったりのんびり泳いでいる。海岸沿いに恐らく100羽以上のコクガンの姿を見たのではないかと思うほど、コクガンは多かった。時折、雪が舞う中、出会ったコクガンは、千葉や神奈川で出会ったコクガンとは、また趣が違い、旅の思い出として忘れ難いものとなった。

2011/1/13 ホオジロ

ホオジロ

例年、手賀沼周辺の田んぼを回ってみると、オオジュリン、ホオジロ、カシラダカは、いとも簡単に出会えたのだが、今シーズンは、どうしたことだろう。不気味なほど静かな田んぼなのである。ホオアカにも出会えた昨シーズン。コホオアカにも出会えたこともある田んぼ。地球が変わり、鳥たちの住む環境が変わってきているのだろうか。

その田んぼで、ようやくホオジロに会えた。こんなに苦労してホオジロの撮影をしなければならなくなるとは。「自然を大切に。」「鳥たちとの出会いを大切に。」そう願わずにはいられない。

2011/1/12 オオハクチョウ

オオハクチョウ

私の一番身近なフィールドは、手賀沼である。何度も触れるが、鳥に関心を持つきっかけになったのは、手賀沼で出会った9羽のコブハクチョウなのである。コブハクチョウに出会ったころは、鳥の世界の奥深さを全く知らず、母鳥の背に乗ったコブハクチョウの雛の姿にいたく感動し、今日もコブハクチョウに会えるかしらと手賀沼通いをしたものであった。

そのコブハクチョウが繁殖し、30~40羽くらい集まっているところがある。先日、その群れの中に、1羽のオオハクチョウの姿があった。越冬のため飛来したオオハクチョウの幼鳥である。家族や仲間は、どうしたのだろうか。北帰行のときには、皆と一緒になれるよう心から願っている。

2011/1/11 セッカ

セッカ

田んぼにムギの穂が揺れる頃、♪チャチャ ♪チャチャ ♪ヒッヒッヒッと鳴きながら元気に飛び回る鳥、セッカ。田んぼで出会う鳥の中で、大好きな鳥のひとつである。四季を問わず見られるはずなのだが、鳴き声の聞こえない、今の時期は、出会いの機会は、極端に少なくなる。そのセッカに偶然出会った。

私は、好んで田んぼまわりをするのだが、一番身近なフィールドである手賀沼周辺の田んぼを回っていたとき、あまりに鳥が少なく、スズメを何とか綺麗に撮影しようと試みていたときのことである。目の前の枯れ草の中から、ヒョイと飛びあがった鳥がいた。何とそれが私の大好きなセッカだったのだ。それは、本当に不思議な出会いであった。

2011/1/10 マヒワ

マヒワ

マヒワに初めて出会ったのは、丘陵の続く松林である。初めて見るその鳥の色は、鮮やかな黄色が際立って目につき、深く心に残っている。そのマヒワが、今シーズンは、各地で見られているようである。

先日出会ったマヒワは、カワラヒワと一緒にアキニレの実を一心に啄んでいた。口元いっぱいにアキニレの実が、こぼれんばかり。小鳥のこのような姿は、見ていて心が和む。今シーズンは、鳥たちの飛来が少ないと嘆いていたが、マヒワの群れを見て、一安心。嬉しいマヒワとの出会いであった。

2011/1/9 オオマシコ

オオマシコ

赤い鳥には、心惹かれる。その中でも、特に会いたい鳥が、オオマシコ。4年前、筑波山で出会ったときは、夢見心地でシャッターを押したものであった。ハギの実を啄んでいる姿が、何とも愛おしくて、いつかまた会いたいと願っていた。

その願いが叶い、オオマシコの群れを見ることが出来た。バラ色というのだろうか。オオマシコ♂成鳥のあの赤い色は、本当に魅力的で、胸元の白は、お洒落なレースのように見える。オオマシコが目の前に群れとなって現れたときは、どきどきしてしまった。うーん。どのオオマシコを撮影しようかな?などと贅沢な考えが、頭をよぎった。嬉しく胸弾むひとときであった。

2011/1/8 ニシオジロビタキ

ニシオジロビタキ

今年もどこかで出会えるかもしれないと期待する鳥のひとつが「オジロビタキ」である。あの愛くるしい顔で、幼子のように元気に飛び回り、小枝にとまって尾をピーンと立てる。

♪ジッジッ ♪ジッジッ 込み入った梅の小枝の上の方から、懐かしいオジロビタキの声が聞こえてきた。見上げても姿が見えなかったが、やがて下に降りてきて愛らしい姿を見せてくれた。お気に入りらしい枝に何回かとまった後、まるでブランコかと思えるようなところにオジロビタキがとまり考えるような仕草をした。オジロビタキは、本当に可愛い。もう少し背景の良いところにと願ったが、またの機会の楽しみに残しておくことにしたい。

2011/1/7 モズ

モズ

田んぼで時々見かける鳥のひとつがモズである。モズは、漢字で百舌と書く。いろいろな鳥の鳴き真似をするから百舌鳥というのだそうである。山渓名前図鑑「野鳥の名前」によれば、もは「百」、「す」は鳥と意味する接尾詞とある。確かに田んぼで、何度か他の鳥の声を出すモズの姿を見たことがある。

いつも良く出掛ける田んぼで、大抵同じ木にとまっているモズがいる。幼い印象があるので幼鳥だろうか。木の下の草地に時々降りて虫をとって、また、同じ木に戻っている。よほどお気に入りの木なのだろう。鳥との出会いの少ない日、このモズの姿を見ると心がほんのり温かくなってくる。

2011/1/6 エナガ

エナガ

新年になってから、田んぼ巡りばかりをしていた。田んぼで出会う鳥は、カワラヒワ、スズメ、アオサギ、チョウゲンボウ、ノスリ、タゲリ、ムクドリ、ツグミなど、いつも同じような顔ぶれである。

今日は、久しぶりに公園の鳥たちに会いに出かけた。すっきりとした青空が広がり、冷たい風が吹いている。一番多く見かけたのは、ツグミ。今シーズンは、ツグミの飛来が多いと聞いている。この公園もたくさんのツグミが、飛び交っている。次に多いのがヒヨドリそしてシジュウカラ。メジロ、マヒワも寒風の中、飛び回っていた。

帰り支度をし始めたとき、♪ジュリジュリジュリ♪エナガの声が聞こえてきた。大好きなエナガ。大いに慌てて手持ちで撮影。嬉しく胸弾む出会いであった。

2011/1/5 カワラヒワ

カワラヒワ

新年を迎えて、早5日。今日も相変わらず、田んぼを回ってみた。早苗の揺れる初夏の田んぼも、黄金色の稲穂がたなびく田んぼも、冬枯れの田んぼも、それぞれに趣があって、私は、好んで田んぼ巡りをする。一番、田んぼが楽しいのは、やはりシギ・チの渡りの季節かもしれない。

今は、冬枯れで、一見、何の変哲もない殺風景の田んぼを回っているのだが、今日は、カワラヒワの群れをじっくり観察することが出来た。群れを撮影するのは、なかなか難しい。今日もずいぶん時間をかけたのだが、とうとう意に沿わぬ撮影になってしまった。カワラヒワの飛翔を含めて、また撮影に出掛けてみたいと思う。

2011/1/4 ノスリ

ノスリ

冬枯れの田んぼは、渋い茶色の濃淡で、水墨画を思わせる風情がある。しかし、見方を変えれば、何とも殺風景ということになるだろう。その田んぼで出会うのは、カワラヒワ、タヒバリ、スズメ、ムクドリ、ツグミといったところだろうか。今日は、モズに出会った。残念ながら後ろ向きで、今日の1枚というわけにはいかない。ホオジロ、カシラダカは、時に見かけることもあるのだが、なかなか撮影のチャンスを与えてくれない。

そのような中でノスリやチョウゲンボウに出会うことがある。今日は、ノスリに何回も出会った。同じ個体とは思われないので、複数のノスリがいるのだろう。ノスリは、大抵、電柱にとまっている。田んぼに降りたところを撮影したいと願っているのだが、なかなかその機会は、巡ってこない。今日は、斜面になっているところの草地に降りた。残念ながら逆光で背景も目障り。でも心に残る一瞬であった。

2011/1/3 タゲリ

タゲリ

青空が広がる新春の田んぼ。ホオジロやホオアカ、カシラダカなどを探して回るのだが、なかなか出会いの機会が巡ってこない。やっとカシラダカ数羽を見つけたが、ムクドリと共に飛び去ってしまった。ツグミは、ずいぶん見かけた。ホオジロも見かけたが、枯れ草の奥の方で、撮影困難。

ヒラヒラと飛んできたのは、タゲリ。何とも軽やかな飛び方である。5羽のタゲリが、右に左にと飛び交って、ひととき楽しませてくれた。新春の田んぼ。タゲリの舞いが美しい。

2011/1/2 ハイイロチュウヒ

ハイイロチュウヒ

田んぼは、四季折々、違った表情を見せてくれる。今は、冬枯れの田んぼ。沼のほとりに広がる田んぼには、ホオアカ、オオジュリン、カシラダカ、ホオジロなどが集い、楽しませてくれた。しかし、冬の寒さが訪れても、鳥たちの姿の何と少ないこと。カワラヒワだけは、何羽も集まり、落ち穂拾いをするかのように田んぼに降りたり、電線にとまったり、しばし楽しませてくれる。

その田んぼで、ノスリやチョウゲンボウ、ときにはコチョウゲンボウの姿を見かけることもある。一番出会いの多いのは、ノスリかもしれない。そして嬉しいことに新春の田んぼでハイイロチュウヒ♀に出会った。その姿は、ウスハイイロチュウヒの風貌を思い起こさせ、何だか懐かしい思いがした。今年も嬉しい出会いがたくさんあるような、そんな予感がしてくる。

2011/1/1 明けましておめでとうございます

タンチョウ

昨年は、心に残るたくさんの鳥たちとの出会いがありました。長い間夢見ていたユキホオジロとの出会い、満開の桜の中で出会ったイカル、一番身近なフィールドで出会った雌雄のシマアジ、緑陰のアオゲラ、4年ぶりに出会った夏羽のレンカク、珊瑚礁の島で出会ったキンバト、ミフウズラ、リュウキュウコノハズク、至近距離で出会った木どまりのヤツガシラ、忘れられないほどの暑さの中で出会った渡り途中のシギたち、良く出掛けるフィールドで出会ったサバクヒタキ。

たくさんの心に残る鳥たちとの出会い。それと同時に鳥を愛し自然を大切にするたくさんの方々との出会いも忘れることが出来ません。HP「九羽の白鳥」の更新を続けることが出来ましたのも、皆様方のお力添えをいただいたお陰と心から感謝し厚くお礼申し上げます。

今年も思い出に残るたくさんの鳥たちとの出会いを願っております。本年も皆様方のお力添えをいただきながら、ほのぼのとした雰囲気のHPが続けられるよう努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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