タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2011/7/31 ヒバリシギ

ヒバリシギ

7月も今日で終わり。極端に暑い日が続き、体調を崩しがちであったが、今度は、雨が降ったりやんだりの日が続き、時には、涼しささえ感じる。新潟・福島両県で被害を出した豪雨は、ようやく峠を越したようである。

今朝、雨降る中であったが、田んぼを一回りしてきた。一部の田んぼでは、かなり稲の生育状況が良く、収穫時期が楽しみである。シギ・チとの出会いを期待して田んぼを回るのだが、なるべく農家の方々の作業の邪魔にならないような時間帯を選んでいる。

今朝は、雨の田んぼでヒバリシギに出会った。今シーズン初めての出会いである。体を丸めるようにして採餌しているので、今まで出会ったヒバリシギとは印象を異にし、ファインダーをのぞきながら、本当にヒバリシギかしらと何度も思ったことであった。

2011/7/30 立山の鳥たち

ライチョウ♂

2011年7月23日~25日まで、夏の立山を訪れ、剱岳、薬師岳などの美しい山並み、ライチョウの親子、ライチョウ♂♀、ハイマツに出入りするカヤクグリ、色とりどりの高山植物を楽しんできた。春の立山を訪れたのは、2008年5月の初めであり、一面の銀世界の中で出会った真っ白なライチョウの姿は、忘れられない思い出となっている。

今回、一番期待していたのは、ライチョウの親子であり、特に雛の姿を見てみたいとの思いが強かった。初日の23日、富山駅から弥陀ヶ原の宿舎を経由しバスで一路、室堂へと向かった。まず視界に入ったのは、一面に咲く真っ白なチングルマである。コバイケイソウもあちこちで見られる。嬉しかったのは、優しいピンクのハクサンフウロを教えてくださる人がいたことである。

少し歩くとみくりが池が見えてくる。みくりが池で出会った人に、ライチョウの所在を教えていただき、地獄谷へと向かう。まだかな?まだかな?と思うほど下に降りて、やっとライチョウが見えるところに辿り着いた。ライチョウ♀は、堂々と辺りを見渡し、時折、イワイチョウの白い花を啄んでいる。6羽の雛が、草の中で、チョコチョコと動き回っているが、撮影は、なかなか難しい。気がつくと、いつの間にか人垣が出来ている。何しろ念願のライチョウ親子に会えたのだから、シャッターを押すのが忙しい。辺りには、かなり霧が流れている。

二日目の24日、前日とは、反対回りでみどりが池からみくりが池を回る。みどりが池のところで出会った男性に、「今、ここにライチョウ親子がいたのです。」と教えていただき、わずかの時間差で鳥との出会いの難しさを改めて思う。少し下りたところで、雪渓の方を見ると、遠くにライチョウ親子の姿が見える。あまりにも遠いが、姿を見られただけでも良しとしよう。この日、カヤクグリは、何個体も見かけた。一番近くで見たカヤクグリは、ハイマツの天辺にとまり、あまりに近すぎて撮影困難なほどであった。

この日、ずいぶんたくさんの高山植物を教えていただいた。ヨツバシオガマ、コイワカガミ、ミヤマリンドウ、イワギキョウ、ヤマハハコ、ハクサンイチゲ、ツガザクラ、キヌガサソウ、モミジカラマツ、イワイチョウ、ミヤマキンバイ、クルマユリ、テガタチドリ、タテヤマリンドウ。チングルマとコバイケイソウ、コケモモ、ニッコウキスゲくらいしかわからない私には、とても新鮮で嬉しい高山植物との出会いであった。

三日目は、初日回ったみくりが池からみどりが池を回るコースであった。前日は、日曜日のため団体客であふれるほどであったが、この日は、ずいぶん静かであった。鳥の方も、今一つでがっかりしていたが、岩場にいるライチョウ♀を見つけてくださる方があり、良く良く見ると、その後ろに、ライチョウ♂が見え隠れしている。夏羽のライチョウ♂だ!思いがけずライチョウ♂を観察する機会に恵まれ、今回の旅は、充実したものとなった。

弥陀ヶ原の散策や称名の滝などもまた、旅の思い出を深めるものとなった。

2011/7/29 カヤクグリ

カヤクグリ

立山を訪れて一番会いたい鳥は、もちろんライチョウである。しかし出来れば、ライチョウ以外の鳥にも出会いたい。そのひとつがイワヒバリであり、カヤクグリであり、ホシガラスである。今回、残念だったが、イワヒバリに出会う機会には、恵まれなかった。ホシガラスは、室堂から弥陀ヶ原へ移動中のバスの車窓から見ることが出来た。

一番出会いの機会が多かったのが、カヤクグリである。ハイマツの中に入ったり出たり忙しく飛び回っていたカヤクグリ。最初は、遠い遠いハイマツにとまったカヤクグリを見ていたのだが、いつの間にかすぐ目の前のハイマツにとまっている。いつの間にか、たくさんの人だかり。それでもお澄まし顔でハイマツにとまっていたカヤクグリ。夏の立山のひとこまである。

2011/7/28 ライチョウ♂

ライチョウ♂

3000万年前にキジ目からライチョウ科とキジ科に分かれたのがライチョウである。世界のライチョウは、16種と言われ、日本で見られるのは、ライチョウ(ニホンライチョウ)とエゾライチョウである。ライチョウは、富山県だけでなく長野県、岐阜県の県鳥でもある。 日本では特別天然記念物に指定され、何とかその種を守っている。氷河時代からの貴重な生き残りであるライチョウは、「生きた化石」としても有名である。

繁殖期、雄は、雌の抱卵を守るように見張り番をするが、子供が生まれた後は、子育てには、一切参加しない。子供を連れて餌を食べさせるのも雌の仕事であり、この光景を見かける機会は、比較的多いのだが、この時期、雄の姿は、なかなか見られない。今回、ハイマツの近くの岩場で、雄と雌の番を見ることが出来た。残念ながら繁殖に失敗したものと思われる。

絶滅が心配されている鳥、ライチョウ。何とかその種を守って欲しいものである。

2011/7/27 ライチョウ♀

ライチョウ♀

日本に生息するライチョウは、3000羽ほどと推定され、富山県には、全体の3分の1にあたる約1300羽が生息しているという。中でも立山は、日本の中で最もライチョウの生息数が多いところである。ライチョウは、「神の使い」として大切にされ、富山県の県鳥に指定されている。

雛6羽を連れたライチョウ♀は、ゆったり堂々とした態度で姿を見せ、イワイチョウの白い花を、しきりに啄んでいた。以前見た冬羽の真っ白な姿とは、全く異なって別の鳥に出会ったような新鮮な感動であった。

2011/7/26 ライチョウの雛

ライチョウの雛

初めてライチョウに出会ったのは、2008年5月の立山。雪の中のライチョウの姿は、真っ白でとても美しく見えた。いつかライチョウの親子に会いたい。可愛い雛の姿を一目見てみたい。そう願って、昨年、乗鞍岳を訪れたが、残念ながら姿を見ることはなかった。

ようやく、その願いが叶う日が訪れた。山の天気は、変わりやすい。かなり霧が出て来た立山で、ライチョウ♀と雛6羽をかなり近い距離で観察することが出来た。雛は、本当に可愛い。しかし、草に埋もれて雛の姿は、なかなか撮影出来ない。何とか草の中から出て来たところをカメラに収めることが出来た。親子で一緒にと願ったが、それは、欲張りすぎだったのかもしれない。

2011/7/25 コジュリン

コジュリン

♪チョッピチュリリリピッ♪田んぼ巡りをしているとき、この声が聞こえてくると爽やかな気分になる。頭の真っ黒なコジュリン。葦原で見かけることが多いが、田んぼでの出会いは、新鮮で嬉しい。♪ヒッヒッヒッ♪セッカの声も聞こえてくる。この日出会ったコジュリンは、どことなく幼い感じのする個体だった。まだ若いコジュリン。真夏の太陽が輝く田んぼでは、色々な出会いが待っている。

2011/7/24 チョウゲンボウ

チョウゲンボウ

緑の風の中で、チョウゲンボウにも出会った。草が伸びた田んぼの奥の方に、ちょこんと顔をのぞかせていたチョウゲンボウ。♪キーキーという声が、どこからか聞こえ、チョウゲンボウが飛び立った。空を仰ぐとホバリングしている。どこからともなく別のチョウゲンボウが現れて2羽で飛び始めた。また別の方からもチョウゲンボウが現れて全部で4羽。1羽が農道に降りた。冬に出会うチョウゲンボウとは、雰囲気が違う。緑の風が運んでくれた嬉しい出会いだ。

2011/7/23 タカブシギ

タカブシギ

緑の風の中で、タカブシギにも出会った。タカブシギは、蓮田で見かけることが多い。この日は、コチドリの鳴き声が聞こえる田んぼを見ているとき、ふんわり飛んできた鳥がいたのだが、それがタカブシギだった。久しぶりに出会えると心が浮き立ってくる。草丈があり、全身見える位置には、現れてくれなかったが、ほんのひととき、懐かしい友に会ったような気分を味わうことが出来た。

2011/7/22 アオアシシギ

アオアシシギ

涼風が吹き抜け、心地良い。暑い日が続き、体調も今一つであったが、この涼しさで元気が戻ってきた。今日も田んぼをひと回り。緑の風が吹く田んぼを回ってみると水の入ったかなり広い田んぼに、1羽のアオアシシギの姿があった。コチドリは、かなりの数を確認しているが、シギとの出会いは、まだなかった。今日出会ったアオアシシギが、今シーズン初めて。遠くにいたアオアシシギが、かなり近くに来てくれたときは嬉しかった。いよいよシギ・チのシーズンの開幕だろうか。

2011/7/21 ショウドウツバメ

ショウドウツバメ

久しぶりに涼しく過ごしやすい一日だった。暑い暑い毎日を過ごしていたので、この涼しさは、ことのほか嬉しい。今日は、夏から一気に秋へ季節が変わったような気分で田んぼ巡りを楽しんだ。

田んぼでは、結構、風が強く、サギも舞い上がっては、すぐに着地する。チョウゲンボウは、2か所で見かけ、1羽は、ホバリングし、もう1羽は、遠くの杭にとまった。ツバメの群れが、飛び交う田んぼもあった、風に向かってツバメが、必死に飛んでいる様子は、何とも愛おしく、何とかカメラに収めたかったが、とうとう撮影出来なかった。しかし、近くに降りた1羽が、今シーズン初めての出会いのショウドウツバメであったのは、何とも嬉しいことであった。

2011/7/20 キジの親子

キジの親子

雨が降ったりやんだりの中であったが、今日もひととき田んぼを回ってみた。一面の緑を眺めると、心が安らぐ。しかし、田んぼを回って出会う鳥は、チュウサギ、アオサギ、スズメ、ヒバリ、オオヨシキリといったいつもと変わらぬ顔触れ。以前は、タマシギに出会えた田んぼも、いつの頃からか、全く姿を見かけなくなった。

その田んぼで、今日は、キジの親子を見かけた。キジに出会うことは多いのだが、雛を連れたキジには、出会う機会が少ない。雛も大分大きくなってはいたが、親子の姿は、なかなか良いものだ。ほのぼのと心和むひとときであった。

2011/7/19 オオヨシキリ

オオヨシキリ

久しぶりの雨。かなり強く降ったり、雨脚が遠のいたり。湿度が高くじっとりして汗ばんでくるのが辛いが、久しぶりのお湿りは、なかなか良いものだ。カンカン照りの日が続き乾ききった大地は、この雨でほっとしていることだろう。

昨日、田んぼを回って帰ろうとしたとき、見慣れない1羽の小鳥が目に入った。背の低い木にとまって動かずにじっとしている。ずいぶん端正な顔立ち。一瞬、珍鳥?と胸が騒いだが、鳥の大きさからどうやらオオヨシキリの若鳥らしい。葦原で見かけるオオヨシキリと違って、何とも言えない不思議な雰囲気。一瞬であったが夢を見させてくれたオオヨシキリに感謝である。

2011/7/18 カルガモ

カルガモ

ぎらぎらと照りつける太陽ばかり見ていると、久しぶりの曇り空が、嬉しい。台風は、心配だけれど、午後、ほんのひととき、ぱらっと降ったときは、一層嬉しさが増した。

朝の太陽が眩しい中、今日も田んぼを回ってみた。田んぼで出会うのは、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、アマサギ、ヒバリ、カルガモ、キジ、カワラヒワ。今日は、羽がぼろぼろのチョウゲンボウにも出会った。コジュリンの♪チョッピチュリリリピッ♪の声も爽やかで嬉しかった。

緑・緑・緑の中で、カルガモに出会うと、ほっとする。今日もずいぶんたくさんのカルガモに出会ったが、写真を撮るのは、結構難しい。真夏の田園風景とカルガモ。心安らぐひとときである。

2011/7/17 ヒヨドリ

ヒヨドリ

今朝は、少々早起きして、干潟から公園を回ってみた。しかし、出会ったのは、ムクドリ、ハクセキレイ、カワウ、ウミネコ、カモメ、ダイサギ、オオヨシキリといった顔触れ。それも距離があったり、背景にゴミがあったりで結局、1枚もシャッターを押さずに帰宅した。

自宅に戻ると、風が吹き抜けて気持ちが良い。リビングから見える夾竹桃にスズメがとまり、メジロも、ほんの一瞬、姿を見せた。ヒヨドリもとまって、なかなか良い感じ。なかなか鳥との出会いが、ままならないが、ごくごく身近に、嬉しい出会いが待っているような気がする。

2011/7/16 オオヨシキリ

オオヨシキリ

暑さの中での鳥見は、ためらいがちで、なかなか出掛けられないが、今日も田んぼを回ってみた。「ここに水が入ったら。」あるいは、「この環境なら何か出そう。」とか田んぼを眺めながら思うのだが、アマサギ、チュウサギ、時には、ヒバリを見かけるのみ。あぜ道にキジの♀を見かけたが、すぐに稲田に入って姿が見えなくなってしまった。

オオヨシキリの声もほとんど聞こえてこなくなった田んぼ。緑・緑・緑の稲田を眺め、帰りかけたとき、目の前を1羽の鳥が飛んだ。オオヨシキリにしては、ずいぶん白っぽい。真夏の太陽が照りつける草むらに降り立ったのは、オオヨシキリの若鳥のようだ。時折、鳴き声が聞こえるのだが、あの賑やかなギョギョシギョギョシの声とは、ずいぶん違う控えめな声だ。

暑さの中で、出会ったオオヨシキリ。珍しい鳥ではないけれど、嬉しい出会いであった。

2011/7/15 コチドリ

コチドリ

7月も半ばを迎えると、気になるのが、田んぼのシギ・チ。秋の渡りが始まるには、少し早いのだが、まずは休耕田を探すことから始まる。暑さの中ではあるが、田んぼを回ってみることにした。

緑・緑・緑。田んぼは、緑一色で覆われている。行けども行けども緑の世界だ。それは、暑さの中では、嬉しい色合いなのだが、これでは、シギ・チの姿を望むべくもない。こちらが望むのは、水の入った休耕田である。

散々探し回って諦めかけた頃、やっと苗をまだ植えたばかりらしい田んぼに辿り着いた。そこには、コチドリが十数羽。嬉しい嬉しい出会いであった。コチドリの姿を確認出来れば、これから大いに期待出来る。シギ・チの渡りが楽しみになってきた。

2011/7/14 ツバメチドリ

ツバメチドリ

海岸沿いの砂浜は、想像しただけで暑くて暑くてたまらないという印象を持っていた。それでも気になる鳥がいて、もしかしたら会えるかもしれないという淡い期待を持って出掛けた。自宅から2時間半、ゆっくり走ると3時間かかる。現地に到着して驚いた。ぎらぎら真夏の太陽が照りつけているのだが、潮風が吹き抜けていく。思っていたよりずっと涼しい。それに、ここの風は、さらっとしている。

しばらくアジサシ類を楽しんだ後、砂浜に目を転じると、ツバメチドリの姿が見える。少しずつ接近。1羽、2羽、3羽。全部で3羽。夏羽のツバメチドリだ!昨年の夏は、田んぼでずいぶん楽しませてもらったが、砂浜で見るのは、初めてだ。3羽の顔立ちがそれぞれ違う。伸びをする姿も初めて見た。砂浜で、何やら虫のようなものを取っている姿も見た。思い切って出掛けた砂浜で嬉しい出会いであった。

2011/7/13 富士山五合目の鳥たち

富士山五合目の鳥たち

富士山五合目の水場を初めて訪れたのは、6年前の7月。鳥に関心を持ち始めて3年目の夏であった。話に聞いていた五合目の水場。小鳥たちが、次々に姿を見せてくれるという。どんな所なのか、いろいろ想像をめぐらし、その日が待ち遠しかった。坂道を下り、目の前に現れたのは、想像していた光景とは、全く違っていた、あの日の驚き。

今年もまた、富士山五合目の水場を訪れる機会が巡ってきた。いつもこの水場で小鳥たちが出てくるのを待つ間、メボソムシクイの声を良く聞くのだが、今回は、聞こえてこない。4時間ほどの滞在であったが、メボソムシクイの出は、あまり良くなかった。ルリビタキは、濃い瑠璃色の♂、淡いルリ色の♂、地味な♀と何個体か姿を見せてくれた。一番サービスの良かったのは、キクイタダキ。何度も何度も姿を見せてくれるのだが、その動きは、速くて、なかなか手強い。それ以上に何度も姿を見せ、水浴びをしていったのは、ヒガラ。コガラも良く見かけた。

少し大きめの鳥影が見えたと思うと、ウソの登場である。ウソは、♂も♀も姿を見せてくれたが、♪フィッフィッという声は、ほとんど聞くことがなかった。この水場で、今まで出会ったことがなかったのがビンズイ。冬、近くの松林や公園で良く見かけるビンズイ。地味で目立たず、珍しい鳥ではないのだが、私にとっては、とても新鮮な出会いであった。

ホシガラスとカヤクグリに会えなかったのは、残念だったが、鳥たちとの出会いの少ないこの時期に、小鳥たちの水浴びする姿を間近に見られたのは、何より嬉しく、心に残るものとなった。

2011/7/12 ルリビタキ

ルリビタキ

富士山五合目の水場で出会うことが多い鳥のひとつがルリビタキ。私が訪れた日にも何個体かのルリビタキが姿を見せてくれた。ルリビタキは、冬の公園で見かける機会が多いのだが、水場で見ると、また違った印象を受ける。水浴びする前の羽がぐっしょり濡れていない姿を撮影しようと思うのだが、なかなか思うようにはいかない。濃いルリ色。浅いルリ色。地味な雌。ルリビタキの夏の姿は、冬に出会うルリビタキとは、また違った表情を見せてくれた。

2011/7/11 キクイタダキ

キクイタダキ

暑い日が続いている。その暑さをひととき忘れ、涼しさの中で鳥見を楽しもうとグループで富士山五合目の水場に向かった。ここ数年、7月に訪れているこの水場。昨年は、都合で8月の末に訪れたのだが、キクイタダキをほとんど見ることが出来なかった。そのキクイタダキが、今回、サービスの良いこと、良いこと。

訪れた日のお天気は、暑さを感じるほどの日差しで青空が広がったと思うと、急に暗くなり、霧が目の前を流れたりと、いかにも山のお天気らしかった。すぐ目の前の水場に何度も何度も姿を見せてくれるキクイタダキ。冬、東京近郊の公園で見かけるキクイタダキと同じく、動きの速いこと、速いこと。目の前に見えているのに、思うような撮影が出来なかったことが心残りである。

2011/7/10 コサギ

コサギ

関東地方では、梅雨明け宣言。太陽がぎらぎらと照りつける本格的な夏の到来だ。少しでも暑さを緩和させようと、ベランダのプランターに朝顔とゴーヤの種を撒いた。朝顔もゴーヤも順調に育っている。朝顔は、毎朝、5~7輪、淡いピンク、濃いピンク、ブルーの3色、にっこり微笑むように咲いて楽しませてくれている。

先日、都内の公園で出会ったコサギ。2羽のコサギが、向かい合い、挑みあうような構え。1羽がジャンプしたり、2羽、同時にジャンプしたり。2羽のコサギは、真剣な様子であったが、コサギの白い羽が涼しさを呼び、ひととき暑さを忘れさせてくれた。太陽が照りつけていた暑い日の思い出のひとこまである。

2011/7/9 コアジサシ

コアジサシ

夏の浜辺で出会う楽しみのひとつがコアジサシ。九十九里の海岸で出会うのを、この夏も楽しみにしていたが、なかなか出掛けられない。コアジサシに会いたいという思いが通じたのか、近くの浜辺でコアジサシが営巣しているという。

かなり暑い日であったが、近くの浜辺でコアジサシの親子に会うことが出来た。コアジサシのお父さんは、一生懸命、魚を運んでくる。お母さんコアジサシが、見守る中、コアジサシの雛は、美味しそうにお食事。その光景の何と微笑ましいことだろう。夏を実感出来る嬉しい光景だ。

2011/7/8 ツミの若鳥

ツミの若鳥

暑い日が続くと緑陰が嬉しい。その緑陰で出会ったのは、ツミの若鳥。久しぶりに見るツミの若。猛禽なのだが、何だかあどけなくて、その表情を見ていると愛おしい。

ツミに初めて出会ったのは、7年前の夏。初めて見るオナガの幼鳥を撮影していると、通りがかった人が、「ツミがいますよ。」と教えてくださった。ツミという鳥の名前すら知らなかったあの頃。ケヤキの木に営巣していたツミの雛を見て、驚いたり感心したり。葉がかぶって良く見えなかったが、どきどきしながらツミを見た、あの暑い夏の日を懐かしく思い出す。

2011/7/7 オオヨシキリの雛

オオヨシキリの雛

夏の太陽が、まぶしく輝く。日差しは、暑いけれど、吹く風が心地よい。沼のほとり。葦原から聞こえてくるのは、オオヨシキリの声。しかし、今まで聞いたことのない声である。声のする方角を、じっと眺めてみるが、葦が、風で右に左に揺れて、そこに何がいるのかわからない。

少し風が、ゆったりペースになったとき、オオヨシキリの雛の姿を発見。一度は、見たい会いたいと思っていたオオヨシキリの雛。こんな顔をしているの?そう思いながら、しばらく風の合間に見える姿を眺めていた。

2011/7/6 シロチドリ

シロチドリ

今日も暑い一日だった。浜辺でコアジサシが見られるとのことで、気になっていたのだが、今日、思い切って出掛けた。例年なら沼のほとりで、コアジサシが飛んでいる姿を見ることが出来るのだが、今シーズンは、震災の影響もあるのだろうか。沼のほとりにしばらくの間、立って、待ってみても全く飛ばない。

そのコアジサシを見たくて訪れた浜辺で、思いがけなくシロチドリの雛に出会った。シロチドリは、私の好きな鳥のひとつで、シロチドリに会えただけでも嬉しい。その上、可愛い雛に会えたので、暑さもすっかり忘れていた。思いがけない出会い。それは、どのような暑さであっても忘れさせてくれるものかもしれない。

2011/7/5 アカモズ

アカモズ

今日も暑い一日だった。本格的な夏になったということなのだろう。7月に入って、しばらく鳥見に出掛けていなかった。暑さのためと言い訳しながら。今日は、暑いのを覚悟で久しぶりに公園に出掛けた。木陰に入るとひんやりと心地よい。やはり家の中にいるより、外に出て新鮮な空気に触れなくては。

6月の高原で出会ったアカモズ。訪れた日、アカモズ♂が、熱心に餌運びを繰り返していた。その回数の多さに、驚き、子育てとは、大変なものだと、つくづく考え込んでしまった。あの頻繁さは、尋常ではないと思ったが、その翌日には、巣立ちしたという。巣立ちした子供たちは、今頃、高原で飛びまわっているのだろうか。

2011/7/4 カラシラサギ

カラシラサギ

今、熱い視線を浴びている鳥がいる。カラシラサギ。私は、6月29日の早朝、初めて出会った。海辺に近い公園で、2羽のカラシラサギが至近距離で見られると教えていただき、29日の朝、早起きして出掛けた。すでに先客がたくさんいたが、一人の女性が快く場所を譲ってくださり、1羽だけであったが、ゆっくり観察することが出来た。

ところが、昨日まで見られていた場所に、今朝は、姿を見せないという。あまりに熱い視線に耐えかねて姿を隠してしまったのだろうか。私にとっては、初見・初撮りのカラシラサギ。思い出の1枚である。

2011/7/3 ノビタキ♀

ノビタキ

「高原」という言葉には、何か心惹かれる響きがある。それは、平地に住んでいるからなのだろうか。「高原」という言葉からイメージするものは、平地では、見られない植物や野鳥に会えるという喜びを期待するからかもしれない。

先日訪れた高原は、レンゲツツジで知られたところで観光客も多い。訪れた日は、霧・霧・霧そして雨交じりという状況であったが、観光バスが次々にやってくる。やがて天候が落ち着いてくると、レンゲツツジを携帯で撮る人もいて、こちらの狙いのレンゲツツジにノビタキの夢は、遠くになっていく。

そのような状況の中で出会ったノビタキ雌は、可愛かった。何度も姿を見せてくれたが、とうとうレンゲツツジの花にとまってはくれなかった。

2011/7/2 ツミ

ツミ

今朝は、朝顔が八輪ほど咲いていた。曇り空であったが、そこだけが、明るく見え嬉しかった。被災地の方々は、花を見る余裕もないのだろうか。これから暑さに向かって避難所で過ごす方々は、どんなにか大変なことであろう。

暑い日に、緑陰で出会ったツミ。今まで何回かツミに出会ったことはあるが、ツミの♂をゆっくり観察出来たことはなかった。高い高い木の上だったり、こちらの気配に気づいて飛んでしまったり、暗すぎてブレブレの写真だったり。でも、この日出会ったツミは、ずいぶんゆっくり木の枝にとまって、あたりを見渡していた。決して明るい場所ではなかったが、ツミ♂をゆっくり観察出来て暑さも忘れるひとときだった。

2011/7/1 ノビタキ

ノビタキ

今日は、もう7月。午後から雷と大雨が降り、いよいよ夏を実感する。ベランダの朝顔も毎朝、2輪、3輪と花をつけ楽しませてくれている。

この暑さから、ひととき逃れたいと出掛けた高原で、ノビタキに出会った。初秋、近くの田んぼで見られるノビタキは、秋色のノビタキである。黒い夏羽のノビタキを近くの田んぼで見かけることはない。以前、訪れた北海道では、ずいぶん、あちこちでノビタキに出会った。しかし、久しく夏羽のノビタキを見ていなかったので、この日の出会いは、嬉しかった。

レンゲツツジの咲く高原で出会ったノビタキ。なかなか思うような位置には、とまってくれなかったが、ひととき楽しませてくれたノビタキに心から感謝である。

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