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早いもので9月も今日で終わり。7月、8月に引き続き、今月も田んぼめぐりを中心に鳥たちとの出会いを楽しんだ。近郊の公園では、渡り途中のツツドリ、キビタキ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、エゾビタキ、コサメビタキ、オオルリなどとの出会いがあり、それなりに楽しむことが出来た。今日は、一日雨模様。体調もいまひとつ。かくして休養日となった。
昨日、田んぼでタマシギに出会った。今シーズン、なかなか出会いのなかったタマシギだが、不思議なもので一度出会えると、また次の機会が巡ってくる。タマシギの目は大きくて、何だか心を見抜かれているような気がする。このタマシギの目が、魅力なのだろうか、タマシギは、結構、人気者である。今度会えるのはいつだろう?
今日は、雨の予報であったが、田んぼの様子が気になり、出かけることにした。オジロトウネンやヨーロッパトウネンも見られているらしいので出会いを期待しながら田んぼに向かった。
最初の田んぼで出会ったのは、タカブシギ。次の田んぼで、かなり距離はあったが、コチドリと一緒にいるオジロトウネンを見ることが出来た。今日の出会いの中で一番多かったのは、何と言ってもタシギである。鳴きながら飛んでいる姿もずいぶん見かけた。
次の田んぼに回ろうとしたとき、前方に何やら鳥の動く気配。最初、キジかと思ったが、良く見れば、コジュケイである。鳴き声を聞く機会は多いが、姿を見かける機会は少ない。こちらの気配を察したようで、さっさと逃げ脚の速いこと。それでも何とか、ブレブレながら出会いの記念の一こまを撮ることが出来た。
♪鳥くん(永井真人氏)が、新しい本を出しました。タイトルは、「バードウォッチングの楽しみ方」です。BIRDER連載の「野鳥とお近づきになる作法とは?」は、すでに連載34回となり、愛読者も多いことと思います。
毎年11月に千葉県我孫子市で開催されるJBFでは、ミュージシャンとして大活躍。 日本野鳥の会バードウォッチング検定1級。日本鳥類保護連盟専門委員、千葉県我孫子市の「鳥の大使」を努めています。
「バードウォッチングの楽しみ方」の目次をご紹介します。
■1章 お気に入りの鳥を見つけよう
■2章 バードウォッチングのスタイルあなたは何派?
■3章 バードウォッチングの道具
■4章 野鳥の見つけ方教えます
■5章 季節のおすすすめバードウォッチング
■6章 鳥見旅行へ出かけよう
■7章 まだまだある!バードウォッチングの楽しみ方
■8章 バードウォッチングのマナー
¥1,365 (税込)
お申込みはこちらから:
http://www.sideriver.com/ec/products/detail.php?product_id=13106
今日も田んぼめぐりに出かけた。秋晴れが続いていたが、今日は、薄日が差す程度。風もあり、少々肌寒さを感じる一日だった。
いくつかの田んぼを回ってみたが、昨日も今日もお目当てのアメリカウズラシギに出会うことはなかった。しかし、ひとつの田んぼに18羽ものタシギが入っているところがあり、その数の多さに驚かされた。
昨日、シマアジを見た水の入った田んぼでは、今日もシマアジが目の前まで来てくれ、可愛い顔で大サービス。遠くにオオハシシギがいるとのことで、しばらく近づいてくれるのを待っていると、コアオアシシギが、群れで飛んできた。コアオアシシギは、大好きなシギである。今日は、たくさんのバーダーが並んでいたにもかかわらず、かなり近くで採餌するコアオアシシギの姿を観察することが出来た。
しばらくするとコアオアシシギが、お休みモード。コアオアシシギがお昼寝している前にオオハシシギが現れて、かなり距離はあったが、何とか撮影することが出来た。今日も嬉しい出会いであった。
昨日、久しぶりに田園風景を見て心が和んだ。今日も秋晴れで心地よい。今日も田んぼめぐりをしてみよう。
すっかり稲刈りの済んだ田んぼを、ずいぶんあちこち見て歩いた。水の入っている田んぼもいくつかあったけれど、なかなか鳥たちとの出会いはなかった。ようやく一つの田んぼに、タシギが8羽、コアオアシシギ、コチドリのいる田んぼを見つけた。
もう一回りしてみると、水のたくさん入った田んぼに、コガモがたくさんいる。その中に1羽の小さなカモを見つけた。シマアジの♀だった。初めての出会いである。旅の途中に立ち寄ってくれた可愛いシマアジ。今日も嬉しい出会いだった。
今日も秋晴れ。青空にトンボが気持ち良さそうに飛んでいる。今日の日差しは、結構強くて歩くと汗ばむほどである。ここのところ三番瀬や近郊の公園めぐりなどをしていたので田園風景が恋しくなった。
すっかり刈り入れの済んだ田んぼには、チュウサギが澄まし顔で佇んでいる。ルルルルルと声がしてカワラヒワが飛んだ。道端には、青い花をつけたつゆ草が、ひっそり静かに咲いている。子どもの頃、ねこじゃらしと呼んでいたエノコログサを見ると、遠い日が懐かしい。久しぶりの田んぼは、のどかで心安らぎ解放感にあふれている。
土手沿いの草むらに鳥が1羽飛んできた。かなり距離があったが、ファインダーを見るとノビタキだ。ぱっと飛びあがっては、また草むらに降りる。今シーズン初めての出会いなので、やはり嬉しい。贅沢は言えないが、花が近くにあったらなあと、ふと思った。その時、ノビタキが、何と、思いがけない位置にとまってくれた。ノビタキからのプレゼント。私には、そう思えた。
青空が広がり、キンモクセイやギンモクセイの香りが爽やかな風に乗って運ばれてくる。秋晴れ。空気も澄んで、すっきりと過ごしやすい一日だった。
今日は、お昼ごろに三番瀬に向かった。昨日、一昨日と午後1時ごろ、市川側の干潟でヒメハマシギが観察されたとのことだった。今日も同じように観察できるのではないかとの期待で三番瀬に向かったのである。しかし、トウネンの群れ自体がずいぶん減り、ゆっくり観察を続けるものの、私の滞在している時間内には、ヒメハマシギを見つけることが出来なかった。
7月、8月と田んぼめぐりを中心に行動してきたので、干潟は、不慣れなためか、かなり疲れる。船橋側の干潟で、ダイゼン、オバシギ、ミユビシギ、ハマシギ、トウネンなどを撮影して帰路についた。
今朝も早起きして三番瀬に向かった。昨日、初めて早朝の三番瀬を訪れ、その美しさに心惹かれた。優しい朝の光の色が違う。今まで見てきた三番瀬の顔と違う一面を見たような嬉しさを味わった。それは、たとえ鳥との出会いがなくとも心癒される風景であった。
まだ満潮までに時間があり、ほんの少し干潟が見えるところにダイゼン、オオソリハシシギ、トウネン、ハマシギなどの姿がある。波打ち際のところに、今日もトウネンが降り立ってくれた。しかし相変わらず動きが速く、このトウネンたちの中にヨーロッパトウネンがいないかと必死に探してみるものの、識別力もないためか、とうとう見つけることが出来なかった。
このトウネンたちの群れも、あっという間に遠くに飛び去り、鳥たちの姿が、全く見えなくなってしまった。静かな朝の三番瀬。空の色が少しずつ変わっていく。
今日は、早起きして三番瀬に向かった。潮見表によれば、今日は、中潮で満潮は、7時ごろ。現地に到着したのが、6時前。到着してすぐに、目の前にトウネンの群れが降り立った。今日の目的のひとつは、ヒメハマシギの姿をゆっくり観察したいこと。その群れの中に、もしかしてヒメハマシギの姿がないかと目を凝らす。一瞬、これだと思った鳥がいたのだが、動きが速くてすぐに見失ってしまった。
すでに先着のバーダーの姿が見えるところに行ってみるとトウネンの群れがいて、忙しそうに動き回っている。その中に、ヒメハマシギの姿を見つけることが出来た。前回、訪れたときは、少々あやふやであったが、今日は、しっかり確認することが出来、嬉しかった。
しかし、突然、ハヤブサが現れ、トウネンたちの群れは、飛び去ってしまい、ひっそりしてしまった。しばらく様子を見ていると、またハヤブサが現れ、風を切るように飛んでいった。これでは、しばらく観察は無理かもしれないと思い、ゆっくり歩き始めると、アオアシシギが、波打ち際に姿を見せた。いつも田んぼで見るアオアシシギを海辺で見ると、別の鳥に出会ったような気がする。それほど新鮮に感じる今朝の出会いであった。
今日は、曇り空の一日だった。大型連休で、道路や行楽地は、かなり混雑していることであろう。
ゆっくりした時間を過ごしたくて、公園に向かった。昨日、公園を訪れた人の話では、エゾビタキがずいぶんサービスが良かったとのこと。かなり期待して出かけたのだが、公園は、ひっそりしている。知人の話では、今朝、猛禽が出たとのことであった。どうもツミの若のようである。何だか拍子抜けして、しばらく様子を見ることにした。
公園を一回りすることにして、歩き始めると、エナガ、シジュウカラの声が聞こえてきた。ふと前方を見ると、木立の中を動き回っている鳥がいる。鳥の動きからしてムシクイのようだ。その鳥の動きを目で追っていると、別の鳥の姿が、視界に入ってきた。キビタキのようだ。その瞬間、心が弾んだ。
今日も嬉しい出会いに感謝。
今日は、彼岸の入り。暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、さわやかな過ごしやすい季節となった。
昨日、出かけた公園で、今シーズン初めてエゾビタキを観察した。公園に着いて、すぐに目に入ってきたのがエゾビタキ。複数のエゾビタキが飛び交って、数日前までの公園とは、ずいぶん様子が違う。活気あふれるという感じで、見ていて楽しい。
そのエゾビタキが、トンボを取ってきた。しっかり嘴にくわえて、枝にとまり、これからランチタイムというところに、もう1羽、エゾビタキが飛んできた。2羽並ぶと求愛給餌かと思うが、どうもそうではないらしい。何とか隙を見て横取りしようとの作戦のようだ。結局、トンボをくわえたエゾビタキは、さっと逃げの態勢に入り、飛び去った。
初秋の公園のひとこまである。
ヒメハマシギ。図鑑では、何度もみたことがあるし、言葉として耳にしたこともある。8月に近くのフィールドに謎のシギが現れ、一時、話題になった。そのシギは、ヒバリシギとハマシギとの交雑との説が濃厚であるが、足が黒ければ、ヒメハマシギに似ているという。シギの少ない田んぼに現れた謎のシギは、探すのがとても容易であった。
ところが今度は、三番瀬に正真正銘のヒメハマシギが現れた。図鑑では、ずいぶん特徴をつかんでいったつもりであるが、いざ、現場に行ってみるとトウネンに交じり、一体、どれがヒメハマシギなのか右往左往するばかり。やっと嘴の長い特徴ある鳥を見つけ数枚、シャッターを押すものの、すぐにまた所在がわからなくなってしまう。
そんなことを繰り返して、潮が満ちてくるぎりぎりのところで、何とかヒメハマシギを撮影することが出来た。幸運な出会いに感謝。
静かな公園の朝のひととき。今朝は、空気がずいぶんひんやりとしていた。いつものことながら、カラスが数羽、木々の間を悠々と飛び回り、枯れ枝をぽきっと折って遊んでいる。上空を飛んだのは、オオタカの若のようだ。
しばらくするとシジュウカラ、メジロ、コゲラの声が聞こえてきた。昨日あれほど賑やかに小鳥たちのパーティーを繰り広げ楽しませてくれた主役のエナガは、今朝は、姿を見せることがなかった。
カエデの木の近くで、シジュウカラやコゲラの姿が見えたので、しばらく観察していると、メジロにしては動きの違う鳥が葉影に見えた。ファインダー越しに見るとムシクイのようだ。念のため数枚、証拠写真を撮る。センダイムシクイのようだ。シジュウカラのとまった木の近くに飛んできたのは、コサメビタキ。すぐにシジュウカラに追い払われてしまった。
モズが高鳴きしているヒバの木の近くにもう1羽飛んできた鳥がいる。ファインダーを覗いてビックリ!一瞬、珍鳥に見えてしまい、少々あせったが、落ち着いてよくよく見るとアリスイだった。もうアリスイも飛来するシーズンになったのだ。秋は、日毎に深まっていく。
今日は、予報通り秋晴れの爽やかな一日だった。秋の渡りの鳥たちとの出会いを期待して公園に向かった。公園では、エナガの群れが姿を見せてくれ、忙しく動き回り、大サービス。コゲラ、メジロ、シジュウカラも参加して小鳥たちのパーティーのような雰囲気。しかし、期待していたコサメビタキやエゾビタキの姿は見えず、ちょっと残念。
そのとき、桜の木の間をさっと飛んだ鳥がいた。ツツドリ!今日もツツドリに会えるとは。先日、出会った個体とは、また別の個体のようだ。まだまだツツドリとの出会いは、楽しめそう。でも、ヒタキ3兄弟にも会えれば、嬉しさは、もっと増すかもしれない。これからの出会いに期待しよう。
秋らしく爽やかな青空が広がっている。ベランダから見下ろすとエゴの木にたくさんの実がついている。春には、白い花をいっぱいつけていたエゴの木。季節が移ろい、青い実がたくさんついているのを見ると秋の訪れを感じる。2年前、このエゴの木にヤマガラが遊びに来てくれたことがある。あの愛嬌のある顔を、何度も何度も見せてくれ、ずいぶん楽しませてくれた。今年もヤマガラは、顔を見せてくれるだろうか。
今、あちこちの公園で、ツツドリが姿を見せ、楽しませてくれているようだ。8月半ば頃からツツドリのたよりを聞いていたが、田んぼめぐりに関心があり、ツツドリは、後回しになっていた。出会いとは不思議なもので、そのツツドリが目の前に現れた。目の前とは、決してオーバーな表現ではなく、あまりにも近すぎて、何度も後ずさりして、ようやくカメラに収めることが出来た。幼い感じのこのツツドリとの出会いは、決して忘れることがないであろう。
鈴虫のリーンリーンと鳴く声が部屋中に響き渡り、秋の気配を一層、身近なものとして感じさせてくれる。鈴虫の幼虫をいただいたのが、8月の初旬。無事に育てられるだろうか少々不安であったが、今では、羽を震わせて力いっぱい鳴いている。
午前中、雨の予報であったが、田んぼを一回りしてきた。収穫の済んだ田んぼが半数以上。今まさに収穫作業の真っ最中というところもあった。まだ刈り取られていない稲穂にアマサギやチュウサギが乗っている姿もちらほら見ることが出来た。
時折、雨がぱらつく中、田んぼを回っていると、バンに追われたタマシギが何と目の前に飛んできた。「こんなことってあるの?」と一瞬、心臓がどっきんとするくらいの驚きであった。今年は、タマシギとの縁が薄く、二枚先の田んぼのタマシギをかろうじて見ることが出来たくらいだったので、今日の出会いは、本当に嬉しかった。
毎年、今の時期の楽しみは、ツツドリやヒタキ類との出会いである。今シーズンは、ツツドリの姿を見かけるものの、なかなか撮影までには、いたらず、一昨日、ようやく枝かぶりのツツドリを撮影した。これで今シーズンの撮影を終わりにするのは、ちょっと残念なので、今日も、また出かけてきた。
最初に姿を現してくれたのは、毎度のことながらカラス。どうしてこんなにカラスが多いのだろう?しかし、今日は、嬉しいことに到着して間もなく、エナガ、シジュウカラの混群が姿を見せてくれた。エナガは、私の大好きな鳥で、エナガに会えただけで幸せな気分になる。
エナガに会えて喜んでいると、近くで何やら鳥の飛んだ気配。葉の落ちた桜の木にツツドリがとまっている。胸のところの枝がちょっと目ざわりと思っていると、何とピョンと飛んでその枝にとまってくれた。やっと枝かぶりでないツツドリを撮影することが出来、今日は、心が弾んだ。
田んぼの景色は、四季折々、いつ見ても温かく心安らぐ。一面黄金色だった稲田は、収穫が順調に進み、稲の切り株があちこちで見られるようになってきた。その切り株の間を丁寧に見て歩くと、タシギの姿を見かけることがある。ときには、ひとつの田んぼに10羽近くのタシギを見かけたことがある。
今日は、久しぶりに稲敷方面に出かけ実に珍しい光景を見た。昨日の雨で水が程よく溜まった収穫の済んだ稲田に、たくさんのシギの姿があった。先日、その稲田の近くを通ったときは、農家の方が、収穫作業の真っ最中であった。その稲田に、オグロシギ、エリマキシギ、ウズラシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、タシギが一同に会している。
今日は、初対面にもかかわらず、快くスコープを見せてくださった方のお陰でかなり遠くのウズラシギもはっきり観察することが出来た。私を含め4名のバーダーの姿があるにもかかわらず、オグロシギ、エリマキシギが、かなり近くで採餌していたのには、少なからず驚いた。その姿は、まるでミレーの落穂拾いの姿を連想するものであった。
雨が降り出す前に、公園を訪ねてみた。散歩の人もまばらな静かな公園。カラスが2羽、桜の木にとまってあたりの様子を伺っている。時折、聞こえてくるのは、シジュウカラの声。
遠くの桜の木には、ツツドリらしい姿が見える。しかし枝かぶり、葉かぶり。撮影出来る状況ではない。しばらく様子を見ていると、その鳥が飛んだ。飛んだ方角を目で追い、その方角に行ってみる。空抜けで枝かぶりながら、今シーズン初めてシャッターを押す。
以前、春の渡りのとき、この公園でツツドリの「ポポッポポッ」「ポポッポポッ」という鳴き声を聞いたことがある。あのときが、ツツドリとの初めての出会いであった。その後、北海道や高原でツツドリの鳴き声を聞く機会は何度もあったが、初めて聞いたツツドリの鳴き声は、今でも鮮明に記憶に残っている。
今日は、あまり良い条件ではなかったが、久しぶりにツツドリの姿を見ることが出来たことに感謝したい。
今日もずいぶん過ごしやすい一日だった。体調を取り戻すために、少し公園を歩いてみた。公園では、彼岸花が見頃で、その彼岸花に蝶がひらひらと止まり、ひととき夢見心地を味わうことが出来た。
渡りの鳥たちとの出会いを期待したのだが、出会ったのは、ムクドリ、シジュウカラ、スズメ、ヒヨドリと言った顔ぶれ。オナガは、ずいぶん声が聞こえたのだが、とうとう姿をみることはなかった。しかしムクドリにしてもスズメにしても幼鳥が多く、特にムクドリの幼鳥の羽は、こんなに綺麗だったのかとまじまじと見つめてしまったほどである。今まで毛嫌いしていたムクドリを見直す機会となったような気がする。しかし、これがギンムクドリだったらあるいは、カラムクドリだったらというのが本音ではある。
夕方、空を仰ぐとうろこ雲。秋を感じさせてくれる雲を、しばし眺めながらご近所コースを散歩する。近くの公園からは、金木犀の甘い香り。あたりの空気も、空の色も、時折吹く涼風にも、草むらから聞こえる虫の音にも秋を感じながらゆっくり歩く。
久しぶりの公園で出会ったのは、コゲラ。コンコンコンコン熱心に大工仕事をしている。さらにもう1羽、コゲラが飛んできた。桜の木には、シジュウカラが数羽。その中に1羽動きの違う鳥を発見!どうもヒタキのようだ。高い木の上だし、その上逆光でとても見えにくい。しばらくすると、その鳥が飛んだ。飛んだ方角を探してみると、ようやく先程の鳥らしい姿を見つけることが出来た。
今度は、葉の陰になって顔が見えない。そっと自分の位置を変えてみる。コサメビタキのようだ。結構動きが忙しく、その動きに振り回されながら、秋の渡りの鳥との出会いをひととき楽しむことが出来た。
今日は、ずいぶん涼しさを感じる一日だった。早いもので今日は、もう9日。9月9日と言えば、重陽の節句。五節句の一つで菊の節句とも言われているが、秋を感じる言葉でもある。リビングでは、鈴虫がリーンリーンと鳴き、しみじみと秋を味わっている。
先日、ハス田で思いがけずバンの親子に出会った。今までもバンの親子を見かけたことはあるのだが、なかなかゆっくり観察できる機会には恵まれなかった。この日、初めてヘルパーも一緒に行動しているバンのほのぼの家族を間近にゆっくり観察することが出来た。
一番子は、すでに自立していて、その上、二番子に餌を運び、ヘルパーとして立派な役割を担っている。その光景を眺めていると何だか心がほんのり温かくなってくるのがわかった。人間の世界でも兄や姉が弟や妹の世話をするという話を耳にすることがあるが、家族の絆を強く感じる光景であった。写真は、今ひとつであったが、素敵な出会いに感謝している。
少し体調を崩し、ここ数日鳥見をお休みしております。今日も夏の思い出の中からひとこま、やっと出会えたタマシギのご紹介です。使用機材は、EOS 50D + Vixen ED81S です。
初夏から初秋にかけて田んぼを回る楽しみのひとつは、タマシギとの出会いである。例年、本当に偶然にタマシギに出会い、何の苦労もしてこなかったのだが、今年は、まったくタマシギとの出会いがなかった。たまたま所用の帰りに立ち寄った、いつもは誰もいない田んぼに、バーダーの姿が数名見えた。知り合いの方に尋ねるとタマシギとの返事。そのとき手元にあったカメラが、使い慣れないNikonのものであった。「タマシギが出たよ!」と教えていただいたが、ぼやけていてピントが合わない。気持ちは、あせるばかり。折角のチャンスを、みすみす見逃すことになってしまった。後でわかったことだが、フォーカスモード切り換えリングを操作しなければいけないということであった。
その後もタマシギとの縁がなく、田んぼは干上がっていくばかり。ある日の夕方、二枚先の田んぼに、ジシギの姿が見えた。そのジシギを観察していると、何やら他の鳥がいる気配。よくよく見ればタマシギのようである。二枚先の田んぼなので、点のような存在なのであるが、嬉しくて慣れぬ望遠鏡を操作してピント合わせを行った。翌日もその場所を訪ねてみたが、タマシギに出会うことはなかった。鳥との出会いは、その折々を大切にしなければと痛感した出来事であった。
田んぼや干潟などが、住まいから比較的近いところにあり、シギ・チとの出会いには、恵まれていると言えるだろう。しかし、時には、遠征をし、違った鳥たちとの出会いを楽しみたいとも思う。
8月半ばに訪れた新潟は、あいにくの空模様であった。ハスの花にヨシゴイで有名な湖は、朝から雨が降りやまず、ハスの花は、ぐったりとしている。しかし、ハスの蕾にツバメがとまり、スズメもとまって、なかなか良い雰囲気。ハスの葉には、水滴がたっぷり。雨の日ならではの風情である。この湖を訪れるのは、二度目。前回は、カンカン照りの暑い暑い日であった。あのとき、ハスの花は、見事に咲いていたが、あの暑さには閉口したものだった。前回も今回もKプロにお世話になり存分に撮影できたことは嬉しい思い出である。
8月の遠征では、林の中にも足を伸ばした。そこには、小さな水場があり、小鳥たちが水浴びにやってくる。ホオジロの雌雄、カワラヒワ、キジバトの親子、モズなどが水浴びにやってきた。高い木の上には、コムクドリの群れ、ニュウナイスズメ、クロツグミの姿をも見ることが出来た。何より嬉しかったのは、8月というのに、クロツグミのさえずりをたっぷり聞くことが出来たことである。
♪夏がくれば 思い出す ♪夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空 はるかな尾瀬 野の旅よ
霧のなかに うかびくる 花のなかに そよそよと
やさしい影 野の小径 ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 咲いている 水芭蕉の花が 匂っている
夢見て咲いている 水のほとり 夢見て匂っている 水のほとり
石楠花色に たそがれる まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空 はるかな尾瀬 遠い空
(作詞:江間 章子)
訪ねたところは、尾瀬ではなかったが、夏が来れば、きっと楽しかったこの日のことを懐かしく思い返すことだろう。鳥たちとの出会いに感謝。ご一緒させていただいた皆様に感謝。
毎年、7月、8月の暑い時期、田んぼめぐりをし、シギ・チとの出会いを楽しみにしている。暑い盛り、車の中での探鳥は、時には、蒸し風呂状態になり、おびただしいほどの汗が吹き出す。しかし、今年は、例年より涼しい日が多かったので、比較的、楽に田んぼめぐりを楽しむことが出来た。2003年5月5日手賀沼で出会った9羽のコブハクチョウが縁で鳥見の世界にはまった私にとって、シギ・チは、難問中の難問。どちらかと言えば、避けて通りたい分野であった。その私が、今、シギは美しいと思い、その識別に興味を抱くようになってきた。
8月のある日、いつもよく出かけるフィールドでヒバリシギにしては、嘴の長いシギを見かけた。ちょっと変わったヒバリシギと思いながら撮影し、帰宅後、図鑑で調べてみたが、わからない。翌日も、同じところで、そのシギを撮影した。さらに1日経って、そのシギが、謎のシギとして話題になっていることを知った。ヒバリシギとハマシギとの交雑個体との説が濃厚とのことである。ヒバリシギと謎シギが、一緒に採餌したり、謎シギとオジロトウネンが一緒に採餌したり、真夏の暑さを忘れさせてくれるような謎めいたシギの出現であった。
オジロトウネンを至近距離で観察することが出来たのも、この夏の思い出である。そのオジロトウネンがハクセキレイを威嚇する姿は、かなり迫力のあるものであった。会いたいと思っていたオオジシギも畦で休息し、採餌する姿を見せてくれた。8月31日の台風の日には、エリマキシギが畦の上で必死に風に向かって立っている姿が、目に焼き付いている。
夏の思い出。オグロシギ、コアオアシシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、セイタカシギ、トウネン、キリアイ、ウズラシギ、コチドリ、ヨーロッパトウネン。田んぼで出会ったシギたちは、今頃どうしているだろう?
黄金色に実った稲穂も、次々に収穫され、稲の切り株のところに早くも緑色の新芽が出てきているところもある。一面緑色だった田園風景が、少しずつ黄色みを帯び、やがて黄金色に変わっていく。収穫が近づくのを見計らったかのようにスズメが飛んで来て新米を啄み、アマサギは、稲穂にとまるバッタをとって秋を楽しんでいるかのようだ。
シギたちが、すっかり影をひそめた田んぼを回っていると、一瞬、シギが飛んだような気がした。鳥が飛んだ方角に戻ってみると、稲を刈り取った後の田んぼにタシギの姿が見えた。それは、まるでかくれんぼでもしているような格好だ。あたりの様子を伺うように、しばらくじっとしていたが、やがて顔をあげるような素振りを見せ、少しずつ動き始めた。
そんな田園風景を見ていると天智天皇の歌が思い出される。
秋の田の 刈穂の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつゝ
久しぶりに公園を歩く。木々の間から聞こえてくるのは、蝉しぐれ。短い命を精一杯生きる証を伝えているかのようだ。小さな水の流れのところで、ようやく鳥の声が聞こえてきた。シジュウカラ。声だけで姿は見えない。あまりに寂しい公園を後にし、今日も田んぼに向かった。
たわわに実った稲穂も、収穫作業がずいぶん進み、見慣れた田園風景も少しずつ変化している。田んぼも鳥影なしとがっかりしていると、ヒバリが稲を刈り取った後の田んぼに降りた。少しだけ水の残ったところには、2羽のコチドリ。コチドリをじっくり見つめていると2羽のカルガモが飛んできた。
川岸を進むとシギの飛ぶ姿が見えた。着地したところを見定め確認する。やはりイソシギだった。3羽のイソシギの姿を確認できたのは、ちょっと嬉しい。さらに川岸を進んでみた。草のところに何やら鳥影。よく見るとキジ雄の若鳥。田んぼでキジに出会う機会は多いが、雄の若鳥に出会う機会は少ない。やはり田んぼは、心落ち着くところである。
鳥たちとの出会いの少ない時期に、一番心おきなく楽しませてくれる所は、田んぼである。何より魅力なのは、その解放感。カンカン照りの夏の日も、雲が厚く今にも泣き出しそうな空模様の日にも足しげく通った田んぼ。8月31日の台風を堺にびっくりするほど静かになってしまった。
田んぼ通いも今日で一区切り。そう心に決めて今日も田んぼに向かった。予想通り、やはり鳥影が薄い。ハスの休耕田の奥の方にやっとコアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、クサシギの姿を確認。もう1箇所でやはり遠くのトウネンとコチドリ。さらにハス田を回ってみた。バンの家族を見つけたときの胸弾む思いは、どう表現すれば良いのだろう。ほのぼの家族。一番子がヘルパーとして大活躍している。
すぐ隣のハス田を通り過ぎようとしたとき、あまりにも近くにいたタカブシギにビックリ! 先程あまりにも遠くのタカブシギを見たばかりなので、手の届きそうな所にいるタカブシギの姿に感激。やはり鳥との出会いは、近いと嬉しさが増す。
曇りがちのずいぶん涼しい一日だった。田んぼを回ってみると、いつの間にかあたりは、秋の風情になっている。お米が無事収穫できるよう見張り番の役目をしていたかかしの姿もずいぶん少なくなって、ちょっと寂しい思いがする。
昨日、シギたちとほとんど出会うことのなかった田んぼに、もしかしての淡い期待を持って今日も足を運ぶ。日に日に田んぼが干上がっていく状況の中で、小さな水溜りに集まっていたシギたちは、すっかり姿を消してしまったようだ。先日の雨で田んぼに水はあるものの鳥の気配を感じない。やっと1羽のハクセキレイを見かけたのみ。
少し足を伸ばして回った沼のほとり。ずいぶん年を重ねたであろうモモイロペリカンが、うたた寝をして出迎えてくれた。傍らの水辺に生えた水草のところには、1羽のオオバン。沼の淵を横切るように飛んでいったのは、ヨシゴイ。沼のほとりは、いつ訪れても温かいもてなしをしてくれる。
長かった夏休みも終わり、いよいよ新学期。今朝は、ランドセルを背負い、夏休みの作品らしいものを手にした小学生の姿をたくさん見かけた。今日は、もう長月。鈴虫のリィーン リィーンと鳴く声に遠い日に歌った♪虫の声♪の歌を懐かしく思い返している。
台風一過。今日は、気持ちよく晴れ渡って、鳥たちとの出会いもさぞかし多いのではと期待したのだが、公園で見かけたのは、コゲラ、ムシクイ、キジバト、カワセミ、シジュウカラ、ヒヨドリといったところ。
早朝に回った田んぼでは、アマサギ、トウネン、コチドリ、ハクセキレイ、遠くのジシギ、トビ、疲れ果てたようなチョウゲンボウ。ずいぶん寂しい顔ぶれである。台風が鳥たちを運んで来てくれると思ったのだが、どうも台風は、鳥たちを連れ去ってしまったようだ。嬉しかったのは、緑の草の中で休息する可愛い顔のアマサギの姿が、見られたことである。
◇◇ これまでの 『とりどり日記』 ◇◇ | ||||||||||||
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