Home > とりどり日記(2011年4月) >> 過去のとりどり日記
[写真はクリックすると大きくなります]
田んぼの季節。早苗の揺れる時期の田んぼには、ことさら心惹かれる。昨日、思いがけず、たくさんのチュウシャクシギに出会った。その同じ田んぼで、久しぶりにキョウジョシギにも出会った。
キョウジョシギ、漢字では、京女鷸と書く。英名は、Turnstone。私が、初めてキョウジョシギを見たのは、谷津干潟である。シギのことは、全くわからなかった私に、キョウジョシギの行動を良く観察すると英名の通りですよ。と教えてくださった方がいた。なるほど、干潟の貝殻をひっくり返して餌取りしている。そして、その鮮やかな色彩も忘れ難いものとなって印象に残っている。
今日は、大型連休の初日。あちこち遠征される方も多いようだが、これといった予定もなく、近くの田んぼを回ってみることにした。いつの間にか、水の入った田んぼが、ずいぶん増えている。田植えも始まり、まだ植えて間もない早苗が、頼りなげに田風に揺れている。
その田んぼでチュウシャクシギが10数羽、あの長い嘴で、熱心に採餌している姿を見ることが出来た。チュウシャクシギは、干潟で見かけることが多いのだが、ちょうど今頃の時期、田んぼで出会うと新鮮で嬉しい。近くには、ムナグロ、キョウジョシギ、キアシシギの姿も見られた。
早苗の揺れる田んぼで、シギたちとの出会いは、嬉しく心和むものである。
昨日、風が吹き荒れたので、もしかすると、夏鳥が入っているかもしれない。そんな淡い期待を持って公園に向かった。雨の予報だったのに、いつの間にか晴れの予報に変わっていたらしい。気温が、ぐんぐんあがり、暑いほどの陽気。
公園に着いて驚いた。あれほど、たくさんいたツグミが1羽もいない。どのツグミにレンズを向けようかと悩むほど、たくさんいたツグミ。チッチッと鳴いていたシメの姿もない。カサカサ音たてて採餌していたシロハラの姿もない。もちろんアカハラも。何ということだろう。あの風と共に、冬鳥たちは、旅立っていったのだろうか。
あまりに静かな公園。がっかりして座り込んでいると、目の前にやっとシジュウカラが姿を見せた。しばらくするとエナガの声がする。まだ幼い顔立ちのエナガ。今日の公園は、あまりに静かだった。
暖かい日があったり、肌寒い日があったり、四月も残り少なくなったというのに、どうも落ち着かない気象条件である。今日は、朝から、風が吹きまくり、ベランダから見える木々が、ゆさゆさ揺れている。所用を済ませた後、近くの公園に出掛ける予定であったが、今日は、静かに自宅で過ごすことにした。
昨日、公園で出会ったのは、シジュウカラ。すでに花の終わった桜の木々を飛び回り、♪ツツピ ♪ツツピ ♪ツツピと元気良く囀っている。1本の八重桜が見事に咲いているので、何とか、その八重桜にとまってくれないかと待つこと2時間。やっと八重桜にと思ったが、写真を撮れるような位置には、とまってくれない。粘って撮ったシジュウカラ。春の優しさが伝わると嬉しいのだが。
夏鳥の飛来が待たれるが、近くの公園では、全く、その気配がない。さりとて、どこへ行けば、良いのか。思いあぐねて、今日もまた、近場の公園に向かった。
公園には、たくさんのツグミが地上で採餌している。こんもりした木立の中に入って、ぐぜっているツグミもいる。すっかり花の散った桜の木に、時々、とまるので、何とか良い構図でと思うが、なかなか思うようにはいかない。草地のところで、たくさんのツグミに交じって1羽のシメがいた。やはり、一生懸命、採餌している。散歩の人が通ると、さっと近くの木に避難する。シメの嘴も、いよいよ鉛色になってきた。
植え込みの奥のところで、カサカサ音を立てて、採餌しているのは、シロハラ。今日は、5~6羽のシロハラを見かけた。アカハラも1羽。他に今日の公園で、出会ったのは、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワ、コゲラ、ヒヨドリ。夏鳥との出会いが、待ち遠しい。
1か月ほど前から、気になっているツルシギに会いたくて、久しぶりに茨城方面に向かった。道路の状況は、通行止めになっていた橋が、通行可能になっていたが、今なお、注意深く運転しなければならない箇所が多数ある。昨年の夏、知人を案内してすいすい走っていた道路の中央が1m近くも盛り上がっているところがあり、地震の大きさを改めて知るところとなった。
ツルシギには、運よく、すぐに出会えた。6羽いるとの情報をいただいていたが、最初5羽しか見当たらず、1羽は、どうしたのかしらと心配していたところ、どこからともなく飛んできた。6羽のツルシギは、熱心に採餌したり、羽づくろいしたり、久しぶりにツルシギの姿をじっくり観察することが出来た。
しかし、オオハシシギやエリマキシギなどとの出会いも少なからず期待していたのだが、ずいぶん探し回っても、結局、姿を確認することが出来なかったのは、誠に残念である。
何より嬉しかったのは、田んぼに水が入り、田植えの済んだところも、ずいぶん見かけたことである。液状化で田植えも出来ない農家があると聞く。米どころ茨城の田んぼに黄金の穂が一面に揺れる日がくるよう願っている。
昨晩は、雨が音たてて降っていた。雨の後には、もしかすると渡り途中の鳥たちが公園に立ち寄ってくれるかもしれない。オオルリやキビタキなどに会えたら、どれほど心が弾むことだろう。そんな思いで公園に向かった。
公園は、散歩の人の姿がちらほら見える程度。聞こえてくるのは、シジュウカラの声。ツグミは、まだ、たくさん残っていた。思いがけずアカハラが姿を現し、一瞬、ツグミとバトル。ヒヨドリの声も賑やかだ。シジュウカラの声が一段と賑やかになったと思ったら2羽で、バトル。初めて見るシーンである。
新緑のカエデの方角からエナガの声が聞こえてきた。1羽の巣立ち雛の姿が見えた。こちらの思うような位置には、とまってくれず、それでも目の淵の赤いエナガの雛に会えて嬉しい。夏鳥には会えなかったけれど、今日も嬉しい出会いであった。
雨が音たてて降っている。雨も時には、心休まり、静かな気分で過ごすことが出来るので、以前は、雨の日も決して嫌ではなかった。しかし福島原発の問題が頭をよぎり、今は、雨の日は、極力、外出を控えるようになった。
先日、近くの公園を訪れたとき、すぐに目に入ったのが、キジ♂である。曇り空の午後の公園は、人影もまばらで、キジの姿に目を留める人もいない。キジもそのことを十分察している様子で、キジの姿に私が気がついて、かなり接近しても、堂々とした立ち居振る舞い。ゆっくり全身を見せてくれた。ほろ打ちでもしてくれないかしらと待ってみたが、残念ながら、ゆっくりと茂みの中に姿を隠してしまった。
今日は、雲が厚く、今にも雨が降り出しそうな一日だった。気温は、まずまずで平年並みの暖かさということであろうか。昼食を済ませてから、散歩道をゆっくり歩いた。散歩をしながら、スズメの姿が多いことに驚く。背の低い木の中には、スズメのお宿があるのだろうか。♪チュンチュン♪チュンチュン賑やかな声が聞こえてくる。
もう桜は、終わったと思っていたのだが、八重桜が見事に咲いていた。もう1種類の桜は、品種名がわからないが、優しく綺麗な色合いの桜で、ここに何か鳥がとまってくれたらと思ったことであった。
しばらく歩くと、葦原から、突然、モズが現れて、芽吹き始めた木にとまった。空抜けなので、何とか桜を背景に入れたいと、あちこち角度を変えてみたが、思うようにはいかず、そのうちモズが、私の方角に直進してきた。何か獲物を見つけたのだろうか。モズも子育て中なのかもしれない。
花に絡めて鳥を撮りたいと願っていると、不思議とそのような出会いが巡ってくる。夕方、ほんのひととき、近くの公園に出掛けてみると、小さな池の対岸を尾を振り振り歩いているイソシギの姿が、目に入ってきた。公園に着いてすぐの出来ごとだったので、急いでカメラを向ける。嬉しいことにイソシギの足元に紫色の花が咲いているのが見えた。
空は、雲が厚く、どんよりしていたが、心の中に、ぱっと陽の光が差し込んだような気分になった。小さな公園。散歩の人が時折通るだけの静かな公園。私の好きな公園での、ささやかなひとこまである。
春を代表する花は、やはり桜であろうか。今年は、気象条件が、例年とは違っていたようで、1週間~10日くらい遅れて桜並木の桜が満開となった。その桜も、すでに花の時期を終え、葉桜を楽しむ頃となった。ぼってりと重い感じの八重桜は、今が、ちょうど見ごろ。今日は、花の散ったソメイヨシノと重厚な感じの八重桜を楽しんできた。人影もまばらで、ベンチに座っていると、目の前の草むらに飛んできたのがマヒワである。
もう夏鳥を迎える時期なのに、ずいぶんゆっくりしている。「まだ旅立たなくて良いの?」思わず声をかけたくなる。草むらでは、小さな小さな草の実を一心に啄んでいる。かなり接近しても餌取りに夢中で、一向に私のことを気にする気配もない。そんな姿が、たまらなく愛おしい。幼子が口元にご飯粒でもつけて食事しているかのようだ。今日も嬉しい出会いであった。
天気予報では、今日は、雨とのことであったが、太陽が顔を出したり、急に黒雲に覆われたり、ずいぶん目まぐるしいお天気であった。夕方近くになって、ふと思い立ち、近くの公園に出掛けてきた。桜の時期に訪れれば良かったのだが、時期を逸してしまった。
だんだん冷たい風が吹き始め、カメラを持つ手が、痛くなるほどであった。公園の柳の木が、その冷たい風に揺れているのを見ると、何とも寂しい気分になってくる。しかし、時折、その柳にカワセミがとまってくれるが嬉しい。名残りの桜にも、ひととき、とまってくれたカワセミ。わずかの時間であったが、カワセミに出会えたことで元気をもらった。鳥には、不思議な力がある。
桜の種類は、一体どれくらいあるのだろう。早い時期には、河津桜を楽しみ、一番見る機会の多いソメイヨシノは、とうとう葉桜になってしまった。もっとも例年だったら、4月の半ば過ぎまで桜の花を愛で、その桜の木の下で、皆が集うということはないのだが、今年は、気象条件が、いつもの年とは違っていた。
鳥に関心を持つようになって、花の時期には、花に絡めて鳥を撮りたいと思うようになった。そして、出来れば、桜と鳥とを撮れればと願う。今シーズン、あちこちで見られたマヒワ。そのマヒワを何とか桜と一緒にと願っていたところ、その思いが通じたようだ。もう桜も終わりに近く、思うような位置には、姿を見せてくれなかったが、ほんのひととき嬉しい出会いであった。
春の訪れを告げてくれる鳥のひとつが、ツバメ。昨日、レンゲ畑の上空を颯爽と飛ぶツバメを見て、レンズを向けたが、到底、私の腕では、撮影不可能であった。そのツバメに、今朝、別の場所で出会った。今日も目の前を颯爽と飛んでいたのだが、水の入った田んぼの畦に、時々降りる。少し距離があったが、これなら撮影出来そうである。
じっくり観察していると、巣材を集めているようだ。一度に、たくさん集めて嘴でくわえて飛び立つ。昨日は、スズメの巣材運びを観察したが、今日は、思いがけず、ツバメの巣材運びを観察することが出来た。鳥たちは、これから忙しくなることだろう。春は、いよいよ深まっていく。
日毎に暖かさを増し、春本番。散歩道を歩くと、タンポポ、オオイヌノフグリ、ナズナ、ホトケノザなどの野の花が目に付く。そして畑には、レンゲの花が咲き始めた。レンゲ畑の上を、颯爽と飛ぶのは、ツバメ。このツバメを何とか撮影しようと試みたが、私の腕では、到底、歯が立たない。
小さな池の周りには、スズメが集まってくる。水浴びをするスズメもいれば、近くの草むらで、羽を広げて休息しているものもいる。枯れた草のところに飛んできたスズメは、どうやら巣材をさがしているようだ。何とか巣材が手に入ったようだ。これからマイホームづくり。鳥たちが忙しくなる季節が始まった。
早いもので、四月も半ばを迎えた。今年は、例年より桜の開花が遅く、桜の蕾を眺めては、今日か明日かと待ち侘びていた。その桜も花吹雪となり、アスファルトの道路をピンクの絨毯で埋め尽くす。はらはらと舞い落ちる花びらには、何とも言えず哀愁があり、また1年後に思いをはせる。
今日、久しぶりに訪れた公園。公園内の通路は、桜の花びらで埋め尽くされ、花の絨毯を歩くのが、何とも惜しい気がして、道路の端を遠慮勝ちに歩く。新緑のまばゆい木の上の方から、小さな声が聞こえてくる。見上げると若緑の中に見え隠れしているのは、マヒワだ。冬の間、ずいぶん楽しませてくれたマヒワが、今、新緑の芽を啄んで、小さな声で囁いている。「もうすぐお別れ。」そう言っていうようにも聞こえた。
1月上旬に発見され、長い間、バーダーの注目を集めてきたキガシラシトド。最初に出会ったときは、葦原のごそごその中にいて、地鳴きを教えていただき、ようやく、居場所が分かった次第。曇天の暗い日であったが、対岸の枯れ草のところにいる姿をかろうじて撮影し、それでも嬉しかった。
4月に入り、すっかり夏羽に衣替え。見違えるような風貌になっていた。新芽の美しい柳の木にとまり、哀愁を帯びた声でさえずる。遠い遠い故郷を思っての歌であろうか。もう一度会いたいと思っていたのだが、4月12日を最後に旅立ったという。交通至便なところに姿を見せてくれたので、何回か足を運び、換羽の状況も、じっくり観察出来た。無事の旅路を心から願っている。
桜の花びらが、ひらひらと舞い落ちるようになって、遊歩道は、花びらがいっぱい。今日は、日中、かなり気温が上がりそうとの予報。沼のほとりをゆっくり歩いてみることにした。
歩き始めて最初の出会いは、カワセミ。鳴きながら目の前を飛んで行った。満開の桜に数羽のスズメが集まっている。花びらの根元をちぎって蜜を吸い、ぽいぽいと花びらを捨てている。ヒヨドリも桜の蜜を吸いにやってくる。
もういなくなったと思っていたオオジュリンが、枯れた葦をパキパキ啄んでいる。すぐ近くの柳の木に姿を見せたのは、アオジ。芽吹き始めたばかりの柳の木を楽しそうに歩いているように見える。
タンポポ、ツクシ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナなど野の花の咲いている広場に姿を見せてのは、ツグミ。スズメも1羽。すぐ近くに姿を見せた。のどかな沼のほとり。ツグミも、もうすぐお別れかもしれない。
かなり強い余震が、今なお続き、被災地の方々は、連日、どんな思いで過ごされていることだろう。今日も、出先で、地震があった。地面が揺れ、すぐ近くの年代物の建屋が、ミシミシビンビンと音を立てているのを聞くと、何とも不気味で落ち着かない。
例年より開花の遅れた桜を楽しもうと、あまり人出の多くないところを選んで、今日は、出掛けた。昨日、自宅から比較的近い桜の名所を訪ねたのだが、車が道路をふさいでしまって何とも落ち着かず、花見どころではなかった。今日は、桜の花とそこに集まる鳥たちの姿を撮影出来ればとの思いがあった。
まずスズメが現れた。スズメは、桜の花の根元のところから嘴でちぎって蜜を吸う。だが、写真となると、これが、案外難しい。桜の花に埋もれてスズメの姿が見えなかったり、花びらがなくて、茎のところだけだったりと、思うようにはいかない。それでも、何とかスズメが桜の花をくわえて、春を告げている風情が写せただろうか。桜の柔らかい色合いが心和ませてくれる。
今年は、春の訪れが遅いような気がしていたが、ここ数日、急速に春らしさを増してきたようだ。あちこちのソメイヨシノが満開。自宅から車で1時間くらいのところに2か所、桜の名所がある。そこは、まるで桜のトンネルという風情で、樹齢何年くらいになるのだろう。実に見事な桜並木なのである。
満開の桜の花をめでた後、田んぼに回ってみた。♪ケーンケーン♪キジがほろ打ちをしている。枯れた草の奥の方にとまったのは、ホオアカ。冬の間、会えなかったのに、今頃になって姿を見せてくれた。わずかばかりの水溜りでは、タヒバリが水浴びしている。春の野の花のところに顔を見せてくれたのは、ヒバリ。ヒバリのさえずりが、ずいぶん賑やかになってきた。ヒバリの声と共に、春らしさが増してゆく。
例年より10日ほど遅れて、ソメイヨシノが満開となった。東日本大震災の余震が今なお続き、被災地の方々の心情は、 いかばかりであろう。この桜の花の美しさ、優しい色合い、何とも言えない風情をひとときでも味わっていただければと思うのだが。
馴染みのフィールドで、体に似合わず大きな力強い声で囀りを披露してくれたカラフトムシクイ。その動きの素早さから、とうとう思うような写真を撮影することが出来なかった。写真は撮れなかったのだが、目線ですぐ目の前、緑の植え込みの細い枝にとまっている姿をしっかり観察することが出来た。あの日のカラフトムシクイの姿は、決して忘れることはないであろう。
今日も風の強い日となった。予報通り、雨も降り、昨日よりも大分暗い。ようやく咲き始めた桜の花が気になり、自宅近くの桜通りに行ってみた。まだ咲き始めたばかりで、若々しい花は、しっかり枝についていた。もう少し明るい日に、ふんわりと優しい色合いの桜の花を楽しみたい。
先日、川原で出会ったのは、ホオジロ。アカメヤナギの新芽を一心に啄んでいた。ホオジロの♂と♀が飛んできて、アカメヤナギにとまったのだが、枝かぶりで、なかなか良い位置には姿を見せてくれなかった。川原の木々は、柔らかい緑の新芽が春を告げ、小鳥たちも楽しそうだ。
今日は、風の強い一日だった。折角、咲いた桜の花も、この風で散ってしまわないかと、内心冷や冷やしている。例年より1週間~10日遅いと言われている桜の開花だが、花をめで、桜の花に集うスズメ、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラなどをゆっくり楽しみたいものである。
昨日、土手の方から飛んできて、川沿いの木にとまった鳥がいる。ファインダーをのぞくと、どうやら換羽中の鳥らしいということがわかった。しかし、見慣れない鳥だ。数枚、シャッターを押したところで飛ばれてしまった。画像を見直してみると、どうやらタヒバリらしい。でも、もしかして珍しい鳥かもしれないとの淡い期待から、専門の方にお尋ねすると「ほとんど、夏羽ですが、冬羽から夏羽へ移行中で少し羽が抜けている個体です。」と教えていただいた。
いつも田んぼで出会うタヒバリ。木にとまったタヒバリを見るのは、初めてであった。ささやかな出会いであるが、嬉しい出会いであった。
ここのところの暖かさで、桜の開花が、一気に進んでいるようである。いつも利用している駅前の桜が、今朝は、満開。ソメイヨシノの柔らかい色合いが、ふんわりと優しく、何とも言えず、心安らぎ、ほっと出来る空間を作ってくれている。
桜のたくさんある公園に出掛けようか、それとも土手沿いを歩いてみようか。迷った末、土手沿いを歩いてみることにした。土手には、菜の花やカラスノエンドウ、ヒメオドリコソウなど春を告げる野の花がたくさん咲いている。土手では、ヒバリやツグミをたくさん見かけた。
さっと目の前を横切ったのは、オジロビタキ。この愛らしい顔は、みんなの人気者。芽吹き始めた木々を飛び回り、愛嬌を振りまいている。別れの日も近づいているようだ。アオジも近くに姿を見せてくれた。土手には、春がいっぱいだった。
桜の花が、少しずつ咲き始め、春らしさを増してゆく。今日は、少し歩くと汗ばむほどの陽気だ。田んぼでは、コサギがザリガニをつかまえたようだ。みずみずしいクレソンが生えている小さな小さな水際にコガモ♂の姿が見える。狭いスペースなのにコガモ♀が飛んできた。まるで満員のお風呂のようだ。
先日、歩いたときは、ウグイスの綺麗なさえずりが聞こえたが、今日は地鳴き。鳴きながら、葦原を移動する。アオジも飛んできた。シダレザクラにとまったが、なかなか良い位置には、とまってくれない。高い木の上では、ホオジロが綺麗な声でさえずりを披露している。沼のほとりは、今日も静かだ。
春の日差しに誘われて、公園に向かった。桜の蕾もずいぶん膨らんでいる。木々の新芽も美しい。シジュウカラが、しきりに巣材運びをしている。日蔭のところに姿を見せたのは、ルリビタキ。しばらくすると鮮やかな黄色のアオジも姿を見せた。シロハラは、餌取りに余念がない。ツグミは、日当たりの良いところに姿を見せてくれた。
先日、見かけたクロジに会えるかもしれないと、しばらく待ってみたのだが、もう旅立ったのだろうか。カワラヒワは、♪ジュイーン♪ジュィーンと鳴いて姿を見せてくれた。後は、静かな公園であった。
今日は、太陽が顔を出し、昨日の寒さも遠のいたようだ。自宅近くの桜通りのソメイヨシノもわずかにほころび始めた。2~3日、暖かい日が続けば、一気に咲き始めることだろう。
今日は、田んぼを数か所、回ってみた。水の入っている田んぼは、ほとんどなくて、鳥の姿を見かけない。ツグミをやっと確認。菜の花、ツクシ、オオイヌノフグリ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウは、あちこちで見かけた。たくさんの野の花に春の息吹を感じ、そろそろ引き上げようとしたとき、目に入ったのが、チョウゲンボウである。嬉しいことに畦のところで、かなりゆっくりして見返りの顔を見せてくれた。羽の模様が、春の日を浴びて、とても綺麗に見えた。
今日は、昨日の春らしい暖かさが遠のき、予報通り寒い日となった。いつもの年ならば、桜通りのソメイヨシノが楽しめる時期だが、7~10日開花が遅れているという。
昨日、沼のほとりを歩いた時、ソメイヨシノの蕾は、まだ固かったが、枝垂れ桜は、見事に咲いていた。昨年の春、この枝垂れ桜に来るスズメを撮影したのだが、昨日、見かけたのは、アオジとヒヨドリ。それとほんの一瞬とまったモズである。花と一緒に撮影したいのだが、ヒヨドリと言えども、なかなか思うような位置には、とまってくれない。それでも枝垂れ桜とヒヨドリのひとこまが春らしさを感じさせてくれるだろうか。
四月を迎え、一段と春らしさを感じるようになってきた。花曇りというのだろうか。今朝は、曇りがちのお天気。自宅近くの桜通りは、まだまだ蕾が固い。桜の開花宣言があったのだから、どこかで桜が見られるかもしれない。そう考えながら沼のほとりに向かった。
久しぶりに沼のほとりをゆっくり歩く。沼は、いつ訪れても温かくゆったりとした風情で迎えてくれる。最初の出会いは、タネツケバナのところにいるムクドリとスズメ。珍鳥ではない、ごくごく普通の鳥を、自然にそして鳥の表情を豊かに撮影したいと最近、思うようになってきた。
葦原のところでは、アカハラが動いている。みずみずしいクレソンのところを、さっと横切って、すぐに姿が見えなくなったのは、クイナ。あれほどたくさんいたオオジュリンも流石に姿が見えない。アオジは、何羽も見かけた。シダレザクラにとまったところを撮影したかったのだが、枝かぶりで何とも残念。代わりにヒヨドリが飛んできて大サービス。コブハクチョウも2羽、元気良く飛んで行く。沼のほとりは、実に静かだ。
早いもので今日は、もう四月。最寄りの駅前のソメイヨシノは、ずいぶん蕾が膨らんできた。遠目にもうっすらピンク色で、春を感じさせてくれる。いつもの年ならば、各地の花だよりが紙面をにぎわせている時期である。テレビなどでも、真っ先に取り上げられるのだが、あまりにも大きな爪後を残した大震災。桜まつりは、中止という所が多いようである。
今の時期は、桜だけでなく、木々の新芽が美しい。♪チーチーチー鳴きながら飛んできたのは、メジロ。新芽の中にも美味しい蜜を見つけたのだろうか。今日は、卯月の始まりの日。