今日もまた朝から暑い。少し雲があったが、今朝も早起きして、沼のほとりに向かった。これから暑さに向かって朝の早い時間に短時間の鳥見が体に負担がかからなくて良いかもしれない。
今朝の田んぼでは、ダイサギ、チュウサギ、アオサギがかなりまとまって集まっているところがあった。数年前までは、このような光景は、決して珍しくなかったのだが、最近は、サギに会う機会も少なくなってきている。
今シーズン、サンカノゴイの個体数が少ないと聞いているが、今朝、2羽のサンカノゴイの姿を見た。1羽は、田んぼに降りていて、時々、頸を伸ばす。そのサンカノゴイを観察中、別のサンカノゴイが田んぼから葦原に向かって飛んで行った。突然のことだったので、シャッター・チャンスを逃したが、何とか証拠写真をカメラに収めることが出来た。
急に夏の暑さになって戸惑っている。これは、真夏の暑さ。じっとしていても汗が噴き出してくる。暑さに弱いので、朝早起きして鳥見に出掛けた。1時間で切り上げる予定で行ったのだが、ちょうど鳥がタイミング良く飛び立ってくれたので、思い残すことなく引き上げて来た。
今日の出会いは、カラシラサギ。今まで何度となく機会を逸している。今日が、初めての出会いであった。採餌行動を見ていると面白い。「頸を斜めに伸ばして走り回り、翼をパッパッと半開する行動をよく行う。」と図鑑に書いてあるが、まさに、その行動を目の前で見せてくれた。コサギも近くにいて、1時間の鳥見が充実したものとなった。
今の時期、気になるのは、葦原の鳥、そして高原の鳥である。その高原でカッコウに出会った。♪カッコウ カッコウ カッコウ♪ 春の渡り、秋の渡りのとき、東京近郊の公園で出会う機会が一番多い杜鵑類は、ツツドリ。そしてカッコウ、ホトトギスに出会うこともある。しかし秋の渡りのときは、鳴き声がしないので、なかなか識別が難しい。
広々とした高原で♪カッコウ カッコウ カッコウと鳴いていれば、紛れもなくカッコウ。声のする方角を見上げると遠くの高い木の天辺で歌声を披露している。少しずつ少しずつ接近するのだが、それでもかなり遠い。風が吹いて、木が揺れるので、体のバランスをとるのに一生懸命のようだ。空抜けで距離があったが、出会いの記念にカメラに収めた。
一面に緑色が広がる田んぼ。時折、ツバメが飛び交う。ヒバリは、あぜ道に降りたり、農道に姿を見せたりする。オオヨシキリの声は、ひとときより少なくなって田んぼは、静かな光景が広がる。
そんなのどかな田園風景の中で、一番出会いが多いのは、キジかもしれない。先日も雄と雌のキジに出会ったが、今度は、雄1羽と雌2羽に出会った。何とか雄と雌のキジを一緒にカメラに収めようと思うが、なかなか思うようには、いかない。しかし、その願いがようやく叶った。♂と♀のキジが、タイミング良く向き合ってくれた。ほんのひとときだったが、嬉しいシャッター・チャンスであった。
沼のほとりを歩くと、聞きなれない声がする。何の声だろう?葦原の中から聞こえてくるようだ。しばらくすると、オオバンの親子の姿が見えた。2週間ほど前、見たときは、頭の赤いオオバンの雛を見たのだが、すっかり大きくなって姿・形が変わっている。水鳥の成鳥は、早いと聞いているが、こんなにも姿が違うと、別の鳥に出会ったような印象を受ける。
あの聞き慣れない声は、オオバンの幼鳥の声だったようだ。沼のほとりでは、ときどき面白い発見がある。
6月22日の夏至の日は、急に夏の暑さになって戸惑った。その暑さが3日ほど続き、相当体力を消耗したような気がする。今日は、雨が落ちて来そうな気配であったが、ずいぶん涼しくなって、ようやく出掛ける気持ちになった。目指すは、一番馴染みの田んぼである。
行けども行けども緑・緑・緑の世界。人に会うこともなく、実に静かな田園風景である。最初に出会ったのが、カルガモの雛。しかし、稲の苗が伸びて、その間を縫うように進むカルガモの姿は、あっと言う間に見えなくなってしまった。ヒバリは、時折飛んで、田んぼの畦に降りる。
チュウサギとダイサギが降りている田んぼがあった。時折、飛んで、また元の田んぼに舞い降りる。ダイサギの目もとを見ると婚姻色のようだ。そのダイサギが、ブルブルブルッと体を震わせた。白い羽がふんわりして、とても綺麗に見えた。
昨日、今日と真夏を思わせるような暑さ。今朝、ベランダに出てみると朝顔が3輪咲いていた。5月に種まきし、プランターで育てている。一緒にゴーヤの種もまいた。朝顔は、すぐ発芽し、つるがぐんぐん伸びていく。ところがゴーヤは、なかなか発芽しない。スーパーで安い種を買ったからかもしれないと半ば諦めていたころ、芽が出て、その後は、朝顔を抜く勢い。この夏、グリーンカーテンをとの狙いなのだが、どうなることだろうか。
今日、ベランダに遊びに来たスズメは、かなり幼い。1か月ほど前にも、幼い感じのスズメが遊びに来ていたが、1年間に何回繁殖するのだろうか。先日、公園で出会ったのは、ムクドリの幼鳥。まだ親から給餌を受けていたから巣立ち雛なのだろう。田んぼでも公園でも駅前でも、いたるところで見かけるムクドリ。でも幼鳥に出会う機会は、案外少ない。
久しぶりの高原で出会ったのは、ホオアカ。冬場、いつも良く出掛ける沼のほとりや田んぼの枯れ草にとまっているホオアカを見る機会はあるのだが、鳴き声がしないので、うっかりすると見落としてしまう。
先日、高原で出会ったホオアカは、お気に入りの枯れ枝にとまって、歌声を披露してくれた。♪チョッ チッ チチュ チュチュリチチ♪ ホオジロの囀りに似たその声は、ホオジロより控えめで、心に残るものであった。今日もあの枯れ枝にとまって自慢の歌を披露しているのだろうか。
緑陰の恋しい季節となった。木陰に入れば、風も通り、過ごしやすいのだが、梅雨とは思えないほどの太陽の輝きに、私は少々戸惑っている。
今日、久しぶりにツミに出会った。猛禽の中でツミは、街中で見られる可能性の高い鳥である。私は、東京、神奈川、千葉の大きな団地の近くでツミに出会ったことがある。何故、人家の近くにツミは営巣するのだろうか。ツミの近くには、必ずオナガが営巣するし、ツミの響き渡るような独特の声を聞けば、ツミの居場所を類推するのは比較的容易である。
春先、ツミの声を聞くと、1年の時の流れを実感する。
今日は、太陽が顔を出し、さわさわと緑の風も吹いて、久しぶりに梅雨のうっとおしさを忘れさせてくれる。何かと所用が多く、残念ながら鳥見に出掛けられないのだが、ベランダから見える夾竹桃やエゴノキから、まだ若いスズメの賑やかな声が聞こえてくると思わず心が和み嬉しくなってくる。
昨日、ほんのひと時、田んぼを回ってみた。遠くにキジの♂♀の姿が見えたので、少しずつ近づいて行った。農家の方が、二人、近くで作業しているのだが、キジは、農家の方を見上げるようにして、別段、警戒する気配もない。ところが、こちらのカメラが見えれば、かなり警戒する。結局、徒歩で近づくのは諦めて、車の中から観察、撮影することにした。雌の方が用心深いようで、なかなか顔をあげてくれず、また、雄に寄り添ってのシーンを期待したのだが、願いは通じなかったようだ。
6月は、葦原の鳥たちを楽しむとき。一番出会いが多いのが、オオヨシキリ。今朝もひととき、沼のほとりを回ってみると、♪ギョギョシギョギョシの声が響き渡っていた。しかし、ひと頃より、その声は、少なくなったような気がする。
そして一面に緑色が広がる水田から、1羽の鳥が飛び立って葦原に向かって飛んで行った。それは、田んぼに餌取りに来ていたヨシゴイだった。♪ヒッヒ ♪チャチャ ♪チャチャのセッカの声も響き渡っている。
先日、もうひとつの沼のほとりで出会ったのは、コジュリン。♪チョッピ チュリリリ ピッの声は、聞こえず、時折、囁くような小さな声がするだけ。♪チョッピ チュリリリ ピッと囀るコジュリンとは違って、何とも可愛らしい雰囲気のその姿は、新鮮で、新種の鳥に出会ったような感動を覚えた。
葦原の鳥たちが、賑やかに囀る季節になってきた。利根川の河川敷では、オオセッカ、オオヨシキリ、コヨシキリ、コジュリンの囀りが辺りに響き渡り、大変賑やかだという。
私が、先日訪れた渡良瀬では、オオヨシキリの♪ギョギョシギョギョシの声が、実に賑やかであった。その中で、ふと気がつくと、トーンの違う声が聞こえてくる。葦と葦の隙間から見えたのは、まぎれもないコヨシキリの姿であった。オオヨシキリの姿を見た後で、コヨシキリを見ると、こんなにも小さかったのかしらと思う。体の大きさも声量も違う葦原の鳥。今の時期、大いに楽しみたいものである。
田んぼや葦原で出会う機会が多いのがセッカ。特に麦畑の上で、♪ヒッヒッヒッ ♪チャチャ♪チャチャと鳴きながら飛んでいる姿を良く見かける。どこかにとまってくれないかしらと辛抱強く待つのだが、なかなか思いは、通じない。
ところが、先日、沼のほとりの葦原で、出会ったセッカは、かなり近くにとまってくれた。今までに、こんな経験をしたことがないので少々焦った。(もっとも南の島では、かなり近くで撮影出来るのだが。)一脚をそっと伸ばして、少し接近。さらにもう一歩近づく。両足を開いたセッカのお得意ポーズも披露してくれた。大好きなセッカを撮影出来て梅雨のうっとおしさも忘れる一日であった。
今日も朝から雨模様。ここのところ、雨の日が多く、パソコンに向かう日が多い。パソコンに向かえば、当然のことながら、画像の整理。画像の整理と言えば、聞こえは良いが、不出来の写真を削除、削除、削除で時間が過ぎて行く。
先日、久しぶりに訪れた九十九里でアジサシに出会った。コアジサシは、沼のほとりで出会うことも多いのだが、アジサシは、普段あまり会う機会がない。図鑑によれば、コアジサシは、22~28cm。アジサシは、32~39cmとある。やはりアジサシは、大きい。アジサシ類に弱い私でも、コアジサシとアジサシがいると遠目にわかった。
アジサシにレンズを向けていると、羽をぐ~んと広げてくれた。この日は、鳥との出会いが少なかっただけに、この瞬間が新鮮で、殊更、嬉しいものとなった。
5月、6月は、鳥たちにとって子育てで忙しい季節。やはり何と言っても人気があるのは、フクロウ。森や林やお寺や神社などの大木の洞にフクロウは、営巣し、子育てをする。一方、アオゲラやアカゲラなどは、コンコンコンコンと一生懸命大工仕事をし、マイホームを作り子育てをする。そのアオゲラやアカゲラの古巣を利用する鳥もいる。
一番身近な鳥であるスズメは、瓦屋根の家の隙間や排水管など、スズメのお宿は、実に身近な所にある。そのスズメ、黄色い嘴の巣立ち雛が、ベランダに訪れることがあるのだが、実に賑やかだ。先日、近くの公園でスズメの親子に出会った。親と子の何とも言えない微笑ましい光景にレンズを向け、心和んだひとときであった。
沼のほとりは、私の好きな鳥見のポイントのひとつである。見られる鳥は、地味な鳥ばかり。それでも私は、好んで沼のほとりに足を向ける。
昨日も雨の上がった後、沼のほとりに向かった。到着早々にヨシゴイが飛んで中州の中に入って行く。オオバンの姿も見える。セッカの声も聞こえるのだが、なかなかとまってくれず、遠くの電線にようやくとまった。ヨシゴイの飛翔を何とかカメラに収めようとレンズを向けるが、どうもピントがうまくあわない。ふと気がつくと、目の前の葦原にヨシゴイがとまっている。雨上がりのひととき。嬉しい出会いであった。
ここのところ雨の日が多く、流石に梅雨らしい感がある。5月に野鳥の森を訪れた朝も、実によく雨が降っていた。雨が上がった後、森の中を歩き始めると、♪ホーホーホーと実に厳かな声が聞こえてくる。立ち止まって、その声に耳を傾ける。あまりにも静かで、あまりにも神秘的な声だ。
やはり5月。静かな林の中でフクロウに出会った。フクロウは、何故か心惹かれる鳥であるし、見たいと思う意識が強かったのだが、あの野鳥の森で聞いた厳かで神秘的なフクロウの声は、耳に心に焼き付いて決して忘れることはない。
今シーズン、春の渡りの途中、東京近郊の公園や屋敷林などに立ち寄る小鳥たちの動きが、例年と違って、少なかったり遅かったりだったような気がする。あの大震災が、影響しているのだろうか。あちこちのフクロウの巣立ちもずいぶん遅かったと聞く。
初夏の高原。この言葉に心惹かれ、鳥たちとの出会いを期待して5月に訪れた高原。以前も訪れたことのある高原である。一言で高原と言えども広い。今回は、前回、訪れなかったところも含めて、ずいぶん広範囲に探鳥し楽しんだ。7年ぶりに歩く湖畔や初めて歩く渓流沿いの道。一番心惹かれたのが、初めて歩いた渓流沿いの道である。ここでは、ヤブサメの声がしきりに聞こえ、キビタキ、オオルリの囀り。イカルも鳴き、クロツグミの声も聞こえた。何か予期せぬ出会いが隠れていそうな雰囲気のところである。
初日に出会ったのは、キクイタダキ、ミソサザイ、カワガラス、キセキレイ、カケス、ウソ。ウソは、山荘の庭で出会った。二日目は、コマドリ、ミソサザイ、エゾムシクイ、キビタキ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、コガラ、ヒガラ、アオジ、イカル、コサメビタキ、ノスリなどである。もちろん写真を撮れなかったものも多いのだが、鳥たちとの出会いを十分楽しむことが出来た。機会があれば、あの渓流沿いの道を、時間をかけてゆっくり探鳥したいものである。
初夏の高原では、エゾムシクイにも出会った。ムシクイ類は、動きが速く、撮影は、なかなか難しい。4月の初めまで近くの公園に滞在し、多くのカメラマンを集めたカラフトムシクイ。以前、都内の公園で撮影したことはあるのだが、やはり地元で撮影したいと思い、公園に向かったのだが、あまりに大勢のカメラマンの姿に圧倒され、なかなか足を向ける勇気が湧かなかった。
話が少しそれてしまったが、エゾムシクイには、以前、裏磐梯で出会ったことがある。♪ヒーツーキー♪ヒーツーキーこの独特の声がして、ほどなく高原のまだ芽吹きには、ちょっと早いという感じの木に一瞬、姿を見せてくれた。思いがけない鳥との出会いは、心弾ませてくれるものである。
雨の降る日は、画像の整理。せっせ、せっせと画像の整理。「どうしてこんなにブレテルの?」「どうしてここに小枝があるの?」ぶつぶつと独り言をつぶやきながら削除を繰り返す。過去の思い出に浸りながら、なかなか捨てきれなかった画像を削除する。
5月の高原で出会ったのは、ミソサザイ。あの小さな体で、あれほど素晴らしい声量の持ち主。一体どうして、あんなにパワフルなのだろう。鳥との出会いの極端に少なかった白駒池を歩いたときも、ミソサザイの声だけは、樹間に響き渡っていた。6月の高原でも高らかに歌を歌い続けているのだろうか。
今日は、梅雨らしい空模様。何とも言えない湿り気と、どんよりとした空の色。吹く風も5月の風とは、違っている。皐月の風は、軽やかで、水無月の風は、寂しく重い。近頃、身近な鳥のちょっとした行動が、気になるようになった。今朝、見かけたスズメ。小さな虫を追いかけ、フライング・キャッチ。以前にも一度見かけたことはあるのだが、今朝のスズメは、まるでエゾビタキなどの行動を連想するくらい上手であった。
昨日、出会ったコジュリン。動きは、活発だったが、ほとんど鳴かない。今まで、コジュリンと言えば、葦原で♪チョッピ チュリリリ ピッと囀っている姿しか見たことがなかった。それに昨日出会ったコジュリンは、セッカのように両足を広げて枯れ草にとまったりもした。今まで気がつかなかった鳥の動きを静かに観察する。鳥の少ない時期の、私の鳥の楽しみ方である。
今日は、朝から暑くなりそうな気配。太陽が顔を出し、青空も広がった。このようなお天気の日には、やはり鳥見。どこに行こうか迷ったが、馴染みの沼のほとりに向かうことにした。
沼のほとりの葦原では、♪ギョギョシギョギョシの元気なオオヨシキリの声が響き渡っている。田んぼの緑は、一層、青味を増し、緑・緑・緑の世界で気持ちが良い。
沼のほとりに立つと、セイタカシギ2羽の姿が見える。ここでセイタカシギに出会うのは、初めて。何だか新鮮な感じで、2羽のセイタカシギを観察。そろりそろりと鳥に負担をかけないように近づく。鳥との出会いの少ない時期に、嬉しい出会いであった。
朝から降っていた雨が、お昼すぎに上がった。今日は、家でゆっくり休養の予定であったが、雨の後の太陽を見ると、急に出掛ける気持ちが湧いてきた。
行先は、沼のほとり。例年、この時期、気になるのは、ヨシゴイとサンカノゴイ。現地に着いて土手に上がると、手招きして呼んでくださる方があり、急いでそちらに向かう。3名の方が、田んぼの方にレンズを向けている。「いますよ。」と教えてくださる方角を見ると、目の前の田んぼにサンカノゴイの顔が見える。
土手から、こんなに近い距離で見るのは、初めて。ところが、さらに驚いたことに、そのサンカノゴイが、もっと近づいて、手前の葦原にとまって、辺りの様子を伺い始めた。今まで、サンカノゴイを見たことは、何回もあるが、土手から、こんなに近い距離で、ゆっくり観察出来たのは、初めて。雨上がりの嬉しい出会いであった。
曇りがちながら、まずまずのお天気なので、久しぶりに海辺に向かった。久しぶりに見る砂浜。久しぶりに聞く波の音。頬を撫でる潮風さえも嬉しく懐かしい。
もしかして何かシギに会えればとの淡い期待があったのだが、見事に振られ、今日、見たのは、コアジサシとアジサシ。そして最後にシロチドリ2羽。先日来、日によっては、ハジロクロハラアジサシやクロハラアジサシ。ベニアジサシが見られた日もあったというのに、今日は、ちょっと寂しい。
でも嬉しいことにコアジサシの求愛給餌が見られた。ちょっと細身の小さな魚のプレゼント。でも、すんなり受け取っていたようだ。「次回は、もう少し大きな魚をね。」と小声でささやいていたのかもしれない。
今日は、夏の到来を感じさせる快い暑さの一日だった。梅雨のうっとおしさは、どこへやら、水無月の太陽が眩しいほどに輝いている。時折、吹く風の何と心地よいことだろう。街中を歩くと、電線にツバメがとまっている。♪チョチ チョチ ビリリリ ♪チョチ チョチ ビリリリ ツバメの声も爽やかに聞こえてくる。
先日、田んぼ回りをしているとき、曇り空の日であったが、畑にたくさんのツバメが舞い降りて、巣材を探している様子であった。こんなに、たくさんのツバメが、一か所に集まっているのは、大抵、これから車で通ろうとしている道路なので、いつも撮影出来ない。この日は、思いがけず、ツバメがモデルになってくれて嬉しい出会いとなった。
今年の梅雨入りは、例年よりずいぶん早い。初夏。薫風。五月晴れ。そのような爽やかな言葉を存分に味わう時間もないままに、梅雨入りしてしまった。
初夏と言うには、まだ、ちょっと寒さを感じる頃、少し標高の高いところで出会ったコルリ。笹のところから、ちらっと顔を見せたので、久しぶりの出会いに少々緊張したが、コルリは、場馴れをしている様子で、かなり堂々と、全身を見せてくれた。オオルリ、ルリビタキ、コルリとルリ色に関係した小鳥たち。その中で、コルリのいわゆるコルリ色が、私は、好きである。この日は、コルリとの出会いに気を良くして、寒さも忘れていた。初夏のある日の思い出のひとこまである。
5月の末に、早々と梅雨入りしたので、雨のうっとおしさを味わっていたが、今日は、快晴。6月の太陽が、青空に眩いほどに輝いている。今の時期、気になるのは葦原の鳥たち。久しぶりに葦原に向かうことにした。
オオヨシキリの声が、あちこちで聞こえる葦原。♪ギョギョシ♪ギョギョシ♪ギョギョシ 葦原は、オオヨシキリの声で満ち溢れている。すぐ近くで♪カッコウ♪カッコウ♪カッコウと夏の到来を告げる元気な声。姿は、見えなかったが嬉しいカッコウとの出会い。今度は、♪チリチリチリ チュチュ チチチ ピュピュと少し金属的な感じの鳴き声。葦原からツツツツツーと上がってきたのは、コヨシキリ。1年ぶりの嬉しい出会い。
空には、6月の太陽が眩いほどに輝いている。
今年は、天候不順の日が多く、寒かったり暑いほどの日もあったりで鳥たちも戸惑っているのではないだろうか。例年、5月の連休の頃に巣立ちするフクロウの雛たち。今年は、つい数日前に巣立ちしたフクロウの雛もいたという。
ある雨の日に出会ったフクロウの巣立ち雛。羽が濡れていて、何とも気の毒な感じがしたが、林の中の木の根元近くで、静かにゆったり休んでいるようにも見えた。薄暗い林の中で、ほんのひととき、嬉しい出会いのひとときだった。雨の日の思い出のひとこまである。
田んぼの緑が、ずいぶん色濃くなってきた。ついこの間まで、水田の水の色ばかりが目立っていたくらい、早苗が、弱弱しかったが、今では、見渡す限り、緑一色という雰囲気である。
春の渡りの途中で立ち寄ってくれたシギたちの姿も、すっかり見えなくなり、寂しくなった田んぼ。その田んぼで、比較的出会う機会が多いのが、アオサギである。案外、警戒心が強くて、車で近づいても飛ばれてしまうこともある。先日、出会ったアオサギ。口いっぱいに大きな大きな魚をくわえていた。何とか飲み込もうと必死なのだが、いかんせん、あまりにも魚が大きい。その魚をくわえて飛びあがったが、また、田んぼに降りて、とうとうご馳走を諦めたようだ。
早いもので、今日は、もう水無月。冬支度でも良いと思えるほど寒い日もあったり、高原でも半袖で過ごせるほどの日もあったり、何とも不安定な天候が多い皐月であった。例年より早い梅雨入り。今日も曇りがちで、はっきりしないお天気の一日だった。
5月の末ごろから暑い時期にかけて、葦原で見られる鳥たちが気になってくる。そのひとつが、オオセッカ。♪ジュクジュクジュク♪ジュクジュクジュク葦原から、聞こえてくる。そして♪ジュクジュクジュク♪キュルルルゥと囀りながら、放物線状に飛翔する。何とか、その飛翔を撮影したいとレンズを向けるが、1枚もシャッターを押すことが出来ない。葦原の中のオオセッカも葦が体や顔を遮り、撮影は、なかなか難しい。不慣れな、マニュアルで撮影したオオセッカ。特徴が捉えられているだろうか。