とりどり日記

[ 2009年 11月 ]

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2009/11/30 冬の足音

ホオジロ

どんよりと暗く厚い雲に覆われていたが、冬枯れの田んぼを一回りしてきた。最初に出会ったのは、電柱にとまったチョウゲンボウ。カラスに追われてすぐに遠くに姿を消した。次に出会ったのは、やはり電柱にとまったノスリ。いつも見かけるノスリと違って、物凄く警戒心が強く、これまたすぐに飛ばれてしまった。

土手沿いの枯れ草のところで、「チ チ」「チ チ」という声が聞こえ、何羽かの小鳥の飛ぶ姿が見えた。土手を見上げる感じなので、残念ながら空抜け。でもやっと出会えたホオジロだ。先日から、何回か姿を見かけているのだが、遠すぎたり、すぐに枯れ草の茂みの中に入ってしまったりで、ゆっくり姿を見ることがなかった。ホオジロは、可愛くて好きな鳥だ。今度は、もう少し背景の良いところで出会えると嬉しいのだが。

2009/11/29 赤い斑見てね!

コゲラ

折角、お天気に恵まれた週末であったが、所用で鳥見をする時間がとれず、近くの林から聞こえてくるオナガの声と目の前の植え込みに出入りするシジュウカラの姿を見るのが、精々であった。

先日、訪れた公園で出会ったコゲラ。公園に到着するとギィーと鳴きながら目の前に飛んで来てくれた。良く見れば、後頭に小さな赤い斑が見える。後頭の左右に赤い斑があるのは、雄と図鑑に載っているので、これは雄なのだろう。コゲラの動きは、結構、忙しくて、案外ブレブレ写真が多い。この時も、何とかこっちを向いて欲しいと願ったが、なかなか思うようには、いかないものである。この後、木の実を啄んで、どこかに飛んで行ってしまった。

大工のキツツキさんのイメージがあるコゲラ。身近な鳥の中で好きな鳥のひとつである。

2009/11/28 アクロバット?

メジロ

小春日和。そんな言葉がふさわしい、今日のお天気である。ここ数日の暖かさは、寒がりの私には過ごしやすくて、とても有難い。所用で出かけた先で、ベンチに座り、ぼんやり外を眺めていると、スズメが2羽、チュン、チュン鳴きながら、枯れ葉の中のご馳走を探している。ほのぼのとして心和む光景である。

先日、出かけた公園でメジロに出会った。メジロは、自宅のベランダからでも見ることが出来る実に身近な鳥である。しかし、いざ撮影となると、背景、構図を考えて、なかなか思うようにはいかない。この日、メジロは、松の木の中を入った出たりした後、今度は、カエデの木の中を忙しそうに動き回っていた。そのカエデが、真っ赤に紅葉していれば、申し分ないのだが、緑色の暗い状況の中であったので、積極的にレンズを向ける気分にはなれなかった。しばらくすると、今度は、別の木にメジロが飛んできた。そしてアクロバットでもしているかのように見えた。こんな出会いは楽しいものである。

2009/11/27 本のご紹介

野鳥写真の撮り方

叶内拓哉氏が、文一総合出版より出版された「野鳥写真の撮り方」のご紹介です。

野鳥写真の撮り方や楽しみ方を魅力的で美しい写真とともにきめ細かな解説がなされている本です。野鳥たちが見せる飛翔、採食、水浴び、砂浴び、羽づくろい、囀り、求愛といった生態行動、ボケ・ブレの効果、朝日・夕日あるいは月の絡め方、春・夏・秋・冬の情景をどのように表現するかなど野鳥撮影のヒントをたくさん得ることが出来ると思います。

著者の叶内拓哉氏は、巻頭で次のように述べられています。

身近な場所で見られる野鳥でも、撮影するとなるとけっこう難しいものです。でも、彼らのかわいい表情や美しい姿、厳しい自然の中でも健気に生きる野生の一瞬を、手にしたいという衝動はふくらみます。それには、彼らをじっくりと観察し、少しでもその習性を知ることが近道です。この本には、そんな野鳥撮影のヒントがたくさん詰まっています。本書を片手に、あなた自身の野鳥撮影に楽しみ方を見つけてください。

2009/11/26 晩秋の公園

ビンズイ

今日も暖かな一日だった。昼食を済ませてから、ゆっくり近くの公園に向かった。赤く色づいた公園の木々は、午後の陽ざしを浴びて一層、赤味を増したように見える。カメラを構えた方が数人、カエデの紅葉を撮影されているという。今が、一番見頃なのかもしれない。

松の木の近くに行くと、シジュウカラの元気な声が聞こえてきた。松ぼっくりの中から松の実を上手にとってくるようだ。紅葉を入れてシジュウカラを撮影したいと思うのだが、なかなか思うような位置には、とまってくれない。メジロも飛んできた。メジロも働き者らしく、木々の間を甲斐甲斐しく動き回っている。

カエデの落ち葉が山のようになっているところへ、ビンズイが2羽現れた。ビンズイは、実に静かな鳥である。色合いも目立たないし、日陰にいると見過ごしてしまうことがある。そのビンズイが飛んで、木にとまった。晩秋らしい色合いが、何とか入ったようだ。わずかの時間ながら今日も楽しい鳥見であった。

2009/11/25 霜月の田んぼ

チョウゲンボウ

雨があがった後、久しぶりに田んぼを回ってみた。今日は、ずいぶん暖かで、11月も終わりに近いとは思えないほどの陽気であった。しかし太陽は、やはり冬の気配を感じる色合い。何かほっとするような田んぼの光景をゆっくり眺めながら一回り。

なかなか鳥との出会いがなかったが、ようやくタヒバリの姿を確認。続いて畦で休息しているトビに出会った。トビと言えどもなかなか綺麗な羽模様。ぶるぶるっと羽を震わせてゆっくり飛びあがった。次に出会ったのは、逆光のチョウゲンボウ。杭の上にとまっている。そのチョウゲンボウが飛んで、遠くの畦にとまった。すると、どこからともなく、もう1羽のチョウゲンボウが現れて2羽でしばらく飛び交っていた。

太陽が少しずつ傾きかけ日差しが一層柔らかくなり、冬枯れの田んぼに降り注ぐ。静かな田んぼにチョウゲンボウの元気な姿は、力を与えてくれるものだ。今日の出会いに心から感謝。

2009/11/24 こっち向いて!

モズ

いつでも見かけることが出来ると思っている鳥のひとつがモズ。ところが、何故かしばらく縁がない。夏の終わりのころになると公園や田んぼでモズの高鳴きを耳にしたが、なかなか姿が見えない。ノビタキを探して田んぼを回ったとき、セイタカアワダチソウにとまったモズを見たが、あまりに遠くて証拠写真にもならなかった。

先日、公園でモズに出会った。鳥影が薄く、厚い雲に覆われた暗い日であった。何だかやっとモズに出会えたという感じで、ほっとしたものだった。決して近い距離ではなかったが、そこそこ楽しませてくれたモズ。もう少し顔をこちらに向けてくれたら嬉しかったのだが。でも贅沢は言えない。出会えたことに感謝。またの出会いを楽しみにしよう。

2009/11/23 枯れ枝に・・・・・

ハシブトガラス

昨日、公園でハシブトガラスに出会った。ハシブトガラスであれハシボソガラスであれ普段は嫌われ者である。以前、所用で出かけた折、都庁の近くでカラスが、突然、こちらを目掛けて飛んできたことがある。幸い、つつかれることはなかったが、一瞬、身の縮む思いがした。

昨日出会ったハシブトガラスは、木の実を一心に啄み、その仕草は、見ていて微笑ましいものであった。カラスもよくよくその表情を見れば、時には愛嬌のある仕草をしたり、思いがけない行動を見ることがある。以前、北海道で出会ったカラスのぶら下がりをバーダーに掲載していただいたことがあるが、カラスは、時には、電線にぶら下がって遊んだり、道路にクルミを置いて、そこを通る車にクルミの硬い殻を割らせたり、なかなかの知恵者である。

カラスとの出会いも、時には、なかなか面白いものである。

2009/11/22 キョキョ

アカゲラ

雨模様の寒い一日となった。家を出るとき、雨が降り始めたので、一瞬、躊躇したが、暗くて寒い日の鳥たちの様子も気になり出かけることにした。

公園に着くと、雨はやんだが、あたりは、ひっそりしている。流石に、こんなに暗くて寒い日に鳥見に出かけてくるのは、余程の物好きなのかもしれない。そう思いながらも、鳥たちの声が全く聞こえてこないのは、どうしたことかと心配になる。やっと遠くにモズの姿を発見。しばらくするとシジュウカラの声が聞こえ始めた。松の木が余程お気に入りらしく出たり入ったりしている。シジュウカラの元気な声に一安心。今度は、メジロが飛んできた。ヒヨドリは、一際甲高い声で鳴き、元気いっぱい飛び回っている。

木の実を熱心に採餌しているハシブトガラスが、写真を撮ってと言わんばかりに見えて、ずいぶんシャッターを押した。寒いし、そろそろ引き上げようと思った矢先、目の前にキョキョと鳴きながら飛んできたのは、アカゲラ。これは夢?一瞬、そう思ったほど驚いた。しかし驚いてばかりもいられない。とにかく夢中になってシャッターを押した。こんな出会いがあるから鳥見は、やめられない。寒かった体が、いつの間にかぽかぽかと暖かくなり、久しぶりに足取りも軽く家路を急いだ。

2009/11/21 近過ぎて・・・

アオジ

所用の前に、ほんのひととき、近くの公園に寄ってみた。柳の木にエナガの群れが集まり、忙しそうに動き回っている。よくよく見ると嘴に虫をくわえている。エナガは、いつもひらひらと妖精か天使のように飛び、夢のある存在であったが、エナガの食事の様子を見、現実を垣間見た思いがした。そのエナガの群れにモズが飛びこんで来た。エナガは、蜘蛛の子を散らすように一目散。あっという間に、その場から姿を消してしまった。

足元の茂みを見ると、何やら鳥影が。しばらく待つとアオジが姿を現し草の実を熱心に啄み始めた。これは、自然の草の実。餌付けされているわけではないのに、警戒心が薄く、鳥との距離が近過ぎて、撮影に一苦労。所用の前に、立ち寄った公園で味わった和みのひととき。小さな出会いであったが、心に残るひとこまであった。

2009/11/20 晩秋の公園

公園の鳥たち

雨のあがった公園に秋の日差しが降り注ぎ、カエデの赤色が一段と美しい。鮮やかな赤色のカエデもあれば、緑色のカエデもあり、茶色がかった枯れたような葉のカエデもあったりで、それはそれで、味わい深い思いがする。

昨日、キビタキを見かけたところで、今日もキビタキに出会った。秋の日差しが嬉しいのか、昨日よりも元気に飛び回っている。カエデに来るメジロを撮りたかったのだが、なかなか姿を見せてくれないので少し場所を移動し、ビンズイを探した。落ち葉のところでビンズイは、静かに採餌していた。近くの落ち葉のところには、アオジも飛んで来て餌さがしに余念がない。その奥には、シロハラの姿も見える。

しばらく鳥たちの動きを観察していると、目の前にアトリが飛んできた。あまり良い状況ではないのだが、今シーズン初めての出会いなので記念に1枚。シジュウカラは、頻繁に姿を見せてくれた。昨日出会ったルリビタキには、会えなかったが、冬鳥が少しずつ、近くの公園に増えてきているのを実感した。

2009/11/19 どうしたの?

キビタキ

雨が降り出す前に近くの公園に向かった。雲が厚く、今にも泣き出しそうな空模様であったが、静かな時間を過ごしたくて公園に足を向けた。公園に行く途中のケヤキ並木は、すっかり黄葉して秋の深まりを感じる。数日前に見たイチョウ並木の黄葉も見事であったが、ケヤキの黄葉は、一段と味わい深い色合いをしていて風情を感じるものであった。

公園では、カエデが紅葉していて、ちょうど見ごろ。雨が降り出す前で、かなり暗かったが、それがかえってしみじみと心にしみるような色合いとなり、しばし紅葉にみとれていると何やら1羽の鳥が飛んできた。近くでアオジの地鳴きが聞こえていたので、てっきりアオジかと思ったのだが、黒と黄色のコントラストが鮮やかで、すぐにキビタキとわかった。今日は、かなりの冷え込みで12月の気温というのに、夏鳥のキビタキに会えるとは、一体どうしたことだろう?鳥たちの動向が、ここ数年変わってきているが、気になる今日の出会いであった。

2009/11/18 井戸端会議

カワウとカルガモ

朝のうちは、曇り空だったが、いつの間にか青空が見えて、心地よいお天気となった。今日は、所用のため、わずか10分ほどの鳥見であったが、何はともあれ、カルガモ、カワウ、オオバン、ハクセキレイ、ダイサギに出会えたことは嬉しかった。

久しぶりに立った沼のほとり。カルガモが2羽、仲良く語り合っている雰囲気。そこにカワウが近付いていった。カワウの後ろに杭があり、そこにテグスが絡み付いている。カワウがカルガモに語りかけた。「マナーの悪い釣り人がいるね。」2羽のカルガモは、頷いて「気をつけないと危ないわね。」

のどかな沼のほとりであるが、こんな鳥たちの会話が聞こえてくるような光景も時には見かけることがある。

2009/11/17 雨の日に

エナガ

夕方になって雨脚が一層強くなってきた。元気な時には、雨が降れば休養日と思い、半ばほっとし、ゆっくり休むことが出来るのだが、いささか体調のすぐれないときに雨の音を聞くと、気分が滅入ってくる。そんなとき力を与えてくれるのは、鳥の写真である。鳥のお仲間が、メールに添えてくださる鳥の写真が、何より大きな励みとなる。萎えていた心を奮い立たせ、また頑張ろうと思う。

昨日、公園でエナガの群れに出会った。桜の木の枝の込み入ったところを飛び交っていたので、なかなか思うように撮影が出来ない。それでもエナガは、私にとって天使であり、森の精である。エナガに出会えたという、それだけのことで心が弾み勇気が湧いてくる。鳥に関心を持って本当に良かったとこの頃、しみじみ思う。雨の音がいつしか心を癒す♪に思えてきた。

2009/11/16 冬の足音

オオジュリン

今朝、窓を開けるとウグイスの地鳴きが聞こえてくる。今まで、シジュウカラ、メジロ、エナガ、コゲラなどは、声を聞いたり姿を見かけることはあったが、ウグイスは、初めてだ。部屋の中にいてウグイスの地鳴きが聞こえるのは、とても嬉しい。

ふと思いついて近くの公園に向かった。公園で最初に出迎えてくれたのは、エナガとシジュウカラの群れ。紅葉した葉が、わずかに残っている桜の木を忙しく動き回っている。近くの葦原から聞こえてくるのは、ウグイスの地鳴き。一瞬、姿が見えたが、すぐに葦原の中に入ってしまった。

田んぼの様子も気になって一回り。最初の出会いは、ヒバリ。二番穂の近くで、しばらくじっとしている。カワラヒワも飛んだ。冬の到来を感じさせる田んぼでスズメの群れは、元気いっぱい。スズメの群れが飛んだあとに、とまったのはオオジュリン。今シーズン、二度目の出会い。オオジュリンの姿をみると冬景色をイメージする。少しずつ少しずつ冬の足音が近づいてくる。

2009/11/15 珍しい出会い

クジャク

予報通り暖かな一日となった。昨日、南の風が結構強かったので、もしかして何か珍しい鳥でもなどと淡い期待を抱いてフィールドを回った。しかし、今日ほど出会いの少ない日は、珍しいのではないかと思うほどの結果であった。

見かけた鳥は、シジュウカラ、メジロ、カラス、ヒヨドリ、タヒバリ、ヒバリ、スズメ、タゲリ、ホオジロ、モズなのだが、いずれも遠すぎたり逆光で撮影には不向きであったり、車をとめるには困難な場所であったりで、シャッターチャンスがなかった。

唯一シャッターを押したのは、通りがかりに見た民家の庭先にいたクジャクである。遠慮がちにかなり離れたところから見ていたところ、その家の方が、「どうぞ。」と声をかけてくださった。庭先にいる2羽のクジャクの姿に私は戸惑ったが、5歳くらいの坊やも含めて家人にとてもなついているようであった。これも珍しい出会いと言えるのではないだろうか。

2009/11/14 翡翠

カワセミ

カワセミを見かける機会は、結構あるのだが、撮影となると、なかなかチャンスが巡ってこない。意外なのは、田んぼ巡りをしているときに、コバルトブルーのあの色が、目の前を横切ることがあることだ。それは、予想外の出会いなので心弾む思いがする。そして今日は、きっと良いことがある、と秘かに鳥たちとの出会いを期待する。しかし、あっという間の出来事で、今まで一度も撮影出来たことはない。

昨日、公園でカワセミに出会った。先日訪れたときは、対岸の止まり木にとまってじっと動かず、こちらが根負けして撮影を諦めたのだった。それが、昨日は、手前の止まり木にいつの間にかとまっていた。大いに慌てて2〜3枚撮ったところで飛ばれてしまったが、久しぶりにカワセミを間近に見ることが出来て嬉しかった。カワセミのあの翡翠色は、心を魅了し、元気を与えてくれる不思議な力を持っている。

2009/11/13 晩秋の田んぼ

キジ

雲が厚く、どんよりして寒々しい空模様であったが、朝のひととき、近場を回ってみることにした。最初に立ち寄った公園では、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、アオジなどの声が木々の間から聞こえて、ほっと一安心。少し歩いてみると、池のほとりの葦原からウグイスの地鳴きが聞こえてくる。ちらちらと姿が見え隠れするのだが、写真は、なかなか撮らせてもらえそうにない。エナガの群れも葦原で忙しそうに動き回っている。しばらくするとジョウビタキ♀が現れた。フェンスにとまったあと、桜の木の天辺近くにとまって林の中に飛んで行った。

公園を見たあと、田んぼも回ってみた。昨日も田んぼで鳥との出会いが少なかったが、今日も寂しい感じがする。電柱の上にとまっているのは、トビとカラス。スズメの群れには、やっと出会った。枯れ草のたくさんある田んぼに差しかかったとき、驚いたことにキジ♂が、何と5羽もいる。少し離れたところには、♀が2羽。ひとつの田んぼに雌雄合わせて7羽のキジ。こんな光景は、今まで見たことがない。まるで幼子のように、田んぼを走りまわっているキジもいる。♂のキジ2羽がにらみ合い、1羽が飛びあがった。血気盛んな若者といった印象である。鳥との出会いが少ないとぼやいていたが、7羽のキジの姿に元気をもらった一日だった。

2009/11/12 ツグミの季節

ツグミ

昨日、一日降り続いた雨もあがって、曇り空ながら何とか鳥見を楽しめそうな雰囲気。急に寒くなった感があるが、何となく期待できそう。勝手にそう決めて出かけたのだが、驚くほど出会いの少ない日であった。

やっと出会えた鳥は、嘴に土をつけ、畑で採餌しているカラス。嘴についたその土が乾いて白っぽく見える。一瞬、ミヤマガラスかと勘違いし、妙に熱を入れて撮影してしまった。続いて出会ったのは、農道にうずくまっていたヒバリ。体を丸めてコロコロした感じが可愛い。一昨日、あれほどたくさん姿を見かけたヒバリ、タヒバリ、タゲリは、一体、どこに姿を隠してしまったのだろう?

田んぼを諦めて沼のほとりに行ってみると、懐かしいツグミの声が聞こえてきた。1本の木に5〜6羽とまっている。今シーズン、初めての出会いなので、とりあえず1枚シャッターを押し、少し近づこうと思った瞬間、あっという間に、飛ばれてしまった。まだかなり警戒心が強いようだ。ツグミの姿を見ると冬の到来を実感する。

2009/11/11 群飛

ハマシギ

予報通り雨になった。窓を開けベランダに出ると、目の前を2羽のメジロが鳴きながら飛んで生垣の中に入っていった。こんなささやかな出会いに、喜びを感じるようになってきたのは、体力がなくなってきたからなのだろうか。昨日の朝も駐車場に向かう途中、メジロとシジュウカラが、目の前を横切り、可愛い姿をしばし楽しませてくれた。

先日、久しぶりに出かけた茨城のハス田で、ハマシギの群れに出会った。タカブシギやオオハシシギを観察しているとき、目の前にハマシギが群れで飛んで来て上空を旋回し着地した。三番瀬や谷津干潟でハマシギの群れを見たことは、何度もあるが、ハス田で、これほどの群れを見たことは、今までになかったので、新鮮な驚きと感動であった。その数、100羽は、優に超えていたであろう。その数の多さと群飛の美しさ。ひととき明りがともったような瞬間であった。

2009/11/10 今日も田んぼ

チュウヒ

今日も暖かな一日だった。明日からは、お天気が崩れるとの予報。雨が降る前に鳥たちに会って来よう。そう思って田んぼに向かった。暖かさに誘われてか、今日もヒバリが楽しそうに歌声を披露している。タヒバリもたくさん姿を見かけた。アオサギは、農道に出てきて、ずいぶんゆったりと佇んでいる。カワラヒワも群れている。ホオジロにも出会った。

やっぱり田んぼは良いなあ、のんびり出来る。そう思って、さらに一回り。そのとき、猛禽が飛んだ。どうやらチュウヒのようだ。チョウゲンボウやノスリには、何回か出会ったが、チュウヒに出会ったのは、今シーズン初めてである。晴れているものの、もやがかかったようなすっきりしない空模様であったが、出会いの記念に何とか1枚。今日も嬉しい出会いであった。

2009/11/9 近過ぎ?

ノスリ

今日は、近場の田んぼをゆっくりのんびりあてもなく回ってみた。風もなくぽかぽかと暖かい。乾ききった田んぼにタヒバリとヒバリが、たくさんいて、結構、忙しそうに歩きまわっている。タヒバリとヒバリを、こんなにゆっくり観察したことはなかったが、よくよく見れば、両者の色の違いは、こんなにもはっきりしていたのだ。タヒバリは、どちらかと言えば、黒っぽい印象、ヒバリは、赤っぽい印象である。

ヒバリとタヒバリを眺めているとカラスに追われたチョウゲンボウが2羽、あれよあれよという間に、こちらに向かって飛んでくる。慌ててカメラを向けたが、時、すでに遅し。1枚もシャッターを押せずに頭上を通過していった。

少しあたりを回ってみると、遠くに大きな鳥がとまっている。トビかな?と思って近づいてみるとノスリだった。近づき過ぎてノスリは、目の前。たまには、ドアップも良いかもしれない。カメラを向けてもノスリは、悠然としている。う〜ん。ノスリは大物?

2009/11/8 ゆっくりしてね!

エリマキシギ

久しぶりに茨城の田んぼに向かった。最初のハス田で出会ったのは、タカブシギ1羽とハクセキレイ、アオサギのみ。もう1箇所のハス田では、ホシハジロの雌雄が、ゆったりと羽を休めていた。例年、越冬のシギたちの姿が見えるところに行ってみると、オオハシシギの姿が見える。全部で5羽。多分、このオオハシシギは、越冬してくれるのだろう。近くには、タカブシギが数羽。せっせと餌取りをしている。そんなシギたちの姿を観察していると小さなシギがたくさん飛んできた。ハマシギの群れだ。あたりを旋回して着地。2回に分けて飛んできたハマシギの群れは、優に100羽は超えるであろう。

ハマシギの群れに見とれた後、ふと右の方に目をやると、エリマキシギの姿が見える。赤い脚、赤い嘴。昨年の冬、出会った個体と同じであろうか。なかなか綺麗なエリマキシギである。このエリマキシギも、この冬、この地で羽を休めてくれることだろう。鳥との出会いの少ない時期に嬉しい出会いであった。

2009/11/7 秋の空

チョウゲンボウ

田んぼは、四季折々、いろいろな表情を見せ、心和ませてくれる。早苗の揺れる初夏の田んぼ。その苗が少しずつ青さを増し、訪れるたびに生育していくのを見るのは、何とも嬉しい。ぎらぎらと輝く真夏の太陽のもとで、稲穂は、ぐんぐん大きくなり、夏が終わりに近づくころ、その稲穂は、黄金色になる。やがて収穫の済んだ田んぼは、稲の切り株のみが目立ち何とも寂しい風景になる。しかし、今、二番穂が少しずつ伸び、田んぼには緑色が戻ってきた。

そんな田んぼの風景を眺めていると、のんびりゆったりした気持ちになり、元気な心も戻ってくる。昨日、田んぼを回っていると、久しぶりにチョウゲンボウに出会った。飛んでいるところを撮りたいと思って何度か試みているのだが、なかなか思うようにいかない。昨日は、青空だったし、何としても撮影したいとの思いが通じたのか、チョウゲンボウが、私の方に向かって飛んでくれた。秋晴れの空にチョウゲンボウ。私にとっては、嬉しい1枚であった。

2009/11/6 ジャパン・バード・フェスティバル 2009

JBFのご案内

恒例のジャパン・バード・フェスティバル(JBF)が、11月7日(土)・8日(日)の2日間、我孫子市で開催されます。7会場あり多彩なプログラムが組まれています。我孫子駅と各会場間の移動には、JBFシャトルバス(1日100円)、JBFシャトル水上バス(片道100円)、レンタサイクル(大人300円、小学生以下100円)などが利用できます。*路線バス(有料)でもご来場いただけます。

アビスタ2階の第3学習室では、切り絵でお馴染の野村典儀氏の「鳥の切り絵 展示と実演」が、7日、8日に行われます。 手賀沼親水広場特設ステージでは、♪鳥くんの「いっしょに鳥の歌をつくろう!」「鳥にまつわるトーク&ライブ」のほか、いろいろ盛りだくさんのイベントが催されます。

詳しくは、下記をクリックしてご覧ください。

ジャパンバードフェスティバル Japan Bird Festival 2009 in Abiko

2009/11/5 田園風景

カワラヒワ

林の中に、朝の光がかすかに差し始める頃、小鳥たちは、朝の挨拶を交わしあう。高い木立を見上げると、メジロ、シジュウカラが忙しそうに動き回り、♪チーチーと言葉を交わす。少し離れた杉木立では、エナガが、笑顔を振りまきながら飛び交っている。暗くて撮影は困難であったが、朝のひととき、小鳥たちの姿に心癒され、元気を分けてもらったような気がする。

暗い林の後は、明るい田んぼへ。いつの間にか二番穂が伸び、青々としているところもある。その二番穂のところに顔を覗かせたのは、キジの♀。全部で3羽。警戒しているのか、身をかがめるようにして田んぼの奥の方に移動してしまった。

道端のコスモスは、淡いピンク、濃いピンク、もうひとつは白色。すぐそばのセイタカアワダチソウには、2羽のカワラヒワ。花の終わったコスモスに飛んできたのは、黄色い羽を広げたカワラヒワ。のどかな田んぼのひとこま。心落ち着くひとときに今日も感謝。

2009/11/4 秋から冬へ

ジョウビタキ

今朝も相当冷え込み、とうとう冬支度。冬用のジャケットを羽織り、手袋をして公園への道を今朝も歩いた。昨日、小鳥たちのささやきや可愛い歌声を聞いたので、今朝も大いに期待して出かけたのだが、タイミングが合わなかったのだろうか。今朝の公園は実に静かであった。

しばらく待ったが、鳥の気配がないので、カワセミの見える池まで行ってみた。対岸の止まり木にカワセミはとまり、長い間、じっとしている。こちらが、しびれを切らし、移動しようとしたとき、1羽の鳥が飛んできた。ジョウビタキの♀である。今シーズン、何故かジョウビタキとの出会いが、思うようにいかず、昨日は、フェンス越しに逆光のジョウビタキ♂を見ただけである。距離はあるが、木にとまったジョウビタキは、何とも可愛い。出会いの記念に今日も1枚。公園は、秋から冬へ動き始めている。

2009/11/3 森の精

エナガ

今朝の冷え込みは、一段と厳しく、もう手袋が欲しいと思ったほどであった。真っ赤に色づいた落ち葉を踏んで公園への道をゆっくり歩く。かすかにささやきあうような鳥たちの声。公園に着くと、すぐに小鳥の群れが飛んできた。

その群れは、エナガとシジュウカラの混群であった。エナガは、まるで森の精。小さな体をひらひらひらひらさせながら、木々の間を舞うように飛び回る。ささやきあうような声は、いつしか優しい歌声に変わり、私は、メルヘンの世界に彷徨い込んだような錯覚を覚える。冷え込む霜月の朝のひととき、目の前に繰り広げられるエナガの舞。至福のときは、ゆっくり流れていく。

2009/11/2 公園の朝

ムシクイ

雨の予報であったが、何とかお天気は持ちそうである。朝、ゆっくり家を出て、ほんのひととき公園を歩いてきた。

お天気がはっきりしないためか、公園は、散歩の人の姿もなく、実に静かであった。いつもは、シジュウカラとメジロの声が、結構、聞こえるのだが、今日は、シーンと静まり返っている。針葉樹の林の中に入ってみると、かすかに鳥の声がする。多分、アオジかクロジであろう。ビンズイもそろそろ姿を見せてくれるのではないだろうか。

もと来た道を戻りかけたとき、遠くからエナガの声が聞こえてきた。少しずつ少しずつ、その声は近付いてくる。それは、エナガとシジュウカラの混群であった。その群れは、あっという間に目の前の高い木の上を通り過ぎ、杉林の中に姿が消えてゆく。ところが、すぐ目の前の木に1羽の小さな鳥が一瞬、とまった。眉斑のはっきりしたムシクイと思われる鳥である。慌ててレンズを向けたが、動きが速く、その上、お腹ばかりで特徴を抑えるのは困難であった。でも、このひとときの出会いが、心和ませてくれるのだ。今日も嬉しい出会いに感謝。

2009/11/1 今日は霜月

ウミネコ

早いもので今日は、もう霜月。霜月と聞けば、秋の深まりを感じるが、今日は、暖かさを通り越して暑いくらいの一日であった。

久しぶりに海辺の風景を眺めたくて、少し足を伸ばしてみた。この時期では、鳥との出会いは、あまり期待できないかもしれない。それでもびょうびょうと広がる海原を眺めるだけで気分が晴れやかになるのではないだろうか。

久しぶりの海辺で出会ったのは、ウミネコ。たくさんのウミネコが岩礁で休憩していた。波が砕け散る岩場に、またウミネコが飛んでくる。そんな光景を眺めていると、また新たな希望が湧いてくる。海は、やはり雄大である。

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