タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2012/2/29 オオジュリン

オオジュリンの画像

夜半から朝方にかけて雪が降るとの予報であったが、少し時間がずれたようだ。朝起きて見ると、うっすらと白くなっている程度。これでは、あまり雪景色は、期待出来そうにない。そう思いつつ、迷った挙句、田んぼに向かった。

わずかに雪が積もったところでタヒバリが2羽。熱心に採餌している。少し田んぼを回ってみると、カシラダカ、ツグミ、ヒバリの姿を何か所かで見かけた。普段は、タヒバリの姿ばかり目に付くのだが、雪で鳥たちの姿が、浮かび上がって見える。カワラヒワもスズメも群れで行動しているようだ。雪の積もった二番穂のところでオオジュリンが飛んだ。雪は静かに降っている。

2012/2/28 タゲリ

タゲリの画像

今朝は、予報通りかなり冷え込んだ。しかし、日中は、穏やかで過ごしやすい天候であった。吹く風も冷たいとは言え、春の気配を含んでいる。沼のほとりの木々も新芽が少しずつ顔を見せ始めている。

冬鳥もずいぶん移動の時期に差し掛かっているようなので、田んぼを回ってみた。ミヤマガラスの群れが、ハシボソガラスの群れと一緒に行動している光景を初めて見た。タヒバリは、あちこちで見かけ、オオジュリンもちらほら。畦で休んでいたのは、タゲリ。朝の光があたって羽が綺麗に輝いて見えた。

2012/2/27 シメ

シメの画像

今朝の風は、冷たかった。肌を刺すようなとか、身を切るようなという言葉が、ちょうどぴったりする風の冷たさである。その風に乗って♪ツィーという声が聞こえてきた。シメの声だ!とその瞬間思い、辺りを見渡す。今シーズン出会う機会に恵まれなかったシメ。昨年も一昨年も実にたくさんのシメの姿を見ている。今シーズンの冬鳥の少なさは、異常であるが、シメに出会えたことで、ほっと一安心。昨日のアカハラ、今日のシメ。明日もまた、何か冬鳥に会えるだろうか。

2012/2/26 アカハラ

アカハラの画像

昨日の雨で大地が潤い、わずかに新芽の出始めた木々は、生き生きとしているようだ。聞き慣れない声がして見上げるとモズが尾を振っている。モズは、実に色々な鳴き真似をする。今朝、聞いたあのモズの声は、何の鳥の鳴き真似だったのだろう。ずいぶん可愛らしい声で、心惹かれるものであった。

モズに続いて姿を見せてくれたのは、ツグミ。桜の木にとまり、しばらくじっとしている。桜の木の根元近くで動いているのは、アカハラ。今シーズン、なかなか出会う機会に恵まれなかったアカハラ。雨でしっとり濡れた草地は、絶好のお食事処だったようだ。

2012/2/25 チュウヒ

チュウヒの画像

予報通り雨になった。ひと雨ごとに春が近づいているのを実感する。雨が降ると寒々としていた街路樹や植え込みの木々が、今は、生き生きとした表情を見せている。今日の雨は、恵みの雨。春の足音も聞こえてくる。

先日、田んぼでチュウヒに出会った。今まで、チュウヒは、いつも飛んでいる姿ばかり。畦で休んでいる姿を見たときは、少々緊張した。頭部が白くてなかなか綺麗な個体である。横向きばかりで、とうとう正面を向いてくれなかったが、思い出に残るひとこまとなった。

2012/2/24 ケリ

ケリの画像

吹く風の何と心地よいことだろう。久しぶりに田んぼをゆっくり歩く。枯れ草色の田んぼで、春の気配を感じさせてくれるのは、♪チュンチュンチュン♪とおしゃべりを楽しむスズメの群れ。時折、見かけるヒバリ。もう少し暖かくなったら空高く舞い上がることだろう。

その田んぼで嬉しい出会いが待っていた。♪ケリリ ケリリ♪一面、枯れ草で覆われた田んぼから、かすかな声が聞こえてくる。枯れ草に身を隠すように立ち止まり、声のする方角を丹念に探してみる。いた!ケリだ!赤い目と黄色い嘴が印象的だった。

2012/2/23 カワラヒワ

カワラヒワの画像

♪チョッピッチュリィチ♪チョッピッチュリィチ♪澄んだ声が響き渡る。高い木の梢から聞き覚えのある声が聞こえて来た。込み入った枝の奥にホオジロの姿が見える。春が来た!と実感する昨日の朝の一こまだ。♪チュィーン♪群れで飛んで来たのは、カワラヒワ。少なくとも10数羽の群れである。田んぼでも見かける機会の多いカワラヒワ。カワラヒワの飛翔は、美しい。

2012/2/22 エナガ

エナガの画像

♪春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど 時にあらずと声もたてず 時にあらずと声もたてず♪ 「早春賦」を何度も何度も口ずさみながら、本格的な春の訪れを心待ちにしている。

ここ数日、風邪気味で、体が少々重い感じがするのだが、今朝、少しの時間、歩いてみた。今シーズンは、冬鳥の少なさを嘆く声が、あちこちで聞かれるのだが、ツグミは、ずいぶん見られるようになってきた。今朝も歩き始めて、ほどなくツグミに出会った。何より嬉しかったのは、大好きなエナガが、目の前に現れたことである。これで元気百倍。風邪は、どこかに飛んで行ったようだ。

2012/2/21 ビンズイ

ビンズイの画像

陽だまりは、ぽかぽかと暖かい。ガラス越しに降り注ぐ光の何と優しいことだろう。ほころび始めた白梅は、気品が漂い、実に美しい。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(嵐雪)。いつの間にか、寒さから脱皮する季節を迎えていることに改めて気付く。

先日、公園で、ビンズイにも出会った。ひっそりとして、誰もいない公園で、かすかに音がする。陽の当らない植え込みの近くで、熱心に採餌している数羽のビンズイの姿を見かけた。地味で目立たない鳥、ビンズイ。静けさの中で嬉しい出会いであった。

2012/2/20 ミコアイサ

ミコアイサの画像

昨日の寒さは、格別だった。それ故、今日の日差しは、柔らかく優しさに満ちているように思われた。遠くに見える雪を抱いた真っ白な富士山は、その日差しの中で、殊更美しい。

ミコアイサ。♂は、パンダガモとも呼ばれ、人気のあるカモである。先日、近くの公園でミコアイサ♀をかなり近くで観察する機会があった。今シーズン、ミコアイサの♂♀に何度か出会った。一番多いときは、一度に7羽。しかし、いつも距離がある。ミコアイサは、警戒心が強く、近くで観察するのは、至難の業。長いことずっとそう思っていた。しかし、あの日のミコアイサ♀は、あまりに近かった。

2012/2/19 ベニマシコ

ベニマシコの画像

澄み切った青空。張りつめたような空気。寒さが足元から、じわじわと押し寄せてくる。今日のような寒さを底冷えがするというのだろうか。ここ数日、川岸の木々や陽だまりの草に早春の息吹を感じていたのだが、今日の寒さは格別で、真冬に逆戻りの感がある。

その寒さの中で、今日も川沿いの道をゆっくり歩く。♪ツピ ツピ ツピ♪川岸の込み入った木々の中から可愛い声が聞こえて来た。声の主は、シジュウカラ。その声は、まるで「春だよ!春だよ!」と言っているかのようだ。草藪の中から飛び立って川沿いの木にとまったのは、ベニマシコ。会いたかったベニマシコ。降り注ぐ日差しの中で輝いて見えた。

2012/2/18 オオジュリン

オオジュリンの画像

遠くの木々に雪が積もり、田んぼは、真っ白。冬の日差しが眩いほどに降り注ぐ。空気は、凛として、肌を刺すような風が吹く。見慣れた田んぼも、別世界のようだ。今朝、馴染みの田んぼを回ってみた。一部の路面が凍っているので、かなり慎重に進まなければならない。

田んぼで最初に出会ったのは、ヒバリ。タヒバリ、カワラヒワの姿も見えるが、かなり距離があり、撮影は、難しい。続いて出会ったのが、ホオアカ。逆光で写真を撮ってみたものの真っ黒。アオジにも出会った。辺りの様子を伺うようにオオジュリンが冷たい風の中で揺れている。雪の積もった田んぼを背景にボサボサ髪が印象的だった。

2012/2/17 ホオジロ

ホオジロの画像

寒い寒いと思っていたら、昨晩、雪が降ったようだ。対向車の屋根が、真っ白になっている。道路の斜面にも、雪が積もっている。

今朝は、からりと晴れたので、川沿いをゆっくり歩いてみた。いつもは、アオジが、♪チ・チと鳴いて飛び立つのだが、今日は、ひっそりしている。全く鳥の声がしないのは、実に寂しい。しばらく歩くと小鳥が数羽飛び立った。陰になって見えにくいのだが、カシラダカのようだ。ここでカシラダカに会うのは、初めて。それも群れで出会うと嬉しさが増す。続いて飛びたったのは、ホオジロ。何とか撮影出来るところに止まってくれた。朝の光が降り注ぐ。

2012/2/16 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

今日も雲が厚く、どんよりした空模様。それに、昨日よりずっと寒くて、しんしんと底冷えがしてくる。雪でも降るのかしらと思っていたら、ほんの少し白いものがちらちら。まだまだ寒さは、続きそうだ。

その寒さの中で、川沿いを少し歩いてみた。前回、訪れたときは、アオジが多数飛びたって、ホオジロ、カワラヒワ、ツグミなど賑やかだったのだが、今日は、ひっそりしている。やっとホオジロの♂と♀が、川沿いの木にとまった。アオジ、ツグミも顔を見せてくれたのだが、数が少ない。♪フィッフィッとベニマシコの声がする。枝の奥に赤いベニマシコが見え隠れするのだが、どうにも手が出せない。慰めるようにジョウビタキ♀が尾を振ってくれた。

2012/2/15 タシギ

タシギの画像

昨日の雨で、大地は、潤ったようだ。春を待ちわびている草木には、恵みの雨だったことだろう。しかし、今日は、雲が厚く、終日、どんよりした空模様。うっすらと靄がかかったようで視界は悪い。

先日、田んぼや蓮田を回ったとき、タシギに出会った。タシギは、あちらこちらで見かけ、全部で30羽くらい見かけただろうか。その中でも印象的だったのが、今日の写真である。見慣れたタシギも角度によっては、新鮮で、なかなか面白い。鳥との出会いの少ないときに、嬉しく心に残るものであった。

2012/2/14 クサシギ

クサシギの画像

久しぶりの雨は、しっとりとして、心落ち着かせてくれるような気がする。雨が降り出す前に、駐車場まで歩いて行くと、スズメが飛び立って植え込みの木にとまった。3羽並んで、何とも微笑ましい姿だ。カメラを持っていなかったのが、残念である。

蓮田や田んぼで、比較的、出会いが多いのが、クサシギである。先日、2か所でクサシギに出会った。鳥見を始めて日が浅い頃は、クサシギとタカブシギの違いがわからなかったのだが、その違いがわかってくると楽しい。今回出会ったクサシギは、にょろにょろと動くドジョウを上手に嘴でつまみ上げ、一度落としても、すぐまた器用に嘴に運んでいた。このような出会いもまた、楽しいものである。

2012/2/13 タカブシギ

タカブシギの画像

午後5時を回っても、まだ明るい。いつの間にか、少しずつ日が延びて、そこかしこに春の気配を感じるようになった。公園の桜の木にとまったカワラヒワを見上げると、小さな小さな芽が、あちこちに見える。

先日、田んぼや蓮田をまわったとき、タカブシギに出会った。例年、タカブシギは、一番出会いの機会が多いのだが、今シーズンは、タカブシギでさえ、なかなか出会わない。それ故、出会ったときには、必ずレンズを向ける。このときは、全身が見え、いつもと違う新鮮な雰囲気になった。シギ・チのシーズンが待ち遠しい。

2012/2/12 カシラダカ

カシラダカの画像

頬を撫でる風は冷たいが、降り注ぐ光には、春の兆しを感じる。如月も、もう半ばを迎えた。「きさらぎ」という名前の由来には、諸説あるが、草木の芽が張り出す月なので「草木張月(くさきはりづき)」という説が、私には、一番理解しやすい。

昨日、久しぶりに訪れた葦原。時折、小鳥が飛ぶが、枯れ草の中に潜り込んでしまい、なかなか姿を確認することが出来ない。前回、訪れたときには、ホオアカ、セッカ、オオジュリンを見ることが出来たのだが、今回は、なかなか難しい。もう、そろそろ引き上げようと思った時に、目の前の枯れ草にとまった鳥がいた。カシラダカだ!今シーズン田んぼ回りをしても葦原を訪れても一度も機会のなかった鳥、カシラダカ。今シーズンの冬鳥の少なさは、鳥との出会いを新鮮なものに変え、感動を教えてくれたようだ。

2012/2/11 ヤマガラ

ヤマガラの画像

柔らかい冬の日差しの中で、アジサイが緑の小さな芽を出しているのを見つけた。ひと頃の寒さは、峠を越し、春の気配を感じるようになってきたのだが、小さな小さな緑の芽には、力強さを感じて心が弾んでくる。

久しぶりに訪れた都内の庭園。いつも、ここで出会うのを楽しみにしているのがヤマガラ。今年も会えるだろうか。庭園に入ってほどなく、目の前を横切った鳥がいる。どうやらアオジのようだ、左手の植え込みの中では、カサカサと枯れ葉を掘り返すような音がする。そっと中を覗き込むとシロハラの姿が見えた。しばらく歩くと♪ニーニーニーとあの懐かしいヤマガラの声。一瞬だったが、私のレンズにもとまってくれたヤマガラ。懐かしく嬉しい出会いのひとときだった。

2012/2/10 二人展のご案内

二人展の案内状の画像

野鳥誌BIRDERでおなじみの野鳥写真家・永井凱巳氏と切り絵作家・野村典儀氏の二人展が、下記の日程で開催されます。

  日時:24年3月15日(木)~3月21日(水)AM 9:00~PM 4:30
  (最終日はPM 3:00)
  会場:東京都野川公園サービスセンター 1F展示場ロビー

永井凱巳氏の作品は、情感溢れ、四季折々の風景の中で憩う野鳥たちの姿を生き生きと写し、いつも心和ませていただいております。野村典儀氏の作品は、独自のアイディアで野鳥の美しさを切り絵を通して伝えてくれるものです。今から二人展を楽しみにしております。早春の野川公園を楽しみながら、お出掛けになってみては、いかがでしょうか。

2012/2/9 ベニマシコ

ベニマシコの画像

すっきり晴れ渡った青空。雨が降ったり、どんよりと雲の厚いお天気が続いた後なので、今日の青空は、嬉しい。風は冷たいが、春の香りを含んでいるような気がする。

川沿いに少し歩くとジョウビタキ♀が姿を見せてくれた。枯れ草にとまって、愛想良く尾を振っている。アオジも数羽飛んだ。コゲラが♪ギィーと鳴いている。新芽がわずかに見える川沿いの木にとまっていたのは、ベニマシコ♀。今シーズン初めての出会いである。真っ赤な♂のベニマシコにも会いたいが、可愛い♀に出会えて嬉しい鳥見となった。

2012/2/8 クイナ

クイナの画像

今日は、晴れの予報であったが、朝から雲が厚く、かなり暗い空模様である。春の気配を感じる暖かさをここのところ味わっていたが、今日は、しんしんと寒さが伝わってくる。

少し時間が出来たので、沼のほとりを回ってみた。コブハクチョウは、ゆったりとこちらに近づいてくる。♪キュルルルルと鳴いてカイツブリが姿を見せた。♪ピッと鳴いて飛んで行ったのは、カワセミ。枯れた葦原には、スズメの群れ。アオジ、オオジュリンも時折、姿を見せてくれる。水辺に姿を見せたのは、クイナ。警戒心が強く、なかなか撮影出来なかったのだが、今日、ようやく会えた。冬を感じさせてくれる鳥である。

2012/2/7 カワセミ

カワセミの画像

立春を過ぎ、一日一日わずかながら暖かさを増しているような気がする。リビングの窓ガラス越しに♪チュイチィチィ♪とメジロの声が聞こえてきた。空は、かなり暗かったが、午後から雨もあがり、メジロが餌を探しに来たのだろうか。

先日、気持ち良く晴れ渡った日にカワセミに出会った。水辺を歩きながら探鳥しているとき、左手の方から鳴きながら飛んできて、すぐ近くの小枝にとまったのがコバルトブルーのカワセミである。小枝を良く見ると、春を待ちわびているかのように小さな小さな芽が見える。芽吹きの春は、そこまで来ているのかもしれない。

2012/2/6 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

天気予報では、今日から下り坂になるという。雨が降り出す前に、気になっていた用事を済ませ、川に沿って歩いてみた。辺りは、一面に枯れ草色であったが、川沿いの木々は、わずかに新芽が顔をのぞかせ、春の気配を感じさせてくれた。

♪チッチッチー♪小さな声が聞こえる。歩き始めると小鳥がたくさん飛び立った。それは、アオジだった。対岸から飛んできて川沿いの木に止まったのは、カワラヒワ。1羽。2羽。3羽。全部で7羽。左手から飛んで来たのは、ジョウビタキ♂。今シーズン初めての出会いである。どんよりと雲が厚く、まだまだ辺りは、冬の装いだが、思いがけず、たくさんの小鳥に出会えて元気が湧いてきた。

2012/2/5 メジロ

メジロの画像

立春を過ぎると、吹く風にも春らしさをかすかに感じるようになってきた。住まいの近くの桜通りをゆっくりゆっくり歩くと小さな小さな芽が、小枝の先端に見え、桜の木肌が、かすかに色づいてきているのがわかる。

今日、久しぶりに近くの公園をのぞいてみた。カメラマンの姿は、全くなく、散歩の人が、時折通るだけである。♪ジュクジュクジュク♪2羽のシジュウカラが飛んできて、カエデの木にとまった。レンズを向けたが、手前の小枝が邪魔して撮影を断念。♪チィチィチィ可愛い声が聞こえて来た。ほどなく姿を現したのは、メジロ。カエデの下草のところに降りて何やら熱心に探していたが、小さな虫のようなものを啄んで、植え込みの奥に姿を消した。メジロも春の気配を探しに来ていたのかもしれない。

2012/2/4 ソデグロヅル

ソデグロヅルの画像

今日は、立春。暦の上では、寒さがあけて春に入る日。静かに力を蓄えながら春の出番を待っていた木々の芽も今日は、ぐ~んと大きな伸びをしていることだろう。

春が来れば、鳥たちの動向も変わってくる。長い間、たくさんの人たちを楽しませてくれたソデグロヅルの旅立ちの日も近いのではないだろうか。今日、時間が取れたので久しぶりにソデグロヅルのポイントに出掛けてみた。嘴にも足にも田んぼの黒々とした土がこびりついて熱心に採餌中だった。時折、頸をあげ♪クルー♪クルーという鳴き声を発する。遠い故郷を思う声だろうか。コハクチョウたちと旅立つ日も近いことだろう。

2012/2/3 ミコアイサ

ミコアイサの画像

午前10時を回る頃、朝の寒さがうそのように気温が上がってくるのがわかる。ぽかぽかと陽だまりは、春のようだ。草木も長い冬の眠りから覚め、少しずつ、準備運動をしているかのように小さな小さな芽が見え始めている。

先日、沼のほとりでミコアイサに出会った。最初、♂が4羽いたところに、沼の左手から、勢いよく飛んできたのが、♂1羽と♀2羽。全部で7羽のミコアイサ。別の沼では、1羽の♂に6羽もの♀が寄り添っている所もあるという。警戒心が強くてなかなか近くでは、撮影させてもらえないのだが、一度に7羽ものミコアイサに出会えて大満足の朝であった。

2012/2/2 ハイイロチュウヒ♀

ハイイロチュウヒ♀の画像

寒い、寒いと言っているうちに明日は、もう節分。真冬の寒さから、草木の芽吹く春へと少しずつ変わっていく。朝早く、外へ出ると、手が千切れそうになるのだが、太陽が昇って来るに従って気温が上がり、窓を開けて、そっと入ってくる風を慈しむ余裕さえ出てくるほどだ。

先日、草原でハイイロチュウヒ♀に出会った。冬の草原で出会う機会の多いのが猛禽。その中でもハイイロチュウヒに出会うと嬉しくなる。猛禽よりも小鳥の方が好きな私だが、ハイイロチュウヒには、心惹かれる。あの美しい羽模様が魅力なのかもしれない。

2012/2/1 コミミズク

コミミズクの画像

今日は、如月。あっという間に睦月が過ぎ、カレンダーを1枚めくる。「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」松尾芭蕉の「おくの細道」の一節が思い浮かぶ。

今シーズンは、冬鳥(小鳥)の飛来が少ないとの声をずいぶん耳にした。そのような中で、あちこちで目撃情報があるのが、コミミズクである。何故コミミズクが、あちこちで観察されるのか。理由は定かではないが、可愛いコミミズクに出会える機会が多くなるというのは、何とも嬉しいことである。

昨年の冬、北の大地で寒さの中、撮影したコミミズクが懐かしい。

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