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暑さは、今日も変わりなく。これが盛夏というものなのだろう。暑さをぼやいていても仕方がないので、気になっている田んぼを一回りしてきた。稲穂は、いつの間にか、ずっしりと重みを増し、一面の緑の絨毯から、やや黄色味がかってきている。これから真夏の太陽をたっぷり浴びて美味しさを増していくことだろう。
今日の田んぼでは、ムナグロが増え、20羽以上。他には、アオアシシギ、クサシギ、イソシギ。コチドリは、かなりの数である。ムナグロの集まっている田んぼを観察していると♪ジェッと言う声が一瞬、聞こえた。どこからかジシギが飛んできて田んぼのほぼ中央に降り立ったのだ。距離もあり、その上逆光なのだが、どうやらオオジシギらしい。ずっと探していて、なかなか見つからなかっただけに嬉しさは、一入であった。
「今日も猛暑日」朝のニュースで、そう報じている。ここのところの連日の暑さには、いささか戸惑い、体調も崩れがち。近くのスーパーまで買い物に出掛けるとき、真夏の日差しで焼けたアスファルトの何とまあ熱いことだろう。細身の体は、その照り返しで、くらくらとしてしまう。
昨日、朝のひととき、田んぼを回った。朝の日差しは、まだ柔らかい。とは言え、かなりの暑さである。シギたちとの出会いの少ない中で、セッカとの出会いは、嬉しかった。♪ヒッヒッヒッ♪ ♪チャチャ チャチャ♪ この声が緑の田んぼに響き渡っている。暑さの中でもセッカは、いつも元気である。
7月なのだから暑いのは、当たり前なのだが、それでも暑いとぼやいてしまう。一日中、エアコンをつけるわけにもいかず、室温は、かなり高い。涼を感じるように鉄砲ユリを生けてみたが、白いところが茶色に変わって痛々しい。
今朝、少々早起きして田んぼを回ってみた。水の入っている休耕田が、何分にも少ないのでシギたちとの出会いは、限られてしまう。コチドリがたくさん入っているところがあったが、他には、ムナグロ、タカブシギ、イソシギくらいである。別の田んぼで、やっとアオアシシギ1羽を観察。何とも寂しい文月の田園風景である。
暑い日が続き、いささか閉口している。しかし、この暑さを迎えてもセミの声をほとんど聞かない。数日前の明け方、♪カナカナカナ♪とあの物悲しいヒグラシの声を久しぶりに聞いたのが、今シーズン初めてである。セミも鳥と同様、少なくなっているのだろうか。
あちこちの神社や公園などでアオバズクが巣立ったようである。青葉若葉の頃に飛来するアオバズクだが、夏の暑さを感じる頃に巣立ちする。昨年出会ったアオバズクの巣立ち雛は、同じ木にとまったセミを不思議そうに見上げていた。あの光景が懐かしい。
ここ数日、真夏の暑さを感じている。7月に入っても涼しい日が、何日もあったので、この暑さには、いささか戸惑い、体調も崩れがちである。
例年、利根川沿いの葦原で観察していたコジュリンだが、今シーズンは、案外、見かけることが少ない。そう思っていたところ、意外なところでコジュリンを何個体も見かける機会が巡ってきた。あのコジュリンの囀りは、夏を感じさせてくれるものである。♪チョッピ チュリリリリ ピィ♪耳元でコジュリンの声がした。
今日も暑い一日だった。室温でも32℃を越える暑さ。ベランダに出ると熱風が肌を刺し、濡れたタオルが、すぐにでも乾きそうな真夏の暑さである。その暑さをひととき忘れさせてくれる高原便りが届いた。ハクサンイチゲにライチョウ。北アルプスの山並み。高原の冷気が伝わってくる。
♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪この声も、ひととき夏の暑さを忘れさせてくれる。目の周囲の青いリング。長く伸びて後ろに垂れている優美な尾を持つサンコウチョウ。この神秘的な声を、是非、また聞いてみたいものである。
暑い。流石に7月も下旬を迎え、本格的な夏の暑さである。外に出るとアスファルトの照り返しで、くらくらとする。木陰の下に涼を求めて、しばし佇む。時折、窓辺から入ってくる風の何と心地よいことだろう。
草原で出会ったのは、ホオアカ。今の時期、高原で見ることの多いホオアカだが、時に平地で見られることもあるらしい。辺りには、コジュリンの声が賑やかだったが、かすかにホオアカの声を聞き、姿を確認することが出来た。
久しぶりに訪れた松林には、あちこちにヤマユリが咲いていた。子供の頃、夏休みに山道を歩き、ヤマユリの群落を初めて見た日のことを懐かしく思い出す。庭先に咲いているのは、鉄砲ユリばかりだったから、ヤマユリの赤い点点は、かなり強烈な印象だった。
今日の田んぼでは、アオアシシギに出会った。全部で3羽。水の入った休耕田で、熱心に採餌していた。アオアシシギの♪ピョー♪という声は、物悲しいが、シギのシーズンの到来を思わせるものである。
涼しい日が続いていたが、今日は、また暑さが戻ってきた。田んぼの様子が、気になり、今日も田んぼをひと回り。オオジシギに会いたくて、ずいぶん探して回ったが、今日も空振り。しかし、水の入った休耕田で、思いがけなくアカエリヒレアシシギに出会った。いよいよ秋の渡りの開幕だろうか。アカエリヒレアシシギは、右に左に元気良く動き回っていた。
梅雨明け宣言から、ほんの数日、暑い日が続いたが、今度は、涼しさに戸惑う日が続いている。過ごしやすくて助かるのだが、農作物は、大丈夫だろうか。
田んぼを回ると、辺り一面、緑の絨毯が広がる。場所によっては、稲穂が、かなりずっしりとしているところや、6月の末ごろに田植えをした田んぼは、まだそれほど伸びておらず、いろいろである。そのような中で、水の入った休耕田をやっと見つけた。そこには、コチドリが4羽、遠くにムナグロが1羽入っていた。シギ・チのシーズンが待ち遠しい。
今日も涼しい一日となった。暑さの続いた後の涼しさは、嬉しいが、また猛暑がやってくると思うと気が重い。干潟には、ぽちぽちシギ・チが姿を見せ始めているようなので、今朝、少々雨が降っていたが、田んぼを何か所か回ってきた。今日は、まず休耕田を探してみることにした。水の入ったところは、ほとんどなくて、これからに期待である。
田んぼでは、ずいぶんツバメが飛んでいた。まだ若いツバメである。巣立ち前のツバメにも出会った。親鳥が、ひっきりなしに餌を運んでくる。雛たちは、食欲旺盛。大きな黄色の口が印象的だった。
昨夕から、かなり涼しくなり、今日も肌寒いくらいの一日であった。今の時期、話題になっている鳥のひとつが、蓮の花のところに姿を見せるヨシゴイ。ずっと気になっていたのだが、暑い日が続き、出掛けるのを躊躇していた。今朝起きてみると、あまりにも涼しい。出掛けるのなら今日しかない。そう思って重い腰を上げた。
現地に到着したのが、午前10時ごろ。少し遅すぎと思っていたのだが、何とか最終ステージに間に合ってヨシゴイを間近に観察することが出来た。あまりに近過ぎて300mmレンズで、かろうじて撮影。蓮の花を絡めては、またの機会に残しておくことにした。
今日の風は、涼しくて気持ちが良い。夕方、窓から入ってくる風は、冷たくて寒いくらいである。虫の声も聞こえてくる。7月半ばとは思えないほどの涼しさだ。
先日、田んぼで出会ったキジ。まだ幼さの残るキジで、後ろ姿が何とも微笑ましかった。すたこらさっさと逃げて行く姿。まるで子供が慌てて走っているような印象のほのぼのとしたキジ♂の姿であった。
梅雨明けの日差しは、眩しい。朝早く起きて川沿いを散歩する。ほんのひとときなのだが、汗が噴き出してくる。川面には、コブハクチョウが3羽、ゆったりと泳いでいる。東屋でひとやすみ。1本のケヤキの木が木陰を作り、ひんやりと心地良い。
暑い日差しの中で出会ったコアジサシ。水しぶきをあげて気持ち良さそうだった。夏を迎えるたびに出会いを期待する鳥・コアジサシ。暑さを忘れさせてくれる鳥でもある。
桜の花の咲くころ飛来し、夏の暑さを感じる頃、巣立ち雛の姿を見るツミ。初めての出会いは、散歩道の小さな公園であった。そのツミだが、近年、営巣放棄の話が多く、近場でツミを見る機会がなくなってしまった。
先日、ご厚意で案内してくださる方があり、ツミを間近で観察する機会に恵まれた。ツミは、何故か住宅に隣接する環境に営巣することが多い。案外、警戒心が薄いということなのだろうか。あるいは、気が強いということになるのだろうか。♂の赤い虹彩が印象的であった。
さわさわと吹く風は、夏の暑さを忘れさせてくれる。その風に乗ってハクセキレイが飛んできた。目の前の芝地に降りて尾をしきりに上下に振っている。自宅の窓から見られる鳥は、スズメ、コゲラ、シジュウカラ、ハクセキレイくらいだろうか。
先日、田んぼで出会ったのは、アマサギ。例年だと数多く見られていたアマサギだが、今シーズンは、案外、出会いの機会がない。このアマサギは、嘴に少々赤味があって、なかなか綺麗であった。鳥との出会いの少ない昨今、アマサギとの出会いは、嬉しかった。
7月も半ばともなると流石に暑い。その暑さを忘れさせてくれるのが大輪のヒマワリ。水辺に咲く蓮の花。今日は、風がかなり強く、田んぼを回ってみると稲田は、波打って緑の海原のようだ。
♪チュピッ チュピッ チュピッ♪元気のよい声が聞こえてくる。緑の海原の上を飛び交っているのは、ツバメ。強い風をものともせず、元気に飛び交っている。そのツバメが、農道に降りた。まだ幼さの残るツバメたち。お口を開けておやつのおねだり。ママー!早く来て!
夜半からの雨は、音立てて、かなりの雨量であったようだ。その雨もあがって、太陽が顔を出し、夾竹桃の白い花に降り注いでいる。
先日、浜辺で出会ったのは、シロチドリ。1羽だけで砂地を歩いていた。浜辺で小さな鳥に出会うと思いだすのが、鹿島鳴秋作詞の「浜千鳥」である。
青い月夜の 浜辺には
親を探して 鳴く鳥が
波の国から 生まれでる
濡れたつばさの 銀の色
曇りがちながら雨も降らず、まずまずのお天気。ほんのひととき、馴染みの田んぼを回ってみた。稲田の上を風が吹き渡り、気持ちが良い。一面に緑色の稲田は、風が吹くと、寄せ来る波のようにうねって見える。
休耕田のところに1羽の雌のキジの姿が見えた。草で体が隠れてしまうのだが、顔は見える。ツユクサのところに行ってくれないかしらと待っていると何やら小さなものが動いている。雛だ!でも草にもぐってしまって撮影は困難。しばらく様子を見ていると草むらから畦に飛んだ。全部で4羽いるらしい。久しぶりに見るキジの雛だった。
7月の葦原は、ヒバリ、コジュリン、オオセッカ、コヨシキリ、セッカ、ホオジロなどで賑わう。とりわけ賑やかなのが♪ヒッヒッヒッ ♪チャチャ♪チャチャのセッカではないだろうか。その声は、かなり遠くからでも聞こえてくる。
先日出会ったセッカは、枯れ草にとまって、しきりに鳴いていた。セッカは、大抵、空高く自由に飛んで、♪ヒッヒッヒッ ♪チャチャ♪チャチャを繰り返す。それ故、その声を聞いたとき、空を見上げて、どこにいるのかを探す。枯れ草にとまって、鳴いていたセッカ。お口の中は、真っ黒だった。それは、繁殖期の♂の姿だという。
汗ばむ陽気。夏になれば、当たり前のことなのだが、涼しさに慣れてしまった体には、昨日、今日の暑さは、少々戸惑う。
♪ギューイ キュイ キュイ♪林の方から聞こえてくるのは、オナガ。散歩道でも、良く聞く馴染みの声である。声は、決して綺麗とは、言い難いのだが、姿は、なかなか美しい。木の天辺で♪ギューイ キュイ キュイ♪辺りを見渡しながら鳴いている。
今日の日差しは、暑かった。今まで7月ということを忘れてしまうような涼しいお天気が続いていたので、夏の日差しに戸惑ってしまう。その暑さの中、久しぶりに海辺で潮風にあたってきた。
波打ち際に姿を見せてくれたのは、クロサギ。今まで何度かクロサギを見たことはあるのだが、いつも遠い。今日出会ったクロサギは、魚をとるのに夢中になっている様子でぐんぐん近づいてくる。近づいてくるクロサギを見ていると、しばし、夏の暑さを忘れていた。
雨の降る中、久しぶりに沼のほとりを歩いてみた。オオヨシキリは、目の前を何度も何度も飛び、葦にとまったり、木にとまったりして、♪ギョギョシ ギョギョシ♪と賑やかな声を披露する。真っ黒頭のコジュリンは、♪チョッピ チュリリリ ピッ♪と涼やかな声を響き渡らせている。
遠くをコアジサシが、飛んでいる。真っ黒なお腹のハジロクロハラアジサシも飛んだ。例年、九十九里で見られていたアジサシだが、今シーズンは、アジサシ類が極端に少なく、出会いがなかなか難しい。かなり距離はあったが、ハジロクロハラアジサシとわかって嬉しい出会いとなった。
すっきり晴れ渡った青空。木陰に入るとひんやりするが、照りつける太陽の下は、流石に夏を感じさせ、汗が噴き出してくる。7月の空は、眩しいほどに光り輝いている。川沿いに歩くと♪カッコウ カッコウ カッコウとリズミカルな声が聞こえてくる。案外近そうだ。夏を実感させてくれる鳥、カッコウ。元気と勇気が湧いて来る。
雨が音立てて降っている。昨晩、何度か目を覚ましてみると、しきりに降る雨の音。昨日、タマシギの親子を見た田んぼは、かなり水かさが増しているに違いない。あの雛たちは、どうしているだろうか。
その田んぼに、カルガモがたくさん入っていて、熱心に採餌していた。カルガモは、あちこち自由に動き回る。4羽の雛を連れたタマシギのお父さんは、大きな体のカルガモを見て気が気ではない。接近してきたカルガモに威嚇のポーズ。それは、子供を守る親の愛。
田んぼの緑は、実に爽やかだ。田んぼの周りの林が新緑に覆われる頃、木々の緑は、萌黄色、若緑、黄緑、芽吹き色、深緑、浅黄色などなど、実に多彩な緑に覆われる。それに比べて、田んぼの緑は、あまり変化がない。それが、かえって心を落ち着かせてくれるのだろうか。
小雨が降る田んぼでタマシギの親子に出会った。お父さんタマシギの歩幅に合わせて、ちびっこタマシギが、一心について歩く。その健気さが、何とも愛らしい。草がかぶって、なかなか思うような場面は、撮れなかったが、タマシギ親子のほのぼのムードが、何とも嬉しいひとこまであった。
四季を問わず、私は、好んで田んぼ巡りをする。その田んぼで、一番出会いの機会が多い鳥は、ヒバリだろうか。♪チュルリ ピチュリ チュリ チュリリ♪田んぼを吹きわたる緑の風に乗って、元気の良い声が聞こえてくる。空高く舞い上がるヒバリは、自慢の歌声を今日も披露する。空は、どこまでも青い。朝露に濡れた草むらから、ヒバリが、そっと顔をのぞかせた。
7月の空は、澄み切って青々と広がり、気持ちが良い。白い雲は、昔話のツルになったり、イソップ童話のロバになったり、色々な形になって、子供の頃の思い出の世界へといざなってくれる。
葦原で出会ったのは、コジュリン。♪チョッピィ チュリリリ ピィ♪葦原に響き渡る声は、実に涼やかだ。かなり遠くにいるコジュリンの声も風に乗って聞こえてくる。個体数が減っていると嘆いていたが、この葦原では、順調のようだ。
緑の絨毯が続く7月の田んぼ。田んぼによって稲の生育状況が、ずいぶん異なる。遅植えなのだろうか、まだ田植えをして、それほど日が経っていないと思われる田んぼもずいぶんある。今まで見かけなかった光景である。6月に田植えをして稲刈りは、10月、11月。 秋の朝晩の寒さや霜にあたることで、お米が美味しくなるという。
その田んぼでチュウサギとダイサギに出会った。1羽のチュウサギが、細くて長い枝を嘴で上手に拾い上げ、飛び立って、すぐまた着地した。巣材にしては、ずいぶん長すぎるし、少々気になった。ところが今日もまた、全く離れた別の田んぼで、チュウサギが細くて長い枝を嘴で拾い上げ、背中に乗せるような恰好で飛び立った。やはり巣材なのだろうか。
雨上がりの田んぼは、緑が生き生きとして一層鮮やかである。涼やかな緑の田んぼで、目立つのは、キジの♂だろうか。通りがかったとき、♪ケンケーン♪と母衣打ちを見せてくれた。稲田の緑を楽しんでいると1羽のシギらしい鳥が飛んできた。まだ、シギのシーズンには早いのだが、一瞬、胸の高鳴りを覚える。その鳥が田んぼに降りた。それは、コチドリだったのだが、夢を見させてくれたことに感謝である。
早いもので今日は、文月。文月の語源は、短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因んでいるという。涼しさを通り越して肌寒さを感じる日もあったりで戸惑っているうちに、もうそんな季節を迎えたのかと改めて驚く。
私は、田んぼの光景が大好きで、時間があれば、田んぼ巡りをしている。鳥が少ないとは言え、田んぼでは、ツバメ、ヒバリ、サギ、キジ、オオヨシキリなどとの出会いが待っていてくれる。時には、タマシギに出会うこともある。この日、珍しくタマシギの♀が2羽、稲田で休んでいた。