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早いもので、あすは、もう師走。過ぎてみれば、本当に早いものだと思う。大好きな田んぼ巡りを好んでしたが、秋の渡りのシギたちの姿が少なく嘆いていたら、10月に入ってずいぶん色々なシギたちに出会った。鳥の動きは、分からないものである。
昨日、近くの公園でジョウビタキに出会った。除染作業のため、中に入れないので、フェンス越しの観察である。それでも、愛想が良く、久しぶりの出会いであったので、殊更、嬉しかった。他には、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラなどが見られた。
冬の到来を感じさせてくれる鳥のひとつがカモ類である。その中で、トモエガモは、その色合いから人気があるようだ。近隣の公園で、まだ換羽が十分でないトモエガモが見られているというので、出掛けてみたが、不在のこともあり、ようやく数日前に、その姿を目にすることが出来た。しかし、ここのところ、また不在だという。換羽が進んで、さらに綺麗になった姿を見たいものである。
朝からどんよりと雲が厚く、今にも降り出しそうな気配。迷った末、かなり遅い出発ながら、近くの田んぼと沼のほとりを回ってみることにした。
田んぼで出会ったのは、ノスリ2羽とスズメの群れ、落ち穂を啄むカワラヒワ、草地に降りたモズといったところ。沼のほとりを歩いてみると遠くにカンムリカイツブリが見える。そのカンムリカイツブリが、だんだん近づいて来ている。左手には、ハジロカイツブリも見える。冷たい風が吹き始めると湖面が波立って、一層寒々しい。沼のほとりには、冬の色が漂っている。
昨日とは、打って変わってすっきり晴れ渡り、青空が広がっている。風もかなり吹いているためだろうか、空気が澄んで気持ちが良い。遠くに雪を抱いた富士山が、くっきり見え、スカイツリーも見える。
川沿いを歩くと、カワラヒワが3羽飛んで、近くの枯れ草にとまった。一脚をつけるのに手間取っているとモズが鳴き始め、その声と同時くらいにカワラヒワは、飛んでしまった。少し歩くと、ガサゴソの木の中でノスリが動いている。様子を見ていると、何とか全身が見える位置に動いてくれた。かなり近かったので、私は、どきどきしていたのだが、ノスリは、実に堂々と、今日のモデルになってくれた。
秋晴れのすっきりした青い空から、今日は、どんより雲の厚いお天気となった。それでも、時折、うっすらと日差しが見える時間帯もあり、近くの田んぼを回り、遊歩道を歩いてみた。
遊歩道で最初に出会ったのは、ジョウビタキ♀。そのジョウビタキがアオジと一緒に桜の木にとまったが、すぐに飛んでしまい撮影は、断念。沼のほとりでは、たくさんのコガモが熱心に餌取りしている。紅葉した背の高い木には、カラスがとまり、♪カーカーと元気良く鳴いている。♪キュルルルの声に、目を転じると、カイツブリが2羽、追いかけっこ。些細なことでの戯れであろう。沼のほとりは、実にのどかである。
11月も残り少なくなり、ひと頃、紅葉や黄葉が綺麗だった公園も、晩秋の色を濃くしている。すっくと青空にそびえるように立つユリノキは、黄褐色に色づいた葉を落とし、時折通る散歩の人が、カサコソと音を立てながら踏んで行く。
山や高原で見かける機会の多いヒガラに今シーズンは、近隣の公園で数回、出会った。あの小さな姿で、ちょこまかと動く様子を観察するのは、何とも楽しい。桜の葉が、まだ赤い色を残していた頃、出会ったヒガラは、思い出に残るものである。
朝は、雲が厚くどんよりしていたが、お昼近くになって日差しが見え始め、午後は、ずいぶん明るくなってきた。公園のヤマカエデは、晩秋の陽を浴びて、その赤色を一層輝かせていることだろう。
時折、雨がぱらつく中、回った田んぼでチュウヒに出会った。今シーズン、初めての出会いである。用水路を隔てた田んぼの中程で、上がったり降りたり、餌取りらしい動作を繰り返していた。寒さが増せば、猛禽類の姿が、田んぼでも増えてくることだろう。
先日、久しぶりに訪れた蓮田でオオハシシギの群れに出会った。2週間前には、22羽観察されたというオオハシシギ。この日、18羽のオオハシシギが1羽のアカアシシギと一緒に朝日を受けて休んでいた。嘴が見えなくてアカアシシギの存在を知るのに少々時間がかかったのだが。
その群れの数羽が動き出し、餌取りを始めると草むらに隠れていたオグロシギも飛び出して一緒に行動していた。このオグロシギは、頸のところに深い痛手を受けていて痛々しい姿であったが、餌取りの後、西の空高く元気に飛び去った。
霜月の蓮田で見られるシギたちは、このまま、越冬するのだろうか。
霜月という言葉からは、真っ白に霜の降りた寒い朝を連想する。11月も半ばを過ぎて、朝夕は、寒さを感じるようになってきた。公園のモミジバフウは、赤い色から茶色の枯れ葉色に変わってきている。ヤマカエデの鮮やかな赤い色が、秋の深まりを一層、感じさせてくれる。
ずっと気になっていた蓮田。昨日、久しぶりに早起きして、蓮田に向かった。そこで待っていてくれたのは、長い間会いたかったアカアシシギ。今までに会ったことはあるのだが、肝心の赤い足が、見えないものばかり。このアカアシシギは、幼羽だという。時折、幼い感じの表情を見せてくれて、何とも可愛らしく心和むひとときを過ごすことが出来た。
秋晴れの散歩道を歩くと、民家の庭先に紫色の皇帝ダリアが、ぐーんと背を伸ばすように立っている。晩秋になると良く目に付く花だ。風船カズラの赤い実が、垣根で揺れているところもある。柿の実も、手の届くようなところで、見事な実をつけている。
冬鳥があちこちで観察されているようだ。冬を感じさせてくれる鳥のひとつがツグミ。毎年、出会いを待っている。4日前、田んぼ回りをしているとき、今シーズン初めてツグミに出会った。まだ1羽しか見かけなかったけれど、これから、どんどん増えてくることだろう。
BIRDER12月号が手元に届きました。46~47ページに2013年カレンダープレゼントの記事が紹介されています。その中の「自然は宝もの」“Nature's Treasures”の作品は、鳥撮りの大先輩で野鳥写真家の永井凱巳氏の撮影によるものです。監修は、叶内拓哉氏です。四季折々の風景の中で憩う野鳥たちの姿は、情感あふれ心癒されます。ここをクリックすると、カレンダーの内容をご覧いただけます。
9月の末に買い求めたムラサキシキブの鉢植え。ベランダに置いてすぐに枯らしてしまったと思いこんでいた。そのムラサキシキブに未練があり、毎日、水やりをしていたところ、しばらくして枯れたはずの枝から新芽が出てきた。そして二粒の紫色の可愛い実がついた。
ムラサキシキブは、メジロの大好物。ベランダには、まだメジロが来てくれないけれど、散歩道のムラサキシキブにメジロが飛んできて、美味しそうに啄んでいた。嬉しい朝の出会いであった。
昨日一日降り続いた雨も上がり、今日は、雲ひとつない秋晴れ。桜通りの桜の葉は、半分ほど散って道路に美しい模様を作っている。
今日も、ひととき田んぼを回ってみた。ミヤマガラスとコクマルガラスの群れは、昨日と同じところにいた。昨年よりも大きな群れになっている。コクマルガラスは、♪キュキュ♪とカラスとは思えない独特の声を発するので、その存在を知る手掛かりとなっている。嬉しいことに、今日は、淡色型を2羽、観察することが出来た。
朝からどんよりしていたが、予報通り雨になった。青空が広がり、心地良い秋晴れの日が続いていたので、今日のお湿りは、大地を潤し、木々や草花が喜んでいることだろう。
雨が降ったりやんだりの中、久しぶりに田んぼを回ってみた。枯れ草色の二番穂が、あちこちで目に付く。鳥たちにとっては、恰好の餌場となるはずだが、スズメやカワラヒワが啄んでいる姿を見かけることはなかった。田んぼの土色の中にいて、気がつくのが遅かったが、タゲリが10数羽いる。そのタゲリが何の弾みか飛んで土手の上空を飛び遠くの田んぼに着地した。今季、初めての出会いであった。
すっきり晴れ渡った青空。朝の空気は、ひんやりとして厚手のジャケットを羽織りたいくらいである。つい数日前まで、緑色だったカエデが、ずいぶん色づいて秋の深まりを感じさせてくれる。
今年は、アカゲラが各地で観察されていると聞いているが、なかなか出会いの機会が巡って来なかった。今朝、いつもの散歩道で、距離はあるもののアカゲラを見ることが出来た。木に張り付いたような後ろ姿ばかりで、まともな写真はないが、ほんのひととき姿を見せてくれたアカゲラに感謝である。
久しぶりの公園を訪れる道すがら見かけたのは、色とりどりの菊の花。黄色、えんじ色、薄紫、オレンジ色、真紅、白色。民家の庭先で見事な花をつけている。真っ赤な実の南天も目に付いた。
公園は、ひっそりしていたが、やがて針葉樹の中をキクイタダキが、忙しく動き回り始めた。今季、初めての出会い。その動きの速いこと速いこと。ファインダーに入れたと思った途端、すぐに姿が消えている。今日の鳥見は、キクイタダキの動きに翻弄され通しであった。
青空が広がり、秋の日差しが柔らかく降り注ぐ。モミジバフウの背の高い大きな木が、真っ赤に色づき、黄色い葉をつけたユリノキは、大きく手を広げたように青空にスックと立つ。
今シーズン、冬鳥があちこちで姿を見せ、楽しませてくれている。アオジには、ちょうど1週間前に、今季、初めて出会った。逆光で観察だけであったが、アオジを見ると、冬の到来を実感する。その後、何度かアオジを見かけているので、数が増えて来ているのだろうか。これからが楽しみである。
霜月も半ばとなり、近隣の公園や街路樹などが、赤や黄色に程良く色づき、秋の風情を感じさせてくれている。今年は、桜の紅葉が、特に目に付く。桜の葉が、こんなに赤く色づくものかと改めて思う。ほんの数輪、桜の花が咲いているところもあり、気温の変化に戸惑っているようだ。
♪ジェージェージェー♪暗い、竹林の中から聞こえてくるのは、カケス。カケスが複数いるところにカラスが現れて竹林の中は、ひと騒動あったようだ。今年は、平地が冬鳥たちで、賑わっている。
秋の訪れを告げてくれる鳥のひとつがモズ。田んぼ回りをしているとき、川沿いを散歩しているとき、辺りに響き渡る♪キィ キリ キキキ♪の声。まさしくモズの声だ。モズは、物真似上手でもある。メジロやウグイスなど他の鳥の声を真似して鳴くのだから驚きである。そのモズは、歌にも歌われている。
♪モズが枯れ木で鳴いている
おいらは藁を叩いてる
わたびき車はおばあさん
コットン水車も回ってる
今年は、冬鳥が期待出来そうとの声を何度も耳にしている中、散歩道でミヤマホオジロに出会ったり、ウソの♂♀に出会ったり、マヒワの群れを見かけたり、嬉しい出会いが続いている。
カラ類の混群も非常に興味深い。先日、公園で♪ジュクジュクジュクというシジュウカラの声に交じって♪ビービービーとヤマガラの声がし、♪チーチーチーとエナガが群れで登場。♪チーと鳴いてメジロも現れた。続いて山で見かけるヒガラも2羽、姿を見せてくれた。今季は、色々な鳥たちとの出会いが楽しめそうである。
秋晴れの心地良いお天気が続いている。朝のひととき、久しぶりに沼のほとりを歩いてみた。杭には、カワセミがとまり、オオバンが、ゆったり泳いでいる。湖畔には、オナガガモがたくさん休み、少し離れたところには、カンムリカイツブリの姿も見える。遊歩道の桜は、すっかり葉を落とし、冬の装いだ。
先日、公園で出会ったのは、ヒドリガモ。トモエガモ、ヨシガモなども入って来ているらしい。秋の陽だまりは、カモたちにとっても嬉しい憩いの場だ。
薄日が差す穏やかな日和。最寄りの駅前広場にある数本の桜の木が赤く色づき、朝日を浴びて一層鮮やかさを増している。桜通りの木々も、秋らしい色合いで美しい。
近くの公園まで、ほんのひととき足を伸ばしてみた。まだ散歩の人も、ほとんど通らず静かな静かな公園だ。♪ジュクジュクジュク♪シジュウカラが姿を見せてくれた。♪ツィツィツィ♪今度は、ヤマガラの声がする。さっと目の前を横切って茂みに消えたのは、アオジらしい。草むらで一心に草の実を啄んでいるのは、ウソの♂。今シーズン初めての出会いである。少し離れたところには、♀の姿も見える。冬鳥が少しずつ増えている。
青空が広がり、心地良い日差しが降り注ぐ。先月、舳倉島を訪れた方たちから、マヒワ、キクイタダキ、ミヤマホオジロ、ヒレンジャク、キレンジャク、ルリビタキ、クロジ、アトリなどの冬鳥を観察した旨の嬉しい報告を頂いている。近隣の斜面林や谷津でもアカウソやシメなど見られているらしい。アカゲラがあちこちで観察されているのも不思議な年である。
そのような中、今日は、嬉しい出会いがあった。思いがけないミヤマホオジロとの出会いである。散歩道でのほんのひととき。はっと気がついてレンズを向けたが、あっという間に姿を消した。冬鳥たちは、すぐそこまで来ているようだ。
昨日一日降り続いた雨も上がり、今日は、青空が見えてきた。公園の赤や黄に色づいた木々は、雨で葉を落としてしまっただろうか。気になって、ほんのひととき、足を運んでみた。
雨の後の公園には、散歩の人の姿が、あちらにもこちらにも見える。スケッチブックを広げている人もいる。公園では、静かに時間が流れていく中、ヒヨドリの声だけが、賑やかだ。モミジバフウは、ずいぶん葉を落とし、濡れた道路を鮮やかに彩る。アキニレの木に集まってくるのは、カワラヒワ。一心に実を啄み、また、飛び去って行く。
昨夜から降り始めた雨が、乾ききった道路をしっとり濡らし、サンゴジュの緑が生き生きと見える。子供の広場にある一本のケヤキの木。暑い夏の間は、緑の葉をいっぱいつけ、涼しい木陰を作ってくれる。そのケヤキも黄色く色づき、雨で洗われた道路に、はらはらと舞い落ちる。
昨日、公園で出会ったのは、エナガ。鳥との出会いがなく、とぼとぼと歩いていると、突然、目の前にエナガが現れた。次々に姿を見せてくれたのだが、近過ぎるのと小枝が多くて撮影は、無理。そのエナガが飛んで、秋の彩りを見せる木々の間を飛び回り始めた。嬉しい秋の日の出会いであった。
曇りがちながら時々薄日が差す霜月の朝。久しぶりに公園に向かった。街路樹のケヤキが、ハラハラと葉を落とし、道行く人が、カサコソと音を立てながら歩いて行く。モミジバフウが赤と黄の交じりあった絶妙な色合いを呈し秋の深まりを実感させてくれる。
ハナミズキの紅葉と赤い実も静かな公園に彩りを添えている。鳥の気配にふと見上げるとカワラヒワが1羽枯れ枝にとまっている。小さな声がして、すぐ近くのアキニレの木に飛んできたのは、マヒワ。今シーズン、各地で見られていると聞くが、目の前で見られることの嬉しさは格別だ。秋たけなわ。公園の木々は、美しかった。
最寄の駅の近くにある桜が、赤味を増し、なかなか美しい。川沿いの桜並木も紅葉している。馴染みの公園の桜は、すっかり葉を落としているのに場所によって、ずいぶん違うものである。
秋の蓮田では、ずいぶん色々なシギに出会った。7月から9月の初めころまでは、水の入った田んぼを探し回っても、ごくごく少数のシギに出会えるだけであった。秋の深まりと共にシギたちに出会える機会が多くなり、その中でセイタカシギは、特に数多く出会った。干潟で出会うのとは、また違った趣のセイタカシギ。このまま越冬するのだろうか。
秋の渡りの最終ランナーと言われるオグロシギ。例年、刈り入れの済んだ田んぼや蓮田で群れで出会うことが多い。今年も蓮田でオグロシギの群れに出会った。そのオグロシギが、群れで飛んだ時は美しく、その名前の由来である尾羽の黒さも良く分かり、楽しい時間を過ごしたものである。そのオグロシギも、この時期になって流石に数が少なくなった。1羽、ポツンと佇む姿は、何とも寂しそうである。
田園風景が、大好きな私は、四季を問わず、田んぼ巡りをする。その田んぼで出会う鳥の中で、一番関心があるのは、シギ・チである。秋の渡りは、7月半ば過ぎごろから始まるが、今シーズンは、シギ・チとの出会いが、非常に少なかった。ところが、9月の末ごろからコアオアシシギの群れなどを観察するようになり、まだまだ衰えを見せない。大好きなコアオアシシギをたっぷり観察出来るのは、何とも嬉しいことである。
恒例のジャパン・バード・フェスティバル(JBF)が、明日(11/3)と明後日(11/4)我孫子市で開催されます。多彩な催しものがいっぱいです。お誘い合わせの上、お出掛けになっては、いかがでしょうか。ジャパン・バード・フェスティバルの公式サイトは、こちらです。
今日は、もう霜月。霜月とは、文字通り霜が降る月ということで、その文字から連想するものは、やはり寒さであろう。朝早く、田んぼ巡りをすると、一面真っ白な光景に出会うことがある。タゲリの飛来もそろそろかと思うが、そのタゲリの背中が、霜で真っ白に覆われているのを見たこともある。
例年、越冬のシギが見られる蓮田でエリマキシギに出会った。この日、エリマキシギは、2羽いて大きさが違っていたから多分♂♀であろう。他には、コアオアシシギ、タカブシギ、ハマシギの姿も見られた。これからの蓮田では、越冬のシギ・チに期待したいものである