タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2013/3/31 オオジュリン

オオジュリンの画像

朝のひととき、沼のほとりをゆっくり歩く。時折、スズメが数羽飛び、アオジの地鳴きが聞こえてくる。湖面には、コガモ、カイツブリ、オオバン、ユリカモメが、ゆったり泳いでいる。静けさを破るように水を蹴る音がしてコブハクチョウが飛び立った。

葦原を見ると、寒い間は、数少なかったオオジュリンが、♪パキッパキッ♪と音立てて一心に餌取りをしている。旅立ち前で準備に追われているようだ。明日は、もう四月。

2013/3/30 ミソサザイ

ミソサザイの画像

馴染みの公園で出会ったのは、ミソサザイ。寒いころには、たくさん見かけた冬鳥たちが、姿を消し、すっかり静かになった公園。木々は、芽吹き、公園の中を流れるせせらぎには、春の息吹を感じるようになった。

ヒガラ、ジョウビタキ、ルリビタキ、アオジ、シロハラ、オオアカハラ、アカウソ、アトリ、シメ。この冬、この公園で出会った鳥たちだ。そして今、2羽のミソサザイが、元気な姿で愛嬌をふりまいている。旅立ちの日も近いことだろう。

2013/3/29 コサギ

コサギの画像

公園のソメイヨシノは、早くも柔らかな葉を見せ始めた。四月を待たずに花が散り、葉桜になってしまいそうである。

小雨降る中、馴染みの公園を歩いてみた。池のほとりには、カワセミを待つカメラマンが、一人いるだけで静かな静かな公園だ。ハンノキには、モズがとまっている。モズが飛ぶと、水辺にいたコサギも、ふんわり飛んで新緑の木にとまった。その奥には、ソメイヨシノが雨に濡れている。

2013/3/28 アカゲラ

アカゲラの画像

今季は、アカゲラがあちこちに出現し、多くの人の目を楽しませてくれているようだ。アカゲラを見慣れた人には、新鮮味がないかもしれないが、私は、アカゲラに出会うと心が弾んでくる。

♪キョキョ♪ ♪キョキョ♪ 声のする方角を見上げるとアカゲラが忙しそうに動き回っている。アカゲラに初めて出会ったのは、高原の山荘であった。くるくると忙しそうに木をのぼっていくアカゲラ。ちょうどあの日と同じような光景である。この日もまた、あっという間に飛び去り姿が見えなくなった。

2013/3/27 スズメ

スズメの画像

「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」「われと来て遊べや親のない雀」一茶の優しい心遣いと春のほのぼのとした雰囲気が伝わって、スズメに出会うと、この句が頭に浮かんでくる。

馴染みの公園で、2羽のスズメに出会った。ソメイヨシノが満開になるとスズメがたくさん集まって花をちぎっていくのだが、このスズメは、まるで桜の花見を楽しんでいるかのように見えた。春の日差しの中で、ゆったり羽を伸ばしたり、とまる位置を変えたり、その姿は、何とも心和むものであった。

2013/3/26 シジュウカラ

シジュウカラの画像

ソメイヨシノが、あちこちで花開き、道行く人の目を楽しませてくれている。例年なら、入学式や入社式の頃に、その優しい色合いで、そこかしこを埋め尽くし、人々の心を魅了するのだが、今年は、ずいぶん早い。

公園のソメイヨシノには、シジュウカラも姿を見せた。つい数日前まで咲き誇っていた河津桜は、すっかり葉桜となり、柔らかい新緑で覆われている。華麗な色合いの河津桜のすぐ後に見るソメイヨシノは、控えめで実に静かな世界だ。

2013/3/25 アカウソ

アカウソの画像

今年の桜は、例年よりかなり早い。最寄りの駅前の桜は、今まさに真っ盛りと言う感じ。しかし、所に寄っては、かなり蕾の固いところもあるので、何とも不思議な感じがする。沼のほとりの桜は、まだまだこれからというところである。

今季は、アカウソに何回か出会う機会があった。しかし、♀に会う機会が、案外少ない。桜の咲く公園で出会ったのは、アカウソの♀。このとき、♂にも出会ったのだが、枝かぶりであった。桜の花芽は、ウソの大好物。

2013/3/24 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

今年は、桜の開花が、例年よりかなり早く、自宅近くの桜通りは、ほぼ満開。近隣の土手沿いの桜も見事に花をつけ、花見の人の姿が、ずいぶん見受けられる。

公園で出会ったのは、ジョウビタキ♂。冬鳥は、ほとんど姿が見えなくなったが、桜の木のところに飛んできて思いがけない出会いとなった。旅立ちの日も、そう遠いことではないだろう。公園は、ヒヨドリの声だけが、賑やかに響き渡っている。

2013/3/23 キクイタダキ

キクイタダキの画像

♪チリリリリ チィチチ チリリリリ♪木立の中から聞き慣れない声が聞こえてくる。この声の主は、誰だろう?シジュウカラの近くで、かなり動きの速い小鳥が飛んだ。2羽がもつれ合うように飛び交っている。声の主は、キクイタダキ。すでに旅立ったと思っていたのだが、思いがけず林の中で出会った。♪チリリリリ♪ また、可愛い声が聞こえてくる。

2013/3/22 ヒヨドリ

ヒヨドリの画像

今年は、梅の開花がかなり遅れ、気をもんだが、桜が、気ぜわしく花開き、所によっては、満開に近いところもある。ソメイヨシノより一足先に咲く河津桜は、柔らかい緑の葉が、ずいぶん見え始めている。その河津桜にヒヨドリが姿を見せ、一心に蜜を吸っている。ヒヨドリは、あまり好まれない鳥だが、河津桜に埋もれている姿は、微笑ましくて思わずレンズを向ける。

2013/3/21 トモエガモ

トモエガモの画像

寒さが始まる前、真っ先に飛来するカモは、コガモである。コガモは、早々と姿を見せ、桜の花が散り、やがて新緑に覆われる頃まで滞在する。

寒さの中で出会ったカモたちも旅立ちの日が近づいているようだ。緑の光沢が美しいヨシガモ♂。寄り添うように泳いでいるヨシガモ♀。すぐ近くでは、オカヨシガモが静かにゆったりと泳いでいる。トモエガモ♂の姿は、見えないが、トモエガモ♀が、今季も姿を見せてくれた。馴染みの公園の池も日々、寂しくなって行く。

2013/3/20 アカウソ

アカウソの画像

寒い間、楽しませてくれた冬鳥たちも、かなりの数が旅立ち、今は、ごく少数の姿が見られるだけとなった。マヒワ、キクイタダキ、ヒガラ、アカハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ミヤマホオジロなどなど。

アカウソにも冬の公園で、何回か出会いの機会があった。そのアカウソが、今、桜の花芽を啄んでいる。口いっぱい花芽をほおばっている。その姿は、実に楽しそうだ。しかし、公園の桜は、この春、花開くだろうか。

2013/3/19 メジロ

メジロの画像

日毎に暖かさを増し、寒かった日が、今では、懐かしいほどである。寒さの中で出会った冬鳥たちは、ずいぶん旅立ったようだ。近隣の公園を回ってみてもジョウビタキ、シロハラ、ツグミなどを少数見かけるのみである。

散歩コースにある河津桜。梅の季節のあとに、その開花をいつも心待ちにしている。今年も、その河津桜が優しいピンクの花をつけ、道行く人の目を楽しませてくれている。メジロも時折、姿を見せ蜜を吸って、また飛んで行く。

2013/3/18 カケス

カケスの画像

しわがれた声が、林の中から聞こえてくる。♪ジェー♪ 声を聞く機会は、あるのだが、案外、姿が見えない。この日、2羽のカケスが飛んできて、1羽が、程よい位置にとまってくれた。カケスは、他の鳥の声をまねる。あのいたずらっ子のような目をして、鳴き真似をする姿を想像すると、何とも滑稽である。カケスの羽は、綺麗で魅力的だが、あの声は、好きにはなれない。

2013/3/17 シロハラ

シロハラの画像

今シーズン、出会いの多かった鳥は、色々いるが、一番見かけたのは、シロハラかもしれない。一つの公園で、3個体も4個体も見かけたことがある。暗いところで、カサカサと枯れ葉をひっくり返し、一心に餌取りをする。鳥たちとの出会いが、極端に少なかった日、シロハラに出会えて、ほっとしたことが何度もあったような気がする。

公園の水辺に、緑の芽が見え始め、シロハラは、餌取りに余念がない。

2013/3/16 オオジュリン

オオジュリンの画像

四季を問わず、私は、好んで田んぼ巡りをする。冬枯れの田んぼは、寂しい色合いが、どこまでも続くが、それは、それで心休まる光景である。やがて緑の草の芽が、わずかに見え始めると、ヒバリが、空高く舞い上がり、一気に春のモードとなってくる。

今季、出会いの少なかったオオジュリンに、その田んぼで出会った。旅立ちの日も、もうすぐであろう。春の訪れは、冬鳥との別れの時期でもある。

2013/3/15 メジロ

メジロの画像

今年の冬は、寒い日が続いた為か、梅の開花が例年よりかなり遅かった。3月に入り、暖かい日が数日続くと、紅梅も白梅も、一斉に花開き、甘い香りを漂わせ始めた。その梅の木に期待するのは、メジロの姿である。

散歩道の梅林は、真っ白な梅の花が咲き誇っているが、メジロは、一向に姿を見せてくれない。少し足を伸ばしたところにある梅の木は、1本だけなのだが、かなり甘い香りがする。その香りに誘われてメジロが数羽、姿を見せた。その梅も、もう終わりに近い。桜の季節が、すぐそこまで来ている。

2013/3/14 エナガ

エナガの画像

沼のほとりを歩くと葦原から、♪パキッ ♪パキッと聞こえてくる。それは、例年、オオジュリンが採餌する光景であった。ところが、今季は、オオジュリンをほとんど見かけない。それでも何度か機会はあったのだが、出会いが多いのは、シジュウカラ、エナガ、アオジであった。

沼のほとり、池のほとり。枯れた葦原を、エナガが自由に飛び回る。その動きは、軽やかで、愛らしく、春の訪れを感じさせてくれるものである。

2013/3/13 アリスイ

アリスイの画像

この鳥が、キツツキ科であると知ったとき、少なからず驚いた。しかし、よくよく観察すれば、赤くて長い舌を伸ばして蟻や小昆虫類の卵などを舐めとっているのだから、キツツキ類と似たような行動ということになるのだろう。

今年になって、何度か出会いの機会があったアリスイ。最初に出会ったときは、葦原の奥の奥にいたのだが、この日は、手前のすっきりしたところに出て、しばらくじっとしていた。そろそろ旅立ちの日も近いことだろう。

2013/3/12 ヨシガモとオカヨシガモ

ヨシガモとオカヨシガモの画像

頭部の緑が美しいヨシガモ。カモたちの姿が、水辺に見られるようになってくるとヨシガモとの出会いを期待して沼のほとりを歩いたり、近隣の公園の池を訪ねる。

この日、池のほとりを歩き始めると、一斉に飛び立った鳥がいた。ヨシガモとオカヨシガモである。ヨシガモは、水辺でかなり目を引くが、オカヨシガモは、地味で目立たない。漢字で「葦鴨」「丘葦鴨」と書くのも何かの縁なのだろうか。

2013/3/11 コイカル♀とシメ

コイカル♀とシメの画像

ここ数日、かなり暖かい日が続き、散歩道を歩くと紅梅、白梅が満開。甘い香りが漂ってくる。まだ蕾の固かった河津桜も、この暖かさで、花がほころび始めた。花の香りに誘われてメジロが飛んで来ないかしらと待ってみたのだが、遠くでヒヨドリの声がしただけである。

まだ寒かった頃に出会ったコイカル♀。ずいぶん可愛い顔をしていた。近くに来たシメに、ちょっと構えた姿勢をして、それがまた愛おしく思われた。今頃、どこを飛んでいるのだろう。

2013/3/10 コクマルガラス

コクマルガラスの画像

寒さの訪れと共に姿を見せ始めるミヤマガラス。そのミヤマガラスの群れの中にコクマルガラスも交じっている。その姿を、ここ数年、近くの田んぼで見られるようになって来た。昨年、11月に観察し、その後、あちこち場所を移動していたようであるが、また、元の場所に戻ってきている。♪キュキュ♪あの独特の声が、春の日差しが降り注ぐ田んぼに響き渡る。

2013/3/9 メジロ

メジロの画像

散歩道で見かける山茶花の生垣。時折、メジロが姿を見せることがある。しかし、いつもカメラを持ち合わせていない。花の散る前に、一度、撮影したいものだと思っていた。暖かさに誘われて、近隣の公園を訪ねてみると、河津桜の蕾が、ずいぶん膨らんでいる。すぐ近くにある山茶花は、花の時期を過ぎているが、メジロがひょっこり姿を見せた。山茶花にメジロ。寒い季節に叶わなかったシーンである。

2013/3/8 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

つい数日前まで、寒さを感じる日を過ごしていたが、いつの間にか、桜の開花が早まるのではないかと思える陽気になってきた。「春・夏・秋・冬」日本には、四季があり、その季節、季節で見られる花があり、鳥がいる。何とも嬉しく有難いことである。

公園で出会ったのは、梅の木にとまったジョウビタキ。今季、ジョウビタキ♀に出会う機会は、多かったのだが、♂との出会いは、ほとんどなかった。ハロウィーンカラーのような、橙色と黒色のコントラスが目を引く鳥である。

2013/3/7 コイカル

コイカルの画像

寒さが始まる頃、コイカル♂が、たった1羽で、姿を見せる。イカルの群れに交じって見られることはあっても、コイカルが1羽だけでいうのは、なかなか珍しい。かつてこの地では、繁殖していたという。寒い時期を経て、桜の花を楽しみ、暑さが始まる頃には、また姿が見えなくなる。今年も会えたと思える日が、いつまでも続くことを願っている。

2013/3/6 ミソサザイ

ミソサザイの画像

時折、訪れる近隣の公園。まだ、あちこちに冬色が残っているが、公園の中を流れるせせらぎには、春のきざしを感じる。例年、この公園では、ミソサザイが観察されている。今季も、早くから、その気配を感じていたが、姿を捉えるには、至っていなかった。春の息吹を感じてか、ミソサザイも、ようやく姿を見せてくれるようになった。「ミソッチ」その愛称がぴったりの可愛い鳥である。

2013/3/5 コスズガモ

コスズガモの画像

コスズガモに初めて出会ったのは、7年前の1月。上野の不忍池であった。まだ鳥に関心を持ち始めて日が浅かったこともあり、識別は、なかなか難しかった。今年になって、またコスズガモとの出会いがあり、久々に、その姿を見ることが出来た。今回は、キンクロハジロの群れの中にいて、コスズガモの姿を目で追うことは、案外たやすかった。風の強い日で、何度か飛び立つシーンが見られたが、写真に収めるのは、私には、難しいものであった。

2013/3/4 アカウソ

アカウソの画像

今季は、冬鳥の飛来が多く、近隣の公園でも、早い時期からその姿を楽しませてもらった。山や高原で見かけるヒガラにも、ずいぶん出会った。特にアカウソが、あちこちで観察されていると聞いていたのだが、私は、出会いの機会が少なく、ゆっくり出会えたのは、つい最近である。目の前で、草の実を啄む姿は、何とも愛おしい。この後、数羽が飛んできたが、高い高い木の上に上がってしまい、ゆっくり姿を見たのは、この1羽だけである。

2013/3/3 アオバト

アオバトの画像

風はあるものの、すっかり春めいて来た日差しに誘われて、馴染みの公園に出掛けることにした。公園の梅は、程よい咲き具合である。しかし、期待していたメジロが、なかなか来ない。諦めて歩き始めるとカラスに追われて飛んできた鳥がいる。シルエット状態だったが、お腹が、わずかに見えた。

それは、ほんの一瞬であったが、アオバトのように見えた。そして思いがけず、順光側に飛んでくれた。やはりアオバトである。羽の色が、春めいた日差しを浴びて美しく見えた。

2013/3/2 アカゲラ

アカゲラの画像

私は、キツツキ類には、関心があり、アカゲラには、ゆっくり会いたいと願っていた。今季は、身近なフィールドでアカゲラの目撃情報がいくつかあったのだが、なかなか出会いの機会が巡って来なかった。その願いが、ようやく叶い、散歩道で二度、近隣の公園でも出会うことが出来た。いずれも、かなり近い距離であったし、時間的にもゆったりとしたものである。鳥との出会いは、不思議なものだと思う。一度会えるとまたということになるらしい。

2013/3/1 アリスイ

アリスイの画像

冬の光が優しくなり、春の兆しを感じ始める頃、近隣の公園で決まって姿を見せてくれていたのが、アリスイである。秋に声を聞き、わずかに姿を見かけるのだが、至近距離で、じっくり観察出来るのは、冬から春先にかけてであった。そのアリスイが、ここ数年、姿を見せなくなり、寂しい思いをしていた。そのアリスイに散歩道で出会った。木の根元で採餌しているときは、近過ぎて撮影困難なほどだ。何とも奇妙な風貌なのだが、結構、人気のある鳥である。

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