タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2013/4/30 メジロ

メジロの画像

静かな公園をゆっくり歩く。聞こえてくるのは、シジュウカラとヒヨドリ。時折、♪チッ チッ♪と遠慮がちに鳴くシメの声がする。嘴が鉛色のシメとも、そろそろお別れの時期だろうか。そんなことを考えながら、若葉を楽しんでいると久しぶりにメジロが飛んで来た。

なかなか夏鳥には、出会えないけれど、若葉にメジロも嬉しいものである。

2013/4/29 セイタカシギ

セイタカシギの画像

久しぶりに、近くの田んぼを回ってみる。いつの間にか、あちらこちらの田んぼに水が入り、早苗の揺れている田んぼもある。しかし鳥との出会いの何と少ないことだろう。目の前を颯爽と飛んでいったツバメに一安心。畦の上にいた2羽のムクドリさえも愛おしい。

ふと気がつくと、遠くにセイタカシギが3羽見える。ここで見るのは、初めてである。せっせと餌取りしながら、ずいぶん近づいて来てくれた。嬉しい出会いのひとこまである。

2013/4/28 コマドリ

コマドリの画像

渡りの途中、鳥達は、東京近郊の公園や屋敷林などに立ち寄って羽を休める。そこでは、長旅の疲れを癒し、栄養補給もして行く。

春の渡りで、時折、耳にするのがコマドリの飛来である。今年も、たまたま出会いの機会が巡ってきた。 ♪ヒンカラカラ♪の声が、薄暗い林の中から聞こえて来た。これから繁殖地に向かうのだろう。旅の無事を心から願っている。

2013/4/27 シロハラ

シロハラの画像

4月とは思えない寒さが、数日続いたが、ようやく落ち着いてきたようだ。馴染みの公園に行ってみると、流石に八重桜も終わりに近く、藤の花が、綺麗に咲いていた。

♪チッ チッ♪とシメの声がして、緑の葉影に姿が見え隠れしている。ツグミは、まだ、ずいぶん残っているようだ。草の陰から、ひょっこり姿を見せたのは、シロハラ。まだ旅立っていなかったのだ。夏鳥の姿は、見えないが、冬鳥がわずかに残って楽しませてくれる。静かな公園の朝のひとこまだ。

2013/4/26 シジュウカラ

シジュウカラの画像

ソメイヨシノを楽しんだ後の公園には、八重桜が、どっしりと花を咲かせ、鳥影の薄くなった公園に彩りを添えている。もうそろそろ終わりに近いのだろうが、それでも、まだ十分、美しい。

その八重桜にシジュウカラが2羽、飛んできて、餌取りして行く。どうやら桜には、虫がたくさんいて、それがシジュウカラの好物らしい。鳥との出会いの少ない日。このような場面に出会うと、ほのぼのと心が和んでくる。公園には、シジュウカラの声だけが響いている。

2013/4/25 カワラヒワ

カワラヒワの画像

ここ数日、寒い日が続き、会津地方では、桜に雪の風情を楽しんでいると聞いている。4月も終わりに近づいて時ならぬ雪では、桜もびっくりであろう。

公園を回っても、わずかに冬鳥が残っているだけで、実に寂しい。それではと、近くの田んぼを回ってみることにした。カワラヒワが2羽。カラスノエンドウとタンポポの咲く草むらに姿を見せてくれ、一心に餌取りしている。その食欲は、実に旺盛だ。春の日差しの中のカワラヒワ。のどかな一こまである。

2013/4/24 ゴイサギ

ゴイサギの画像

久しぶりに沼のほとりを歩いてみる。いつの間にか、枯れ草色の葦原が、緑の葦原になり、辺りを覆いつくしている。寒い頃には、良く見かけたタシギやバン、コガモなど、全く姿が見えない。♪ツェッ♪と言う声がしてアオジが、1羽飛んで来て、緑の葉陰に姿を消した。

少し間をおいて、大きな鳥が飛び立った。ゴイサギである。しばらく近くを旋回した後、東屋の上の木立にとまった。沼のほとりは、実に静かだ。

2013/4/23 カケス

カケスの画像

朝のひととき、馴染みの公園に足を運んでみる。♪ジェー♪ジェー♪ しわがれた声が木々の間に響き渡る。ずっと気になっていたのだが、なかなか姿を見せてくれないカケス。また、♪ジェー♪ という声がして、ようやく、木立の中に見え隠れするカケスの姿を見ることが出来た。もうすぐ山に帰って行くのだろうか。公園が、また、寂しくなる。

2013/4/22 コチドリ

コチドリの画像

春の田んぼで出会ったのは、2羽のコチドリ。4月に入って間もなく、♪ピョーピョーピョー♪と鳴きながら沼のほとりを飛んでいるコチドリを見たが、あの時のコチドリは、今、どこにいるのだろう。出会いの少ない春の田んぼで、仲良く寄り添う2羽のコチドリの姿は、微笑ましくて心和むものであった。

2013/4/21 センダイムシクイ

センダイムシクイの画像

静かな公園をゆっくり歩く。ずっしりと重みのある八重桜も、華やかな時期を過ぎ、今は、ハナズオウが真っ盛り。優しい色合いの藤の花も、見頃だ。やわらかな緑が美しいカエデに、強面のシメが姿を見せ、♪チッチッ♪と遠慮がちに鳴く。

一瞬、緑の木立を横切ったのは、ムシクイのようだ。しばらくすると♪チヨチヨビー♪と懐かしいさえずりが聞こえてくる。静かな公園は、旅の途中のお休み処。

2013/4/20 ムナグロ

ムナグロの画像

久しぶりに田んぼを回ってみる。耕された田んぼが多く、畦の草もほとんど刈り取られ、何とも寂しい光景だ。水の入った田んぼもあり、早くも田植えの済んだところもある。颯爽と飛んでいるツバメを目で追っていると、乾田に何やら動く気配。あの動きは、ムナグロ?そう思って目を凝らす。やはりムナグロだ!ずいぶんたくさんのムナグロがいる。いよいよ春の渡りが始まったようだ。これからに期待である。

2013/4/19 キジ

キジの画像

春の田んぼで出会う機会が多い鳥のひとつがキジである。それもキジ♂との出会いが多い。それは、色鮮やかで目立つからだろうか。緑色と紫色の光沢は、春の日差しを浴びて、一層、美しく見える。時折、畦の上で、♪ケンケーン♪と母衣打ちをする。

野の花の咲く田んぼで出会ったキジ♂。ゆったり堂々と歩を進め、草むらの中に姿を消した。

2013/4/18 サシバ

サシバの画像

木々の芽吹きが爽やかな季節を迎えると、里山に響き渡るのは、サシバの声。♪ピックイー♪ピックイー♪ピックイー♪ 。水の入った田んぼから聞こえてくるのは、蛙の声。♪ケロッ♪ケロッ♪ケロッ♪と賑やかだ。ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ナズナ、カラスノエンドウ、タンポポ、ホトケノザ、タネツケバナ。辺りには、野の花が、いっぱい。サシバも季節を感じさせてくれる鳥だ。

2013/4/17 エリマキシギ

エリマキシギの画像

ずっと気になっていた春の田んぼ。久しぶりに時間がとれたので、数カ所の蓮田と水の入った田んぼを回ってみた。早い所では、すでに田植えが済んでおり、まだ頼りなげな早苗が春の風に揺れていた。

2箇所の蓮田では、計4羽のエリマキシギに出会った。いずれもかなり距離があり、証拠写真程度である。他には、多数のタシギとハマシギの群れ。コアオアシシギ6羽。乾田では、ムナグロ30羽以上の群れを見ることが出来た。

2013/4/16 ツグミ

ツグミの画像

今年の桜は、例年より、かなり早く花開き、それでも何とか4月まで持ちこたえていたが、流石に雨や風に会い、緑の若葉と入れ替わった。

馴染みの公園の桜には、アカウソ、エナガ、シジュウカラ、ヒガラ、メジロ、ヤマガラなど姿を見せ、花とともに楽しませてくれた。花の季節、鳥たちとの出会いに胸弾む思いがしたが、緑滴る季節を迎えると、出会いが難しくなってくる。名残の花に姿を見せたツグミも、もうすぐ旅立ちであろう。

2013/4/15 コムクドリ

コムクドリの画像

季節を感じさせてくれる鳥のひとつがコムクドリ。旅の途中、ほんのひととき、散歩道の桜並木に立ち寄ってくれる。昨年は、綺麗な♂と♀に出会えたのだが、今季は、♀が、1羽で、盛んに採餌していた。目線に降りて来てくれるのを待ったのだが、高いところにいて、見えるのは、お腹ばかり。それでも、今年も出会えたことに感謝である。

2013/4/14 ツバメ

ツバメの画像

桜の開花は、例年より、早かったけれど、夏鳥の飛来は、少し遅い感じがする。♪チュピッ♪チュピッ♪チュピッ♪春ののどかな空をツバメが1羽飛んできた。わずかに水の入った田んぼに降りて、巣材を集めている。♪チュピッ♪チュピッ♪チュピッ♪少し間をおいて、もう1羽、飛んできた。これから、ツバメは、新居づくり。暖かさを増すごとに、ツバメの姿も増えてくることだろう。

2013/4/13 ヒガラ

ヒガラの画像

馴染みの公園のソメイヨシノは、すっかり葉桜となったと思っていたが、わずかに花が残っていた。淡い色合いが、何とも言えず、晴れ渡った空に優しく微笑みかけているかに見える。

その名残の花に、ヒガラが群れで飛んで来た。寒い間、楽しませてくれたヒガラだが、3月に入って、ぷっつり姿が見えなくなっていた。もう山に帰ってしまったのだろうと諦めていただけに、嬉しい出会いであった。

2013/4/12 エナガ

エナガの画像

暖かい日が続いていたが、また、寒さが逆戻り。公園や土手沿いのソメイヨシノは、ほとんど花が散り、若みどりの葉が、あちこち顔を見せ始めていたが、この寒さで、戸惑っているようだ。

馴染みの公園では、ソメイヨシノの淡いピンクの花が散り、赤いガクが、あちこちに見える。花の宴のあとに見る、赤いガクと若緑の葉。それは、寂しくもあり、華やかにも見える。そこにエナガが1羽飛んで来た。名残の花を惜しむように。

2013/4/11 シメ

シメの画像

例年より早く花開いた公園の桜は、桜まつりを待たずに散り始めた。今は、もうわずかに残った花が若緑の葉の中で、実に寂しげだ。

♪チチッ チチッ ♪ ♪チチッ チチッ♪ ♪ツツッ♪ 若緑の木々の間から聞こえてくるのは、シメの声。少なくなった冬鳥たちだが、まだわずかに残っている。シメ、シロハラ、ヤマガラ、ツグミ、アカハラ。名残の花が、わずかに見えるソメイヨシノにシメが姿を見せてくれた。嘴は、鉛色。この色は、もうすぐお別れの合図。公園が、また寂しくなる。

2013/4/10 キジ

キジの画像

春の田んぼで出会う機会が多いのが、キジ。冬枯れの田んぼで出会うと何ともくすんだ色合いのキジだが、春を迎えると、♂キジの光沢が艶やかになる。それは、恋の季節だからだろうか。

その♂キジに散歩道で出会った。春の日差しが降り注ぐ草地でゆったりと、その美しさを見せてくれた。キジの母衣打ちを見たことは、今まで何度もあるが、このような姿を見たことは、一度もない。羽の一枚一枚が輝いて見えた。

2013/4/9 オシドリ

オシドリの画像

ずっと気になっていた枝垂れ桜のポイントを久しぶりに訪ねてみた。ちょうど時期が良かったこともあって、かなりの人出である。近くには、菜の花が咲き、カタクリの花もいくつか可憐な姿を見せている。オウバイ、シモクレン、ボケの花など、辺りは、春爛漫。

近くの池では、オシドリが、数羽、休憩中。そこにカラスが1羽、姿を見せると、オシドリたちは、目を覚めし、泳ぎ始めた。ハラハラと桜の花が舞う、春の昼下がりであった。

2013/4/8 ツグミ

ツグミの画像

天気予報どおり、かなり強い風が吹き荒れている。日曜日に降った雨と、この強い風で、ソメイヨシノも枝垂れ桜も、ハラハラと花を落とし、辺り一面、花のじゅうたんである。

公園のソメイヨシノに姿を見せたのは、ツグミ。若緑の葉とわずかに花が残っている。数年前、ツグミのさえずりを聞いたのも、この公園だ。旅立ち前に、今季も、あの美しい歌声を披露してくれるだろうか。

2013/4/7 タシギ

タシギの画像

冬の間、何度も足を運んだ沼のほとり。葦原で、よく見かけたのがタシギである。そのタシギの姿が、卯月を迎えてぱったり見えなくなった。もう旅立ったのだろうか。そう思っていた矢先、シギ・チを探しに出かけた蓮田で、実にたくさんのタシギに出会った。

一つの蓮田に少なくとも30羽以上。タシギが集まって熱心に採餌している。蓮田をぐるっと一周し、元の場所に戻ってみると、タシギは、畦に上がって休息中。旅立ち前は、何かと忙しい。

2013/4/6 アリスイ

アリスイの画像

初めてアリスイを見たのは、何年前になるだろう。当時は、ごく少数の人にしか知られていなかったので、ゆっくりとその行動を観察することが出来た。その場所では、今は、もう見られなくなってしまったのだが、今季は、散歩道で数回、アリスイに出会っている。

この日、オオジュリンを撮影しようと葦原を見ると、大きめの鳥が、どっしりととまっている。何とアリスイ!手前の葦がかかってしまうので、引くに引けず、特大サイズのアリスイの撮影となった。

2013/4/5 ヒレンジャク

ヒレンジャクの画像

東京より一足遅く花開いた沼のほとりの桜も、氷雨に会い、はらはらと花びらを落としている。葦原では、わずかに残ったアオジが、チッチッと鳴き、オオジュリンがパキッパキッと音立てている。夏を思わせるような暑さの日もあったり、冬の寒さに逆戻りになったり、気まぐれな天候に振り回されながら時は過ぎていく。

少し前に出会ったヒレンジャク。春まだ浅い頃姿を見せ、一心に宿り木の実を啄んでいく。♪チリッ ♪チリリリ♪ か細い声が、聞こえてくる。

2013/4/4 コチドリ

コチドリの画像

ずっと気になっていた田んぼ。例年、春のお彼岸の頃にツルシギを観察しているのだが、出掛ける機会を逸していた。ようやく時間が出来て、気になるポイントをいくつか回ってみた。

すっかり見通しの良くなった蓮田には、たくさんのタシギが集まり、旅立ち前の採餌に余念がない。タシギのすぐ近くで、コチドリが1羽、水浴びしている。この日、見かけたシギは、セイタカシギ、エリマキシギ、クサシギ、そしてアオアシシギの声のみである。田んぼの春は、まだ浅い。

2013/4/3 アカウソ

アカウソの画像

今年の桜は、ずいぶん早い。最寄りの駅近くの桜広場も、自宅近くの桜通りもお彼岸の頃、見事に花開き、今は、柔らかな緑の葉が、顔を出している。馴染みの公園のソメイヨシノも、淡いピンクの花をつけ、長い間、散歩の人の目を楽しませてくれている。

そのソメイヨシノにアカウソが数羽飛んできた。アカウソの食欲は、かなり旺盛だ。桜の花芽が大好物。それでも公園の染井吉野は、見事な花を見せてくれた。

2013/4/2 サクラにスズメ

サクラにスズメの画像

散歩道の桜並木は、他の所より、一足遅く、開花した。新しい月を迎えた日、冷雨が降り、冬に戻ったような寒さ。桜もびっくりしたことだろう。開花したソメイヨシノが、健気にその美しさを保ち、花びらを散らさないよう頑張っているかに見えた。

しかし、桜の木の下を見ると、淡いピンクの染井吉野が、たくさん落ちている。スズメが、がく側から蜜を吸い取るために花をちぎっているのだ。スズメのトランペッター。散歩道のひとこまである。

2013/4/1 コイカル

コイカルの画像

今日は、もう四月。今年の桜は、例年よりかなり早く花開き、すでに若緑の葉も見え始めている。そんなに先を急がなくても思うのだが、自然は、時に不思議な世界を見せてくれるものだ。

寒さが始まる頃から、時折、散歩道で姿を見かけるコイカル。イラガの繭を好んで食べるが、今季は、その繭が少ないらしく、地上で採餌する姿を何度か見ている。春うららの散歩道。出会いは、コイカルの気分次第。

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