早苗が揺れる初夏の田んぼで出会ったムナグロ。夏羽の雄は、胸から腹部にかけて黒いので、胸の黒いチドリ。「胸黒」と呼ばれるようになったという。英名は、Pacific Golden Plover。こちらは、背中の黄金色に 着目している。何とも面白い。
春の渡り、秋の渡りで一番多く見られるであろうムナグロ。早苗の緑色に似合って、なかなか美しい。
ひと頃、春の渡りのシギたちが、羽を休め賑わっていた田んぼだが、今は、静かになり、緑の風が吹き抜けていくだけである。時折、見かけるのは、アオサギとダイサギ。それもごくごく少数である。
あの頃出会ったキョウジョシギ。農道をトコトコ歩いている姿を見たこともあった。そのキョウジョシギが飛んだ姿は、美しく、今でも目に焼き付いている。次に出会えるのは、秋の渡りの頃だろうか。
緑の風が吹き渡る田んぼ。頼りなげに揺れていた早苗が、少しづつ力強さを増し、田んぼの光景が、日々、夏らしい色合いに変化していく。
その田んぼでゴイサギに出会った。鳥に関心を持ち始めて、まだ日が浅い頃、近くの田んぼで出会ったゴイサギに鮮烈な感動を覚えたことを懐かしく思い起こす。決して珍しい鳥ではないが、出会うと嬉しい鳥である。
♪ギョギョシ ♪ギョギョシ 初夏の田んぼを回ると賑やかな声が聞こえてくる。夏の訪れを告げるオオヨシキリの声だ。真っ赤な口を開けて、♪ギョギョシ ♪ギョギョシと精一杯にさえずる。今、田んぼの主役は、オオヨシキリかもしれない。初夏の田んぼに、緑の風が吹き渡る。
辺りが春めいてくると、そわそわして田んぼや蓮田に向かう。例年、春のお彼岸の頃、渡ってくるツルシギ。今季は、出掛ける機会も少なかったが、なかなかツルシギに出会えなかった。
5月も半ばを過ぎ、あまり期待せずに出掛けた蓮田でツルシギに出会った。真っ黒な個体とあまり黒くない個体。全部で5羽。思いがけず一度に5羽のツルシギに出会え、感激もひとしおであった。今頃、どこを飛んでいるのだろう。
風薫る5月。のどかな里山をゆっくり歩く。ハルジオン、シロツメクサ、ノアザミ、カラスノエンドウ、タネツケバナなど野の花がいっぱい。遠くから蛙の声が聞こえてくる。吹き渡る風は、実に爽やかだ。
♪ピックイ♪ピックイ♪ピックイどこから聞こえてくるのだろう?見上げると電柱の上にサシバがとまっている。そのサシバが飛んで草地に降り立った。里山には、自然がいっぱいだ。。
田んぼめぐりが好きで、猛禽とは、あまり縁のない私だが、シギたちの大敵であるハヤブサを何度か田んぼで目撃している。そのハヤブサに海辺で出会った。本来の目的は、海の鳥であったのだが、この日、ハヤブサは、ゆったりと木にとまり、羽繕いまでして飛び立っていった。不思議なハヤブサとの出会いである。
冬の日差しから春のやわらかな日差しに変わる頃、田んぼや草地で良く見かけるようになるのが、キジである。冬、見かけるキジと違って、春のキジは、実に鮮やかな色調である。
そのキジが、砂浴びをしている場面に出会った。かなり以前、コジュケイの砂浴びを見たことはあるが、キジの砂浴びは、初めてである。豪快に砂を羽いっぱいに入れて砂浴びをしている様は、不思議な迫力があった。思い出のひとこまである。
寒さが始まる頃、姿を見せ始めるツグミ。公園や田んぼで、ずいぶんツグミに出会った。ツグミより少し大きめの「ノハラツグミ」が見られるという。現地に行ってみると鳥との距離が、かなりあり、シャッターを押すのもためらったが、出会いの記念にと数枚。その1枚が、この画像である。今度は、もっと近くで会いたいものである。
朝の寒さが、まだ厳しかった頃、久しぶりに出掛けた馴染みのフィールドでヒクイナに出会った。枯れた葦の間から、ほんのひととき姿を見せ、すぐにまた、葦原の中に姿を隠してしまった。数年前、出会ったことのあるヒクイナより、赤みが強く、綺麗な個体であった。このフィールドでクイナを見かけることはあったのだが、ヒクイナは、初めてであった。
海の鳥には、馴染みがないので、名前を聞いてもすぐには、その姿を思い浮かべる事ができない。外房で出会った「ハシジロアビ」。陸に上がったまま、なかなか動かなったが、その後の消息は、定かではない。以前出会ったことのあるハシジロアビは、元気に海原を泳いでいた。海の鳥は、海で会いたいものである。
「緑滴る」という言葉を教えてくださったのは、亡き義母である。筆の立つ人で、さらさらと認める書簡は、胸打つ言葉であふれていた。毎年、新緑の季節を迎えると、「緑滴る」という言葉を思い起こす。
思い出に浸りながら、近くの公園を歩いてみると、緑の葉陰で鳥の動く気配。それは、思いがけないことにカケスであった。声は、苦手だが、この容姿には、心惹かれるものがある。
春から初夏にかけての田んぼは、実にのどかである。吹き渡る風の何と心地よいことだろう。田圃道には、アカツメクサ、シロツメクサ、タンポポ、ハルジオン、ホトケノザなど野の花がいっぱい。
チョンチョンチョンと草むらから姿を見せたのは、2羽のヒバリ。多分、♂と♀であろう。あたりの様子を伺いながら、草の実を啄み、また、草むらに消えていった。遠くからヒバリの声が聞こえてくる。
田植えの時期を迎えると出会いを楽しみにしている鳥がいる。ひとつは、渡り途中のシギたち。そして、颯爽と飛ぶツバメ。さらにもう一つは、アマサギである。
4月から、ずっと探し続けていたのだが、やっとアマサギに出会えた。人ひとりいない静かな静かな田んぼ。アマサギが1羽、ぽつんと餌取りをしていた。優しいアマサギの色が、私は、大好きだ。
♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッ♪チャッチャッ♪初夏の田んぼに響き渡るセッカの声。例年、麦の穂が伸びる頃、田んぼで、この声が賑やかになってくる。
今年も、その時期がやって来た。ふと気がつくと、少し離れた枯れ枝にとまっている鳥がいる。もしかしての思いで、ファインダーを覗くと、やはりセッカだ。セッカの表情が、何とも可愛らしい。嬉しい出会いの朝だった。
鳥に関心を持ち始めて、まだ日が浅い頃、蓮田で出会ったのが、タカブシギである。あの頃、シギもチドリもちんぷんかんぷん。そのような状態で出会ったのだが、蓮の葉の下にいたタカブシギは、日傘をさしているようで、ことさら印象に残っている。
今季は、なかなか出会いの機会がなかったが、早苗の揺れる初夏の田んぼで、チュウシャクシギと仲良く採餌している姿は、微笑ましいものであった。
早苗の揺れる初夏の田んぼ。まだ頼りなげな早苗が、これから逞しく育っていく様を思い浮かべながら、ゆっくり田んぼを回る。農作業の方のご迷惑にならないよう道を選びながら。
嬉しいことにセイタカシギが待っていてくれた。スラリとして長くて赤い脚が何とも魅力的なセイタカシギ。干潟で出会うセイタカシギとは、印象を異にして、その美しさは、格別だ。初夏の田んぼにセイタカシギは、良く似合う。
緑の風が吹き渡る初夏の田んぼ。見通しの良い蓮田にもさわやかな風が吹き抜けて行く。渡り途中のシギたちとの出会いを期待して出掛ける田んぼや蓮田だが、今季、ツルシギとは、なかなか出会えない。いつもの蓮田に差し掛かったとき、1羽のシギの姿。紛れも無いツルシギだ!まだ真っ黒になってはいなかったが、今季も出会えたことに感謝である。
田んぼや蓮田を回ってみると、道路に沿って紫色のアヤメが咲き誇っている。何とも嬉しい色だ。春の渡りのシギたちとの出会いを楽しみに田んぼ回りをするのだが、今季は、ずいぶん少ない。ずっと気になりながら、出会いの機会のなかったオオハシシギ夏羽。蓮田にポツンと1羽で休んでいる姿を見たときは、胸が弾んだ。胸のところが赤みを帯び、夏の装いになっている。別れの日も近いことだろう。
ほとんどの田んぼに水が入り、田植えが順調に進んでいる。今季、春の渡りのシギたちに出会う機会が少なく、田んぼを回ってもがっかりすることが多い。
田んぼや蓮田を回っているとき、3羽のシギが飛び去る姿を見かけた。咄嗟にレンズを向けたのだが、どうやらエリマキシギらしい。もっと近くでゆっくり観察したかったのだが、この日、あちこち回ってもエリマキシギを見かけることはなかった。 田んぼが、だんだん寂しくなる。
青葉・若葉の美しい皐月。ベランダから見えるエゴノキの緑も綺麗だ。近くの田んぼを回ってみると、アカツメクサやシロツメクサ、ハルジオンが目に付く。
鳥との出会いは、少ないが、ゆっくり、ゆっくり田んぼを回る。あぜ道にいるのは、キアシシギ。今季、初めての出会いだ。期待していなかっただけに、嬉しさが増す。旅の途中のキアシシギ。いつまで、この地に滞在してくれるのだろう。
緑の風が吹き渡る初夏の田んぼ。田植えの農作業が、順調に進んでいる。植えられたばかりの早苗は、まだ、かなり頼りなげだが、やがて逞しく育っていくことだろう。
あぜ道を見ると、少し大きめの鳥がいる。チュウシャクシギだ。この田んぼで見かけるのは、初めてである。渡りの途中、ほんのひととき、羽を休めて行く。十分な栄養補給が出来ただろうか。目的地までは、まだ遠い。
ベランダにあるフジが、ぐんぐんつるを伸ばし、緑の葉が5月の太陽を浴びて嬉しそうだ。諦めていたムラサキシブも根付いたようで、そよ風に葉を震わせている。
近隣の公園に夏鳥との出会いを期待して出掛けるのだが、空振りばかり。シジュウカラの声ばかりが響きわたっている。鳥の動く気配に気が付き、木立を見上げるとカケスがとまっている。鳥との出会いの少ない公園で、嬉しい出会いであった。
緑の風が吹き渡る初夏の田んぼ。ホトケノザの群落を見たり、菜の花を所々に見ながら、田植えの済んだばかりの田んぼを見て回る。期待はしていなかったのだが、鳥影を見かけた。少し距離はあるものの、キョウジョシギが5羽、熱心に採餌している。この田んぼで、シギを見るのは、初めてである。鳥との出会いの少ない昨今、このような出会いは、何とも胸弾む思いがする。
田んぼには、水が入り、早苗が揺れている。五月晴れの空をアオサギが悠々と飛んで行く。目の前を横切って行くのは、ツバメ。遠くにダイサギが佇んでいる。近くの畦に飛んできたのは、カワラヒワ。蛙の声も賑やかだ。道端のアカツメクサやシロツメクサも嬉しい。初夏の田んぼは、実にのどかだ。
緑の風が吹き渡る初夏の田んぼ。植えられたばかりの早苗が、頼りなげに風に揺れている。時折、ヒバリが舞い上がり、元気に歌声を披露する。畑を横切って行くのは、キジの♀。春から初夏にかけて、一番出会いの多いのが、キジかもしれない。緑と紫の光沢の美しい♂に比べると♀は、かなり地味だが、目元は、何とも愛らしい。初夏の田んぼは、実にのどかだ。
鳥との出会いの少ない昨今だが、近場の田んぼに足を運んでみる。ほとんどの田んぼに水が入り、農作業の人の姿も時折、見受けられる。目の前を颯爽と飛んでいくのは、ツバメ。例年、今頃には、もっとツバメの姿を見かけたものであったが。
まだ耕されていない田んぼにムナグロが10数羽、じっとしている。良く見ないと見落としそうなくらい、辺りの色にとけこんでいる。田んぼを渡る風が心地よい初夏のひとときであった。
水の入った田んぼが、ずいぶん増えてきた。田植えも順調に進んで、早苗が、緑の風に揺れている。まだ枯れ草色の葦原から♪ギョギョシ♪ギョギョシの声が聞こえてくる。葦原の向こうには、菜の花が見え、そのすぐ近くから2羽の♂キジが飛び立った。オオヨシキリの声は、聞こえてくるものの、なかなか姿が見えなかったのだが、ようやく姿を見せてくれた。♪ギョギョシ♪ギョギョシは、夏の声である。
春の渡り。秋の渡り。私が一番楽しみにしているのは、蓮田や田んぼに飛来するシギたちである。かつて休耕田がたくさんあった頃、その季節が近づいてくると、まず、休耕田を探すことから始まった。しかし、今、休耕田は、皆無に等しい。
そのような状況の中、蓮田で出会ったのは、コアオアシシギである。1羽のシギとの出会いに胸踊らせ、心癒される。ささやかな初夏の楽しみである。
「九羽の白鳥」の原点であるコブハクチョウとの出会い。それは、10年前のゴールデンウィークの手賀沼遊歩道でのことである。一面のれんげ畑を楽しんだ後、遊歩道沿いに歩いて行くと前方に白い大きな鳥。それは、初めて見るコブハクチョウであった。
久しぶりに遊歩道を歩いてみると散歩の人が足をとめている。コブハクチョウの雛が孵ったという。全部で6羽。母鳥と父鳥に挟まれるように6羽の雛が泳いでいく。ほのぼのと心和む沼のほとりである。
早いもので今日は、皐月。青葉、若葉が一番美しい季節を迎えた。風薫る五月とも言われるが、近頃の風の強さには、戸惑いを感じている。
田んぼは、あちこちで水が入り、田植えも順調に進んでいるようである。気になっていた春の渡りのシギたち。蓮田や水田、乾田など回ってみると、鳥影の薄さに愕然とする思いがした。しかし、日によっては、夏羽のオオハシシギも見られているとのことなので、やはりタイミングなのであろう。
多分、越冬していたと思われるエリマキシギが、ずいぶん黒っぽくなって、その姿を楽しませてくれたのが、何より嬉しい初夏の蓮田であった。
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