2013/12/31 マヒワ
秋が深まり朝夕の寒さを感じ始める頃、近隣の公園や林などでマヒワを見掛けることがあります。特に見掛ける機会が多いのが松林です。それも松林の高いところを飛び回り、ちらちらと姿が見えるだけです。そのマヒワをかなり近くで見ることが出来ました。アキニレの木の近くにマヒワが何羽も飛んで来て実を啄み、色づいた葉のところで休んでいきます。鳥は、近くで出会えると嬉しさが一層増します。
12月20日から12月31日までの「2013年の出会い」を「思い出の鳥たち」の「2013年の出会い」に掲載しました。
2013/12/30 ヒガラ
山や高原で出会うことが多いヒガラ。そのヒガラに馴染みの公園で出会いました。それも数カ所の公園で、度々見掛けたのです。不思議な年があるものです。山の鳥が平地に降りてきて、手の届くようなところに姿を見せてくれたのです。紅葉した桜の木にとまり、かわいい表情を見せてくれました。黒い頭と喉元の黒色がとても印象的でした。
2013/12/29 ノビタキ
夏の暑さが遠のき、秋の気配が田んぼに漂い始める頃、出会いを期待するのがノビタキです。夏羽のノビタキに比べるとずいぶん地味な色合いですが、私は、この秋色のノビタキが好きです。10月も終わりに近い頃、田んぼめぐりをしているとき、遠くの稲田を飛び回っていたのが、このノビタキです。近くのアザミに何とかとまってくれないかしらと念じてみました。ふと気が付くとノビタキがアザミにとまっています。嬉しい出会いのひとこまです。
2013/12/28 コジュリン
イヌタデが揺れる広々とした草原。バッタがたくさん飛び出します。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、トノサマバッタ。コバネイナゴ、ツチイナゴもいるようです。目の前の農道を横切ったのは、キジの若鳥。♪チョッピィ チュリリリリ ピッ♪良く澄んだ声が辺りに響き渡ります。黒頭巾をかぶったコジュリンです。嬉しいことにイヌタデにとまってくれました。暑さが始まる頃から涼風が吹き始める頃まで、コジュリンとの出会いは続きます。
2013/12/27 サンコウチョウ
静かな林道を歩くと神秘的なあの声が聞こえてきます。♪♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪この声の何と魅力的なことでしょう。長く伸びて後ろに垂れている優美な尾、眼の周囲の青いリング。その姿は、気高く気品に満ちています。♪♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪すぐ近くにいるようです。あまり陽のささない林道で胸の鼓動が高まります。長い尾をひらひらさせてサンコウチョウは、天女の舞を見せてくれました。
2013/12/26 ツミ
日本の代表的な花とも言えるソメイヨシノ。そのソメイヨシノが、ふっくらとした蕾を見せ始める頃、ツミの声が、公園や雑木林から聞こえてきます。♪キーキッキッキッー♪辺りの静寂を破るような元気いっぱいの声。やがて花の季節が終わり、辺りが鮮やかな緑で覆われる頃、ツミの子育てが始まります。
2013/12/25 コアジサシ
夏の到来を感じさせてくれる鳥のひとつがコアジサシです。青空を元気いっぱい飛ぶ姿や、水中ダイビングして魚を取る姿は、清々しく心あらわれる思いがします。取れたての生きの良い魚を父鳥が、かわいい我が子に運んできました。母鳥は、優しく慈愛に満ちた眼差しで我が子を見つめます。ほのぼの家族の心和む一場面です。
2013/12/24 フクロウ
静かな森の中を歩くと♪ホウ ホウ ホウ♪と低くて良く通る声が聞こえてきます。緑の木々が覆いかぶさるような深い森の中です。フクロウの姿を見ることは、なかなかありませんが、巣立ちの時期に運良くかわいい雛の姿を見ることが出来ました。今度は、母さんフクロウに出会いたいと願っています。
2013/12/23 シジュウカラ
馴染みの公園に八重桜の咲く頃、シジュウカラに出会いました。1年を通して出会える鳥ですが、出会うとほっとして心やすらぐ鳥です。♪ツピィ ツピィ ツピィ♪ ♪ツツピィ ツツピィ ツツピィ♪元気いっぱい、シジュウカラの声は、静かな公園の隅々にまで響き渡ります。ぽってりとした八重桜の花びらがシジュウカラを優しく包みます。
2013/12/22 ジョウビタキ
冬鳥の代表選手とも言えるジョウビタキ。近隣の公園や葦原、河川敷、雑木林など、あちこちでジョウビタキの声を聞き、その姿を目にします。その姿を花に絡めて撮影したいとの願いが通じ、紅梅にとまってくれました。静かな公園で、ほんのひととき。ジョウビタキは、こちらを向いて微笑んでくれました。弥生の朝のひとこまです。
2013/12/21 アカゲラ
「赤啄木鳥」は、何故か心惹かれる鳥のひとつです。アカゲラ、オオアカゲラ、コアカゲラ。今まで出会いの機会がある度に胸踊らせて来た鳥です。その出会いは、高原や北の大地など限られた場所ばかりでした。しかし、身近なフィールドで、いとも簡単にアカゲラに出会えたのです。馴染みの公園で、沼のほとりで、散歩道で、アカゲラは、愛想よく姿を見せてくれました。鳥との出会いは、本当に不思議です。
2013/12/20 オシドリ
銀杏羽が美しいオシドリ♂。光を浴びて、その輝きは、一層増します。新しい年を迎え、冷え込みが一段と厳しい朝。思いがけず氷上のオシドリに出会いました。それは、まるでフィギュアスケートの一場面を見るような華やかさがあります。スポットライトを浴びて優雅に歩くオシドリ。真冬の寒さをひととき忘れさせてくれる嬉しい出会いでした。
2013/12/19 ホオジロ
冬鳥との出会いを求めて、川沿いの道をゆっくり歩く。時折、ウグイスの地鳴きが聞こえるが、ほかには、鳥の姿がない。実に寂しい川沿いの道である。
少し歩いたところで、ようやく1羽の鳥が飛んで来た。ホオジロである。近くの田んぼで、冬になれば、ホオジロは、数多く見られていたのだが、いつの間にか、ほとんど姿を見ることが無くなってしまった。寂しい川沿いの道で出会ったホオジロ。心に残るひとこまである。
2013/12/18 タシギ
晩秋から初冬にかけて蓮田や田んぼで出会いの機会が多いのがタシギではないのだろうか。多いときには、ひとつの蓮田に30~50羽ほどのタシギが集まっている。畦に沿ってタシギがずらっと並んでいる光景を見掛けることもある。あの長い嘴で、せっせ、せっせと餌取りしている姿は、ちょっとユーモラスでほのぼのと心なごませてくれるものである。タシギは、蓮田が大好きなようだ。
2013/12/17 ハジロカイツブリ
久しぶりに訪れた沼のほとり。波一つたたない静かな湖面に柔らかな初冬の日差しが降り注ぐ。遠くの杭にとまったカワウは、羽を広げ、のんびりゆったりムード。
静かな湖面に、ぷっかり顔を出しのは、真っ赤な目のハジロカイツブリ。2羽で仲良く潜水を繰り返している。上手に魚をとったり、エビをとったりしている。オオバンが、それを横取りしようと追いかける場面もあって、沼のほとりは、急に活気づいてきた。
2013/12/16 ジョウビタキ
初冬の柔らかな日差しが降り注ぐ静かな湖畔。カワウが時折飛び立ち、湖畔が、わずかにさざめく。葦原からは、ウグイスの地鳴きが聞こえてくる。
葦原から1羽の小鳥が飛び立ち、近くの木にとまった。今季、初めての出会いのジョウビタキ♂である。冬鳥の飛来が少ないと嘆きの声が、あちこちから聞こえてくるが、ジョウビタキとの出会いも少なくなっているような気がする。一瞬の出会いであったが、心和むものであった。
2013/12/15 オオジュリン
越冬のシギ・チとの出会いを求めて、しばしば蓮田や田んぼへ足を運ぶ。例年、オオハシシギは、数多く見られるのだが、今季は、たまに1羽の姿を見られるだけである。しかし、今季、嬉しいことにヒバリシギの冬羽を何回も見ている。
蓮田を見ての帰り道、葦原で出会ったのがオオジュリン。今季、冬鳥の飛来が少ないが、オオジュリンにも、なかなか出会う機会がなかった。初冬の日差しが、柔らかく降り注ぐ葦原。オオジュリンの静かな動きが嬉しい朝のひとこまである。
2013/12/14 エナガ
静かな林を抜けると広々とした光景が目に入ってくる。赤や黄の色づいた葉も落ちて散歩の人もまばら。静寂だけが辺りを覆っている。時折、聞こえてくるのは、シジュウカラとヤマガラの声。冬鳥との出会いを求めて近くの公園を訪ねても鳥との出会いは、実に少ない。
♪ジュリジュリジュリ♪かわいい声が聞こえてきた。大好きなエナガの群れだ。鳥との出会いの少ない時期に、ほんのひととき。忙しく動きまわるエナガに心癒され新たな力が湧いてくる。
2013/12/13 クサシギ
渡りの季節に足繁く通った蓮田も、今では、ひっそりとして鳥影なく、誰一人姿を見掛けることもない。それでも、時折、足を運ぶ。
オグロシギやエリマキシギ時には、ツルシギやアメリカウズラシギなどで賑わいを見せた蓮田。あれは、夢だったのかと思えるほどの静けさである。その蓮田でクサシギに出会った。初冬のやわらかな日差しがクサシギを包み込み、心和むひとときとなった。
2013/12/12 コチョウゲンボウ
冬枯れの田んぼをゆっくり、ゆっくり回る。あまりにも静かで鳥の気配がない。数年前、田んぼの冬景色は、オオジュリン、カシラダカ、ホオジロ、時には、ホオアカ、またある時には、コホオアカまで見られたものだった。この冬の何と寂しいことだろう。
その田んぼの畦に、何やらポツンと塊のようなものが。久しぶりの出会いのコチョウゲンボウ♀である。寂しかった冬枯れの田んぼが、一瞬、華やぐ。
2013/12/11 オオハシシギ
例年、冬枯れの蓮田で必ずと言って良いほど出会うのがオオハシシギ。しかし、今季は、何故か出会いの機会が少ない。
鳥に関心を持つようになって初めて出会ったシギがオオキアシシギ。そのとき一緒に出会ったのがオオハシシギであった。あのときのオオハシシギの顔が今でも鮮やかに記憶に残っている。オオハシシギに出会うと懐かしさと共に、ほのぼのとした気持ちになれるのは、 あの日の思い出と重なるからかもしれない。
2013/12/10 ハマシギ
初冬の蓮田で比較的出会いの機会が多いのがハマシギ。干潟では、ハマシギ団子と言われるように大群が飛来し羽を休めている。それに比べ数は少ないものの、蓮田で30羽ほどの群れが休んでいた。ハマシギが群れで飛び、反転するとき、その美しさは、格別である。この日、休憩モードで飛び立つ気配はなかったが、また、近いうちにハマシギとの出会いを求めて蓮田を訪れてみよう。
2013/12/9 ミサゴ
越冬のシギ・チを求めて、時折出掛ける蓮田や田んぼ。その上空を飛んでいるのがミサゴである。田んぼにミサゴは、何か不釣合いな気がしていたが、水辺が近くにあるので、不思議なことではないようだ。
そのミサゴが、水辺のスケールにとまっている。いつも飛んでいる姿ばかりであったので、早速、レンズを向けた。曇り空の雨でも降りそうな日であったが、ミサゴの顔がはっきり見えて心に残る出会いとなった。
2013/12/8 ヒヨドリ
初冬の日差しの中、湖畔をゆっくり歩く。カワウが時折、飛び立つだけの静かな湖畔。少し先の赤い実が目についた。何か鳥がとまっていれないかしらと思っていたら、ヒヨドリが飛んで来た。
ヒヨドリは、警戒心が強いので、そっと近づく。ピラカンサの赤い実をぱくっと一口。残念ながら撮影出来る角度ではない。食べ終わるとご機嫌な顔。赤い実とヒヨドリ。初冬の日差しが、優しく降り注ぐ。
2013/12/7 タヒバリ
師走に入り、蓮田も田んぼも初冬の雰囲気が漂っている。早朝の田んぼは、霜が降りて真っ白。もうこんな季節になったのかと改めて思う。
田んぼで比較的出会いの多いタヒバリ。この日、嬉しいことに蓮田で出会った。土色の田んぼでは、地味なタヒバリの姿が埋没してしまうが、この蓮田では、タヒバリが浮かび上がって見えた。場所によって鳥の姿も違って見えるのかもしれない。
2013/12/6 タゲリ
シギたちの秋の渡りが終わる頃、蓮田や田んぼに姿を見せ始めるタゲリ。♪ミュゥーミュゥー♪と猫の鳴き声と似た声を出しながら、比較的ゆっくり飛ぶ。
そのタゲリに蓮田で出会った。赤い絨毯を敷き詰めたような蓮田に1羽。どじょうを嘴に挟んだが、つるりと逃げられた。初冬の日差しが、タゲリの羽を一層鮮やかに美しく見せていた。
2013/12/5 図鑑「日本の野鳥」
いつも愛用している叶内拓也氏の「山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥」が新訂として完成し、今月20日に書店の店頭に並ぶことになりました。日本で観察される野鳥約520種が掲載された写真図鑑です。2011年に刊行された「増補改訂新版」を2012年9月に出版された日本鳥類目録改訂第7版の分類体系に準拠させ、並び替え、種によっては最新の知見に改訂したのが、この「新訂」です。細長くコンパクトなサイズにも関わらず、1種につき多数の写真が用いられ、雌雄・年齢・亜種・似た種の違いなどが理解しやすくなっています。すでにお持ちの方も書店でご覧になられてはいかがでしょうか。
写真・解説は、野鳥写真家の叶内拓哉氏。分布図・解説協力、阿部直哉氏。鳴き声の解説、上田秀雄氏です。現在ホビーズワールドで予約受け付け中です。(発行所: 株式会社山と渓谷社 定価: 4,410円 税込)
2013/12/4 ノスリ
淡い茶系の色合いが、どこまでも続く師走の田んぼ。セッカやコジュリン、オオヨシキリの声であれほど賑わっていた稲田の光景とは、あまりに違う静けさ。
その田んぼで、今季は、ノスリに良く出会う。電柱にとまっていることが多いのだが、時折、上空を飛び、田んぼに降り立つこともある。ノスリにとって田んぼは、居心地が良いところのようだ。
2013/12/3 アカハラ
静かな湖畔をゆっくり歩く。遠くにカンムリカイツブリが浮かび、カワウが元気よく飛び立って行く。水辺の葦原の中から、聞き覚えのある懐かしい声が聞こえてきた。♪キョキョキョ♪姿は、見えないが、多分アカハラであろう。そう思ってしばらく様子を見ていると、茂みの中から1羽の鳥が飛び立った。一瞬のことで良い位置での撮影は出来なかったが、今季、初めての出会いに感謝である。
2013/12/2 エリマキシギ
すっかり寂しくなった蓮田や田んぼ。それでもわずかな出会いを期待して時折、足を運ぶ。まだ収穫の済んでいない蓮田の枯草色が、何とも言えず、私の目には心地よい。
その蓮田でエリマキシギに出会った。2羽で一心に採餌している。明らかに大きさの違う2羽のエリマキシギ。多分、♂と♀であろう。渡りの時期には、出会うことの多かったエリマキシギ。寂しくなった蓮田で出会うと嬉しさが一層増す。
2013/12/1 ヒバリシギ
街路樹の桜は、すっかり葉を落とし、ケヤキは、ハラハラと道路一面に黄色いじゅうたんを敷き詰める。モミジバフウは、赤と黄の程よい色合い。散歩道は、日毎に秋が深まり初冬を迎える準備が出来たようだ。
晩秋の蓮田に足を運ぶとヒバリシギ冬羽が出迎えてくれた。この日出会ったのは、5羽。この時期にヒバリシギに出会うこと自体珍しいが、仲良く5羽が採餌している姿を見る機会は、なかなか無いのではないだろうか。
今日は、もう師走。ヒバリシギは、この地で越冬するのだろうか。