鳥に関心を持ち始めて、まだ日が浅かった頃、初めて出会ったシギがオオキアシシギである。あの頃、珍鳥とは聞いていたのだが、それほどの緊張感もなく、撮影していた。そのとき、一緒にいたのが、タカブシギであった。
タカブシギには、あれ以来、何度となく出会いの機会があるが、綺麗なシギだと、いつも思う。蓮田であれ、刈田であれ、タカブシギとの出会いは、心やすらぐものがある。
四季折々、田んぼ回りをしているが、一番出会いの多い鳥が、ハクセキレイ。続いてセグロセキレイではないだろうか。もちろんスズメにも良く出会うが、近頃は、姿を見掛ける機会が少なくなって来たように思う。
刈田で出会ったセグロセキレイ。この日の狙いは、もちろんシギ・チなのだが、このような背景での出会いは、心惹かれるものがあり、思わずシャッターを押した。小さな秋を感じるひとこまである。
お彼岸を過ぎ、秋色が日々、濃くなっていく。あの暑かった夏の日が、ずいぶん遠い日のように思われるのは何故だろう。
渡り途中の小鳥たちが、羽を休め、栄養補給していく東京近郊の公園。エゾビタキやキビタキもちらほら見られるとの風の便り。なかなか出会いの機会は巡ってこないが、何とかツツドリに出会うことができた。折々の出会い。季節の移ろいを感じながら、秋色の公園をゆっくり歩く。
今季、オグロシギには、何度か出会っている。最初は、2羽。次に出会ったのは、10数羽の群れ。蓮田で一心に採餌している姿には、胸打たれるものがある。例年、今頃の時期、刈田でも良く見掛けるのだが、今季は、蓮田での出会いだけである。オグロシギの表情には、優しさを感じ、出会えるとほっとする。また、ゆっくり会いたいシギである。
黄金色に輝いていた田んぼも、いつしか収穫が進み、ほとんどの田んぼで二番穂が揺れている。蓮田の収穫は、まだまだだが、少しずつ収穫が進んでいる。
蓮田で出会ったコアオアシシギ。昨年の今頃は、ずいぶんたくさんのコアオアシシギを見掛けたように思うが、今季は、案外少ない。他のシギにしても、飛来数が減っているのは、単に休耕田が少ないからなのだろうか。蓮田を埋め尽くすほどのシギに会ってみたいものである。
四季折々、足を運ぶ田んぼや蓮田。何と言ってもシギたちとの出会いが楽しみである。とりわけエリマキシギとの出会いは、嬉しい。個体により様々で、その羽模様を見るのが、楽しみとなっている。今季、シギたちとの出会いが少ない中、このエリマキシギは、かなり近くまで寄って来てくれた。初秋の蓮田での嬉しいひとこまである。
田んぼは、収穫が順調に進み、刈田には、二番穂が揺れている。その田んぼで4羽のイソシギに出会った。田んぼでイソシギに出会うことは多いが、4羽も一度に見たことは、今までなかったように思う。4羽が思い思いに動きまわっていたが、何とか3羽がまとまってくれた。兄弟なのだろうか。さわさわと風が吹き、田んぼは、秋色が濃くなっていく。
渡り途中のシギたちが、羽を休め栄養補給していく蓮田や休耕田。そのような環境が、自宅からそう遠くないところにあることもあって、田んぼのシギ・チに興味を持ち始めて、もうどれくらいになるだろうか。
今季は、田んぼで出会うシギ・チの少なさを嘆いているが、クサシギには、ずいぶん出会った。この日は、かなり近くまで寄って来てくれた。クサシギは、警戒心が強い鳥であるが、個体差もずいぶんあるのではないだろうか。
田んぼ道をゆっくりゆっくり回る。背丈の伸びた草むらから次々にバッタが飛び出し、フロントガラスにへばり付く。その表情が何とも面白い。
ふと気が付くと、風で倒れた稲穂の上にキジの若鳥がいる。成鳥とは、また違った美しさだ。この日、4羽の♂若に出会った。春には、鮮やかな色合で身を包み、また姿を見せてくれることだろう。 秋の田を風が吹く。
暑さが始まる頃、田んぼで出会いを期待するのがオオジシギ。そして暑さがピークを過ぎた頃、今度は、チュウジシギとの出会いを楽しみにする。
収穫の済んだ田んぼで出会ったのは、チュウジシギ。過眼線、嘴の根元の太さ、肩羽。さらには、採餌場所。それらをはっきり認識出来たとき、出会いは、また格別なものになってくる。
田んぼで良く出会うシギのひとつがアオアシシギ。 ♪ピョーピョピョピョー♪ 姿は見えなくても、田んぼにこの声が響き渡るとアオアシシギの存在を知る。何とも物悲しい響きで、秋の訪れを感じ、秋の深まりを知る。
今季は、そのアオアシシギに出会う機会も少ない。 ♪ピョーピョピョピョー♪ 耳元でアオアシシギの声がする。
四季折々、田んぼで出会う鳥達は、様々である。春の渡り、秋の渡りのシギたち。冬場の猛禽。ホオアカ、コジュリン、セッカなどの小鳥たち。それらの鳥達との出会いを楽しみに足繁く田んぼに通う。
今季、シギたちとの出会いが少ない中で、ツルシギ3羽を間近に見られたことは、心に残ることである。この日、3羽のツルシギは、せっせ、せっせと餌取りに余念がなく、なかなか顔を上げてくれない。短い滞在の間に、十分な栄養補給が出来たのだろうか。蓮田は、旅の途中のお食事処。
初秋の田んぼは、日々、光景が変わっていく。ずっしりと実った稲穂が収穫を待ち侘びている田んぼもあれば、刈り取った後に緑の芽が出て、初夏の田んぼと思えるようなところもあり、実に変化に富んでいる。
シギ・チを求めて田んぼめぐりをしているが、思いは、なかなか通じない。そのような中で、風に乗って聞こえてくる ♪チョッピィ チュリリリリ ピッ♪ の声には、元気づけられる思いがする。イヌタデにとまって鳴いているコジュリン。嬉しい出会いであった。
蓮田で出会うことの多いタカブシギ。この日、珍しく収穫の済んだ稲田で出会った。すっと姿勢を正した姿は、見ていて気持ちの良いものである。
近くにタシギが2羽いて、安心したのか、ずいぶんゆったりと稲刈りの済んだ田んぼを歩きまわっていた。また、是非、田んぼで会いたいものである。
ベランダのムラサキシキブが、日毎に色濃くなり、紫色が美しさを増していく。虫の声にも、時折吹くサワサワとした風にも、秋の気配が満ち満ちている。
雨模様の日に出会ったタマシギ。あぜ道で、のんびりゆったり休んでいるようだった。親元を離れ、子どもたちだけで、くつろぐ空間。草には、雨の水滴が光っている。
田んぼ巡りは、四季折々、色々な鳥との出会いがあるが、とりわけ春と秋の渡りが楽しみである。その中でトウネンとの出会いは、特に心癒される思いがする。
トウネンは、全長14~15cmの小さなシギである。1歳のような小さな鳥という意味だそうだ。あの小さな体で、長い旅路をどのようにして渡ってきたのだろうか。出会いの度に、胸が熱くなる思いがする。
シギ・チとの出会いを求めて田んぼめぐりをしているが、初秋の田んぼで楽しみにしている鳥のひとつが、オジロトウネンである。黄色い足、独特の羽模様と体型。かなり遠くにいても、その特徴がわかった時、胸弾む思いがする。
この日も、距離はあったが、2羽のオジロトウネンを観察することが出来た。今度は、もっと近くで会いたいものである。
涼しい日が続いていたが、暑さがまた戻ってきた。ツクツクホウシもミンミンゼミも、元気を取り戻したような勢いで鳴いている。蝉の声を聞くと、秋の気配が遠のいたような感さえある。
数日前の朝、田んぼで出会ったのは、ヒバリシギ。小さくて可愛いシギである。ほんの束の間、二番穂の出始めた田んぼで、全身を見せてくれた。是非、また会いたいシギである。
秋の渡りのシギ・チを求めて、長月の田んぼをゆっくりゆっくり回る。ずっしりと重みを増した稲穂が、次々に刈り取られ、黄金色の田んぼが、褐色の刈田へと変身して行く。
収穫が間近に迫った稲田で、思いがけずツバメに出会った。稲田を飛び回るツバメは、決して珍しくはないが、稲穂にとまったツバメを見るのは、初めてである。居心地良さそうに、ゆっくりしていたが、やがて静かに飛び立って行った。
初秋の風が吹き始めた田んぼをゆっくりゆっくり回ってみる。ずっしりと実った稲穂にトンボがとまり、時折、バッタが飛ぶ。すでに収穫の済んだ田んぼに、新たな緑の芽が出て、実に清々しい。
水の入った田んぼに数羽のシギの姿が見えた。久しぶりに見るアオアシシギだ。全部で7羽。熱心に採餌していたが、自転車が通りかかり、一斉に飛び立った。♪ピョピョピョー♪秋を感じさせる声だ。
私の好きなシギのひとつであるエリマキシギ。春の渡り、秋の渡りの時期になると、そわそわして、エリマキシギとの出会いを心待ちにする。しかし、今季、休耕田がほとんどなく、シギたちの飛来の何と少ないこと。
そのエリマキシギに初秋の蓮田で、ようやく出会うことが出来た。最初は、あまりに遠かったが、それでも、その姿を確認出来たときは嬉しかった。2羽が一緒に行動し、1羽が大きく、もう1羽は、小ぶりであったので、♂♀であろう。エリマキシギとの出会いは、胸弾む思いがする。
暑さが始まる頃から、出会いを楽しみにしていたシギたち。三番瀬や谷津干潟などに出掛ければ、シギ・チに会えることは、わかっているのだが、敢えて田んぼのシギ・チにこだわり、その出会いの機会を待っていた。
この日、蓮田でウズラシギにも出会った。全部で3羽。かなり赤みがかった個体と幾分白っぽく見える個体である。近くには、トウネンの姿も見え、しばし、のどかな採餌風景を楽しむことが出来た。
黄金色に輝いていた稲田も収穫の時期を迎え、ずいぶん刈田が多く見られるようになってきた。刈田では、チュウサギやアマサギ、ダイサギなどサギ類を見掛けることが多い。これも秋の訪れを感じさせるものであろう。
蓮田で出会ったのは、アメリカウズラシギ。ずいぶん久しぶりの出会いである。近くには、トウネン、ウズラシギの姿が見える。初秋の蓮田は、鳥たちの憩いの場。
シギ・チとの出会いを心待ちにし、暑いさなか、何度か通った田んぼや蓮田。吹く風に秋の気配を感じるようになり、ようやくコアオアシシギの姿を確認することが出来た。
細身で華奢なイメージのコアオアシシギ。どことなく控えめな少女のイメージが漂うこのシギが、私は好きである。秋が深まりゆく頃まで滞在してくれるだろうか。
暑い暑いと言いながらも、そこかしこに秋の気配を感じるようになってきた。暑さが始まる頃から待ち侘びていたシギ・チだが、長月を迎えて、ようやく少しずつ姿を見せ始めたようだ。
朝のひととき、初秋の蓮田を回ってみると久しぶりの顔触れに出会った。数羽のコアオアシシギと2羽のオグロシギ。蓮田で出会ったオグロシギは、餌取りに夢中で、なかなか顔をあげてくれない。旅の途中、余程、お腹がすいていたのであろう。今度は、刈田で会いたいものである。
渡り途中の鳥たちとの出会いは、折々に季節の移ろいを感じさせてくれるものである。秋の訪れを感じさせてくれるのがツツドリであろうか。春の渡りには、鳴き声をたよりに杜鵑類の識別をしているが、秋の渡りは、無言であり、頭を悩ますことも多い。
桜並木に、今季も姿を見せてくれたツツドリ。栄養補給は、十分だろうか。旅の途中のお休み処。桜の葉陰に好物がいっぱい。
稲の葉先に朝露が光っている。早朝の田んぼは、清々しく、時折吹く風の何と心地よいことだろう。朝のひととき、ゆっくりゆっくり田んぼを回ってみる。あぜ道に姿を見せたのは、チュウジシギ。長い嘴を畦の草地に差し込み熱心に餌取りを始めた。すぐ近くに、かなり赤みがかったチュウジシギの姿も見える。
長月の田んぼは、葉月とは、また違った顔ぶれが楽しめるかもしれない。
ベランダのムラサキシキブが、見事な実をたくさんつけ、うっすらと色づき始めた。あれほど賑やかに聞こえていたツクツクホウシの声が、9月に入って、何とも寂しげだ。
朝のひととき、馴染みの田圃道をまわってみる。イヌタデにとまって優しい顔立ちを見せてくれたのは、コジュリン。田んぼにも、いつしか秋の気配が漂い始めている。
鳥との出会いの少ない葉月の田んぼであったが、それでも何度か足を運んだ。長月になり、田んぼや蓮田も少しずつ環境が変わってきている。これから大いに期待出来るのではないだろうか。
その田んぼで、タマシギに出会った。太陽が傾きかけていたので、最初は、シルエット状態であったが、それが、タマシギと分かったときは嬉しかった。出会いの少ない田んぼだからこその嬉しさであろう。また、ゆっくり田んぼを回ってみたいと思う。
カレンダーを1枚めくれば、今日は、もう9月。これからは、夜がだんだん長くなってくる。それ故、夜長月から長月と呼ばれるようになったとの説があるらしい。
田んぼで通年見掛けるセッカだが、一番出会いが多いのは、暑さを感じる時期であろうか。そのセッカがイヌタデのところにとまっていた。声も出さず、静かにとまっている。イヌタデの赤色が、秋の気配をわずかに感じさせ、嬉しい出会いとなった。
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