タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2014/2/28 モズ

モズの画像

鳥に関心を持ち、写真を撮り始めて何年になるだろう。今まで出会った鳥たちにどれほど癒され、元気をもらったことかと思う。赤い鳥、青い鳥、黄色い鳥、珍しい鳥、その地域でしか見られない鳥。

そのような中で色も地味で決して珍しくもない身近な鳥・モズ。そのモズのイメージをちょっと変えてみた。

2014/2/27 ルリビタキ

ルリビタキの画像

寒い季節を迎えると出会いを楽しみにしているのが、ルリビタキ。あの瑠璃色が冬の柔らかい日差しの中で輝くとき、心癒される思いがする。

今季、なかなか出会えなかったが、一度出会うと二度、三度と嬉しい出会いが待っていてくれた。肝心の瑠璃色が、まだ見えない個体だったが、胸の黄色い羽が、ふわふわとして可愛らしさを増していた。

2014/2/26 ホシハジロ

ホシハジロの画像

今季、ホシハジロには、数回出会った。最初に出会ったのは、シギ・チを探しに出掛けた蓮田の周辺。これは、全く予期せぬことで嬉しかった。次に出会ったのが、土手から見下ろせる湖畔。この時、♂と♀が仲良く寄り添うように泳いでいたが、何とも距離があり過ぎた。

雪降る日に訪れた池でも、ホシハジロに出会った。♀がたったの1羽である。何とも寂しげに見えたが、寒さを振り払うように羽ばたきを披露してくれた。思い出のひとこまである。

2014/2/25 アカゲラ

アカゲラの画像

高原や北の大地で出会うことが、ほとんどだったアカゲラ。そのアカゲラに昨季は、身近なフィールドで何度も出会った。鳥との出会いは、思いがけないほど嬉しさが増す。近隣の公園で、沼のほとりで散歩道の林でアカゲラの声を聞き、姿を見る度に胸が弾んだ。

そのアカゲラに今季も出会った。それは、全く予期せぬ出会いであった。左手後方から飛んで来て枯れ草にとまった。アカゲラが、このようなところで採餌する光景を見るのは、初めてである。嬉しさが何倍にもなって体中に広がった。

2014/2/24 ホオジロ

ホオジロの画像

四季を問わず、ホオジロに出会う機会は多い。しかし、鳥の少ない時期に出会うと、ホオジロがひときわ輝きを放ち、その存在感は、大きくなる。

辺りが雪で覆われ、シーンと静まり返った野原。わずかに小鳥の声が聞こえた。よくよく見ると遠くに2羽のホオジロの姿。しばらく様子を見ていると、そのホオジロが飛んで、近くの枯れ草にとまった。何とも嬉しく胸弾むひとときであった。思い出のひとこまである。

2014/2/23 オシドリ

オシドリの画像

寒い季節を迎えると出会いを楽しみしている鳥は、色々いる。その中のひとつがオシドリである。例年、都内の庭園でオシドリに出会っている。今季も、オシドリ♂♀を近くで見ることが出来た。

距離はあったけれどオシドリの群れを観察する機会にも恵まれた。寒く雲の厚い日であったが、オシドリの群れに出会ったことで体が熱くなった。オシドリの群れは、山肌に沿って飛び立ち、ひととき夢を見させてくれた。

2014/2/22 ミサゴ

ミサゴの画像

沼のほとりで時折見掛けるミサゴ。シギ・チを探しに出掛けた蓮田周辺でも度々見掛けた。しかし飛んでいたり、電柱にとまっていたり、錆びた金属製の杭にとまっていたりで、なかなか思うようなシーンには出会えない。

この日、初めて木にとまっているミサゴを見ることが出来た。少し距離はあったが、今まで見たミサゴとは、雰囲気が違って、新鮮な思いでその姿を見ることが出来た。

2014/2/21 カワウ

カワウの画像

澄み切った青空。冬の寒さをひととき忘れさせてくれる清々しさだ。その青空をカワウの群れが飛んで行く。首元に白い繁殖羽が見える個体もあり、なかなか見応えがある。沼のほとりでも近くの用水路でも小さな池でも見る機会があるカワウ。電柱に群れでとまっている姿を見たこともある。見過ごしがちなカワウだが、冬の青空を飛ぶ姿に思わずレンズを向けた。

2014/2/20 メジロ

メジロの画像

ベランダから見えるエゴノキに時折、姿を見せるメジロ。夾竹桃の葉陰にチラチラ見え隠れすることもある。近くの公園を訪れた折にも、♪チーチーと可愛い声を聞かせてくれる。

公園では、ハリギリの実を啄んだり、わずかに残ったムラサキシキブの実を啄んだり、メジロが餌取りする姿は、実に可愛い。そのメジロが、何か虫のようなものを見つけたようだ。植物質だけではなく、時には、動物質も大切なのだろう。メジロの目がひときわ輝く。

2014/2/19 ベニマシコ

ベニマシコの画像

数年前、ベニマシコの姿を求めながら、川沿いの道を幾度と無く歩いたものであった。その川沿いも改良工事が進み、今では、鳥の姿を求めるべくもない。

今季、何度となく訪れた葦原。嬉しいことに、そこではベニマシコが、あの優しい声で鳴き、あの可愛い姿を見せてくれた。寒い季節、出会いを一番楽しみにしている赤い鳥、ベニマシコ。その出会いに心から感謝である。

2014/2/18 モズ

モズの画像

馴染みの田んぼでも、近隣の公園でも、散歩道でも姿を見掛けるモズ。冬鳥の飛来が少ないと嘆きの声が聞かれる中で、愛想よく姿を見せてくれたのがモズであろう。

近くの自然観察園では、少なくとも四個体は、居るのではないかと思われた。ハンノキにとまってじっと下を見据えていたモズが、一瞬、かろやかに地上に降り、何やら捕まえた。モズの顔には、あどけなさが残っている。

2014/2/17 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

♪ヒッヒッ♪カッカッ♪冬の公園で馴染みの声は、ジョウビタキ。近隣の公園で今季、何度もその声を聞き、その姿を見ることが出来た。

愛想の良い個体で、ロウバイにとまったり、ノイバラにとまったり、枯れ草の上にとまったり、公園では、人気の的である。ノイバラの種をポイ!と口から上手に出すところを何度か目撃した。

いつまで、その姿を楽しませてくれるのだろうか。

2014/2/16 アオジ

アオジの画像

沼のほとりを歩いても、近隣の公園でも、都内の庭園を訪ねても愛想よく出迎えてくれるのがアオジ。♪チッチッ♪チッチッ♪草陰から小さな声がして、ひょこっと可愛い姿を見せてくれる。

今季、一番出会いの機会が多かったアオジ。春の芽吹きと共に、黄色みが、なお一層鮮やかになってくることだろう。

2014/2/15 キンクロハジロ

キンクロハジロの画像

初めて訪れた池には、キンクロハジロ、オオバン、マガモがゆったり泳いでいた。思いがけず雪が舞い始め、あっという間に、辺りは、粉砂糖を振りかけたような景色に早変わり。見る見る辺りは、銀世界。

普段、見慣れたオオバン、マガモ、キンクロハジロも雪降る中では、新鮮で、新しい種を見るような輝きを放っていた。

2014/2/14 ルリビタキ

ルリビタキの画像

冬の公園で人気の青い鳥と言えば、やはりルリビタキであろう。例年、数カ所の公園で見掛けるが、今季は、出会いの機会が巡ってくるのが遅かった。しかし、一度出会うと、二度、三度とその機会は、巡ってくる。

最初に出会ったルリビタキ。背中に、うっすら青味が見えるので、多分ルリビタキ♂の若であろう。成鳥にも出会ったが、この個体は、公園に出かける度にその姿を見せ楽しませてくれた。青い鳥。また会いたいものである。

2014/2/13 エナガ

エナガの画像

私の好きな鳥のひとつがエナガ。あの顔、あの体型、あの小さな体で木々の間を甲斐甲斐しく動き回る姿が何とも魅力である。♪ジュリ♪ジュリ♪ジュリ♪この声が遠くから聞こえてくると、思わず顔がほころぶ。

近くの公園でも、沼のほとりの葦原でも、散歩道の雑木林でもエナガは、姿を見せてくれる。出会いの機会は多くても、撮影は、なかなか難しい。今度は、どこで会えるのだろう。

2014/2/12 オオヒシクイ

オオヒシクイの画像

東北地方や北海道で出会ったことのあるオオヒシクイ。沼のほとりでも出会ったことが数回ある。そのオオヒシクイを近くの干拓地で見ることができた。

ほとんどのオオヒシクイが眠っていて、なかなか首をあげてくれない。そのような中で2羽のオオヒシクイが、こちらの気持ちを察してくれたようだ。 その表情は、「ここは、居心地が良いよ!」とでも言っているかのようであった。来季も是非、飛来して欲しいものである。

2014/2/11 ベニマシコ

ベニマシコの画像

寒い季節を迎えると会いたくなる鳥のひとつがベニマシコ。ふっくらしたあの体型が可愛くて葦原に何度となく足を運ぶ。♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪この声の何と魅力的なことだろう。

枯れた草の隙間から、わずかに見えた真っ赤なベニマシコ。この出会いの瞬間がたまらない。

2014/2/10 ヤマガラ

ヤマガラの画像

♪ニーニーニー♪今季、この声をあちこちのフィールドで聞き、その姿を何度も見ているのだが、なかなか写真を撮る位置に現れてくれない。時には、近すぎることもあって撮影に至らなかった。

この日、ヤマガラは、幾度と無く姿を見せてくれ、あの愛嬌のある顔をたっぷり披露してくれた。ヤマガラ。何と親しみやすい顔だろう。ほのぼのと心和ませてくれる鳥である。

2014/2/9 タゲリ

タゲリの画像

♪ミュー♪ミュー♪初めてこの声を聞いたとき、それが鳥の声であるとは、思いもしなかった。あれから10年は経つであろう。寒さの訪れと共に姿を見せてくれるタゲリ。寒さが増すほどに、タゲリの羽は、美しくなっていく。あの金属光沢の輝きは、冬枯れの田んぼや蓮田を彩り、殺風景だった光景を見事に変身させる力を持っている。真冬の蓮田でタゲリは、輝く。

2014/2/8 シロハラ

シロハラの画像

冬鳥の飛来が少ないと嘆きの声が多数、聞かれる中、シロハラには、良く出会う。それも、自然公園の観察路から手の届くような位置で、一心に採餌している姿を何度も見掛けた。あまりに近すぎて、撮影困難なこともしばしばだ。この場は、安全と心得、警戒心がないのだろうか。

カサカサと落ち葉を突いて採餌する姿は、アカハラと変わりないが、出会いの機会は、シロハラが断然、多い。

2014/2/7 オオハシシギ

オオハシシギの画像

越冬するシギ・チの中で、例年出会いの機会が多いのが、オオハシシギ。ところが、今季、何故か、オオハシシギとの出会いがほとんどない。そのような中、出会いの機会がようやく巡ってきた。金属光沢の美しいタゲリに気を取られ、すぐにその存在に気が付かなかったのは、何とも不覚であった。数が多いと、その存在感は、薄くなるが、1羽で久しぶりに見るとその存在は、大きい。

2014/2/6 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

葦原で出会ったのは、ジョウビタキ♀。尾を振りながら、枯れ草にとまる。どうやら、ここが縄張りらしい。散歩の人が声をかける。「あれは、何と言う鳥ですか?」「ジョウビタキです。」「可愛いですね!」1羽の鳥を介して、初対面の人との和やかな会話。♂とは違った愛らしさ。その優しさが、殺風景な葦原に、ひととき華やぎをもたらしてくれる。

2014/2/5 ベニマシコ

ベニマシコの画像

♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪何とも嬉しいこの声。寒い朝、葦原から聞こえてくるのは、ベニマシコだ。真っ赤な♂に比べれば、かなり地味だが、♀の表情、顔立ちは、何とも可愛い。♂に比べ、警戒心も薄いようだ。セイタカアワダチソウにとまったベニマシコが、一心に採餌する間、もう1羽が、葦原の奥のほうで鳴いている。♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪真冬の寒さを忘れさせてくれる声だ。

2014/2/4 オオアカハラ

オオアカハラの画像

何度、足を運んだことだろう。いつもの場所に例年どおり、オオアカハラが姿を見せていると聞いたのは、寒い季節が始まった頃だったろうか。何とも相性が悪いのか、やっと出会えたオオアカハラ。カサカサ、カサカサと枯れ葉を突いている。それも、ほんの短い時間。あっという間に、草陰に姿を隠してしまった。飽きるほど出会えた年もあったのに、鳥との出会いは、タイミング。

2014/2/3 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

真っ赤なノイバラの実。さっと飛んで来たのは、ジョウビタキ♂。遠くからじっと様子を伺っていたようだ。細い枝が入り組んだ中に、ひとまず身を隠し、ノイバラの実を啄むチャンスを待っている。その一瞬を捉えたくて、私もジョウビタキの動きをじっと待つ。手前の枝が顔を横切ったり、陰になったり、なかなか難しい。ノイバラに冬の日差しが降り注ぐ。

2014/2/2 ベニマシコ

ベニマシコの画像

寒さの中で出会いを楽しみにしている鳥のひとつがベニマシコ。♀も可愛いけれど、やはり出来れば、真っ赤なベニマシコに会いたい。

寒さが幾分和らいだ朝、近くの葦原に足を運ぶ。辺りの木々は、小さな小さな芽を見せて春の訪れを待ち侘びているかのようだ。♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪「ああ、この声!」嬉しさが、胸いっぱいに広がる。

2014/2/1 メジロ

メジロの画像

斜面林に囲まれた公園の小さなせせらぎ。さらさらとよどみなく流れる。水は澄み、笹舟でも浮かべたくなるような流れである。メジロが♪チィチィ♪と鳴いて、ノイバラの実を啄みにやって来た。今日は、もう2月。

二月の小舟

冬を運び出すにしては
小さすぎる舟です。

春を運びこむにしても
小さすぎる舟です。

ですから、時間が掛かるでしょう
冬が春になるまでは。

川の胸乳(むなぢ)がふくらむまでは
まだまだ、時間が掛かるでしょう。

-- 吉野 弘 詩集より --