2014/1/31 カワセミ
「飛ぶ宝石」「青い宝石」と呼ばれるカワセミ。川にいる背の美しい鳥なのでカワセミという説もあるそうだ。なるほど、あの瑠璃色に輝く背の色は、美しく宝石のようだ。鳥に関心のない人でも、カワセミの名前は知っている。
冬の柔らかな日差しが嬉しい昼下がり。♪ツィー♪カワセミの声が、静かな公園に響き渡り、散歩の人が足をとめる。
2014/1/30 アラナミキンクロ
冬の海辺で出会ったのは、アラナミキンクロ。波の間に間に浮かんでる。ぷっかりゆったり浮かんでる。ちょっと強面だが、よくよく見るとユーモラス。近くにいるのは、ビロードキンクロ。こちらは、ずいぶん数が多い。ひーふーみーよー。♂♀合わせて何羽だろう?
数年前にも、近くの海岸でアラナミキンクロに出会った。冬の海辺は、案外楽しい。
2014/1/29 ルリビタキ
今季は、冬鳥の飛来が少なく、「鳥がいない。」「鳥が山から降りて来ない。」との声をしばしば耳にする。その言葉にも、慣れっこになってしまったが、ここに来て、ルリビタキ3個体を同じ公園で見掛けた。1羽は、背中にうっすらと青みのある若い個体。他の2羽は、成鳥♂である。まだまだ青味は、薄いが、鳥の少ない昨今、貴重な存在である。
2014/1/28 タシギ
冬の蓮田や田んぼで出会いの機会が多いのがタシギ。1箇所の蓮田に30~50羽集まっていることもある。シギ・チとの出会いは、難しくてもタシギとの出会いは、案外、容易である。
しかし、背景の良いところとなると、これが案外難しい。この日、出会ったタシギは、赤い絨毯の中に埋もれるような姿で、のんびり日向ぼっこという風情であった。
2014/1/27 ミミカイツブリ
波の間に間に浮かんでいるのは、ミミカイツブリ。真っ赤な目は、ハジロカイツブリと同じだが、目元の赤くて細いラインは、まるで赤い涙を滲ませているかのようだ。「何がそんなに悲しくて赤い涙を流しているの?」小さな声で問いかけてみる。ミミカイツブリは、黙って振り向き、恥ずかしそうに遠ざかって行った。
2014/1/26 モズ
今季は、鳥が少ないと言う声をあちらこちらで耳にするが、モズとの出会いの機会は、かなり多いような気がする。しばらく訪ねていないが、田んぼ回りをすると必ず出会うのが、モズであった。
近くの公園を訪ねてみると、早速出迎えてくれたのが、モズである。あの可愛い顔に似合わず、鋭い爪や嘴を持ち、小さな猛禽といったところだろうか。そのモズが逆光の位置にとまった。この日のモズは、いつもの姿と印象を異にして、何か新鮮な姿に見えた。
2014/1/25 トラツグミ
今季は、冬鳥の飛来が少ない。そのような中で、例年通り、アカハラが見られているという場所を数回、訪ねてみるのだが、一向に出会いの機会が巡って来ない。
そのアカハラが、薄暗い斜面林の中で、わずかに姿を見せてくれた。そのアカハラを目で追っていると、何か大きな鳥が右手の方に見えた。何とトラツグミだ!昨年とうとう出会いの機会がなかったトラツグミ。思わず心が弾んだ。
2014/1/24 アオジ
静かな公園の朝のひととき。時折、散歩の人が通りかかり「おはようございます。」とお互いに挨拶を交わす。手袋をしていても、手がじんじんと冷えてくる。
カサカサと音がして目の前に現れたのは、シロハラ。あまりに近くて400mmレンズでは、はみ出してしまう。続いて現れたのは、アオジ。♪チッチッ♪とかすかな声がする。
枯れ草の上に、うっすらと霜が降りた寒い朝。鳥に出会うと力が湧いてくる。
2014/1/23 ジョウビタキ
凛と張り詰めた冬の朝。首には、マフラーを巻き、厚手のジャケットを羽織って葦原ヘ足を運ぶ。靴の底から、寒さがじんじんと伝わって来るようだ。
葦原で出迎えてくれたのは、アオジ。6~7羽は、いただろうか。あっという間に、葦原の中に潜り込んでしまった。少し歩くと前方を横切る鳥影。何とクイナだ!これまた素早い。
しばらく立ち止まって様子を見ているとジョウビタキ♀が現れて、こちらを振り返った。その顔は、何か語りかけているかのように見えた。
2014/1/22 オシドリ
静かな林の中を抜けると前方に池が広がって来る。寒い季節を迎えると飛来してくれるオシドリ。今季は、その飛来数が少ないという。それでもオシドリとの出会いを期待して出掛けてみた。
マガモの♂♀は、数羽、悠々と泳いでいる。噂の通り、オシドリの姿が見えない。池の奥のほうで、何やら動く気配。それは、嬉しいことにオシドリであった。やがてそのオシドリが近づいて来てくれた。今季も出会えたことに感謝である。
2014/1/21 ベニマシコ
♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪葦原から聞こえてくるのは、ベニマシコの声。近づいたり、遠ざかったり。声は聞こえても、姿は、なかなか確認出来ない。枯れた葦の間を、そっと覗いてみるのだが、ベニマシコの姿は、見えない。
そのベニマシコが、ようやく姿を見せてくれた。イノコヅチを美味しそうに啄む姿が、何とも愛らしく心なごませてくれた。
2014/1/20 シノリガモ
海水浴で賑わう夏の海辺は、どうも近寄りがたく、静かになった頃に海辺を訪れることがある。今の時期、期待出来るのは、シノリガモ。シノリガモ♂は、独特の衣装を身にまとい、かなり離れた位置からも容易に見つけることが出来る。しかし♀は、距離があると結構、難しい。
そのシノリガモ♀が、目の前まで近づいてくれた。なかなか愛らしい顔である。
2014/1/19 ルリビタキ
冬鳥の飛来が少ないとの声をしばしば耳にする。近隣の公園を訪ねても、少し足を伸ばして、数カ所の葦原を訪ねてみても沼のほとりを歩いてみても確かに鳥の姿が少ない。
寒い季節を迎えれば、一度は会いたいルリビタキ。やっとその姿を見ることが出来た。ルリビタキの若で、あの瑠璃色になるまでには、まだまだ年数を要することだろう。それでも、この姿を見たことで、何だかほっとして嬉しくなってくる。
2014/1/18 ミコアイサ
寒さを迎えると出会いを楽しみにしている水鳥のひとつがミコアイサ。今シーズン、初めて出会ったのが沼のほとり。しかし、何分にも距離があり、点のような存在。それでもミコアイサ♂♀をこの目で見られ、今シーズンも出会えたことに一安心。
次に出会ったのは、大きな池。ミコアイサの姿がたくさん見えた。どうやら♀が多いらしい。今度は、もう少し近距離で出会いたいものである。
2014/1/17 カワラヒワ
陽だまりが恋しい寒い冬の朝。散歩を兼ねて近くの葦原を訪ねてみる。最初に飛び立ったのは、スズメ。ヒヨドリは、♪ヒーヨ♪ヒーヨと賑やかに鳴いている。枯れた葦の間で見え隠れしているのは、アオジ。どうやら4~5羽いるらしい。
少し大きめの鳥が飛んで来て、目の前の木にとまった。カワラヒワだ。鳥の少ない昨今、カワラヒワとの出会いも嬉しい寒い朝のひとこまである。
2014/1/16 オシドリ
静かな森の中を歩くと小鳥の声が聞こえてくる。最初に聞こえて来たのは、♪ジュリジュリジュリ♪のエナガ。続いて♪ニーニーニー♪の甘えた声。久しぶりのヤマガラだ。カサカサカサと枯れ葉を掘り起こすように突いているのは、シロハラ。
池の方に回ってみるとマガモ、ホシハジロが悠々と泳いでいる。しばらく待つと、遠くの流木のようなところに、わずかに姿が見えていたオシドリが、近くに泳いで来た。地味だけれど、オシドリ♀は、可愛くて好きな水鳥である。
2014/1/15 オオヒシクイ
数年前、伊豆沼・蕪栗沼を訪れたとき、初めて出会ったオオヒシクイ。その後、福島潟や北海道の宮島沼でも出会ったことはあるのだが、出来れば、もっと近場で出会いたい。
その願いがオオヒシクイに届いたようだ。91羽飛来していると言うオオヒシクイのほぼ3分の2に相当する数を近場の干拓地で観察することが出来た。寒い冬の間、この地を選んで飛来してくれたオオヒシクイ。大切に見守りたいものである。
2014/1/14 ベニマシコ
風もなく穏やかな冬の日差しが嬉しい朝。冬の葦原を訪ねてみる。聞き覚えのある声がしてカワラヒワが飛んで来た。枯れた葦の間に見え隠れするのは、アオジ。スズメも数羽姿を見せ、冬の葦原が、にわかに活気づく。
♪フィッフィホ♪フィッフィホ♪懐かしいベニマシコの声が聞こえてきた。シーズンが来ると、その出会いを心待ちにする鳥、ベニマシコ。今季も出会えたことに感謝である。
2014/1/13 カワセミ
雲の間からうっすらと冬の日差しが降り注ぐ馴染みの散歩道。ところどころに霜が降りて道端の枯れ草は、薄化粧をしているようだ。小さな小さな水溜りには、わずかに氷が張っている。
用水路沿いを歩くと鳴き声がしてカワセミが飛んだ。そのカワセミが対岸の葦原にとまり、やがて手前の枯れ草に飛んで来た。幸せの青い鳥。カワセミのコバルトブルーがひときわ輝いて見えた。
2014/1/12 タカブシギ
馴染みの田んぼを回っても相変わらず鳥との出会いが少ない。そのような中、蓮田では、タシギに良く出会う。この日、タカブシギにも出会った。タカブシギも越冬するので、もっと出会いの機会があっても良いと思うのだが、案外、出会いの機会は少ない。
冬の蓮田で出会ったタカブシギ。1羽で寂しくないのだろうか。
2014/1/11 ケリ
例年、寒さが始まる頃に近くの田んぼに飛来するケリ。タゲリと共に、いつもその出会いを楽しみにしている。今季も複数のケリの姿を数回見ているのだが、何分にも警戒心が強い。車でそっと近づいても時には、飛ばれてしまう。
この日、ケリは、警戒心をゆるめてくれたようで、かなり近くで観察出来た。鳥も時間によって、あるいは、環境によって、ずいぶん違う姿を見せてくれるものである。
2014/1/10 ホオジロ
静かな沼のほとりをゆっくり歩く。釣り人の姿がまばらに見えるのどかな光景だ。葦原からは、♪チャッチャッ♪チャッチャッとウグイスの地鳴きが聞こえてくる。時折、姿が見え隠れしているのは、オオジュリン。パキパキと美味しそうに食事をし、また、次の場所へと移動する。
さっと飛んで来て、枯れた穂先にとまったのは、ホオジロ。沼のほとりの光景は、心やすらぐ空間だ。
2014/1/9 エナガ
私の好きな鳥のひとつがエナガ。♪ジュリジュリ♪ジュリ♪この声を聞くと胸が弾んでくる。公園や林の中を軽やかに飛び回る姿は、まるで妖精のようだ。
鳥が少ないと嘆きの声があちこちから聞こえてくる中、♪ジュリジュリ♪ジュリ♪の声を聞くとほっとする。冬の柔らかな日差しの中、エナガが優雅に飛び回る。
2014/1/8 ホオアカ
冬の日差しが優しく降り注ぐ湖畔をゆっくりゆっくり回ってみる。葦原から時折、飛び立つのは、スズメとホオジロ。湖面には、マガモがたくさん浮かんでいる。ゆったりのんびり実にのどかな光景だ。
葦原から急に飛び立って枯れ枝にとまったのは、何とホオアカ。今季、初めての出会いである。馴染みの田んぼで、冬を迎える度に出会いを楽しみにしているのがホオアカ。静かな湖畔での思いがけない出会いは、嬉しさが増し、心が弾んだ。
2014/1/7 オオハシシギ
収穫の終わった蓮田は、何とも殺風景で侘しい感じもするが、冬の蓮田には、タシギがたくさん集まっている。時間帯にもよるが、どうしてこんなにタシギが、蓮田に集まるのだろうと不思議に思う。
その蓮田で、珍しい顔が1羽、熱心に採餌していた。オオハシシギである。例年、オオハシシギは、かなりまとまった数が越冬するのだが、今季は、何故か出会いの機会が少ない。オオハシシギに出会えたことで、侘びしかった蓮田の光景が明るく見えた。
2014/1/6 トビ
田んぼめぐりで一番出会いの機会が多いのが、トビであろう。海岸近くで会うトビは、♪ピーヒョロロロ♪と良く鳴いているが、田んぼで、この声を聞く機会は、ほとんどない。
そのトビが、湖畔の木にとまっていた。トビと言えども、木どまりには、なかなか出会えない。ゆっくりゆっくり近づいて行く。何枚かシャッターを押したところでトビが飛び立った。その姿は、なかなか優雅で、冬枯れで寂しい湖畔に一瞬、光が差したような趣があった。
2014/1/5 ヒバリシギ
越冬のシギ・チを求めて、相変わらずの田んぼめぐり。冬枯れの田んぼや収穫の済んだ蓮田の光景は、何とも寂しいものである。それでも不思議なことに、渋くて侘しいこの光景が、ほのぼのと心和み、新たな活力を与えてくれることがある。
晩秋の頃から、何度なく出会っているヒバリシギ。この日も元気な姿を観察することが出来た。2羽、寄り添うように並んだ姿が微笑ましく、心に残るものとなった。
2014/1/4 コチョウゲンボウ
新しい年を迎え、今年も田んぼめぐりが続けられることを願いつつ、田んぼに足を運ぶ。冬枯れの殺風景な田んぼだが、所によっては、スズメがまさに鈴なり状態のところもあり、心なごみ、期待に胸が膨らむ。タヒバリ、タゲリは、あちこちで見掛ける。
そのような中、田んぼの畦にポツンと鎮座している鳥がいた。コチョウゲンボウ♀である。少し距離はあるが、まずまずの位置。今年も嬉しい出会いが待っていてくれそうだ。
2014/1/3 アカアシシギ
収穫の終わった後の蓮田が広がる光景は、何とも寂しいものであるが、シギ・チとの出会いを求めて、私は、しばしば足を運ぶ。タシギは、いたるところで見掛けるのだが、シギたちとの出会いは、限られている。
そのような中で、アカアシシギは、初冬からずいぶん楽しませてくれている。1羽と思っていたアカアシシギが2羽いるとわかったときの嬉しさは、格別であった。泥まみれの脚も水溜りに入れば、見事な赤い脚に大変身。寂しい蓮田も華やいで見える。
2014/1/2 ノスリ
田んぼは、四季折々、のどかで心やすまる光景を楽しませてくれる。早苗の揺れる初夏の田んぼ、暑さを感じる頃には、稲穂が黄金色に輝き、やがて刈田に二番穂が揺れ、寒い朝には、霜で真っ白に覆われる。
その田んぼで楽しみにしているのは、春の渡り、秋の渡り、越冬のシギたちとの出会いである。そしてシギとの出会いが叶わない時、不思議と姿を見せてくれるのが、ノスリである。今年も田んぼの出会いが楽しめそうである。
2014/1/1 新年のご挨拶
新しい年を迎え、静かに2013年を振り返ってみますと、色々な鳥たちとの出会いが思い出されます。近隣の公園では、春先まで楽しませてくれたマヒワ、ヒガラ、ウソ、キクイタダキなどの冬鳥。春の舳倉島では、ヒメイソヒヨ、マミジロ、真っ赤なハチジョウツグミ、アカハラダカ、鳴き声と共に姿を観察できたオオムシクイなどなどたくさんの鳥たちとの出会いがありました。大好きな田んぼでは、冬羽のレンカクを発見。オグロシギ30羽以上の群れをしばしば観察。初冬の蓮田では、冬羽のヒバリシギ6羽に出会うことも出来ました。
今年も思い出に残る鳥たちとの出会いを願っております。皆様方のお力添えを頂きながら、ほのぼのとした雰囲気のHP「九羽の白鳥」の更新が続けられるよう努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
☆ コマドリは ♪ヒン、カラカラカラ♪ とさえずる声が、馬(駒)のいななきを連想させるので「駒鳥」になったと言われています。